JP3668935B2 - 静電駆動デバイス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は静電駆動デバイスに関し、特に、マイクロマシニング技術を適用して製造した静電駆動デバイスにおいて、可動電極板の固定電極基板に対する貼り付きを防止する静電駆動デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例を図13を参照して説明する。図13は静電駆動デバイスを光スイッチとして例示している。図13(a)は従来例を上から視た図、図13(b)は図13(a)の線b−b’に沿った断面を示す図である。
図13において、10は支持フレーム、11はアンカー部、21はフレクチュア、2は可動電極板、8は固定電極基板、83は電極、84は接地電極である。これら構成部材はシリコンより成る原材料基板に順次に薄膜成膜技術およびエッチング技術を含むマイクロマシニング技術を適用することにより製造される。ここで、可動電極板2はフレクチュア21およびアンカー部11を介して支持フレーム10に電気機械的に結合している。フレクチュア21は図示される通りの枠形に構成されている。12は原材料基板を貫通して形成された座ぐり孔である。即ち、原材料基板は、図13に示される通りの支持フレーム10に加工され、この支持フレーム10に一体に、左方のアンカー部11およびフレクチュア21、可動電極板2、右方のフレクチュア21およびアンカー部11が形成される。そして、可動電極板2の上面にミラー3を形成する。
【0003】
図14を参照して支持フレームおよび可動電極板の製造の仕方を説明する。
(工程1) 上面に酸化シリコン膜6を介して単結晶シリコン薄膜7が接合された単結晶シリコン基板より成る原材料基板1を準備する。
(工程2) 単結晶シリコン薄膜7を可動電極板2、フレクチュア21、電極83の形状にパターニングする。
(工程3) 原材料基板1の全表面を酸化して酸化シリコン膜6’を形成する。
【0004】
(工程4) 原材料基板1の上面の酸化シリコン膜6、6’の内の電極83を形成する部分83’と、下面の酸化シリコン膜6、6’の内の工程7において原材料基板1を貫通エッチングして座ぐり孔12を形成する部分12’を除去する。
(工程5) 原材料基板1の上面全面に金/クロム2層膜80を成膜する。
(工程6) 電極83の形状に金/クロム2層膜80をパターニングする。
(工程7) KOH溶液により原材料基板1を貫通エッチングして座ぐり孔12を形成し、原材料基板1から支持フレーム10が形成される。
【0005】
(工程8) 可動電極板2およびフレクチュア21に対応する領域の酸化シリコン膜6、6’を除去し、フレクチュア21を介して支持フレーム10に取り付けられた可動電極板2を構成する。
なお、ミラー3の形成工程は省略したが、当該特許出願人の出願に係わる特願2000−70570号明細書において、ミラーの形成をも含めた更に詳細な製造工程の説明がなされている。
更に、固定電極基板8は別体に製造され、表面に形成される酸化被膜85を介して支持フレーム10に電気絶縁状態に接合一体化される。
【0006】
次に、図3を参照して以上の光スイッチによるスイッチング動作を説明する。
4は出射側光ファイバ或は光導波路であり、5’は入射側光ファイバ或いは光導波路である。図示される状態は、出射側光ファイバ4を介して伝送されてきた光がその端面から出射して空間を伝播し、ミラー3において反射し、入射側光ファイバ5に入射して伝送される状態を示す。この状態を定常状態とし、ここで、先の両電極間に電圧を印加して両電極間に吸引する向きの静電力が発生すると、可動電極板2は下向きに駆動され、フレクチュア21が変形することにより下方に変位する。可動電極板2が下方に変位することによりこの上面に形成されているミラー3も下方に変位し、ミラー3は出射側光ファイバ4端面から出射する光の光路から下方に変位して外れる。これにより、遮断されていた空間伝播光は直進して入射側光ファイバ5’に入射し、これを介して伝送される。入射側光ファイバ5に対する反射光は消失する。以上の通り、入射側光ファイバ5と入射側光ファイバ5’に対して光路の切り替えを光導波路を介することなしに空間的に実施することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上の光スイッチにおいて、可動電極板2はその板厚が極く薄く、この可動電極板2をアンカー部11に連結するフレクチュア21の厚さも極く薄くて弾性復元力が小さい。そして、可動電極板2の下面は平滑であり、これに対向する固定電極基板8の上面も平滑である。これらの条件の元で、可動電極板2の下面が下方に変位して固定電極基板8の上面に接触すると、可動電極板2の下面と固定電極基板8の上面との間にファン・デル・ワールス力が作用して両者は相互に吸着し、瞬時には復元せず動作を円滑に行なわない場合が生ずる。即ち、可動電極板2と固定電極基板8がファン・デル・ワールス力により貼り付いた場合、可動電極板2と固定電極基板8の間の電圧を無印加としても可動電極板2が元の位置に瞬時には復帰しない貼り付き現象が生起する。ところで、対向する面の何れか一方に突起を形成して可動電極板2と固定電極基板8の間の接触面積を低減することにより、この相互吸着を阻止する従来例或いは先行例が開発されている。これを図15に示す。
【0008】
図15において、図13における部材と共通する部材には共通する参照符号を付与している。図15(a)は従来例を上から視た図、図15(b)は図15(a)の線b−b’に沿った断面を示す図、図15(c)は固定電極基板を上から視た図である(詳細は、特開平10−256563号公報、特願2000−70570号明細書、参照)。 ここで、図15に示される通り、対向する面の何れか一方である固定電極基板8の表面に突起13をマトリクス状に形成して可動電極板2と固定電極基板8の間の接触面積を低減する構造を採用しても、固定電極基板8と可動電極板2の間に電圧印加中に両者の間の絶縁被膜85が帯電し、この帯電により可動電極板2に静電吸引力が作用して電圧を無印加とした時にもその瞬間に可動電極板2が元の位置に復帰せず、復帰に時間遅れが発生する。この場合、固定電極基板8の表面全面に絶縁被膜85を形成しないで、可動電極板2と接触する突起13のみを絶縁体により構成することにより酸化被膜85が帯電したことの影響を低減することはできるが、影響を皆無とすることはできない。
【0009】
固定電極基板8の表面に絶縁被膜85を形成しないものとすると、帯電の問題は生じないが、吸引時に可動電極板2と固定電極基板8が接触導通して通電が発生し、電気回路的に好ましくない。
この発明は、第1の電極領域を第2の電極領域と電気絶縁状態で形成し、可動電極板と第2の電極領域の間が電圧無印加の状態において可動電極板と第1の電極領域と第2の電極領域とを同電位に接続する電圧駆動回路を具備して可動電極板の固定電極基板への貼り付きを防止する静電駆動デバイスを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
[請求項1] マイクロマシニング技術で製造され、固定電極基板8と、アンカー部11およびフレクチュア21を介して固定電極基板8に取り付け結合される可動電極板2とを有し、可動電極板2の開放状態と固定電極基板8に静電吸着した状態とを切り替え駆動する静電駆動デバイスにおいて、 固定電極基板8の表面には互いに絶縁された第1の電極領域87および第2の電極領域88が形成され、第1の電極領域87は第2の電極領域 88と比較して可動電極板2に対して相対的に突出していて上記静電吸着の状態においては可動電極板2は第1の電極領域87のみと接触するものとされ、可動電極板2と第2の電極領域88の間が電圧無印加の時には可動電極板2と第1の電極領域87と第2の電極領域88とを全て同電位に接続する電圧駆動回路を具備する静電駆動デバイスを構成した。
[請求項2] 請求項1に記載される静電駆動デバイスにおいて、固定電極基板8の上面に突起13をマトリクス状に形成し、第2の電極領域88を固定電極基板8自体とし、第1の電極領域87を絶縁被膜85により固定電極基板8と絶縁した状態でライン状に突起13間を連結して形成した静電駆動デバイスを構成した。
【0011】
[請求項3] 請求項1に記載される静電駆動デバイスにおいて、固定電極基板8の上面に突起13をマトリクス状に形成し、第2の電極領域88を固定電極基板8自体とし、第1の電極領域87を絶縁被膜85により固定電極基板8と絶縁した状態で面状に可動電極板2に対向して形成した静電駆動デバイスを構成した。
[請求項4] マイクロマシニング技術で製造され、固定電極基板8と、アンカー部11およびフレクチュア21を介して固定電極基板8に取り付け結合される可動電極板2とを有し、可動電極板2の開放状態と固定電極基板8に静電吸着した状態とを切り替え駆動する静電駆動デバイスにおいて、固定電極基板8の表面に互いに絶縁された第1の電極領域87および第2の電極領域88が形成され、第1の電極領域87に対向する可動電極板2下面の領域に固定電極基板8に対して相対的に突出した部分を形成して上記静電吸着の状態においては可動電極板2はその突出した部分において第1の電極領域87のみと接触するものとされ、可動電極板2と第2の電極領域88の間が電圧無印加の時には可動電極板2と第1の電極領域87と第2の電極領域88とを全て同電位に接続する電圧駆動回路を具備する静電駆動デバイスを構成した。
【0012】
[請求項5] マイクロマシニング技術で製造され、固定電極基板8と、アンカー部11およびフレクチュア21を介して固定電極基板8に取り付け結合される可動電極板2とを有し、可動電極板2は固定電極基板8に静電吸着されて回動軸まわりに回動傾斜駆動される静電駆動デバイスにおいて、第1の電極領域87および第2の電極領域88は、回動軸に直交する方向に、回動軸に関してそれぞれ内側と外側とに偏位して、固定電極基板8の表面に絶縁分離して形成され、上記静電吸着の状態においては可動電極板2は第1の電極領域87のみと接触するものとされ、可動電極板2と第2の電極領域88の間が電圧無印加の時には可動電極板2と第1の電極領域87と第2の電極領域88とを全て同電位に接続する電圧駆動回路を具備する静電駆動デバイスを構成した。
【0013】
[請求項6] 請求項1ないし請求項5の内の何れかに記載される静電駆動デバイスにおいて、 電圧駆動回路は、可動電極板2は切り替えスイッチSW1を介して第2の電極領域88に直接接続すると共に切り替えスイッチSW1と電源Eとを介して第2の電極領域88に接続し、可動電極板2は、更に、オンオフスイッチSW2を介して第1の電極領域87に接続するものである静電駆動デバイスを構成した。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図の実施例を参照して説明する。
図1および図2を参照して第1の実施例を説明するに、図1(a)は第1の実施例を上から視た図、図1(b)は固定電極基板を上から視た図、図2(c)は図1における線a−a’に沿った厚さ方向断面を示す図、図2(d)は図1における線b−b’に沿った厚さ方向断面を示す図、図2(e)は図1における線c−c’に沿った厚さ方向断面を示す図である。図1および図2において、図15および図13における部材と共通する部材には共通する参照符号を付与する。
【0015】
図1および図2において、第1の実施例は、先の従来例と同様に、フレクチュア21を介して可動電極板2が取り付けられた支持フレーム10と固定電極基板8とを接合して構成されている。
固定電極基板8の上面には突起13がマトリクス状に形成される。そして、この固定電極基板8の突起13を含む上面には酸化シリコン被膜より成る絶縁被膜85が形成される。金/クロム2層膜より成る第1の電極領域87は絶縁被膜85により固定電極基板8と絶縁された状態にあり、突起13上端間にライン状に亘って連結して形成されている。可動電極板2が固定電極基板8に静電吸着した時は、可動電極板2はこの突起13の上部のみと接触する。ここで、単結晶シリコンより成る固定電極基板8自体が第2の電極領域88を構成している。金/クロム2層膜より成る第1の電極領域87は固定電極基板8のエッジにおいて第2の電極パッド89に接続すると共に、固定電極基板8自体より成る第2の電極領域88はエッジにおいて接地電極84に接続している。
【0016】
ここで、静電駆動デバイスを解放および吸着状態に切り替え駆動する電圧駆動回路を概念図3を参照して説明する。
図3(a)は解放状態を示す図である。ここで、SW1は切り替えスイッチであり、SW2はオンオフスイッチである。可動電極板2に接続する電極83は、切り替えスイッチSW1を介して固定電極基板8に直接接続すると共に、切り替えスイッチSW1および電源Eを介して固定電極基板8に接続する。可動電極板2に接続する電極83は、更に、オンオフスイッチSW2を介して第1の電極領域87に接続する。
【0017】
図3(b)は、オンオフスイッチSW2の可動接点bと固定接点ハを常に接続状態としておき、切り替えスイッチSW1の可動接点aを固定接点ロから固定接点イに切り替え接触せしめることにより、電源Eを可動電極板2と固定電極基板8の間に接続した吸着状態を実現したところを示している。ここで、切り替えスイッチSW1の可動接点aを固定接点イから固定接点ロに切り替えて可動電極板2と固定電極基板8の間を電圧無印加とした瞬間、可動電極板2と固定電極基板8の間は切り替えスイッチSW1を介して同電位となる。そして、可動電極板2はオンオフスイッチSW2を介して常に第1の電極領域87に接続しているので可動電極板2と第1の電極領域87は同電位である。結局、可動電極板2と固定電極基板8および第1の電極領域87の3者は同電位となる。従って、可動電極板2と固定電極基板8の間を電圧無印加とした瞬間において、可動電極板2は同電位の第1の電極領域87に対向しているので絶縁被膜85の帯電による影響は受けない。
【0018】
図3(c)は、切り替えスイッチSW1の可動接点aを固定接点ロから固定接点イに切り替え接触せしめて電源Eを可動電極板2と固定電極基板8の間に接続すると同時に、オンオフスイッチSW2の可動接点bを固定接点ハから解放して吸着状態を実現したところを示している。この吸着状態において、第1の電極領域87は電源Eから浮動状態にある。従って、可動電極板2から放射される電気力線は、可動電極板2と等しい大面積の第1の電極領域87および絶縁被膜85を介して固定電極基板8に到達することができる。図3(c)の電圧駆動回路も可動電極板2と固定電極基板8の間を電圧無印加とした瞬間において、可動電極板2は同電位の第1の電極領域87に対向しているので絶縁被膜85の帯電による影響は殆ど受けない点で、図3(b)の電圧駆動回路と同等である。
【0019】
図3(c)の電圧駆動回路は、図3(b)の電圧駆動回路と比較して駆動電圧を低くすることができる。通常、固定電極基板8の接地電極84を接地し、可動電極板2側の電極83および電極パッド89に電圧を印加する。
図4および図5をも参照して第1の実施例の固定電極基板の製造の仕方を説明する。図4(a)は図1における線c−c’に沿った断面を示す図、図4(b)は図1における線b−b’に沿った断面を示す図である。図5(a)は図1における線c−c’に沿った断面を示す図、図5(b)は図1における線b−b’に沿った断面を示す図である。
【0020】
(工程1)
原材料基板として上下両面に酸化シリコン被膜85’を形成した単結晶シリコン基板8’を準備する。
(工程2)
単結晶シリコン基板8’の上面の酸化シリコン被膜85’をエッチング除去して突起13の形状にパターニング13’する。
(工程3)
パターニング13’をマスクとして単結晶シリコン基板8’の上面をエッチングし、突起13を形成する。
【0021】
(工程4)
突起13の上面に残存する酸化シリコン被膜より成るパターニング13’を除去する。
(工程5)
工程4に続いて、単結晶シリコン基板8’の上下両面に絶縁被膜85を酸化形成する。
(工程6)
単結晶シリコン基板8’の上面の絶縁被膜85の内の接地電極84を形成する形成領域86を除去する。
【0022】
(工程7)
形成領域86を含む上面の絶縁被膜85上面に金およびクロムの2層より成る金/クロム薄膜層87’を成膜形成する。
(工程8)
金/クロム薄膜層87’をエッチング除去し、マトリクス状に配列される突起13を一方方向に亘ってライン状に平行に延伸連結する第1の電極領域87、第2の電極パッド89、および接地電極84の形状にパターニングする。
【0023】
(工程9)
形成領域86を含む上面の絶縁被膜85の内の可動電極板2に対向する領域を除去して第2の電極領域88を露出する。この場合、突起13間を連結するライン状の第1の電極領域87に位置する絶縁被膜85は、上側の金/クロム薄膜層87がマスクとなり残存する。この残存する絶縁被膜85により、第1の電極領域87は固定電極基板8から絶縁された状態とされる。
図6および図7を参照して第2の実施例を説明する。第2の実施例において第1の実施例における部材と共通する部材には共通する参照符号を付与している。図6(a)は第2の実施例を上から視た図、図6(b)は固定電極基板を上から視た図、図7(c)は図6における線a−a’に沿った断面を示す図、そして、図7(d)は図6における線b−b’に沿った断面を示す図、図7(e)は図6における線c−c’に沿った断面を示す図である。
【0024】
この第2の実施例も、フレクチュア21を介して可動電極板2が取り付けられた支持フレーム10と固定電極基板8とを接合して構成されている。固定電極基板8には突起13が形成されている。この突起13を含む固定電極基板8の上面には、絶縁被膜85を介して金/クロム2層膜より成る第1の電極領域87が形成される。そして、第1の電極領域87は、第1の実施例においてはライン状に突起13間を連結して形成されていたが、この第2の実施例においては、可動電極板2とほぼ同等の形状面積を有して可動電極板2に対向形成されている。第2の電極領域88は、第1の実施例と同様に、単結晶シリコンより成る固定電極基板8自体が構成する。可動電極板2は、静電吸着時において、この突起13に形成される第1の電極領域87の先端部の第1の電極領域87に係合接触する。
【0025】
この第2の実施例は、先に図3を参照して説明された電圧駆動回路の内の図3(c)の電圧駆動回路により駆動される。図3(b)の電圧駆動回路に依っては駆動することはできない。図3(c)は、切り替えスイッチSW1の可動接点aを固定接点ロから固定接点イに切り替え接触せしめて電源Eを可動電極板2と固定電極基板8の間に接続すると同時に、オンオフスイッチSW2の可動接点bを固定接点ハから解放して吸着状態を実現したところを示している。この吸着状態において、第1の電極領域87は電源Eから浮動状態にある。従って、可動電極板2から放射される電気力線は、可動電極板2と等しい大面積の第1の電極領域87および絶縁被膜85を介して固定電極基板8に到達することができる。図3(c)の電圧駆動回路も、可動電極板2と固定電極基板8の間を電圧無印加とした瞬間において、可動電極板2は同電位の第1の電極領域87に対向しているので絶縁被膜85の帯電による影響は受けない。
【0026】
図8および図9をも参照して第2の実施例の固定電極基板の製造の仕方を説明する。図8(a)は図6における線c−c’に沿った断面を示す図、図8(b)は図6における線b−b’に沿った断面を示す図である。図9(a)は図6における線c−c’に沿った断面を示す図、図9(b)は図6における線b−b’に沿った断面を示す図である。
(工程1)
原材料基板として上下両面に酸化シリコン被膜85’を形成した単結晶シリコン基板8’を準備する。
【0027】
(工程2)
単結晶シリコン基板8’の上面の酸化シリコン被膜85’をエッチング除去して突起13の形状にパターニング13’する。
(工程3)
パターニング13’をマスクとして単結晶シリコン基板8’の上面をエッチングし、突起13を形成する。
(工程4)
突起13の上面に残存する酸化シリコン被膜より成るパターニング13’を除去する。
【0028】
(工程5)
工程4に続いて、単結晶シリコン基板8’の上下両面に絶縁被膜85を酸化形成する。
(工程6)
単結晶シリコン基板8’の上面の絶縁被膜85の内の接地電極84を形成する形成領域86を除去する。
(工程7)
形成領域86を含む上面の絶縁被膜85上面に金およびクロムの2層より成る金/クロム薄膜層87’を成膜形成する。
【0029】
(工程8)
金/クロム薄膜層87’をエッチング除去して、可動電極板2とほぼ同等の形状面積を有して可動電極板2に対向する第1の電極領域87、第2の電極パッド89、および接地電極84の形状にパターニングする。
図10を参照して第3の実施例を説明する。第1および第2の実施例は突起13を固定電極基板8側に形成した実施例であるが、第3の実施例は突起13を可動電極板2側に形成した例である。図10において、図1および図2における部材と共通する部材には共通する参照符号を付与している。ここで、2は可動電極板、13は突起、8は固定電極基板、84は接地電極、87は第1の電極領域5は絶縁被膜、89は電極パッドである。この実施例も、図3(b)および図3(c)双方の電圧駆動回路を使用して駆動することができる。可動電極板2と固定電極基板8間を電圧無印加の状態で可動電極板2と固定電極基板8および第1の電極領域87の3者は同電位とすることができ、従って、可動電極板2と固定電極基板8の間を電圧無印加とした瞬間において、可動電極板2は同電位の第1の電極領域87に対向しているので絶縁被膜85の帯電による影響は受けない。
【0030】
図11を参照して第4の実施例を説明する。この第4の実施例は、図6および図7の第2の実施例において、固定電極基板8側に形成した突起13を削除して代わりに可動電極板2の下面に形成した例である。第4の実施例も、図3(b)の電圧駆動回路を使用して駆動することができる。
図12を参照して第5の実施例を説明する。この第5の実施例は、可動電極板2が両フレクチュア21の連結片211を通る軸を回動軸として回動傾斜する実施例である。
【0031】
先の実施例の第2の電極領域88は、第2Aの電極領域88Aと第2Bの電極領域88Bに2分割され、固定電極基板8の絶縁被膜85の表面の中央部に回動軸に関して対称に左右に分離して形成取り付けられている。第2Aの電極領域88Aと第2Bの電極領域88Bはそれぞれの接地電極84に電気的に接続している。そして、第1の電極領域87は、第1Aの電極領域87Aと第1Bの電極領域87Bに2分割され、固定電極基板8の絶縁被膜85の表面において第2の電極領域88の外側に左右に分離して形成取り付けられている。第1Aの電極領域87Aと第1Bの電極領域87Bはそれぞれの電極パッド89に電気的に接続している。
【0032】
第5の実施例の駆動の仕方について説明するに、第2の電極領域88および第1の電極領域87はフレクチュア21を通る回動軸に直交する方向に偏位して固定電極基板8の絶縁被膜85の表面に分離して形成されるものである。具体的に説明するに、第2Aの電極領域88Aと第1Aの電極領域87Aとが一方の電極領域の組を構成し、第2Bの電極領域88Bと第1Bの電極領域87Bとが他方の電極領域の組を構成して、何れか一方の電極領域の組に対して、可動電極板2との間に電位を印加、開放して動作させる。双方の電極領域の組を同時に動作させることはしない。
【0033】
ここで、図3(b)の電圧駆動回路を使用して駆動する。一方の電極領域の組である第2Aの電極領域88Aと第1Aの電極領域87Aに対して、可動電極板2との間に電位を印加、開放して動作させるものとする。可動電極板2と第2Aの電極領域88Aとの間に電位が印加されて、可動電極板2が固定電極基板8側に静電的に引き寄せられる場合、第2Aの電極領域88Aは両フレクチュア21の連結片211を通る回動軸に関して固定電極基板8の全表面の内の片側に変位して形成されているので、可動電極板2の内の第2Aの電極領域88Aに対向する領域が偏って固定電極基板8側に引き寄せられ、可動電極板2は図12(c)の左側の矢印の向きに回動して傾斜する。可動電極板2が回動傾斜した場合、可動電極板2は可動電極板2の傾斜した縁辺部が第1Aの電極領域87Aに接触して停止状態となる。この図3(b)の電圧駆動回路を使用する場合、可動電極板2と第1Aの電極領域87AはオンオフスイッチSW2により接続されて同電位とされているので、可動電極板2が第1Aの電極領域87Aに静電気的に吸着することはない。
【0034】
【発明の効果】
以上の通りであって、この発明によれば、静電吸着時に電流が生じることはなく、電圧無印加時においては、可動電極板と固定電極基板の間の互いに対向する表面は全て同電位の導体とすることができるので、絶縁被膜の帯電による影響は可動電極板に及ばない。これにより、絶縁被膜の帯電による元の状態への復帰の遅れを防止することができるし、第1の電極領域および第2の電極領域を固定電極基板の表面に互いに絶縁して形成した静電駆動デバイス全般において固定電極基板に対する可動電極板の吸着を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例を説明する図。
【図2】 図1の続き。
【図3】 電圧駆動回路を説明する図。
【図4】 第1の実施例の固定電極基板の製造の仕方を説明する図。
【図5】 図4の続き。
【図6】 第2の実施例を説明する図。
【図7】 図6の続き。
【図8】 第2の実施例の固定電極基板の製造の仕方を説明する図。
【図9】 図8の続き。
【図10】 第3の実施例を説明する図。
【図11】 第4の実施例を説明する図。
【図12】 第5の実施例を説明する図。
【図13】 従来例を説明する図。
【図14】 可動電極板を説明する図。
【図15】 他の従来例を説明する図。
【符号の説明】
11 アンカー部 13 突起
2 可動電極板 21 フレクチュア
8 固定電極基板 85 絶縁被膜
87 第1の電極領域 88 第2の電極領域
Claims (6)
- マイクロマシニング技術で製造され、固定電極基板と、アンカー部およびフレクチュアを介して固定電極基板に取り付け結合される可動電極板とを有し、可動電極板の開放状態と固定電極基板に静電吸着した状態とを切り替え駆動する静電駆動デバイスにおいて、
固定電極基板の表面には互いに絶縁された第1の電極領域および第2の電極領域が形成され、第1の電極領域は第2の電極領域と比較して可動電極板に対して相対的に突出していて上記静電吸着の状態においては可動電極板は第1の電極領域のみと接触するものとされ、可動電極板と第2の電極領域の間が電圧無印加の時には可動電極板と第1の電極領域と第2の電極領域とを全て同電位に接続する電圧駆動回路を具備することを特徴とする静電駆動デバイス。 - 請求項1に記載される静電駆動デバイスにおいて、
固定電極基板の上面に突起をマトリクス状に形成し、第2の電極領域を固定電極基板自体とし、
第1の電極領域を絶縁被膜により固定電極基板と絶縁した状態でライン状に突起間を連結して形成したことを特徴とする静電駆動デバイス。 - 請求項1に記載される静電駆動デバイスにおいて、
固定電極基板の上面に突起をマトリクス状に形成し、第2の電極領域を固定電極基板自体とし、
第1の電極領域を絶縁被膜により固定電極基板と絶縁した状態で面状に可動電極板に対向して形成したことを特徴とする静電駆動デバイス。 - マイクロマシニング技術で製造され、固定電極基板と、アンカー部およびフレクチュアを介して固定電極基板に取り付け結合される可動電極板とを有し、可動電極板の開放状態と固定電極基板に静電吸着した状態とを切り替え駆動する静電駆動デバイスにおいて、
固定電極基板の表面に互いに絶縁された第1の電極領域および第2の電極領域が形成され、第1の電極領域に対向する可動電極板下面の領域に固定電極基板に対して相対的に突出した部分を形成して上記静電吸着の状態においては可動電極板はその突出した部分において第1の電極領域のみと接触するものとされ、可動電極板と第2の電極領域の間が電圧無印加の時には可動電極板と第1の電極領域と第2の電極領域とを全て同電位に接続する電圧駆動回路を具備することを特徴とする静電駆動デバイス。 - マイクロマシニング技術で製造され、固定電極基板と、アンカー部およびフレクチュアを介して固定電極基板に取り付け結合される可動電極板とを有し、可動電極板は固定電極基板に静電吸着されて回動軸まわりに回動傾斜駆動される静電駆動デバイスにおいて、
第1の電極領域および第2の電極領域は、回動軸に直交する方向に、回動軸に関してそれぞれ内側と外側とに偏位して、固定電極基板の表面に絶縁分離して形成され、上記静電吸着の状態においては可動電極板は第1の電極領域のみと接触するものとされ、可動電極板と第2の電極領域の間が電圧無印加の時には可動電極板と第1の電極領域と第2の電極領域とを全て同電位に接続する電圧駆動回路を具備することを特徴とする静電駆動デバイス。 - 請求項1ないし請求項5の内の何れかに記載される静電駆動デバイスにおいて、
電圧駆動回路は、可動電極板は切り替えスイッチを介して第2の電極領域に直接接続すると共に切り替えスイッチと電源とを介して第2の電極領域に接続し、可動電極板は、更に、オンオフスイッチを介して第1の電極領域に接続するものであることを特徴とする静電駆動デバイス。
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