JP2001042233A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP2001042233A
JP2001042233A JP11212336A JP21233699A JP2001042233A JP 2001042233 A JP2001042233 A JP 2001042233A JP 11212336 A JP11212336 A JP 11212336A JP 21233699 A JP21233699 A JP 21233699A JP 2001042233 A JP2001042233 A JP 2001042233A
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movable electrode
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optical switch
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嘉睦 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射或は通過せしめることにより光をオン、
オフするミラーを載置取り付けた極めて柔軟な構造の可
動板を吸着して外部振動の影響を蒙らない光スイッチを
提供する。 【解決手段】 下側電極を構成する半導体シリコン基板
1、フレクチュア部およびアンカー部22を介して半導
体シリコン基板1に取り付け結合される可動電極板2、
可動電極板2の上面に直立形成されるマイクロミラー
4、可動電極板2の上側に位置して半導体シリコン基板
1に取り付け結合される上側電極3、可動電極板2を基
準として上側電極3および半導体シリコン基板1に極性
転換スイッチを介して接続される駆動電源5より成る光
スイッチ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光スイッチに関
し、特に、反射或は通過せしめることにより光をオン、
オフするミラーを載置取り付けた極めて柔軟な構造の可
動板を吸着して外部振動の影響を蒙らない光スイッチに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来例を図10および図11を参照して
説明する。1は半導体シリコン基板、2は可動電極板、
4はマイクロミラーを示する。半導体シリコン基板1は
一例としてn型半導体シリコンより成り、下側電極を構
成すると共に可動電極板2が取り付け固定される。この
半導体シリコン基板1の中央部には凹陥部11が形成さ
れ、その結果、凹陥部11の周縁は先の電極を取り付け
固定する電極支持枠12を構成している。
【0003】可動電極板2も、半導体シリコン基板1と
同様に、半導体シリコンを材料として形成される。21
はフレクチュア部、22はアンカー部である。可動電極
板2はフレクチュア部21およびアンカー部22と一体
に構成され、これらフレクチュア部21およびアンカー
部22をこの順に介して半導体シリコン基板1の電極支
持枠12に取り付け固定されている。
【0004】マイクロミラー4は、可動電極板2の上面
に直立して固定されている。マイクロミラー4の反射面
は光の進入方向に関して一例として45゜に傾斜して形
成されている。図11を参照して光スイッチによる光ス
イッチングを説明する。図11(a)は可動電極板2が
吸引駆動されない定常状態を示す図である。この定常状
態において、入射光はマイクロミラー4に入射し、これ
により紙面に鉛直方向上向きに反射される。図11
(b)は可動電極板2と半導体シリコン基板1との間に
電位が印加され、可動電極板2が半導体シリコン基板1
に吸引された駆動状態を示す図である。この駆動状態に
おいて、可動電極板2上面に形成されるマイクロミラー
4は下に変位し、入射光はマイクロミラー4の上側を通
過して直進する。以上の通りにして、入射光の進行方向
および紙面に鉛直方向上向きの何れの方向についても、
光のオン、オフ切り替えをすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の光スイッチは、
半導体シリコンの如き導電性の基板、この基板の上側に
間隙を有して形成された導電性物質よりなる可動電極
板、および可動電極板上面に形成されたマイクロミラー
より成り、可動電極板と導電性基板との間に電位を印加
して静電力により可動電極板を変位させ、光のオン、オ
フ切り替えをするものである。この場合、可動電極板と
導電性基板との間に印加される駆動電圧を低減したいと
いう要請から、可動電極板の支持構造物であるフレクチ
ュア部は極めて柔軟繊細な構造に構成されている。これ
に起因して、可動電極板が導電性基板に吸着されていな
い定常状態において、可動電極板は外部振動の影響を強
く受けて振動し、光信号のオン、オフ切り替え状態の安
定性は損なわれる。そして、極めて柔軟繊細な構造のフ
レクチュア部は機械的に損傷破壊される恐れがある。
【0006】この発明は、可動電極板の移動範囲の上側
および下側の双方に可動電極板を静電力により保持する
上側電極および下側電極を形成することにより上述の問
題を解消した光スイッチを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1:下側電極を構
成する半導体シリコン基板1、フレクチュア部およびア
ンカー部22を介して半導体シリコン基板1に取り付け
結合される可動電極板2、可動電極板2の上面に直立形
成されるマイクロミラー4、可動電極板2の上側に位置
して半導体シリコン基板1に取り付け結合される上側電
極3、可動電極板2を基準として上側電極3および半導
体シリコン基板1に極性転換スイッチを介して接続され
る駆動電源5より成る光スイッチを構成した。
【0008】そして、請求項2:請求項1に記載される
光スイッチにおいて、半導体シリコン基板1はn型半導
体シリコンより成り、可動電極板2および上側電極3は
ポリシリコンより成り、マイクロマシニング技術を適用
して構成したものである光スイッチを構成した。 また、請求項3:請求項1および請求項2の内の何れか
に記載される光スイッチにおいて、上側電極3はその下
面中央部に可動電極板収容凹部34が形成されると共に
この中央部を通り相互に交差して上側電極3の全幅に亘
って延伸する可動電極板収容凹部34より深い第1の光
通路35および第2の光通路36が形成される上蓋より
成るものである光スイッチを構成した。
【0009】更に、請求項4:請求項1ないし請求項3
の内の何れかに記載される光スイッチにおいて、下側電
極を構成する半導体シリコン基板1の上面に可動電極板
2が進入する凹陥部11を形成した光スイッチを構成し
た。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1の実
施例を参照して説明する。図1(a)は第1の実施例を
上から視た図、図1(b)は図1(a)における線E−
E’に沿った断面を示す図、図1(c)は図1(a)に
おける線F−F’に沿った断面を示す図である。
【0011】図1において、1は半導体シリコン基板、
2は可動電極板、3は上側電極、4はマイクロミラー、
5は駆動電源を示する。半導体シリコン基板1はn型半
導体シリコンより成り、下側電極を構成すると共に可動
電極板2および上側電極3が取り付け固定される。この
半導体シリコン基板1の中央部には凹陥部11が形成さ
れ、その結果、凹陥部11の周縁は先の電極を取り付け
固定する電極支持枠12を構成している。この凹陥部1
1には可動電極板2が吸引進入する領域である。
【0012】可動電極板2は、ポリシリコンを材料とし
て形成される。21はフレクチュア部、22はアンカー
部である。可動電極板2はフレクチュア部21およびア
ンカー部22と一体に構成され、これらフレクチュア部
21およびアンカー部22をこの順に介して半導体シリ
コン基板1の電極支持枠12に取り付け固定されてい
る。
【0013】上側電極3も、可動電極板2と同様に、ポ
リシリコンを材料として形成されている。31は上側電
極アンカー部、32は立ち上がり部、33は上側電極3
の中央部に形成される貫通孔を示す。上側電極3は立ち
上がり部32および上側電極アンカー部31と一体に構
成され、これら立ち上がり部32および上側電極アンカ
ー部31をこの順に介して半導体シリコン基板1の電極
支持枠12に取り付け固定されている。
【0014】マイクロミラー4は、可動電極板2の上面
に直立して固定されている。マイクロミラー4の反射面
は光の進入方向に関して一例として45゜傾斜して形成
されている。駆動電源5は、図示されない極性転換スイ
ッチを介して、可動電極板2を基準として上側電極3或
いは下側電極を構成する半導体シリコン基板1に切り替
え接続して光スイッチのオン、オフ切り替えを行う。
【0015】以下、図2および図3を参照して図1に示
される第1の実施例の製造工程を説明する。 (工程1) n型半導体シリコンより成る半導体シリコ
ン基板1の表面に、ポリシリコン膜a1 を成膜し、パタ
ーニングする。このポリシリコン膜a1 の形状は工程8
における半導体シリコン基板1のエッチング領域に対応
している。
【0016】(工程2) 全表面にSiO2 膜b1 を成
膜する。そして、SiO2 膜b1 の内の可動電極板2の
アンカー部22が形成されるべき領域に対応するところ
のみを除去して半導体シリコン基板1表面を露出する。 (工程3) 工程3は可動電極板2形成工程である。露
出領域を含めて全表面にポリシリコン膜a2 を成膜し、
ボロンを拡散する。なお、このボロンの拡散により半導
体シリコン基板1の表面にもボロンが拡散し、この基板
1の表面にpnジャンクションが形成される。このポリ
シリコン膜a2 は露出領域に接触した状態で成膜され
る。ここで、ポリシリコン膜a2 にフォトリソグラフィ
技術およびエッチング技術を適用してアンカー部22、
フレクチュア部21、および可動電極板2の形状にパタ
ーニングする。
【0017】(工程4) 工程4および次の工程5は上
側電極3形成工程である。全表面にSiO2 膜を成膜す
る。このSiO2 膜の内の上側電極アンカー部31が形
成されるべき領域に対応するところのみを除去して半導
体シリコン基板1表面を露出する。 (工程5) ポリシリコン膜a3 を成膜し、ボロンを拡
散する。このポリシリコン膜a3 にフォトリソグラフィ
技術およびエッチング技術を適用して上側電極3の形状
にパターニングする。
【0018】(工程6) 全表面にSiO2 膜を成膜す
る。そして、このSiO2 膜b3 を含めてマイクロミラ
ー4およびエッチングホールが形成されるべきところに
対応する領域を除去する。即ち、マイクロミラー4が形
成されるべきところは可動電極板2が形成されるポリシ
リコン膜a2 の表面に到達している。エッチングホール
が形成されるべきところは半導体シリコン基板1のエッ
チング領域に対応するポリシリコン膜a1の表面に到達
している。
【0019】(工程7) 全表面にレジストc1 を厚塗
りする。ここで、露光、現像してミラー4が成長される
領域を形成する。次いで、電解メッキによりマイクロミ
ラー4が形成されるべきところにAu、Niその他の金
属d1 を成長させマイクロミラー4を形成する。 (工程8) レジストc1 を除去する。次いで、KOH
溶液をエッチングホールを介して注入し、半導体シリコ
ン基板1およびその表面に形成されるポリシリコン膜a
1 をエッチング除去する。
【0020】(工程9) 残存しているSiO2 膜bを
HF溶液により除去する。次に、図4を参照して第2の
実施例を説明する。図4(a)は第2の実施例を上から
視た図、図4(b)は図4(a)における線A−A’に
沿った断面を示す図、図4(c)は図4(a)における
線B−B’に沿った断面を示す図である。第2の実施例
において、第1の実施例と共通する部材には共通する参
照符号を付与している。この第2の実施例は第1の実施
例における上側電極アンカー部31および立ち上がり部
32の形状構造を簡略化したものであり、その他の点に
ついてはほぼ共通している。
【0021】半導体シリコン基板1はn型半導体シリコ
ンより成り、下側電極を構成すると共に可動電極板2お
よび上側電極3が取り付け固定される。この半導体シリ
コン基板1の中央部には凹陥部11が形成され、その結
果、凹陥部11の周縁は先の電極を取り付け固定する電
極支持枠12を構成している。可動電極板2は、ポリシ
リコンを材料として形成される。21はフレクチュア
部、22はアンカー部である。可動電極板2はフレクチ
ュア部21およびアンカー部22と一体に構成され、こ
れらフレクチュア部21およびアンカー部22をこの順
に介して半導体シリコン基板1の電極支持枠12に取り
付け固定されている。
【0022】上側電極3も、可動電極板2と同様に、ポ
リシリコンを材料として形成されている。31は上側電
極アンカー部、32は立ち上がり部、33は上側電極3
の中央部に形成される貫通孔を示す。上側電極3は立ち
上がり部32および上側電極アンカー部31と一体に構
成され、これら立ち上がり部32および上側電極アンカ
ー部31をこの順に介して半導体シリコン基板1の電極
支持枠12に取り付け固定されている。
【0023】マイクロミラー4は、可動電極板2の上面
に直立して固定されている。マイクロミラー4の反射面
は光の進入方向に関して一例として45゜傾斜して形成
されている。図5を参照して以上の光スイッチによる光
スイッチングについて説明する。図5(a)は可動電極
板2の極性を正とし、上側電極3の極性を負として駆動
電源5を接続した場合を示す。この場合、可動電極板2
は上側電極3に吸引され、光は上に変位したマイクロミ
ラー4に入射し、これにより紙面に鉛直方向上向きに反
射される。
【0024】図5(b)は可動電極板2に対して半導体
シリコン基板1の極性を正として駆動電源5を接続した
場合を示す。この場合、可動電極板2は半導体シリコン
基板1に駆動吸引され、可動電極板2上面に形成される
マイクロミラー4は下に変位し、入射光はマイクロミラ
ー4の上側を通過して直進する。以上の通りにして、入
射光の進行方向および紙面に鉛直方向上向きの何れの方
向についても、光のオン、オフ切り替えをすることがで
きる。
【0025】以上の通り、マイクロミラー4により光を
反射させる場合、および光をマイクロミラー4の上側を
通過させる場合の何れの場合においても、可動電極板2
は上側電極3或いは下側電極を構成する半導体シリコン
基板1に吸着保持されているので、可動電極板2が外部
振動の影響は受けない。図6および図7を参照して第3
の実施例を説明する。図6(a)は第3の実施例を上か
ら透視した図、図6(b)は図6(a)における線G−
G’に沿った断面を示す図、図6(c)は図6(a)に
おける線H−H’に沿った断面を示す図である。図7は
上側電極を下から視た斜視図である。第3の実施例にお
いて、先の実施例と共通する部材には共通する参照符号
を付与している。
【0026】光スイッチの第3の実施例は、上側電極3
は可動電極板2に上下方向の変位を許容する可動電極板
収容凹部34が下面中央部に形成される上蓋より成る。
そして、上蓋より成る上側電極3の下面には、更に、そ
の中心部を通り相互に交差して上側電極3の全幅に亘っ
て延伸する可動電極板収容凹部34より深い第1の光通
路35および第2の光通路36が形成されている。ここ
で、上蓋より成る上側電極3と半導体シリコン基板1を
相互接合して、半導体シリコン基板1の上面中央部に形
成される凹陥部11と上側電極3の下面に形成される可
動電極板収容凹部34により形成される空間に可動電極
板2とその表面に固定したマイクロミラー4が収容され
る。
【0027】以下、図8および図9を参照して図6およ
び図7に示される第3の実施例の製造工程を説明する。
図7に示される上側電極3は半導体シリコン基板にエッ
チング加工処理を施して予め製造しておく。 (工程1) n型半導体シリコン基板1の表面に、ポリ
シリコン膜a1 を成膜し、パターニングする。このポリ
シリコン膜a1 の形状は工程8における半導体シリコン
基板1のエッチング領域に対応している。
【0028】(工程2) 全表面にSiO2 膜b1 を成
膜する。そして、このSiO2 膜b 1 の内の可動電極板
2のアンカー部22が形成されるべき領域に対応すると
ころのみを除去して半導体シリコン基板1表面を露出す
る。 (工程3) 工程3は可動電極板2形成工程である。露
出領域を含めて全表面にポリシリコン膜a2 を成膜し、
ボロンを拡散する。このポリシリコン膜a2 は露出領域
に接触した状態で成膜される。ここで、ポリシリコン膜
2 にフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を
適用してアンカー部22、フレクチュア部21、および
可動電極板2の形状にパターニングする。
【0029】(工程4) 全表面にSiO2 膜を成膜す
る。そして、このSiO2 膜b3 の内のマイクロミラー
4が形成されるべきところに対応する領域を除去する。
このSiO2 膜b3 を含めてエッチングホールが形成さ
れるべきところに対応する領域をも除去する。即ち、マ
イクロミラー4が形成されるべきところは可動電極板2
が形成されるポリシリコン膜a2 の表面に到達してい
る。エッチングホールが形成されるべきところは半導体
シリコン基板1のエッチング領域に対応するポリシリコ
ン膜a1 の表面に到達している。
【0030】(工程5) 全表面にレジストc1 を厚塗
りする。ここで、露光、現像してミラー4が成長される
領域を形成する。次いで、電解メッキによりマイクロミ
ラー4が形成されるべきところにAu、Niその他の金
属d1 を成長させマイクロミラー4を形成する。 (工程6) レジストc1 を除去する。次いで、KOH
溶液をエッチングホールを介して注入し、半導体シリコ
ン基板1およびその表面に形成されるポリシリコン膜a
1 をエッチング除去する。
【0031】(工程7) 残存しているSiO2 膜bを
HF溶液により除去する。以上の通りにして構成された
上側電極3と半導体シリコン基板1の端面同志を相互接
合して光スイッチの第3の実施例の製造は終了する。と
ころで、可動電極板2のアンカー部22および上側電極
3のアンカー部31におけるn型半導体シリコン基板1
との間の絶縁に関しては、ボロン拡散によりn型半導体
シリコン基板1の表面近傍に生じたpnジャンクション
を利用し、逆バイアス電圧の印加により絶縁をとること
ができる。
【0032】また、可動電極板2が電圧の印加により下
側電極を構成する半導体シリコン基板1或いは上側電極
3に接触した場合の絶縁に関しては、格別の絶縁処理を
施さなくても接触抵抗は大きく、接触面における電気伝
導は実用上差し支えない程に小さい。そして、可動電極
板と上および下側電極に印加する電圧は2mm平方の半
導体シリコン基板1を有する製品の場合で5V程度であ
り、この程度の比較的に低い電圧により良好に吸着動作
をする。
【0033】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明の光スイ
ッチは、可動電極板は上側電極或いは下側電極の何れか
一方に常に吸着固定されているので、外部振動の影響を
殆ど受けず、光スイッチとしての動作信頼性を格段に向
上することができる。そして、半導体シリコン基板をn
型半導体シリコンにより形成し、可動電極板および上側
電極をポリシリコンにより形成することにより、マイク
ロマシニング技術の適用を容易にして光スイッチを構成
することができる。そして、電極板間の絶縁には空乏層
および接触抵抗を利用することにより単純な構成の光ス
イッチとすることができ、その分だけ光スイッチの製造
コストの低下に貢献している。
【0034】また、上側電極はその下面中央部に可動電
極板収容凹部が形成されると共にこの中央部を通り相互
に交差して上側電極の全幅に亘って延伸する可動電極板
収容凹部より深い第1の光通路および第2の光通路が形
成される上蓋より成るものとすることにより、光スイッ
チの内の駆動される部材である可動電極板とその表面に
固定したマイクロミラーが半導体シリコン基板の上面中
央部に形成される凹陥部と上側電極の下面に形成される
可動電極板収容凹部により形成される空間に収容される
ので、これらの繊細脆弱な部材が保護されて損傷の恐れ
を小さくしている。そして、上側電極を半導体シリコン
基板にエッチング加工処理を施して予め別に製造してお
くことにより、半導体シリコン基板および可動電極板を
含む上側電極以外の下側の製造工程が極端に簡略化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】図1の実施例の製造工程を説明する図。
【図3】図2の続き。
【図4】他の実施例を説明する図。
【図5】光スイッチの切り替えを説明する図。
【図6】更なる他の実施例を説明する図。
【図7】更なる他の実施例の一部の斜視図。
【図8】図7の実施例の製造工程を説明する図。
【図9】図8の続き。
【図10】従来例を説明する図。
【図11】従来例の動作を説明する図。
【符号の説明】
1 半導体シリコン基板 11 凹陥部 12 電極支持枠 2 可動電極板 21 フレクチュア部 22 アンカー部 3 上側電極 31 上側電極アンカー部 32 立ち上がり部 33 貫通孔 34 可動電極板収容凹部 35 第1の光通路 36 第2の光通路 4 マイクロミラー 5 駆動電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下側電極を構成する半導体シリコン基
    板、フレクチュア部およびアンカー部を介して半導体シ
    リコン基板に取り付け結合される可動電極板、可動電極
    板の上面に直立形成されるマイクロミラー、可動電極板
    の上側に位置して半導体シリコン基板に取り付け結合さ
    れる上側電極、可動電極板を基準として上側電極および
    半導体シリコン基板に極性転換スイッチを介して切り替
    え接続される駆動電源より成ることを特徴とする光スイ
    ッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される光スイッチにおい
    て、 半導体シリコン基板はn型半導体シリコンより成り、可
    動電極板および上側電極はポリシリコンより成り、マイ
    クロマシニング技術を適用して構成したものであること
    を特徴とする光スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2の内の何れかに
    記載される光スイッチにおいて、 上側電極はその下面中央部に可動電極板収容凹部が形成
    されると共にこの中央部を通り相互に交差して上側電極
    の全幅に亘って延伸する可動電極板収容凹部より深い第
    1の光通路および第2の光通路が形成される上蓋より成
    るものであることを特徴とする光スイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の内の何れかに
    記載される光スイッチにおいて、 下側電極を構成する半導体シリコン基板の上面に可動電
    極板が進入する凹陥部を形成したことを特徴とする光ス
    イッチ。
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Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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