JP2003323840A - リレー - Google Patents

リレー

Info

Publication number
JP2003323840A
JP2003323840A JP2002127662A JP2002127662A JP2003323840A JP 2003323840 A JP2003323840 A JP 2003323840A JP 2002127662 A JP2002127662 A JP 2002127662A JP 2002127662 A JP2002127662 A JP 2002127662A JP 2003323840 A JP2003323840 A JP 2003323840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
fixed
movable
contacts
movable contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002127662A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Moriguchi
誠 森口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2002127662A priority Critical patent/JP2003323840A/ja
Publication of JP2003323840A publication Critical patent/JP2003323840A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば2a接点構造、c接点構造、b接点構
造などのリレーにおいて、可動接点を駆動して接点間を
速断、速入することができる簡略な構造のリレーを提供
する。 【解決手段】 固定基板2の表面に固定接点7S、8
S、9Sを設ける。固定接点8Sと9Sは、互いに高さ
が異なり、且つ、絶縁スペーサ12によって互いに電気
的に絶縁されている。固定基板2に対向させるようにし
て固定基板2上に固定された可動側基板3には、屈曲可
能な可動接点20が設けられており、可動接点20の一
方端部には固定接点7Sが対向し、可動接点20の他方
端部には固定接点8S、9S及び絶縁スペーサ12が対
向している。また、互いに対向させるようにして固定基
板2には固定電極6が、可動側基板3には可動電極15
A、15Bが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリレーに関する。特
に、本発明は、2a接点構造、b接点構造、あるいはc
接点構造を有する小型のリレー(マイクロリレー)に関
する。
【0002】
【背景技術】半導体を用いたマイクロリレーにおいて
は、静電力や電磁力、圧電アクチュエータ等を用いて可
動プレートを上下に駆動し、可動プレートに設けられた
可動接点と、可動接点の下方に配置された固定接点とを
交互に開閉させる構造のものがある。
【0003】図11に示すマイクロリレーは、特開平5
-2978号公報に開示されている2a接点構造のリレ
ーであって、静電力を利用したものである。このマイク
ロリレーにおいては、下固定基板91aと上固定基板9
1bが対向しており、下固定基板91aの上面に設けら
れた固定側駆動電極92の上にエレクトレット93、9
4が形成され、上固定基板91bの下面に設けられた固
定側駆動電極92の下面にエレクトレット95、96が
形成されている。エレクトレット93とエレクトレット
95が対向し、エレクトレット94とエレクトレット9
6が対向しており、エレクトレット93及び96の表面
はプラスに帯電し、エレクトレット94及び95の表面
はマイナスに帯電している。
【0004】下固定基板91aと上固定基板91bとの
間に形成された空間には可動側駆動電極97が配設され
ており、可動側駆動電極97は軸Pによって支持されて
おり、軸Pを支点として揺動するようになっている。可
動側駆動電極97の下面両端には可動接点98a、98
bが設けられており、下固定基板91aの上面には可動
接点98a、98bに対向させて固定接点99a、99
bが形成されている。
【0005】しかして、このマイクロリレーにおいて
は、固定側駆動電極92と可動側駆動電極97の電位が
同じであれば、図11のように可動接点98a、98b
と固定接点99a、99bの間が開成されている。固定
接点99aと可動接点98aの間を閉成するには、可動
側駆動電極97にプラス電圧を印加して正電位に保つ
と、静電力によって可動側駆動電極97がエレクトレッ
ト94及び95に吸引されると共にエレクトレット93
及び96に反発されて軸Pの周りに回動し、可動接点9
8aが固定接点99aに接触する。逆に、固定接点99
bと可動接点98bの間を閉成するには、可動側駆動電
極97にマイナス電圧を印加して負電位に保つと、静電
力によって可動側駆動電極97がエレクトレット93及
び96に吸引されると共にエレクトレット94及び95
に反発されて軸Pの周りに回動し、可動接点98bが固
定接点99bに接触する。すなわち、このマイクロリレ
ーにおいては、軸Pを中心にして回動自在に枢支された
可動側駆動電極97の電位をゼロ電位、プラス電位、マ
イナス電位と切り替えるようになっており、ゼロ電位の
ときに2組の接点対がいずれも開いた状態となるように
し、プラス電位又はマイナス電位のときにそれぞれ、一
方の接点対が開き他方の接点対が閉じた状態、あるい
は、一方の接点対が閉じて他方の接点対が開いた状態と
なるようにしている。
【0006】また、別の従来例として、特開平2000
-222992に開示されたマイクロリレーがある。図
示しないが、このマイクロリレーは、コイルにより発生
させた電磁力によって2組の固定接点と可動接点を交互
に開閉できるようにしたものである。
【0007】しかしながら、これらのマイクロリレーで
は、可動側駆動電極の上下に固定側駆動電極を対向させ
た重層的な構造となるため、製造プロセスが多くなり、
そのためコストが高くつくという問題がある。また、マ
イクロリレーでは、可動接点と固定接点を速断、速入す
る必要があるので、可動接点を固定接点に接触させる際
にも、可動接点を固定接点から切り離して離間させる際
にも静電力や電磁力が必要となり、相反した方向に発生
する力を少なくとも2つ以上発生させる必要があり、そ
の結果、マイクロリレーの構造が複雑になり、サイズも
大きくなっていた。
【0008】
【発明の開示】本発明は上記従来例の解決課題に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、可動接
点を駆動して固定接点間を閉じるだけの単純な構造以外
のリレー、例えば2a接点構造、c接点構造、b接点構
造などのリレーにおいて、可動接点を駆動して接点間を
速断、速入するための構成を簡略にすることにある。
【0009】本発明の第1のリレーは、固定基板の表面
に共通固定接点と、互いに高さが異なり、かつ、互いに
電気的に絶縁された複数の切換固定接点とを設け、弾性
的に屈曲可能な可動接点を、一方端部に前記共通固定接
点を対向させると共に他方端部に前記切換固定接点を対
向させて弾性的に支持し、前記可動接点を前記共通固定
接点及び前記切換固定接点に向けて駆動させる駆動手段
を設け、前記可動接点の駆動力に応じて前記可動接点と
前記各固定接点とが接離する状態を変化させるようにし
たことを特徴としている。
【0010】本発明の第1のリレーにあっては、可動接
点を共通固定接点及び切換固定接点側へ駆動する駆動手
段を備えているので、可動接点を駆動することにより可
動接点をいずれかの固定接点に接触させることができ
る。また、駆動手段の駆動力を除くと、可動接点を弾性
支持している力で可動接点が元の位置に復帰させられ
る。よって、駆動手段としては、可動接点を固定接点
(共通固定接点及び切換固定接点)と反対側へ駆動させ
るものは必要なく、可動接点を固定接点側へ駆動できる
ものだけがあればよい。よって、このような構造のリレ
ーによれば、リレーの構造を簡略にすることができ、リ
レーの製造が容易になると共にリレーの薄型化を図るこ
とができる。
【0011】また、このリレーにあっては、可動接点の
端部に対向している切換固定接点の高さが互いに異なっ
ており、さらに、弾性変形可能な可動接点を用いている
ので、各固定接点の配置や形状、可動接点の初期位置、
可動接点の断面形状などによって種々の構造のリレーを
作製することができ、可動接点の駆動力を変化させるこ
とによって接点動作状態を変えることができる。
【0012】例えば、第1のリレーの一実施態様として
は、2つの切換固定接点を備え、前記駆動手段により前
記可動接点を駆動していない場合には、前記可動接点は
前記固定接点及び前記切換固定接点のいずれにも接触せ
ず、前記可動接点を比較的小さな力で駆動している場合
には、前記可動接点は一方の前記切換固定接点に接触す
ることなく前記共通固定接点及び他方の切換固定接点に
接触し、前記可動接点を比較的大きな力で駆動している
場合には、前記可動接点は他方の前記切換固定接点に接
触することなく前記共通固定接点及び一方の前記切換固
定接点に接触するものがある。このような実施態様によ
れば、常開で切換型の(いわゆる2a接点構造の)リレ
ーを得ることができる。
【0013】また、第1のリレーの別な実施態様として
は、2つの切換固定接点を備え、前記駆動手段により前
記可動接点を駆動していない場合には、前記可動接点は
一方の切換固定接点に接触することなく前記共通固定接
点及び他方の前記固定接点に接触し、前記可動接点を駆
動している場合には、前記可動接点は他方の前記切換固
定接点に接触することなく前記共通固定接点及び一方の
切換固定接点に接触するものがある。このような実施態
様によれば、常閉で切換型の(いわゆるc接点構造の)
リレーを得ることができる。
【0014】また、第1のリレーのさらに別な実施態様
においては、前記各切換固定接点間に絶縁体を設け、絶
縁体の高さを当該絶縁体に隣接する切換固定接点のうち
一方の切換固定接点よりも高く、かつ、他方の切換固定
接点よりも低くしている。この実施形態によれば、切換
固定接点間を確実に絶縁できるほか、可動接点を絶縁体
に当てることでオフにしようとする切換固定接点を強制
的に可動接点から切り離させることができる。
【0015】また、第1のさらに別な実施態様において
は、前記可動接点の厚みが均一でなく、可動接点の厚み
を連続的に、あるいは不連続に変化させることにより、
可動接点が各固定接点に当接したときの湾曲具合を調整
することができる。
【0016】本発明の第2のリレーは、固定基板の表面
に第1の固定接点と第2の固定接点と2箇所の絶縁体を
設け、弾性的に屈曲可能な可動接点を、一方端部に前記
第1の固定接点及び前記絶縁体のうち一方の絶縁体を対
向させると共に他方端部に前記第2の固定接点及び前記
絶縁体のうち他方の絶縁体を対向させて弾性的に支持
し、前記可動接点を前記第1及び第2の固定接点に向け
て駆動する駆動手段を設け、前記駆動手段により前記可
動電極を駆動していない場合には、前記可動接点は前記
第1の固定接点及び前記第2の固定接点に接触し、前記
可動電極を駆動している場合には、前記可動接点は前記
絶縁体で弾性変形させられることによって前記第1及び
第2の固定接点から離間することを特徴としている。
【0017】本発明の第2のリレーにあっては、可動接
点を第1及び第2の固定接点側へ駆動する駆動手段を備
えているので、可動接点を駆動することにより可動接点
をいずれかの固定接点に接触させることができる。ま
た、駆動手段の駆動力を除くと、可動接点を弾性支持し
ている力で可動接点が元の位置に復帰させられる。よっ
て、駆動手段としては、可動接点を第1及び第2の固定
接点と反対側へ駆動させるものは必要なく、可動接点を
固定接点側へ駆動できるものだけがあればよい。よっ
て、このような構造のリレーによれば、リレーの構造を
簡略にすることができ、リレーの製造が容易になると共
にリレーの薄型化を図ることができる。
【0018】また、このリレーにあっては、前記駆動手
段により前記可動電極を駆動していない場合には、前記
可動接点は前記第1の固定接点及び前記第2の固定接点
に接触し、前記可動電極を駆動している場合には、前記
可動接点は前記絶縁体で弾性変形させられることによっ
て前記第2の固定接点から離間させられる。よって、こ
のような実施態様によれば、常閉型の(いわゆるb接点
構造の)リレーを得ることができる。
【0019】本発明の第1及び第2のリレーの実施態様
における前記駆動手段は、前記固定基板に設けられた固
定電極と前記可動接点と一体に形成された可動電極とか
らなり、前記固定電極と前記可動電極との間に発生させ
られた静電引力によって前記可動接点を駆動するものと
なっている。駆動手段としては、これ以外にも電磁力を
用いたものやバイメタルを用いたものなども可能である
が、このような静電引力を利用した駆動手段によれば、
薄い固定電極と可動電極を対向させるだけでよいので、
駆動電極を薄くすることができ、ひいてはリレーの薄型
化を図ることができる。しかも、バイメタルなどに比較
して応答性も優れる。
【0020】なお、この発明の以上説明した構成要素
は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
にかかる実施形態を添付図面に従って説明する。図1は
本発明の一実施形態による静電型のマイクロリレーの構
造を示す分解斜視図、図2は当該マイクロリレーの概略
平面図、図3(a)は図2のA部拡大図、図3(b)は
図2のX1−X1線断面図、図3(c)は図2のX2−
X2線断面図である。このマイクロリレー1は、大きく
は固定基板2、可動側基板3及びキャップ(図示せず)
に分けることができ、固定基板2の上面に可動側基板3
を取り付けて一体化し、固定基板2とキャップの間に形
成された空間に、固定基板2上面の構造と可動側基板3
を封止している。
【0022】図1に示すように、上記固定基板2は、ガ
ラス基板やシリコン基板からなる基板4の上面に絶縁層
5を所定パターンとなるように形成し、絶縁層5の上に
固定電極6、一組の信号線7、8、9、複数の電極パッ
ド10および可動電極駆動用電極パッド11を設けたも
のである。基板4の上面中央部では、信号線7と信号線
8、9とが、互いに小さな間隙を隔てて対向し、一直線
上に配置されている。信号線8は、絶縁スペーサ12を
介して信号線9の外周面を囲むように形成されており、
信号線8と信号線9は互いに電気的に絶縁されている。
図3(b)から分かるように、信号線9及び絶縁スペー
サ12の高さ(厚み)は、信号線7の厚みとほぼ等しく
なっており、信号線8の高さは信号線9及び絶縁スペー
サ12よりも一段低くなっている。また、信号線7と信
号線8、9との各対向側端部は、それぞれ固定接点(共
通接点)7Sと固定接点8S、9Sとなっており、その
反対側の端部は、それぞれ電極パッド7P、8P、9P
となっている。
【0023】信号線7、8、9の両側にはそれぞれ比較
的面積の大きな固定電極6が設けられており、両側の固
定電極6どうしは、信号線7及び8の間の間隙を通って
互いに繋がっている。固定電極6の表面は絶縁膜21で
被覆されており、両側の固定電極6の両端部はそれぞれ
電極パッド10に導通している。
【0024】可動側基板3はシリコン基板を加工して構
成されており、ほぼ中央に形成された可動接点部13の
両側に弾性支持部14A、14Bを介して可動電極15
A、15Bが形成されており、各可動電極15A、15
Bには弾性屈曲部16A、16Bを介してアンカー17
A、17Bが設けられている。弾性屈曲部16A、16
Bは、可動電極15A、15Bの両側縁に沿って設けた
スリット18により形成され、弾性屈曲部16A、16
Bの端部からそれぞれアンカー17A、17Bが下面側
へ突出している。弾性支持部14A、14Bは、可動電
極15A、15Bと可動接点部13とを連結する幅狭の
梁であり、接点閉成時、弾性屈曲部16A、16Bより
も大きな弾性力を得られるように構成されている。ま
た、可動接点部13の下面には、絶縁膜19を介してA
u等の金属からなる可動接点20が設けられている。可
動側基板3は、図3(c)に示すように、下面側に突出
したアンカー17A、17Bを固定基板2の上面2箇所
にそれぞれ固定することによって固定基板2の上方で浮
かせた状態で弾性的に支持されており、それによって可
動電極15A、15Bが固定電極6A、6Bと対向す
る。一方のアンカー17Aは、可動電極駆動用接続パッ
ド11に接続されている。また、図3(a)に示すよう
に、可動接点部16(可動接点20)が両固定接点7
S、8S、9S間を跨ぐようにして対向する。
【0025】次に、このマイクロリレー1の動作を図4
を参照して説明する。固定電極6と可動電極15A、1
5Bとの間に電圧を印加していない状態では、図4
(a)に示すように、固定基板2と可動側基板3とは平
行を保持し、可動接点20がいずれの固定接点7S、8
S、9Sからも開離している。その結果、固定接点7S
と固定接点8S、9S間は開かれていて、信号線7と信
号線8、9間は絶縁されている。
【0026】次に、電極パッド10や可動電極駆動用接
続パッド11等を通じて可動電極15A、15Bと固定
電極6との間に電圧を印加すると、可動電極15A、1
5Bと固定電極6との間には静電引力が発生する。この
静電引力により可動電極15A、15Bが弾性屈曲部1
6A、16Bの弾性力に抗して固定電極6に接近する
と、可動電極15A,15Bと固定電極6との距離が短
くなるので、一層静電引力が大きくなり、ついには、図
4(b)に示すように、可動接点20の両端部が固定接
点7S及び9Sに当接する。可動接点20が固定接点7
S、9Sに接触すると、静電引力のために弾性支持部1
4A、14Bが弾性的に撓ませられ、それによって可動
接点20が固定接点7S及び9Sに十分に接触させられ
るが、可動接点20が固定接点8Sに接触する前に弾性
支持部14A、14B及び弾性屈曲部16A、16Bの
弾性復帰力と静電引力とが釣り合い、可動接点20が静
止する。その結果、可動接点20を介して固定接点7S
と固定接点9Sとが電気的に導通させられ、信号線7及
び9間が閉じられる。これに対し、可動接点20は固定
接点8Sには接触しないので、固定接点7Sと固定接点
8Sとは絶縁状態にあり、信号線7及び8間は開かれて
いる。
【0027】可動電極15A、15Bと固定電極6との
間にさらに大きな電圧を印加すると、両電極間に大きな
静電引力が働くために弾性屈曲部16A、16Bがより
大きく撓んで可動電極15A、15Bが絶縁膜21を介
して固定電極6に吸着される。大きな静電引力が働くた
め、このとき図4(c)に示すように、可動接点部13
が弓なりに湾曲し、可動接点20が固定接点9Sから離
れて固定接点8Sに接触し、その状態で安定する。な
お、このとき絶縁スペーサ12は、固定接点8S、9S
間や信号線8、9間を絶縁するだけでなく、可動接点2
0に当接して可動接点部13を大きく撓ませ、可動接点
20が固定接点9Sに接触するのを防止する働きをして
いる。その結果、可動接点20を介して固定接点7Sと
固定接点8Sとが電気的に導通させられ、信号線7及び
8間が閉じられる。これに対し、可動接点20は固定接
点9Sから開離しているので、固定接点7Sと固定接点
9Sとは絶縁状態にあり、信号線7及び9間は開かれて
いる。
【0028】また、可動電極15A、15Bと固定電極
6との間の電圧を解除すると、弾性支持部14A、14
Bと弾性屈曲部16A、16Bとの弾性復帰力によって
可動電極15A、15Bが固定電極6から離れた後、弾
性屈曲部16A、16Bの弾性復帰力によって可動接点
20が固定接点8S又は9Sから離れ、可動接点部13
が元の位置に復帰する。
【0029】よって、この実施形態のマイクロリレー1
では、静電引力の強さ(又は、印加電圧の大きさ)を制
御することによって可動接点20を固定接点7Sと固定
接点8S又は9Sのいずれか一方とに選択的に接触させ
て固定接点7Sと固定接点8S又は9Sとの間を閉じる
ことができ、2a接点構造(2組の常開接点を有するも
の)のリレーを製作することができる。しかも、このマ
イクロリレー1によれば、固定接点7Sと固定接点8S
又は9S間を開く場合には、弾性支持部14A、14B
や弾性屈曲部16A、16Bの弾性力を利用して速断動
作させているので、静電引力を発生させる機構は可動接
点20を閉じる際に必要となるだけであり、2a接点の
マイクロリレーの構造を簡単にすることができる。その
結果、2a接点構造のマイクロリレーをより小型化する
ことができ、製造プロセスも簡略にすることができる。
また、このマイクロリレー1は、1組の常開接点を有す
る(1a接点構造の)同様な構造のマイクロリレーにお
いて、一方の信号線の構造を上記のような信号線8、9
及び絶縁スペーサ12からなる構造に置き換えるだけで
容易に2a接点構造に変えることができる。
【0030】つぎに、上記マイクロリレー1の製造方法
の一例を図5〜図7を参照して説明する。ここで、図5
及び図7に示す固定基板2は中央における縦断面を示し
ているが、図6及び図7に示す可動側基板3では、両ア
ンカー17A、17Bと可動接点20を通過するように
階段状に裁断した断面を示している。まず、図5(a)
に示すようなパイレックス(登録商標)等のガラス基板
からなる基板4の上に絶縁層5を形成し、当該絶縁層5
を所定形状にパターニングする。ついで、図5(b)に
示すように、例えば金属材料の蒸着により、絶縁層5の
上に固定電極6、信号線7、8、9を所望の形状となる
ように形成し、さらに、電極パッド10及び可動電極駆
動用接続パッド11を形成する。このとき、固定電極6
の厚みは、信号線7、8、9よりも薄く、また信号線8
は信号線7、9よりも少し薄くなるようにしている。
【0031】さらに、図5(c)に示すように、固定電
極6の表面を絶縁膜21で被覆し、信号線8及び信号線
9の間に絶縁スペーサ12を充填し、絶縁スペーサ12
で信号線8、9どうしを電気的に分離させる。このと
き、絶縁スペーサ12の高さは、信号線9の高さにほぼ
等しくなるようにしている。
【0032】一方、図6に示すように、SOI(Silico
n On Insulator)ウエハ22を用いて可動側基板3の製
作が進められる。ここで用いられているSOIウエハ2
2は、図6(a)に示すように、シリコン酸化膜(Si
膜)23を挟んで2枚のシリコン基板24を貼り合
わせ、両シリコン基板24の外面にもシリコン酸化膜2
5、26を形成したものである。ついで、SOIウエハ
22下面のシリコン酸化膜26を所定パターンにエッチ
ングし、パターニングされたシリコン酸化膜26をマス
クとし、TMAHをエッチング液として下側のシリコン
基板24の下面をウエットエッチングして図6(b)に
示すように、シリコン基板24の下面に一対のアンカー
17A、17Bを突出させ、さらに、シリコン基板24
の下面中央部に凹所27を形成する。ついで、SOIウ
エハ22の上面及び下面のシリコン酸化膜25、26を
フッ酸等で除去する。
【0033】この後、図6(c)に示すように、SOI
ウエハ22の下面に熱酸化等によってシリコン酸化膜2
8を形成し、一方のアンカー17Aの下面の一部でシリ
コン酸化膜28を部分的に除去して露出させ、この露出
部分を再度THAMを用いてエッチングしてアンカー1
7Aの下面に凹部29を形成する。ついで、図6(d)
に示すように、凹所27内においてシリコン酸化膜28
の上にAu等の電極材料を蒸着させて可動接点20を形
成し、アンカー17Aの下面の凹部29内にAu等の電
極材料を蒸着させて接点30を形成する。可動接点20
から露出しているシリコン酸化膜28をエッチングによ
り除去すると、図6(e)に示すように、可動接点20
の上に残ったシリコン酸化膜28によって絶縁膜19が
形成される。
【0034】こうして固定基板2とSOIウエハ22の
準備ができると、図7(a)に示すように、固定基板2
の上面にアンカー17A、17Bを置いてSOIウエハ
22を重ね、陽極接合により固定基板2とSOIウエハ
22とを接合一体化する。ついで、図7(b)に示すよ
うに、THAMやKOH等のエッチング液を用いて上側
のシリコン基板24をエッチング除去してシリコン酸化
膜23を露出させる。ついで、フッ素系エッチング液を
用いてシリコン酸化膜23を目的とするパターンにエッ
チングし、シリコン酸化膜23をマスクとして反応性イ
オンエッチング(RIE)等のドライエッチングにより
シリコン基板24を型抜きエッチングを行ない、図7
(c)に示すように、可動側基板3の可動接点部13や
弾性支持部14A、14B、可動電極15A、15B、
弾性屈曲部16A、16B等を形成し、シリコン酸化膜
23を除去してマイクロリレー1を完成する。なお、必
要に応じて、固定基板2の上面をパイレックス等からな
るキャップで覆って封止する。
【0035】(第2の実施形態)図8(a)(b)は本発
明の別な実施形態によるマイクロリレー31の概略の構
造及びその動作を表している。この実施形態のマイクロ
リレー31は、第1の実施形態によるマイクロリレー1
とほぼ同様な構成を有しているが、可動電極15A、1
5Bと固定電極6との間に電圧を印加していない状態で
は、図8(a)に示すように、可動接点20が固定接点
7S及び9Sに接触していて固定接点7Sと固定接点9
Sの間が閉じた状態となっている。
【0036】一方、可動電極15A、15Bと固定電極
6との間に電圧を印加すると、両電極間に大きな静電引
力が働くために弾性屈曲部16A、16Bと弾性支持部
14A、14Bが大きく撓んで可動電極15A、15B
が固定電極6に吸引され、図8(b)に示すように、可
動接点20が湾曲して固定接点9Sから離れ、固定接点
7S及び8Sに接触して安定し、固定接点7Sと固定接
点8Sの間を閉じた状態となる。
【0037】また、可動電極15A、15Bと固定電極
6との間の電圧を除去すると、両電極間の静電引力がな
くなるので、弾性屈曲部16A、16Bと弾性支持部1
4A、14Bの弾性復帰力によって可動接点部13が元
の位置に戻り、図8(a)に示すように、可動接点20
が固定接点8Sから離れ、固定接点7S及び9Sに接触
して安定し、固定接点7Sと固定接点9Sの間を閉じた
状態に戻る。従って、この実施形態では、可動電極15
A、15Bと固定電極6との間に電圧を印加した場合
と、印加していない場合とで、固定接点7Sの接続側を
固定接点9Sと固定接点8Sとに切り換えるc接点構造
のリレーとなる。
【0038】なお、この実施形態でも、絶縁スペーサ1
2は電圧印加時に可動接点部13を大きく湾曲させて可
動接点20が固定接点8Sに確実に接触するようにする
と共に可動接点20が固定接点9Sに接触するのを防止
する働きをしている。また、この実施形態では、信号線
7の先端部の固定接点7Sにも段差を形成することによ
り、可動接点20が湾曲しても確実に固定接点7Sに接
触するようにしている。
【0039】このようなc接点構造のマイクロリレー3
1でも、固定接点7S、8S、9Sや可動接点20は基
板4の上面や可動接点部13の下面に設けられているの
で、製造プロセスが複雑になることがない。また、静電
引力による駆動力は、可動接点部13を引きつけて固定
接点7S、8S間を閉じる際に必要となるだけであり、
c接点のマイクロリレーの構造を簡単にすることがで
き、マイクロリレー31を小型化することができる。
【0040】(第3の実施形態)図9(a)(b)は本
発明のさらに別な実施形態によるマイクロリレー32の
概略の構造及びその動作を表している。この実施形態の
マイクロリレー32にあっては、信号線は、固定基板2
の中央部に信号線7と信号線8の2本だけが一直線状に
形成されており、各信号線7、8の対向側の端部に固定
接点7S、8Sが形成されている。また、固定接点7
S、8Sの先端側には、それぞれ固定接点7S、8Sと
ほぼ同じ高さで絶縁スペーサ12が形成されている。
【0041】しかして、可動電極15A、15Bと固定
電極6との間に電圧を印加していない状態では、図9
(a)に示すように、可動接点20が固定接点7S及び
8Sに接触していて固定接点7Sと固定接点8Sの間が
閉じた状態となっている。
【0042】一方、可動電極15A、15Bと固定電極
6との間に電圧を印加すると、両電極間に大きな静電引
力が働くために弾性屈曲部16A、16Bと弾性支持部
14A、14Bが大きく撓んで可動電極15A、15B
が固定電極6に吸引され、図9(b)に示すように、可
動接点20が絶縁スペーサ12で湾曲させられて固定接
点7S、8Sから離れて安定し、固定接点7Sと固定接
点8Sの間を開いた状態となる。
【0043】また、可動電極15A、15Bと固定電極
6との間の電圧を除去すると、両電極間の静電引力がな
くなるので、弾性屈曲部16A、16Bと弾性支持部1
4A、14Bの弾性復帰力によって可動接点部13が元
の位置に戻り、図9(a)に示すように、可動接点20
が固定接点7S及び8Sに接触し、固定接点7Sと固定
接点8Sの間を閉じた状態に戻る。従って、この実施形
態では、可動電極15A、15Bと固定電極6との間に
電圧を印加していない場合と、印加している場合とで、
固定接点7Sと固定接点8Sとの間を開閉するb接点構
造のリレーとなる。
【0044】このようなb接点構造のマイクロリレー3
2でも、固定接点7S、8Sや可動接点20は基板4の
上面や可動接点部13の下面に設けられているので、製
造プロセスが複雑になることがない。また、静電引力に
よる駆動力は、可動接点部13を引きつけて固定接点7
S、8S間を開く際に必要となるだけであり、b接点の
マイクロリレーの構造を簡単にすることができ、マイク
ロリレーを小型化することができる。
【0045】(第4の実施形態)図10(a)(b)
(c)は本発明のさらに別な実施形態によるマイクロリ
レー33の構造と動作を示す概略図である。このマイク
ロリレー33は、第1の実施形態の2a接点構造を有す
るマイクロリレーの改良であって、信号線7の端部の固
定接点7Sに段差を施している。また、可動接点20
は、固定接点8Sに対向する箇所と固定接点7Sの段の
低い部分7Lに対向する箇所との中間領域で厚みが厚く
なっており、それによって可動接点20の中央部の剛性
を高めている。
【0046】しかして、このマイクロリレー33にあっ
ては、固定電極6と可動電極15A、15Bとの間に電
圧を印加していない状態では、図10(a)に示すよう
に、固定基板2と可動側基板3とは平行を保持し、可動
接点20がいずれの固定接点7S、8S、9Sからも開
離している。
【0047】次に、可動電極15A、15Bと固定電極
6との間に電圧を印加すると、静電引力により可動電極
15A、15Bが弾性屈曲部16A、16Bの弾性力に
抗して固定電極6に吸引され、図10(b)に示すよう
に、可動接点20の両端部が固定接点7Sの段の高い部
分7H及び固定接点9Sに当接する。その結果、可動接
点20を介して固定接点7Sと固定接点9Sとが電気的
に導通させられ、信号線7及び9間が閉じられる。これ
に対し、可動接点20は固定接点8Sには接触せず、固
定接点7Sと固定接点8Sとは絶縁状態にあり、信号線
7及び8間は開かれている。
【0048】可動電極15A、15Bと固定電極6との
間にさらに大きな電圧を印加すると、両電極間に大きな
静電引力が働くために弾性屈曲部16A、16Bがより
大きく撓んで可動電極15A、15Bが絶縁膜21を介
して固定電極6に吸着される。このとき図10(c)に
示すように、可動接点部13の両端が絶縁スペーサ12
及び固定接点7Sの段の高い部分7Hで弓なりに湾曲さ
せられ、可動接点20が固定接点9Sから離れる。一
方、可動接点20の厚みの大きな部分の両端が固定接点
7Sの段の低い部分7Lと固定接点8Sに接触し、その
状態で安定する。その結果、可動接点20を介して固定
接点7Sと固定接点8Sとが電気的に導通させられ、信
号線7及び8間が閉じられる。このとき、可動接点20
の厚みの大きな部分は曲がりにくいので、固定接点7S
の段の低い部分及び固定接点8Sとの接触面積が大きく
なり、固定接点7S、8S間を安定に閉じることができ
る。これに対し、可動接点20は固定接点9Sから開離
しているので、固定接点7Sと固定接点9Sとは絶縁状
態にあり、信号線7及び9間は開かれている。
【0049】また、可動電極15A、15Bと固定電極
6との間の電圧を解除すると、弾性支持部14A、14
Bと弾性屈曲部16A、16Bとの弾性復帰力によって
可動電極15A、15Bが固定電極6から離れた後、弾
性屈曲部16A、16Bの弾性復帰力によって可動接点
20が固定接点7Sと固定接点8S又は9Sから離れ、
可動接点部13が元の位置に復帰する。
【0050】この実施形態のように、可動接点20に段
差を形成する方法としては、絶縁膜19の下面に可動電
極20を均一な厚みに形成した後、その可動接点20の
一部をエッチング液により溶かして厚みを薄くするよう
にしてもよい。なお、この実施形態のように、可動接点
20の厚みを中央部で厚くする構造は、第2の実施形態
のようなc接点構造のマイクロリレーに適用することも
できる。
【0051】また、各実施形態においては、静電マイク
ロリレーについて説明したが、駆動力には静電引力に限
らず、電磁力などを用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明のリレーによれば、可動接点を弾
性支持している力によって可動接点を元の位置に復帰さ
せることができるので、駆動手段としては、可動接点を
固定接点側へ駆動できるものだけがあればよい。よっ
て、このような構造のリレーによれば、リレーの構造を
簡略にすることができ、リレーの製造が容易になると共
にリレーの薄型化を図ることができる。
【0053】また、本発明のリレーにあっては、種々の
形態及び構成のリレーを簡単な構造によって実現するこ
とが可能になり、例えばいわゆる2a接点構造、c接点
構造、b接点構造などのリレーを作製することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる静電型のマイクロ
リレーの分解斜視図である。
【図2】同上のマイクロリレーの概略平面図である。
【図3】(a)は図2のA部拡大図、(b)は図2のX1
−X1線断面図、(c)は図2のX2−X2線断面図で
ある。
【図4】(a)(b)(c)は同上のマイクロリレーの
動作説明図である。
【図5】(a)〜(c)は固定基板の加工工程を説明す
る図である。
【図6】(a)〜(e)は可動側基板を製作するためのSO
Iウエハの加工工程を説明する図である。
【図7】(a)〜(c)は固定基板の上に加工されたSOI
ウエハを接合して加工することによりマイクロリレーを
完成するまでの工程を説明する図である。
【図8】(a)(b)は、本発明の別な実施形態によるマ
イクロリレーの構造と動作を説明する概略図である。
【図9】(a)(b)は、本発明のさらに別な実施形態に
よるマイクロリレーの構造と動作を説明する概略図であ
る。
【図10】(a)〜(c)は、本発明のさらに別な実施形
態によるマイクロリレーの構造と動作を説明する概略図
である。
【図11】従来のマイクロリレーの断面図である。
【符号の説明】
2 固定基板 3 可動側基板 6 固定電極 7、8、9 信号線 7S、8S、9S 固定接点 12 絶縁スペーサ 13 可動接点部 14A、14B 弾性支持部 15A、15B 可動電極 16A、16B 弾性屈曲部 20 可動接点

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定基板の表面に共通固定接点と、互い
    に高さが異なり、且つ、互いに電気的に絶縁された複数
    の切換固定接点とを設け、弾性的に屈曲可能な可動接点
    を、一方端部に前記共通固定接点を対向させると共に他
    方端部に前記切換固定接点を対向させて弾性的に支持
    し、前記可動接点を前記共通固定接点及び前記切換固定
    接点に向けて駆動させる駆動手段を設け、前記可動接点
    の駆動力に応じて前記可動接点と前記各固定接点とが接
    離する状態を変化させるようにしたことを特徴とするリ
    レー。
  2. 【請求項2】 2つの切換固定接点を備え、前記駆動手
    段により前記可動接点を駆動していない場合には、前記
    可動接点は前記固定接点及び前記切換固定接点のいずれ
    にも接触せず、前記可動接点を比較的小さな力で駆動し
    ている場合には、前記可動接点は一方の前記切換固定接
    点に接触することなく前記共通固定接点及び他方の切換
    固定接点に接触し、前記可動接点を比較的大きな力で駆
    動している場合には、前記可動接点は他方の前記切換固
    定接点に接触することなく前記共通固定接点及び一方の
    前記切換固定接点に接触することを特徴とする、請求項
    1に記載のリレー。
  3. 【請求項3】 2つの切換固定接点を備え、前記駆動手
    段により前記可動接点を駆動していない場合には、前記
    可動接点は一方の切換固定接点に接触することなく前記
    共通固定接点及び他方の前記固定接点に接触し、前記可
    動接点を駆動している場合には、前記可動接点は他方の
    前記切換固定接点に接触することなく前記共通固定接点
    及び一方の切換固定接点に接触することを特徴とする、
    請求項1に記載のリレー。
  4. 【請求項4】 前記各切換固定接点間に絶縁体を設け、
    絶縁体の高さを当該絶縁体に隣接する切換固定接点のう
    ち一方の切換固定接点よりも高く、かつ、他方の切換固
    定接点よりも低くしたことを特徴とする、請求項1に記
    載のリレー。
  5. 【請求項5】 前記可動接点は、厚みが均一でないこと
    を特徴とする、請求項1に記載のリレー。
  6. 【請求項6】 固定基板の表面に第1の固定接点と第2
    の固定接点と2箇所の絶縁体とを設け、弾性的に屈曲可
    能な可動接点を、一方端部に前記第1の固定接点及び前
    記絶縁体のうち一方の絶縁体を対向させると共に他方端
    部に前記第2の固定接点及び前記絶縁体のうち他方の絶
    縁体を対向させて弾性的に支持し、前記可動接点を前記
    第1及び第2の固定接点に向けて駆動する駆動手段を設
    け、前記駆動手段により前記可動電極を駆動していない
    場合には、前記可動接点は前記第1の固定接点及び前記
    第2の固定接点に接触し、前記可動電極を駆動している
    場合には、前記可動接点は前記絶縁体で弾性変形させら
    れることによって前記第1及び第2の固定接点から離間
    することを特徴とするリレー。
  7. 【請求項7】 前記駆動手段は、前記固定基板に設けら
    れた固定電極と前記可動接点と一体に形成された可動電
    極とからなり、前記固定電極と前記可動電極との間に発
    生させられた静電引力によって前記可動接点を駆動する
    ものであることを特徴とする、請求項1又は6に記載の
    リレー。
JP2002127662A 2002-04-26 2002-04-26 リレー Pending JP2003323840A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002127662A JP2003323840A (ja) 2002-04-26 2002-04-26 リレー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002127662A JP2003323840A (ja) 2002-04-26 2002-04-26 リレー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003323840A true JP2003323840A (ja) 2003-11-14

Family

ID=29541666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002127662A Pending JP2003323840A (ja) 2002-04-26 2002-04-26 リレー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003323840A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1319096C (zh) * 2004-01-16 2007-05-30 北京工业大学 一种微机械电磁继电器及其制备方法
JP2010269384A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Omron Corp バネの構造および当該バネを用いたアクチュエータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1319096C (zh) * 2004-01-16 2007-05-30 北京工业大学 一种微机械电磁继电器及其制备方法
JP2010269384A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Omron Corp バネの構造および当該バネを用いたアクチュエータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8564176B2 (en) Piezoelectric MEMS switch and method of manufacturing piezoelectric MEMS switch
EP2073236B1 (en) MEMS Microswitch having a conductive mechanical stop
JP5701772B2 (ja) ビア構造及びその製造方法
JP4613165B2 (ja) 微小電気機械システムのスイッチ
JP3796988B2 (ja) 静電マイクロリレー
US6635837B2 (en) MEMS micro-relay with coupled electrostatic and electromagnetic actuation
EP2365509B1 (en) Electrostatic relay
US8093971B2 (en) Micro-electromechanical system switch
US7986073B2 (en) Micro-electro mechanical system using snapping tabs, comb and parallel plate actuation
US20060145793A1 (en) Micro-electromechanical relay and related methods
US8207460B2 (en) Electrostatically actuated non-latching and latching RF-MEMS switch
JP2006518920A (ja) マイクロ電気機械システム式熱応動スイッチ
JP2007259691A (ja) Memsの静電駆動法、静電アクチュエーター、及びマイクロスイッチ
JP2003323840A (ja) リレー
JP2000164105A (ja) マイクロマシン、マイクロアクチュエータ及びマイクロリレー
US20030082917A1 (en) Method of fabricating vertical actuation comb drives
JP2009252516A (ja) Memsスイッチ
JP7283064B2 (ja) マイクロ構造およびマイクロ構造の制御方法
JP2001291463A (ja) スイッチ
US20070103843A1 (en) Electrostatic mems components permitting a large vertical displacement
JP3368304B2 (ja) 静電マイクロリレー
JP2009238546A (ja) 微小電気機械スイッチ
JP3879225B2 (ja) 静電マイクロリレー
JP2005504415A (ja) マイクロメカニカル・スイッチ及び同スイッチを製造する方法
JP2003344786A (ja) 静電アクチュエータ