JP4059204B2 - マイクロリレー - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロリレーに関するものである。
従来から、静電駆動型のマイクロリレーに比べて駆動力を大きくできるマイクロリレーとして、電磁石装置の電磁力を利用してアーマチュアを駆動し接点を開閉するようにしたマイクロリレーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここにおいて、上記特許文献1に開示されたマイクロリレーは、厚み方向の一表面側において長手方向の両端部に各一対の固定接点が設けられ且つ2つの電磁石装置が挿入される2つの挿入孔が長手方向に離間して形成された矩形板状のセラミック基板からなるベース基板と、矩形枠状のフレーム部およびフレーム部の枠内に配置されて一対の枢支部を介してフレーム部に揺動自在に支持され各電磁石装置に対向する部位それぞれに永久磁石が設けられたアーマチュアおよびアーマチュアの両端部に固着された可動接点を有するアーマチュアブロックと、ベース基板の周部とアーマチュアブロックのフレーム部との間に介在する矩形枠状のスペーサとを備えている。なお上記特許文献1に開示されたマイクロリレーでは、静電駆動型のマイクロリレーに比べて駆動力を大きくできるので、接点圧を大きくできて耐衝撃性および信頼性を高めることができるという利点や、アーマチュアの駆動ストロークを大きくできて接点開成時の可動接点と固定接点との間の距離を大きくすることができて高周波特性(アイソレーション特性)の向上を図れるという利点や、低電圧駆動が可能となるという利点などがある。
特開平5−114347号公報(段落番号〔0033〕−〔0036〕、図11−図13参照)
ところで、上記特許文献1に開示されたマイクロリレーの接点構成は、常開接点と常閉接点とを1極ずつ備えた双極単投型の接点構成であるが、1極の常開接点或いは常閉接点からなる単極単投型の接点構成のものや、1極の切替接点からなる単極双投型の接点構成のものを製作する場合に電磁石装置により駆動されるアーマチュアブロックなどの機構部品を変更していたため、接点構成のバリエーションを増やすと、それに応じて機構部品(アーマチュアブロック)の種類が増え、設計費の増加や部品の管理費の増加などでコストアップを招くという問題があった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、接点構成の異なる複数種類のリレーで機構部品を共通化したマイクロリレーを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、ヨークに巻回されたコイルおよび前記ヨークの両磁極間に介装される永久磁石を有し前記コイルへの励磁電流に応じて前記ヨークの両磁極が異極に励磁される電磁石装置と、当該電磁石装置を収納する収納部が形成されたベース基板と、ベース基板の一表面側に固着される枠状のフレーム部およびフレーム部の枠内に配置され支持ばね部を介してフレーム部に揺動自在に支持され電磁石装置により駆動されるアーマチュアを有するアーマチュアブロックと、ベース基板の上記一表面側において前記アーマチュアの揺動方向における両端部にそれぞれ対向して固着された各一対の固定接点と、前記アーマチュアの揺動方向における少なくとも一方の端部に一方の対の固定接点と対向して設けられ、前記アーマチュアの揺動に応じて一対の固定接点と接離する可動接点と、アーマチュアブロックにおけるベース基板とは反対側で周部がフレーム部に固着されたカバーとを備え、何れか一方の対の固定接点を回路のグランドに電気的に接続される導電部に電気的に接続するとともに、前記収納部を、ベース基板の厚み方向に貫通し電磁石装置を収納する収納孔の内周面とベース基板の前記一表面側で収納孔を閉塞する薄膜からなる蓋体とで囲まれる空間により構成し、前記ヨークは、前記コイルが巻回される細長のコイル巻回部と、当該コイル巻回部の両端部それぞれから前記アーマチュアに近づく向きに延設され前記コイルへの励磁電流に応じて互いの先端面が異極に励磁される一対の脚片とを備え、前記永久磁石は、コイル巻回部の長手方向の中央部におけるアーマチュア側に重ねて配置され重ね方向の両面が異極に着磁され、一方の磁極面がヨークのコイル巻回部に当接し、他方の磁極面がヨークの両脚片の先端面と同一平面上に位置するように厚み寸法を設定してあり、永久磁石の前記他方の磁極面およびヨークの両脚片の先端面を蓋体に接触させたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記可動接点が前記アーマチュアの揺動方向における両方の端部にそれぞれ設けられ、両可動接点の間を電気的に接続する導電路を前記アーマチュアブロックに設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、ヨークに巻回されたコイルおよび前記ヨークの両磁極間に介装される永久磁石を有し前記コイルへの励磁電流に応じて前記ヨークの両磁極が異極に励磁される電磁石装置と、当該電磁石装置を収納する収納部が形成されたベース基板と、ベース基板の一表面側に固着される枠状のフレーム部およびフレーム部の枠内に配置され支持ばね部を介してフレーム部に揺動自在に支持され電磁石装置により駆動されるアーマチュアおよび当該アーマチュアの揺動方向における両端部にベース基板と対向して設けられた一対の可動接点を有するアーマチュアブロックと、ベース基板の上記一表面側に各可動接点にそれぞれ対向して固着され、各可動接点を介して導通する各一対の固定接点と、アーマチュアブロックにおけるベース基板とは反対側で周部がフレーム部に固着されたカバーとを備え、一方の対の固定接点の内の1つと、他方の対の固定接点の内の1つとを電気的に接続する導電路をベース基板に形成するとともに、前記収納部を、ベース基板の厚み方向に貫通し電磁石装置を収納する収納孔の内周面とベース基板の前記一表面側で収納孔を閉塞する薄膜からなる蓋体とで囲まれる空間により構成し、前記ヨークは、前記コイルが巻回される細長のコイル巻回部と、当該コイル巻回部の両端部それぞれから前記アーマチュアに近づく向きに延設され前記コイルへの励磁電流に応じて互いの先端面が異極に励磁される一対の脚片とを備え、前記永久磁石は、コイル巻回部の長手方向の中央部におけるアーマチュア側に重ねて配置され重ね方向の両面が異極に着磁され、一方の磁極面がヨークのコイル巻回部に当接し、他方の磁極面がヨークの両脚片の先端面と同一平面上に位置するように厚み寸法を設定してあり、永久磁石の前記他方の磁極面およびヨークの両脚片の先端面を蓋体に接触させたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の発明において、上記導電路を、ベース基板におけるアーマチュアブロックと反対側の面に形成したことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1つに記載の発明において、前記アーマチュアは、前記フレーム部の枠内に配置され前記支持ばね部を介して前記フレーム部に支持された薄板状の可動基台部と、可動基台部において前記電磁石装置側に固着された磁性体材料からなる薄板状の磁性体部とで構成され、前記アーマチュアブロックは、前記フレーム部、前記支持ばね部、前記可動基台部が1枚の半導体基板を加工することにより形成されてなることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、何れか一方の対の固定接点を回路のグランドに電気的に接続される導電部に電気的に接続しているので、マイクロリレーが1極ずつ備える常開接点又は常閉接点の何れか一方の機能を失わせることで、マイクロリレーの接点構成を1極の常開接点又は1極の常閉接点とすることができる。したがって、常開接点および常閉接点を1極ずつ備える基本構成のマイクロリレーとアーマチュアブロックの構造を変更することなく、1極の常開接点又は1極の常閉接点を実現でき、接点構成が異なる異種のマイクロリレーでアーマチュアブロックを共通化することで、設計費や製造コストを削減することができる。また機能を失わせた固定接点は回路のグランドに電気的に接続されるので、静電ノイズを遮蔽する効果が向上し、高周波特性を改善できる。
請求項2の発明によれば、アーマチュアの揺動方向における両端部に可動接点が設けられ、両可動接点の間をアーマチュアブロックに設けた導電路で電気的に接続しているので、何れか一方の可動接点が回路のグランドに電気的に接続された固定接点に接続されると、アーマチュアブロックに設けた導電路と2つの可動接点とが回路のグランドに接続されることになり、静電ノイズを遮蔽する効果がさらに向上する。
請求項3、4の発明によれば、一方の対の固定接点の内の1つと、他方の対の固定接点の内の1つとを電気的に接続する導電路をベース基板に形成しており、各対の固定接点の内の1つを導電路を介して電気的に接続することにより1極の切替接点を構成することができる。したがって、常開接点および常閉接点を1極ずつ備える基本構成のマイクロリレーとアーマチュアブロックの構造を変更することなく、1極の切替接点を実現でき、接点構成が異なる異種のマイクロリレーでアーマチュアブロックを共通化することで、設計費や製造コストを削減することができる。
請求項5の発明によれば、半導体基板に対して半導体微細加工プロセスを行うことによってアーマチュアブロックの大部分を形成することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
先ず本発明に係るマイクロリレーの基本構成を図1〜図5に基づいて説明する。このマイクロリレーは、ヨーク20に巻回されたコイル22,22への励磁電流に応じて磁束を発生する電磁石装置2と、矩形板状のガラス基板からなり厚み方向の一表面側において長手方向の両端部それぞれに各一対の固定接点14が設けられたベース基板1と、ベース基板1の上記一表面側に固着される枠状(矩形枠状)のフレーム部31およびフレーム部31の枠内に配置されて4本の支持ばね部32を介してフレーム部31に揺動自在に支持され電磁石装置2により駆動されるアーマチュア30およびアーマチュア30にそれぞれ2本の接圧ばね部35を介して支持されそれぞれ可動接点39が設けられた2つの可動接点基台部34を有するアーマチュアブロック3と、アーマチュアブロック3におけるベース基板1とは反対側で周部がフレーム部31に固着された矩形板状のガラス基板からなるカバー4とを備えている。
電磁石装置2のヨーク20は、2つのコイル22,22が直接巻回される細長の矩形板状のコイル巻回部20aと、コイル巻回部20aの長手方向の両端部それぞれからアーマチュア30に近づく向きに延設されコイル22,22への励磁電流に応じて互いの先端面が異極に励磁される一対の脚片20b,20bとで構成され、このヨーク20と、ヨーク20の両脚片20b,20bの間でコイル巻回部20aの長手方向の中央部に重ねて配置された矩形板状の永久磁石21と、コイル22,22と、細長の矩形板状であってヨーク20のコイル巻回部20aにおける永久磁石21との対向面とは反対側でコイル巻回部20aと直交するようにコイル巻回部20aに固着されるプリント基板23とを電磁石装置2は備えている。なおヨーク20は、電磁軟鉄などの鉄板を曲げ加工あるいは鋳造加工することにより形成されており、両脚片20b,20bの断面が矩形状に形成されている。
永久磁石21は、コイル巻回部20aとの重ね方向(厚み方向)の両面それぞれの磁極面21a,21bが異極に着磁されており、一方の磁極面21bがヨーク20のコイル巻回部20aに当接し、他方の磁極面21aがヨーク20の両脚片20b,20bの先端面と同一平面上に位置するように厚み寸法を設定してある。
各コイル22,22はそれぞれ、永久磁石21とヨーク20の脚片20b,20bとによって口軸方向(つまり、コイル巻回部20aの長手方向)への移動が規制される。プリント基板23は、絶縁基板23aの一表面における長手方向の両端部に導体パターン23bが形成されており、各導体パターン23bにおいて円形状に形成された部位が外部接続用電極を構成し、矩形状に形成された部位がコイル接続部を構成している(図3参照)。ここにおいて、各コイル接続部にはコイル22,22の端末が接続されるが、コイル22,22は、外部接続用電極間に電源を接続してコイル22,22へ励磁電流を流したときにヨーク20の両脚片20b,20bの先端面が互いに異なる磁極となるように接続されている。なお各導体パターン23bにおける外部接続用電極には、導電性材料(例えばAu,Ag,Cu,半田など)からなるバンプ24が適宜固着されるが、バンプ24を固着する代わりに、ボンディングワイヤをボンディングしてもよい。
ベース基板1は、パイレックス(R)のような耐熱ガラスにより形成されており、外周形状が矩形状であって、中央部には厚み方向に貫通し電磁石装置2を収納する収納孔16が貫設され、収納孔16を挟んで長手方向両端部には厚み方向に貫通する各3個のスルーホール10が短手方向に並べて貫設されている。またベース基板1の厚み方向の両面であって各スルーホール10それぞれの周縁にはランド12が形成されている。ここに、ベース基板1の厚み方向において重なるランド12同士はスルーホール10の内周面に被着された導電性材料(例えばCu,Cr,Ti,Pt,Co,Ni,Au,あるいはこれらの合金など)からなる導体層(図示せず)により電気的に接続されている。また、ベース基板1の厚み方向の他表面側の各ランド12にはバンプ13が適宜固着されており、バンプ13をランド12に固着することによって、ベース基板1の上記他表面側ではスルーホール10の開口面がバンプ13により覆われる。スルーホール10の開口面は円形状であって、ベース基板1の上記一表面には、それぞれスルーホール10の開口面およびランド12を覆う6枚のシリコン薄膜からなる蓋体19が固着されている。
また、上述した各一対の固定接点14は、ベース基板1の長手方向両端部においてベース基板1の短手方向における両側部に形成された2つのスルーホール10の間で上記短手方向に並設されており、これら2つのスルーホール10の周縁に形成されたランド12と導電パターン18aを介して電気的に接続されている。またベース基板1の長手方向両端部には、固定接点14よりも外側にベース基板1の短手方向に沿って延びる導電パターン18bが形成されており、この導電パターン18bは、ベース基板1の短手方向の中央部に形成されたスルーホール10の周縁に形成されたランド12に電気的に接続されている。このマイクロリレーを実装基板に実装する際には導電パターン18bがスルーホール10およびランド12を介して実装基板に形成されたグランドパターンに電気的に接続されるので、静電ノイズを遮断してマイクロリレーの高周波特性を向上させることができる。ここに、固定接点14および導電パターン18a,18bおよびランド12の材料としては、例えばCr,Ti,Pt,Co,Cu,Ni,Au,あるいはこれらの合金などの導電性材料を採用すればよく、バンプ13の材料としては、例えばAu,Ag,Cu,半田などの導電性材料を採用すればよい。なお上述のスルーホール10および収納孔16は、例えばサンドブラスト法やエッチング法などによって形成すればよく、上述の導体層は、例えばめっき法、蒸着法、スパッタ法などによって形成すればよい。なお、このマイクロリレーでは、蓋体19がスルーホール10の開口面を閉塞する閉塞手段を構成し、ベース基板1の上記他表面側におけるランド12が接続用電極を構成している。
また収納孔16の開口面は十字状であって、上記一表面側には、収納孔16を閉塞するシリコン薄膜からなる蓋体17が固着されている。また収納孔16は、ベース基板1の上記一表面から上記他表面に近づくにつれて徐々に開口面積が大きくなるテーパ形状となっているので、ベース基板1の上記他表面側から電磁石装置2を挿入しやすく、且つ、ベース基板1の上記一表面における収納孔16の開口面積を比較的小さくすることができる。
ここで電磁石装置2は、ヨーク20の両脚片20b,20bの各先端面(磁極面)が蓋体17と対向する形で収納孔16に挿入される。なお、このマイクロリレーでは収納孔16の内周面と蓋体17とで囲まれる空間が電磁石装置2を収納する収納部を構成しており、電磁石装置2は、永久磁石21がベース基板1の厚み寸法内でアーマチュア30とヨーク20とにより形成される磁路中に設けられ、プリント基板23における絶縁基板23aの表面がベース基板1の上記他表面と略面一となっている。なお蓋体17,19は、シリコン基板をエッチングや研磨などで薄膜化することにより形成したシリコン薄膜で構成されており、厚み寸法を20μmに設定してある。ここに蓋体17,19の厚み寸法は20μmに限定するものではなく、例えば5μm〜50μm程度の範囲内で適宜設定すればよい。また蓋体17,19は、シリコン薄膜に限らず、ガラス基板をエッチングや研磨などで薄膜化することにより形成したガラス薄膜により構成してもよい。
アーマチュアブロック3は、シリコン基板からなる半導体基板を半導体微細加工プロセス(MEMSプロセス)により加工することによって、上述の矩形枠状のフレーム部31と、上述の4本の支持ばね32と、フレーム部31の枠内に配置されアーマチュア30の一部を構成する矩形板状の可動基台部30aと、上述の4本の接圧ばね35と、上述の2つの可動接点基台部34とを形成してある。ここで、アーマチュア30は可動基台部30aと、可動基台部30aにおけるベース基板1との対向面に固着された磁性体(例えば、軟鉄、電磁ステンレス、パーマロイなど)からなる矩形板状の磁性体部30bとで構成され、アーマチュア30は4本の支持ばね部32を介してフレーム部31に揺動自在に支持されている。なお可動基台部30aはフレーム部31よりも薄肉であり、アーマチュア30の厚み寸法は、アーマチュアブロック3とベース基板1とを固着した状態においてアーマチュア30の磁性体部30bと蓋体17との間に所定のギャップが形成されるように設定されている。
上述の支持ばね部32は、可動基台部30aの短手方向の両側面側で可動基台部30aの長手方向に離間して2箇所に形成されている。各支持ばね部32は、一端部がフレーム部31に連続一体に連結され他端部が可動基台部30aに連続一体に連結されている。なお各支持ばね部32は、平面形状において上記一端部と上記他端部との間の部位を同一面内で蛇行した形状に形成することにより長さ寸法を長くしてあり、アーマチュア30が揺動する際に各支持ばね部32にかかる応力を分散させることで、各支持ばね部32の破損を防止している。
また可動基台部30aは、短手方向の両側縁の中央部から矩形状の突片36が連続一体に延設され、フレーム部31の内周面において突片36に対応する部位からも矩形状の突片37が連続一体に延設されている。すなわち、可動基台部30aから延設された突片36とフレーム部31から延設された突片37とは互いの先端面同士が対向している。ここに、可動基台部30aから延設された各突片36の先端面には凸部36aが形成されており、フレーム部31から延設された各突片37の先端面には、凸部36aが入り込む凹部37aが形成されている。したがって、凸部36aが凹部37aの内周面に当接することでフレーム部31の厚み方向に直交する面内におけるアーマチュア30の移動が規制される。また各突片36におけるベース基板1との対向面には支点突起36bを突設してあり、このような一対の支点突起36bを設けることでアーマチュア30の揺動動作をより安定させることができる。なおアーマチュア30の同一の側縁側に配設される2つの支持ばね部32は、突片36の両側に位置している。
またアーマチュアブロック3は、アーマチュア30の長手方向においてアーマチュア30の両端部とフレーム部31との間にそれぞれ可動接点基台部34が配置されている。各可動接点基台部34は上述の2本の接圧ばね部35を介して可動基台部30aに支持されており、各可動接点基台部34におけるベース基板1との対向面に導電性材料からなる可動接点39が固着されている。なお可動基台部30aは上述のように矩形板状に形成されており、磁性体部30bの変位量を制限するストッパ部33が四隅それぞれから連続一体に延設されており、接圧ばね部35の平面形状は、ストッパ部33の外周縁の3辺に沿ったコ字状に形成されている。このストッパ部33は、ベース基板1の上記一表面と接触することにより磁性体部30bの変位量を制限する。
なおアーマチュアブロック3は、上述の説明から分かるように、フレーム部31、可動基台部30a、支持ばね部32、可動接点基台部34、接圧ばね部35が上述の半導体基板の一部により構成されている。半導体基板としては例えば厚み寸法が200μm程度のシリコン基板を用いればよいが、当該厚み寸法は特に限定するものではなく、例えば50μm〜300μm程度の範囲で適宜設定すればよい。また可動接点基台部34の厚み寸法と可動接点39の厚み寸法との合計寸法についても、接点開成状態において可動接点39と固定接点14との間の距離が所定距離となるように設定されている。
一方、カバー4は、パイレックス(R)のような耐熱ガラスにより構成されており、アーマチュアブロック3との対向面にアーマチュア30の揺動空間を確保する凹所4aが形成されている。
ところで、上述のアーマチュアブロック3のフレーム部31におけるカバー4との対向面の周部には全周に亙って接合用金属薄膜38が形成され、ベース基板1との対向面の周部には全周に亙って接合用金属薄膜(図示せず)が形成されている。また、ベース基板1におけるアーマチュアブロック3との対向面の周部にも全周に亙って接合用金属薄膜15が形成され、カバー4におけるアーマチュアブロック3との対向面の周部にも全周に亙って接合用金属薄膜(図示せず)が形成されている。而してアーマチュアブロック3とベース基板1およびカバー4とを圧接または陽極接合により気密的に接合することができ、ベース基板1とカバー4とフレーム部31とで囲まれる空間の気密性が向上する。すなわちアーマチュア30、可動接点39、固定接点14などを収納する空間(この空間を接点チャンバと言う)の気密性を高めることができる。なお接合用金属薄膜15,38の材料としては、例えばAu,Al−Siなどを採用すればよい。
以上説明したマイクロリレーをプリント基板のような実装基板に実装する際には、例えばベース基板1の上記他表面側において露出した2個のバンプ24および6個のバンプ13をそれぞれ上記実装基板の一表面側に形成された導体パターンに接続すればよい。
次に、このマイクロリレーの製造方法について簡単に説明する。このマイクロリレーの製造にあたっては、半導体基板たるシリコン基板をリソグラフィ技術、エッチング技術などの半導体微細加工プロセス(マイクロマシンニング技術)により加工してフレーム部31、支持ばね部32、接圧ばね部35、可動接点基台部34、アーマチュア30の一部を構成する可動基台部30aを形成した後で可動基台部30aにおいてベース基板1側となる一面に磁性体からなる磁性体部30bを固着し且つ可動接点基台部34に可動接点39を固着することでアーマチュアブロック3を形成するアーマチュアブロック形成工程と、アーマチュアブロック形成工程にて形成したアーマチュアブロック3とベース基板1およびカバー4を圧接または陽極接合により固着することでベース基板1とカバー4とアーマチュアブロック3のフレーム部31とで囲まれる空間を密封する密封工程と、密封工程の後でベース基板1の収納部に電磁石装置2を収納してベース基板1に固定する電磁石装置配設工程とを備えている。
ここにおいて、ベース基板1の形成にあたっては、ベース基板1の基礎となるガラス基板において収納部に対応する部位に厚み方向に貫通する収納孔16を形成するとともにガラス基板の長手方向両端部に厚み方向に貫通する各3個のスルーホール10を短手方向に並べて形成した後、ランド12、固定接点14、導電パターン18a,18b、導体層などを形成してから、上記ガラス基板において固定接点14を設けた側の表面に収納孔16およびスルーホール10の両方を覆う薄膜(例えば、シリコン薄膜、ガラス薄膜など)を固着し、当該薄膜をパターニングすることによって収納孔16およびスルーホール10それぞれの開口面を個別に閉塞する蓋体17,19を形成すればよい。なお収納孔16およびスルーホール10はエッチング法やサンドブラスト法などにより形成すればよい。
またカバー4の形成にあたっては、カバー4の基礎となるガラス基板において凹所4aを形成した後、接合用金属薄膜を形成すればよい。ここに凹所4aはエッチング法やサンドブラスト法などにより形成すればよい。
なお、このマイクロリレーはベース基板1およびカバー4それぞれがガラス基板を加工することで形成されているが、ベース基板1とカバー4との一方あるいは両方を、シリコン基板を加工することにより形成してもよい。またベース基板1およびカバー4をそれぞれガラス基板に限定し、アーマチュアブロック3の元となる半導体基板をシリコン基板に限定すれば、上記接合用金属薄膜15,38を設けなくてもアーマチュアブロック3とベース基板1およびカバー4とを陽極接合により気密的に接合することができる。なお上述のアーマチュアブロック3を多数形成したウェハと、上述のベース基板1を多数形成したウェハおよび上述のカバー4を多数形成したウェハとを圧接または陽極接合により固着してからダイシング工程などによって個々のマイクロリレーに分割してもよいことは勿論である。
次にマイクロリレーの動作について簡単に説明する。このマイクロリレーでは、コイル22,22への通電が行われると、磁化の向きに応じて磁性体部30bの長手方向の一端部がヨーク20の一方の脚片20bの先端面(磁極面)に吸着されてアーマチュア30が揺動し、ヨーク20→磁性体部30b→永久磁石21→ヨーク20の閉磁路が形成されて、長手方向一端側の可動接点基台部34に固着された可動接点39が対向する一対の固定接点14,14に所定の接点圧で接触し、一対の固定接点14,14の間が可動接点39を介して導通するとともに、アーマチュア30の長手方向他端側の可動接点基台部34に固着された可動接点39が対向する一対の固定接点14,14から開離し、一対の固定接点14,14の間が開放される。この状態でコイル22,22への通電が停止されると、永久磁石21の発生する磁束によって上記閉磁路がそのまま維持され、磁性体部30bの長手方向一端側がヨーク20の一方の脚片20bに吸着された状態が保たれる。
またコイル22,22への通電方向を逆向きにすると、磁性体部30bの長手方向の他端部がヨーク20の他方の脚片20bの先端面(磁極面)に吸着されてアーマチュア30が反対側に揺動し、一対の固定接点14,14に接触していた可動接点39が開離すると共に、アーマチュア30の長手方向他端側の可動接点基台部34に固着された可動接点39が対向する一対の固定接点14,14に所定の接点圧で接触し、一対の固定接点14,14の間が可動接点39を介して導通する。この状態においてもコイル22,22への通電を停止すると、永久磁石21の発生する磁束によって吸着力が維持されて、そのままの状態が保持され、いわゆる双安定動作が行われる。すなわち、このマイクロリレーは常開接点と常閉接点とを1極ずつ備えた双極単投型(所謂1a1b接点)の接点構成を有している。
なお、上述した基本構成のマイクロリレーでは、アーマチュアブロック3におけるベース基板1とは反対側で周部がフレーム部31に固着されたカバー4を備えていることにより、アーマチュア30および固定接点14および可動接点39が密閉空間内に配置され、電磁石装置2は、ベース基板1の厚み寸法内でアーマチュア30とヨーク20とにより形成される磁路中に永久磁石21を設けてあるので、従来のようにアーマチュアブロックとベース基板との間にスペーサを介在させる必要がなく、リレー全体の薄型化が可能となる。すなわち、リレー全体の厚み寸法をベース基板1の厚み寸法とアーマチュアブロック3のフレーム部31の厚み寸法とカバー4の厚み寸法との合計寸法によって規定することができ、ベース基板1とカバー4とフレーム部31とで構成される器体の薄型化が可能となる。
(実施形態1)
以下では、上述した双極単投型(所謂1a1b接点)のマイクロリレーと共通の機構部で、1極の常開接点又は常閉接点からなる単極単投型のマイクロリレーを実現した実施形態について図1及び図6〜図8を参照して説明する。尚、上述した基本構成のマイクロリレーと共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
上述した基本構成のマイクロリレーでは、ベース基板1の長手方向における両端部にそれぞれ固定接点14,14を2個ずつ形成して、各固定接点14と、ベース基板1の四隅に設けたスルーホール10の周縁のランド12との間を導電パターン18aを介して電気的に接続し、さらにベース基板1の長手方向における両端部に中央のスルーホール10の周縁に設けたランド12に電気的に接続され、且つ回路のグランドに接続される導電パターン18bを形成しているのに対して、本実施形態ではベース基板1の長手方向一端側に幅広のグランドパターン18cを形成し、このグランドパターン18cを介して3個のスルーホール10の周縁のランド12を電気的に接続している。またベース基板1における他面側において、グランドパターン18cを形成した側の長手方向一端部には、幅広のグランドパターン42cを短手方向に沿って端から端まで形成して、3個のスルーホール10の周縁に設けたランド12を電気的に接続してあり、長手方向他端部には、3個のスルーホール10の周縁に設けたランド12にそれぞれ電気的に接続される導電パターン42a,42b,42aを短手方向に沿って形成してある。また更に、アーマチュアブロック3の2つの可動接点基台部34にそれぞれ固着した可動接点39の間は、可動接点基台部34と接圧ばね部35とアーマチュア30の可動基台部30aとの裏面側(ベース基板1側の面)に形成した導電路としての導電パターン40(図6(a)中の斜線部)を介して電気的に接続してある。
このように本実施形態では、ベース基板1の長手方向一端側に幅広のグランドパターン18cを形成することによって、長手方向の両端部に一対ずつ設けた固定接点14,14の内、一方の対の固定接点14,14をグランドパターン18cにより短絡しているので、基本構成のマイクロリレーが1極ずつ備える常開接点又は常閉接点の何れか一方の機能を失わせて、マイクロリレーの接点構成を1極の常開接点又は1極の常閉接点とすることができる。すなわち基本構成のマイクロリレーとアーマチュアブロック3の構造を変更することなく、1極の常開接点又は1極の常閉接点を実現でき、接点構成が異なる異種のマイクロリレーでアーマチュアブロック3を共通化することで、設計費や製造コストを削減することができる。
またコイル22,22への通電に応じてアーマチュア30が揺動し、一方の可動接点基台部34に固着された可動接点39がグランドパターン18cに弾接すると、可動接点基台部34と接圧ばね部35とアーマチュア30の可動基台部30aとの裏面側に形成した導電パターン40と2つの可動接点39とが回路のグランドに接続されるので、静電ノイズを確実に遮蔽して高周波特性をさらに改善することができる。
なお、固定接点14および導電パターン18a〜18c,41a〜41cおよびランド12の材料としては、例えばCr,Ti,Pt,Co,Cu,Ni,Au,あるいはこれらの合金などの導電性材料を採用すればよく、例えばめっき法、蒸着法、スパッタ法などによって形成すればよい。
(実施形態2)
次に、上述した双極単投型(所謂1a1b接点)のマイクロリレーと共通の機構部で、1極の切替接点からなる単極双投型のマイクロリレーを実現した実施形態について図9〜図11を参照して説明する。尚、上述した基本構成のマイクロリレーと共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
上述した基本構成のマイクロリレーでは、ベース基板1の長手方向における両端部にそれぞれ固定接点14,14を2個ずつ形成して、各固定接点14と、ベース基板1の四隅に設けたスルーホール10の周縁のランド12との間を導電パターン18aを介して電気的に接続するとともに、アーマチュア30の可動接点基台部34,34に各一対の固定接点14にそれぞれ対向する可動接点39,39を形成することで、常閉接点及び常開接点を1極ずつ設けてある。それに対して本実施形態では、基本構成のマイクロリレーにおいて長手方向の両端部にそれぞれ設けた各一対の固定接点14,14の内、図9(a)中左側の固定接点14,14の間を、ベース基板1の長手方向に沿う側部の一表面側に形成した導電パターン18dを介して電気的に接続してあり、常閉接点および常開接点の一方の固定接点14,14を共通接続することで切替接点を構成してある。ここでベース基板1における他表面側にはスルーホール10の周縁のランド12にそれぞれ導電パターン41a,41bが形成してあり、ベース基板1の四隅に形成された4つの導電パターン41aの内、共通接続された固定接点14に電気的に接続される2つの導電パターン41a(すなわち図11中右側の2つの導電パターン41a)が共通端子(COM端子)となり、他の2つの固定接点14に電気的に接続される2つの導電パターン41a(図11中左側の2つの導電パターン41a)が切替端子となる。
このように本実施形態では、ベース基板1の長手方向両端部に各一対の固定接点14を形成するとともに、各対の固定接点14の内の一方を導電パターン18dを介して電気的に接続することにより、1極の切替接点を構成しているので、基本構成のマイクロリレーと共通の機構部で1極の切替接点を実現できる。すなわち基本構成のマイクロリレーとアーマチュアブロック3の構造を変更することなく、1極の切替接点を実現でき、接点構成が異なる異種のマイクロリレーでアーマチュアブロック3を共通化することで、設計費や製造コストを削減することができる。
なお本実施形態では各対の固定接点14の内の一方をベース基板1の一表面側に形成した導電パターン18dを介して電気的に接続しているが、図12に示すように各対の固定接点14の内の一方に電気的に接続された導電パターン41a,41aの間を、ベース基板1の他表面側に形成された導電パターン41dを介して電気的に接続しても良い。
なお、固定接点14および導電パターン18a,18b,18d,41a,41b,41dおよびランド12の材料としては、例えばCr,Ti,Pt,Co,Cu,Ni,Au,あるいはこれらの合金などの導電性材料を採用すればよく、例えばめっき法、蒸着法、スパッタ法などによって形成すればよい。
以上説明したように、上述の各実施形態では常開接点および常閉接点を1極ずつ備える基本構成のマイクロリレーと共通の機構部(アーマチュアブロック3)を使用して、1極の常開接点又は常閉接点を備えるマイクロリレーや、1極の切替接点を備えるマイクロリレーを実現しているので、機構部の構造を変更することなく接点構成のバリエーションを増やすことができるから、複数種類の接点構成のマイクロリレーで機構部品を共通化することによって、機構部品の設計費や製造コストを削減できる。
実施形態1の分解斜視図である。 同上の基本構成を示し、(a)は上面図、(b)は側面図である。 同上の基本構成を示し、裏側から見た外観斜視図である。 同上の基本構成を示す側断面図である。 同上の基本構成を示し、ベース基板上にアーマチュアブロックを載置した状態を上側から見た図である。 実施形態1を示し、(a)はアーマチュアブロックの裏面図、(b)はベース基板上にアーマチュアブロックを載置した状態を上側から見た図である。 同上のアーマチュアブロックの分解斜視図である。 同上の裏面図である。 実施形態2のベース基板を示し、(a)は上面図、(b)は側断面図である。 同上の分解斜視図である。 同上のベース基板の裏面図である。 同上の別の構成を示し、ベース基板の裏面図である。
符号の説明
1 ベース基板
2 電磁石装置
3 アーマチュアブロック
4 カバー
14 固定接点
18c グランドパターン
30 アーマチュア
31 フレーム部
32 支持ばね部

Claims (5)

  1. ヨークに巻回されたコイルおよび前記ヨークの両磁極間に介装される永久磁石を有し前記コイルへの励磁電流に応じて前記ヨークの両磁極が異極に励磁される電磁石装置と、当該電磁石装置を収納する収納部が形成されたベース基板と、ベース基板の一表面側に固着される枠状のフレーム部およびフレーム部の枠内に配置され支持ばね部を介してフレーム部に揺動自在に支持され電磁石装置により駆動されるアーマチュアを有するアーマチュアブロックと、ベース基板の上記一表面側において前記アーマチュアの揺動方向における両端部にそれぞれ対向して固着された各一対の固定接点と、前記アーマチュアの揺動方向における少なくとも一方の端部に一方の対の固定接点と対向して設けられ、前記アーマチュアの揺動に応じて一対の固定接点と接離する可動接点と、アーマチュアブロックにおけるベース基板とは反対側で周部がフレーム部に固着されたカバーとを備え、何れか一方の対の固定接点を回路のグランドに電気的に接続される導電部に電気的に接続するとともに、前記収納部を、ベース基板の厚み方向に貫通し電磁石装置を収納する収納孔の内周面とベース基板の前記一表面側で収納孔を閉塞する薄膜からなる蓋体とで囲まれる空間により構成し、前記ヨークは、前記コイルが巻回される細長のコイル巻回部と、当該コイル巻回部の両端部それぞれから前記アーマチュアに近づく向きに延設され前記コイルへの励磁電流に応じて互いの先端面が異極に励磁される一対の脚片とを備え、前記永久磁石は、コイル巻回部の長手方向の中央部におけるアーマチュア側に重ねて配置され重ね方向の両面が異極に着磁され、一方の磁極面がヨークのコイル巻回部に当接し、他方の磁極面がヨークの両脚片の先端面と同一平面上に位置するように厚み寸法を設定してあり、永久磁石の前記他方の磁極面およびヨークの両脚片の先端面を蓋体に接触させたことを特徴とするマイクロリレー。
  2. 上記可動接点が前記アーマチュアの揺動方向における両方の端部にそれぞれ設けられ、両可動接点の間を電気的に接続する導電路を前記アーマチュアブロックに設けたことを特徴とする請求項1記載のマイクロリレー。
  3. ヨークに巻回されたコイルおよび前記ヨークの両磁極間に介装される永久磁石を有し前記コイルへの励磁電流に応じて前記ヨークの両磁極が異極に励磁される電磁石装置と、当該電磁石装置を収納する収納部が形成されたベース基板と、ベース基板の一表面側に固着される枠状のフレーム部およびフレーム部の枠内に配置され支持ばね部を介してフレーム部に揺動自在に支持され電磁石装置により駆動されるアーマチュアおよび当該アーマチュアの揺動方向における両端部にベース基板と対向して設けられた一対の可動接点を有するアーマチュアブロックと、ベース基板の上記一表面側に各可動接点にそれぞれ対向して固着され、各可動接点を介して導通する各一対の固定接点と、アーマチュアブロックにおけるベース基板とは反対側で周部がフレーム部に固着されたカバーとを備え、一方の対の固定接点の内の1つと、他方の対の固定接点の内の1つとを電気的に接続する導電路をベース基板に形成するとともに、前記収納部を、ベース基板の厚み方向に貫通し電磁石装置を収納する収納孔の内周面とベース基板の前記一表面側で収納孔を閉塞する薄膜からなる蓋体とで囲まれる空間により構成し、前記ヨークは、前記コイルが巻回される細長のコイル巻回部と、当該コイル巻回部の両端部それぞれから前記アーマチュアに近づく向きに延設され前記コイルへの励磁電流に応じて互いの先端面が異極に励磁される一対の脚片とを備え、前記永久磁石は、コイル巻回部の長手方向の中央部におけるアーマチュア側に重ねて配置され重ね方向の両面が異極に着磁され、一方の磁極面がヨークのコイル巻回部に当接し、他方の磁極面がヨークの両脚片の先端面と同一平面上に位置するように厚み寸法を設定してあり、永久磁石の前記他方の磁極面およびヨークの両脚片の先端面を蓋体に接触させたことを特徴とするマイクロリレー。
  4. 上記導電路を、ベース基板におけるアーマチュアブロックと反対側の面に形成したことを特徴とする請求項3記載のマイクロリレー。
  5. 前記アーマチュアは、前記フレーム部の枠内に配置され前記支持ばね部を介して前記フレーム部に支持された薄板状の可動基台部と、可動基台部において前記電磁石装置側に固着された磁性体材料からなる薄板状の磁性体部とで構成され、前記アーマチュアブロックは、前記フレーム部、前記支持ばね部、前記可動基台部が1枚の半導体基板を加工することにより形成されてなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載のマイクロリレー。
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