JP2010269384A - バネの構造および当該バネを用いたアクチュエータ - Google Patents

バネの構造および当該バネを用いたアクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】対をなす作用点どうしの距離を短くでき、作用点の駆動力を大きくすることができ、さらに1部材によって作製可能にすることのできるバネの構造を提供する。
【解決手段】作動部材63は第1の支持軸65によって中央近辺を回動自在に支持されている。作動部材63の左右両側には、支持軸65を挟んで両側にそれぞれ連動部材64a、64bが配置されている。連動部材64a、64bは、第2の支持軸69によって回動自在に支持され、また作動部材63に回動自在に連結されている。支持軸69は作動部材63と64a、64bの連結箇所よりも支持軸65に近くなっており、支持軸69よりも支持軸65に近い箇所に作用点部分70が定められている。
【選択図】図6

Description

本発明はバネの構造および当該バネを用いたアクチュエータに関する。具体的には、板バネ状をしたバネの構造と、当該バネを用いたリレーやミラーデバイス等のアクチュエータに関する。
板バネを用いた小型アクチュエータ、特にMEMS(Micro-Electro Mechanical System)素子としては、これまで種々の構造のものが提案されている。
(特許文献1)
例えば、特許文献1に記載されているMEMS素子では、端部どうしを対向させて2本のシグナルラインを基板上に配置し、両シグナルラインを挟むようにしてシグナルラインの両側に固定電極を設けている。また、基板の上方には、各固定電極と対向させるようにして駆動電極が対向し、両駆動電極間に設けられた接点部(接点開閉部)が両シグナルラインのそれぞれの端部(接点対)に接触離間自在に対向している。駆動電極および接点部は、バネによって基板の上方に弾性的に支持されている。
このMEMS素子では、シグナルライン間を閉じて通電させる場合には、駆動電極と固定電極の間に静電引力を発生させて駆動電極を固定電極に吸着させ、それによって接点部を両シグナルラインのそれぞれの端部に電気的に接触させている。
しかし、特許文献1に示された構造では、一組の接点対の開閉しか行うことができず、c接点構造を採用することはできなかった。すなわち、共通接点(c接点)と一対の接点(a接点、b接点)とを有し、a接点及びc接点間の開閉と、b接点及びc接点間の開閉を交互に行わせる構造にすることができなかった。
(特許文献2)
特許文献2に開示されているマイクロ接点開閉器は、複数組の接点対の開閉を行うことができる。すなわち、特許文献2に記載されたマイクロ接点開閉器では、帯板状をした可撓性を有するマイクロ可動部の中央を支点部によって非固定で支持し、マイクロ可動部の両端部にそれぞれ、基板上の下部電極に対向する上部電極と、基板上の一対の固定接点(固定接点対)と対向する可動接点とを設けたものである。
このマイクロ接点開閉器は、いずれか一方の上部電極と下部電極の間に電圧を印加して両電極どうしを吸着させることによりマイクロ可動部を傾かせて、あるいは撓ませて当該電極に近接する可動接点を固定接点対に接触させる構造となっている。
このような構造のマイクロ接点開閉器では、一方の固定接点対のうちの片方の固定接点と他方の固定接点対のうちの片方の固定接点を配線で電気的に接続することによりc接点構造にすることは可能である。
しかし、特許文献2に開示されたマイクロ接点開閉器では、左右の固定接点対の開閉を切り換える場合には、つぎのような動作となる。例えば、右側の上部電極と下部電極が吸着していて右側の可動接点が固定接点対に接触して当該固定接点対の間を閉じているとする。この状態から固定接点対の開閉を切り換えようとすれば、右側の上部電極と下部電極の吸着を解除して右側の可動接点を固定接点対から離間させるとともに、左側の上部電極と下部電極を吸着させて左側の可動接点を固定接点対に接触させる必要がある。ところが、このマイクロ可動部は可撓性を有しているので、右側の上部電極と下部電極の吸着を解除するタイミングが左側の上部電極と下部電極に吸着させるタイミングよりも遅れると、右側の可動接点と左側の可動接点がいずれも固定接点対に接触した状態となり(特許文献2の図1Dを参照)、a接点とb接点とが短絡する恐れがある。よって、速やかに左右の接点の切り換えを行おうとすれば、左右の上部電極及び下部電極間の吸着、分離タイミングの制御が難しくなる。
また、仮にc接点構造にすることが可能であったとしても、特許文献2のマイクロ接点開閉器ではマイクロ可動部の中央に支点部が存在しているので、支点部を迂回してc接点を長い距離引き回す必要がある。そのため、高周波特性が悪くなり、高周波信号の切換え用途に適しなくなるといった不具合が生じる恐れがある。
(特許文献3)
特許文献3に開示されたMEMSスイッチも上部電極と下部電極との間の静電引力によって上部電極と下部電極を吸着させ、シーソー状に支持された支持台の両端に設けられた第1及び第2接点部で伝送線路のギャップを開閉する構造となっている。このMEMSスイッチでは、上部電極が下部電極に吸着した側では接点部によって伝送線路のギャップが閉じられ、その反対側では伝送線路のギャップが強制的に開かれるようになっているので、伝送線路のギャップを開く際の信頼性が向上する。また、伝送線路はc接点構造となるように構成されている。
しかし、このMEMSスイッチでは、第1接点部及びその下のギャップ(a接点、c接点)と、第2接点部及びその下のギャップ(b接点、c接点)とが、支持台を挟んで両側に離れている。そのため、c接点が長い距離引き回されており、MEMSスイッチの高周波特性が悪くなる。また、第1及び第2接点部の動作ストロークは支持台の揺動時における端部ストロークとほぼ等しく、第1及び第2接点部の動作ストロークをそれ以上に大きくすることができない。
(特許文献4)
特許文献4に開示されたMEMSスイッチでは、基板の上方において内側作動部材と外側作動部材とをシーソー状に支持し、内側作動部材と基板上の第1又は第2固定電極との間に働く静電引力によって内側作動部材をいずれかの方向へ傾かせるようにしている。外側作動部材は内側揺動部材の加圧棒で押圧されることによって内側作動部材と連動して傾き、外側作動部材の両端に設けられた第1、第2接触部材で第1、第2信号ラインのギャップを開閉する構造となっている。このMEMSスイッチでも、内側作動部材が第1又は第2固定電極に吸着した側では第1又は第2接触部材によって第1又は第2信号ラインのギャップが閉じられ、その反対側では第1又は第2信号ラインのギャップが強制的に開かれるようになっているので、信号ラインのギャップを開く際の信頼性が向上する。
特許文献4のような構造のMEMSスイッチでは、第1信号ラインの一方の接点と第2の信号ラインの一方の接点とをつなぐことによって信号ラインの部分をc接点構造とすることができる。
しかし、このMEMSスイッチでも、第1接触部材及びその下のギャップ(a接点、c接点)と、第2接触部材及びその下のギャップ(b接点、c接点)とが、それぞれ外側作動部材の端に位置しているので、c接点が長い距離引き回されることになり、MEMSスイッチの高周波特性が悪くなる。また、第1及び第2接触部材の動作ストロークは外側作動部材の揺動時における端部ストロークとほぼ等しく、第1及び第2接触部材の動作ストロークをそれ以上に大きくすることができない。
(特許文献5)
特許文献5に開示されたマイクロリレーは、電磁石を用いてアーマチュアを駆動するようにしたものである。すなわち、このマイクロリレー11では、図1に示すように、ベース基板12において薄膜13の両端部にはそれぞれ一対の固定接点14a、14c;14b、14cが設けられている。薄膜13の下面において、ベース基板12に形成された空洞部内には、電磁石15が納められる。ベース基板12の上に重ねられるアーマチュアブロック16においては、アーマチュア17の両側面に設けられた突片18によってアーマチュア17をフレーム部19に回動自在に支持させてあり、アーマチュア17の両端部に配置された可動接点基台部20は接圧バネ部21によってアーマチュア17に支持されている。そして、ベース基板12の上面にアーマチュアブロック16を重ねて置いた場合には、一方の可動接点基台部20の下面の可動接点が固定接点14a、14cに対向し、他方の可動接点基台部20の下面の可動接点が固定接点14b、14cに対向する。
このマイクロリレー11では、電磁石15を励磁するとそのときの極性に応じてアーマチュア17のいずれかの端部が電磁石15に吸着されてアーマチュア17が傾く。そして、吸着側に位置する可動接点基台部20の下面の可動接点が固定接点14a、14cまたは固定接点14b、14c間を閉じる。
このマイクロリレー11では、両端の固定接点14c、14cが薄膜13の側方を通ってつながっており、c接点構造となっている。しかし、c接点である固定接点14cは、図2に示すように、ベース基板12のほぼ全長にわたって延びているので、マイクロリレー11の高周波特性が悪くなり、高周波用途向けの設計が難しい。また、このマイクロリレー11でも、可動接点(可動接点基台部20)の動作ストロークはアーマチュア17の揺動時における端部ストロークとほぼ等しく、可動接点の動作ストロークを大きくすることができない。
(特許文献6)
特許文献6に開示の電磁リレー31は、図3に示すように、プリント回路カード32の上に、板バネ状の接触素子支持体33、接触子34、電磁石(図示せず)を重ねた構造となっている。図4に示すように、プリント回路カード32の上面には、導体路35a、35b、35cが形成されており、導体路35cの端部を挟んで左右に導体路35a、35bが配置されている。接触素子支持体33は、基部を固定されており、基部からは一対のフレキシブルアーム36、37が延出し、フレキシブルアーム36、37の先端部下面に接触素子38が設けられている。接触子34は左右が上下に揺動するよう軸39によって回動自在に支持されており、電磁石によって右側で下がった状態と左側で下がった状態とに切り換えられる。そして、接触子34が左側で下がると、フレキシブルアーム36の突部40が接触子34で押さえられてフレキシブルアーム36の先端が下がり、その接触素子38によって導体路35a、35c間が閉じられる。反対に、接触子34が右側で下がると、フレキシブルアーム37の突部40が接触子34で押さえられてフレキシブルアーム37の先端が下がり、その接触素子38によって導体路35b、35c間が閉じられる。
この電磁リレー31では、c接点構造となっており、しかもc接点である導体路35cの長さが短くなっているので、高周波用途に適している。
しかし、特許文献6のような構造の電磁リレー31では、電磁石によって接触子34を駆動し、さらに接触子34によって接触素子支持体33のフレキシブルアーム36、37を動かすことによって接点(導体路35a、35b、35c)の開閉を行っている。このように駆動部分が2部材(接触素子支持体33、接触子34)から構成されていると、電磁リレー31の組立精度などが低下し、正確なリレー動作が困難になり、電磁リレー31の小型化も困難になる。また、この電磁リレー31でも、可動接点(接触素子38)の動作ストロークはフレキシブルアーム36、37の自由端のストロークとほぼ等しく、可動接点の動作ストロークを大きくすることができない。さらに、可動接点の解離力はフレキシブルアーム36、37の弾性復帰力だけであるので、可動接点の解離力が必要なアクチュエータには用いることができない。
(特許文献7)
図5(a)は従来例のミラーデバイスを示す平面図、図5(b)は図5(a)のX−X線断面図、図5(c)は図5(a)のY−Y線断面図である。このミラーデバイス41は、基板42の上方に円板状をしたミラー43を水平に配置し、ミラー43の両端をジグザグに蛇行したバネ44によって支持したものである。バネ44どうしを結ぶ線分の両側では、ミラー43の下面と対向させて基板42の上面に下部電極45を設けてあり、ミラー43の下面の下部電極45と対向する面には上部電極46を形成している。このミラーデバイス41では、いずれかの側の上部電極46と下部電極45の間に電位差を与えると、その上部電極46が下部電極45に引かれてミラー43が傾く。このようなミラーデバイスとしては、特許文献7により開示されたものがある。
このような構造のミラーデバイス41で上部電極46と下部電極45の間の静電引力を大きくしようとすれば、上部電極46を設けた面の傾きを小さくするとともに、ミラー43を基板42に近づければよいが、この場合にはミラー43の傾きが制限されて小さくなる。これに対し、ミラー43の傾きを大きくしようとすれば、上部電極46を設けた面の傾きを大きくするか、ミラー43を基板42から離して配置すればよいが、この場合には上部電極46と下部電極45との距離が大きくなるので、ミラー43を傾斜させるための静電引力が弱くなる。そのため、このようなミラーデバイス41では、ミラー43の傾きを大きくすることが困難であった。
特開2002−326197号公報 特開2006−190594号公報 特開2005−5267号公報 特開2006−173132号公報 特開2005−216552号公報 特表2006−523001号公報 特開2002−254399号公報
本発明は、上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、少なくとも一対の作用点を有するバネの構造において、対をなす作用点どうしの距離を短くでき、作用点の駆動力を大きくすることができ、さらに1部材によって作製可能にすることのできるバネの構造を提供することにある。また、作用点の動作ストロークを長くでき、あるいは作用点の傾きを大きくできるバネの構造を提供することにある。
本発明にかかるバネの構造は、支持部材と、第1の支持軸によって中央近辺を前記支持部材に回動自在に支持された作動部材と、前記第1の支持軸を挟んでその両側にそれぞれ配置され、第2の支持軸によって前記支持部材に回動自在に支持され、前記作動部材と回動自在に連結され、前記第2の支持軸及び前記作動部材との連結部分よりも前記第1の支持軸に近い箇所に作用点が定められた複数個の連動部材とを備えたことを特徴としている。
本発明のバネの構造によれば、作動部材に力を加えてシーソー状に動作させることにより連動部材の作用点を動作(変位)させることができる。しかも、作用点を第1の支持軸の近傍で動作させることができるので、第1の支持軸の両側に位置する連動部材の作用点どうしの距離を短くすることができる。また、このバネの作動部材と連動部材は回動自在に連結されていて、作動部材に加えた力で直接連動部材を動かすことができるので、強い力で作用点を駆動することができる。
また、本発明のバネの構造によれば、第1の支持軸と第2の支持軸の距離を変更することで作用点の動作ストロークを長くしたり短くしたり、あるいは作用点の駆動力を大きくしたり小さくしたりすることができ、バネの設計変更を容易に行える。同様に、第1の支持軸と第2の支持軸の距離を変更することにより、連動部材を傾斜させたときの作用点の傾斜角度も大きくしたり小さくしたりというように、作用点の角度を容易に設計変更することができる。
また、本発明のバネの構造では、支持部材や作動部材、連動部材などを一体に作製することができるので、バネを1部材で作製することができ、バネの作製や機器への組込み、調整作業を容易にすることができる。
本発明にかかるバネの構造においては、前記連動部材は、前記作動部材との連結部分よりも前記第1の支持軸に近い箇所で前記支持部材に回動自在に支持されていてもよい。また、本発明にかかるバネの構造においては、前記連動部材は、前記第1の支持軸を基準として前記作動部材との連結部分よりも遠くに位置する箇所で前記支持部材に回動自在に支持されていてもよい。前者によれば、作動部材の一方端部に力を加えて作動部材を傾かせたとき、両連動部材は作動部材と同じ向きに傾き、力を加えた側にある連動部材の作用点は作動部材の一方端部と反対側へ変位し、反対側にある連動部材の作用点は作動部材の一方端部と同じ側へ変位する。また、後者によれば、作動部材の一方端部に力を加えて作動部材を傾かせたとき、両連動部材は作動部材と逆向きに傾き、力を加えた側にある連動部材の作用点は作動部材の一方端部と同じ側へ変位し、反対側にある連動部材の作用点は作動部材の一方端部と反対側へ変位する。よって、第1の支持軸、第2の支持軸、作動部材と連動部材の連結部分の位置関係によって作用点の動作を異ならせることができる。
本発明にかかるバネの構造のさらに別な実施態様においては、前記連動部材が前記作動部材に連結されている領域、前記作動部材が前記第1の支持軸によって支持されている領域、あるいは前記連動部材が前記第2の支持軸によって支持されている領域のうち少なくとも1つの領域を補強部とし、前記補強部の厚みを補強部以外の厚みよりも厚くしている。かかる実施態様によれば、補強部を形成した部分の機械的な剛性を高めることができるので、補強部を形成された領域が外力によってたわみ変形しにくくなり、バネの動作が安定する。
さらに、前記連動部材が、一端を作動部材に回動自在に連結され他端を前記第2の支持軸によって前記支持部材に支持された連動部材本体と、一端に作用点を定められた作用点バネ部とからなる場合においては、前記連動部材本体と前記作用点バネ部との連結領域にも、補強部以外の厚みよりも厚い補強部を形成してもよい。かかる実施態様によれば、連動部材本体と作用点バネ部との連結領域の機械的な剛性を高めることができるので、この領域が外力によってたわみ変形しにくくなり、バネの動作が安定する。
また、厚みの厚い補強部を有する実施態様においては、前記バネをSOI基板を用いて作製することとし、前記補強部がSOI基板の全厚みを用いて作製され、他の部分がSOI基板の一部の厚みを用いて作製されることを特徴としている。この場合には、MEMS技術を用いて部分的に厚みの異なるバネを容易に作製することができる。
本発明にかかるバネの構造のさらに別な実施態様において、前記連動部材は、前記作動部材との連結部分と前記第2の支持軸の中間に、弾性的に伸縮する弾性伸縮部を有している。本発明のバネでは、作動部材及び連動部材の連結部分と第2の支持軸との距離が、作動部材及び連動部材の連結部分と第1の支持軸との距離と異なるため、作動部材に力を加えて傾けたとき、作動部材と連動部材には引張応力又は圧縮応力が発生し、作動部材又は連動部材が変形したり破損したりする恐れがある。これに対し、本実施態様では連動部材に弾性伸縮部を設けているので、作動部材や連動部材に発生する引張応力や圧縮応力を弾性伸縮部で吸収させることができ、作動部材や連動部材の破損を防ぐとともに作動部材や連動部材の動きをスムーズにすることができる。
本発明にかかるバネの構造のさらに別な実施態様において、前記バネは前記第1の支持軸に関して対称な形状を有し、かつ、前記第1の支持軸に直交する方向に延びたある線分に関して対称な形状を有している。かかる実施態様によれば、バネの動作を安定させることができる。特に、第1の支持軸を挟んでその両側に位置している作用点の動作を均等にすることができる。
本発明にかかるアクチュエータは、本発明のバネと、前記バネの前記作動部材を前記第1の支持軸の回りに回転駆動させるための駆動源とを備えたことを特徴としている。かかるアクチュエータによれば、例えば作用点の部分にミラーを設けることでミラーデバイスとして使用することができる。しかも、第2の支持軸の位置などを変更するだけで簡単に作用点の動作ストロークや連動部材の傾きなどを変更することができ、アクチュエータの設計変更を容易にすることができる。
また、バネは一体構造にすることができるので、アクチュエータの組立てや調整作業を容易にすることができる。
本発明にかかるリレーは、本発明のバネと、前記バネの前記作動部材を前記第1の支持軸の回りに回転駆動させるための駆動源と、前記バネの前記作用点となる領域に設けた複数の可動接点と、前記可動接点のうちある可動接点と対向する位置に設けた第1の固定接点と、前記可動接点のうち別な可動接点と対向する位置に設けた第2の固定接点と、近接した前記可動接点の双方に対向する位置に設けた第3の固定接点とを備えたことを特徴としている。
本発明のリレーによれば、c接点構造のリレーを作製することができ、しかも第3の固定接点(c接点;共通接点)の長さを短くすることができるので、リレーの高周波特性を良好にすることができる。よって、高周波リレーとして最適な構造となる。
また、作用点を強い力で動かすことができるので、可動接点が第1〜第3の固定接点にに固着しにくくなり、固定接点間の開閉不良を防ぐことができる。
また、バネは一体構造にすることができるので、リレーの組立てや調整作業を容易にすることができる。
なお、本発明における前記課題を解決するための手段は、以上説明した構成要素を適宜組み合せた特徴を有するものであり、本発明はかかる構成要素の組合せによる多くのバリエーションを可能とするものである。
図1は、特許文献5に開示されたマイクロリレーの分解斜視図である。 図2は、同上のマイクロリレーに用いられるベース基板の平面図である。 図3は、特許文献6に開示された電磁リレーの要部斜視図である。 図4は、同上の電磁リレーに用いられるプリント回路カードと接触素子支持体の斜視図である。 図5(a)は、従来例のミラーデバイスを示す平面図である。図5(b)は、図5(a)のX−X線断面図である。図5(c)は、図5(a)のY−Y線断面図である。 図6は、本発明の実施形態1にかかるバネの平面図である。 図7(a)、(b)及び(c)は、同上のバネの動作説明図である。 図8は、実施形態1のバネにおける第2の支持軸の位置と作用点の動作ストロークとの関係を説明する図である。 図9は、第1の支持軸の変形による作動部材の浮き上がりの影響を説明する図である。 図10は、実施形態1のバネにおける連動部材本体の形状を示す拡大平面図である。 図11は、弾性伸縮部の働きを説明するための図である。 図12は、連動部材を連動部材本体と作用点バネ部に分割している理由を説明するための図である。 図13は、実施形態1の変形例によるバネの平面図である。 図14は、本発明の実施形態2にかかるバネの斜視図である。 図15は、実施形態2のバネの作製に使用するSOI基板を示す概略断面図である。 図16は、実施形態2の変形例によるバネの平面図である。 図17は、本発明の実施形態3にかかるバネの平面図である。 図18は、同上のバネの動作説明図である。 図19は、実施形態3の変形例によるバネの平面図である。 図20は、実施形態3の別な変形例によるバネの平面図である。 図21は、本発明の実施形態4による高周波リレーの断面図である。 図22は、同上のリレーの基板に設けられているベース基板の平面図である。 図23は、本発明の実施形態5による高周波リレーの断面図である。 図24は、本発明の実施形態6によるミラーデバイスの断面図である。 図25は、同上のミラーデバイスに用いられるバネの平面図である。 図26(a)(b)は、ミラーデバイスの動作説明図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々設計変更することができる。
(第1の実施形態)
以下、図6を参照して本発明の実施形態1によるバネの構造を説明する。このバネ61は、MEMS技術を利用してSi等の半導体基板(ウエハ)から一体物として作製される微小なMEMSバネであって、主としてリレーやミラーデバイスなどのアクチュエータに使用されるものである。
バネ61は、Si等の半導体基板をエッチングして不要部分を除去し、さらに必要に応じてエッチングにより半導体基板の厚みを薄くしたものであって、全体がほぼ均一な厚みを有している。
〔バネの構造〕
バネ61は、主としてフレーム62(支持部材)、作動部材63、連動部材64a、64bによって構成されている。作動部材63はほぼ長方形板状に形成されており、一直線上に配置された左右2本の第1の支持軸65によって中央付近を回動自在に支持されている。支持軸65は左右方向に長い短冊状に形成されており、他端がフレーム62の内周部に結合している。作動部材63は支持軸65を弾性的にねじれ変形させることでシーソー状に回動し、作動部材63の両端部が上下方向に移動する。なお、バネ61の厚み方向を上下方向と呼び、作動部材63の長さ方向及びバネ61の厚み方向に直交する方向を左右方向と呼ぶものとする。
支持軸65を挟んでその両側においては、それぞれ作動部材63の左右両側に連動部材64a、64bが配置されている。作動部材63と連動部材64a、64bは細い切れ込み66によって分離されており、連動部材64a、64bは連結軸67を介して作動部材63に結合されている。連結軸67は作動部材63の両端部両側面より突出している。作動部材63の両側面において作動部材63と平行に配置された連動部材64a、64bは、その端部を連結軸67に結合されており、その側部が短冊状をした第2の支持軸69によってフレーム62に回動自在に支持されている。支持軸69は、支持軸65と平行に延びている。また、連動部材64a、64bの連結軸67に近い側の端部には、ジグザグ状をした2本の弾性伸縮部68が設けられており、弾性伸縮部68どうしは左右で線対称となるように形成されている。ここで、連動部材64a、64bは、作動部材63との連結部分(連結軸67)よりも支持軸65に近い箇所で支持軸69によってフレーム62に支持されており、かつ、支持軸69よりも支持軸65に近い箇所(連動部材64a、64bの端部)に作用点部分70が設けられている。連動部材64a、64bは、作動部材63の回動に伴い、支持軸69を弾性的にねじれ変形させることでシーソー状に回動し、作用点部分70が上下方向に変位する。また、弾性伸縮部68は伸縮すると共に撓み変形することができる。
連動部材64a、64bは細い切れ込み71によってさらに2つの部分に分割されている。一方の部分は、弾性伸縮部68を有しており、一端を連結軸67に結合され、他端を支持軸69によってフレーム62に回動自在に支持された連動部材本体72となっている。他方の部分は作用点バネ部74である。作用点バネ部74は、支持軸65に平行な方向に延びた連結軸73によって一端を連動部材本体72の一部に連結されており、他端には作用点部分70が設けられている。
〔バネの動作〕
図7(a)、(b)及び(c)は、上記バネ61の動作を説明するための概略側面図である。バネ61に外部から力が加わっていない場合には、図7(a)に示すように、バネ61は一枚の平板のように平らになっている。
このバネ61に作動部材63の一方端部(力点)を引き上げるような力F1が加わると(あるいは、作動部材63の他方端部を押し下げるような力が加わると)、図7(b)に示すように、作動部材63が斜めに傾いてその一方端部が上方へ変位し、他方端部が下方へ変位する。これに伴って、両側の連動部材64a、64bも同じ向きに傾き、支持軸65の両側近傍に位置している作用点部分70のうち一方がD11のように下方へ変位し、他方がD12のように上方へ変位する。よって、支持軸65の下方近傍にある対象物αがあれば、下降した作用点部分70は作用点バネ部74などの弾性によって対象物αに弾性的に接触する。
同様に、作動部材63の他方端部(力点)を引き上げるような力F2が加わると(あるいは、作動部材63の一方端部を押し下げるような力が加わると)、図7(c)に示すように、作動部材63及び連動部材64a、64bがそれぞれ反転し、一方の作用点部分70がD21のように上方へ変位し、他方の作用点部分70がD22のように下方へ変位し、下降した作用点部分70が対象物αに弾性的に接触する。
あるいは、図7(b)と図7(c)のようにバネ61の動作状態を切り換えると、作用点部分70の傾きが反対向きになるので、各作用点部分70の傾きの変化を利用することもできる(後述のミラーデバイスを参照)。
〔バネの特徴〕
本実施形態のバネ61は、上記のような構造及び動作を有しているので、以下に説明するような特徴を備えている。バネ61は、支持軸65の両側において作動部材63の端部から折り返すようにして連動部材64a、64bを設けられているので、各作用点部分70を支持軸65の近傍で昇降動作させることができる。よって、支持軸65を挟んで配置された作用点部分70どうし距離を短くできるとともに、対象物αどうしの距離も短くすることができる。
また、このバネ61によれば、作動部材63に加えた力で直接に連動部材64a、64bを動かすことができるので、強い力で作用点部分70を動作させることができ、作用点部分70の動作不良が起こりにくい。また、作動部材63と連動部材64a、64bをシーソー状に動かして作用点部分70を動かしているので、梃子の原理により作用点部分70に強い力を発生させることもできる。
また、バネ61全体が一体に形成されており、特に作動部材63や連動部材64a、64bなどがフレーム62に一体に形成されているので、バネ61の作製時に部材どうしの位置合わせや調整、組立てを行う必要がなく、バネ61の製造や機器への組込みを容易に行うことができる。さらに、作動部材63と連動部材64a、64bは、連結軸67によって結合されているだけでなく、支持軸65、フレーム62及び支持軸69によっても結合しているので、作動部材63及び連動部材64a、64bの動作信頼性が向上する。さらに、このバネ61では、図6に示すように、作動部材63の中央を通る軸A−Aと、支持軸65の中央を通る軸B−Bに関して対称な構造となっているので(フレーム62は非対称であっても差し支えない。)、各作用点部分70の動作が安定し、また各作用点部分70のストロークや各作用点部分70に発生する力(対象物αへの接触圧)も等しくすることができる。
また、バネ61は上記のような構造を有しているので、連動部材64a、64bを作動部材63に接続する位置(連結軸73の位置)や連動部材64a、64bをフレーム62に結合させる位置(支持軸69の位置)を変更することにより、作動部材63や連動部材64a、64bの動作を変更することなく、各作用点部分70の動作ストロークや各作用点部分70に発生する力を自由に設計することができる。特に、作用点部分70の動作ストロークは、作動部材63の端部(力点)のストロークと等しくすることもでき、また、作動部材63の端部のストロークよりも大きくも小さくもできる。たとえば、図8は連動部材64a、64bの支持軸69の位置を支持軸65から遠い位置に変更した場合を表している。すなわち、図8において2点鎖線で表した連動部材64a、64bや支持軸69は変更前のものを表し、実線で表した連動部材64a、64bや支持軸69は変更後を表している。このように支持軸69を支持軸65から遠くに置けば、作動部材63の端部のストロークHが同じであっても、変更前における作用点部分70の動作ストロークがS1であったものが、変更後にはS2に大きくなる。反対に作用点部分70の動作ストロークを小さくしようとすれば、支持軸69の位置を支持軸65に近づければよい。また、支持軸69を支持軸65に近くすれば作用点部分70に発生する力を大きくでき、支持軸65から遠くすれば作用点部分70に発生する力を小さくできる。
また、支持軸65は細くて長いため、作動部材63の一方端部、たとえば連動部材64a側の端部に力F1を加えて引き上げた場合、図9に示すように、支持軸65が上方へ撓んで作動部材63が浮き上がることがある。これに伴って、連動部材64bの角度も変化し、連動部材64bの作用点部分70の動作ストロークが小さくなる。しかし、連動部材64aの作用点部分70の動作ストロークは、支持軸69で枢支された連動部材64aの腕の長さによって決まるので、作動部材63が浮き上がっても連動部材64aの作用点部分70の動作ストロークは変化しない。よって、対象物αを各作用点部分70の下方に位置させるようにすれば作用点部分70を確実に対象物αに接触させることができるので、作動部材63の端部を引き上げて(あるいは、押し上げて)バネ61を動作させる場合には、対象物αは作用点部分70の下方に設けるのが好ましい。なお、作動部材63の端部を引き下げて(あるいは、押し下げて)バネ61を動作させる場合には、同様な理由により、各作用点部分70の上方に対象物αを位置させることが好ましい。
つぎに、連動部材本体72に設けた弾性伸縮部68の働きを説明する。図10においては、連動部材64a又は64bを拡大して示すとともに、連結軸67、支持軸69及び連結軸73となる領域にはハッチングを施して示す。図10に示すように、連動部材本体72は短冊状に形成されており、その両端部をそれぞれ連結軸67と支持軸69によって保持され、また連結軸73を介して作用点バネ部74を保持している。蛇行した形状の2つの弾性伸縮部68は左右対称に配置され、連動部材本体72の連結軸67で支持された部分と連結軸73を保持する部分の間に設けられている。弾性伸縮部68は、連動部材本体72の連結軸73を保持する部分と支持軸69によって支持されている部分の間に設けてもよい。
図11に示すように、作動部材63の支持軸65から連結軸67までの腕の長さと、連動部材64a、64bの支持軸69から連結軸67までの腕の長さは異なっている。そのため、作動部材63や連動部材64a、64bの剛性が高い場合には、弾性伸縮部68がなければ作動部材63を回転させることができない。また、作動部材63や連動部材64a、64bが弾性を有している場合には、作動部材63等を回動させたとき、作動部材63には圧縮方向に応力が働くとともに連動部材64a、64bには引張方向に応力が働き、弾性伸縮部68がなければ作動部材63や連結軸67等が変形したり破損したりする恐れがある。このような不具合を解消するため、連動部材本体72に弾性伸縮部68を設けることによって応力を緩和させ、作動部材63の回転を容易にするとともに連結軸67等の破損を防止しているのである。また、弾性伸縮部68を左右対称に設けることで、弾性伸縮部68や連動部材本体72がねじれ変形しないようにしている。
つぎに、連動部材64a、64bを連動部材本体72と作用点バネ部74に分割している理由を説明する。作動部材63に力を加えてシーソー状に傾斜させたとき連結軸67や支持軸69はねじれ変形するので、連結軸67や支持軸69の弾性復帰力によって連動部材本体72は図12に示すようにS字状に湾曲する。そのため連結軸73によって連動部材本体72に連結された作用点バネ部74は連動部材本体72よりも大きな傾きで傾くことになる。その結果、作用点部分70の動作ストロークを大きくできる。連動部材本体72における連結軸73の位置によっては、反対に作用点部分70の動作ストロークが小さくなる場合もあるので、連結軸73は作用点部分70の動作ストロークが大きくなる位置に定めている。
(第1の実施形態の変形例)
図13は実施形態1の変形例によるバネ81を示す平面図である。実施形態1のバネ61では、連動部材64a、64bは連動部材本体72と作用点バネ部74に分割されていて、連動部材本体72と作用点バネ部74を連結軸73で結合した構造となっていたが、この変形例のバネ81では、連動部材64a、64bを分割しないで単純な形状としている。よって、この変形例によれば、製作や設計が簡単になる。
(第2の実施形態)
図14は、本発明の実施形態2によるバネ91の構造を示す斜視図である。このバネ91は、下面から見たときには、実施形態1のバネ61と同形状となっている。しかし、バネ91は、支持軸65と平行な方向の接続部分の厚みを大きくした点を特徴としている。すなわち、バネ91では、フレーム62の上に補強部92を形成してフレーム部分の厚みを厚くしている。また、支持軸69から連動部材本体72へ延長した領域の上面にも補強部93を形成して支持軸部分の厚みも厚くしている。さらに、連結軸67から連動部材本体72へ延長した領域の上面に補強部94を形成してこの支持軸部分の厚みも厚くしている。連結軸73から連動部材本体72へ延長した領域の上面にも補強部95を形成して連結軸部分の厚みも厚くしている。
このバネ91は、図15に示すようなSOI(Silicon on Insulator)基板96を用いて作製されている。SOI基板96は、SiOからなる接合層98を介してSi層であるデバイス層97とSi層であるハンドル層99とを貼り合わせた基板である。上記補強部92〜95の設けられている部分は、このSOI基板96の全厚みを用いて形成されており、それ以外の部分ではハンドル層99と接合層98をエッチング除去してデバイス層97のみで形成されている。
1つの作動部材63にその両側の連動部材64a、64bを連結させるためには、連結軸67を片持ち梁状とする必要がある。しかし、片持ち梁状の連結軸67では、動作時に連結軸67が撓んで連動部材64a、64bにねじれが生じ、バネの動作が不安定になる恐れがある。連動部材本体72を支持している片持ち梁状の支持軸69や、作用点バネ部74を支持している片持ち梁状の連結軸73も同様であり、支持軸69や連結軸73が撓むことで連動部材本体72や作用点バネ部74にねじれが生じる恐れがある。このようなねじれを防ぐためには、厚みの大きな基板を用いてバネを作製すればよいが、厚みの大きな基板を用いると、バネの各部におけるバネ定数が大きくなってしまい、連動部材64a、64bなどのバネ設計の自由度が低下する。
そのため、このバネ91では、厚みの大きな部分と小さな部分とを混在させ、大きなバネ定数(剛性)の必要な部分では厚みを大きくし、小さなバネ定数(バネ性)が必要な部分では厚みを薄くしている。特に、支持軸65と平行な軸部分の厚みを大きくすることによって当該軸部分の撓みを小さくし、連動部材64a、64bなどのねじれを小さくしており、これによって自由なバネ定数の設計が可能となるとともに、バネ91の動作を安定させることができる。
また、上記のようにSOI基板96を用いてMEMS技術でその厚みを部分的に薄くすることにより、バネ91のような構造を簡単に作製することができる。
(第2の実施形態の変形例)
図16は、実施形態2の変形例を示す平面図である。この変形例によるバネ101では、図16においてハッチングを施した領域の厚みを大きくしている。すなわち、左右に一直線状に並んだ連結軸67の端から端までを補強部102とし、その厚みを大きくしている。また、左右に一直線状に並んだ支持軸65の端から端までを補強部103とし、その厚みを大きくしている。特に、補強部103では、その長さ方向に垂直な断面のアスペクト比が1.5以上となるようにしている。
この変形例では、左右に並んだ連結軸67どうしが剛性を有する補強部102によってつながっているので、左右における連動部材64a、64bなどのねじれの差が小さくなって動作が安定し、作用点部分70での動作の信頼性が向上する。
また、左右に並んだ支持軸65どうしを剛性を有する補強部103によってつなげているので、支持軸65が撓みにくくなる。その結果、支持軸65はねじれ方向でのみ変形するようになり、動作時における作動部材63の上下方向への変位(図9参照)を抑制することができる。
(第3の実施形態)
図17は、本発明の実施形態3によるバネ111の構造を示す平面図である。このバネ111にあっては、作動部材63の端部側面から連結軸67を延出させ、略U字状に屈曲した平面形状を有する連動部材64a、64bの基端部を連結軸67に結合させ、連動部材64a、64bの先端部、すなわち最も支持軸65に近い箇所に作用点部分70を定めている。また、連動部材64a、64bの支持軸65からもっとも離れた箇所からは、支持軸65から遠くなる方向に向けて支持軸69を延出させ、その支持軸69をフレーム62の内周部に結合させている。したがって、バネ111を側面から観察した状態では、連結軸67(作動部材63での連動部材64a、64bの支持点Q)が支持軸69(フレーム62での連動部材64a、64bの支持点P)よりも支持軸65(フレーム62での作動部材63の支持点R)に近くなっており、作用点部分70が連結軸67よりも支持軸65に近くなるように配置されている。
このバネ111では、側面から観察した状態では、支持軸65と支持軸69との中間に連結軸67が位置しているので、図18に示すように、作動部材63の一方端部を引き上げるような力F1が加わると(あるいは、作動部材63の他方端部を押し下げるような力が加わると)、作動部材63が斜めに傾いてその一方端部が上方へ変位し、他方端部が下方へ変位する。これに伴って、両側の連動部材64a、64bは作動部材63と反対向きに傾き、支持軸65の両側近傍に位置している作用点部分70のうち一方が上方へ変位し、他方が下方へ変位する。よって、支持軸65の上方近傍に対象物αがあれば、上昇した作用点部分70は作用点バネ部74などの弾性によって対象物αに弾性的に接触する。作動部材63の他方端部を引き上げるような力F2が加わった(あるいは、作動部材63の一方端部を押し下げるような力が加わった)場合も同様である。
また、このバネ111の場合にも、作動部材63の端部に力を加えて引き上げた場合には、支持軸65が上方へ撓んで作動部材63が浮き上がり、作動部材63の傾きが変動する場合がある。これに伴って、力を加えたのと反対側に位置する連動部材64a又は64bの角度も変化し、その連動部材64a又は64bの作用点部分70の下方への動作ストロークが小さくなる(図9参照)。従って、このバネ111では、作動部材63の端部を引き上げて(あるいは、押し上げて)バネ61を動作させる場合には、対象物αは作用点部分70の上方に設けるのが好ましい。また、作動部材63の端部を引き下げて(あるいは、押し下げて)バネ61を動作させる場合には、各作用点部分70の下方に対象物αを位置させることが好ましい。
(第3の実施形態の変形例)
図19は実施形態3の変形例によるバネ121の平面図である。この112変形例は、連動部材64a、64bを実施形態3のように略U字状に屈曲させないで、まっすぐな形状にしたものである。
図20は実施形態3の別な変形例によるバネ122の平面図である。このバネ122では、支持軸69と連結軸67が同軸状に配置されている。この場合にも、作動部材63をシーソー状に回動させたとき、連動部材64a、64bは、実施形態3のバネ111と同様、作動部材63と反対向きに傾く。
(第4の実施形態)
図21は、本発明の実施形態4による高周波リレー131の構造を示す断面図である。この高周波リレー131は、10GHz帯の高周波信号をオン/オフするためのリレーである。
この高周波リレー131は、ベース基板132の上にバネ136を重ね、その上にバネ136を駆動させるためのマグネット139を設け、ほぼ全体をカバー143で覆ったものである。ベース基板132はセラミック基板であって、その上面には固定接点133a(a接点)、固定接点133b(b接点)及び固定接点133c(c接点)を左右2箇所に設けてあり、2c接点構造となっている。また、ベース基板132の下面には裏面電極134a、134b、134cを設けてあり、固定接点133aと裏面電極134aを内部配線135aで接続し、固定接点133bと裏面電極134bを内部配線135bで接続し、固定接点133cと裏面電極134cを内部配線135cで接続している。
バネ136は本発明にかかるバネであって、これまで説明したバネのうちでいずれの実施形態のものであってもよく、これら以外の構造のものであってもよい。バネ136は、フレーム62の厚みを下面側で厚くすることにより、作動部材63や連動部材64a、64b等をベース基板132の上面から浮かせるようにしてベース基板132の上に設置されている。作動部材63の上面全体には矩形状をした鉄片137(アーマチャ)を一体に貼り合わせている。また、連動部材64aの作用点部分70の下面には可動接点144aを設けてあり、連動部材64bの作用点部分70の下面には可動接点144bを設けてある。
バネ136の上方に配置された永久磁石138及びマグネット139は、フレーム62の上面に設けられたスペーサ142により支持されている。スペーサ142は、Si、ガラス、非磁性金属などの非磁性体材料により作製されている。マグネット139は、ヨーク140の周囲にコイル141を巻き回したものであり、ヨーク140の両先端は鉄片137の両端部上面に対向している。また、永久磁石138は上面及び下面がN極、S極となるように配置されている。従って、コイル141に通電して励磁させると、ヨーク140の一方の先端部において磁束密度が大きくなり、他方の先端部において磁束密度が小さくなるので、鉄片137の一方端部が磁束密度の大きな側のヨーク先端に吸着され、作動部材63がシーソー状に傾く。こうして、鉄片137の端部がヨーク140に吸着されると、コイル141の電流をオフにした後も永久磁石138の磁力によって鉄片137の端部はヨーク140の先端に当接した状態(ラッチ状態)に保たれ、作動部材63は動作状態に維持される。
また、コイル141の通電方向を切り換えると、鉄片137の他方端部がヨーク140の他方先端に吸着されて作動部材63が反対向きに傾き、コイル141の電流をオフにした後も作動部材63は動作状態に維持される。
図22はベース基板132の上面における電極パターンを表している。グランド用の固定接点133cは信号用の固定接点133a、133bの長さの2倍以上の長さを有しており、固定接点133a、133bはそれぞれ固定接点133cの両端部と平行に配置されている。可動接点144a、144bや固定接点133a、133b、133cには、AuCo、AuAg、AuNi等のAu系合金の金属メッキを施しておくことが望ましい。そして、連動部材64aの作用点部分70の下面に設けられた可動接点144aは、固定接点133cの片側半分と固定接点133aの上方を跨ぐように配置されている。同様に、連動部材64bの作用点部分70の下面に設けられた可動接点144bは、固定接点133cのもう一方半分と固定接点133bの上方を跨ぐように配置されている。
よって、マグネット139の通電方向によって鉄片137(作動部材63)の回転方向を切り換えることにより、可動接点144aを固定接点133a及び133cに接触させて固定接点133aと133cの間を閉じて固定接点133bと133cの間を開いた動作状態と、可動接点144bを固定接点133b及び133cに接触させて固定接点133bと133cの間を閉じて固定接点133aと133cの間を開いた動作状態とに切り換えることができる。
なお、図22に示すカバー接合部146は、カバー143の外周下面をベース基板132にハンダ接合させるための電極パターンである。また、マグネット駆動用接点145a、145bはマグネット139に通電させるための電極である。
上記のような高周波リレー131においては、作用点部分70に可動接点144a、144bを設けた本発明のバネ136を用いているので、固定接点133aと固定接点133bを近接させて配置することができるとともに固定接点133cの長さLを短くすることができる。よって、高周波リレー131において高周波ノイズが発生しにくくなり、高周波リレー131の高周波特性を向上させることができる。
また、この131では、本発明のバネ136を用いているので、可動接点144a、144bを固定接点133a、133b、133cに確実に接触させることができる。さらに、マグネット139で鉄片137を吸着する力で直接連動部材64a、64bを駆動させて強い力で可動接点144a、144bを固定接点133a、133b、133cから解離させることができるので、可動接点144a、144bが固定接点133a、133b、133cに固着する現象を回避することができる。また、支持軸69の位置などを変更することで可動接点144a、144bの動作ストロークを長くすることも可能になる。
また、バネ136を駆動する手段として永久磁石138とマグネット139を用いているので、高周波リレー131のラッチング動作が可能になる。
(第5の実施形態)
図23は、本発明の実施形態5による高周波リレー151の構造を示す断面図である。この高周波リレー151は、電極間の静電引力によってバネ136を駆動するようにしたものである。駆動手段以外については、実施形態4と同様であるので、実施形態4と異なる点だけを説明する。この高周波リレー151では、バネ136の作動部材63の上面に金属板等からなる可動電極板153を一体に接合してあり、さらに可動電極板153の上面を絶縁膜154で覆っている。また、上方を覆っているカバー143の下面には、可動電極板153の両端部に対向させてそれぞれ固定電極152a、152bを設けている。可動電極板153はグランド電位に保っている。従って、高周波リレー151に流れる高周波信号は可動電極板153によってシールドされる。
この高周波リレー151では、固定電極152aと固定電極152bのうちいずれか一方と可動電極板153との間に電位差を発生させると、可動電極板153の端部がその固定電極152a又は152bに吸着されるので、バネ136が駆動されて作動部材63が回動し、固定接点133a、133c間あるいは固定接点133b、133cが開閉される。
なお、固定電極152a、152bは図23において2点鎖線で示すように、ベース基板132の上面に設けてもよい。
(第6の実施形態)
図24は、本発明の実施形態6によるミラーデバイス161の構造を示す断面図である。図25は、ミラーデバイス161に用いられるバネ163の平面図である。
このミラーデバイス161は、ベース基板162の上にバネ163を重ね合わせ、その作動部材63の下面に金属板等からなる可動電極板164を一体に接合してあり、さらに可動電極板164の下面を絶縁膜165で覆っている。また、可動電極板164の両端部に対向させてそれぞれベース基板162の上面に固定電極166a、166bを設けている。図25に示すように、バネ163の作用点部分70の上面にはミラー167を設けている。ミラー167はすべての作用点部分70に設ける必要はなく、1箇所でよい。
しかして、このミラーデバイス161では、図26(a)に示すように固定電極166bで可動電極板164を吸着しているときと、図26(b)に示すように固定電極166aで可動電極板164を吸着しているときとでミラー167の傾きが変化するので、図26(a)(b)において矢印で示すように、ミラー167に入射した光の反射方向を変化させることができる。また、連動部材64a、64bは作動部材63の傾きよりも大きな傾きとなるので、ミラー167の角度変化を大きくでき、光の反射方向の変化を大きくすることができる。
さらに、このミラーデバイス161では、本発明のバネ163を用いているので、バネ163の構造を変更することなく、支持軸69の位置を変化させるだけで連動部材64a、64bの角度、すなわちミラー167の角度を変化させることができる(図8参照)。
(その他の変形例)
上記のバネはいずれも作動部材63の左右両側に連動部材64a、64bを設けているので、4つの作用点部分70を有している。これに対し、支持軸65を挟んでその両側に連動部材64a、64bを1つずつ設け、連動部材64a、64bを挟んでその左右にそれぞれ作動部材63を設けてもよい。このような構造では、2つの作用点部分70が設けられる。
また、本発明のバネは、製作上可能な大きさであれば、薄板バネ材を打ち抜き加工して作製したものであってもよい。
61、81、91、101、111、121、122 バネ
62 フレーム
63 作動部材
64a、64b 連動部材
65 支持軸
67 連結軸
68 弾性伸縮部
69 支持軸
70 作用点部分
72 連動部材本体
73 連結軸
74 作用点バネ部
92、93、94、95、102、103 補強部
131、151 高周波リレー
132 ベース基板
133a、133b、133c 固定接点
136 バネ
137 鉄片
138 永久磁石
139 マグネット
144a、144b 可動接点
152a、152b 固定電極
153 可動電極板
161 ミラーデバイス
167 ミラー

Claims (10)

  1. 支持部材と、
    第1の支持軸によって中央近辺を前記支持部材に回動自在に支持された作動部材と、
    前記第1の支持軸を挟んでその両側にそれぞれ配置され、第2の支持軸によって前記支持部材に回動自在に支持され、前記作動部材と回動自在に連結され、前記第2の支持軸及び前記作動部材との連結部分よりも前記第1の支持軸に近い箇所に作用点が定められた複数個の連動部材と、
    を備えたことを特徴とするバネの構造。
  2. 前記連動部材は、前記作動部材との連結部分よりも前記第1の支持軸に近い箇所で前記支持部材に回動自在に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載したバネの構造。
  3. 前記連動部材は、前記第1の支持軸を基準として前記作動部材との連結部分よりも遠くに位置する部分で前記支持部材に回動自在に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載したバネの構造。
  4. 前記連動部材が前記作動部材に連結されている領域、前記作動部材が前記第1の支持軸によって支持されている領域、あるいは前記連動部材が前記第2の支持軸によって支持されている領域のうち少なくとも1つの領域を補強部とし、前記補強部の厚みを補強部以外の厚みよりも厚くしたことを特徴とする、請求項1に記載したバネの構造。
  5. 前記連動部材は、一端を作動部材に回動自在に連結され他端を前記第2の支持軸によって前記支持部材に支持された連動部材本体と、一端に作用点を定められた作用点バネ部とからなり、
    前記連動部材本体と前記作用点バネ部との連結領域に、補強部以外の厚みよりも厚い補強部を形成したことを特徴とする、請求項4に記載したバネの構造。
  6. 前記バネはSOI基板を用いて作製されたものであり、
    前記補強部はSOI基板の全厚みを用いて作製され、他の部分はSOI基板の一部の厚みを用いて作製されていることを特徴とする、請求項4または5に記載したバネの構造。
  7. 前記連動部材は、前記作動部材との連結部分と前記第2の支持軸の中間に、弾性的に伸縮する弾性伸縮部を有することを特徴とする、請求項1に記載したバネの構造。
  8. 前記バネは前記第1の支持軸に関して対称な形状を有し、かつ、前記第1の支持軸に直交する方向に延びたある線分に関して対称な形状を有することを特徴とする、請求項1に記載したバネの構造。
  9. 請求項1に記載したバネと、前記バネの前記作動部材を前記第1の支持軸の回りに回転駆動させるための駆動源とを備えたアクチュエータ。
  10. 請求項1に記載したバネと、
    前記バネの前記作動部材を前記第1の支持軸の回りに回転駆動させるための駆動源と、
    前記バネの前記作用点となる領域に設けた複数の可動接点と、
    前記可動接点のうちある可動接点と対向する位置に設けた第1の固定接点と、
    前記可動接点のうち別な可動接点と対向する位置に設けた第2の固定接点と、
    近接した前記可動接点の双方に対向する位置に設けた第3の固定接点とを備えたリレー。
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