JP2004191402A - ミラー駆動装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ミラーをより密に配置できるミラー駆動装置を提供する。
【解決手段】基板と、一方の主面にミラー膜が形成されたミラープレートと、一端部で基板に固定され他端部が接続部を介してミラープレートの他方の主面に接続された梁部を有しその梁部の他端部が上下するアクチュエーターとを備えたミラー駆動装置であって、ミラープレートと接続部と梁部とは、基板上に一体で形成された後にミラープレートと接続部と梁部の一端部を除く部分が基板から分離されてなり、かつ梁部は、基板とミラープレートの間において、ミラープレートの投影領域内に設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】基板と、一方の主面にミラー膜が形成されたミラープレートと、一端部で基板に固定され他端部が接続部を介してミラープレートの他方の主面に接続された梁部を有しその梁部の他端部が上下するアクチュエーターとを備えたミラー駆動装置であって、ミラープレートと接続部と梁部とは、基板上に一体で形成された後にミラープレートと接続部と梁部の一端部を除く部分が基板から分離されてなり、かつ梁部は、基板とミラープレートの間において、ミラープレートの投影領域内に設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として光スイッチに使用されるミラー駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ通信量が飛躍的に増大しているテレコミュニケーションシステム等に利用される光通信システムにおいて、その高速化のために波長分割多重(WDM)による高密度化が不可欠である。そのための高速・大容量光通信システムの光ネットワークでは、中継地や分岐点に設置されるクロスコネクト装置(XC)や挿入・分岐多重装置(ADM)を電気式から光式に転換する必要がある。それらの装置の光化に光スイッチは不可欠な部品である。この光化したXC、ADM等に使用される光スイッチは、例えば円形の複数のミラーの方向を所望の方向に変化させる駆動機構部を備えてなり、そのミラーの方向を変化させることにより光をスイッチングする。このような光スイッチの駆動機構としては、ミラーが形成されたプレートを2軸のジンバルにより支持して、方向を変化させる方法がある。この方法では、ミラーとなる反射膜が成膜されたポリシリコンのプレートを直交する2軸の回転自由度を持つジンバルで支持し、プレート(電極)とその下の電極間に電圧をかけ静電力によりミラーの傾き角を制御している。この構成部品は全てウェハープロセスによりシリコン基板表面に形成され、ジンバルとプレートは弱いばねで接続されている。また、各部品を独立可動とするために犠牲層をエッチングし、この時、所望のミラー傾き角となってもプレート裏面が下部電極面と接触しないように、周囲に配した2本の梁でミラーを持ち上げジンバル毎横から持ち上げ支えている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
ディー.ティー.ニールソン(D.T.Neilson)著、「フリー プロビィジョンド 112×112マイクロ−メカニカル オプティカル クロスコネクトウイズ 35.8Tb/s デモンストレーティド キャパシティー(Fully Provisioned 112×112 Micro−Mechanical Optical Crossconnect With 35.8 Tb/s Demonstrated Capacity)」、、OFC2000(テクニカル・ダイジェスト)、米国、オプティカル・ソサイアティ・オブ・アメリカ(Optical Society ofAmerica)、2000年3月5日、第1巻、PD12−2、pp1−2
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の光スイッチでは、ミラー駆動機構装置において、ミラーの外側にジンバル支持機構を配する構成を取っているので、ミラーを密に配置することができないという問題があった。
すなわち、ミラーをより密に配置できれば、同じサイズでより多くのポートの切替が可能となる。
また、同一ポート数であればより小型にできる。
【0005】
そこで、本発明は、ミラーをより密に配置できるミラー駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るミラー駆動装置は、基板と、一方の主面にミラー膜が形成されたミラープレートと、一端部で基板に固定され他端部が接続部を介して上記ミラープレートの他方の主面に接続された梁部を有しその梁部の他端部が上下するアクチュエーターとを備えたミラー駆動装置であって、上記ミラープレートと上記接続部と上記梁部とは、上記基板上に一体で形成された後に上記ミラープレートと上記接続部と上記梁部の上記一端部を除く部分が上記基板から分離されてなり、かつ上記梁部は、上記基板と上記ミラープレートの間において、上記ミラープレートの投影領域内に設けられたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施の形態のミラー駆動装置について説明する。
図1は、本実施の形態のミラー駆動装置(マイクロミラー)の平面図であり、図2は図1のA−A’線についての断面図であり、図3は図1のB−B’線についての断面図である。尚、本明細書において、上面とはミラー側の面を意味し、下面とはミラーと反対側に位置する面を意味するものとする。
【0008】
実施の形態のミラー駆動装置において、ミラーの駆動機構は、図1に示すように、3つのアクチュエーター20によって構成される。具体的には、図1〜図3に示すように、第1基板1の上方に、ピボット31によって揺動可能に配置されたミラープレート6が、3箇所で接続部15を介して各アクチュエーター20の梁の部分(梁部)10の一端部(移動端)12に接続され、その梁部10の他端部(固定部)11が第1基板1の上面に固定されることにより構成されている。
【0009】
より詳細には、本実施の形態のミラー駆動装置において、各アクチュエーター20は、上下に移動可能な移動端12と固定部11とを有しかつその下面に上部電極4を備えた梁部10と、その上部電極4に対向するように第1基板1上に形成された下部電極2とによって構成され、上部電極4と下部電極2との間に印加された電圧に対応した静電力によって移動端12を上下させることができる。
以上のように構成されたミラー駆動機構は、所望の反射方向に対応させて3つのアクチュエーター20に印加する電圧を制御することによってミラープレート6を所望の方向に向けることができる。
【0010】
ここで、特に本実施の形態のミラー駆動装置は、アクチュエーター20の主要部を構成する梁部10が、第1基板1と上記ミラープレート6に挟まれたミラープレート6の投影領域内に設けられたことを特徴とし、これにより小型化を実現したものである。
すなわち、光スイッチに用いられるミラー駆動装置のミラー駆動機構は、極めて微細な寸法を持つ3次元構造体であり、通常、半導体製造技術をベースとするマイクロマシニング技術を用いて作製され、このマイクロマシニング技術を用いて作製される従来のミラー駆動装置は、半導体製造技術によって容易に製造できるように、ミラープレートの外側にアクチュエーターを配置するように構成されていた。
【0011】
しかしながら、本実施の形態(本発明)のミラー駆動装置では、後述する製造方法を用いることにより、ミラープレート6と接続部15と梁部10とを第1基板1上に一体で形成した後にミラープレート6と接続部15と梁部10の一端部を除く部分を第1基板1から分離し、第1基板1とミラープレート6に挟まれたミラープレート6の投影領域内にアクチュエーター20を配置することを可能にしたものである。
尚、本実施の形態のミラー駆動装置では、より好ましい例としてミラープレート6の下面にミラープレート6の剛性を高めるために(変形(たわみ等)を防止するために)補強部6aが形成されている(図3)。
この補強部6aは、変形防止に適した例えば、格子状、放射状の凸部と同心円状の凸部の組み合わせなどのパターンで形成される。
【0012】
以下、本発明に係る実施の形態のミラー駆動装置の製造方法について説明する。
図4〜図11は、本実施の形態のミラー駆動装置の製造方法における、ミラー駆動機構部の加工プロセスの流れを示す断面図であり、図4〜図11における(a)は、図1のA−A’線に対応する断面図であり、(b)は図1のB−B’線に対応する断面図である。
【0013】
本方法ではまず、図4に示す、上面と下面に熱酸化膜1a,1bが形成されたシリコン基板からなる第1基板1を用い、第1基板1の上面の熱酸化膜1a上に、AlやCu等の金属からなる下部電極2を所定のパターンに形成する(図5)。尚、この下部電極2を形成する際に、下部電極2に信号を供給するための配線及び端子(配線、端子は図示していない)も同時に形成する。下部電極2は、図5等に示すようにアクチュエーター20の梁部に対向する部分のみに形成することが好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1基板1の上面の熱酸化膜1a上のほぼ全面に形成することもできる。
【0014】
次に、形成した下部電極2等を絶縁するために、端子部を除いて絶縁膜3で覆う(図5)。
次に、第1犠牲層41を、レジスト等の有機物を用いて形成する(図6)。
尚、この第1犠牲層41は、表面が平坦になるように形成される。
そして、梁部10の一端(固定部11)が第1基板1に固着される部分の第1犠牲層41を除去する(図6)。
【0015】
次に、アクチュエータ20において、梁部10を構成する上部電極4を所定のパターンで形成し、上部電極4とともに梁部10を構成する梁部絶縁膜5及び接続ばね5aを無機膜で形成する(図7)。この梁部絶縁膜5及び接続ばね5aを構成する無機膜は、低応力であることが好ましく、例えば、LP−CVD法により堆積された0.3〜0.7μmの厚さのSiNx膜により形成する。尚、上部電極4と梁部絶縁膜5及び接続ばね5aを構成するための無機膜の成膜順序は逆でもよい。
【0016】
次に、表面を平坦にする(平坦化)ために、第2犠牲層42をレジスト等の有機物を用いて形成し、接続部15を構成するスペーサー15aを形成する部分の第2犠牲層42を除去する(図8)。
そして、例えば、梁部絶縁膜5及び接続ばね5aと同一の無機材料によりスペーサ15aを形成する。
次に、第3犠牲層43を形成し(図9)、ミラープレート6の補強部6bを形成するためのパターンニング(具体的には、補強部6bに対応する溝を第3犠牲層43に形成する)を行った後、その上に、ミラー膜(反射膜)7を形成するプレート6を無機膜で形成する(図10)。この補強部6bに対応する溝の幅aは、ミラープレート6の厚さtの2倍程度(a≒2t)、又はそれ以下(a<2t)に設定すると、ミラープレート6の表面に形成される凹部(溝を形成したことにより形成される凹部)を小さくできることから、ミラープレート6の表面を実質的に平坦にでき、光の反射特性を損なわないようにできる(図12参照)。
ここで、スペーサ15a上の第3犠牲層43は除去されて開口されており、その開口部を介してスペーサー15aとプレート6が接続されて、プレート支持部6aが形成される。
このプレート6は、表面が平坦でかつ反りのないように形成する必要があり、好ましくは、SiNx層(厚さ0.3μm〜0.7μm)/Al層(厚さ0.1μm〜0.3μm)からなる2層構造、SiNx層(厚さ0.3μm〜0.7μm)/Al層(厚さ0.1μm〜0.3μm)/SiNx層(厚さ0.3μm〜0.7μm)からなる3層構造により構成する。
【0017】
次に、プレート6の表面にミラー膜7を形成する(図11)。
このミラー膜7は、例えば、Cr層(例えば、厚さ0.01μm)/Au層(例えば、厚さ0.2μm)からなる2層構造、Cr層(例えば、厚さ0.01μm/Ni層(例えば、厚さ0.01μm)/Au層(例えば、厚さ0.2μm)からなる3層構造により構成することができる。
また、ミラー膜7は、Ti/Pt/Auからなる3層構造により構成することもできる。
【0018】
次に、第2基板30に形成したピボット31が貫通する貫通孔100を、第1基板1に形成する。この貫通孔100は、プレート6と同軸になるように形成することが好ましく、形成方法としては、ICP‐RIEによる光アスペクト加工法、バルクマイクロマシニング加工等、種々の方法を用いることができる。
最後に、酸素プラズマ法などにより、第1〜第3犠牲層41,42,43を除去することにより、ミラープレート6と接続部15と梁部10の固定部11を除く部分とを第1基板1から分離する。
【0019】
以上のようにして、ミラープレート6と接続部15と梁部10とを第1基板1上に一体で形成した後に、ミラープレート6と接続部15と梁部10の固定部11を除く部分が第1基板1から分離することにより、第1基板1上にミラー駆動機構に係る構造体が形成される。
【0020】
そして、ミラー駆動機構に係る構造体が形成された第1基板1を、ピボット31が形成された第2基板30と組み合わせることにより、本実施の形態のミラー駆動装置が作製される。
具体的には、第1基板1と第2基板30とはピボット31が貫通孔100を貫通してその先端が第1基板の上面から突出するように配置されて、プレート6がピボット31の先端で揺動可能に支持されるように、第2基板の上面が第一の基板の下面と接着剤によって接合される。
尚、この際、ピボット31が第1基板1の開口部の略中央に位置するように、好ましくは、同軸となるように配置されて第1基板と第2基板とは接合される。
また、第2基板30は、例えば、シリコン基板を用いて構成し、そのピボット31は、円錐形状又は角錐形状等にシリコンのバルクマイクロマシニングで容易に加工することができる。
【0021】
以上説明した実施の形態のミラー駆動装置の製造方法は、半導体製造技術を用いて作製されたミラー駆動機構において、アクチュエーター20の梁部10を第1基板1とミラープレート6の間において、ミラープレート6の投影領域内に設けた点に特徴があり、これは、第1基板1にアクチュエーター20を構成する各層を形成して、そのアクチュエーター20を構成する層(積層構造)を覆うように第3の犠牲層43を形成した後にその第3の犠牲層43の上にアクチュエーター20と重なるようにミラープレート6を形成することにより実現される。
【0022】
以上の実施の形態の説明では、1つのミラープレート部分に関して説明した。しかしながら、本発明はミラープレートが1つのものに限られるものではなく、それぞれアクチュエーターを備え反射方向を変更できる2つ以上のミラープレートがアレー状またはマトリクス状に配列されたミラー駆動装置に適用できることは言うまでもない。
このようにマトリクス状に配列されたミラー駆動装置に本発明を適用することにより、各ミラー駆動機構を小型にでき、複数のミラーを備えたミラー駆動装置において、ミラーをより密に配置できる。
従って、従来例に比較して同一面積内により多くのミラープレートを配置でき、より多くのポート切替えが可能になる。また、同一ポート数のミラー駆動装置であれば、従来例に比較してより小型にできる。
【0023】
本実施の形態では、対向配置された下部電極と上部電極とを含む静電アクチュエーターについて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、少なくとも一端部で基板に固定され他端部でミラープレートに接続された梁部を含むようなアクチュエーターに幅広く適用できる。
【0024】
また、本実施の形態のミラー駆動装置では、上記梁部の上部電極と基板に形成された下部電極の間に、好ましい形態として絶縁層が設けられている。
これにより、本実施の形態のミラー駆動装置では、上部電極と下部電極の短絡を防止することができる。
【0025】
さらに、本実施の形態のミラー駆動装置では、ピボット31が形成された第2基板30を用いて、ミラープレートをピボット31の先端で揺動可能に支持している。
しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、ミラープレートを揺動可能に支持することができる他の手段を適用することもできる。
【0026】
またさらに、本実施の形態のミラー駆動装置では、本発明の好ましい形態として、ミラープレートと貫通孔は互いに同軸の円形とし、梁部10は長手方向がプレート6の外周に沿った円弧形状になるように形成した。
このように、梁部10の長手方向がプレート6の外周に沿った円弧形状になるように形成することにより、梁部10を長くできるので、移動端11の変位を大きくでき、ミラーの反射方向を大きく変化させることができる。
【0027】
また、本実施の形態のミラー駆動装置では、本発明の好ましい形態として、1つのミラープレートに対して3つのアクチュエーターでミラー駆動機構を構成しているので、反射方向の制御を容易にできる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明に係るミラー駆動装置は、上記ミラープレートと上記接続部と上記梁部とが上記基板上に一体で形成された後に上記ミラープレートと上記接続部と上記梁部の上記一端部を除く部分が上記基板から分離されることにより形成され、かつ上記梁部は、上記基板と上記ミラープレートの間において、上記ミラープレートの投影領域内に設けられているので、ミラー駆動機構を小型にでき、複数のミラーを備えたミラー駆動装置にあっては、ミラーをより密に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態のミラー駆動装置の平面図である。
【図2】図1のA−A’線についての断面図である。
【図3】図1のB−B’線についての断面図である。
【図4】本発明に係る実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、第1基板として用いる上面と下面に熱酸化膜1a,1bが形成されたシリコン基板の断面図である。
【図5】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、第1基板の熱酸化膜1a上に下部電極12と絶縁膜3とを形成した後の断面図である。
【図6】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、第1犠牲層41を形成した後の断面図である。
【図7】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、上部電極4、梁部絶縁膜5及び接続ばね5aを無機膜で形成した後の断面図である。
【図8】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、第2犠牲層42及びスペーサー15aを形成した後の断面図である。
【図9】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、第3犠牲層43を形成した後の断面図である。
【図10】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、プレート6を無機膜で形成した後の断面図である。
【図11】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、ミラー膜7を形成した後の断面図である。
【図12】図11の一部(補強部6aを形成する部分)を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1基板、1a,1b 熱酸化膜、2 下部電極、3 絶縁膜、4 上部電極、5 梁部絶縁膜、5a 接続バネ、6 ミラープレート、6a プレート支持部、6b 補強部、7 ミラー膜(反射膜)、10 梁部、11 固定部、12 移動端、15 接続部、15a スペーサ、20 アクチュエーター、30第2基板、31 ピボット、41 第1犠牲層、42 第2犠牲層、43 第3犠牲層、100 貫通孔。
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として光スイッチに使用されるミラー駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ通信量が飛躍的に増大しているテレコミュニケーションシステム等に利用される光通信システムにおいて、その高速化のために波長分割多重(WDM)による高密度化が不可欠である。そのための高速・大容量光通信システムの光ネットワークでは、中継地や分岐点に設置されるクロスコネクト装置(XC)や挿入・分岐多重装置(ADM)を電気式から光式に転換する必要がある。それらの装置の光化に光スイッチは不可欠な部品である。この光化したXC、ADM等に使用される光スイッチは、例えば円形の複数のミラーの方向を所望の方向に変化させる駆動機構部を備えてなり、そのミラーの方向を変化させることにより光をスイッチングする。このような光スイッチの駆動機構としては、ミラーが形成されたプレートを2軸のジンバルにより支持して、方向を変化させる方法がある。この方法では、ミラーとなる反射膜が成膜されたポリシリコンのプレートを直交する2軸の回転自由度を持つジンバルで支持し、プレート(電極)とその下の電極間に電圧をかけ静電力によりミラーの傾き角を制御している。この構成部品は全てウェハープロセスによりシリコン基板表面に形成され、ジンバルとプレートは弱いばねで接続されている。また、各部品を独立可動とするために犠牲層をエッチングし、この時、所望のミラー傾き角となってもプレート裏面が下部電極面と接触しないように、周囲に配した2本の梁でミラーを持ち上げジンバル毎横から持ち上げ支えている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
ディー.ティー.ニールソン(D.T.Neilson)著、「フリー プロビィジョンド 112×112マイクロ−メカニカル オプティカル クロスコネクトウイズ 35.8Tb/s デモンストレーティド キャパシティー(Fully Provisioned 112×112 Micro−Mechanical Optical Crossconnect With 35.8 Tb/s Demonstrated Capacity)」、、OFC2000(テクニカル・ダイジェスト)、米国、オプティカル・ソサイアティ・オブ・アメリカ(Optical Society ofAmerica)、2000年3月5日、第1巻、PD12−2、pp1−2
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の光スイッチでは、ミラー駆動機構装置において、ミラーの外側にジンバル支持機構を配する構成を取っているので、ミラーを密に配置することができないという問題があった。
すなわち、ミラーをより密に配置できれば、同じサイズでより多くのポートの切替が可能となる。
また、同一ポート数であればより小型にできる。
【0005】
そこで、本発明は、ミラーをより密に配置できるミラー駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るミラー駆動装置は、基板と、一方の主面にミラー膜が形成されたミラープレートと、一端部で基板に固定され他端部が接続部を介して上記ミラープレートの他方の主面に接続された梁部を有しその梁部の他端部が上下するアクチュエーターとを備えたミラー駆動装置であって、上記ミラープレートと上記接続部と上記梁部とは、上記基板上に一体で形成された後に上記ミラープレートと上記接続部と上記梁部の上記一端部を除く部分が上記基板から分離されてなり、かつ上記梁部は、上記基板と上記ミラープレートの間において、上記ミラープレートの投影領域内に設けられたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施の形態のミラー駆動装置について説明する。
図1は、本実施の形態のミラー駆動装置(マイクロミラー)の平面図であり、図2は図1のA−A’線についての断面図であり、図3は図1のB−B’線についての断面図である。尚、本明細書において、上面とはミラー側の面を意味し、下面とはミラーと反対側に位置する面を意味するものとする。
【0008】
実施の形態のミラー駆動装置において、ミラーの駆動機構は、図1に示すように、3つのアクチュエーター20によって構成される。具体的には、図1〜図3に示すように、第1基板1の上方に、ピボット31によって揺動可能に配置されたミラープレート6が、3箇所で接続部15を介して各アクチュエーター20の梁の部分(梁部)10の一端部(移動端)12に接続され、その梁部10の他端部(固定部)11が第1基板1の上面に固定されることにより構成されている。
【0009】
より詳細には、本実施の形態のミラー駆動装置において、各アクチュエーター20は、上下に移動可能な移動端12と固定部11とを有しかつその下面に上部電極4を備えた梁部10と、その上部電極4に対向するように第1基板1上に形成された下部電極2とによって構成され、上部電極4と下部電極2との間に印加された電圧に対応した静電力によって移動端12を上下させることができる。
以上のように構成されたミラー駆動機構は、所望の反射方向に対応させて3つのアクチュエーター20に印加する電圧を制御することによってミラープレート6を所望の方向に向けることができる。
【0010】
ここで、特に本実施の形態のミラー駆動装置は、アクチュエーター20の主要部を構成する梁部10が、第1基板1と上記ミラープレート6に挟まれたミラープレート6の投影領域内に設けられたことを特徴とし、これにより小型化を実現したものである。
すなわち、光スイッチに用いられるミラー駆動装置のミラー駆動機構は、極めて微細な寸法を持つ3次元構造体であり、通常、半導体製造技術をベースとするマイクロマシニング技術を用いて作製され、このマイクロマシニング技術を用いて作製される従来のミラー駆動装置は、半導体製造技術によって容易に製造できるように、ミラープレートの外側にアクチュエーターを配置するように構成されていた。
【0011】
しかしながら、本実施の形態(本発明)のミラー駆動装置では、後述する製造方法を用いることにより、ミラープレート6と接続部15と梁部10とを第1基板1上に一体で形成した後にミラープレート6と接続部15と梁部10の一端部を除く部分を第1基板1から分離し、第1基板1とミラープレート6に挟まれたミラープレート6の投影領域内にアクチュエーター20を配置することを可能にしたものである。
尚、本実施の形態のミラー駆動装置では、より好ましい例としてミラープレート6の下面にミラープレート6の剛性を高めるために(変形(たわみ等)を防止するために)補強部6aが形成されている(図3)。
この補強部6aは、変形防止に適した例えば、格子状、放射状の凸部と同心円状の凸部の組み合わせなどのパターンで形成される。
【0012】
以下、本発明に係る実施の形態のミラー駆動装置の製造方法について説明する。
図4〜図11は、本実施の形態のミラー駆動装置の製造方法における、ミラー駆動機構部の加工プロセスの流れを示す断面図であり、図4〜図11における(a)は、図1のA−A’線に対応する断面図であり、(b)は図1のB−B’線に対応する断面図である。
【0013】
本方法ではまず、図4に示す、上面と下面に熱酸化膜1a,1bが形成されたシリコン基板からなる第1基板1を用い、第1基板1の上面の熱酸化膜1a上に、AlやCu等の金属からなる下部電極2を所定のパターンに形成する(図5)。尚、この下部電極2を形成する際に、下部電極2に信号を供給するための配線及び端子(配線、端子は図示していない)も同時に形成する。下部電極2は、図5等に示すようにアクチュエーター20の梁部に対向する部分のみに形成することが好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1基板1の上面の熱酸化膜1a上のほぼ全面に形成することもできる。
【0014】
次に、形成した下部電極2等を絶縁するために、端子部を除いて絶縁膜3で覆う(図5)。
次に、第1犠牲層41を、レジスト等の有機物を用いて形成する(図6)。
尚、この第1犠牲層41は、表面が平坦になるように形成される。
そして、梁部10の一端(固定部11)が第1基板1に固着される部分の第1犠牲層41を除去する(図6)。
【0015】
次に、アクチュエータ20において、梁部10を構成する上部電極4を所定のパターンで形成し、上部電極4とともに梁部10を構成する梁部絶縁膜5及び接続ばね5aを無機膜で形成する(図7)。この梁部絶縁膜5及び接続ばね5aを構成する無機膜は、低応力であることが好ましく、例えば、LP−CVD法により堆積された0.3〜0.7μmの厚さのSiNx膜により形成する。尚、上部電極4と梁部絶縁膜5及び接続ばね5aを構成するための無機膜の成膜順序は逆でもよい。
【0016】
次に、表面を平坦にする(平坦化)ために、第2犠牲層42をレジスト等の有機物を用いて形成し、接続部15を構成するスペーサー15aを形成する部分の第2犠牲層42を除去する(図8)。
そして、例えば、梁部絶縁膜5及び接続ばね5aと同一の無機材料によりスペーサ15aを形成する。
次に、第3犠牲層43を形成し(図9)、ミラープレート6の補強部6bを形成するためのパターンニング(具体的には、補強部6bに対応する溝を第3犠牲層43に形成する)を行った後、その上に、ミラー膜(反射膜)7を形成するプレート6を無機膜で形成する(図10)。この補強部6bに対応する溝の幅aは、ミラープレート6の厚さtの2倍程度(a≒2t)、又はそれ以下(a<2t)に設定すると、ミラープレート6の表面に形成される凹部(溝を形成したことにより形成される凹部)を小さくできることから、ミラープレート6の表面を実質的に平坦にでき、光の反射特性を損なわないようにできる(図12参照)。
ここで、スペーサ15a上の第3犠牲層43は除去されて開口されており、その開口部を介してスペーサー15aとプレート6が接続されて、プレート支持部6aが形成される。
このプレート6は、表面が平坦でかつ反りのないように形成する必要があり、好ましくは、SiNx層(厚さ0.3μm〜0.7μm)/Al層(厚さ0.1μm〜0.3μm)からなる2層構造、SiNx層(厚さ0.3μm〜0.7μm)/Al層(厚さ0.1μm〜0.3μm)/SiNx層(厚さ0.3μm〜0.7μm)からなる3層構造により構成する。
【0017】
次に、プレート6の表面にミラー膜7を形成する(図11)。
このミラー膜7は、例えば、Cr層(例えば、厚さ0.01μm)/Au層(例えば、厚さ0.2μm)からなる2層構造、Cr層(例えば、厚さ0.01μm/Ni層(例えば、厚さ0.01μm)/Au層(例えば、厚さ0.2μm)からなる3層構造により構成することができる。
また、ミラー膜7は、Ti/Pt/Auからなる3層構造により構成することもできる。
【0018】
次に、第2基板30に形成したピボット31が貫通する貫通孔100を、第1基板1に形成する。この貫通孔100は、プレート6と同軸になるように形成することが好ましく、形成方法としては、ICP‐RIEによる光アスペクト加工法、バルクマイクロマシニング加工等、種々の方法を用いることができる。
最後に、酸素プラズマ法などにより、第1〜第3犠牲層41,42,43を除去することにより、ミラープレート6と接続部15と梁部10の固定部11を除く部分とを第1基板1から分離する。
【0019】
以上のようにして、ミラープレート6と接続部15と梁部10とを第1基板1上に一体で形成した後に、ミラープレート6と接続部15と梁部10の固定部11を除く部分が第1基板1から分離することにより、第1基板1上にミラー駆動機構に係る構造体が形成される。
【0020】
そして、ミラー駆動機構に係る構造体が形成された第1基板1を、ピボット31が形成された第2基板30と組み合わせることにより、本実施の形態のミラー駆動装置が作製される。
具体的には、第1基板1と第2基板30とはピボット31が貫通孔100を貫通してその先端が第1基板の上面から突出するように配置されて、プレート6がピボット31の先端で揺動可能に支持されるように、第2基板の上面が第一の基板の下面と接着剤によって接合される。
尚、この際、ピボット31が第1基板1の開口部の略中央に位置するように、好ましくは、同軸となるように配置されて第1基板と第2基板とは接合される。
また、第2基板30は、例えば、シリコン基板を用いて構成し、そのピボット31は、円錐形状又は角錐形状等にシリコンのバルクマイクロマシニングで容易に加工することができる。
【0021】
以上説明した実施の形態のミラー駆動装置の製造方法は、半導体製造技術を用いて作製されたミラー駆動機構において、アクチュエーター20の梁部10を第1基板1とミラープレート6の間において、ミラープレート6の投影領域内に設けた点に特徴があり、これは、第1基板1にアクチュエーター20を構成する各層を形成して、そのアクチュエーター20を構成する層(積層構造)を覆うように第3の犠牲層43を形成した後にその第3の犠牲層43の上にアクチュエーター20と重なるようにミラープレート6を形成することにより実現される。
【0022】
以上の実施の形態の説明では、1つのミラープレート部分に関して説明した。しかしながら、本発明はミラープレートが1つのものに限られるものではなく、それぞれアクチュエーターを備え反射方向を変更できる2つ以上のミラープレートがアレー状またはマトリクス状に配列されたミラー駆動装置に適用できることは言うまでもない。
このようにマトリクス状に配列されたミラー駆動装置に本発明を適用することにより、各ミラー駆動機構を小型にでき、複数のミラーを備えたミラー駆動装置において、ミラーをより密に配置できる。
従って、従来例に比較して同一面積内により多くのミラープレートを配置でき、より多くのポート切替えが可能になる。また、同一ポート数のミラー駆動装置であれば、従来例に比較してより小型にできる。
【0023】
本実施の形態では、対向配置された下部電極と上部電極とを含む静電アクチュエーターについて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、少なくとも一端部で基板に固定され他端部でミラープレートに接続された梁部を含むようなアクチュエーターに幅広く適用できる。
【0024】
また、本実施の形態のミラー駆動装置では、上記梁部の上部電極と基板に形成された下部電極の間に、好ましい形態として絶縁層が設けられている。
これにより、本実施の形態のミラー駆動装置では、上部電極と下部電極の短絡を防止することができる。
【0025】
さらに、本実施の形態のミラー駆動装置では、ピボット31が形成された第2基板30を用いて、ミラープレートをピボット31の先端で揺動可能に支持している。
しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、ミラープレートを揺動可能に支持することができる他の手段を適用することもできる。
【0026】
またさらに、本実施の形態のミラー駆動装置では、本発明の好ましい形態として、ミラープレートと貫通孔は互いに同軸の円形とし、梁部10は長手方向がプレート6の外周に沿った円弧形状になるように形成した。
このように、梁部10の長手方向がプレート6の外周に沿った円弧形状になるように形成することにより、梁部10を長くできるので、移動端11の変位を大きくでき、ミラーの反射方向を大きく変化させることができる。
【0027】
また、本実施の形態のミラー駆動装置では、本発明の好ましい形態として、1つのミラープレートに対して3つのアクチュエーターでミラー駆動機構を構成しているので、反射方向の制御を容易にできる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明に係るミラー駆動装置は、上記ミラープレートと上記接続部と上記梁部とが上記基板上に一体で形成された後に上記ミラープレートと上記接続部と上記梁部の上記一端部を除く部分が上記基板から分離されることにより形成され、かつ上記梁部は、上記基板と上記ミラープレートの間において、上記ミラープレートの投影領域内に設けられているので、ミラー駆動機構を小型にでき、複数のミラーを備えたミラー駆動装置にあっては、ミラーをより密に配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態のミラー駆動装置の平面図である。
【図2】図1のA−A’線についての断面図である。
【図3】図1のB−B’線についての断面図である。
【図4】本発明に係る実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、第1基板として用いる上面と下面に熱酸化膜1a,1bが形成されたシリコン基板の断面図である。
【図5】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、第1基板の熱酸化膜1a上に下部電極12と絶縁膜3とを形成した後の断面図である。
【図6】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、第1犠牲層41を形成した後の断面図である。
【図7】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、上部電極4、梁部絶縁膜5及び接続ばね5aを無機膜で形成した後の断面図である。
【図8】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、第2犠牲層42及びスペーサー15aを形成した後の断面図である。
【図9】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、第3犠牲層43を形成した後の断面図である。
【図10】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、プレート6を無機膜で形成した後の断面図である。
【図11】実施の形態のミラー駆動装置の製造方法において、ミラー膜7を形成した後の断面図である。
【図12】図11の一部(補強部6aを形成する部分)を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1基板、1a,1b 熱酸化膜、2 下部電極、3 絶縁膜、4 上部電極、5 梁部絶縁膜、5a 接続バネ、6 ミラープレート、6a プレート支持部、6b 補強部、7 ミラー膜(反射膜)、10 梁部、11 固定部、12 移動端、15 接続部、15a スペーサ、20 アクチュエーター、30第2基板、31 ピボット、41 第1犠牲層、42 第2犠牲層、43 第3犠牲層、100 貫通孔。
Claims (8)
- 基板と、一方の主面にミラー膜が形成されたミラープレートと、一端部で基板に固定され他端部が接続部を介して上記ミラープレートの他方の主面に接続された梁部を有しその梁部の他端部が上下するアクチュエーターとを備えたミラー駆動装置であって、
上記ミラープレートと上記接続部と上記梁部とは、上記基板上に一体で形成された後に上記ミラープレートと上記接続部と上記梁部の上記一端部を除く部分が上記基板から分離されてなり、かつ上記梁部は、上記基板と上記ミラープレートの間において、上記ミラープレートの投影領域内に設けられたことを特徴とするミラー駆動装置。 - 複数の上記ミラープレートを有し、その各ミラープレートにはそれぞれ上記アクチュエーターが設けられており、そのアクチュエーターの梁部がそれぞれ上記ミラープレートの投影領域内に設けられた請求項1記載のミラー駆動装置。
- 上記アクチュエーターは、上記梁部に形成された正及び負の電極のうちの一方の電極と、少なくとも上記梁部に対向するように上記基板上に設けられた他方の電極とを含んでなる静電アクチュエーターである請求項1又は2記載のミラー駆動装置。
- 上記梁部と上記他方の電極との間に絶縁層が設けられた請求項3記載のミラー駆動装置。
- 上記基板は上記梁部の内側に貫通孔を有し、かつ上記ミラー駆動装置は上記基板とは別にさらに一方の主面にピボットが形成された第2基板を有しており、上記基板と上記第2基板とは上記ピボットが上記貫通孔を貫通してその先端が上記基板の上面から突出するように配置されて、上記ミラープレートが上記ピボットの先端で揺動可能に支持された請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載のミラー駆動装置。
- 上記ミラープレートと貫通孔は互いに同軸の円形であって、上記梁部は長手方向が該プレートの外周に沿った円弧形状になるように形成されている請求項5記載のミラー駆動装置。
- 上記アクチュエーターを、3つ備えた請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載のミラー駆動装置。
- 基板上に一端が接続され他端が上下に移動することが可能な梁部を有するアクチュエーターと上記他端に接続されたミラープレートとを有するミラー駆動装置の製造方法であって、
上記基板上に上記アクチュエーターを構成する各層を形成することと、
上記アクチュエーターを構成する層を覆う犠牲層を形成することと、
上記犠牲層の上に上記アクチュエーターと重なるように上記ミラープレートを形成することと、
上記犠牲層を除去することとを含むミラー駆動装置の製造方法。
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