JP3065611B1 - マイクロミラ―装置およびその製造方法 - Google Patents
マイクロミラ―装置およびその製造方法Info
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- B81B—MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
- B81B3/00—Devices comprising flexible or deformable elements, e.g. comprising elastic tongues or membranes
- B81B3/0035—Constitution or structural means for controlling the movement of the flexible or deformable elements
- B81B3/004—Angular deflection
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B26/00—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
- G02B26/08—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
- G02B26/0816—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
- G02B26/0833—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
- G02B26/0841—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting element being moved or deformed by electrostatic means
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- B81—MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
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- B81B2201/00—Specific applications of microelectromechanical systems
- B81B2201/04—Optical MEMS
- B81B2201/042—Micromirrors, not used as optical switches
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Abstract
【要約】
【課題】 ミラー部101が形成されるミラー形成基板
102のサイズと、ミラー形成基板102の下部に設け
た駆動電極105との間の距離であるギャップgoとに
より、安定して走査される走査角度とこの走査に要する
駆動電圧などが決定されていたため、低駆動電圧で大き
な走査角度を実現するマイクロミラー装置を設計するこ
とが困難であるという課題があった。 【解決手段】 ミラー部1が形成され、対向する2辺と
直交する線上にねじれ梁3を有するミラー形成基板2
と、支持基板6上に突出して設けられ、ねじれ梁3の端
部を支持してミラー形成基板2を支持基板6上に固定す
るアンカー部4と、少なくともミラー形成基板2のねじ
れ梁3の片側外周を囲むように設けられ、ねじれ梁3の
軸方向と平行に一端をミラー形成基板2に接続したリン
ク梁10を有する駆動フレーム7と、この駆動フレーム
7に駆動力を与える駆動力発生手段12,14,14
A、14Bとを備えた。
102のサイズと、ミラー形成基板102の下部に設け
た駆動電極105との間の距離であるギャップgoとに
より、安定して走査される走査角度とこの走査に要する
駆動電圧などが決定されていたため、低駆動電圧で大き
な走査角度を実現するマイクロミラー装置を設計するこ
とが困難であるという課題があった。 【解決手段】 ミラー部1が形成され、対向する2辺と
直交する線上にねじれ梁3を有するミラー形成基板2
と、支持基板6上に突出して設けられ、ねじれ梁3の端
部を支持してミラー形成基板2を支持基板6上に固定す
るアンカー部4と、少なくともミラー形成基板2のねじ
れ梁3の片側外周を囲むように設けられ、ねじれ梁3の
軸方向と平行に一端をミラー形成基板2に接続したリン
ク梁10を有する駆動フレーム7と、この駆動フレーム
7に駆動力を与える駆動力発生手段12,14,14
A、14Bとを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば光走査式
の形状認識センサ、バーコードリーダ、レーザプリンタ
用のスキャニングミラーなどにおいて光ビームを走査さ
せるときに使用されるマイクロミラー装置およびその製
造方法に関するものである。
の形状認識センサ、バーコードリーダ、レーザプリンタ
用のスキャニングミラーなどにおいて光ビームを走査さ
せるときに使用されるマイクロミラー装置およびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は従来のマイクロミラー装置の構
成例を示す上面図であり、図18は、図17のマイクロ
ミラー装置のA−A線に沿った断面図である。図におい
て、101はミラー形成基板102の一面に形成された
ミラー部であり、アルミニウム薄膜や金薄膜などが利用
される。102は中央を軸として回動するミラー形成基
板、103はミラー形成基板102に中央延長上に形成
されたねじれ梁、104はねじれ梁103を支持して支
持基板106に固定されたアンカー部で、105はミラ
ー形成基板102からギャップgoの距離に形成されて
ミラー形成基板102を静電引力で駆動する際に電圧が
印加される2つの駆動電極であり、106は支持基板で
ある。なお、ミラー形成基板102、ねじれ梁103及
びアンカー部104は、例えばそれぞれ単結晶シリコ
ン、ポリシリコン、鍍金ニッケルなどで形成され、支持
基板106はシリコンやガラスなどで形成される。
成例を示す上面図であり、図18は、図17のマイクロ
ミラー装置のA−A線に沿った断面図である。図におい
て、101はミラー形成基板102の一面に形成された
ミラー部であり、アルミニウム薄膜や金薄膜などが利用
される。102は中央を軸として回動するミラー形成基
板、103はミラー形成基板102に中央延長上に形成
されたねじれ梁、104はねじれ梁103を支持して支
持基板106に固定されたアンカー部で、105はミラ
ー形成基板102からギャップgoの距離に形成されて
ミラー形成基板102を静電引力で駆動する際に電圧が
印加される2つの駆動電極であり、106は支持基板で
ある。なお、ミラー形成基板102、ねじれ梁103及
びアンカー部104は、例えばそれぞれ単結晶シリコ
ン、ポリシリコン、鍍金ニッケルなどで形成され、支持
基板106はシリコンやガラスなどで形成される。
【0003】次に動作について説明する。駆動電極10
5のうちの一方に電圧を印加すると、ミラー形成基板1
02と駆動電極105との間の電位差および静電容量に
応じた静電引力が発生し、ミラー形成基板102が中央
部を軸として回動し、ミラー部101は角度(走査角
度)θsだけ傾く。例えば、2つの駆動電極105に図
19に示すようなバイアス直流電圧Vdcを印加し、さ
らに交流電圧Vacを駆動電極105に各々位相が18
0度異なるように印加することによりミラー部101を
回転振動させることができる。このようにして、印加電
圧に基づいてミラー部101の角度が制御され、光ビー
ムが走査される。
5のうちの一方に電圧を印加すると、ミラー形成基板1
02と駆動電極105との間の電位差および静電容量に
応じた静電引力が発生し、ミラー形成基板102が中央
部を軸として回動し、ミラー部101は角度(走査角
度)θsだけ傾く。例えば、2つの駆動電極105に図
19に示すようなバイアス直流電圧Vdcを印加し、さ
らに交流電圧Vacを駆動電極105に各々位相が18
0度異なるように印加することによりミラー部101を
回転振動させることができる。このようにして、印加電
圧に基づいてミラー部101の角度が制御され、光ビー
ムが走査される。
【0004】このマイクロミラー装置では、理論的には
式(1)に示す最大走査角度θsmaxまで走査角度θ
sを変化させることができる。 sin(θsmax)=go/L ・・・(1) ただし、Lは、図18に示すようにミラー形成基板10
2の中央部から端部までの距離である。例えば、Lが1
mmであるときに、最大走査角度θsmaxを15度と
すると、上記(1)式からギャップgoは259μmと
計算される。
式(1)に示す最大走査角度θsmaxまで走査角度θ
sを変化させることができる。 sin(θsmax)=go/L ・・・(1) ただし、Lは、図18に示すようにミラー形成基板10
2の中央部から端部までの距離である。例えば、Lが1
mmであるときに、最大走査角度θsmaxを15度と
すると、上記(1)式からギャップgoは259μmと
計算される。
【0005】しかしながら、実際の静電引力を利用した
ミラー部101の回動において静電引力とギャップgo
とは非線形な関係を有するので、ミラー部101はギャ
ップgoの距離をフルスパンさせることができない。具
体的に説明すると静電引力はギャップgoの二乗に反比
例するので、ミラー形成基板102の傾き角度が大きく
なってミラー形成基板102と駆動電極105との間の
距離であるギャップgoが小さくなり、かつ、ねじれ梁
103のねじれ角度が大きくなると、ミラー形成基板1
02と駆動電極105との間の静電引力がねじれ梁10
3の復元力を上回り、ミラー形成基板102が駆動電極
105に張り付いてしまう(これをプルイン現象とい
う)。これにより、ミラー部101によって安定して走
査される光ビームの走査角度θsは、一般的に最大走査
角度θsmaxの約2分の1以下の範囲で制御されてい
る。
ミラー部101の回動において静電引力とギャップgo
とは非線形な関係を有するので、ミラー部101はギャ
ップgoの距離をフルスパンさせることができない。具
体的に説明すると静電引力はギャップgoの二乗に反比
例するので、ミラー形成基板102の傾き角度が大きく
なってミラー形成基板102と駆動電極105との間の
距離であるギャップgoが小さくなり、かつ、ねじれ梁
103のねじれ角度が大きくなると、ミラー形成基板1
02と駆動電極105との間の静電引力がねじれ梁10
3の復元力を上回り、ミラー形成基板102が駆動電極
105に張り付いてしまう(これをプルイン現象とい
う)。これにより、ミラー部101によって安定して走
査される光ビームの走査角度θsは、一般的に最大走査
角度θsmaxの約2分の1以下の範囲で制御されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロミラー
装置は以上のように構成されているので、プルイン現象
に起因して最大走査角度θsmaxを大きくすることが
困難であるなどの課題があった。
装置は以上のように構成されているので、プルイン現象
に起因して最大走査角度θsmaxを大きくすることが
困難であるなどの課題があった。
【0007】また、ねじれ振動における諸特性(ねじれ
梁の剛性や振動特性Q値など)を一定にした場合、ミラ
ー部101が形成されるミラー形成基板102のサイズ
と、ミラー形成基板102の下部に設けた駆動電極10
5との間の距離であるギャップgoとにより、安定して
走査される走査角度とこの走査に要する駆動電圧などが
決定されていたため、低駆動電圧で大きな走査角度を実
現するマイクロミラー装置を設計することが困難である
という課題があった。
梁の剛性や振動特性Q値など)を一定にした場合、ミラ
ー部101が形成されるミラー形成基板102のサイズ
と、ミラー形成基板102の下部に設けた駆動電極10
5との間の距離であるギャップgoとにより、安定して
走査される走査角度とこの走査に要する駆動電圧などが
決定されていたため、低駆動電圧で大きな走査角度を実
現するマイクロミラー装置を設計することが困難である
という課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ミラー部を有するミラー形成基板
と分離して駆動フレームを形成し、ミラー形成基板を直
接駆動させずに駆動フレームを介してミラー形成基板を
間接的に駆動させることで、低駆動電圧でミラー部の走
査角度を大きくすることができるマイクロミラー装置お
よびその製造方法を得ることを目的とする。
めになされたもので、ミラー部を有するミラー形成基板
と分離して駆動フレームを形成し、ミラー形成基板を直
接駆動させずに駆動フレームを介してミラー形成基板を
間接的に駆動させることで、低駆動電圧でミラー部の走
査角度を大きくすることができるマイクロミラー装置お
よびその製造方法を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマイクロ
ミラー装置は、ミラー部が形成され、対向する2辺と直
交する線上にねじれ梁を有するミラー形成基板と、支持
基板上に突出して設けられ、ねじれ梁の端部を支持して
ミラー形成基板を支持基板上に固定するアンカー部と、
少なくともミラー形成基板のねじれ梁の片側外周を囲む
ように設けられ、ねじれ梁の軸方向と平行に一端をミラ
ー形成基板に接続したリンク梁を有する駆動フレーム
と、この駆動フレームに駆動力を与える駆動力発生手段
とを備えるものである。
ミラー装置は、ミラー部が形成され、対向する2辺と直
交する線上にねじれ梁を有するミラー形成基板と、支持
基板上に突出して設けられ、ねじれ梁の端部を支持して
ミラー形成基板を支持基板上に固定するアンカー部と、
少なくともミラー形成基板のねじれ梁の片側外周を囲む
ように設けられ、ねじれ梁の軸方向と平行に一端をミラ
ー形成基板に接続したリンク梁を有する駆動フレーム
と、この駆動フレームに駆動力を与える駆動力発生手段
とを備えるものである。
【0010】この発明に係るマイクロミラー装置は、ミ
ラー部が形成され、対向する2辺と直交する線上にねじ
れ梁を有するミラー形成基板と、少なくともミラー形成
基板のねじれ梁の片側外周を囲むように設けられ、ねじ
れ梁の両端部を支持する駆動フレームと、この駆動フレ
ームに駆動力を与える駆動力発生手段とを備えるもので
ある。
ラー部が形成され、対向する2辺と直交する線上にねじ
れ梁を有するミラー形成基板と、少なくともミラー形成
基板のねじれ梁の片側外周を囲むように設けられ、ねじ
れ梁の両端部を支持する駆動フレームと、この駆動フレ
ームに駆動力を与える駆動力発生手段とを備えるもので
ある。
【0011】この発明に係るマイクロミラー装置は、駆
動フレームは対向する2辺と直交する線上に設けた第1
の駆動フレーム側ねじれ梁と、支持基板上に突出して設
けられ、第1の駆動フレーム側ねじれ梁の端部を支持し
てミラー形成基板を支持基板上に固定する第1の駆動フ
レーム側アンカー部とを備えるものである。
動フレームは対向する2辺と直交する線上に設けた第1
の駆動フレーム側ねじれ梁と、支持基板上に突出して設
けられ、第1の駆動フレーム側ねじれ梁の端部を支持し
てミラー形成基板を支持基板上に固定する第1の駆動フ
レーム側アンカー部とを備えるものである。
【0012】この発明に係るマイクロミラー装置は、駆
動フレームは支持基板上に突出して設けられ、駆動フレ
ームの1辺と接続して駆動フレームを支持基板上に固定
する第2の駆動フレーム側アンカー部を備えるものであ
る。
動フレームは支持基板上に突出して設けられ、駆動フレ
ームの1辺と接続して駆動フレームを支持基板上に固定
する第2の駆動フレーム側アンカー部を備えるものであ
る。
【0013】この発明に係るマイクロミラー装置は、ミ
ラー部が形成され、対向する2辺と直交する線上にねじ
れ梁を有するミラー形成基板と、少なくともミラー形成
基板のねじれ梁の片側外周を囲むように設けられ、ねじ
れ梁の軸方向と平行に一端をミラー形成基板に接続した
リンク梁を有する第1の駆動フレームと、この第1の駆
動フレームのリンク梁と対向する辺の中央直交線上に設
けた第2の駆動フレーム側ねじれ梁と、少なくとも第1
の駆動フレームの第2の駆動フレーム側ねじれ梁の片側
外周を囲むように設けられ、第2の駆動フレーム側ねじ
れ梁の軸方向と平行に一端を第1の駆動フレームに接続
した駆動フレーム間リンク梁を有する第2の駆動フレー
ムと、第1の駆動フレームおよび第2の駆動フレームに
駆動力を与える駆動力発生手段とを備えるものである。
ラー部が形成され、対向する2辺と直交する線上にねじ
れ梁を有するミラー形成基板と、少なくともミラー形成
基板のねじれ梁の片側外周を囲むように設けられ、ねじ
れ梁の軸方向と平行に一端をミラー形成基板に接続した
リンク梁を有する第1の駆動フレームと、この第1の駆
動フレームのリンク梁と対向する辺の中央直交線上に設
けた第2の駆動フレーム側ねじれ梁と、少なくとも第1
の駆動フレームの第2の駆動フレーム側ねじれ梁の片側
外周を囲むように設けられ、第2の駆動フレーム側ねじ
れ梁の軸方向と平行に一端を第1の駆動フレームに接続
した駆動フレーム間リンク梁を有する第2の駆動フレー
ムと、第1の駆動フレームおよび第2の駆動フレームに
駆動力を与える駆動力発生手段とを備えるものである。
【0014】この発明に係るマイクロミラー装置は、リ
ンク梁は一端をねじれ梁の基部の極近傍に接続するもの
である。
ンク梁は一端をねじれ梁の基部の極近傍に接続するもの
である。
【0015】この発明に係るマイクロミラー装置は、駆
動フレーム間リンク梁は、一端を第2の駆動フレーム側
ねじれ梁の基部の極近傍に接続するものである。
動フレーム間リンク梁は、一端を第2の駆動フレーム側
ねじれ梁の基部の極近傍に接続するものである。
【0016】この発明に係るマイクロミラー装置は、ミ
ラー形成基板はねじれ梁を対称軸とする非対称な平面構
造を有するものである。
ラー形成基板はねじれ梁を対称軸とする非対称な平面構
造を有するものである。
【0017】この発明に係るマイクロミラー装置は、駆
動力発生手段は駆動フレーム下側の支持基板上に設けた
駆動電極であって、駆動フレームと駆動電極との少なく
とも一方に駆動電圧を印加することで発生する静電引力
によって駆動フレームを駆動させるものである。
動力発生手段は駆動フレーム下側の支持基板上に設けた
駆動電極であって、駆動フレームと駆動電極との少なく
とも一方に駆動電圧を印加することで発生する静電引力
によって駆動フレームを駆動させるものである。
【0018】この発明に係るマイクロミラー装置は、駆
動力発生手段は駆動フレーム上側に形成した圧電体であ
って、該圧電体の表裏面に交流電位差を与えることで発
生する圧電体の曲げ振動によって駆動フレームを駆動さ
せるものである。
動力発生手段は駆動フレーム上側に形成した圧電体であ
って、該圧電体の表裏面に交流電位差を与えることで発
生する圧電体の曲げ振動によって駆動フレームを駆動さ
せるものである。
【0019】この発明に係るマイクロミラー装置は、駆
動力発生手段は永久磁石と電磁石とからなる磁石対であ
って、該磁石対が発生する磁力によって駆動フレームを
駆動させるものである。
動力発生手段は永久磁石と電磁石とからなる磁石対であ
って、該磁石対が発生する磁力によって駆動フレームを
駆動させるものである。
【0020】この発明に係るマイクロミラー装置は、ミ
ラー形成基板下側の支持基板面にミラー形成基板接触防
止用凹部を備えるものである。
ラー形成基板下側の支持基板面にミラー形成基板接触防
止用凹部を備えるものである。
【0021】この発明に係るマイクロミラー装置は、ミ
ラー形成基板の厚みを駆動フレームの厚みに比べて十分
に薄くするものである。
ラー形成基板の厚みを駆動フレームの厚みに比べて十分
に薄くするものである。
【0022】この発明に係るマイクロミラー装置の製造
方法は、マイクロミラー装置の各構成部に対応するパタ
ーンを形成したエッチングマスクを、予め材料基板の片
面または両面に複数積層し、エッチングマスクを積層し
た材料基板に、表層のエッチングマスクから順次異方性
エッチングとエッチングマスク除去を交互に行い、マイ
クロミラー装置の各構成部を形成するものである。
方法は、マイクロミラー装置の各構成部に対応するパタ
ーンを形成したエッチングマスクを、予め材料基板の片
面または両面に複数積層し、エッチングマスクを積層し
た材料基板に、表層のエッチングマスクから順次異方性
エッチングとエッチングマスク除去を交互に行い、マイ
クロミラー装置の各構成部を形成するものである。
【0023】この発明に係るマイクロミラー装置の製造
方法は、材料基板にSOI基板を用い、マイクロミラー
装置の各構成部に対応するパターンを形成したエッチン
グマスクを、予めSOI基板の片面に複数積層し、エッ
チングマスクを積層したSOI基板に、表層のエッチン
グマスクから順次異方性エッチングとエッチングマスク
除去を交互に行い、マイクロミラー装置の各構成部を形
成するものである。
方法は、材料基板にSOI基板を用い、マイクロミラー
装置の各構成部に対応するパターンを形成したエッチン
グマスクを、予めSOI基板の片面に複数積層し、エッ
チングマスクを積層したSOI基板に、表層のエッチン
グマスクから順次異方性エッチングとエッチングマスク
除去を交互に行い、マイクロミラー装置の各構成部を形
成するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるマ
イクロミラー装置の構成を示す上面図であり、図2は図
1のA−A線に沿った断面図である。図において、1は
ミラー形成基板2上にアルミニウム、金などの金属材料
の薄膜を鏡面になるように形成したミラー部、2はミラ
ー形成基板であり、対向する2辺と直交する線上(図1
中のX軸方向)にねじれ梁3が設けられ、このねじれ梁
3の両端部がそれぞれアンカー部4に接続され、ミラー
形成基板2を支持基板6の面外方向(図2中のZ軸方
向)に回動可能に支持している。6はこの発明によるマ
イクロミラー装置の各構成要素を支持する支持基板で、
パイレックスガラスなどから形成される。
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるマ
イクロミラー装置の構成を示す上面図であり、図2は図
1のA−A線に沿った断面図である。図において、1は
ミラー形成基板2上にアルミニウム、金などの金属材料
の薄膜を鏡面になるように形成したミラー部、2はミラ
ー形成基板であり、対向する2辺と直交する線上(図1
中のX軸方向)にねじれ梁3が設けられ、このねじれ梁
3の両端部がそれぞれアンカー部4に接続され、ミラー
形成基板2を支持基板6の面外方向(図2中のZ軸方
向)に回動可能に支持している。6はこの発明によるマ
イクロミラー装置の各構成要素を支持する支持基板で、
パイレックスガラスなどから形成される。
【0025】7はリンク梁10を介してミラー形成基板
2と接続した駆動フレームである。この駆動フレーム7
は対向する2辺と直交する線上に設けたねじれ梁8の端
部を支持するアンカー部(第1の駆動フレーム側アンカ
ー部)9を介して支持基板6上に固定され、図示の例で
は図2中のY軸方向にミラー形成基板2を挟んで2個設
置されている。8は駆動フレーム7の対向する2辺と直
交する線上に設けたねじれ梁(第1の駆動フレーム側ね
じれ梁)であり、このねじれ梁8を軸として駆動フレー
ム7は支持基板6上に支持基板面の面外方向(図2中の
Z軸方向)に回動可能である。10は駆動フレーム7に
設けられ、ミラー形成基板2に形成されたねじれ梁3の
軸方向と平行に、ねじれ梁3の基部の極近傍に一端が接
続されたリンク梁である。
2と接続した駆動フレームである。この駆動フレーム7
は対向する2辺と直交する線上に設けたねじれ梁8の端
部を支持するアンカー部(第1の駆動フレーム側アンカ
ー部)9を介して支持基板6上に固定され、図示の例で
は図2中のY軸方向にミラー形成基板2を挟んで2個設
置されている。8は駆動フレーム7の対向する2辺と直
交する線上に設けたねじれ梁(第1の駆動フレーム側ね
じれ梁)であり、このねじれ梁8を軸として駆動フレー
ム7は支持基板6上に支持基板面の面外方向(図2中の
Z軸方向)に回動可能である。10は駆動フレーム7に
設けられ、ミラー形成基板2に形成されたねじれ梁3の
軸方向と平行に、ねじれ梁3の基部の極近傍に一端が接
続されたリンク梁である。
【0026】11はミラー形成基板2下側の支持基板6
上に設けた検出電極であり、ミラー形成基板2との間の
静電容量を検出してミラー部1の光ビーム走査角度θs
をモニターする。12は駆動フレーム7を駆動させる駆
動電極(駆動力発生手段)であり、駆動電圧を印加する
ことによって生じる静電引力によって駆動フレーム7を
駆動する。図示の例ではこの駆動電極12が各駆動フレ
ーム7の下側に2個(計4個)設けられている。13は
ミラー形成基板2が面外方向(図2中のZ軸方向)に過
度の変位するのを防止するためのストッパである。
上に設けた検出電極であり、ミラー形成基板2との間の
静電容量を検出してミラー部1の光ビーム走査角度θs
をモニターする。12は駆動フレーム7を駆動させる駆
動電極(駆動力発生手段)であり、駆動電圧を印加する
ことによって生じる静電引力によって駆動フレーム7を
駆動する。図示の例ではこの駆動電極12が各駆動フレ
ーム7の下側に2個(計4個)設けられている。13は
ミラー形成基板2が面外方向(図2中のZ軸方向)に過
度の変位するのを防止するためのストッパである。
【0027】次に動作について説明する。ミラー形成基
板2を挟んで左右に設置された駆動フレーム7下側の駆
動電極12に図19に示したバイアス直流電圧Vdcを
各々印加し、さらに交流電圧Vacを印加する。この
時、左右の駆動フレーム7の各々に対応する2個の駆動
電極12に印加する交流電圧Vacがそれぞれ逆相にな
るようすると、駆動電極12との間に発生する静電引力
によって、駆動フレーム7はねじれ梁8を軸として支持
基板6の面外方向(図2中のZ軸方向)に回動してねじ
れ振動を行う。さらに、ミラー形成基板2を挟んだ左右
の駆動フレーム7の各々に対応する駆動電極12に印加
する交流電圧Vacの位相を逆に設定することで、上記
2個の駆動フレーム7は左右が逆方向に回動するねじれ
振動を行う。
板2を挟んで左右に設置された駆動フレーム7下側の駆
動電極12に図19に示したバイアス直流電圧Vdcを
各々印加し、さらに交流電圧Vacを印加する。この
時、左右の駆動フレーム7の各々に対応する2個の駆動
電極12に印加する交流電圧Vacがそれぞれ逆相にな
るようすると、駆動電極12との間に発生する静電引力
によって、駆動フレーム7はねじれ梁8を軸として支持
基板6の面外方向(図2中のZ軸方向)に回動してねじ
れ振動を行う。さらに、ミラー形成基板2を挟んだ左右
の駆動フレーム7の各々に対応する駆動電極12に印加
する交流電圧Vacの位相を逆に設定することで、上記
2個の駆動フレーム7は左右が逆方向に回動するねじれ
振動を行う。
【0028】この駆動フレーム7のねじれ振動による駆
動力は、リンク梁10を介して間接的にミラー形成基板
2に伝達されてミラー形成基板2がねじれ振動する。こ
の時、リンク梁10はねじれ梁3の基部の極近傍に接続
されており、また、このリンク梁10のミラー形成基板
2との接続点と駆動フレーム7のねじれ梁8とが十分に
離れているので、リンク梁10の面外方向(図2中、Z
軸方向)の変位を小さくしても、ミラー形成基板2の面
外方向の変位を大きくすることができる。つまり、駆動
フレーム7を面外方向(図2中、Z軸方向)に微小に変
位させるだけで、ミラー形成基板2を面外方向に大きく
変位させることができる。このため、ミラー部1の光ビ
ームの最大走査角度θsmaxを大きくすることができ
るマイクロミラー装置を低駆動電圧で実現することがで
きる。
動力は、リンク梁10を介して間接的にミラー形成基板
2に伝達されてミラー形成基板2がねじれ振動する。こ
の時、リンク梁10はねじれ梁3の基部の極近傍に接続
されており、また、このリンク梁10のミラー形成基板
2との接続点と駆動フレーム7のねじれ梁8とが十分に
離れているので、リンク梁10の面外方向(図2中、Z
軸方向)の変位を小さくしても、ミラー形成基板2の面
外方向の変位を大きくすることができる。つまり、駆動
フレーム7を面外方向(図2中、Z軸方向)に微小に変
位させるだけで、ミラー形成基板2を面外方向に大きく
変位させることができる。このため、ミラー部1の光ビ
ームの最大走査角度θsmaxを大きくすることができ
るマイクロミラー装置を低駆動電圧で実現することがで
きる。
【0029】図3はこの発明の実施の形態1によるマイ
クロミラー装置の他の例を示す図であり、図1のA−A
線と同一の位置に沿った断面図である。図において、1
5はミラー形成基板2下側の支持基板6上に設けた溝
(ミラー形成基板接触防止用凹部)である。なお、図1
と同一構成要素のものは、同一符号を付し重複した説明
を省略する。
クロミラー装置の他の例を示す図であり、図1のA−A
線と同一の位置に沿った断面図である。図において、1
5はミラー形成基板2下側の支持基板6上に設けた溝
(ミラー形成基板接触防止用凹部)である。なお、図1
と同一構成要素のものは、同一符号を付し重複した説明
を省略する。
【0030】上述したマイクロミラー装置は駆動フレー
ム7と駆動電極12との間に発生する静電引力によって
駆動フレーム7を駆動させるので、駆動フレーム7と駆
動電極12との間の距離を小さくすることで駆動電極1
2に印加する駆動電圧を小さくすることができる。図3
に示したマイクロミラー装置における上記駆動フレーム
7と駆動電極12との間の距離であるギャップg2 は、
図2に示したギャップg1 とg1 >g2 の関係にある。
但し、この際、支持基板6上に図3のように溝15を設
けて、ミラー形成基板2の面外方向(図3、Z軸方向)
の回動によって、その縁が支持基板6に接触しないよう
にしている。また、光ビームの走査角度θsを検出する
検出電極11はミラー形成基板2のZ軸方向の変位が小
さいねじれ梁3の下側の支持基板6上に配置する。こう
することによって、駆動フレーム7と駆動電極12との
間の距離であるギャップを小さくしても、ミラー形成基
板2を安定して動作させることができ、ひいては駆動電
圧を低電圧化することができる。
ム7と駆動電極12との間に発生する静電引力によって
駆動フレーム7を駆動させるので、駆動フレーム7と駆
動電極12との間の距離を小さくすることで駆動電極1
2に印加する駆動電圧を小さくすることができる。図3
に示したマイクロミラー装置における上記駆動フレーム
7と駆動電極12との間の距離であるギャップg2 は、
図2に示したギャップg1 とg1 >g2 の関係にある。
但し、この際、支持基板6上に図3のように溝15を設
けて、ミラー形成基板2の面外方向(図3、Z軸方向)
の回動によって、その縁が支持基板6に接触しないよう
にしている。また、光ビームの走査角度θsを検出する
検出電極11はミラー形成基板2のZ軸方向の変位が小
さいねじれ梁3の下側の支持基板6上に配置する。こう
することによって、駆動フレーム7と駆動電極12との
間の距離であるギャップを小さくしても、ミラー形成基
板2を安定して動作させることができ、ひいては駆動電
圧を低電圧化することができる。
【0031】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、ミラー部1が形成され、対向する2辺と直交する線
上にねじれ梁3を有するミラー形成基板2と、支持基板
6上に突出して設けられ、上記ねじれ梁3の端部を支持
してミラー形成基板2を支持基板6上に固定するアンカ
ー部4と、少なくともミラー形成基板2のねじれ梁3の
片側外周を囲むように設けられ、ねじれ梁3の軸方向と
平行に一端をミラー形成基板2のねじれ梁3の基部の極
近傍に接続したリンク梁10を有する駆動フレーム7
と、駆動フレーム7に駆動力を与える駆動力発生手段で
ある駆動電極12を備えたので、駆動フレーム7を面外
方向(図2中、Z軸方向)に微小に変位させるだけで、
ミラー形成基板2を面外方向に大きく変位させることが
でき、ミラー部1の光ビーム走査角度θsを大きくする
ことができる。このため、従来と比較してミラー形成基
板2を駆動させる駆動電圧を低減することができる効果
が得られる。
ば、ミラー部1が形成され、対向する2辺と直交する線
上にねじれ梁3を有するミラー形成基板2と、支持基板
6上に突出して設けられ、上記ねじれ梁3の端部を支持
してミラー形成基板2を支持基板6上に固定するアンカ
ー部4と、少なくともミラー形成基板2のねじれ梁3の
片側外周を囲むように設けられ、ねじれ梁3の軸方向と
平行に一端をミラー形成基板2のねじれ梁3の基部の極
近傍に接続したリンク梁10を有する駆動フレーム7
と、駆動フレーム7に駆動力を与える駆動力発生手段で
ある駆動電極12を備えたので、駆動フレーム7を面外
方向(図2中、Z軸方向)に微小に変位させるだけで、
ミラー形成基板2を面外方向に大きく変位させることが
でき、ミラー部1の光ビーム走査角度θsを大きくする
ことができる。このため、従来と比較してミラー形成基
板2を駆動させる駆動電圧を低減することができる効果
が得られる。
【0032】また、ミラー形成基板2下側の支持基板6
上にミラー形成基板接触防止用凹部である溝15を設け
たので、駆動フレーム7と駆動電極12との間の距離で
あるギャップを小さくしてもミラー形成基板2を安定し
て動作させることができ、ひいては駆動電圧を低電圧化
することができる効果が得られる。
上にミラー形成基板接触防止用凹部である溝15を設け
たので、駆動フレーム7と駆動電極12との間の距離で
あるギャップを小さくしてもミラー形成基板2を安定し
て動作させることができ、ひいては駆動電圧を低電圧化
することができる効果が得られる。
【0033】なお、上記実施の形態1では駆動フレーム
7をミラー形成基板2の左右両側に2個設けたが、ミラ
ー形成基板2の片側に1個設けてミラー形成基板2をね
じれ振動させてもよい。
7をミラー形成基板2の左右両側に2個設けたが、ミラ
ー形成基板2の片側に1個設けてミラー形成基板2をね
じれ振動させてもよい。
【0034】また、上記実施の形態1ではリンク梁10
をねじれ梁3の基部の極近傍に接続したが、接続点はこ
れに限らない。これは、リンク梁10をねじれ梁3の基
部の極近傍でなく多少離れた側面上の点に接続しても、
駆動フレーム7をミラー形成基板2に対して相対的に大
きいサイズに形成してリンク梁10のミラー形成基板2
との接点と、ねじれ梁8との距離を大きくすれば同様に
駆動フレーム7を面外方向(図2中、Z軸方向)に微小
に変位させるだけでもミラー形成基板2を面外方向に大
きく変位させることができるからである。
をねじれ梁3の基部の極近傍に接続したが、接続点はこ
れに限らない。これは、リンク梁10をねじれ梁3の基
部の極近傍でなく多少離れた側面上の点に接続しても、
駆動フレーム7をミラー形成基板2に対して相対的に大
きいサイズに形成してリンク梁10のミラー形成基板2
との接点と、ねじれ梁8との距離を大きくすれば同様に
駆動フレーム7を面外方向(図2中、Z軸方向)に微小
に変位させるだけでもミラー形成基板2を面外方向に大
きく変位させることができるからである。
【0035】実施の形態2.この実施の形態2は上記実
施の形態1と同様にリンク梁によって駆動フレームの駆
動力を間接的に伝達する点は共通するが、ミラー形成基
板の左右両側に設けた駆動フレームを片持ち梁構造とし
て、その梁部分の曲げ振動による駆動力でミラー形成基
板を駆動させるものである。
施の形態1と同様にリンク梁によって駆動フレームの駆
動力を間接的に伝達する点は共通するが、ミラー形成基
板の左右両側に設けた駆動フレームを片持ち梁構造とし
て、その梁部分の曲げ振動による駆動力でミラー形成基
板を駆動させるものである。
【0036】図4はこの発明の実施の形態2によるマイ
クロミラー装置を示す上面図であり、図5は図4のB−
B線に沿った断面図である。図において、7Aはアンカ
ー部9Aを介して支持基板6上に固定される駆動フレー
ム、9Aは駆動フレーム7Aの1辺と接続して支持基板
6上に固定するアンカー部(第2の駆動フレーム側アン
カー部)である。図のように駆動フレーム7Aはアンカ
ー部9Aによって支持基板6上に固定された片持ち梁構
造を有する。12は駆動フレーム7Aを駆動させる駆動
電圧が印加される駆動電極(駆動力発生手段)であり、
ミラー形成基板2を介して左右に1個ずつ設けられてい
る。なお、他の構成要素については図1,2と同一であ
り、同一符号を付して重複した説明を省略する。
クロミラー装置を示す上面図であり、図5は図4のB−
B線に沿った断面図である。図において、7Aはアンカ
ー部9Aを介して支持基板6上に固定される駆動フレー
ム、9Aは駆動フレーム7Aの1辺と接続して支持基板
6上に固定するアンカー部(第2の駆動フレーム側アン
カー部)である。図のように駆動フレーム7Aはアンカ
ー部9Aによって支持基板6上に固定された片持ち梁構
造を有する。12は駆動フレーム7Aを駆動させる駆動
電圧が印加される駆動電極(駆動力発生手段)であり、
ミラー形成基板2を介して左右に1個ずつ設けられてい
る。なお、他の構成要素については図1,2と同一であ
り、同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0037】次に動作について説明する。駆動フレーム
7Aとこの駆動フレーム7A下側の支持基板6上に設け
た駆動電極12とに、上記実施の形態1と同様にバイア
ス直流電圧Vdcを印加し、さらに、ミラー形成基板2
を挟んで左右に配置した駆動フレーム7Aに対応する各
駆動電極12に各々逆相の交流電圧Vacを印加する。
これによって、駆動フレーム7Aと駆動電極12との間
に静電引力が発生し、駆動フレーム7Aはその基部を軸
として支持基板6上を面外方向(図5中、Z軸方向)に
回動する曲げ振動を行う。
7Aとこの駆動フレーム7A下側の支持基板6上に設け
た駆動電極12とに、上記実施の形態1と同様にバイア
ス直流電圧Vdcを印加し、さらに、ミラー形成基板2
を挟んで左右に配置した駆動フレーム7Aに対応する各
駆動電極12に各々逆相の交流電圧Vacを印加する。
これによって、駆動フレーム7Aと駆動電極12との間
に静電引力が発生し、駆動フレーム7Aはその基部を軸
として支持基板6上を面外方向(図5中、Z軸方向)に
回動する曲げ振動を行う。
【0038】この駆動フレーム7Aの曲げ振動による駆
動力がリンク梁10を介して間接的にミラー形成基板2
に伝達され、ミラー形成基板2は支持基板6上の面外方
向(図5中、Z軸方向)にねじれ梁3を軸として回動す
るねじれ振動が誘起される。この動作も上記実施の形態
1と同様にリンク梁10はねじれ梁3の基部の極近傍に
接続されており、また、リンク梁10のミラー形成基板
2との接続点と駆動フレーム7Aの基部とが十分に離れ
ているので、リンク梁10の面外方向(図5中、Z軸方
向)の変位が小さくても、ミラー形成基板2の面外方向
の変位を大きくすることができる。つまり、駆動フレー
ム7Aを面外方向(図5中、Z軸方向)に微小に変位さ
せるだけで、ミラー形成基板2を面外方向に大きく変位
させることができる。このため、ミラー部1の光ビーム
の最大走査角度θsmaxを大きくすることができるマ
イクロミラー装置を低駆動電圧で実現することができ
る。
動力がリンク梁10を介して間接的にミラー形成基板2
に伝達され、ミラー形成基板2は支持基板6上の面外方
向(図5中、Z軸方向)にねじれ梁3を軸として回動す
るねじれ振動が誘起される。この動作も上記実施の形態
1と同様にリンク梁10はねじれ梁3の基部の極近傍に
接続されており、また、リンク梁10のミラー形成基板
2との接続点と駆動フレーム7Aの基部とが十分に離れ
ているので、リンク梁10の面外方向(図5中、Z軸方
向)の変位が小さくても、ミラー形成基板2の面外方向
の変位を大きくすることができる。つまり、駆動フレー
ム7Aを面外方向(図5中、Z軸方向)に微小に変位さ
せるだけで、ミラー形成基板2を面外方向に大きく変位
させることができる。このため、ミラー部1の光ビーム
の最大走査角度θsmaxを大きくすることができるマ
イクロミラー装置を低駆動電圧で実現することができ
る。
【0039】図6はこの発明の実施の形態2によるマイ
クロミラー装置において他の駆動力発生手段を使用した
構成を示す上面図であり、図7は図6のC−C線に沿っ
た断面図である。図において、11’は駆動フレーム7
Aの変位からミラー形成基板2の走査角度をモニターす
る検出電極で、駆動フレーム7Aの直下の支持基板6上
に形成される。この検出電極11’はミラー形成基板2
がねじれ回転を行うためにミラー形成基板2の走査角度
が大きくなるにつれてミラー形成基板2とその直下に形
成した検出電極11との間の静電容量変化が電極間ギャ
ップの逆数に比例する関係が崩れてくることから、ギャ
ップ変化の少ない駆動フレーム7Aの直下に設けてい
る。14は駆動フレーム7A上に設けた圧電体(駆動力
発生手段)であり、一般的なバルク圧電体または薄膜圧
電体から形成される。なお、図4,5と同一の構成要素
については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
クロミラー装置において他の駆動力発生手段を使用した
構成を示す上面図であり、図7は図6のC−C線に沿っ
た断面図である。図において、11’は駆動フレーム7
Aの変位からミラー形成基板2の走査角度をモニターす
る検出電極で、駆動フレーム7Aの直下の支持基板6上
に形成される。この検出電極11’はミラー形成基板2
がねじれ回転を行うためにミラー形成基板2の走査角度
が大きくなるにつれてミラー形成基板2とその直下に形
成した検出電極11との間の静電容量変化が電極間ギャ
ップの逆数に比例する関係が崩れてくることから、ギャ
ップ変化の少ない駆動フレーム7Aの直下に設けてい
る。14は駆動フレーム7A上に設けた圧電体(駆動力
発生手段)であり、一般的なバルク圧電体または薄膜圧
電体から形成される。なお、図4,5と同一の構成要素
については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0040】次に動作について説明する。駆動フレーム
7A上に設けた圧電体14の表裏面(図7中で、圧電体
14のZ軸方向における上下面)に交流電位差を与える
と、圧電体14の表面が伸長すると裏面は収縮する、若
しくは圧電体14の表面が収縮すると裏面は伸長すると
いうように圧電体14自体が支持基板6上の面外方向
(図7中、Z軸方向)に曲げ振動を行い、この曲げ振動
による駆動力が駆動フレーム7Aに直接伝達され、駆動
フレーム7Aに曲げ振動が誘起される。この駆動フレー
ム7Aの曲げ振動による駆動力がリンク梁10を介して
間接的にミラー形成基板2に伝達され、ミラー形成基板
2は支持基板6上の面外方向(図7中、Z軸方向)にね
じれ梁3を軸として回動するねじれ振動が誘起される。
この後の動作は上記したものと同様であるので説明を省
略する。
7A上に設けた圧電体14の表裏面(図7中で、圧電体
14のZ軸方向における上下面)に交流電位差を与える
と、圧電体14の表面が伸長すると裏面は収縮する、若
しくは圧電体14の表面が収縮すると裏面は伸長すると
いうように圧電体14自体が支持基板6上の面外方向
(図7中、Z軸方向)に曲げ振動を行い、この曲げ振動
による駆動力が駆動フレーム7Aに直接伝達され、駆動
フレーム7Aに曲げ振動が誘起される。この駆動フレー
ム7Aの曲げ振動による駆動力がリンク梁10を介して
間接的にミラー形成基板2に伝達され、ミラー形成基板
2は支持基板6上の面外方向(図7中、Z軸方向)にね
じれ梁3を軸として回動するねじれ振動が誘起される。
この後の動作は上記したものと同様であるので説明を省
略する。
【0041】図8はこの発明の実施の形態2によるマイ
クロミラー装置において他の駆動力発生手段を使用した
構成を示す上面図であり、図9は図8のD−D線に沿っ
た断面図である。図において、11’は駆動フレーム7
Aの変位からミラー形成基板2の走査角度をモニターす
る検出電極で、駆動フレーム7Aの直下の支持基板6上
に形成される。この検出電極11’はミラー形成基板2
がねじれ回転を行うためにミラー形成基板2の走査角度
が大きくなるにつれてミラー形成基板2とその直下に形
成した検出電極11との間の静電容量変化が電極間ギャ
ップの逆数に比例する関係が崩れてくることから、ギャ
ップ変化の少ない駆動フレーム7Aの直下に設けてい
る。14Aは駆動フレーム7A上に設けた永久磁石(駆
動力発生手段)であり、一般的なバルク磁性体または薄
膜磁性体から形成される。図示の例では、ミラー形成基
板2を挟んだ左右の駆動フレーム7A上における各永久
磁石14Aを図9のZ軸方向に各磁極方向が逆になるよ
うに設置する。21は電磁コイル、22はこの電磁コイ
ル21を支持するコイル支持基板であり、マイクロミラ
ー装置を取り囲むように設けられている。これら電磁コ
イル21およびコイル支持基板22から電磁石(駆動力
発生手段)14Bが構成される。なお、図4,6と同一
の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を
省略する。
クロミラー装置において他の駆動力発生手段を使用した
構成を示す上面図であり、図9は図8のD−D線に沿っ
た断面図である。図において、11’は駆動フレーム7
Aの変位からミラー形成基板2の走査角度をモニターす
る検出電極で、駆動フレーム7Aの直下の支持基板6上
に形成される。この検出電極11’はミラー形成基板2
がねじれ回転を行うためにミラー形成基板2の走査角度
が大きくなるにつれてミラー形成基板2とその直下に形
成した検出電極11との間の静電容量変化が電極間ギャ
ップの逆数に比例する関係が崩れてくることから、ギャ
ップ変化の少ない駆動フレーム7Aの直下に設けてい
る。14Aは駆動フレーム7A上に設けた永久磁石(駆
動力発生手段)であり、一般的なバルク磁性体または薄
膜磁性体から形成される。図示の例では、ミラー形成基
板2を挟んだ左右の駆動フレーム7A上における各永久
磁石14Aを図9のZ軸方向に各磁極方向が逆になるよ
うに設置する。21は電磁コイル、22はこの電磁コイ
ル21を支持するコイル支持基板であり、マイクロミラ
ー装置を取り囲むように設けられている。これら電磁コ
イル21およびコイル支持基板22から電磁石(駆動力
発生手段)14Bが構成される。なお、図4,6と同一
の構成要素については同一符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0042】次に動作について説明する。マイクロミラ
ー装置を取り囲む電磁石14Bに交流電流を流すと、駆
動フレーム7A上の永久磁石14Aに図9中のZ軸方向
の磁力がかかり、駆動フレーム7Aの基部を軸として回
動する曲げ振動が誘起される。この時、上記左右の駆動
フレーム7A上には磁極の方向が逆になるように永久磁
石14Aが設置されているので、その各々の回動方向は
逆になり、逆方向の曲げ振動を行う。この駆動フレーム
7Aの曲げ振動による駆動力がリンク梁10を介して間
接的にミラー形成基板2に伝達され、ミラー形成基板2
は支持基板6上の面外方向(図9中、Z軸方向)にねじ
れ梁3を軸として回動するねじれ振動が誘起される。こ
の後の動作は上記したものと同様であるので説明を省略
する。
ー装置を取り囲む電磁石14Bに交流電流を流すと、駆
動フレーム7A上の永久磁石14Aに図9中のZ軸方向
の磁力がかかり、駆動フレーム7Aの基部を軸として回
動する曲げ振動が誘起される。この時、上記左右の駆動
フレーム7A上には磁極の方向が逆になるように永久磁
石14Aが設置されているので、その各々の回動方向は
逆になり、逆方向の曲げ振動を行う。この駆動フレーム
7Aの曲げ振動による駆動力がリンク梁10を介して間
接的にミラー形成基板2に伝達され、ミラー形成基板2
は支持基板6上の面外方向(図9中、Z軸方向)にねじ
れ梁3を軸として回動するねじれ振動が誘起される。こ
の後の動作は上記したものと同様であるので説明を省略
する。
【0043】また、上記では駆動フレーム7A側に永久
磁石14Aを設置し、マイクロミラー装置を取り囲むよ
うに設置した電磁石14Bによって駆動フレーム7Aを
駆動させた例を示したが、平面電磁石を駆動フレーム7
A上に設置し、永久磁石をその上下に配置する構成にし
てもよい。
磁石14Aを設置し、マイクロミラー装置を取り囲むよ
うに設置した電磁石14Bによって駆動フレーム7Aを
駆動させた例を示したが、平面電磁石を駆動フレーム7
A上に設置し、永久磁石をその上下に配置する構成にし
てもよい。
【0044】さらに、上記実施の形態では、駆動フレー
ム7Aの駆動方式として、駆動電極12による静電引力
を利用するもの、圧電体14によるもの、永久磁石と電
磁石とから構成される磁石対による磁力を利用するもの
について示したが、これらの駆動方式を組み合わせて駆
動力を得るようにしてもよい。さらに、上記実施の形態
では、ミラーの走査角度のモニター手段として駆動フレ
ーム7Aの根元の周辺にピエゾ抵抗体を設け、駆動フレ
ーム7Aの駆動による電気抵抗の変化からその変位を検
出し、これよりミラーの走査角度をモニターしてもよ
い。
ム7Aの駆動方式として、駆動電極12による静電引力
を利用するもの、圧電体14によるもの、永久磁石と電
磁石とから構成される磁石対による磁力を利用するもの
について示したが、これらの駆動方式を組み合わせて駆
動力を得るようにしてもよい。さらに、上記実施の形態
では、ミラーの走査角度のモニター手段として駆動フレ
ーム7Aの根元の周辺にピエゾ抵抗体を設け、駆動フレ
ーム7Aの駆動による電気抵抗の変化からその変位を検
出し、これよりミラーの走査角度をモニターしてもよ
い。
【0045】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、ミラー部1が形成され、対向する2辺と直交する線
上にねじれ梁3を有するミラー形成基板2と、支持基板
6上に突出して設けられ、ねじれ梁3の端部を支持して
ミラー形成基板2を支持基板6上に固定するアンカー部
4と、少なくともミラー形成基板2のねじれ梁3の片側
外周を囲むように設けられ、ねじれ梁3の軸方向と平行
に一端をねじれ梁3の基部の極近傍に接続したリンク梁
10を有する駆動フレーム7Aと、この駆動フレーム7
Aの1辺と接続して支持基板6上に固定するアンカー部
9Aと、駆動フレーム7Aに駆動力を与える駆動電極1
2、圧電体14、および永久磁石と電磁石とから構成さ
れる磁石対などからなる駆動力発生手段とを備えたの
で、駆動フレーム7Aを面外方向(図5,7,9中、Z
軸方向)に微小に変位させるだけで、ミラー形成基板2
を面外方向に大きく変位させることができる。このた
め、ミラー部1の光ビームの最大走査角度θsmaxを
大きくしたマイクロミラー装置を低駆動電圧で実現する
ことができる効果が得られる。
ば、ミラー部1が形成され、対向する2辺と直交する線
上にねじれ梁3を有するミラー形成基板2と、支持基板
6上に突出して設けられ、ねじれ梁3の端部を支持して
ミラー形成基板2を支持基板6上に固定するアンカー部
4と、少なくともミラー形成基板2のねじれ梁3の片側
外周を囲むように設けられ、ねじれ梁3の軸方向と平行
に一端をねじれ梁3の基部の極近傍に接続したリンク梁
10を有する駆動フレーム7Aと、この駆動フレーム7
Aの1辺と接続して支持基板6上に固定するアンカー部
9Aと、駆動フレーム7Aに駆動力を与える駆動電極1
2、圧電体14、および永久磁石と電磁石とから構成さ
れる磁石対などからなる駆動力発生手段とを備えたの
で、駆動フレーム7Aを面外方向(図5,7,9中、Z
軸方向)に微小に変位させるだけで、ミラー形成基板2
を面外方向に大きく変位させることができる。このた
め、ミラー部1の光ビームの最大走査角度θsmaxを
大きくしたマイクロミラー装置を低駆動電圧で実現する
ことができる効果が得られる。
【0046】なお、上記実施の形態2においても、実施
の形態1と同様に、ミラー形成基板2下側の支持基板6
上にミラー形成基板接触防止用凹部である溝15を設け
ることで、駆動フレーム7Aと駆動電極12との間の距
離であるギャップを小さくして駆動電圧の低電圧化を図
ることができる。
の形態1と同様に、ミラー形成基板2下側の支持基板6
上にミラー形成基板接触防止用凹部である溝15を設け
ることで、駆動フレーム7Aと駆動電極12との間の距
離であるギャップを小さくして駆動電圧の低電圧化を図
ることができる。
【0047】実施の形態3.上記実施の形態1及び実施
の形態2では、1軸回りに光ビームを走査可能なマイク
ロミラー装置を示したが、この実施の形態3は2軸回り
に光ビームを走査することができるようにしたものであ
る。
の形態2では、1軸回りに光ビームを走査可能なマイク
ロミラー装置を示したが、この実施の形態3は2軸回り
に光ビームを走査することができるようにしたものであ
る。
【0048】図10はこの発明の実施の形態3によるマ
イクロミラー装置を示す上面図であり、図11は図10
中のE−E線に沿った断面図である。図において、7B
はミラー形成基板2とリンク梁10を介して接続された
駆動フレーム(第1の駆動フレーム)、7Cはこの駆動
フレーム7Bにリンク梁18を介して接続された駆動フ
レーム(第2の駆動フレーム)である。駆動フレーム7
Bはリンク梁10と対向する辺の中央直交線(図10
中、Y軸方向の中央直交線)上にねじれ梁16が設けら
れ、このねじれ梁16の端部と接続したアンカー部9B
によって支持基板6上に固定された片持ち梁構造を有し
ている。また、駆動フレーム7Cはその1辺と接続した
アンカー部9Cによって支持基板6上に固定されてお
り、駆動フレーム7Bと同様に片持ち梁構造を有してい
る。14は各駆動フレーム7B,7C上に形成した圧電
体(駆動力発生手段)、16は駆動フレーム7Bの対向
する辺の中央直交線(図10中、Y軸方向の中央直交
線)上に設けたねじれ梁(第2の駆動フレーム側ねじれ
梁)であり、18はこのねじれ梁16の基部の極近傍に
接続したリンク梁(駆動フレーム間リンク梁)である。
イクロミラー装置を示す上面図であり、図11は図10
中のE−E線に沿った断面図である。図において、7B
はミラー形成基板2とリンク梁10を介して接続された
駆動フレーム(第1の駆動フレーム)、7Cはこの駆動
フレーム7Bにリンク梁18を介して接続された駆動フ
レーム(第2の駆動フレーム)である。駆動フレーム7
Bはリンク梁10と対向する辺の中央直交線(図10
中、Y軸方向の中央直交線)上にねじれ梁16が設けら
れ、このねじれ梁16の端部と接続したアンカー部9B
によって支持基板6上に固定された片持ち梁構造を有し
ている。また、駆動フレーム7Cはその1辺と接続した
アンカー部9Cによって支持基板6上に固定されてお
り、駆動フレーム7Bと同様に片持ち梁構造を有してい
る。14は各駆動フレーム7B,7C上に形成した圧電
体(駆動力発生手段)、16は駆動フレーム7Bの対向
する辺の中央直交線(図10中、Y軸方向の中央直交
線)上に設けたねじれ梁(第2の駆動フレーム側ねじれ
梁)であり、18はこのねじれ梁16の基部の極近傍に
接続したリンク梁(駆動フレーム間リンク梁)である。
【0049】19は駆動フレーム7B下側の支持基板6
上に設けた検出電極であり、これとミラー形成基板2下
側の支持基板6上に設けた検出電極11とから光ビーム
の2軸回りにおける各々の走査角度θsのモニターを行
う。なお、図1から図9までと同一構成要素については
同一符号を付し重複した説明を省略する。
上に設けた検出電極であり、これとミラー形成基板2下
側の支持基板6上に設けた検出電極11とから光ビーム
の2軸回りにおける各々の走査角度θsのモニターを行
う。なお、図1から図9までと同一構成要素については
同一符号を付し重複した説明を省略する。
【0050】次に動作について説明する。上記実施の形
態2と同様に駆動フレーム7B,7C上に形成した圧電
体14の表裏面に交流電位差を与えることによる圧電体
14の曲げ振動によって、駆動フレーム7B,7Cは駆
動する。先ず、ミラー形成基板2の図10中のY軸(ね
じれ梁16の長軸方向)回りの動作について説明する
と、上記のように圧電体14の曲げ振動が直接伝わるこ
とで駆動フレーム7Cが曲げ振動を行う。この曲げ振動
の駆動力がリンク梁18を介して間接的に駆動フレーム
7Bに伝達され、駆動フレーム7Bはねじれ梁16を軸
として支持基板6上の面外方向(図10中、Z軸方向)
にねじれ振動を行う。この駆動フレーム7Bはリンク梁
10を介してミラー形成基板2と接続しているので、こ
の駆動フレーム7Bの動作に合わせてミラー形成基板2
も支持基板6上の面外方向(図10中、Z軸方向)にね
じれ振動を行うことになる。
態2と同様に駆動フレーム7B,7C上に形成した圧電
体14の表裏面に交流電位差を与えることによる圧電体
14の曲げ振動によって、駆動フレーム7B,7Cは駆
動する。先ず、ミラー形成基板2の図10中のY軸(ね
じれ梁16の長軸方向)回りの動作について説明する
と、上記のように圧電体14の曲げ振動が直接伝わるこ
とで駆動フレーム7Cが曲げ振動を行う。この曲げ振動
の駆動力がリンク梁18を介して間接的に駆動フレーム
7Bに伝達され、駆動フレーム7Bはねじれ梁16を軸
として支持基板6上の面外方向(図10中、Z軸方向)
にねじれ振動を行う。この駆動フレーム7Bはリンク梁
10を介してミラー形成基板2と接続しているので、こ
の駆動フレーム7Bの動作に合わせてミラー形成基板2
も支持基板6上の面外方向(図10中、Z軸方向)にね
じれ振動を行うことになる。
【0051】次に、ミラー形成基板2の図10中のX軸
(ねじれ梁3の長軸方向)回りの動作について説明する
と、上記のように圧電体14の曲げ振動が直接伝わるこ
とで駆動フレーム7Bが曲げ振動を行う。この曲げ振動
の駆動力がリンク梁10を介して間接的にミラー形成基
板2に伝達され、ミラー形成基板2はねじれ梁3を軸と
して支持基板6上の面外方向(図10中、Z軸方向)に
ねじれ振動が誘起される。
(ねじれ梁3の長軸方向)回りの動作について説明する
と、上記のように圧電体14の曲げ振動が直接伝わるこ
とで駆動フレーム7Bが曲げ振動を行う。この曲げ振動
の駆動力がリンク梁10を介して間接的にミラー形成基
板2に伝達され、ミラー形成基板2はねじれ梁3を軸と
して支持基板6上の面外方向(図10中、Z軸方向)に
ねじれ振動が誘起される。
【0052】以上のような2軸回りの光ビームの走査角
度θsは、ねじれ梁3回りの走査においてはミラー形成
基板2下側の支持基板6上に設置した検出電極11によ
って、この検出電極11とミラー形成基板2との間の静
電容量を検出することでモニターし、ねじれ梁16回り
の走査においては駆動フレーム7C下側の支持基板6上
に設置した検出電極19によって、この検出電極19と
駆動フレーム7Cとの間の静電容量を検出することでモ
ニターすることができる。さらに、上記実施の形態では
ミラーの走査角度のモニター手段として駆動フレームの
根元の周辺にピエゾ抵抗体を設け、駆動フレームの駆動
による電気抵抗の変化からその変位を検出し、これより
ミラーの走査角度をモニターしてもよい。
度θsは、ねじれ梁3回りの走査においてはミラー形成
基板2下側の支持基板6上に設置した検出電極11によ
って、この検出電極11とミラー形成基板2との間の静
電容量を検出することでモニターし、ねじれ梁16回り
の走査においては駆動フレーム7C下側の支持基板6上
に設置した検出電極19によって、この検出電極19と
駆動フレーム7Cとの間の静電容量を検出することでモ
ニターすることができる。さらに、上記実施の形態では
ミラーの走査角度のモニター手段として駆動フレームの
根元の周辺にピエゾ抵抗体を設け、駆動フレームの駆動
による電気抵抗の変化からその変位を検出し、これより
ミラーの走査角度をモニターしてもよい。
【0053】また、上記実施の形態では駆動フレーム7
B,7Cの駆動に圧電体14を使用した例について示し
たが、これに限らず実施の形態2で示した駆動電極によ
る静電引力を利用したもの、磁石対による磁力を利用し
たもの、さらに、これらを組み合わせたものなどで駆動
させてもかまわない。
B,7Cの駆動に圧電体14を使用した例について示し
たが、これに限らず実施の形態2で示した駆動電極によ
る静電引力を利用したもの、磁石対による磁力を利用し
たもの、さらに、これらを組み合わせたものなどで駆動
させてもかまわない。
【0054】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、ミラー部1が形成され、対向する2辺と直交する線
上にねじれ梁3を有するミラー形成基板2と、少なくと
もミラー形成基板2のねじれ梁3の片側外周を囲むよう
に設けられ、ねじれ梁3の軸方向と平行に、一端をねじ
れ梁3の基部の極近傍に接続したリンク梁10を有する
駆動フレーム7Bと、この駆動フレーム7Bのリンク梁
10と対向する辺の中央直交線上に設けたねじれ梁16
と、少なくとも駆動フレーム7Bのねじれ梁16の片側
外周を囲むように設けられ、ねじれ梁16の軸方向と平
行に、一端をねじれ梁16の基部の極近傍に接続したリ
ンク梁18を有する駆動フレーム7Cと、駆動フレーム
7Bおよび駆動フレーム7Cに駆動力を与える駆動電極
12、圧電体14、および永久磁石14Aと電磁石14
Bとから構成される磁石対などからなる駆動力発生手段
とを備えたので、駆動フレーム7B,7Cを面外方向
(図11中、Z軸方向)に微小に変位させるだけで、図
10中のXY軸方向にミラー形成基板2を面外方向に大
きく変位させることができ、2軸方向の光ビームの最大
走査角度θsmaxを大きくすることができる。このた
め、ミラー形成基板2による2軸回りの光ビーム走査を
低駆動電圧で実現することができる効果が得られる。
ば、ミラー部1が形成され、対向する2辺と直交する線
上にねじれ梁3を有するミラー形成基板2と、少なくと
もミラー形成基板2のねじれ梁3の片側外周を囲むよう
に設けられ、ねじれ梁3の軸方向と平行に、一端をねじ
れ梁3の基部の極近傍に接続したリンク梁10を有する
駆動フレーム7Bと、この駆動フレーム7Bのリンク梁
10と対向する辺の中央直交線上に設けたねじれ梁16
と、少なくとも駆動フレーム7Bのねじれ梁16の片側
外周を囲むように設けられ、ねじれ梁16の軸方向と平
行に、一端をねじれ梁16の基部の極近傍に接続したリ
ンク梁18を有する駆動フレーム7Cと、駆動フレーム
7Bおよび駆動フレーム7Cに駆動力を与える駆動電極
12、圧電体14、および永久磁石14Aと電磁石14
Bとから構成される磁石対などからなる駆動力発生手段
とを備えたので、駆動フレーム7B,7Cを面外方向
(図11中、Z軸方向)に微小に変位させるだけで、図
10中のXY軸方向にミラー形成基板2を面外方向に大
きく変位させることができ、2軸方向の光ビームの最大
走査角度θsmaxを大きくすることができる。このた
め、ミラー形成基板2による2軸回りの光ビーム走査を
低駆動電圧で実現することができる効果が得られる。
【0055】なお、上記実施の形態3においても、実施
の形態1と同様に、駆動力発生手段として駆動電極によ
る静電引力を利用する場合、ミラー形成基板2下側の支
持基板6上にミラー形成基板接触防止用凹部である溝1
5を設けることで、各駆動フレーム7B、7Cと支持基
板6との間の距離を小さくして駆動電圧の低電圧化を図
ることができる。
の形態1と同様に、駆動力発生手段として駆動電極によ
る静電引力を利用する場合、ミラー形成基板2下側の支
持基板6上にミラー形成基板接触防止用凹部である溝1
5を設けることで、各駆動フレーム7B、7Cと支持基
板6との間の距離を小さくして駆動電圧の低電圧化を図
ることができる。
【0056】また、上記実施の形態3では駆動フレーム
7B,7Cをミラー形成基板2及び駆動フレーム7Bの
左右両側に2個ずつ設けたが、ミラー形成基板2の片側
に1個又は駆動フレーム7Bの片側に1個設けてミラー
形成基板2及び駆動フレーム7Bをねじれ振動させても
よい。
7B,7Cをミラー形成基板2及び駆動フレーム7Bの
左右両側に2個ずつ設けたが、ミラー形成基板2の片側
に1個又は駆動フレーム7Bの片側に1個設けてミラー
形成基板2及び駆動フレーム7Bをねじれ振動させても
よい。
【0057】また、上記実施の形態3ではリンク梁10
をねじれ梁3の基部の極近傍に、リンク梁18をねじれ
梁16の基部の極近傍にそれぞれ接続したが、接続点は
これに限らない。これは、リンク梁10,18をねじれ
梁3,16の基部の極近傍でなく多少離れた側面上の点
に接続しても、リンク梁10とねじれ梁3とについて説
明すると、例えば駆動フレーム7をミラー形成基板2に
対して相対的に大きいサイズに形成してリンク梁10の
ミラー形成基板2との接点と、ねじれ梁8との距離を大
きくすれば同様に駆動フレーム7を面外方向(図2中、
Z軸方向)に微小に変位させるだけでもミラー形成基板
2を面外方向に大きく変位させることができるからであ
る。
をねじれ梁3の基部の極近傍に、リンク梁18をねじれ
梁16の基部の極近傍にそれぞれ接続したが、接続点は
これに限らない。これは、リンク梁10,18をねじれ
梁3,16の基部の極近傍でなく多少離れた側面上の点
に接続しても、リンク梁10とねじれ梁3とについて説
明すると、例えば駆動フレーム7をミラー形成基板2に
対して相対的に大きいサイズに形成してリンク梁10の
ミラー形成基板2との接点と、ねじれ梁8との距離を大
きくすれば同様に駆動フレーム7を面外方向(図2中、
Z軸方向)に微小に変位させるだけでもミラー形成基板
2を面外方向に大きく変位させることができるからであ
る。
【0058】実施の形態4.図12はこの発明の実施の
形態4によるマイクロミラー装置を示す上面図であり、
図13は図12中のF−F線に沿った断面図である。図
において、2Aはねじれ梁3を対称軸とする非対称な平
面構造を有するミラー形成基板であり、図示の例ではミ
ラー形成基板2Aの駆動フレーム7D側の面積が大きい
平面構造を有している。7Dはねじれ梁3を介してミラ
ー形成基板2Aと接続した駆動フレームである。また、
駆動フレーム7Dを駆動させる駆動力発生手段として図
12,13では駆動電極12による静電引力を利用する
ものと、圧電体14による曲げ振動によるものを同時に
説明するため両方の構成要素を併記している。なお、図
1から図9までと同一構成要素については同一符号を付
し重複した説明を省略する。
形態4によるマイクロミラー装置を示す上面図であり、
図13は図12中のF−F線に沿った断面図である。図
において、2Aはねじれ梁3を対称軸とする非対称な平
面構造を有するミラー形成基板であり、図示の例ではミ
ラー形成基板2Aの駆動フレーム7D側の面積が大きい
平面構造を有している。7Dはねじれ梁3を介してミラ
ー形成基板2Aと接続した駆動フレームである。また、
駆動フレーム7Dを駆動させる駆動力発生手段として図
12,13では駆動電極12による静電引力を利用する
ものと、圧電体14による曲げ振動によるものを同時に
説明するため両方の構成要素を併記している。なお、図
1から図9までと同一構成要素については同一符号を付
し重複した説明を省略する。
【0059】次に動作について説明する。先ず、説明の
簡略のため駆動フレーム7Dの駆動は駆動電極12によ
るものについて説明する。駆動フレーム7Dとこの駆動
フレーム7D下側の支持基板6上に設けた駆動電極12
とに、上記実施の形態1で示したようにバイアス直流電
圧Vdcと交流電圧Vacとを印加することで、駆動フ
レーム7Dと駆動電極12との間に発生する静電引力に
よって駆動フレーム7Dが支持基板6の面外方向(図1
3中、Z軸方向)にその基部を軸として回動する曲げ振
動が誘起される。この駆動フレーム7Dの曲げ振動によ
る駆動力は、ねじれ梁3を介してミラー形成基板2Aに
駆動慣性力として作用する。このとき、ミラー形成基板
2Aはねじれ梁3(対称軸)に対して非対称な平面構造
を有しているので、その重心はねじれ梁3からずれてお
り、駆動フレーム7Dからの駆動慣性力によってねじれ
梁3を軸とするねじれモーメントが発生する。この結
果、ミラー形成基板2は支持基板6の面外方向(図13
中、Z軸方向)にねじれ梁3を軸として回動するねじれ
振動を行うことができる。
簡略のため駆動フレーム7Dの駆動は駆動電極12によ
るものについて説明する。駆動フレーム7Dとこの駆動
フレーム7D下側の支持基板6上に設けた駆動電極12
とに、上記実施の形態1で示したようにバイアス直流電
圧Vdcと交流電圧Vacとを印加することで、駆動フ
レーム7Dと駆動電極12との間に発生する静電引力に
よって駆動フレーム7Dが支持基板6の面外方向(図1
3中、Z軸方向)にその基部を軸として回動する曲げ振
動が誘起される。この駆動フレーム7Dの曲げ振動によ
る駆動力は、ねじれ梁3を介してミラー形成基板2Aに
駆動慣性力として作用する。このとき、ミラー形成基板
2Aはねじれ梁3(対称軸)に対して非対称な平面構造
を有しているので、その重心はねじれ梁3からずれてお
り、駆動フレーム7Dからの駆動慣性力によってねじれ
梁3を軸とするねじれモーメントが発生する。この結
果、ミラー形成基板2は支持基板6の面外方向(図13
中、Z軸方向)にねじれ梁3を軸として回動するねじれ
振動を行うことができる。
【0060】また、駆動力発生手段として図12,13
に圧電体14も併記したがこれらに限らず実施の形態2
で示した磁石対による磁力を利用したものでもよく、さ
らに、これらを組み合わせたものなどで駆動させてもか
まわない。
に圧電体14も併記したがこれらに限らず実施の形態2
で示した磁石対による磁力を利用したものでもよく、さ
らに、これらを組み合わせたものなどで駆動させてもか
まわない。
【0061】図14はこの発明の実施の形態4によるマ
イクロミラー装置の他の例を示す図であり、図12中の
F−F線と同一位置に沿った断面図である。この図14
に示す例では、ミラー形成基板2A下側の支持基板6上
にミラー形成基板接触防止用凹部である溝15を設けた
ものである。このようにすることによって、駆動フレー
ム7Dと駆動電極12との間の距離を小さくすることが
できるので、この駆動フレーム7Dと駆動電極12との
間に発生する静電引力によって駆動フレーム7Dを駆動
させる場合、駆動電圧を低電圧化することができる。
イクロミラー装置の他の例を示す図であり、図12中の
F−F線と同一位置に沿った断面図である。この図14
に示す例では、ミラー形成基板2A下側の支持基板6上
にミラー形成基板接触防止用凹部である溝15を設けた
ものである。このようにすることによって、駆動フレー
ム7Dと駆動電極12との間の距離を小さくすることが
できるので、この駆動フレーム7Dと駆動電極12との
間に発生する静電引力によって駆動フレーム7Dを駆動
させる場合、駆動電圧を低電圧化することができる。
【0062】図15はこの発明の実施の形態4によるマ
イクロミラー装置の他の例を示す図であり、図12中の
F−F線と同一位置に沿った断面図である。図におい
て、2Bは支持基板6との距離が十分にとれるようにそ
の厚みを薄くしたミラー形成基板であり、図示の例で
は、さらに支持基板6との距離が十分にとれるように駆
動フレーム7Dの上面と平行になるように接続されてい
る。このようにすることで、図14に示した溝15を形
成する加工を不要としたことによる構造の簡易化、およ
び、駆動フレーム7Dと駆動電極12との間の距離を小
さくすることができるので、この駆動フレーム7Dと駆
動電極12との間に発生する静電引力によって駆動フレ
ーム7Dを駆動させる場合、駆動電圧を低電圧化するこ
とができる。また、上記実施の形態において、ミラーの
走査角度のモニター手段として駆動フレーム7Dの根元
の周辺にピエゾ抵抗体を設け、駆動フレーム7Dの駆動
による電気抵抗の変化からその変位を検出し、これより
ミラーの走査角度をモニターしてもよい。
イクロミラー装置の他の例を示す図であり、図12中の
F−F線と同一位置に沿った断面図である。図におい
て、2Bは支持基板6との距離が十分にとれるようにそ
の厚みを薄くしたミラー形成基板であり、図示の例で
は、さらに支持基板6との距離が十分にとれるように駆
動フレーム7Dの上面と平行になるように接続されてい
る。このようにすることで、図14に示した溝15を形
成する加工を不要としたことによる構造の簡易化、およ
び、駆動フレーム7Dと駆動電極12との間の距離を小
さくすることができるので、この駆動フレーム7Dと駆
動電極12との間に発生する静電引力によって駆動フレ
ーム7Dを駆動させる場合、駆動電圧を低電圧化するこ
とができる。また、上記実施の形態において、ミラーの
走査角度のモニター手段として駆動フレーム7Dの根元
の周辺にピエゾ抵抗体を設け、駆動フレーム7Dの駆動
による電気抵抗の変化からその変位を検出し、これより
ミラーの走査角度をモニターしてもよい。
【0063】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、ミラー部1が形成され、対向する2辺と直交する線
上にねじれ梁3を有したミラー形成基板2A,2Bと、
このミラー形成基板2A,2Bの外側に形成され、ねじ
れ梁3の両端部を支持する駆動フレーム7Dと、この駆
動フレーム7Dに駆動力を与える駆動電極12、圧電体
14、および永久磁石と電磁石とから構成される磁石対
などからなる駆動力発生手段とを備えたので、実施の形
態1および実施の形態2によるマイクロミラー装置と比
較してより簡単な構造で同様な効果を得ることができ
る。
ば、ミラー部1が形成され、対向する2辺と直交する線
上にねじれ梁3を有したミラー形成基板2A,2Bと、
このミラー形成基板2A,2Bの外側に形成され、ねじ
れ梁3の両端部を支持する駆動フレーム7Dと、この駆
動フレーム7Dに駆動力を与える駆動電極12、圧電体
14、および永久磁石と電磁石とから構成される磁石対
などからなる駆動力発生手段とを備えたので、実施の形
態1および実施の形態2によるマイクロミラー装置と比
較してより簡単な構造で同様な効果を得ることができ
る。
【0064】実施の形態5.この実施の形態5はこの発
明のマイクロミラー装置の製造方法に関するものであ
る。ここでは、上記実施の形態1から実施の形態4まで
のマイクロミラー装置のうち、図15で示した構造のマ
イクロミラー装置の製造方法について説明するが、下記
の製造方法は基本的には他の実施の形態による構造にも
適用することができる。
明のマイクロミラー装置の製造方法に関するものであ
る。ここでは、上記実施の形態1から実施の形態4まで
のマイクロミラー装置のうち、図15で示した構造のマ
イクロミラー装置の製造方法について説明するが、下記
の製造方法は基本的には他の実施の形態による構造にも
適用することができる。
【0065】図16は、図15で示した構造のマイクロ
ミラー装置の製造過程を示す図であり、(a)から
(b)の図は図12中のF−F線と同一位置に沿った断
面図である。図において、23は第1層目のエッチング
マスクで、ミラー形成基板2B,ねじれ梁3に対応する
パターンが形成されており、図示の例ではレジスト薄膜
が利用されている。24は第2層目のエッチングマスク
で、駆動フレーム7Dに対応するパターンが形成されて
いる。この第2層目のエッチングマスク24は第1層目
のエッチングマスク23であるレジスト薄膜の除去時に
耐性のあるアルミニウム薄膜などの金属薄膜が使用され
る。25は第3層目のエッチングマスクで、駆動フレー
ム7Dのアンカー部9Aに対応するパターンが形成され
ており、第2層目のエッチングマスク24である金属薄
膜の除去時に耐性のある酸化膜よりなる。
ミラー装置の製造過程を示す図であり、(a)から
(b)の図は図12中のF−F線と同一位置に沿った断
面図である。図において、23は第1層目のエッチング
マスクで、ミラー形成基板2B,ねじれ梁3に対応する
パターンが形成されており、図示の例ではレジスト薄膜
が利用されている。24は第2層目のエッチングマスク
で、駆動フレーム7Dに対応するパターンが形成されて
いる。この第2層目のエッチングマスク24は第1層目
のエッチングマスク23であるレジスト薄膜の除去時に
耐性のあるアルミニウム薄膜などの金属薄膜が使用され
る。25は第3層目のエッチングマスクで、駆動フレー
ム7Dのアンカー部9Aに対応するパターンが形成され
ており、第2層目のエッチングマスク24である金属薄
膜の除去時に耐性のある酸化膜よりなる。
【0066】26はマイクロミラー装置の構造体が形成
されるデバイスウェハで、比較的安価に入手が可能な
(100)面方位のシリコン単結晶基板(材料基板、S
OI基板)が利用される。27は最終プロセスを経た後
は除去されるハンドルウェハ(材料基板、SOI基板)
である。これらデバイスウェハ26およびハンドルウェ
ハ27は酸化膜25’を介して接合したSOI( Silic
on On Insulator )基板(材料基板)28を構成する。
されるデバイスウェハで、比較的安価に入手が可能な
(100)面方位のシリコン単結晶基板(材料基板、S
OI基板)が利用される。27は最終プロセスを経た後
は除去されるハンドルウェハ(材料基板、SOI基板)
である。これらデバイスウェハ26およびハンドルウェ
ハ27は酸化膜25’を介して接合したSOI( Silic
on On Insulator )基板(材料基板)28を構成する。
【0067】以下、図16に基づいてこの発明のマイク
ロミラー装置の製造方法を説明する。先ず、SOI基板
28のデバイスウェハ26側に一般的な半導体のエッチ
ングマスク形成およびパターニング手法であるフォトリ
ソグラフィーや蒸着、スパッタ蒸着法、エッチング手法
などを繰り返して順次パターニングを施したエッチング
マスク23,24,25を積層させる。このとき、重な
り合うエッチングマスクにおいて、表層に近い方のマス
クの除去に対する耐性を有した材料で次位のエッチング
マスクを形成する。また、最もエッチングによる除去を
受けないように形成する構成部(図16のアンカー部9
AのようにZ軸方向の高さを有する部分)が最後に残る
ように対応するエッチングマスクの積層させる順序を決
定する。
ロミラー装置の製造方法を説明する。先ず、SOI基板
28のデバイスウェハ26側に一般的な半導体のエッチ
ングマスク形成およびパターニング手法であるフォトリ
ソグラフィーや蒸着、スパッタ蒸着法、エッチング手法
などを繰り返して順次パターニングを施したエッチング
マスク23,24,25を積層させる。このとき、重な
り合うエッチングマスクにおいて、表層に近い方のマス
クの除去に対する耐性を有した材料で次位のエッチング
マスクを形成する。また、最もエッチングによる除去を
受けないように形成する構成部(図16のアンカー部9
AのようにZ軸方向の高さを有する部分)が最後に残る
ように対応するエッチングマスクの積層させる順序を決
定する。
【0068】この後、エッチングマスク23,24,2
5の積層が終了したSOI基板28を表層のエッチング
マスク23から高異方性エッチングを行う。この高異方
性エッチングは市販のシリコンドライエッチング装置
( ICP-RIE 装置)を利用してSOI基板28の深さ方
向(図16中、Z軸方向)にエッチングを行う。高異方
性エッチングをすることによって、SOI基板28の側
壁(図16中、Z−X面)はエッチングを受けず、図1
6中のY軸方向へのサイドエッチングが非常に少ない構
造が実現できる。
5の積層が終了したSOI基板28を表層のエッチング
マスク23から高異方性エッチングを行う。この高異方
性エッチングは市販のシリコンドライエッチング装置
( ICP-RIE 装置)を利用してSOI基板28の深さ方
向(図16中、Z軸方向)にエッチングを行う。高異方
性エッチングをすることによって、SOI基板28の側
壁(図16中、Z−X面)はエッチングを受けず、図1
6中のY軸方向へのサイドエッチングが非常に少ない構
造が実現できる。
【0069】上記のようにして第1層目のエッチングマ
スク23に高異方性エッチングを施したSOI基板28
を図16(a)に示す。この後、O2アッシングにより
第1層目のエッチングマスク23であるレジスト薄膜を
除去する。これにより、第2層目のエッチングマスク2
4である金属薄膜が表層に現れる。この第2層目のエッ
チングマスク24に対して上記と同様に高異方性エッチ
ングを行う。この結果、図16(b)に示すように最初
のエッチングによるエッチング形状がそのまま保存さ
れ、且つ深さ方向(図16中、Z軸方向)に均一深度で
エッチングされた断面構造が形成される。
スク23に高異方性エッチングを施したSOI基板28
を図16(a)に示す。この後、O2アッシングにより
第1層目のエッチングマスク23であるレジスト薄膜を
除去する。これにより、第2層目のエッチングマスク2
4である金属薄膜が表層に現れる。この第2層目のエッ
チングマスク24に対して上記と同様に高異方性エッチ
ングを行う。この結果、図16(b)に示すように最初
のエッチングによるエッチング形状がそのまま保存さ
れ、且つ深さ方向(図16中、Z軸方向)に均一深度で
エッチングされた断面構造が形成される。
【0070】この後、第2層目のエッチングマスク24
を除去すると、酸化膜で形成された第3のエッチングマ
スク25が表層に現れる。これに対して3回目のエッチ
ング操作を行うことで、SOI基板28は当初の表面か
らおおよそ5μm以上深くまで削られる。これにより、
最終的に図16(c)に示すようなマイクロミラー装置
の各構造体が形成される。このマイクロミラー装置の構
造体が形成されたSOI基板28は、この後フッ酸処理
によってエッチングマスク25が除去される。
を除去すると、酸化膜で形成された第3のエッチングマ
スク25が表層に現れる。これに対して3回目のエッチ
ング操作を行うことで、SOI基板28は当初の表面か
らおおよそ5μm以上深くまで削られる。これにより、
最終的に図16(c)に示すようなマイクロミラー装置
の各構造体が形成される。このマイクロミラー装置の構
造体が形成されたSOI基板28は、この後フッ酸処理
によってエッチングマスク25が除去される。
【0071】次に、金属電極(駆動電極12及び検出電
極11)を形成させたパイレックスガラスなどで作成し
た支持基板6と、マイクロミラー装置の構造体が形成さ
れたSOI基板28のアンカー部9Aとを陽極接合の手
法を用いて接合する(図16(d))。さらに、この構
造体のハンドルウェハ27に対して、ウェットエッチン
グまたはドライエッチングを施すことで、ハンドルウェ
ハ27が除去される(図16(e))。
極11)を形成させたパイレックスガラスなどで作成し
た支持基板6と、マイクロミラー装置の構造体が形成さ
れたSOI基板28のアンカー部9Aとを陽極接合の手
法を用いて接合する(図16(d))。さらに、この構
造体のハンドルウェハ27に対して、ウェットエッチン
グまたはドライエッチングを施すことで、ハンドルウェ
ハ27が除去される(図16(e))。
【0072】結果として残った酸化膜25’はフッ酸処
理を施すことで除去される。この後、選択スパッタ法や
選択蒸着法などにより、ミラー形成基板2B上や駆動フ
レーム7D上にミラー部1の材料となるアルミニウムや
クロム/金などの金属薄膜が形成される。さらに、駆動
力発生手段としての圧電体14を駆動フレーム7D上に
形成してマイクロミラー装置が完成する(図16
(f))。
理を施すことで除去される。この後、選択スパッタ法や
選択蒸着法などにより、ミラー形成基板2B上や駆動フ
レーム7D上にミラー部1の材料となるアルミニウムや
クロム/金などの金属薄膜が形成される。さらに、駆動
力発生手段としての圧電体14を駆動フレーム7D上に
形成してマイクロミラー装置が完成する(図16
(f))。
【0073】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、マイクロミラー装置の各構成部に対応するパターン
が形成されたエッチングマスク23,24,25を、予
めSOI基板28に積層し、このSOI基板28に表層
のエッチングマスク23から順次異方性エッチングとエ
ッチングマスク除去を交互に行い、マイクロミラー装置
の各構成部を形成することによりマイクロミラー装置を
製造するので、凹凸のない平坦な基板上でエッチングマ
スクの形成が可能であり、精度良くエッチングマスクの
パターニングをすることができ、また表層側からのみの
簡単なプロセスで製造することができる。
ば、マイクロミラー装置の各構成部に対応するパターン
が形成されたエッチングマスク23,24,25を、予
めSOI基板28に積層し、このSOI基板28に表層
のエッチングマスク23から順次異方性エッチングとエ
ッチングマスク除去を交互に行い、マイクロミラー装置
の各構成部を形成することによりマイクロミラー装置を
製造するので、凹凸のない平坦な基板上でエッチングマ
スクの形成が可能であり、精度良くエッチングマスクの
パターニングをすることができ、また表層側からのみの
簡単なプロセスで製造することができる。
【0074】また、上記実施の形態ではエッチングマス
クを積層させたSOI基板の表層側のみからエッチング
を行う例を示したが、材料基板はSOI基板に限らず、
材料基板の表裏両面にエッチングマスクを複数積層し、
表裏両面側からエッチングを行ってもよい。この場合、
表裏各面からエッチングマスクのパターニングが行える
ので、精度良くそのアライメントをすることができる。
クを積層させたSOI基板の表層側のみからエッチング
を行う例を示したが、材料基板はSOI基板に限らず、
材料基板の表裏両面にエッチングマスクを複数積層し、
表裏両面側からエッチングを行ってもよい。この場合、
表裏各面からエッチングマスクのパターニングが行える
ので、精度良くそのアライメントをすることができる。
【0075】なお、上記実施の形態では、エッチングマ
スクを3層積層させたものについて示したが、マイクロ
ミラー装置の構造によっては4層以上積層させてもかま
わない。
スクを3層積層させたものについて示したが、マイクロ
ミラー装置の構造によっては4層以上積層させてもかま
わない。
【0076】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ミラ
ー部が形成され、対向する2辺と直交する線上にねじれ
梁を有するミラー形成基板と、支持基板上に突出して設
けられ、ねじれ梁の端部を支持してミラー形成基板を支
持基板上に固定するアンカー部と、少なくともミラー形
成基板のねじれ梁の片側外周を囲むように設けられ、ね
じれ梁の軸方向と平行に一端をミラー形成基板に接続し
たリンク梁を有する駆動フレームと、この駆動フレーム
に駆動力を与える駆動力発生手段とを備えたので、駆動
フレームを面外方向に微小に変位させるだけで、ミラー
形成基板を面外方向に大きく変位させることができる。
このため、ミラー部の光ビームの最大走査角度θsma
xを大きくすることができるマイクロミラー装置を低駆
動電圧で実現することができる効果がある。
ー部が形成され、対向する2辺と直交する線上にねじれ
梁を有するミラー形成基板と、支持基板上に突出して設
けられ、ねじれ梁の端部を支持してミラー形成基板を支
持基板上に固定するアンカー部と、少なくともミラー形
成基板のねじれ梁の片側外周を囲むように設けられ、ね
じれ梁の軸方向と平行に一端をミラー形成基板に接続し
たリンク梁を有する駆動フレームと、この駆動フレーム
に駆動力を与える駆動力発生手段とを備えたので、駆動
フレームを面外方向に微小に変位させるだけで、ミラー
形成基板を面外方向に大きく変位させることができる。
このため、ミラー部の光ビームの最大走査角度θsma
xを大きくすることができるマイクロミラー装置を低駆
動電圧で実現することができる効果がある。
【0077】この発明によれば、ミラー部が形成され、
対向する2辺と直交する線上にねじれ梁を有するミラー
形成基板と、少なくともミラー形成基板のねじれ梁の片
側外周を囲むように設けられ、ねじれ梁の両端部を支持
する駆動フレームと、この駆動フレームに駆動力を与え
る駆動力発生手段とを備えたので、駆動フレームを面外
方向に微小に変位させるだけで、ミラー形成基板を面外
方向に大きく変位させることができる。このため、ミラ
ー部の光ビームの最大走査角度θsmaxを大きくする
ことができるマイクロミラー装置を低駆動電圧で実現す
ることができる効果がある。
対向する2辺と直交する線上にねじれ梁を有するミラー
形成基板と、少なくともミラー形成基板のねじれ梁の片
側外周を囲むように設けられ、ねじれ梁の両端部を支持
する駆動フレームと、この駆動フレームに駆動力を与え
る駆動力発生手段とを備えたので、駆動フレームを面外
方向に微小に変位させるだけで、ミラー形成基板を面外
方向に大きく変位させることができる。このため、ミラ
ー部の光ビームの最大走査角度θsmaxを大きくする
ことができるマイクロミラー装置を低駆動電圧で実現す
ることができる効果がある。
【0078】この発明によれば、駆動フレームは対向す
る2辺と直交する線上に設けた第1の駆動フレーム側ね
じれ梁と、支持基板上に突出して設けられ、第1の駆動
フレーム側ねじれ梁の端部を支持してミラー形成基板を
支持基板上に固定する第1の駆動フレーム側アンカー部
とを備えたので、段落0076,0077のマイクロミ
ラー装置に使用することで、駆動フレームを面外方向に
微小に変位させるだけで、ミラー形成基板を面外方向に
大きく変位させることができる効果がある。
る2辺と直交する線上に設けた第1の駆動フレーム側ね
じれ梁と、支持基板上に突出して設けられ、第1の駆動
フレーム側ねじれ梁の端部を支持してミラー形成基板を
支持基板上に固定する第1の駆動フレーム側アンカー部
とを備えたので、段落0076,0077のマイクロミ
ラー装置に使用することで、駆動フレームを面外方向に
微小に変位させるだけで、ミラー形成基板を面外方向に
大きく変位させることができる効果がある。
【0079】この発明によれば、駆動フレームは支持基
板上に突出して設けられ、駆動フレームの1辺と接続し
て駆動フレームを支持基板上に固定する第2の駆動フレ
ーム側アンカー部を備えたので、段落0076,007
7のマイクロミラー装置に使用することで、駆動フレー
ムを面外方向に微小に変位させるだけで、ミラー形成基
板を面外方向に大きく変位させることができる効果があ
る。
板上に突出して設けられ、駆動フレームの1辺と接続し
て駆動フレームを支持基板上に固定する第2の駆動フレ
ーム側アンカー部を備えたので、段落0076,007
7のマイクロミラー装置に使用することで、駆動フレー
ムを面外方向に微小に変位させるだけで、ミラー形成基
板を面外方向に大きく変位させることができる効果があ
る。
【0080】この発明によれば、ミラー部が形成され、
対向する2辺と直交する線上にねじれ梁を有するミラー
形成基板と、少なくともミラー形成基板のねじれ梁の片
側外周を囲むように設けられ、ねじれ梁の軸方向と平行
に一端をミラー形成基板に接続したリンク梁を有する第
1の駆動フレームと、この第1の駆動フレームのリンク
梁と対向する辺の中央直交線上に設けた第2の駆動フレ
ーム側ねじれ梁と、少なくとも第1の駆動フレームの第
2の駆動フレーム側ねじれ梁の片側外周を囲むように設
けられ、第2の駆動フレーム側ねじれ梁の軸方向と平行
に一端を第1の駆動フレームに接続した駆動フレーム間
リンク梁を有する第2の駆動フレームと、第1の駆動フ
レームおよび第2の駆動フレームに駆動力を与える駆動
力発生手段とを備えたので、第1の駆動フレームと第2
の駆動フレームを面外方向に微小に変位させるだけで、
2軸回りにミラー形成基板を面外方向に大きく変位させ
ることができる。このため、2軸方向の光ビームの最大
走査角度θsmaxを大きくしたマイクロミラー装置に
よる2軸回りの光ビーム走査を低駆動電圧で実現するこ
とができる効果がある。
対向する2辺と直交する線上にねじれ梁を有するミラー
形成基板と、少なくともミラー形成基板のねじれ梁の片
側外周を囲むように設けられ、ねじれ梁の軸方向と平行
に一端をミラー形成基板に接続したリンク梁を有する第
1の駆動フレームと、この第1の駆動フレームのリンク
梁と対向する辺の中央直交線上に設けた第2の駆動フレ
ーム側ねじれ梁と、少なくとも第1の駆動フレームの第
2の駆動フレーム側ねじれ梁の片側外周を囲むように設
けられ、第2の駆動フレーム側ねじれ梁の軸方向と平行
に一端を第1の駆動フレームに接続した駆動フレーム間
リンク梁を有する第2の駆動フレームと、第1の駆動フ
レームおよび第2の駆動フレームに駆動力を与える駆動
力発生手段とを備えたので、第1の駆動フレームと第2
の駆動フレームを面外方向に微小に変位させるだけで、
2軸回りにミラー形成基板を面外方向に大きく変位させ
ることができる。このため、2軸方向の光ビームの最大
走査角度θsmaxを大きくしたマイクロミラー装置に
よる2軸回りの光ビーム走査を低駆動電圧で実現するこ
とができる効果がある。
【0081】この発明によれば、リンク梁は一端をねじ
れ梁の基部の極近傍に接続したので、段落0076,0
077のマイクロミラー装置に採用することで、駆動フ
レームを面外方向に微小に変位させるだけで、ミラー形
成基板を面外方向に大きく変位させることができる効果
がある。
れ梁の基部の極近傍に接続したので、段落0076,0
077のマイクロミラー装置に採用することで、駆動フ
レームを面外方向に微小に変位させるだけで、ミラー形
成基板を面外方向に大きく変位させることができる効果
がある。
【0082】この発明によれば、駆動フレーム間リンク
梁は、一端を第2の駆動フレーム側ねじれ梁の基部の極
近傍に接続したので、段落0080のマイクロミラー装
置に採用することで、駆動フレームを面外方向に微小に
変位させるだけで、ミラー形成基板を面外方向に大きく
変位させることができる効果がある。
梁は、一端を第2の駆動フレーム側ねじれ梁の基部の極
近傍に接続したので、段落0080のマイクロミラー装
置に採用することで、駆動フレームを面外方向に微小に
変位させるだけで、ミラー形成基板を面外方向に大きく
変位させることができる効果がある。
【0083】この発明によれば、ミラー形成基板がねじ
れ梁を対称軸とする非対称な平面構造を有するので、駆
動フレームを面外方向に微小に振動させるだけで、その
振動の駆動慣性力によりミラー形成基板を面外方向に大
きく変位させることができる効果がある。
れ梁を対称軸とする非対称な平面構造を有するので、駆
動フレームを面外方向に微小に振動させるだけで、その
振動の駆動慣性力によりミラー形成基板を面外方向に大
きく変位させることができる効果がある。
【0084】この発明によれば、駆動力発生手段は駆動
フレーム下側の支持基板上に設けた駆動電極であって、
駆動フレームと駆動電極との少なくとも一方に駆動電圧
を印加することで発生する静電引力によって駆動フレー
ムを駆動させることを特徴とするので、上記マイクロミ
ラー装置に使用することで、光ビーム走査を低駆動電圧
で実現することができる効果がある。
フレーム下側の支持基板上に設けた駆動電極であって、
駆動フレームと駆動電極との少なくとも一方に駆動電圧
を印加することで発生する静電引力によって駆動フレー
ムを駆動させることを特徴とするので、上記マイクロミ
ラー装置に使用することで、光ビーム走査を低駆動電圧
で実現することができる効果がある。
【0085】この発明によれば、駆動力発生手段は駆動
フレーム上側に形成した圧電体であって、該圧電体の表
裏面に交流電位差を与えることで発生する圧電体の曲げ
振動によって駆動フレームを駆動させることを特徴とす
るので、上記マイクロミラー装置に使用することで、光
ビーム走査を低駆動電圧で実現することができる効果が
ある。
フレーム上側に形成した圧電体であって、該圧電体の表
裏面に交流電位差を与えることで発生する圧電体の曲げ
振動によって駆動フレームを駆動させることを特徴とす
るので、上記マイクロミラー装置に使用することで、光
ビーム走査を低駆動電圧で実現することができる効果が
ある。
【0086】この発明によれば、駆動力発生手段は永久
磁石と電磁石とからなる磁石対であって、該磁石対が発
生する磁力によって駆動フレームを駆動させることを特
徴とするので、上記マイクロミラー装置に使用すること
で、光ビーム走査を低駆動電圧で実現することができる
効果がある。
磁石と電磁石とからなる磁石対であって、該磁石対が発
生する磁力によって駆動フレームを駆動させることを特
徴とするので、上記マイクロミラー装置に使用すること
で、光ビーム走査を低駆動電圧で実現することができる
効果がある。
【0087】この発明によれば、ミラー形成基板下側の
支持基板面にミラー形成基板接触防止用凹部を備えるの
で、駆動フレームと駆動電極との間の距離であるギャッ
プを小さくしてもミラー形成基板を安定して動作させる
ことができ、ひいては駆動電圧を低電圧化することがで
きる効果がある。
支持基板面にミラー形成基板接触防止用凹部を備えるの
で、駆動フレームと駆動電極との間の距離であるギャッ
プを小さくしてもミラー形成基板を安定して動作させる
ことができ、ひいては駆動電圧を低電圧化することがで
きる効果がある。
【0088】この発明によれば、ミラー形成基板の厚み
を駆動フレームの厚みに比べて十分に薄くしたことを特
徴とするので、駆動フレームと駆動電極との間の距離で
あるギャップを小さくしてもミラー形成基板を安定して
動作させることができ、ひいては駆動電圧を低電圧化す
ることができる効果がある。
を駆動フレームの厚みに比べて十分に薄くしたことを特
徴とするので、駆動フレームと駆動電極との間の距離で
あるギャップを小さくしてもミラー形成基板を安定して
動作させることができ、ひいては駆動電圧を低電圧化す
ることができる効果がある。
【0089】この発明によれば、マイクロミラー装置の
各構成部に対応するパターンを形成したエッチングマス
クを、予め材料基板の片面または両面に複数積層し、エ
ッチングマスクを積層した材料基板に、表層のエッチン
グマスクから順次異方性エッチングとエッチングマスク
除去を交互に行い、マイクロミラー装置の各構成部を形
成することを特徴とするので、凹凸のない平坦な基板上
でエッチングマスク形成が可能であり、精度良くエッチ
ングマスクのパターニングをすることができ、また、一
方の面若しくは表裏面の各々の面からの高異方性エッチ
ングによる簡単なプロセスで各構成部を形成することが
できる効果がある。
各構成部に対応するパターンを形成したエッチングマス
クを、予め材料基板の片面または両面に複数積層し、エ
ッチングマスクを積層した材料基板に、表層のエッチン
グマスクから順次異方性エッチングとエッチングマスク
除去を交互に行い、マイクロミラー装置の各構成部を形
成することを特徴とするので、凹凸のない平坦な基板上
でエッチングマスク形成が可能であり、精度良くエッチ
ングマスクのパターニングをすることができ、また、一
方の面若しくは表裏面の各々の面からの高異方性エッチ
ングによる簡単なプロセスで各構成部を形成することが
できる効果がある。
【0090】この発明によれば、材料基板にSOI基板
を用い、マイクロミラー装置の各構成部に対応するパタ
ーンを形成したエッチングマスクを、予めSOI基板の
片面に複数積層し、エッチングマスクを積層したSOI
基板に、表層のエッチングマスクから順次異方性エッチ
ングとエッチングマスク除去を交互に行い、マイクロミ
ラー装置の各構成部を形成することを特徴とするので、
凹凸のない平坦な基板上でエッチングマスク形成が可能
であり、精度良くエッチングマスクのパターニングをす
ることができ、また、表層側からのみのエッチングによ
る簡単なプロセスで各構成部を形成することができる効
果がある。
を用い、マイクロミラー装置の各構成部に対応するパタ
ーンを形成したエッチングマスクを、予めSOI基板の
片面に複数積層し、エッチングマスクを積層したSOI
基板に、表層のエッチングマスクから順次異方性エッチ
ングとエッチングマスク除去を交互に行い、マイクロミ
ラー装置の各構成部を形成することを特徴とするので、
凹凸のない平坦な基板上でエッチングマスク形成が可能
であり、精度良くエッチングマスクのパターニングをす
ることができ、また、表層側からのみのエッチングによ
る簡単なプロセスで各構成部を形成することができる効
果がある。
【図1】 この発明の実施の形態1によるマイクロミラ
ー装置の構成を示す上面図である。
ー装置の構成を示す上面図である。
【図2】 図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるマイクロミラ
ー装置の他の例を示す図であり、図1のA−A線と同一
の位置に沿った断面図である。
ー装置の他の例を示す図であり、図1のA−A線と同一
の位置に沿った断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるマイクロミラ
ー装置を示す上面図である。
ー装置を示す上面図である。
【図5】 図4のB−B線に沿った断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるマイクロミラ
ー装置において他の駆動力発生手段を使用した構成を示
す上面図である。
ー装置において他の駆動力発生手段を使用した構成を示
す上面図である。
【図7】 図6のC−C線に沿った断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2によるマイクロミラ
ー装置において他の駆動力発生手段を使用した構成を示
す上面図である。
ー装置において他の駆動力発生手段を使用した構成を示
す上面図である。
【図9】 図8のD−D線に沿った断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3によるマイクロミ
ラー装置を示す上面図である。
ラー装置を示す上面図である。
【図11】 図10中のE−E線に沿った断面図であ
る。
る。
【図12】 この発明の実施の形態4によるマイクロミ
ラー装置を示す上面図である。
ラー装置を示す上面図である。
【図13】 図12中のF−F線に沿った断面図であ
る。
る。
【図14】 この発明の実施の形態4によるマイクロミ
ラー装置の他の例を示す図であり、図12中のF−F線
と同一位置に沿った断面図である。
ラー装置の他の例を示す図であり、図12中のF−F線
と同一位置に沿った断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態4によるマイクロミ
ラー装置の他の例を示す図であり、図12中のF−F線
と同一位置に沿った断面図である。
ラー装置の他の例を示す図であり、図12中のF−F線
と同一位置に沿った断面図である。
【図16】 図15で示した構造のマイクロミラー装置
の製造過程を示す図であり、(a)から(b)の図は図
12中のF−F線と同一位置に沿った断面図である。
の製造過程を示す図であり、(a)から(b)の図は図
12中のF−F線と同一位置に沿った断面図である。
【図17】 従来のマイクロミラー装置の構成例を示す
上面図である。
上面図である。
【図18】 図17のマイクロミラー装置のA−A線に
沿った断面図である。
沿った断面図である。
【図19】 マイクロミラー装置の駆動電極に印加する
駆動電極の例を示す図である。
駆動電極の例を示す図である。
1 ミラー部、2,2A,2B ミラー形成基板、3
ねじれ梁、4 アンカー部、6 支持基板、7,7A,
7D 駆動フレーム、7B 駆動フレーム(第1の駆動
フレーム)、7C 駆動フレーム(第2の駆動フレー
ム)、8 ねじれ梁(第1の駆動フレーム側ねじれ
梁)、9 アンカー部(第1の駆動フレーム側アンカー
部)、9A アンカー部(第2の駆動フレーム側アンカ
ー部)、10リンク梁、12 駆動電極(駆動力発生手
段)、14 圧電体(駆動力発生手段)、14A 永久
磁石(駆動力発生手段)、14B 電磁石(駆動力発生
手段)、16 ねじれ梁(第2の駆動フレーム側ねじれ
梁)、18 リンク梁(駆動フレーム間リンク梁)、2
3,24,25 エッチングマスク、28 SOI基板
(材料基板)。
ねじれ梁、4 アンカー部、6 支持基板、7,7A,
7D 駆動フレーム、7B 駆動フレーム(第1の駆動
フレーム)、7C 駆動フレーム(第2の駆動フレー
ム)、8 ねじれ梁(第1の駆動フレーム側ねじれ
梁)、9 アンカー部(第1の駆動フレーム側アンカー
部)、9A アンカー部(第2の駆動フレーム側アンカ
ー部)、10リンク梁、12 駆動電極(駆動力発生手
段)、14 圧電体(駆動力発生手段)、14A 永久
磁石(駆動力発生手段)、14B 電磁石(駆動力発生
手段)、16 ねじれ梁(第2の駆動フレーム側ねじれ
梁)、18 リンク梁(駆動フレーム間リンク梁)、2
3,24,25 エッチングマスク、28 SOI基板
(材料基板)。
フロントページの続き (72)発明者 三田 信 東京都港区六本木7丁目22番1号 東京 大学生産技術研究所内 (72)発明者 年吉 洋 東京都港区六本木7丁目22番1号 東京 大学生産技術研究所内 (72)発明者 三田 吉郎 東京都港区六本木7丁目22番1号 東京 大学生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平10−206758(JP,A) 特開 平10−239601(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/10 G02B 26/08
Claims (15)
- 【請求項1】 ミラー部が形成され、対向する2辺と直
交する線上にねじれ梁を有するミラー形成基板と、 支持基板上に突出して設けられ、上記ねじれ梁の端部を
支持して上記ミラー形成基板を上記支持基板上に固定す
るアンカー部と、 少なくとも上記ミラー形成基板のねじれ梁の片側外周を
囲むように設けられ、上記ねじれ梁の軸方向と平行に一
端を上記ミラー形成基板に接続したリンク梁を有する駆
動フレームと、 この駆動フレームに駆動力を与える駆動力発生手段とを
備えたマイクロミラー装置。 - 【請求項2】 ミラー部が形成され、対向する2辺と直
交する線上にねじれ梁を有するミラー形成基板と、 少なくとも上記ミラー形成基板のねじれ梁の片側外周を
囲むように設けられ、上記ねじれ梁の両端部を支持する
駆動フレームと、 この駆動フレームに駆動力を与える駆動力発生手段とを
備えたマイクロミラー装置。 - 【請求項3】 駆動フレームは、 対向する2辺と直交する線上に設けた第1の駆動フレー
ム側ねじれ梁と、 支持基板上に突出して設けられ、上記第1の駆動フレー
ム側ねじれ梁の端部を支持してミラー形成基板を上記支
持基板上に固定する第1の駆動フレーム側アンカー部と
を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
のマイクロミラー装置。 - 【請求項4】 駆動フレームは、 支持基板上に突出して設けられ、上記駆動フレームの1
辺と接続して上記駆動フレームを上記支持基板上に固定
する第2の駆動フレーム側アンカー部を備えたことを特
徴とする請求項1または請求項2記載のマイクロミラー
装置。 - 【請求項5】 ミラー部が形成され、対向する2辺と直
交する線上にねじれ梁を有するミラー形成基板と、 少なくとも上記ミラー形成基板のねじれ梁の片側外周を
囲むように設けられ、上記ねじれ梁の軸方向と平行に一
端を上記ミラー形成基板に接続したリンク梁を有する第
1の駆動フレームと、 この第1の駆動フレームの上記リンク梁と対向する辺の
中央直交線上に設けた第2の駆動フレーム側ねじれ梁
と、 少なくとも上記第1の駆動フレームの上記第2の駆動フ
レーム側ねじれ梁の片側外周を囲むように設けられ、上
記第2の駆動フレーム側ねじれ梁の軸方向と平行に一端
を上記第1の駆動フレームに接続した駆動フレーム間リ
ンク梁を有する第2の駆動フレームと、 上記第1の駆動フレームおよび第2の駆動フレームに駆
動力を与える駆動力発生手段とを備えたマイクロミラー
装置。 - 【請求項6】 リンク梁は、 一端をねじれ梁の基部の極近傍に接続したことを特徴と
する請求項1または請求項5記載のマイクロミラー装
置。 - 【請求項7】 駆動フレーム間リンク梁は、 一端を第2の駆動フレーム側ねじれ梁の基部の極近傍に
接続したことを特徴とする請求項5記載のマイクロミラ
ー装置。 - 【請求項8】 ミラー形成基板は、 ねじれ梁を対称軸とする非対称な平面構造を有すること
を特徴とする請求項4記載のマイクロミラー装置。 - 【請求項9】 駆動力発生手段は、 駆動フレーム下側の支持基板上に設けた駆動電極であっ
て、 上記駆動フレームと上記駆動電極との少なくとも一方に
駆動電圧を印加することで発生する静電引力によって上
記駆動フレームを駆動させることを特徴とする請求項1
から請求項8のうちいずれか1項記載のマイクロミラー
装置。 - 【請求項10】 駆動力発生手段は、 駆動フレーム上側に形成した圧電体であって、 該圧電体の表裏面に交流電位差を与えることで発生する
上記圧電体の曲げ振動によって駆動フレームを駆動させ
ることを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれ
か1項記載のマイクロミラー装置。 - 【請求項11】 駆動力発生手段は、 永久磁石と電磁石とからなる磁石対であって、 該磁石対が発生する磁力によって駆動フレームを駆動さ
せることを特徴とする請求項1から請求項10のうちい
ずれか1項記載のマイクロミラー装置。 - 【請求項12】 ミラー形成基板下側の支持基板面にミ
ラー形成基板接触防止用凹部を備えた請求項1から請求
項11のうちいずれか1項記載のマイクロミラー装置。 - 【請求項13】 ミラー形成基板の厚みを駆動フレーム
の厚みに比べて十分に薄くしたことを特徴とする請求項
1から請求項12のうちいずれか1項記載のマイクロミ
ラー装置。 - 【請求項14】 エッチングマスク形成−エッチング操
作により、各構成部を形成するマイクロミラー装置の製
造方法において、 マイクロミラー装置の上記各構成部に対応するパターン
を形成したエッチングマスクを、予め材料基板の片面ま
たは両面に複数積層し、 上記エッチングマスクを積層した材料基板に、表層の上
記エッチングマスクから順次異方性エッチングとエッチ
ングマスク除去を交互に行い、上記マイクロミラー装置
の各構成部を形成することを特徴とするマイクロミラー
装置の製造方法。 - 【請求項15】 材料基板にSOI基板を用い、マイク
ロミラー装置の各構成部に対応するパターンを形成した
エッチングマスクを、予め上記SOI基板の片面に複数
積層し、 上記エッチングマスクを積層したSOI基板に、表層の
上記エッチングマスクから順次異方性エッチングとエッ
チングマスク除去を交互に行い、上記マイクロミラー装
置の各構成部を形成することを特徴とする請求項14記
載のマイクロミラー装置の製造方法。
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