JP2007035635A - Memsスイッチ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動電極のシーソー回転構造を改善し、接触部材の接触力を増大させると共に復元力を向上させ、初期プルイン電圧(Pull−in Voltage)を下げるMEMSスイッチを提供する。
【解決手段】開示されたMEMSスイッチは、基板と、基板の上面に形成された少なくとも一つの固定電極と、基板の上面に形成され、固定電極の一側に形成された少なくとも一つの復元電極と、基板の上面に形成され、スイッチング接触部を有する少なくとも一つの信号ラインと、基板上に弾性連結体を媒介とし、基板の上面から所定間隔を隔てて連結された可動電極と、可動電極の底面もしくは弾性連結体の底面に形成され、スイッチング接触部と接触もしくは離脱される少なくとも一つの接触部材と、可動電極の底面もしくは基板の上面のうちいずれか一側に形成された少なくとも一つのピボット突起と、を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、MEMS(Micro Elecrtro Mechanical System)スイッチ及びその製造方法に関する。
高周波帯域で使われる多くの電子システムは超小型化、超軽量化、高性能化になりつつある。従って、今までこれらのシステムの信号を制御するために使われているFET(Field Effect Transistor)やピンダイオード(Pin Diode)のような半導体スイッチを代替するために、マイクロマシニング(Micro Machining)という新しい技術を利用した超小型マイクロスイッチが広く研究されている。
MEMS技術を利用したRF(Radio Frequency)素子の中で、現在一番幅広く製造されているのはスイッチである。RFスイッチはマイクロ波やミリメートル波帯域の無線通信端末及びシステムでの信号の選別伝送やインピーダンス整合回路などでよく応用される素子である。
図1は従来のシーソータイプのMEMSスイッチの構成を示す側面図であり、図2A、2Bは図1のスイッチが動作される状態を示す動作状態図である。
図1を参照すれば、従来のMEMSスイッチ1は、基板2の上方に所定の間隔dを隔てて、可動電極3がスプリングアーム5を媒介としてシーソー運動が可能なように設置される。
可動電極3の少なくとも一端には接触部材7が形成され、接触部材7と対応する位置の基板2の上面には信号ライン9が形成される。
基板2上には、固定電極11及び復元電極13が形成される。固定電極11は、可動電極3と共に静電気力を発生させ、接触部材7を信号ライン9に接触させる。復元電極13は、固定電極11の他側に設けられており、接触部材7が設けられた可動電極3の一端を、基板2から離させる。
こうした従来のMEMSスイッチ1は図2Aに示すように固定電極11に電圧が印加されると、これらの間で帯電が起こり、静電引力によって可動電極3がスプリングアーム5を中心に時計方向に回転し、可動電極3の底面に設けられた接触部材7が信号ライン9に接触される。
次に、図2Bに示すように固定電極11の電圧を解除した後、復元電極13に電圧を印加すると、可動電極3はスプリングアーム5を中心に反時計方向に回転し、接触部材7を信号ライン9から離させる。
前述のようなシーソータイプのMEMSスイッチは、既存の平板型(可動電極の全体が基板に対して固定されるメンブレイン形態)スイッチに比べ、機械的スプリングによる復元力以外に静電気力を利用した復元部を、MEMS工程が行い易いように同一平面上に具現することで、復元力が高められる長所がある。しかし、接触部材7が信号ライン9に接触された状態になる時、可動電極3は図2Aに示すように所定の角度(θ°)で傾いた状態になる。そのため、平板型に比べ電極間隔の非効率性により接触部材7の接触力が相対的に低くなる問題点がある。これは可動電極3と固定電極11との間の距離が一定ではないために、電極間に発生する電界に偏りが発生し、効率よく静電力を利用することができないためである。例えば、ある部分では静電力が大きく接触力が大きいが、ある部分では静電力が小さく接触力が小さくなる。この接触力が小さい部分が生じるために、この部分から接触部材が離れてしまう。そのため、接触力を高めるために、駆動電圧が高くなる問題点がある。
また、図2Aに示すように接触部材7が信号ライン9と接触された状態になる時、可動電極3がスプリングアーム5を中心として傾くことにより、接触部材7の反対側の端部から基板2までの距離Lが長くなってしまう。そのため、可動電極3を復元させるために復元電圧を高くしなければならない問題点がある。
韓国公開特許 2004−099808 韓国公開特許 2004−106084 欧州特許 00892419A2
本発明は、前述した問題点を解決するために提出されたもので、本発明の第1の目的は効率よく静電力を利用することができ、復元電圧を低くできるMEMSスイッチを提供することにある。
本発明の第2の目的は前述したようなMEMSスイッチを提供することにある。
前述した目的を達成するために提案された本発明1によると、基板と、前記基板の上面に形成された少なくとも一つの固定電極と、前記基板の上面に形成され、前記固定電極の一側に形成された少なくとも一つの復元電極と、前記基板の上面に形成され、スイッチング接触部を有する少なくとも一つの信号ラインと、前記基板上に弾性連結体を媒介とし、前記基板の上面から所定間隔を隔てて連結された可動電極と、前記可動電極の底面もしくは前記弾性連結体の底面に形成され、前記スイッチング接触部と接触もしくは離脱される少なくとも一つの接触部材と、前記可動電極の底面もしくは前記基板の上面のうちいずれか一側に形成された少なくとも一つのピボット突起と、を含むことを特徴とするMEMSスイッチが提供される。
本発明に係るMEMSスイッチによると、基本的にシーソー型スイッチの構造を有している。しかし、本発明によれば、上部基板と下部基板とが近づいて、それぞれの両基板上に設けられた接触部材と信号ラインとが接触する場合に、平板型スイッチの構造を有する。このため、両基板上の各電極間の間隔がほぼ一定となり、電極間に発生する電界が均一となり、静電力が均一となる。これにより、効率よく静電力を利用することができるようになり、両基板間を近づける力が大きくなる。つまり、両基板上の接触部材と信号ラインとの接触力を高めることができる。そのため、接触力を高めるための駆動電圧を低くすることができる。
また、本発明によれば、両基板上の接触部材と信号ラインとが接触する場合、ピボット突起を介して接触される。このピボット突起の高さは微小であるため、接触部材を信号ラインから離す場合、その離すのに必要な力が小さくてすむ。つまり、接触部材を信号ラインから離すための静電力が小さく、電極に小さな印加電圧を印加するだけで足りる。また、電圧を増加させると静電力が増加するため、機械的スプリングとは関係なく接触力と復元力とを増加させることができる利点がある。本発明2は、発明1において、前記弾性連結体は所定の間隔を隔てて配置された一対のビームで構成されその間に前記可動電極を介在する可動フレームと、前記ビームの一端を前記基板に連結する第1弾性部材と、前記ビームに介在される前記可動電極の端部を前記ビームの他端側に連結する第2弾性部材とを含むことができる。
可動電極は、第1弾性部材及び第2弾性部材からなる二重のヒンジ構造によって回動可能のように構成されているため、機械的スプリングの剛性を弱く設計することができる。そのため、バルク構造物としてスイッチを具現しながらも初期のプルイン電圧が減少できる。さらに、ピボット突起を利用したスイッチングの際、機械的スプリングによる影響を最小化できる利点がある。例えば、機械的スプリングを用いる場合、その剛性の強さゆえに、大きな電圧をかけて接触部材を信号ラインから離さなければならない場合がある。しかし、本発明の構成によれば、弾性を向上することができるため、小さな電圧の印加により、電極を自在に動かすことができる。
本発明3は、発明1において、前記ピボット突起は前記可動電極の底面に形成されることができる。
本発明4は、発明1において、前記固定電極及び前記復元電極の上面には絶縁層が更に含まれることが好ましい。
本発明5は、発明4において、前記絶縁層はシリコンナイトライド(SiN)又はシリコンダイオキサイド(SiO2)を使うことができる。
本発明6は、発明1において、前記固定電極、復元電極及び/又は前記信号ラインはAuで形成することができる。
本発明7は、発明1において、前記接触部材は前記可動電極の底面又は前記可動フレームの底面に形成された接触絶縁層と、前記接触絶縁層の下部に形成された接触導電層と、を含むことが好ましい。
本発明8は、発明2において、前記ピボット突起は前記固定電極及び前記復元電極の間の前記可動電極の底面に形成され、前記信号ラインと並んで一対が形成されることが好ましい。
本発明9は、発明2において、前記接触部材は可動電極の端部に設けられ、前記信号ラインと直交する方向に回転軸が形成されたスプリングアームによって揺動できるように設置することが好ましい。
本発明10は、発明7において、前記接触絶縁層はシリコンナイトライド(SiN)又はシリコンダイオキサイド(SiO2)とする。
本発明11は、発明7において、前記接触導電層はAuであることが好ましい。
本発明12は、発明1において、前記弾性連結体はその内部に前記可動電極を介在させ、前記可動電極の一端を突出させるように四角の枠の形をする可動フレームと、前記可動フレームの一端を前記基板に連結する第1弾性部材と、前記可動フレームの内部に介在された前記可動電極の一端を前記可動フレームに連結する第2弾性部材とを含むことができる。
本発明13は、発明12において、前記接触部材が前記可動フレームの底面に設けられたことを特徴とする。
本発明14は、発明12において、前記接触部材は前記可動フレームの底面もしくは前記可動電極の一端に設けられることができる。
本発明15の他の実施形態によると、その上面に底電極の溝が形成され、前記底電極の溝に少なくとも一つの固定電極、復元電極及び信号接触部を有する信号ラインが形成された下部基板と、前記底電極の溝の周囲に当該する前記下部基板の上面に接触され、前記固定電極及び前記復元電極を横切る可動フレーム、前記可動フレームの一端に一端が連結されその他端が前記上部基板の一側に連結された第1弾性部材、前記可動フレームの他端側に形成された第2弾性部材、及び前記第2弾性部材と連結され前記可動フレームの内部で相対回転する可動電極が一体に形成された上部基板と、前記可動フレームの底面に形成された接触部材と、前記可動電極の大体中央部に形成されたピボット突起と、を含むことを特徴とするMEMSスイッチが提供される。
本発明に係るMEMSスイッチによると、基本的にシーソー型スイッチの構造を有している。しかし、本発明によれば、上部基板と下部基板とが近づいて、それぞれの両基板上に設けられた接触部材と信号ラインとが接触する場合に、平板型スイッチの構造を有する。このため、両基板上の各電極間の間隔がほぼ一定となり、電極間に発生する電界が均一となり、静電力が均一となる。これにより、効率よく静電力を利用することができるようになり、両基板間を近づける力が大きくなる。つまり、両基板上の接触部材と信号ラインとの接触力を高めることができる。そのため、接触力を高めるための駆動電圧を低くすることができる。
また、本発明によれば、両基板上の接触部材と信号ラインとが接触する場合、ピボット突起を介して接触される。このピボット突起の高さは微小であるため、接触部材を信号ラインから離す場合、その離すのに必要な力が小さくてすむ。つまり、接触部材を信号ラインから離すための静電力が小さく、電極に小さな印加電圧を印加するだけで足りる。また、電圧を増加させると静電力が増加するため、機械的スプリングとは関係なく接触力と復元力とを増加させることができる利点がある。
また、可動電極は、第1弾性部材及び第2弾性部材からなる二重のヒンジ構造によって回動可能のように構成されているため、機械的スプリングの剛性を弱く設計することができる。そのため、バルク構造物としてスイッチを具現しながらも初期のプルイン電圧が減少できる。さらに、ピボット突起を利用したスイッチングの際、機械的スプリングによる影響を最小化できる利点がある。例えば、機械的スプリングを用いる場合、その剛性の強さゆえに、大きな電圧をかけて接触部材を信号ラインから離さなければならない場合がある。しかし、本発明の構成によれば、弾性を向上することができるため、小さな電圧の印加により、電極を自在に動かすことができる。
本発明16は、発明15において、前記下部基板の材質はグラスであることが好ましい。
本発明17は、発明15において、前記上部基板の材質はシリコンであることが好ましい。
本発明18は、発明15において、前記固定電極、復元電極及び/又は信号ラインの材質は金(Au)にすることができる。
本発明19は、発明15において、前記固定電極及び前記復元電極の上側には絶縁層が更に形成されることが好ましい。
本発明20は、発明19において、前記絶縁層はシリコンナイトライド層又はシリコンダイオキサイド層に形成することができる。
本発明21は、発明15において、前記接触部材は前記可動電極の底面に形成された接触絶縁層及び前記接触絶縁層の底面に形成された接触導電層を含むことができる。
本発明22は、発明21において、前記接触絶縁層はシリコンナイトライド層又はシリコンダイオキサイド層にすることができる。
本発明23は、発明21において、前記接触導電層は金(Au)に形成することができる。
本発明24は、発明15において、前記可動電極の端部には前記接触部材に対応するサイズで接触部が設けられ、前記接触部はスプリングアームによって前記可動電極の端部に回動可能のように連結されることができる。
本発明25は、発明15において、前記第1弾性部材及び第2弾性部材はサーペンティン(SERPERTINE)型で形成されることができる。
本発明26の他の実施形態によると、下部基板に所定のギャップを有する底電極の溝を形成する段階と、前記底電極の溝の上面に少なくとも一つの固定電極、少なくとも一つの復元電極及び信号接触部を有する少なくとも一つの信号ラインを形成する段階と、上部基板の下面に接触部材及びピボット突起を形成する段階と、前記接触部材及び前記ピボット突起が形成された前記上部基板を前記下部基板の上面に結合する段階と、前記下部基板の上面に結合された上部基板に第1弾性部材、可動フレーム、第2弾性部材及び可動電極を一体に形成する段階と、を含むことを特徴とするMEMSスイッチ製造方法が提供される。
また、構造物の形成を既存の積層構造ではなく、基板上で構造物をエッチングする形態で製造する。これにより、構造物の平坦度及び平板剛性を向上させることができる。よって、構造物の変形による電極間の微小ギャップの変化問題に起因した電圧損失問題及び接触挙動不安などを解決する利点がある。例えば、可動電極の平坦度が向上する。
本発明27は、発明26において、前記下部基板はグラスの基板を使うことが好ましい。
本発明28は、発明26において、前記固定電極、復元電極及び/又は信号ラインは金で形成される。
本発明29は、発明26において、前記上部基板はシリコン基板を使うことが好ましい。
本発明30は、発明26において、前記上部基板に第1弾性部材、可動フレーム、第2弾性部材及び可動電極を一体に形成する段階において、前記接触部材が形成された接触部を更に形成すると共に、前記接触部をヒンジ固定するスプリングアームを形成する段階が更に含まれることが好ましい。
本発明31は、発明26において、前記第1、2弾性部材はサーペンティン(SERPENTINE)型で形成することが好ましい。
本発明によれば、効率よく静電力を利用することができ、復元電圧を低くできるMEMSスイッチを提供することができる。
以下、添付された図面に基づいて本発明の好適な実施形態を詳述する。
(本発明の基本概念)
図26は本発明によるMEMSスイッチの基本構造を示す側面図である。
同図を参照すれば、MEMSスイッチ700は基板701、固定電極703、復元電極705、信号ライン707、可動電極704、弾性連結体E1及びピボット突起731を含む。
より具体的な構成を説明すれば、基板701の上面に固定電極703及び復元電極705が所定の間隔を隔てて並んで形成されると共に信号ライン707が形成される。
可動電極704は弾性連結体E1であるスプリング部材709aを媒介とし、基板701の上面から所定の間隔を隔てて設置される。可動電極704の底面の中央部、即ち、固定電極703及び復元電極705の間に当該する部分にピボット突起731が形成される。また、可動電極704の一端には、信号ライン707と接触される接触部材711が形成される。ここで、ピボット突起731は基板701の上面に形成させることもできる。
前述した構成において、接触部材711と可動電極704との間には絶縁層706を追加することが好ましい。また、可動電極704と、固定電極703及び復元電極705との間に別途の絶縁層(図示せず)を追加することが好ましい。
次は、図27A〜27Cを参照して、本発明によるMEMSスイッチの動作原理について説明する。
図27A〜図27Cは図26の動作原理を説明する図面である。
図27Aを参照すれば、固定電極703に電圧が印加されると、固定電極703及び可動電極704の間に帯電が起こり、静電引力によって可動電極704が基板701側に引かれる。従って、弾性連結体E1であるスプリング部材709aが収縮し、可動電極704の下面に設けられた接触部材711が信号ライン707と接触すると共に、ピボット突起731が基板701の上面に接触する。ここで、接触部材711は従来の平板タイプのスイッチのように接触され接触力が向上される。なお、ピボット突起731、接触部材711及び信号ライン707の高さは、ピポット突起731が基板701に接触した時の高さが、接触部材711が信号ライン707に接触した時の高さに概ね等しくなるようにする。これにより、可動電極704と固定電極703との距離を概ね一定に保つことができ、接触部材711と信号ライン707との接触力を高めることができ好ましい。
図27Bを参照すれば、固定電極703の電圧を遮断し、復元電極705に復元電圧を印加すると、可動電極704はピボット突起731を中心に反時計方向に回転し、接触部材711が信号ライン707から離脱される。この時、ピボット突起731の高さは基板の上面から微小ギャップGを有する。微少ギャップGとは、例えば約0.5〜2μmである。このように微少ギャップGの距離が短いため、従来に比べて大きな復元力が必要ではない。ここで、復元力とは、接触部材711が信号ライン707から離れようとする力を意味する。従って、可動電極704を復元、つまり可動電極704を水平位置に戻すための復元電圧が小さくてすみ、復元電圧の消費率が下がる。
図27Cを参照すれば、また固定電極703に電圧が印加されると、可動電極704はピボット突起731を中心に時計方向に回転し、接触部材711が信号ライン707に接触される。このように本発明では、静電力でスイッチをオン/オフさせる時、機械的スプリングを用いて駆動する必要はない。また、ピボット突起731が軸としてすぐに反応するため、スイッチングの速度が速い。ここで、弾性連結体E1であるスプリング部材709aの剛性を弱化させることで、初期のプルイン電圧を下げることができる。つまり、弾性連結体E1を収縮させるのに必要な力が小さくすることで、図26の状態に示すようなピボット突起731が基板701に接触していない状態から、接触している状態とする力が小さくて良い。そのため、固定電極703に印加する電圧を下げることができる。
(実施形態1)
図3は、本発明の一実施形態によるMEMSスイッチの構造を示す平面図であり、図4は図3の矢印IIIから見た側面図である。ただし、図4において、アンカー125は省略している。
図3、4を参照すれば、MEMSスイッチ100は基板101、固定電極103、復元電極105、信号ライン107、可動電極104、接触部材111、弾性連結体E2及びピボット突起131、133を含む。
基板101の上面には固定電極103が形成され、固定電極103と並んで復元電極105が形成される。ここで、固定電極103及び復元電極105の位置は決まったものではなく、接触部材111の位置に応じてその用途は変わって使われることができる。
信号ライン107には、ライン上に所定間隔を隔てて形成された信号接触部107aが設けられる。ここで、固定電極103、復元電極105、及び信号ライン107は導電材、例えば金(Au)で形成される。ここで、固定電極103及び復元電極105の上面には、絶縁層(図示せず)を更に構成することができる。
弾性連結体E2は、可動フレーム109と弾性支持ユニット120を含む。
可動フレーム109は一側が開放された長方形の枠の形で設けられ、図3に示す可動フレームの一辺の底面に接触部材111が設けられる。接触部材111は、可動電極104の端部に対向する一辺に設けられる。接触部材111は可動フレーム109の動作に応じて信号ライン107の接触部107aと接触もしくは離脱される。
弾性支持ユニット120は、可動フレーム109を基板101上で回転可能のように支持する第1弾性部材121と、可動フレーム109に対して可動電極104を相対運動させる第2弾性部材123を含む。第1弾性部材121は、可動フレーム109の一端及び他端の両側に連結され、概ね固定電極103及び復元電極105の間に位置する。ここで、可動フレーム109を基板101の上面から所定間隔Hを隔てるために、基板101上にアンカー125が設けられ、アンカー125に第1弾性部材121が連結される。例えば、アンカー125は、所定間隔Hの高さで第1弾性部材121を支持可能なように形成されている。
第2弾性部材123は、第1弾性部材121が連結された部分から離れた、可動フレーム109の一端近傍の内部に連結され、可動電極104の一端と連結される。つまり、可動電極104は、第2弾性部材123を介して可動フレーム109と連結されており、可動フレーム109の移動に対応して移動するようになる。
また、可動電極104は、第2弾性部材123を通じて可動フレーム109の内部一端に対して回転運動が可能であり、可動フレーム109の開放部109aを通じて突出された長さを有する。つまり、図3において、可動電極104は、第1弾性部材121より左側部分と、可動フレーム109内に収まる右側部分とを含む。そして、右側部分の端部が、第2弾性部材123を介して可動フレーム109に対して回転可能なように連結されている。可動電極104の底面には少なくとも一つのピボット突起131、133が設けられる。接触部材111が信号ライン107に接触する時、ピボット突起131,133は、第2弾性部材123と共に平板タイプで接触されることを誘導する。つまり、ピボット突起131,133及び第2弾性部材123は、可動電極104と固定電極103とが平行になるように誘導する。
そして、ピボット突起131,133は、可動電極104が復元する時にピボットポイントを成し、可動電極104はピボット突起131,133を中心として回転する。図面において、ピボット突起131、133は、可動電極104の底面に形成されているが、基板101上に設けてもいい。
図5A〜図5Dは前述したMEMSスイッチの動作状態を示す図面である。
図5Aは、接触部材111を信号ライン107に接触させるために、固定電極103に電圧を印加した直後の状態を示す説明図である。
次に、図5Bのように固定電極103に電圧が印加されると、固定電極103と可動電極104との間に帯電が起こり、静電引力によって可動電極104が基板101側に引かれる。従って、可動フレーム109は、第1弾性部材121を中心とした時計方向に回転し、接触部材111が信号ライン107に接触される。この時、可動電極104は、第2弾性部材123を通じ、可動フレーム109に対して追加回転の動作が実施され、ピボット突起131、133が基板101上に接触される。図面においては、ピボット突起131、133が、固定電極103及び復元電極105の上面に接触された状態を示している。このように、可動フレーム109が、第1弾性部材121を中心とした時計方向に回転するとともに、可動電極104が第2弾性部材123を中心に回転することによって、接触部材111を既存の平板タイプと同様の形で接触させ、接触部材111の接触力を向上させることができる。つまり、平板タイプであるため、両基板上の各電極間の間隔がほぼ一定となり、電極間に発生する電界が均一となり、静電力が均一となる。これにより、効率よく静電力を利用することができるようになり、両電極間を近づける力が大きくなる。つまり、両基板上の接触部材と信号ラインとの接触力を高めることができる。そのため、接触力を高めるための駆動電圧を低くすることができる。
図5Cは可動電極104の復元状態を示す図面で、固定電極103の電圧を遮断し、復元電極105に復元電圧を印加する。可動電極104は、ピボット突起131を中心に反時計方向に回転し、可動フレーム109が信号ライン107から離れる。従って、接触部材111が信号ライン107から離脱される。この時、ピボット突起131の高さが基板101の上面から微小のギャップGを有することによって、それによる復元力も従来に比べ格段に高めることができる。従って、可動電極104を復元させるための復元電圧の消費率が下げられる利点がある。なお、復元力とは、接触部材111が信号ライン107から離れようとする力を意味する。
その後、図5Dに示すように復元電圧を解除すると、スイッチの初期の状態に復帰する。ここで、スイッチの作動時、初期のプルイン電圧によってピボット突起部131、133が基板に支持された後、スイッチングの速度を向上させるために、図5Bのようなスイッチの接触状態と図5Cのようなスイッチの非接触される復元状態とが繰り返されながら作動することがある。
これは、静電力でスイッチをオン/オフさせる時、機械的スプリングによる挙動反応が必要なく、すぐピボット突起を軸として即時反応するためである。従って、復元電圧が解除され初期状態に復帰する場合には、スイッチが作動していない状態である時が好ましい。つまり、ピポット突起131、133を全て基板から離した初期状態にする時間を省略する。そして、ピポット突起131又はピポット突起133のいずれかを基板に接触させた状態で、スイッチのオン、オフを繰り返す。
なお、前述では可動フレーム109は、第1弾性部材121を中心とした時計方向に回転し、接触部材111が信号ライン107に接触される。その後、可動電極104は、第2弾性部材123を通じ、可動フレーム109に対して追加回転され、ピボット突起131、133が基板101上に接触される。しかし、まず、可動電極104が第2弾性部材123を中心として回転され、ピボット突起131、133が基板101上に接触される。その後、可動フレーム109が、第1弾性部材121を中心とした時計方向に回転し、接触部材111が信号ライン107に接触されても良い。
前述した説明において、接触部材111が可動フレーム109の底面に形成されたことを例として説明したが、接触部材111を可動電極104の底面に形成させることもできる。
図6及び図7は、可動電極104の底面に接触部材111'が形成された例を示す図面で、図3及び図4とは異なり、信号ライン107'が、第2弾性部材123の設置された可動電極104の他端部に形成される。この時、固定電極103'及び復元電極105'の位置は図3、4と反対になる。なお、図7において、アンカー125は省略している。
図8A〜図8Dは図6及び図7に示されたスイッチの動作原理を示す図面で、その基本的な原理は図5A〜図5Dと同一である。差異点は、図8Aに示されたように接触部材111'の初期のプルイン電圧を減少させるために、動作初期に固定電極103'だけでなく、復元電極105'側にも同時に電圧を印加することである。復元電極105'及び固定電極103'に同時に印加することで、可動電極104は基板101側に引かれる力を更に受けるからである。
図6〜図8Dにおいて、図3〜図5Dと同様の部分については同一符号を明記し、それについての詳説は簡単に説明する。
図8Aに示すように、動作初期に固定電極103'だけでなく、復元電極105'側にも同時に電圧を印加することにより、可動電極104は、固定電極103'に近い位置にひきつけられるようになる。
その後、図8Bに示すように復元電極105'の電圧を解除すると、接触部材111'は信号ライン107'の接触部107a'と強く接触される。このとき、固定電極103’に電圧が印加されているため、静電引力によって可動電極104が基板101側に引かれる。そして、可動フレーム109が、第1弾性部材121を中心とした時計方向に回転するとともに、可動電極104が第2弾性部材123を中心とした時計方向に回転することにより、ピボット突起133が固定電極105’上に接触される。図8Bに示すように、可動電極104と基板101とを、平板タイプと同様の形で接触させることで、接触部材111’と信号ライン107’との接触力を向上させることができる。これにより、可動電極104と固定電極103’との間の距離が一定となり、電極間に発生する電界に偏りが発生せず、効率よく静電力を利用することができる。図8Cは可動電極104の復元状態を示す図面で、固定電極103’の電圧を遮断し、復元電極105’に復元電圧を印加する。可動電極104は、ピボット突起133を中心に時計方向に回転し、接触部材111’が信号ライン107’から離脱される。この時、ピボット突起133の高さが十分に小さいため、消費電力を小さくすることができる。
その後、図8Dに示すように復元電圧を解除すると、スイッチの初期の状態に復帰する。ここで、スイッチの作動時、初期のプルイン電圧によってピボット突起部131、133が基板に支持された後、スイッチングの速度を向上させるために、図8Bのようなスイッチの接触状態と図8Cのようなスイッチの非接触される復元状態とが繰り返されながら作動することがある。
次は、前述したスイッチの構造が複数採用された場合、例えばSP3T(Single Pole 3 Through)型スイッチ構造について説明する。
図9は図7の構成が適用されたSP3T(Single Pole 3 Through)型のスイッチ構造を示す図面であり、図10は図9の矢印Vから見た側面図である。ただし、図10において、アンカー225は省略している。
図9を参照すれば、図7の構成と同一形態の可動電極204a、204b、204cが基板101上に所定の間隔を隔てて並べられ、それに対応して可動フレーム209が配置される。この時、可動フレーム209は図7に示すような可動フレーム109の3つが一体に形成された形態と同一である。
信号ライン207a、207b、207cは、一つの入力ラインIと、3つの出力ラインO1、O2、O3それぞれとを接続する。よって、一つの入力ラインIを通じて入力された信号が、3つの出力ラインO1、O2、O3に分けられるように形成される。
各可動電極204a、204b、204cの底面の一端には、接触部材211a、211b、211cがそれぞれ配置され、可動電極204a、204b、204cの底面の中央部にはピボット突起231a、231b、231cがそれぞれ形成される。
図9において、弾性支持ユニット220は、可動フレーム209の一端の両側に、突出するように形成された第1弾性部材221と、可動フレーム209の内部に設けられた第2弾性部材223a、223b、223cとで構成される。第1弾性部材221はアンカー225によって支持される。
図11はSP3T型スイッチの固定電極の構造を示す平面図である。
同図を参照すれば、可動フレーム209の駆動のための共通固定電極202a、202bと、実際に接触力を発生させるための多数の可動電極204a、204b、204cに対応する固定電極203a、203b、203cと、可動電極204a、204b、204cの復元のための共通の共通復元電極205a、205bで構成される。共通固定電極202a及び共通復元電極205aは、可動電極202aと、可動電極202bの一部とに共通に用いられる。共通固定電極202b及び共通復元電極205bは、可動電極202bの一部と、可動電極202cとに共通に用いられる。なお、共通固定電極202a、202b及び共通復元電極205a、205bは、共通に設けられなくてもよく、可動電極202a、202b、202cのそれぞれに設けられても良い。
次は、前述したSP3T型スイッチの動作原理について簡単に説明する。
図12A〜図12Dは、本発明によるSP3T型スイッチが動作する過程を示す動作状態図であり、特に可動電極204bに着目している。図13A〜図13Dは、図12A〜図12Dの状態でスイッチを駆動させるための固定電極の駆動状態を示す駆動電圧の印加状態を示す図面である。図13A〜図13Dにおいて、色が濃く示された領域は駆動電圧が印加された領域である。
図12A、13Aを参照すれば、共通固定電極202a、202b及び共通復元電極205a、205bに電圧が印加される。このように共通固定電極202a、202b及び共通復元電極205a、205bに電圧を同時に印加する理由は、前述した図8Aの説明のように初期のプルイン電圧を減少させ、スイッチングの速度を向上させるための一環である。つまり、共通固定電極202a、202b及び共通復元電極205a、205bのいずれかに電圧を印加するのではなく、共通固定電極202a、202b及び共通復元電極205a、205b全てに電圧を印加する。これにより、可動電極204a、204b及び204cを基板201に引き付けるために必要な初期のプルイン電圧を、各共通固定電極または各共通復元電極それぞれに印加する場合よりも小さくすることができる。
以上より、可動電極204a、204b及び204cが、第1弾性部材221を中心とした時計方向に回転し、可動電極204a、204b及び204cが基板201に近づけられる。このとき、可動フレーム209もまた,第1弾性部材221を中心とした時計方向に回転する。
次に、図12B、13Bを参照すれば、共通復元電極205a、205bの電圧が解除され、中央部に位置した固定電極203bに所定の電圧が印加されると、固定電極203bと対応する可動電極204bとの間に帯電が起こり、可動電極204bが更に下に向き、つまり基板201側に引き付けられる。具体的には、共通固定電極202a、202b及び固定電極203bへの電圧の印加により、可動電極204bは共通固定電極202a、202b及び固定電極203bに近づくように移動する。このとき、可動フレーム209は、第1弾性部材221を中心とした時計方向に回転している。
その結果、接触部材211bが信号ライン207bに接続され、入力ラインI及び出力ラインO2に連結される。また、ピボット突起231bが、共通固定電極202a、202bに接触されるか、あるいは接触される程度に近づく。このとき、接触部材211b及びピボット突起231bによって、可動電極204bが、共通固定電極202a、202b及び固定電極203bに平行となるように維持されている。このように、平板状に各電極が離隔されて維持されることで、電極間に均等に静電力が働き、接触部材211bと信号ライン207bとの接触力を向上させることができる。
以後、図12C、13Cを参照すれば、可動電極204aを復元させるために共通固定電極202a、202b及び共通復元電極205a、205bに電圧を同時に印加すると、可動電極204bは、ピボット突起221を中心に時計方向に回転する。そして、接触部材211bは、信号ライン207bから離隔され、入力ラインI及び出力ラインO2から離れる。この時、ピボット突起231bの高さは微小であるため、接触部材211bを信号ライン207bから離隔させる復元力は小さくて良い。従って、可動電極204bを復元させるための復元電圧の消費率が下げられる利点がある。
次に、図12D、13Dを参照すれば、全ての固定電極が電圧を完全に解除した状態になると、スイッチ初期状態に復帰する。
なお、スイッチングの速度を向上させるために、図12Bのようなスイッチの接触状態と図12Cのようなスイッチの非接触される復元状態とが繰り返されながら作動することがある。
(実施形態2)
次は、バルク構造物に具現できるように第1、2弾性部材の剛性を更に弱く設計して初期のプルイン電圧を減少させる。これにより、ピボット突起によるスイッチオン/オフの駆動に起因したスイッチング速度を向上させることができる他の実施形態について説明する。
図14は本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチの構成を示す斜視図であり、図15は図14の構成を分離図示した分離斜視図である。
図14及び図15を参照すれば、絶縁性材質、例えばグラス(glass)で形成され、所定の深さTを置いて底電極の溝401aが形成された下部基板401が設けられる。底電極の溝401aの上面には固定電極403、復元電極405、信号ライン407及びグラウンド408が蒸着される。前述した電極は導電性の材質、例えばAuで形成される。ここで、底電極の溝401aを形成する理由は、後述する可動フレーム431及び可動電極433が上下遊動できる空間を提供するためである。
固定電極403及び復元電極405の上面には、絶縁層、例えばシリコンナイトライド(SiN)膜もしくはシリコンダイオキサイド(SiO2)膜が更に形成されることが好ましい。
次に、上部基板430には、弾性連結体E3を成す可動フレーム431と、弾性支持ユニット435(435a、435b)と、可動電極433とが形成されている。この上部基板430と下部基板401とが一体に結合される。上部基板430は導電性の材質、例えばシリコン(Si)であることが好ましい。
上部基板430のより具体的な構造を説明すれば、弾性支持ユニット435を成す第1弾性部材435aが上部基板430の内部の一側に一体に形成される。前記第1弾性部材435aの他端に可動フレーム431を成す一対の可動ビーム431a、431bが所定の間隔を維持して連結される。前記可動ビーム431a、431bの端部には、第2弾性部材435bが延長して形成される。第2弾性部材435bの端部に可動電極433の一端が連結される。可動電極433は可動ビーム431a、431bの間に配置される。つまり、可動フレーム431の一端は上部基板430に接続され、他端は可動電極433に接続される。ここで、可動ビーム431a、431bが第1弾性部材435aを通じて回転する間に、第2弾性部材435bを中心に可動ビーム431a、431bに対して相対的に回転する。つまり、可動ビーム431a、431bが第1弾性部材435aを中心に半時計方向に回転すると、可動フレーム431bは第2弾性部材435bを中心に時計方向に回転する。
ここで、第1、2弾性部材435a、435bは、可動電極433を固定電極403及び復元電極405に近づける力を弱くするために、スプリングの剛性を弱く設計し、初期に要求されるプルイン電圧を減少させる。ピボット突起部が基板に当たる状態でスイッチが作動する時、機械的スプリングによる影響が最小となるようにするのが好ましく、例えば、第1、2弾性部材435a、435bは、蛇状の曲がりくねった形状、つまりサーペンティン(SERPENTINE)型で形成することができる。
図16は本発明の他の実施形態に適用される可動電極部の背面を示す斜視図であり、図17は図16のVIIの部分を拡大した拡大図であり、図18は図16のVIIIの部分を拡大した拡大図である。
図16、17を参照すれば、可動電極433の少なくとも一端部の底面には接触部材450が形成される。接触部材450は、信号ライン407の接触部407aと接触されるもの(図15参照)で、可動電極433との絶縁のための接触絶縁層451と、信号ライン407と接触される接触導電層453及び接触突起455と、で構成される。ここで、接触絶縁層451は、例えばシリコンナイトライド(SiN)又はシリコンダイオキサイド(SiO2)層で形成し、接触導電層453及び接触突起455は、例えば金(Au)で形成することが好ましい。
可動電極433の端部には、接触部433aが形成されており、接触部433aはスプリングアーム433bを通じて可動電極433の端部から揺動可能のように連結される。ここで、接触部433aには、前記接触部材450が形成されている。スプリングアーム433bは、信号ライン407と直交する方向に設けられる。ここで、接触部433aが揺動するように構成する理由は、可動電極433が水平状態を正確に維持できず、接触部材450が信号ライン407に正確に接触できない問題点を解消するためである。つまり、接触部材450が上方に傾いたとしても、スプリングアーム433bを中心に下方に回転されることで、信号ライン407の上面に接触部材450が安定的に接触するよう誘導するためである。
図16、18を参照すれば、可動電極433の概ね中央部にはピボット突起470が形成される。ピボット突起470は前述した接触部材450の形成と同一の層でパターニングされることができる。その場合、前述した接触部材450と同様に絶縁層471と導電層473、475と同様の構造を取る。ピボット突起470は、少なくとも一つを形成することが好ましく、図面には可動電極433の概ね中央部に一対で配置されている一例が示されている。
このとき、接触部材450及びピボット突起470によって、可動電極433と、固定電極403及び復元電極405とが平行に維持されるような高さに設計する。また、接触部材450の高さは、接触部材450を信号ライン407から離隔させるために必要な力が小さくなるように、微小に形成する。
図19は本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチの電気的な連結関係を示す図面である。
図19を参照すれば、信号ライン407は信号が入力される入力ライン407b及び信号が出力される出力ライン407cで構成される。入力ライン407b及び出力ライン407cの両側にはグラウンド408が設けられる。符号441は固定電極403に電圧を印加するための駆動電圧印加部を示し、符号443は復元電極405に復元電圧を印加するための復元電圧印加部を示す。上部基板430は可動電極433を可動させるために接地される。
次は前述したように構成された本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチの動作過程について概略的に説明する。
図20Aは図14の線VI−VI'に沿って切断した断面図であり、図20Bは接触部材が接触される状態を示す断面図であり、図20Cは可動電極が復元される状態である。
その基本的な動作原理は図5A〜5C及び図8A〜8Cの過程と同様である。差異点は、第1、2弾性部材435a、435bの剛性が図5A〜5C及び8A〜8Cの第1、2弾性部材121、123より更に弱く設計されている点である。これにより、ピボット突起部を利用したスイッチの作動が円滑になると共に初期に要求されるプルイン電圧(Pull in Voltage)が減少する効果がある。
図20Aは、接触部材450を信号ライン407に接触させるために、固定電極403に電圧を印加した直後の状態を示す説明図である。
次に、図20Bのように固定電極403に電圧が印加されると、固定電極403と可動電極433との間に帯電が起こり、静電引力によって可動電極433が下方に引かれる。このとき、可動電極433は、第2弾性部材435bを中心とした時計方向に回転し、接触部材450が信号ライン407に接触される。また、ピボット突起470もまたグラウンド408に接触されるようになる。これにより、可動電極433は、固定電極403と平行になるように引き付けられる。よって、可動電極433と固定電極403との間の距離が一定となり、電極間に発生する電界が均一となり、静電力が均一となる。これにより、効率よく静電力を利用することができるようになり、両基板間を近づける力が大きくなる。つまり、両基板上の接触部材と信号ラインとの接触力を高めることができる。そのため、接触力を高めるための駆動電圧を低くすることができる。
次に、図20Cは可動電極433の復元状態を示す図面で、固定電極403の電圧を遮断し、復元電極405に復元電圧を印加する。可動電極433は、ピボット突起470を中心に時計方向にさらに回転し、接触部材450が信号ライン407から離れる。ここで、接触部材450の高さは微小に形成されているため、接触部材450を信号ライン407から離隔させるために必要な力が小さくなる。従って、可動電極433を復元させるための復元電圧の消費率が下げられる利点がある。
次は、前述したMEMSスイッチの製造方法について説明する。
図21A〜21Dは本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチに適用される下部基板の製造過程を示す図面であり、図22A〜図22Dは本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチに適用される上部基板の製造過程を示す図面であり、図23A〜23Cは上部基板及び下部基板を結合しMEMSスイッチを完成させるまでの過程を示す図面である。
図21Aを参照すれば、絶縁性材質、例えばグラスで形成された下部基板401が提供される。
図21Bを参照すれば、底電極が形成される底電極の溝401aが下部基板401の上面に所定深さTで形成される。
図21Cを参照すれば、底電極の溝401aの上面に固定電極403、復元電極405、信号ライン407及びグラウンド408が形成される。各電極は導電性材質で、例えば金(Au)で形成される。
図21Dを参照すれば、固定電極403及び復元電極405の上面に絶縁層411、例えばシリコンナイトライド(SiN)膜又はシリコンダイオキサイド(SiO2)膜を更に形成する。このように絶縁層411を形成する理由は可動電極433との絶縁のためである。
次は上部基板430の底面に接触部材540及びピボット突起470を形成する作業が行われる。
図22Aを参照すれば、導電性材質、例えばシリコン材質で形成された上部基板430が提供される。
図22Bを参照すれば、絶縁性材質、例えばシリコンナイドライド膜またはシリコンダイオキサイド(SiO2)膜が蒸着された後、接触部材の絶縁層451及びピボット絶縁層471がパターニングされる。ここで、絶縁層451を形成する理由は、次の段階で形成される接触導電層453と可動電極433との絶縁のためである。
図22Cを参照すれば、導電性材質、例えば金(Au)の層が蒸着された後、接触導電層453及びピボット導電層473が形成される。
図22Dを参照すれば、接触導電層453及びピボット導電層473の上面に、もう一回導電層が蒸着された後に接触突起455及びピボット突起475が形成される。
前述した過程において、ピボット突起470が接触部材450と同一層に形成されることを説明したが、それは製造工程を単純化させるためのもので、接触部材450及びピボット突起470が必ずしも同一層に形成される必要はない。
また、接触突起455が2つで形成されたことを説明したが、その接触突起455も必ずしも2つである必要はない。また、導電層を一層にして接触部材450の接触部を形成することもできる。
前述した過程を通じて提供された下部基板401及び上部基板430を結合して可動部を構成する製造過程について説明する。
図23Aを参照すれば、図21A〜22Dの過程を通じて提供された下部基板401の上面に、図22A〜22Dの過程を通じてその底面に接触部材450及びピボット突起470が形成された上部基板430を結合する。この時、接触部材450及びピボット突起470が形成された面と、上面基板430の上面とが結合される。ここで、その結合は、例えばボンディング作業を通じて達成することができる。
図23Bを参照すれば、上部基板430を所定の厚みで薄く削る。
図23Cを参照すれば、厚みが削られた上部基板430上に第1、2弾性部材435a、435b、可動フレーム431、可動電極433をパターニングする。ここで、接触部材450が形成された周囲を同時にパターニングして接触部433aを形成し、スプリングアーム433bを形成する作業が同時に行われる。
前述した工法を通じて製造されたスイッチは、バルクタイプに再現されるため、構造物の平坦度を向上させ、構造物の変形による電圧損失の問題を解決する。ここで、本願のような静電方式では、スイッチングのために可変構造物と一定間隔のギャップを有する。そして、基板上の対向する電極間の電圧差によって発生する静電気力を用いてスイッチングを行う。そのため、ギャップが小さいほど駆動電圧は低くなる。しかし、従来のタイプでは、可変構造物は積層方式で形成され、数μm程度の厚さしか有しません。そうすると、可変構造物は、スイッチングのためのギャップが形成されることにより歪曲されてしまう恐れがある。よって、可変構造物の平坦度が低くなり駆動で夏が増加してしまう。しかし、本願ではバルクタイプで形成するために、構造物の厚さが厚くなり、またギャップも微少であるため、平坦度や強度が大きくなる。よって、構造物の変形による電極間の微少ギャップの変化を無くし、電圧損失の問題を解決できる。
図24は前述したMEMSスイッチ400を複数形成したSP4T型スイッチの構成例を示す図面であり、図25はSP4T型スイッチの電気的な連結を示す平面図である。
図24、25を参照すれば、前述したバルク型MEMSスイッチが2行2列で配列される。この時、信号ライン507を成す信号入力ラインIは中央部に十字形で配列される。また、信号入力ラインIの各端部に対向して、所定の間隔を隔てて4つの信号出力ラインO1、O2、O3、O4が設けられる。図25において、Gtは信号伝達のためのグラウンドを示し、Cはスイッチをオンの状態で作動させるために駆動電圧が印加される部分を示し、Rはスイッチをオフの状態で作動させるために復元電圧が印加される部分を示し、Gsはスイッチ動作のためのグラウンドを示す。
ここで、SP4Tスイッチの基本構造は図14のスイッチの構造と同様であるため、その製造工程も図14のスイッチ製造過程と類似に行われる。従って、それに対する詳説は省略する。
以上、図面に基づいて本発明の好適な実施形態を図示及び説明してきたが、本発明の保護範囲は、前述の実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物にまで及ぶものである。
本発明は、各種スイッチング素子を含むデバイス等に利用することができる。
従来のMEMSスイッチの構成を示す側面図である。 図1のスイッチが動作する状態を示す動作状態図である。 図1のスイッチが動作する状態を示す動作状態図である。 本発明の一実施形態によるMEMSスイッチの構造を示す平面図である。 図3の矢印IIIから見た側面図である。 図3、4のMEMSスイッチの動作状態を示す図面である。 図3、4のMEMSスイッチの動作状態を示す図面である。 図3、4のMEMSスイッチの動作状態を示す図面である。 図3、4のMEMSスイッチの動作状態を示す図面である。 接触部材の形成位置が変更されたMEMSスイッチの他の実施形態を示す図面である。 接触部材の形成位置が変更されたMEMSスイッチの他の実施形態を示す図面である。 図6及び図7に示されたスイッチの動作原理を示す図面である。 図6及び図7に示されたスイッチの動作原理を示す図面である。 図6及び図7に示されたスイッチの動作原理を示す図面である。 図6及び図7に示されたスイッチの動作原理を示す図面である。 図7の構成が適用されたSP3T(Single Pole 3 Through)型スイッチの構造を示す図面である。 図9の矢印Vから見た側面図である。 図9の基板上に構成された固定電極の構成を示す平面図である。 本発明によるSP3T型スイッチが動作される過程を示す動作状態図である。 本発明によるSP3T型スイッチが動作される過程を示す動作状態図である。 本発明によるSP3T型スイッチが動作される過程を示す動作状態図である。 本発明によるSP3T型スイッチが動作される過程を示す動作状態図である。 図12Aの状態でスイッチを駆動させるための固定電極の駆動電圧の印加状態を示す図面である。 図12Bの状態でスイッチを駆動させるための固定電極の駆動電圧の印加状態を示す図面である。 図12Cの状態でスイッチを駆動させるための固定電極の駆動電圧の印加状態を示す図面である。 図12Dの状態でスイッチを駆動させるための固定電極の駆動電圧の印加状態を示す図面である。 本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチの構成を示す斜視図である。 図14の構成を分離図示した分離斜視図である。 図14の可動電極部の背面を示す斜視図である。 図16のVIIの表示部を拡大した拡大図である。 図16のVIIIの表示部を拡大した拡大図である。 図16に示されたMEMSスイッチの電気的な連結関係を示す図面である。 図14の線VI−VI'に沿って切断した断面図である。 図20Aの接触部材が接触される状態を示す断面図である。 図20Aの可動電極が復元される状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチに適用される下部基板の製造過程を示す図面である。 本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチに適用される下部基板の製造過程を示す図面である。 本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチに適用される下部基板の製造過程を示す図面である。 本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチに適用される下部基板の製造過程を示す図面である。 本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチに適用される上部基板の製造過程を示す図面である。 本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチに適用される上部基板の製造過程を示す図面である。 本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチに適用される上部基板の製造過程を示す図面である。 本発明の他の実施形態によるMEMSスイッチに適用される上部基板の製造過程を示す図面である。 上部基板及び下部基板を結合しMEMSスイッチを完成するまでの過程を示す図面である。 上部基板及び下部基板を結合しMEMSスイッチを完成するまでの過程を示す図面である。 上部基板及び下部基板を結合しMEMSスイッチを完成するまでの過程を示す図面である。 図14のMEMSスイッチが複数形成され、例えばSP4T型スイッチが構成された例を示す図面である。 図24のSP4T型スイッチの電気的な連結関係を示す平面図である。 本発明によるMEMSスイッチの構造を示す側面図である。 図26の動作原理を説明する図面である。 図26の動作原理を説明する図面である。 図26の動作原理を説明する図面である。
符号の説明
101、201 基板
401 下部基板
430 上部基板
103、103'、203a、203b、203c、403、703 固定電極
105、105'、405、705 復元電極
202a、202b 共通固定電極
205a、205b 共通復元電極
104、204a、204b、204c、433 可動電極
109、209、431 可動フレーム
121、221、435a 第1弾性部材
123、223a、223b、223c、435b 第2弾性部材
107、207、407、507、707 信号ライン
111、211a、211b、211c、450 接触部材
131、133、231a、231b、231c、470、731 ピボット突起
411 絶縁層
433a 接触部
433b スプリングアーム
E1、E2 弾性連結体

Claims (31)

  1. 基板と、
    前記基板の上面に形成された少なくとも一つの固定電極と、
    前記基板の上面に形成され、前記固定電極の一側に形成された少なくとも一つの復元電極と、
    前記基板の上面に形成され、スイッチング接触部を有する少なくとも一つの信号ラインと、
    前記基板上に弾性連結体を媒介とし、前記基板の上面から所定間隔を隔てて連結された可動電極と、
    前記可動電極の底面もしくは前記弾性連結体の底面に形成され、前記スイッチング接触部と接触もしくは離脱される少なくとも一つの接触部材と、
    前記可動電極の底面もしくは前記基板の上面のうちいずれか一側に形成された少なくとも一つのピボット突起と、
    を含むことを特徴とするMEMSスイッチ。
  2. 前記弾性連結体が所定の間隔を隔てて配置された一対のビームで構成されその間に前記可動電極を介在する可動フレームと、前記ビームの一端を前記基板に連結する第1弾性部材と、前記ビームに介在される前記可動電極の端部を前記ビームの他端側に連結する第2弾性部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載のMEMSスイッチ。
  3. 前記ピボット突起が前記可動電極の底面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のMEMSスイッチ。
  4. 前記固定電極及び前記復元電極の上面には絶縁層が更に含まれたことを特徴とする請求項1に記載のMEMSスイッチ。
  5. 前記絶縁層がシリコンナイトライド(SiN)又はシリコンダイオキサイド(SiO2)であることを特徴とする請求項4に記載のMEMSスイッチ。
  6. 前記固定電極、復元電極及び/又は前記信号ラインがAuで形成されたことを特徴とする請求項1に記載のMEMSスイッチ。
  7. 前記接触部材が前記可動電極の底面又は前記可動フレームの底面に形成された接触絶縁層と、
    前記接触絶縁層の下部に形成された絶縁導電層と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のMEMSスイッチ。
  8. 前記ピボット突起が前記固定電極及び前記復元電極の間の前記可動電極の底面に形成され、前記信号ラインと並んで一対が形成されたことを特徴とする請求項2に記載のMEMSスイッチ。
  9. 前記接触部材が可動電極の端部に前記信号ラインと直交する方向に形成されたスプリングアームによって揺動できるようになったことを特徴とする請求項2に記載のMEMSスイッチ。
  10. 前記接触絶縁層がシリコンナイトライド(SiN)又はシリコンダイオキサイド(SiO2)であることを特徴とする請求項7に記載のMEMSスイッチ。
  11. 前記接触導電層がAuであることを特徴とする請求項7に記載のMEMSスイッチ。
  12. 前記弾性連結体がその内部に前記可動電極を介在させ、前記可動電極の一端を突出させるように四角の枠の形をする可動フレームと、前記可動フレームの一端を前記基板に連結する第1弾性部材と、前記可動フレームの内部に介在された前記可動電極の一端を前記可動フレームに連結する第2弾性部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載のMEMSスイッチ。
  13. 前記接触部材が前記可動フレームの底面に設けられたことを特徴とする請求項12に記載のMEMSスイッチ。
  14. 前記接触部材が前記可動電極の一端に設けられたことを特徴とする請求項12に記載のMEMSスイッチ。
  15. その上面に底電極の溝が形成され、前記底電極の溝に少なくとも一つの固定電極、復元電極及び信号接触部を有する信号ラインが形成された下部基板と、
    前記底電極の溝の周囲に当該する前記下部基板の上面に接触され、前記固定電極及び前記復元電極を横切る可動フレーム、前記可動フレームの一端に一端が連結されその他端が前記上部基板の一側に連結された第1弾性部材、前記可動フレームの他端側に形成された第2弾性部材、及び前記第2弾性部材と連結され前記可動フレームの内部で相対回転する可動電極が一体に形成された上部基板と、
    前記可動フレームの底面に形成された接触部材と、
    前記可動電極の大体中央部に形成されたピボット突起と、
    を含むことを特徴とするMEMSスイッチ。
  16. 前記下部基板の材質がグラスであることを特徴とする請求項15に記載のMEMSスイッチ。
  17. 前記上部基板の材質がシリコンであることを特徴とする請求項15に記載のMEMSスイッチ。
  18. 前記固定電極、復元電極及び/又は信号ラインの材質が金(Au)であることを特徴とする請求項15に記載のMEMSスイッチ。
  19. 前記固定電極及び前記復元電極の上側には絶縁層が更に形成されたことを特徴とする請求項15に記載のMEMSスイッチ。
  20. 前記絶縁層がシリコンナイトライド層又はシリコンダイオキサイド層であることを特徴とする請求項19に記載のMEMSスイッチ。
  21. 前記接触部材が前記可動電極の底面に形成された接触絶縁層及び前記接触絶縁層の底面に形成された接触導電層を含むことを特徴とする請求項15に記載のMEMSスイッチ。
  22. 前記接触絶縁層がシリコンナイトライド層又はシリコンダイオキサイド層であることを特徴とする請求項21に記載のMEMSスイッチ。
  23. 前記接触導電層が金(Au)であることを特徴とする請求項21に記載のMEMSスイッチ。
  24. 前記可動電極の端部には前記接触部材に対応するサイズで接触部が設けられ、前記接触部はスプリングアームによって前記可動電極の端部に回動可能のように連結されたことを特徴とする請求項15に記載のMEMSスイッチ。
  25. 前記第1弾性部材及び第2弾性部材はサーペンティン(SERPERTINE)型で形成されたことを特徴とする請求項15に記載のMEMSスイッチ。
  26. 下部基板に所定のギャップを有する底電極の溝を形成する段階と、
    前記底電極の溝の上面に少なくとも一つの固定電極、少なくとも一つの復元電極及び信号接触部を有する少なくとも一つの信号ラインを形成する段階と、
    上部基板の下面に接触部材及びピボット突起を形成する段階と、
    前記接触部材及び前記ピボット突起が形成された前記上部基板を前記下部基板の上面に結合する段階と、
    前記下部基板の上面に結合された上部基板に第1弾性部材、可動フレーム、第2弾性部材及び可動電極を一体に形成する段階と、
    を含むことを特徴とするMEMSスイッチ製造方法。
  27. 前記下部基板がグラスの基板を使うことを特徴とする請求項26に記載のMEMSスイッチ製造方法。
  28. 前記固定電極、復元電極及び/又は信号ラインが金で形成することを特徴とする請求項26に記載のMEMSスイッチ製造方法。
  29. 前記上部基板がシリコン基板を使うことを特徴とする請求項26に記載のMEMSスイッチ製造方法。
  30. 前記上部基板に第1弾性部材、可動フレーム、第2弾性部材及び可動電極を一体に形成する段階において、前記接触部材が形成された接触部を更に形成すると共に、前記接触部をヒンジ固定するスプリングアームを形成する段階が更に含まれたことを特徴とする請求項26に記載のMEMSスイッチ製造方法。
  31. 前記第1、2弾性部材がサーペンティン(SERPERTINE)型で形成されることを特徴とする請求項26に記載のMEMSスイッチ製造方法。
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