JP2002258174A - 光変調装置及びそれを有する電子機器 - Google Patents
光変調装置及びそれを有する電子機器Info
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Abstract
すること。 【解決手段】 電極基板100には複数の駆動電極13
0が形成されている。ミラー基板200には複数の微小
ミラー220がマトリクス状に形成されている。駆動電
極130と微小ミラー220との電位差による静電気力
により、各微小ミラー220が傾斜駆動される。微小ミ
ラー220はシリコン単結晶層から構成される。
Description
れを有する電子機器に関する。
電位差により生じる静電気力により、微小ミラーを傾斜
駆動させ、これにより光源からの光を変調する。光変調
装置として、例えば、多数の微小ミラーがマトリクス状
に配置された構造を有するDMD(Digital Micromirro
r Device)が知られている。DMDによれば、高解像
度、高輝度の大画面を提供できる。このため、DMD
は、プロジェクター等の投写型画像装置に使用されてい
る。
じると、光は微小ミラーで乱反射するので、正確な光変
調制御をすることができない。これにより、例えば、光
の利用効率が悪くなる問題や、乱反射された光が他の画
素の情報として入力されることにより画質が低下する問
題が生じる。微小ミラーの表面粗さが大きい場合も同様
の問題が生じる。
な光変調装置及びそれを有する電子機器を提供すること
である。
ン単結晶層を含む微小ミラーと、前記微小ミラーを含む
ミラー基板と、前記微小ミラーとの電位差により生じる
静電気力により、前記微小ミラーを傾斜駆動させる駆動
電極と、前記駆動電極を含み、かつ、前記微小ミラーの
裏面と前記駆動電極とが対向するように前記ミラー基板
に固定された電極基板と、を備える光変調装置である。
を含む。このシリコン単結晶層を用いることによって、
微小ミラーに生じる反りを小さくすることができる。よ
って、本発明によれば、正確な光変調制御が可能とな
る。
表面粗さは、SOI基板におけるシリコン基板とシリコ
ン酸化層との界面の粗さ、SOI基板におけるシリコン
酸化層とシリコン単結晶層との界面の粗さ、SOS基板
におけるサファイヤ基板とシリコン酸化層との界面の粗
さ、及び、SOS基板におけるシリコン酸化層とシリコ
ン単結晶層との界面の粗さのうち、いずれかと同じであ
ってもよい。
さいので、光の散乱や拡散を小さくすることができ、こ
れにより、正確な光変調制御が可能となる。SOI基板
とは、シリコン基板上に、シリコン酸化層、シリコン単
結晶層が積層された基板である。SOS基板とは、サフ
ァイヤ基板上に、シリコン酸化層、シリコン単結晶層が
積層された基板である。SOI基板又はSOS基板のシ
リコン単結晶層に微小ミラーを形成する場合、シリコン
酸化層をストッパーとしてシリコン基板又はサファイヤ
基板を除去する。そして、ストッパーとなるシリコン酸
化層を除去しない場合は、シリコン基板(サファイヤ基
板)とシリコン酸化層との界面の粗さが微小ミラーの表
面粗さとなり、ストッパーとなるシリコン酸化層を除去
する場合は、シリコン酸化層とシリコン単結晶層との界
面の粗さが微小ミラーの表面粗さとなる。
表面粗さは、ラフネスアベレージ(Ra)で表すと、
0.1〜0.4nmであってもよい。
層とシリコン単結晶層との界面の粗さは、例えば、Ra
で表すと、0.1〜0.4nmである。これによれば、
微小ミラーの表面粗さが小さいので、光の散乱や拡散を
小さくすることができ、これにより、正確な光変調制御
が可能となる。なお、Raは、算術平均粗さであり、表
面粗さの定義の一つである(JISB0601-199
4)。
は、前記シリコン単結晶層をパターニングすることによ
り形成されてもよい。
は、前記シリコン単結晶層をパターニングすることによ
り形成され、前記微小ミラーを傾斜駆動させるときの軸
となる軸部と、前記シリコン単結晶層をパターニングす
ることにより形成され、前記微小ミラーを傾斜駆動させ
るときの支点となる支持部と、を備えてもよい。
ン単結晶層をパターニングすることにより形成されるの
で、軸部と支持部とは強固に結合している。このため、
微小ミラーの傾斜駆動のときに軸部と支持部との結合部
に応力が集中しても、結合部は破壊しにくい。
は、前記シリコン単結晶層をパターニングすることによ
り形成され、前記微小ミラーを傾斜駆動させるときの軸
となる軸部を含み、前記電極基板は、前記微小ミラーを
傾斜駆動させるときの支点となる支持部を含んでもよ
い。
に形成されたシリコン酸化層が含まれてもよい。
はSOS基板のシリコン酸化層でもよい。シリコン酸化
層は透明なので除去しなくても微小ミラーは光を反射す
ることができる。
層上に形成された反射層が含まれていてもよい。
ム、金、銀がある。なお、シリコン単結晶層に形成され
た微小ミラー自体で光を反射させる場合、このような反
射層は不要である。
裏面に形成され、前記微小ミラーと前記駆動電極とのシ
ョートを防ぐための絶縁層が含まれていてもよい。
ショートを防ぐことができる。
は複数あり、これらが一ライン状又はマトリクス状に配
列されていてもよい。
のいずれかに記載の光変調装置を有する電子機器であ
る。
機器を構成することができる。例えば、プロジェクショ
ンランプと、前記プロジェクションランプより出射され
た光を、画素毎に配置された複数の微小ミラーの傾斜駆
動によりそれぞれ反射させて、画素毎に変調された反射
光とする光変調装置と、前記光変調装置からの反射光を
スクリーンに向けて拡大投影するプロジェクションレン
ズと、によりプロジェクターを構成できる。
光源からのレーザ光を、アレー状に配列された複数の微
小ミラーの傾斜駆動により順次反射させて、一方向に走
査しながら変調された反射光を前記感光体に向けて出射
して前記潜像を形成する光変調装置と、前記感光体に形
成された潜像を現像する現像装置と、前記感光体上の現
像を記録媒体上に転写する転写装置と、により電子写真
装置を構成できる。
誘導コイルと、光変調装置と、各々の前記誘導コイルと
前記光変調装置の駆動電極とを接続する配線パターンと
を有し、各々の前記誘導コイルにて生ずる誘導電圧に基
づき、複数の前記微小ミラーをそれぞれ傾斜駆動させ
て、前記微小ミラーでの反射光により所望の光信号を生
成する光スイッチ装置を構成することができる。
露光体に出射して、前記被露光体を露光する露光装置に
おいて、前記露光源からの光を、各々の微小ミラーにて
反射させて、変調された光を前記被露光体に出射する光
変調装置を設けてもよい。こうすると、半導体ウエハな
どの被露光体に、露光工程を利用して、ロット番号など
のID情報を記録することができる。
出力用光ファイバが接続された光スイッチである。この
光スイッチが光変調装置により構成される。光スイッチ
の微小ミラーにより光路を切り換えることにより、入力
用光ファイバと出力用光ファイバとの接続が切り換えら
れる。
図面を用いて説明する。
に係る光変調装置の分解斜視図である。光変調装置1
は、電極基板100、ミラー基板200、カバーガラス
基板300を備える。
晶シリコンである。ミラー基板200は、枠部210内
にマトリクス状に配列された複数の微小ミラー220を
備える。なお、微小ミラー220の配列は、マトリクス
状に限られず、光変調装置1の用途に応じて、例えば、
一ライン状等、任意に配列することができる。
一辺の長さ15μmの四角形をしている。光変調装置1
をプロジェクター等の投写型画像装置に使用する場合、
一つの微小ミラー220が一画素として機能する。一方
向に沿って並ぶ微小ミラー220同士は、軸部230に
より連結されている。軸部230は、微小ミラー220
を傾斜駆動させるときの軸となる。つまり、微小ミラー
220は、軸部230を軸として、矢印A方向及びB方
向にねじれる。これにより、微小ミラー220は、矢印
A方向及び矢印B方向(軸回り)にそれぞれ、例えば、
約10度傾くことができる。図2は、図1に示すマトリ
クス状に配列された複数の微小ミラー220の一部を示
している。微小ミラー220は、軸部230と接続され
る部分の両側にスリット240が形成されている。スリ
ット240により微小ミラー220の傾斜駆動を容易に
している。
説明する。電極基板100の材料は、例えば、ナトリウ
ムを含有したガラスである。これは、ミラー基板200
を電極基板100に固定するのに、後で説明するように
陽極接合を用いるからである。
四方に位置する側壁部120を備える。凹領域110に
は、マトリクス状に配列された複数の駆動電極130が
形成されている。駆動電極130は、微小ミラー220
の裏面と対向した位置にあり、微小ミラー220を傾斜
駆動させる電極となる。二つの駆動電極130が一つの
微小ミラー220を駆動させる電極となる。例えば、微
小ミラー220-1で説明すると、駆動電極130-1、
130-2が微小ミラー220-1を駆動させる電極とな
る。
が延びる方向とほぼ直角の方向に並ぶ駆動電極130同
士は、配線140により電気的に共通接続されている。
配線140は、導電層をパターニングすることにより、
駆動電極130と同時に形成される。
部150が形成されている。支持部150の高さは、側
壁部120の高さと同じである。支持部150は、微小
ミラー220を傾斜駆動させるときの支点となる。な
お、支持部150は、ミラー基板200の軸部230に
形成されていてもよい。
る。一部の軸部230は、枠部210と固定される。例
えば、軸部230(230-1〜230-4)により接続
される微小ミラー220(220-1〜220-3)で説
明すると、軸部230-1は支持部150-1、軸部23
0-2は支持部150-2、軸部230-3は支持部15
0-3、軸部230-4は枠部210、にそれぞれ固定さ
れる。
120において、電極基板100と陽極接合される。こ
のとき、各支持部150は、対応する各軸部230と陽
極接合される。枠部210には、カバーガラス基板30
0が接合される。微小ミラー220が配置される光変調
装置1の空間部を種々の方法により、不活性ガス封入に
よる気密封止状態にすると、微小ミラー220の駆動時
に抵抗が少なく、応答動作の高速性、消費電力の低下が
図られる。
小ミラー220の傾斜駆動の原理を説明する。図3は、
光変調装置1において、微小ミラー220-1が配置さ
れている部分の断面図である。微小ミラー220-1の
表面には、シリコン酸化層225を介して反射層227
が形成され、微小ミラー220-1の裏面には、絶縁層
221が形成されている。
に、SOI基板を用いて作製される。SOI基板のシリ
コン単結晶層が微小ミラー220となり、SOI基板の
シリコン酸化層がシリコン酸化層225となる。反射層
227は、光りを反射する性質を有すればよく、その材
料としては、例えば、アルミニウム、金、銀がある。絶
縁層221は、微小ミラー220が駆動電極130とシ
ョートするのを防ぐ機能を有する。微小ミラー220に
絶縁層221を形成する代わりに、駆動電極130の表
面に絶縁層を形成してもよい。絶縁層221として、例
えば、TEOSや熱酸化膜のようなシリコン酸化層やシ
リコン窒化層がある。微小ミラー220が駆動電極13
0とショートする問題が生じなければ、絶縁層221は
不要である。
層なので、反射層としても機能することができる。よっ
て、微小ミラー220自体で光を反射させる場合、反射
層227は不要である。シリコン酸化層225は透明な
ので、除去しなくてもよいが、微小ミラー220に要求
される特性に応じて除去してもよい。
が傾斜している状態を示す断面図である。微小ミラー2
20-1にバイアス電圧Vaが印加された状態で、例え
ば、駆動電極130-1にプラス電圧を印加し、駆動電
極130-2にマイナス電圧を印加する。これにより、
微小ミラー220-1と駆動電極130-1との間に反発
の静電気力が作用し、かつ、微小ミラー220-1と駆
動電極130-2との間に吸引の静電気力が作用するの
で、微小ミラー220-1は、図4(A)に示すように
傾斜駆動される。これは、光が所定位置に向けて反射さ
れるON状態である。一方、駆動電極130-1、13
0-2に印加される電圧の極性を逆転することで、微小
ミラー220-1は、図4(B)に示すように傾斜駆動
される。これは、光が所定位置とは異なる方向に反射さ
れるOFF状態である。本実施形態では、ON状態とO
FF状態の切替時間を変化させることで、例えば、25
6階調表示が可能となっている。
(例えば厚み又は深さ方向の均一性)が±10%以内
(例えば±3%〜10%)のシリコン単結晶層を含み、
このようなシリコン単結晶層のみで構成されていてもよ
い。これによれば、ボロン等の不純物が不均一に(例え
ば±10%を超える均一性で)ドープされたシリコン単
結晶層を微小ミラーとする場合に比べて、微小ミラーに
生じる応力を小さくできる。よって、本実施形態に係る
光変調装置1によれば、微小ミラー220に生じる反り
を小さくできるので、正確な光変調制御が可能となる。
コン単結晶層のボロン濃度が高濃度、具体的には不純物
濃度1×18atoms/cm3以上の場合である。例えば、長
さ2mm、厚さ4μmのカンチレバーのボロン不純物濃
度が1×20atoms/cm3のとき、カンチレバーは200
μmの変位を起こす。通常のシリコン単結晶層は、ボロ
ン不純物濃度が1×16atoms/cm3〜1×17atoms/c
m3であるので、通常のシリコン単結晶層のカンチレバー
はこのような大きな変位をしない。
る光変調装置1は、電極基板100となる第1基板と、
ミラー基板200となる第2基板と、をそれぞれ作製
し、これらを接合することにより製造される。この製造
には、例えば、シリコンマイクロマシーン技術が用いら
れる。光変調装置1の製造方法には、第1製造方法、第
2製造方法、及びこれらの変形例がある。
板の製造について説明する。図5は、これを説明するた
めの工程図である。
のベースとなるガラス基板160を準備する。ガラス基
板160は、後述する陽極接合を行うために、例えば、
ナトリウム(Na)のようなアルカリ金属を含有したガ
ラスにより構成される。この種のガラス基板160とし
ては、ホウケイ酸ナトリウムガラスを用いることがで
き、例えばコーニング社製のパイレックスガラス(商品
名)を用いることができる。特に、陽極接合時にガラス
基板160を加熱するため、シリコンと熱膨張係数がほ
ぼ等しいことを考慮すると、コーニング#7740(商
品名)が最適である。
し、フォトリソグラフィによりレジストR1に所定のパ
ターニングをする。レジストR1をマスクとして、ガラ
ス基板160を、例えば、フッ酸水溶液によりウエット
エッチングすることにより、凹領域110を形成する。
ガラス基板160のうち、レジストR1でマスクされた
部分が側壁部120となる。側壁部120の高さ、言い
換えれば、凹領域110の深さは、例えば、約2μmで
ある。
0の全面に、駆動電極となる導電層170を形成する。
導電層170の厚さは、例えば、0.1μm〜0.2μ
mである。導電層170としては、例えば、ITOのよ
うな透明導電材料でもよいし、金やクロムでもよい。導
電層170は、蒸着法、スパッタ法又はイオンプレーテ
ィング法等により形成することができる。
にレジストR2を塗布し、フォトリソグラフィによりレ
ジストR2に所定のパターニングをする。レジストR2
をマスクとして、導電層170を例えば、ドライエッチ
ングすることにより、導電層170をパターニングす
る。これにより、駆動電極130が形成される。導電層
170のパターニングはウェットエッチングでも可能で
ある。
上のレジストR2を除去することで、電極基板100と
なる第1基板100Aが完成する。
る第2基板の製造について説明する。図6及び図7は、
これを説明するための工程図である。図6の工程図の断
面は、図2のX-X線に沿った方向と同じ方向で切断し
た面である。図7の工程図の断面は、図2のY-Y線に
沿った方向と同じ方向で切断した面である。
シリコン基板250、シリコン酸化層225、シリコン
単結晶層260が順に積層された構造のSOI基板を準
備する。シリコン単結晶層260は第1層の一例であ
り、微小ミラー、軸部及び支持部が形成される。シリコ
ン基板250は第2層の一例であり、シリコン単結晶層
260のベースとなる。シリコン単結晶層260は非常
に薄いので、ベースとなる層が必要となる。シリコン酸
化層225は第3層の一例であり、シリコン基板250
を除去するときのストッパーとなる。
ー、支持部及び軸部が形成される。このため、シリコン
単結晶層260の厚さは、微小ミラー及び軸部の厚さと
支持部の高さを考慮して定められ、例えば、2μm〜4
μmである。なお、シリコン基板250の厚さは、例え
ば、525μm〜600μmである。シリコン酸化層2
25の厚さは、例えば、0.1μm〜0.5μmであ
る。SOI基板の代わりに、SOS基板を用いることも
できる。
シリコン単結晶層260上にレジストR3を塗布し、フ
ォトリソグラフィによりレジストR3に所定のパターニ
ングをする。レジストR3をマスクとして、例えば、異
方性のドライエッチングを用いて、シリコン単結晶層2
60の上部をパターニングすることにより、支持部28
0を形成する。支持部280は、図1に示す支持部15
0と同じ機能を有し、微小ミラー220を傾斜駆動させ
るときの支点となる。図1では、電極基板100に支持
部150が形成されているが、第1製造方法のように、
ミラー基板200に支持部280を形成してもよい。
シリコン単結晶層260を覆うようにレジストR4を塗
布し、フォトリソグラフィによりレジストR4に所定の
パターニングをする。レジストR4をマスクとして、例
えば、異方性のドライエッチングを用いて、シリコン単
結晶層260の下部をパターニングすることにより、微
小ミラー220及び軸部230を形成する。そして、レ
ジストR4を除去する。
SOI基板に対して、例えば、ドライの熱酸化をする。
微小ミラー220、軸部230、支持部280はシリコ
ンからできているので、これらの表面には、熱シリコン
酸化層からなる絶縁層221が形成される。絶縁層22
1の厚さは、例えば、0.1μm〜0.12μmであ
る。なお、ドライの熱酸化の代わりに、CVD法により
絶縁層221を形成してもよい。この方法により形成さ
れる絶縁層としては、例えば、TEOSのようなシリコ
ン酸化層やシリコン窒化層がある。
基板200Aが完成する。第2基板200Aは、微小ミ
ラー220が形成されたシリコン単結晶層260、ベー
スとなるシリコン基板250、及び、シリコン単結晶層
260とシリコン基板250との間に位置しシリコン基
板250を除去するときにストッパーとなるシリコン酸
化層225が積層された構造を含む。第2基板200A
が、光変調装置製造用基板の一実施形態となる。この光
変調装置製造用基板によれば、微小ミラー220、軸部
230、支持部280が破損しにくくなる。つまり、シ
リコン単結晶層260の厚みは、例えば、2μm〜4μ
mと非常に小さいので、シリコン基板250がないと、
微小ミラー220等は容易に破損する。第2基板200
Aは、シリコン単結晶層260とシリコン基板250が
積層する構造をしているので、微小ミラー220等が破
れる等による破損は生じにくい。このように、本実施形
態に係る光変調装置製造用基板によれば、光変調装置の
歩留まりを高くすることができる。
置の完成まで)図8及び図9は、これを説明するための
工程図である。図8の工程図の断面は、図2のX-X線
に沿った方向と同じ方向で切断した面である。図9の工
程図の断面は、図2のY-Y線に沿った方向と同じ方向
で切断した面である。
第1層であるシリコン単結晶層260と駆動電極130
とが対向するように、第2基板200Aを第1基板10
0A上に配置する。第1層であるシリコン単結晶層26
0には、微小ミラー220、軸部230、支持部280
が形成されている。そして、例えば、陽極接合により、
第2基板200Aを第1基板100Aに固定する。陽極
接合は、例えば、次のようにして行う。まず、第1基板
100Aを直流電源のマイナス端子、第2基板200A
を直流電源のプラス端子、にそれぞれ接続する。そし
て、第1基板100Aを加熱しながら、第1基板100
A及び第2基板200Aに電圧を印加する。この加熱に
より、第1基板100A中のNa+が移動しやすくな
る。このNa+の移動により、第1基板100Aの接合
面はマイナスに帯電し、第2基板200Aの接合面はプ
ラスに帯電する。この結果、第1基板100Aと第2基
板200Aとは強固に接合される。陽極接合以外に、例
えば、接着剤、低融点ガラスにより、第2基板200A
を第1基板100Aに固定してもよい。
微小ミラー220を形成した後、第2基板200Aを第
1基板100Aに固定するので、第1基板100Aが無
駄になるのを防ぐことができる。つまり、第2基板20
0Aを第1基板100Aに固定後、第2基板200Aに
微小ミラーを形成する場合、不良の微小ミラーが形成さ
れると、第2基板200Aのみならず第1基板100A
も無駄になるのである。
第2層の一例であるシリコン基板250を除去する。こ
の除去には、例えば、ウエットエッチング、ドライエッ
チング、研磨が用いられる。いずれの場合も、シリコン
基板250の除去のとき、シリコン酸化層225がスト
ッパーとなる。よって、微小ミラー220、軸部23
0、支持部280が形成されたシリコン単結晶層260
がダメージを受けるのを防ぐことができる。従って、本
実施形態によれば、光変調装置の歩留まりを高くするこ
とが可能となる。
説明する。接合された状態の第1基板100A及び第2
基板200Aを、例えば、1〜40重量%の濃度のKO
H水溶液に入れる。KOH水溶液の濃度は、10重量%
前後が最適である。このエッチングの反応式は下記のと
おりである。
ートは、シリコン酸化層225のエッチングレートより
相当大きいので、シリコン酸化層225がエッチングの
ストッパーとして機能する。
水溶液が駆動電極130の配置されている空間に入り込
むのを防ぐことができる。シリコン酸化層225がない
と、KOH水溶液により駆動電極130がダメージを受
けるのである。なお、この工程で用いられるエッチング
液としては、KOH水溶液以外に、TMAH(テトラメ
チルアンモニウムハイドロオキサイド)水溶液、EPD
(エチレンジアミン−ピロカテコール−ジアジン)水溶
液またはヒドラジン水溶液などがある。ウェットエッチ
ングによれば、バッチ処理が可能なので、光変調装置の
生産性を向上させることができる。
明する。接合された状態の第1基板100A及び第2基
板200Aをチャンバー内に入れる。チャンバー内に、
例えば、圧力390PaのXeF2を60秒間導入す
る。このエッチングの反応式は下記のとおりである。
板250のエッチングレートは、シリコン酸化層225
のエッチングレートより相当大きいので、シリコン酸化
層225がエッチングのストッパーとして機能する。こ
のエッチングはプラズマによるものでないので、第1基
板100A及び第2基板200Aにダメージが及びにく
い。なお、XeF2の代わりに、例えば、CF4やSF6
によるプラズマエッチングを用いることもできる。
0Aや第2基板200Aにピンホールなどの欠陥がある
と、エッチング液が駆動電極130や支持部280が形
成されている領域に入り込み、これにより駆動電極13
0や支持部280がダメージを受けることがある。ドラ
イエッチングの場合、エッチング液を用いないので、こ
のようなことを防ぐことができる。
る通常の研磨であり、説明を省略する。
コン酸化層225をストッパーとしてシリコン基板25
0を除去するので、微小ミラー220の表面粗さが大き
くなるのを防ぐことができる。例えば、微小ミラーを、
表面層がボロンドープ層であるシリコン基板を用いて形
成した場合と比較する。この基板では、ボロンドープ層
に微小ミラーが形成される。シリコン基板のうち、ボロ
ンドープ層以外の部分がベースとなる。ベースとなる部
分を除去すると、ボロン拡散の不均一により、ボロンド
ープ層はこの不均一を反映した表面粗さとなる。この表
面粗さをRaで表すと、例えば、2.8〜5.1nmと
なる。本実施形態によれば、微小ミラー220の表面粗
さは、通常のシリコンウェハの表面粗さとなり、Raで
表すと、例えば、0.1〜0.4nmとなる。このよう
に、本実施形態によれば、反射率が高い微小ミラーを備
えた光変調装置を作製することができる。
9(C)に示すように、シリコン酸化層225上に、例
えば、スパッタリングにより、アルミニウムからなる反
射層227を形成する。反射層227の厚みとしては、
例えば、0.1μm〜0.2μmである。
布し、フォトリソグラフィによりレジストR6に所定の
パターニングをする。レジストR6をマスクとして、反
射層227及びシリコン酸化層225に、例えば、異方
性のドライエッチングをする。これにより、反射層22
7がパターニングされるとともに、微小ミラー220が
他の微小ミラー220と分離される。そして、レジスト
R6を除去する。第1基板100Aは電極基板100と
なる。微小ミラー220、軸部230、支持部280及
び枠部210により、ミラー基板200が構成される。
カバーガラス基板300を第2基板200の枠部210
に取り付けることにより、光変調装置1が完成される。
この取り付けは陽極接合でもよい。しかし、第2基板2
00とカバーガラス基板300との接合は、精度を要す
るものではないので、他の接合方法、例えば接着剤を用
いた接合方法を採用することもできる。
する場合は、反射層227形成工程は不要である。シリ
コン酸化層225は透明なので、除去しなくてもよい
が、微小ミラー220に要求される特性に応じて除去し
てもよい。この場合、駆動電極130等がエッチング液
によりダメージを受けるのを防ぐために、シリコン酸化
層225除去には、ドライエッチングが好ましい。
変調装置を製造することができる。つまり、図1及び図
2に示すように、微小ミラー220は矢印A方向及びB
方向に傾斜駆動される。このとき、軸部230と支持部
150との結合部には応力が集中する。第1製造方法に
よれば、図7(B)、(C)に示すように、軸部230
と支持部280とは、シリコン単結晶層260をパター
ニングすることにより形成されるので、軸部230と支
持部280とを強固に結合させることができる。このた
め、微小ミラー220の傾斜駆動のとき、軸部230と
支持部280との結合部290(図9(D))に応力が
集中しても、結合部290は破壊しにくい。よって、耐
久性に優れた光変調装置となる。
板に支持部を形成する点で第1製造方法と異なる。
となる第1基板の製造について説明する。図10は、こ
れを説明するための工程図である。図5に示す第1製造
方法に係る第1基板の製造と異なる点を主に説明する。
図5中の符号が示すものと同一のものについては、同一
の符号を付している。
60上にレジストR7を塗布し、フォトリソグラフィに
よりレジストR7に所定のパターニングをする。レジス
トR7をマスクとして、例えば、CHF3よるエッチン
グにより、ガラス基板160を選択的に削ることによ
り、支持部150及び凹領域110を形成する。
60の全面に、駆動電極となる導電層170を形成す
る。
をパターニングすることにより、駆動電極130が形成
される。
0上のレジストR2を除去することで、電極基板100
となる第1基板100Bが完成する。支持部150は自
由端151を有し、後で述べるように、自由端151は
軸部230に固定される。
る第2基板の製造について説明する。図11及び図12
は、これを説明するための工程図である。図11の工程
図の断面は、図2のX-X線に沿った方向と同じ方向で
切断した面である。図12の工程図の断面は、図2のY
-Y線に沿った方向と同じ方向で切断した面である。図
6及び図7に示す第1製造方法に係る第2基板の製造と
異なる点を主に説明する。図6及び図7中の符号が示す
ものと同一のものについては、同一の符号を付してい
る。
に、シリコン基板250、シリコン酸化層225、シリ
コン単結晶層260が順に積層された構造のSOI基板
を準備する。第2製造方法では、シリコン単結晶層26
0に支持部を形成しない。このため、シリコン単結晶層
260の厚みは、例えば、2μmであり、微小ミラー2
20の厚みと同じである。
に、SOI基板に対してドライの熱酸化をする。これに
より、シリコン単結晶層260の表面には、熱シリコン
酸化層からなる絶縁層221が形成される。なお、ドラ
イの熱酸化の代わりに、CVD法により絶縁層221を
形成してもよい。
フォトリソグラフィによりレジストR8に所定のパター
ニングをする。レジストR8をマスクとして、異方性の
ドライエッチングを用いて、シリコン単結晶層260を
パターニングすることにより、微小ミラー220及び軸
部230を形成する。
に、レジストR8を除去する。以上により、ミラー基板
200となる第2基板200Bが完成する。第2基板2
00Bが、光変調装置製造用基板の他の実施形態とな
る。
置の完成まで)図13及び図14は、これを説明するた
めの工程図である。図13の工程図の断面は、図2のX
-X線に沿った方向と同じ方向で切断した面である。図
14の工程図の断面は、図2のY-Y線に沿った方向と
同じ方向で切断した面である。図8及び図9に示す第1
製造方法に係る第2基板の製造と異なる点を主に説明す
る。図8及び図9中の符号が示すものと同一のものにつ
いては、同一の符号を付している。
に、第1層であるシリコン単結晶層260と駆動電極1
30とが対向するように、第2基板200Bを第1基板
100B上に配置する。第1層であるシリコン単結晶層
260には、微小ミラー220、軸部230が形成され
ている。そして、例えば、陽極接合により、第2基板2
00Bを第1基板100Bに固定する。この陽極接合に
より、支持部150の自由端151は軸部230に固定
される。
に、第2層の一例であるシリコン基板250を除去す
る。この除去には、例えば、ウエットエッチング、ドラ
イエッチング、研磨が用いられる。いずれの場合も、シ
リコン基板250の除去のとき、シリコン酸化層225
がストッパーとなる。
に、シリコン酸化層225上に反射層227を形成す
る。そして、レジストR6をマスクとして、反射層22
7及びシリコン酸化層225に異方性のドライエッチン
グをする。これにより、反射層227がパターニングさ
れるとともに、微小ミラー220が他の微小ミラー22
0と分離される。そして、レジストR6を除去する。第
1基板100Bは、支持部150を含む電極基板100
となる。微小ミラー220、軸部230及び枠部210
により、ミラー基板200が構成される。
に、カバーガラス基板300を第2基板200の枠部2
10に取り付けることにより、光変調装置1が完成され
る。
エットエッチング、ドライエッチング、研磨のいずれか
一つにより、シリコン基板250を除去したが、これら
を組み合わせてもよい。これを第1製造方法で説明する
と、図8(A)に示す工程後、研磨によりシリコン基板
250の一部を除去する。そして、ウエットエッチング
又はドライエッチングにより、シリコン基板250の残
りの部分を除去し、図8(B)の状態にする。
板250を削る速度が大きい。また、エッチングのほう
が研磨よりもシリコン基板250を高精度で削ることが
できる。よって、変形例によれば、シリコン基板250
の除去に要する時間を少なくしつつ、微小ミラー220
等が形成されているシリコン単結晶層260がダメージ
を受けるのを防ぐことが可能となる。
態に係る光変調装置を有する電子機器の例1〜例5につ
いて説明する。
ーであり、このプロジェクターについて、図15〜図1
7を用いて説明する。
て、プロジェクターを構成した例を示している。同図に
示す通り、プロジェクションランプ702から出射され
た白色光は、コンデンサレンズ704を介して回転式カ
ラーフィルタ706に集光される。この回転式カラーフ
ィルタ706は、R、G、Bの三色の色フィルターを有
する。コンデンサレンズ704の集光位置に対して各色
フィルターが回転配置されることで、順次異なる色の波
長の光がフィルターを通過する。
「G」、「B」のフィルタを順次透過した光は、コンデ
ンサレンズ708、反射ミラー710及びハーフプリズ
ム712を経由して、光変調装置700に入射すること
になる。この光変調装置700では、外部からの映像信
号に基づいて、上述した駆動法に従って、X方向(水平
方向)の端から順次、微小ミラーを傾斜駆動させる走査
を行い、かつ、Y方向(垂直方向)に順次走査すること
で、マトリクス状に配列された各々の微小ミラーにて入
射光を反射させる。これにより、微小ミラーが配置され
たマトリクス状の各画素にて、階調に応じて変調された
反射光を得ることができる。
して平行光としてプロジェクションレンズ714に入射
され、このプロジェクションレンズ714を介してスク
リーン716上にて拡大投影されることになる。
0は、偏光板を有することで光利用率の低い従来の液晶
パネルと比べて、光利用効率は3倍以上あり、スクリー
ン716上に十分な明るさをもった画像を表示すること
が可能となる。
ecと、従来の液晶の30msecに比べて格段に速
く、画像のちらつきをも防止することができる。さらに
は、従来の液晶パネルを利用する場合には、光利用効率
が低いため、「R」、「G」、「B」に対応して3枚の
液晶パネルを必要としていたため、各軸方向でのアライ
メント調整が極めて煩雑であった。
置700を用いれば、図15に示すように1段のみで十
分な明るさを得られ、アライメント調整も極めて容易と
なる。
図17に示すように、2段又は3段設けることもでき
る。図16の場合、回転式カラーフィルタ707は
「G」、「B」のフィルターを有し、2つの光変調装置
700の前段に2波長領域に分光する分光プリズム71
7が配置される。一方、図17の場合には、回転式カラ
ーフィルタは用いられず、3つの光変調装置700の前
段に3波長領域に分光する分光プリズム718が設けら
れる。こうして、光変調装置700を、いずれか2色の
波長に兼用し、あるいは各波長毎に独立して2段または
3段配置することも可能である。こうすれば、より明る
く鮮明な画像をスクリーン716上に投影することが可
能となる。
調装置720を、電子写真装置、例えばレーザプリンタ
に適用した例を示している。この例では、光変調装置7
20が従来のポリゴンミラーの代用として用いらてい
る。同図において、光変調装置720の複数の微小ミラ
ー722は、レーザ光源724から出射されるレーザ光
と平行な方向に沿って配列されている。
ラー722がON駆動された状態が示されており、この
微小ミラー722のON駆動時に反射される反射光の進
行方向前段には、感光ドラム730が配置されている。
このとき、他の微小ミラーはOFF駆動であり、レーザ
光を遮ることがない。
例えば時計方向に回転可能となっている。この感光ドラ
ム730の周囲には、露光ランプ732、現像装置73
4、転写装置736、クリーニング装置738、除電装
置740がそれぞれ配置されている。図18に示す光変
調装置720の各々の微小ミラー722を、図の右側か
ら左側に順番に走査すると、予め露光ランプ732にて
一定電位に帯電された感光ドラム730の表面電位は、
微小ミラー722により変調された反射光に基づいて電
位が変わり、潜像が形成される。感光ドラム730の回
転により、現像装置734により潜像にトナーが付着さ
れて現像され、転写装置736によりそのトナーが記録
媒体744側に転写される。この記録媒体744は、そ
の後段に設けられた定着ローラ742にて定着が行われ
た後に排紙される。また、転写が終了した後は、感光ド
ラム730上に残存するトナーがクリーニング装置73
8により回収され、除電ランプ740により除電されて
初期状態に戻る。
のポリゴンミラーの代用として用いることができ、しか
も光変調装置720は高密度実装が可能であってかつ応
答速度が速いため、高い解像度の画像を記録媒体744
上に記録することができる。
装置を光スイッチングが可能な例えば光カードに適用し
た例を示している。図20に示すように、絶縁基板75
0上には、任意の誘導電圧を生じされせることができる
複数例えば12個の誘導コイル752−1〜752−1
2が設けられる。
態に係る光変調装置760が配置されている。そして、
各々の誘導コイル752−1〜752−12は、光変調
装置760に設けられた6個の微小ミラーとそれぞれ対
向する第1,第2のアドレス電極に、配線パターン75
4を介して接続されている。
検出できるデバイスに、この光カードを挿入すると、絶
縁基板750に形成された12個の誘導コイル752−
1〜752−12とそれぞれ対応してデバイス側の12
個の誘導コイルが配置される。これに通電することで各
々の誘導コイル752−1〜752−12にて誘導電圧
が生ずる。この誘導電圧に基づき、光変調装置760内
の6個の微小ミラーを傾斜駆動させ、その反射光により
変調された光スイッチング信号を得ることができる。
型に形成することができるので、携帯用のカード内に十
分収容することができる。しかも、この光カードは磁気
の影響とは無関係であるので、カード内のデータが読み
とられて犯罪に使用されることを防止できる。
本実施形態に係る光変調装置780を露光装置に組み込
み、露光される半導体ウェハ770の表面に、ロット番
号その他のウェハ固有の情報を書き込むために用いてい
る。
72と対向して、その情報には露光のための光源774
が設けられている。この光源774とウェハ載置台77
2との間には、光源774から出射された光を、所定の
マスクパターン像として、ウェハ770上に縮小投影す
るレチクル776が設けられている。この露光装置に内
蔵された光変調装置780は、光源774からの一部の
光が入射される位置に配置され、微小ミラーがON駆動
された際に、その反射光がウェハ770の所定の位置に
入射するようになっている。
g線、i線、エキシマレーザと、素子の高密度化に従い
短波長となっている。もしこのような短波長の光を、液
晶を用いた光スイッチング素子にて変調しようとすれ
ば、封入された液晶はすぐに劣化してしまう。
小ミラーにてこの短波長を反射するだけであるので、十
分な耐久性を有する。
780を用いれば、光源774からの短波長の露光用の
光を兼用して、ウェハ770上にID情報などを記録す
ることができ、別個に光源を設ける必要がなくなる。
装置を光ファイバ同士の接続を切り換える光スイッチに
適用した例を示している。図22に示すように、本実施
形態に係る光変調装置790には、複数の微小ミラー7
92がマトリクス状に配置されており、図22では断面
を示す。光変調装置790を含む光スイッチには、コネ
クタ794を介して、複数の入力用光ファイバ796が
接続され、コネクタ798を介して、複数の出力用光フ
ァイバ799が接続される。
通りである。入力用光ファイバ796から入った光は直
進する。微小ミラー792がオフの場合(水平状態の微
小ミラー)、この光りは反射されないので、出力用光フ
ァイバ側に接続されない。一方、微小ミラー792がオ
ンの場合(傾斜している微小ミラー)、この光りは反射
されて出力用光ファイバ799側に接続される。従っ
て、オンの微小ミラー792を切り換えることにより、
接続する出力用光ファイバ799を切り替えることが可
能となる。
器に応用されるものに限らず、光を階調変調するもの、
あるいは単にON/OFF変調する各種の機器に適用す
ることが可能である。例えば、光変調装置の微小ミラー
にて反射された光を直接目視できるように構成し、絵や
文字などのキャラクターを表示する広告用の看板、ある
いは時計表示などにも適用することが可能である。
る。
小ミラーの一部を示す平面図である。
ーが配置されている部分の断面図である。
す断面図である。
の製造を説明するための工程図である。
の製造を説明するための工程図である。
の製造を説明するための工程図である。
を第1基板に固定から光変調装置の完成までを説明する
ための工程図である。
を第1基板に固定から光変調装置の完成までを説明する
ための工程図である。
板の製造を説明するための工程図である。
板の製造を説明するための工程図である。
板の製造を説明するための工程図である。
板を第1基板に固定から光変調装置の完成までを説明す
るための工程図である。
板を第1基板に固定から光変調装置の完成までを説明す
るための工程図である。
クターの概略説明図である。
クターの変形例の概略説明図である。
クターの他の変形例の概略説明図である。
装置の概略説明図である。
成を説明するための概略説明図である。
の概略説明図である。
の概略説明図である。
チの概略説明図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 シリコン単結晶層を含む微小ミラーと、 前記微小ミラーを含むミラー基板と、 前記微小ミラーとの電位差により生じる静電気力によ
り、前記微小ミラーを傾斜駆動させる駆動電極と、 前記駆動電極を含み、かつ、前記微小ミラーの裏面と前
記駆動電極とが対向するように前記ミラー基板に固定さ
れた電極基板と、 を備える光変調装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記微小ミラーの表面粗さは、SOI基板におけるシリ
コン基板とシリコン酸化層との界面の粗さ、SOI基板
におけるシリコン酸化層とシリコン単結晶層との界面の
粗さ、SOS基板におけるサファイヤ基板とシリコン酸
化層との界面の粗さ、及び、SOS基板におけるシリコ
ン酸化層とシリコン単結晶層との界面の粗さのうち、い
ずれかと同じである、光変調装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記微小ミラーの表面粗さは、ラフネスアベレージで表
すと、0.1〜0.4nmである、光変調装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記微小ミラーは、前記シリコン単結晶層をパターニン
グすることにより形成されている、光変調装置。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記ミラー基板は、 前記シリコン単結晶層をパターニングすることにより形
成され、前記微小ミラーを傾斜駆動させるときの軸とな
る軸部と、 前記シリコン単結晶層をパターニングすることにより形
成され、前記微小ミラーを傾斜駆動させるときの支点と
なる支持部と、 を備える、光変調装置。 - 【請求項6】 請求項4において、 前記ミラー基板は、 前記シリコン単結晶層をパターニングすることにより形
成され、前記微小ミラーを傾斜駆動させるときの軸とな
る軸部を含み、 前記電極基板は、 前記微小ミラーを傾斜駆動させるときの支点となる支持
部を含む、光変調装置。 - 【請求項7】 請求項2、4〜6のいずれかにおいて、 前記微小ミラー上に形成されたシリコン酸化層を含む、
光変調装置。 - 【請求項8】 請求項7において、 前記シリコン酸化層上に形成された反射層を含む、光変
調装置。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかにおいて、 前記微小ミラーの裏面に形成され、前記微小ミラーと前
記駆動電極とのショートを防ぐための絶縁層を含む、光
変調装置。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかにおいて、 前記微小ミラーは複数あり、これらが一ライン状又はマ
トリクス状に配列されている、光変調装置。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の光
変調装置を有する電子機器。
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JP2001058078A JP2002258174A (ja) | 2001-03-02 | 2001-03-02 | 光変調装置及びそれを有する電子機器 |
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