JP3469311B2 - 液体封入式防振装置 - Google Patents

液体封入式防振装置

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JP3469311B2
JP3469311B2 JP9932094A JP9932094A JP3469311B2 JP 3469311 B2 JP3469311 B2 JP 3469311B2 JP 9932094 A JP9932094 A JP 9932094A JP 9932094 A JP9932094 A JP 9932094A JP 3469311 B2 JP3469311 B2 JP 3469311B2
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紀由 大図
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、剛性材料から成る外
筒本体とこの外筒本体の中央に配した剛性材料から成る
中央部材との間にゴム状弾性体を設けるとともに、この
ゴム状弾性体の一方の端面側に液体を封入するためのケ
ーシングを設け、ケーシング内の液室に中央部材と連動
して動くように中央部材に減衰板を取付けた液体封入式
防振装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の液体封入式防振装置としては、図
3に示すものが知られている。これは、剛性材料から成
る円筒形の外筒100とこの外筒100の中央に配した
剛性材料から成る中央部材101との間にゴム状弾性体
102を設けてある。外筒100の上端には鍔部100
Aを有し、下端に液体を封入するためのケーシング10
3を設けてある。ゴム状弾性体102の上部には半径方
向の張り出し部102Aが設けられ、この張り出し部1
02Aは鍔部100A上に焼付接着されている。張り出
し部102Aは中央部材101の下方向への移動力に対
向するように作用する。ケーシング103内に位置する
ように中央部材101の下端にボルト104により減衰
板105を取付けてある。この減衰板105は、おわん
を伏せた形状に形成され、その両肩部分はゴム状弾性体
102の下方に膨出するストッパ106に対向してい
る。ケーシング103内にはシリコンオイル等の高粘度
減衰液が注入され、注入後に底蓋103Aをケーシング
103の側壁103Bの下端に封止し、ケーシング10
3内に液室107を形成している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の減衰板105
は、底蓋103A側へ折り曲げられているため、この折
り曲げられ下方に延びた分だけ液室も下方に長くなり、
装置全体が縦長となってしまい、大きな取付けスペース
が必要となっていた。また、減衰板と液室内壁との接触
を避けるため、液室の高さのみならず容積も増大し、そ
のため封入する液量も増え、特にシリコンオイルを用い
る場合には、オイル自体が高価なため非常にコスト高と
なっていた。 【0004】そこで、この発明は、封入する液量を減ら
し、装置の小型化を図るとともに動的バネ定数の低下も
図った液体封入式防振装置を提供することを目的とす
る。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、剛性材料から成る外筒本体とこの外筒
本体の中央に配した剛性材料から成る中央部材との間に
ゴム状弾性体を設けるとともに、このゴム状弾性体の一
方の端面側に液体を封入するためのケーシングを設け、
ケーシング内の液室に中央部材と連動して動くように中
央部材に減衰板を取付けた液体封入式防振装置におい
て、外筒本体とケーシングの側壁との間に液室の一部と
なる環状溝を形成し、減衰板の外周を環状溝へ入り込む
ように折り曲げたものである。 【0006】 【作用】この発明では、減衰板の外周は環状溝へ入り込
むように折り曲げてあるので、液室の容積も小さくな
り、装置全体もコンパクトになり、使用する高価な液体
(例えばシリコンオイル)の量も少なくてコストダウン
を図れる。また、液体注入時に液室内流体体積比を容易
に出せることにより、ロスファクターは従来とほぼ同等
で動的バネ定数を容易に低下させることができる。 【0007】 【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照にして説明する。 【0008】図1において、剛性材料から成る外筒本体
1と、この外筒本体1の中央に配した剛性材料から成る
中央部材2との間にゴム状弾性体3を設けるとともに、
このゴム状弾性体3の一方の端面側に液体を封入するた
めのケーシング4を設けてある。中央部材2は上端にス
タッド5がねじ込まれて固着されるためのねじ孔(図示
せず)が形成され、下端側にはボルト6がねじ込まれて
固着されるためのねじ孔(図示せず)が形成された中実
の筒体である。この発明においても、ゴム状弾性体3の
上部には半径方向に張り出し部3Aが設けてあり、外筒
本体1には鍔部1Aが形成してある。中央部材2の下端
にボルト6を介して減衰板7が取付けてある。また、ケ
ーシング4内に面するゴム状弾性体3の端面を外筒本体
1の下端部を埋設するように減衰板7に向けて膨出させ
てストッパ8が形成される。ゴム状弾性体3はケーシン
グ4の側壁4Aの内周面に沿って延び、その下端はケー
シング4の底蓋4Bを側壁4Aの下端に加締め固定する
ときのシール材となっている。なお、符号9は液室であ
る。 【0009】液室9は、外筒本体1とケーシング4の側
壁4Aとの間に液室9の一部となる環状溝10を含んで
いる。この環状溝10は外筒本体1の外周側を被覆する
ゴム状弾性体3とケーシング4の側壁4Aの内周面を被
覆するゴム状弾性体3との間に形成されている。減衰板
7の外周をこの環状溝10へ入り込むように折り曲げ、
環状部分7Aを構成している。減衰板7は中央部材2に
ボルト6で固定され、径方向外側において下方に傾斜
し、さらに径方向外側において上方に折り曲げられ、こ
の上方に延びる部分を環状部分7Aとしたものである。 【0010】液室9にシリコンオイル等の高粘度減衰液
を封入するには、底蓋4Bを側壁4Aに取付ける前に逆
さ状態において液室9へ液体を注入し、その後底蓋4B
を側壁4Aの下端側に加締め加工等により固着すること
により液室9内に封入する。液室9は減衰板7の上側お
よび環状部分7Aの内側の室と減衰板7の下側および環
状部分7Aの外側の室とに区切られ、流路11の個所で
2つに区切られた室が流通するようになっている。 【0011】ケーシング4内の液室9に封入される液体
は高粘性流体であり、粘度が好ましくは1万〜10万c
st(センチストークス)のものが好適であり、例えば
シリコンオイルが使用に適する。液室9内に液体を封入
した状態では若干空気が残る。若干の空気が残っていた
方が、ゴム状弾性体が変形して液室9を圧縮する際、液
室内の内圧上昇が防止でき、従ってバネ定数の上昇が防
止でき、また高粘性流体を封入したときに流体の動きが
スムースとなる。高粘性流体は極めて固く(バネ定数が
高く)、そのため若干の空気が残っていた方が減衰板7
とケーシング4との間の間隙での流体の流れがスムース
となるものである。このような空気部をどの程度残すか
についても、減衰板7の環状部分7Aが上方を向いてい
るので最適の空気部を残すことが容易となる。 【0012】また、ストッパ8のゴム状弾性体が破損し
ても減衰板7の環状部分7Aが外筒本体1よりも径方向
外側に位置しているため、減衰板7が抜け出るのを外筒
本体1が阻止できる。 【0013】ゴム状弾性体3をゴム原料の加硫成形で成
形するとき、スタッド5,ボルト6,減衰板7,底蓋4
Bを除いた部材をゴムのモールド内にセットしておき、
ゴム原料を加硫成形すれば外筒本体1などと一体化され
たゴム状弾性体3を容易に得ることができる。 【0014】図2は流体体積比と動特性を示すグラフで
あり、液室9内へ液体を注入するときに、図2中のA区
間の体積比(一般的に内圧上昇を防げ、特性的に一番良
好に用いられている体積比)を容易に出せるので、ロス
ファクターはほぼ従来と同等で、動的バネ定数を低下さ
せることが容易に可能となる。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、外筒本体とケーシングの側壁との間に液室の一部と
なる環状溝を形成し、減衰板の外周を環状溝へ入り込む
ように折り曲げたので、液室の容積も小さくなり、高価
なシリコンオイル等の使用量も減少し、コストダウンを
図ることができる。また、装置全体も縦長にはならず、
小型化を図れる。さらに、液体注入時に液室内流体体積
比を容易に出せることにより、ロスファクターは従来と
ほぼ同等で動的バネ定数を容易に低下させることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。 【図2】流体体積比と動特性を表すグラフ。 【図3】従来例を示す断面図。 【符号の説明】 1 外筒本体 2 中央部材 3 ゴム状弾性体 4 ケーシング 4A 側壁 4B 底蓋 7 減衰板 9 液室 10 環状溝

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 剛性材料から成る外筒本体とこの外筒本
    体の中央に配した剛性材料から成る中央部材との間にゴ
    ム状弾性体を設けるとともに、このゴム状弾性体の一方
    の端面側に液体を封入するためのケーシングを設け、ケ
    ーシング内の液室に中央部材と連動して動くように中央
    部材に減衰板を取付けた液体封入式防振装置において、 外筒本体とケーシングの側壁との間に液室の一部となる
    環状溝を形成し、 減衰板の外周を環状溝へ入り込むように折り曲げたこと
    を特徴とする液体封入式防振装置。
JP9932094A 1994-04-13 1994-04-13 液体封入式防振装置 Expired - Fee Related JP3469311B2 (ja)

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