JP5588663B2 - マイクロ電気機械システムスイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、一般にスイッチに関し、特にマイクロ電気機械システムスイッチに関する。
マイクロ電気機械システム(MEMS)スイッチを使用することは、従来のソリッドステートスイッチよりも有利であることが判明している。例えば、MEMSスイッチは電力効率に優れ、挿入損失が少なく、電気絶縁性が優れていることが判明している。
MEMSスイッチは、回路内の短絡(接続)又は開路(遮断)を行うために機械的な動きを利用するデバイスである。機械的な動きに必要な力は、静電、磁気、圧電、又は熱駆動などの様々な種類の駆動機構を使用して得ることができる。静電駆動型スイッチは、高い信頼性と、ウエーハスケールの製造技術を有することが実証されている。このようなMEMSスイッチの構造と設計は常に向上してきた。
(スイッチの接点間の)スタンドオフ電圧及び(アクチュエータと接点間の)プルイン電圧などのスイッチ特性は、MEMSスイッチの設計に際して考慮される。典型的には、より高いスタンドオフ電圧を達成しようとすると、プルイン電圧が低下するという矛盾する特徴が示される。伝統的には、ビームの厚さとギャップのサイズを大きくするとスタンドオフ電圧が上昇する。しかし、それによってプルイン電圧も同様に上昇し、それは望ましくない。
米国特許第6160230号明細書 米国特許出願公開第2003/0006858号明細書 米国特許出願公開第2004/0211654号明細書 米国特許出願公開第2008/0169707号明細書 国際公開第2007/130913号
実質的に高いスタンドオフ電圧を示し、同時にスイッチの設計の複雑性が増すことなく実質的に低いプルイン電圧を示す改良されたMEMSスイッチが必要とされている。
簡単に記載すると、電気経路を有するマイクロ電気機械システムスイッチを提示する。スイッチは、第1の部分と第2の部分とを有する。第2の部分は、スイッチが開位置(又はスイッチの構造によっては閉位置)にある場合に第1の部分に対して重複しない位置に偏移される。スイッチはさらに、第1の部分と第2の部分とが接触する位置にこれらの部分を移動するためのアクチュエータを含む。
一実施形態では、電気的接続を行い、又は遮断する装置を提示する。この装置は、アクチュエータ及び電流を搬送する片持ビームを含む。この装置はさらに、電流を搬送する端子を含み、端子は片持ビームに対して重複しない位置に配置される。
一実施形態では、電気経路を有するマイクロ電気機械システムスイッチを提示する。このスイッチは第1の部分と第2の部分とを有し、第2の部分は第1の部分に対して重複しない位置に偏移される。このスイッチはさらに、作動すると第1の部分と第2の部分とが接触し、作動停止すると離脱する位置に移動させるアクチュエータを含む。
一実施形態では、電気経路を有するスイッチを提示する。このスイッチは第1の部分と第2の部分とを有し、第2の部分は第1の部分に対して重複しない位置に偏移される。第2の部分は第1の部分に対して同一平面上に配置される。第1の部分と第2の部分とが接触するようにこれらの部分を移動させるアクチュエータが備えられる。
一実施形態では、電気経路を有するスイッチを提示する。このスイッチは、第1のビームと第2のビームとを含み、第2のビームは第1のビームに対して重複しない位置に偏移される。第1のビームは上部の基板から懸架される。第1のビームと第2のビームとが接触するようにこれらの部分を移動させるアクチュエータが備えられる。加えて、スイッチの第1又は第2のビームを能動的に開く第2又は第3のアクチュエータが備えられる。
一実施形態では、スイッチを形成するために同じアクチュエータの周囲に一対以上の平面内及び平面外移動部を配置することができる。
一実施形態では、マイクロ電気機械スイッチの製造方法を提示する。この方法は、底部基板の第1の表面上に形成された第2の表面を有する導電性又は半導電性の上部基板を形成するステップを含む。この方法はさらに、上部基板の第2の表面を底部基板の第1の表面上に取り付け、上部表面をエッチングして電極を画成し、上部基板に絶縁層をコーティングし、片持ビームと電極との間に重複領域がないように上部基板上に単一の、又は複合された片持ビームを形成するステップを含む。上部基板及び底部基板は、半導体ウエーハ接合技術を用いて互いに付着させることができ、又は接合された2つの基板の代わりにシリコンオンインシュレータ(SOI)ウェーハを用いることができる。さらに別の実施形態では、1つの片持ビームを第3の基板上に形成し、片持ビームと上部基板との間に所望の空隙を設けて、ウエーハ接合技術などを用いて上部基板上に付着させることができる。
本発明の上記及びその他の特徴、態様及び利点は、図面全体を通して同一の符号が同一の要素を示す添付図面を参照しつつ以下の説明を読むことによってより明解に理解されよう。
本発明の技術の態様により実施されるマイクロ電気機械システム(MEMS)スイッチの上面図である。 図1のMEMSスイッチの部分斜視図である。 図2のMEMSスイッチの断面図である。 図1のMEMSスイッチの別の実施形態である。 本発明の技術の態様による例示的なMEMSスイッチの断面図である。 本発明の技術の態様による3本ビーム構造を実装したMEMSスイッチの断面図である。 本発明によるMEMSスイッチの例示的な製造段階を示す図である。 本発明によるMEMSスイッチの例示的な製造方法のフローチャートである。
MEMSスイッチは、電気的、機械的又は光学的信号の流れを制御することができる。MEMSスイッチは典型的には、損失が少なく絶縁性が高い。さらに、MEMSスイッチは、ソリッドステートスイッチと比較して大幅なサイズの縮小、低い電力消費量、及びコスト面での利点をもたらす。MEMSスイッチはさらに、(広い周波数範囲にわたって動作可能な)ブロードバンド動作などの利点をもたらす。MEMSのこのような特質は、電力処理能力を大幅に高める。損失が少なく、歪みが少なく、電力消費が少ないことで、MEMSスイッチは、通信業務用途、アナログスイッチング回路、及びスイッチング電源などの用途に適している。さらにMEMSスイッチは、高性能の電気機械的なリードリレー及びその他の単一機能のスイッチング技術が現在使用されている用途にも最適である。
MEMSスイッチは、静電、磁気、圧電又は熱駆動などの1つ又は複数の駆動機構を使用することができる。静電駆動は他の駆動機構と比較して作動速度が速く、適度の力を提供する。静電駆動は、典型的には、各スイッチング事象にナノジュールのレベルの電力を必要とし、スイッチが閉状態又は開状態にある場合には電力が消費されないので極度に低い電力しか必要としない。このアプローチは、このような用途で伝統的に機械的リレーが使用されてきた電力をより消費するスイッチ起動のアプローチよりも省電力の用途に適している。例えば、従来のリレーは、大きい機械的な力(接触及び復帰)で動作し、寿命が短い(典型的には約100万サイクル)。MEMSスイッチは、大幅に小さい力で動作して寿命が大幅に長い。接触時の力が小さいことの利点は、接触寿命が延びることである。しかし、接触時の力が小さいと接触特性が定性的に変化し、特に表面の形態及び汚れに対する敏感さが増し、それに対応して復帰力が小さいのでスティッキングに弱いスイッチになる。
次に、本発明の技術の態様により実装されたMEMSスイッチの上面図である図1を参照する。MEMSスイッチ10は、第1の部分12と第2の部分18とを有する電気経路を含む。第1の部分12(片持ビーム)はアクチュエータ16上に配置される。アクチュエータ16と片持ビーム12との間に絶縁層17を配置する。第2の部分18(第2のビーム又は端子)は上部基板14上に配置される。第2のビーム18は、重複しない位置が形成されるように片持ビーム12に対して偏移された位置に配置される。アクチュエータ16は、スイッチ10の動作中に片持ビーム12と第2のビーム18とが接触するようにこれらを移動させる静電力を提供するように構成される。例示的実施形態では、スイッチ10が「開」位置にある間は第2のビーム18は位置19に置かれ、スイッチ10が「閉」位置にある間に作動すると位置20へと移動する。
図2は、参照番号10で示す図1のMEMSスイッチの部分斜視図である。片持ビームとも言われる第1の部分12は、アクチュエータ16の上部に配置される。片持ビーム12は、絶縁層17上に配置されたベース26と独立した先端部28とを含む。片持ビーム12の独立した先端部28は、第2のビーム18(端子)の上方に懸架される。第2のビーム18は、表面が片持ビーム12と接触するように配置された導電層22を含む。基板は、MEMSスイッチ10を動作させるのに必要な駆動回路や保護回路などの多くの電子素子を収容する。片持ビーム12と端子18とを電極対とも呼ぶ。MEMSスイッチの設計者が直面する問題点の1つは、電極対の不要な接触である。MEMSスイッチの電極は「開」位置にある間、互いに極めて密接した位置にあることが最適である。電極を互いに密接して配置することによって、ビームを「閉」位置に偏向させるために必要な電力(すなわちプルイン電圧)が低減される。しかし、この設計により電極の不都合な接触が生ずる。MEMSスイッチではアクチュエータ16と電極対12、18との間の電圧(スタンドオフ電圧)が高く、プルイン電圧が低いことが最適である。より高いスタンドオフ電圧を達成するには、電極を互いにさらに離れた位置に配置する必要があるが、その結果、プルイン電圧がさらに高くなってしまうことになる。前述のように、高いターンオフ比と低いプルイン電圧を達成することには矛盾がある。ターンオフ比は、スタンドオフ電圧とプルイン電圧との比率として定義される。しかし、本発明の実施形態は、ターンオフ比を高めるように巧みに統合した。
図3は、図2のMEMSスイッチの断面図である。「開」位置(動作状態)にあるMEMSスイッチは、全体を通して参照番号32で示される。片持ビーム12は、アクチュエータ16に対して面外方向34に自由に移動(撓み)可能である。例えば、片持ビーム12は、「開」位置である位置38から「閉」位置である位置42に移動する。同様に、第2のビーム18は、アクチュエータ16に対して面内方向36に撓むように構成される。MEMSスイッチが「開」状態にある場合は、片持ビームは休止位置19にあり、同様に、第2のビーム18は第1の位置19にある。動作中、「閉」位置にあるMEMSスイッチは参照番号40で示され、電圧がアクチュエータ16に印加され、合成静電力が第2のビーム18を位置20へとアクチュエータ16の方向に引き寄せる。同様に、片持ビーム12に対するアクチュエータ16からの電圧は合成静電力を発生し、これが片持ビーム12をアクチュエータ16の方向への位置42に引き寄せる。この時点で、スイッチは閉じられ、片持ビーム12と第2のビーム18とを通る電気経路が形成される。静電的に駆動されるので、閉鎖状態を保つために静止電流は必要ない。
本発明の一実施形態では、片持ビーム12と第2のビーム18とはやや異なる機械的特性を有するように設計される。剛性などの機械的特性が異なることで、MEMSスイッチの動作中に片持ビーム12と第2のビーム18との異なる移動速度を達成することに役立つ。閉状態の間、第2のビーム18は片持ビーム12よりも速く移動し、その結果、片持ビーム12は第2のビーム18の上で閉鎖される。動作中、片持ビーム12は第2のビーム18に対して移動して接触を解除する。提案している動作手順は、第2のビーム18よりも剛性が高い片持ビーム12を使用することによって達成できる。片持ちビーム12及び第2のビーム18の材料の選択及び幾何学寸法(長さ、幅、厚さ)が機械的特性を決定することがある。例示的実施形態では、片持ビーム12と第2のビーム18とを閉じる動作手順を達成するために可変的な駆動電圧を印加しても良い。例えば、第1段階の電圧と第2段階の電圧とを含む多段階のステップ状電圧を、アクチュエータ16に印加しても良い。片持ビーム12を第1のプルイン電圧向けに構成し、第2のビームを第1のプルイン電圧よりも低い第2のプルイン電圧向けに構成しても良い。最初に、第1段階の電圧をアクチュエータ16に印加しても良く、その際、第1段階の電圧は第2のプルイン電圧よりも高く、第1のプルイン電圧よりも低く、第2のビーム18を駆動してこれを閉じる。その後、第2段階の電圧をアクチュエータ16に印加しても良く、その際、第2段階の電圧は第1のプルイン電圧よりも高く、片持ビーム12を駆動してこれが移動し、第2のビーム18と接触させる。
例示的実施形態では、第2のビーム18の第2のアクチュエータを形成するように上部基板14を構成しても良い。MEMSスイッチの動作中、第2のアクチュエータ14を駆動して第2のビーム18に静電力を付与し、これが第2のビーム18が片持ビーム12から離れる方向に引っ張るようにしても良い。
MEMSスイッチの更に別の実施形態を図4に示す(参照番号44)。MEMSスイッチの「閉」位置では、片持ビーム12を第1の機械的止めバンプ48上に置くように構成しても良く、同様に、第2のビーム18を第2の機械的止めバンプ50上に置くように構成しても良い。例示的実施形態では、止めバンプは、絶縁材料、半導電性材料又は導電性材料の少なくとも1つによってできている。当業者には分かるように、このような機械的止めバンプ48及び50を設けることで、片持ビームとアクチュエータとの間で不慮の望ましくない短絡が生ずることを防止できる。
図5は、本発明の技術の態様による例示的なMEMSスイッチの断面図である。スイッチ54は、第1のビーム58と第2のビーム18とを有する電気経路を形成するように構成される。第2のビーム18は第1のビーム58に対して重複しない位置に偏移される。第1のビーム58は、上部基板56から懸架された固定端60を有する。上部基板56は、MEMSスイッチが開位置62にある間に第1のビーム58とアクチュエータ16との間の絶縁を保つように、予め規定された空隙66を設けて配置される。さらに、絶縁層17を上部基板と第1のビームとの間に配置する。
MEMSスイッチ54の動作中、アクチュエータ16にバイアスをかけるために電圧が印加される。このバイアス電圧は静電力68を付与する。片持ビーム58は、結果として生ずる静電力により位置62から位置64へと面外方向に作動する。同様に、第2のビーム18は位置19から位置20へと面内方向に作動する。「閉」状態にある間、位置64の片持ビーム58と位置20の第2のビーム18とが電気経路を形成する。前述のように、作動の手順はビームの異なる機械的特性又は複数レベルのステップ状電圧による駆動によって達成される。
図6は、本発明の技術の態様による3つのビーム構造を実装したMEMSスイッチの断面図である。MEMSスイッチ72は、絶縁層17を有するベース基板24を含む。上部基板84を絶縁層17上に配置する。少なくとも2つの自由移動端76、78を有する第1のビーム74は上部基板84上に固定される。絶縁層85は、上部基板84と第1のビーム74とを電気的に絶縁する。上部基板はさらに、第1のビーム74の自由移動端76、78に対して面外に配置された第2のビーム80と第3のビーム82とを画成する。このような面外配置によって、第2のビーム80と第1のビーム74の自由移動端76との間に重複しない位置が形成される。同様に、第3のビーム82と第1のビーム74の自由移動端78との間には重複しない位置がある。
動作中、参照番号86で示されるMEMSスイッチは「閉」位置にある。上部基板84はアクチュエータ16を形成するように構成される。アクチュエータ16に電圧が印加されると(作動)、静電力が発生して第1のビーム74の自由移動端76、78と、第2のビーム80と、第3のビーム82とを移動させる。自由移動端76、78は面外方向(90)に作動し、第2のビーム80と第3のビーム82とは面内方向(88)に作動することに留意されたい。アクチュエータ16は静電力88、90を発生する。静電力88は、第2のビーム80と第3のビーム82を面内作動のために牽引する力を付与する。同様に、静電力90は自由移動端76、78を面外作動のために牽引する力を付与する。この「閉」状態(MEMSスイッチの動作状態)で、第1のビーム74と、第2のビーム80と、第3のビーム82との間に電気経路が形成される。
図7は、MEMSスイッチを製造する例示的な段階を示す。最初の段階(94)では、ベース基板24を設ける。一実施形態では、ベース基板24はシリコン基板である。第2の段階で、ベース基板24上に絶縁層95が形成される。さらに、第2段階では上部基板96が絶縁層95の上に形成される。一実施形態では、上部基板は導電層である。別の実施形態では、上部基板は半導電層である。第3の段階98では、上部基板材料100を上部基板96から一部除去することによって第2のビーム18が画成される。第4の段階102では、絶縁層17を上部基板上に配置する。絶縁層は上部基板と第2のビーム18とを覆う。第5の段階104では、固定端60を有する片持ビーム12が上部基板16上に固定される。片持ビーム12とアクチュエータ16とは絶縁層17を介して電気的に絶縁されることに留意されたい。第2のビーム18の上部に導電層22が形成され、「閉」位置にある間に片持ビーム12と第2のビーム18との間に電気経路が形成される。
図8は、図1のMEMSスイッチを製造する例示的方法を示すフローチャートである。方法108は、ベース基板を備えるステップ(ステップ110)を含む。ベース基板上に第1の絶縁層を配置する(ステップ112)。第1の絶縁層上に上部基板を配置する(ステップ114)。ステップ116として第2のビーム18が上部基板上に画成される。第2のビームと上部基板との上に第2の絶縁層を配設する(ステップ118)。ステップ119で上部基板上に片持ビームを配置する。第2のビームとの電気接点を画成する導電層をステップ120で配設する。
好適には、このような設計によって、ビームは面外方向と面内方向とに作動する。その結果、2つのビームの間には重複領域がない。スイッチの設計はプルイン電圧をスタンドオフ電圧から切り離し、重複領域をなくす。このように重複がないことにより、プルイン電圧が調整可能な高いスタンドオフ電圧が生じることが多い。
本明細書では本発明のある特定の特徴のみを図示し、記載したが、当業者には多くの修正及び変更が想到されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の趣旨に含まれるそのような修正と変更の全てを含むものであることを理解されたい。
10 MEMSスイッチ
12 片持ビーム/第1の部分
14 上部基板
16 アクチュエータ
17 絶縁層
18 第2のビーム
19 位置
20 位置
22 導電層
24 基板
26 ベース
28 独立した先端部
32 「開」位置にあるMEMSスイッチ
34 面外方向
36 面内方向
38 位置
40 「閉」位置にあるMEMSスイッチ
42 位置
44 MEMSスイッチ
48 第1の機械的止めバンプ
50 第2の機械的止めバンプ
54 MEMSスイッチ
56 上部基板
58 第1のビーム
60 固定端
62 位置
64 位置
66 予め規定された空隙
68 静電力
72 MEMSスイッチ
74 第1のビーム
76 自由移動端
78 自由移動端
80 第2のビーム
82 第3のビーム
84 上部基板
86 MEMSスイッチ
88 静電力
90 静電力
94 ベース基板、絶縁層、上部基板を設ける
95 絶縁層
96 上部基板
98 第2のビームを画成する
100 上部基板材料を除去する
102 絶縁層を配置する
104 片持ビームを固定し、導電層を設ける
108 MEMSスイッチを製造する例示的方法
110 ベース基板を設ける
112 ベース基板上に第1の絶縁層を配置する
114 第1の絶縁層上に上部基板を設ける
116 上部基板上に第2のビームを形成する
118 上部基板と第2のビームとの上に第2の絶縁層を設ける
119 上部基板上に片持ビームを配置する
120 導電層を設けて第2のビーム上に電気接点を形成する

Claims (10)

  1. マイクロ電気機械システムスイッチであって、
    第1の部分と第2の部分とを備え、第2の部分が前記第1の部分に対して重複しない位置に位置づけられる電気経路と、
    前記第1の部分と前記第2の部分とが接触するようにこれらの部分を移動させるアクチュエータとを備え、
    前記重複しない位置は、前記第1及び第2の部分の移動方向において重複していない、マイクロ電気機械システムスイッチ
  2. 前記電気経路が電流を搬送するように構成される、請求項1に記載のマイクロ電気機械システムスイッチ
  3. 前記アクチュエータが静電力を発生するように構成される、請求項1又は2に記載のマイクロ電気機械システムスイッチ
  4. 前記アクチュエータの上方において、前記アクチュエータから離れて配置された基板を備え、
    前記第1の部分は、前記アクチュエータの上方に配置された前記基板から懸架された固定端を備える、請求項1に記載のマイクロ電気機械システムスイッチ
  5. ベース基板と、
    ベース基板上に設けられた第1の電気絶縁面と、
    前記第1の電気絶縁面上に設けられた半導電性の上部基板と、
    を備え、
    前記第2の部分が前記上部基板上に画成され、
    前記第2の部分と前記上部基板上に第2の電気絶縁面が設けられ、
    前記第2の部分上に導電層が形成され、
    前記第1の部分が前記上部基板上に配置され、
    前記上部基板の少なくとも一部が前記アクチュエータとして構成される、請求項1に記載のマイクロ電気機械システムスイッチ
  6. 前記アクチュエータは、平板状であり、
    前記第1の部分は、前記第2の部分と接触する平板状の部分を有し、
    前記第2の部分は、前記第1の部分と接触する平板状の部分を有し、
    前記第1の部分は前記アクチュエータの上面に沿って配置され、前記アクチュエータの上面の方向に駆動され、前記第2の部分は前記アクチュエータの側面に沿って配置され、前記アクチュエータの側面の方向に駆動され、
    前記第1の部分の前記平板状の部分の底面と、前記第2の部分の平板状の部分の側面が接触する、請求項1に記載のマイクロ電気機械システムスイッチ
  7. 前記アクチュエータと前記第1の部分との短絡を防止する第1の機械的止めバンプと、
    前記アクチュエータと前記第2の部分との短絡を防止する第2の機械的止めバンプと、
    を備える、請求項1に記載のマイクロ電気機械システムスイッチ
  8. 前記第1の部分は、前記アクチュエータの上面に沿って配置され、前記アクチュエータの上面の方向に駆動される第1の端と第2の端とを備え、
    前記第2の部分は、前記アクチュエータの第1の側面に沿って配置され、前記アクチュエータの前記第1の側面の方向に駆動される第1のビームと、前記アクチュエータの第2の側面に沿って配置され、前記アクチュエータの前記第2の側面の方向に駆動される第2のビームとを備え
    前記第1の部分の前記第1の端と前記第2の部分の第1のビームが接触し、前記第1の部分の前記第2の端と前記第2の部分の第2のビームが接触する、請求項1に記載のマイクロ電気機械システムスイッチ
  9. マイクロ電気機械システムスイッチの製造方法であって、
    ベース基板に第1の電気絶縁面を設けるステップと、
    前記第1の電気絶縁面上に半導電性の上部基板を設けるステップと、
    前記上部基板上に第2のビームを画成するステップと、
    前記第2のビームと前記上部基板上に第2の電気絶縁面を設けるステップと、
    前記第2のビーム上に導電層を形成するステップと、
    片持ビームと前記第2のビームとの間に重複しない領域を設けるように、前記上部基板上に前記片持ビームを配置するステップと、
    前記上部基板をアクチュエータとして構成するステップと、
    作動時には前記片持ビームと前記第2のビームとの間に電気経路を設けるステップとを含む方法。
  10. 前記重複しない位置は、前記第1及び第2の部分の移動方向において重複していない、請求項9に記載の方法。
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