JP4126308B2 - 静電駆動型アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、可動部と電極との間に電圧をかけて、可動部を駆動する静電駆動型アクチュエータにおいて、その構造を簡単化し、容易に且つ安価に製造できるようにするための技術に関する。
光学装置において例えば光の出射角を変化させる場合、光を反射する反射体の角度をアクチュエータによって変化させている場合が多い。
このような目的で使用されるアクチュエータとして小型で精密性が要求される場合、半導体製造に用いる基板に対するエッチング処理により精密に且つ小型に形成した、所謂MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)構造のものが用いられている。また、このMEMS構造で電圧の印加により駆動する静電駆動型のアクチュエータを製造する場合、一般的に絶縁層(SiO)の両面を導電層(Si)で挟んで3層に形成された既成のSOI基板(Silicon
on Insulator)を主材料としている。
このSOI基板を用いた両面電極の静電駆動型のアクチュエータの構造および製造方法は、例えば、次の特許文献1(特に図10)に開示されている。
特開2004−119933号公報
上記特許文献1のアクチュエータは、一枚のSIO基板とその上に絶縁層を挟んで接着したシリコン基板に対するエッチング処理により、矩形枠状の固定部(基板32)と、その内側に配置された可動部(可動板35)と、固定部と可動部との間を連結するとともに捩れ変形し固定部に対して可動部を回動可能な状態に支持する連結部(33、34)と、可動部の両端に両面から静電的な力を与えるための電極(51〜54、56〜59)とを形成している。
しかしながら、上記アクチュエータでは、両面電極型にするために、一枚のSOI基板に別のシリコン基板を貼り付けてエッチング処理する必要があり、その分製造工程が増え、材料も増えるのでコスト高になるという問題があった。
本発明は、この問題を解決し、1枚のSOI基板に対するエッチング処理だけで低コストに製造できる両面電極の静電駆動型アクチュエータを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の静電駆動型アクチュエータは、
絶縁層(101)を第1導電層(102)と第2導電層(103)とで挟む3層構造の一枚のSOI基板(100)に対するエッチング処理により一体的に形成され、
枠板状の固定部(21)と、該固定部の枠内に配置された可動部(22、22′)と、前記可動部の一端側外縁から前記固定部の内縁まで直線的に延びて前記固定部と可動部との間を連結し、その長さ方向に捩れ変形自在な第1連結部(23)と、該第1連結部と同軸で前記可動部の他端側外縁から前記固定部の内縁まで直線的に延びて前記固定部と可動部との間を連結し、その長さ方向に捩れ変形自在な第2連結部(24)と、前記固定部の一面側に形成され、前記第1連結部と第2連結部を結ぶ線を中心に前記可動部を回動させる静電的な力を付与するための第1面電極(30、30′、31、31′)と、前記固定部の反対面側に形成され、前記第1連結部と第2連結部を結ぶ線を中心に前記可動部を回動させる静電的な力を付与するため第2面電極(32、32′、33、33′)とを有する静電駆動型アクチュエータであって、
前記固定部、前記可動部、第1連結部および第2連結部は、前記絶縁層を前記第1導電層と前記第2導電層とで挟む3層構造で連続した状態で形成され、
前記第1面電極は前記SOI基板の第1導電層に対するエッチング処理で形成されたギャップ(40、41)により前記固定部の第1導電層部から絶縁されて形成され、前記第2面電極は前記SOI基板の第2導電層部に対するエッチング処理で形成されたギャップ(42、43)により前記固定部の第2導電層部から絶縁されて形成されているとともに、
前記可動部の第1導電層部と第2導電層部とを導通させる導通手段(35、35′、105′)を設けたことを特徴としている。
また、本発明の請求項2の静電駆動型アクチュエータは、請求項1記載の静電駆動型アクチュエータにおいて、
前記導通手段は、前記可動部の第1導電層部から第2導電層部の間を貫通する導体(35)によって形成されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項3の静電駆動型アクチュエータは、請求項1記載の静電駆動型アクチュエータにおいて、
前記導通手段は、前記固定部の第1導電層部から第2導電層部の間を貫通する導体(35′)によって形成されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項4の静電駆動型アクチュエータは、請求項1記載の静電駆動型アクチュエータにおいて、
前記導通手段は、前記固定部の外周面に蒸着されて、第1導電層部と第2導電層部の間を電気的に接続する金属膜(105′)によって形成されていることを特徴としている。
このように本発明の静電駆動型アクチュエータは、固定部、前記可動部、第1連結部および第2連結部は、一枚のSOI基板に対するエッチング処理により、絶縁層を第1導電層と第2導電層とで挟む3層構造で連続した状態で形成され、第1面電極はSOI基板の第1導電層に対するエッチング処理で形成されたギャップにより固定部の第1導電層部から絶縁されて形成され、第2面電極はSOI基板の第2導電層部に対するエッチング処理で形成されたギャップにより固定部の第2導電層部から絶縁されて形成されているとともに、可動部の第1導電層部と第2導電層部とを導通させる導通手段を設けているので、両面電極型でありながら、別の基板材料を用いることなく、少ない工程で低コストに製造できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1および図2は、本発明を適用した両面電極の静電駆動型アクチュエータ20の構造を示している。
これらの図に示しているように静電駆動型アクチュエータ20は、例えばSiOの絶縁層101を厚さが等しいシリコン(Si)の第1導電層102と第2導電層103とで挟む3層構造のSOI基板100に対するエッチング処理により一体的に形成されており、固定部21、可動部22、第1連結部23、第2連結部24、第1面左電極30、第1面右電極31、第2面左電極32、第2面右電極33とを有している。なお、第1導電層102と第2導電層103は高い導電率を有しているものとする。
固定部21は、上板21a、下板21b、側板21c、21dにより矩形枠板状に形成されており、その枠内の中心に矩形板状の可動部22が配置されている。
可動部22の左右両端には、上記各電極30〜33に対して非接触で上下方向に重なる突起22a、22bが左右対称に形成されている。
第1連結部23は、可動部22の上端側外縁の中央部から固定部21の内縁まで直線的に延びて固定部21と可動部22との間を連結している。
また、第2連結部24は、第1連結部23と同軸で可動部22の下端側外縁の中央部から固定部21の内縁まで直線的に延びて固定部21と可動部22との間を連結している。可動部22を挟んで一直線上に並んだ第1連結部23と第2連結部24は、その長さ方向に捩れ変形できるように細く形成されている。
第1面左電極30は、固定部21の側板21cの一面側に形成され、第1連結部23と第2連結部24を結ぶ線を中心に可動部22を所定方向に回動させる静電的な引力を付与するためのものであり、SOI基板100の第1導電層102で形成され、エッチング処理により形成されたギャップ40により固定部21の第1導電層部分と絶縁されている。第1面左電極30の先端には、可動部22の一端側(図1の(a)で左端側)の突起22aの第1導電層部分と非接触で上下方向に重なり合う突起30aが設けられている。
第1面右電極31は、固定部21の側板21dの一面側に形成され、第1連結部23と第2連結部24を結ぶ線を中心に可動部22を前記所定方向と逆方向に回動させる静電的な引力を付与するためのものであり、SOI基板の第1導電層102で形成され、エッチング処理により形成されたギャップ41により固定部21の第1導電層部分と絶縁されている。第1面右電極31の先端には、可動部22の他端側(図1の(a)で右端側)の突起22bの第1導電層部分と非接触で上下方向に重なり合う突起31aが設けられている。
第2面左電極32は、固定部21の側板21dの反対面に形成され、第1連結部23と第2連結部24を結ぶ線を中心に可動部22を所定方向に回動させる静電的な引力を付与するためのものであり、SOI基板の第2導電層103で形成され、エッチング処理により形成されたギャップ42により固定部21の第2導電層103部分と絶縁されている。第2面左電極32の先端には、可動部22の他端側の突起22bの第2導電層部分と非接触で上下方向に重なり合う突起32aが設けられている。
第2面右電極33は、固定部21の側板21cの反対面側に形成され、第1連結部23と第2連結部24を結ぶ線を中心に可動部22を前記所定方向と逆方向に回動させる静電的な引力を付与するためのものであり、SOI基板の第2導電層103で形成され、エッチング処理により形成されたギャップ43により固定部21の第2導電層部分と絶縁されている。第2面右電極33の先端には、可動部22の一端側の突起22aの第2導電層部分と非接触で上下方向に重なり合う突起33aが設けられている。
この実施例では、各可動部22の左右の突起がそれぞれ2つ、各電極の突起が3つの場合で左右上下方向に対称性を持って形成されているが、この左右上下の対称性を持っていれば、互いの突起数はより多くしてもよく、最小例として、どちらか一方側の突起を1つ、他方側の突起を2つにしてもよい。
また、双方の突起を1つにすることも可能ではあるが、その場合、上下方向に非対称となり、突起間に働く静電的な引力が、可動部22を回動させるだけでなく上方あるいは下方へ移動させる方向に働いて、第1連結部23、第2連結部24の捩れ変形動作に差を生じさせるという点で不利である。上下方向に対称性を有している方が好ましい。
前記した固定部21、可動部22、第1連結部23および第2連結部24は、絶縁層101を第1導電層102と第2導電層103で挟んだ3層構造で連続した状態に形成されている。そして、図2に示しているように、可動部22には、その一面側から反対面側に貫通する導体35が設けられている。この導体35は例えばスルーホールメッキで構成されている。
この導体35により可動部22の第1導電層部と第2導電層部とが電気的に接続されて常に同電位となり、固定部21のいずれか一方の面に基準電位(0とする)を与えると可動部22の表面側(第1導電層部)と裏面側(第2導電層部)の電位も基準電位となる。
なお、ここでは、可動部22の第1導電層部と第2導電層部とを電気的に接続するために、可動部22自体に導体35を設けていたが、前記したように、可動部22と固定部21とは絶縁層を第1導電層と第2導電層で挟む3層構造で連続した状態に形成されているので、図2の点線で示しているように、導体35の代わりに固定部21を貫通する導体35′を設けてその第1導電層部と第2導電層部とを電気的に接続することで、可動部22の第1導電層部と第2導電層部とを電気的に接続することができ、接続を確実にするために両方の導体35、35′を併用してもよい。
また、図3の(a)に示すように、第1面左電極30と第2面左電極32に基準電位と異なる所定電圧Vを与えると、第1面左電極30の突起30aと可動部22の突起22aとの間および第2面左電極32の突起32aと可動部22の突起22bとの間に静電的な吸引力が生じて、可動部22は第1連結部23、第2連結部24を結ぶ線を中心に反時計回り(図3において)に回動する。このとき、可動部22は、最大で、その厚さ方向の中心線が第1面左電極30と第2面左電極32の突起30a、32aの厚さ方向の中心にほぼ一致した状態まで回動する。また、印加する電圧Vを下げて各電極30、32と可動部22との間に生じる静電的な吸引力を小さくすれば、その吸引力と第1連結部23、第2連結部24の捩れ変形の復帰力とが釣り合う角度で停止する。
逆に、図3の(b)に示すように、第1面右電極31と第2面右電極33に基準電位と異なる所定電圧Vを与えると、第1面右電極31の突起31aと可動部22の突起22bとの間および第2面右電極33の突起33aと可動部22の突起22aとの間に静電的な吸引力が生じて、可動部22は第1連結部23、第2連結部24を結ぶ線を中心に時計回り(図3において)に回動する。このとき、可動部22は、最大で、その厚さ方向の中心線が第1面右電極31と第2面右電極33の突起31a、33aの厚さ方向の中心にほぼ一致した状態まで回動する。また、印加する電圧Vを下げて各電極31、33と可動部22との間に生じる静電的な吸引力を小さくすれば、その吸引力と第1連結部23、第2連結部24の捩れ変形の復帰力とが釣り合う角度で停止する。
また上記のような静的な駆動の他に、図3の(a)の電圧印加状態と(b)の電圧印加状態を交互に所定周期で切り換えることにより、可動部22を連続的に往復回動することができる。この場合、電圧の切換速度を連結部23、24のバネ定数や可動部22の形状、重さ等で決まる可動部22の固有振動数に合わせれば、低い印加電圧で往復回動させることができ、その回動の慣性により図3の(a)、(b)の状態より大きな振幅が得られる。
また、光学装置でアクチュエータを光に対する反射角を可変する回動ミラーとして使用する場合には、この可動部22の表面を鏡面仕上げにすればよい。また、この可動部22の表面に回折用の溝を形成すれば、回動型の回折格子として使用できる。
次に、上記構造の静電駆動型アクチュエータ20の製造方法について説明する。
始めに、ICP−RIE装置によるエッチング処理ができるように、図4の(a)のように、SOI基板100の第1導電層102の表面のうち、アクチュエータ20の固定部21、可動部22、各連結部23、34、各第1面電極30、31の形成部分にマスク201をフォトリソグラフィ技術を用いて形成する。
次に、図4の(b)のように、ICP−RIE装置でマスク201に覆われていない第1導電層部分をエッチングして、固定部21、可動部22、各連結部23、34の第1導電層部分(表面側)と、ギャップ40、41および第1面電極30、31を形成する。
そして、第1導電層102側のマスク201を除去して、図4の(c)のように、SOI基板100の裏面側、即ち、第2導電層103の表面に前記同様のマスク202を形成し、図4の(d)のように、ICP−RIE装置でマスク202に覆われていない第2導電層部分をエッチングして、固定部21、可動部22、各連結部23、34の第2導電層部分(裏面側)と、ギャップ42、43および第2面電極32、33を形成する。
次に、フッ酸(FH)を用いて図4の(e)のように、絶縁層101のうち、ギャップ40〜43の部分を除いて表面に露出している不要部分を除去する。これによりアクチュエータ20の固定部21、可動部22、各連結部23、34が形成される。
最後に、図4の(f)のように、可動部22の第1導電層部と第2導電層部を接続するための導体35をスルーホールメッキ処理などで設けることで、前記構成のアクチュエータ20が完成する。
なお、上記工程では、SOI基板100の表面および裏面に対してそれぞれ一回ずつエッチング処理することでアクチュエータ20を形成していたが、ギャップ40〜43を形成するためのエッチング処理を絶縁層除去工程の後に行ってもよい。
以上のように、実施形態のアクチュエータ20は、一枚の既成のSOI基板100に対する簡単なエッチング処理により構成することができ、少ない工程および材料で低コストに製造できる。
なお、第1導電層102および第2導電層103の導電率が低いSOI基板100を用いる場合には、図5の(a)のように、第1導電層表面と第2導電層表面に金属膜105を蒸着すればよい。
また、上記のように金属膜105を蒸着する場合、図5の(b)に示すように、固定部21の外周面にも金属膜105′を蒸着することで、固定部21の第1導電層部と第2導電層部との間を電気的に接続することができ、これと連続した3層構造の可動部22の第1導電層部と第2導電層部との間も電気的に接続できる。したがってこの場合にはスルーホール加工による導体35、35′は不要で、金属膜105′が導電手段となる。
また、第1導電層102および第2導電層103の導電率が高く、両面に金属膜105を蒸着しない場合においても、導体35、35′の代わりに固定部21の外周面に金属膜105′を蒸着することで、可動部22の第1導電層部と第2導電層部との間を電気的に接続することができる。
また、前記実施形態では、可動部22の左右両端に複数の突起22a、22bをそれぞれ設け、各電極30〜33にも複数の突起30a〜33aをそれぞれ設けて、互いの対向面積を増して静電的な引力が強く生じるようにしているが、これは本発明を限定するものではなく、図6に示す静電駆動型アクチュエータ20′のように、これらの突起を省略して、矩形の各電極30′〜33′の先端面と、可動部22′の左右の端面との間に静電的な引力を生じさせて、可動部22′の角度を変化させてもよい。
さらに、前記実施形態では、各面に2個ずつ計4つの電極30〜33(30′〜33′)を有していたが、第1面左電極30(30′)と第2面左電極32(32′)だけ、あるいは第1面右電極31(31′)と第2面右電極33(33′)だけで構成してもよい。
また、これらの電極の位置は、可動部22、22′に対して静電的な引力を与えて回動させることができる位置であれば任意の位置に設けることができる。例えば可動部22、22′の上辺部と下辺部に設けてもよい。
本発明の実施形態の斜視図 図1のA−A線概略断面図 実施形態の動作説明図 実施形態の製造方法を示す図 実施形態の変形例を示す図 本発明の他の実施形態の斜視図
符号の説明
20、20′……静電駆動型アクチュエータ、21……固定部、22、22′……可動部、23……第1連結部、24……第2連結部、30、30′……第1面左電極、31、31′……第1面右電極、32、32′……第2面左電極、33、33′……第2面右電極、35、35′……導体、40〜43……ギャップ、105′……金属膜

Claims (4)

  1. 絶縁層(101)を第1導電層(102)と第2導電層(103)とで挟む3層構造の一枚のSOI基板(100)に対するエッチング処理により一体的に形成され、
    枠板状の固定部(21)と、該固定部の枠内に配置された可動部(22、22′)と、前記可動部の一端側外縁から前記固定部の内縁まで直線的に延びて前記固定部と可動部との間を連結し、その長さ方向に捩れ変形自在な第1連結部(23)と、該第1連結部と同軸で前記可動部の他端側外縁から前記固定部の内縁まで直線的に延びて前記固定部と可動部との間を連結し、その長さ方向に捩れ変形自在な第2連結部(24)と、前記固定部の一面側に形成され、前記第1連結部と第2連結部を結ぶ線を中心に前記可動部を回動させる静電的な力を付与するための第1面電極(30、30′、31、31′)と、前記固定部の反対面側に形成され、前記第1連結部と第2連結部を結ぶ線を中心に前記可動部を回動させる静電的な力を付与するため第2面電極(32、32′、33、33′)とを有する静電駆動型アクチュエータであって、
    前記固定部、前記可動部、第1連結部および第2連結部は、前記絶縁層を前記第1導電層と前記第2導電層とで挟む3層構造で連続した状態で形成され、
    前記第1面電極は前記SOI基板の第1導電層に対するエッチング処理で形成されたギャップ(40、41)により前記固定部の第1導電層部から絶縁されて形成され、前記第2面電極は前記SOI基板の第2導電層部に対するエッチング処理で形成されたギャップ(42、43)により前記固定部の第2導電層部から絶縁されて形成されているとともに、
    前記可動部の第1導電層部と第2導電層部とを導通させる導通手段(35、35′、105′)を設けたことを特徴とする静電駆動型アクチュエータ。
  2. 前記導通手段は、前記可動部の第1導電層部から第2導電層部の間を貫通する導体(35)によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の静電駆動型アクチュエータ。
  3. 前記導通手段は、前記固定部の第1導電層部から第2導電層部の間を貫通する導体(35′)によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の静電駆動型アクチュエータ。
  4. 前記導通手段は、前記固定部の外周面に蒸着されて、第1導電層部と第2導電層部の間を電気的に接続する金属膜(105′)によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の静電駆動型アクチュエータ。
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