JP2010268867A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2010268867A
JP2010268867A JP2009121501A JP2009121501A JP2010268867A JP 2010268867 A JP2010268867 A JP 2010268867A JP 2009121501 A JP2009121501 A JP 2009121501A JP 2009121501 A JP2009121501 A JP 2009121501A JP 2010268867 A JP2010268867 A JP 2010268867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
rotating
stop
winning
sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009121501A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Ishii
彰 石井
Akira Aida
亮 合田
Shigeki Yamada
繁樹 山田
Takuya Yamamoto
卓哉 山本
Tomoyuki Maruta
智行 丸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympia KK
Original Assignee
Olympia KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympia KK filed Critical Olympia KK
Priority to JP2009121501A priority Critical patent/JP2010268867A/ja
Publication of JP2010268867A publication Critical patent/JP2010268867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】回転している回転リールの種類に応じて音声出力を変更することで、今までにない斬新な報知態様や、よりリアルな演出態様を提供する。
【解決手段】複数の回転リール41,42,43をスタートスイッチ30の操作で回転開始させるとともにストップスイッチ50の操作で回転停止させ、図柄表示窓13から視認可能な停止図柄が、予め定められた入賞の配列となった場合に入賞となる遊技機において、複数のスピーカ71,72,73を各回転リール41,42,43にそれぞれ一対一で対応させて設け、回転中の回転リール41,42,43について、それぞれに対応するスピーカ71,72,73から音声を出力可能とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、回転リールの回転と音声出力による演出を対応させて行うことができる遊技機に関する。
この種の遊技機においては、遊技の進行に伴い音声による演出が行われるように形成されている。例えば、特許文献1には、可変表示装置の図柄変動態様に合わせて種々の音声を出力させる遊技機が、特許文献2には、リールの種類に応じて停止操作時の音声が変化する遊技機が開示されている。
特開2001−178886号公報 特開2004−89744号公報
しかし、従来の遊技機には、回転リールの種類に応じて異なるスピーカから音声を出力させるというものは無かった。そこで、本願発明は、回転している回転リールの種類に応じて音声出力を変更することで、今までにない斬新な報知態様や、よりリアルな演出態様を提供し、遊技性を高めることを目的とする。
本発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、複数のモータにそれぞれ軸着され、表面に複数の図柄が表示された複数の回転リール(40)と、前記複数のモータを駆動させ前記回転リール(40)を回転させるためのスタートスイッチ(30)と、駆動中の前記モータを駆動停止させ回転中の前記回転リール(40)を個々に停止させるためのストップスイッチ(50)と、前記複数の回転リール(40)の図柄を正面側から視認可能とする図柄表示窓(13)と、前記各回転リール(40)にそれぞれ一対一で対応して設けられる複数のスピーカ(70)と、複数の図柄の組み合わせからなる当選役について当選判定の抽選を行う当選抽選手段(80)、及び前記スタートスイッチ(30)、前記ストップスイッチ(50)の操作に基づいて、前記複数のモータの駆動を制御するリール制御手段(90)とを少なくとも有する遊技制御装置(21)と、前記スピーカ(70)からの音声出力を制御する音声出力制御手段(120)を少なくとも有する演出制御装置(22)とを備え、前記当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選し、前記モータの駆動停止に伴い回転停止した前記複数の回転リール(40)の、前記図柄表示窓(13)から視認可能な停止図柄が、予め定められた入賞の配列となった場合に入賞となる遊技機において、前記音声出力制御手段(120)は、回転中の回転リール(40)について、それぞれに対応するスピーカ(70)から音声を出力可能に形成されていることを特徴とする。
前記複数のスピーカ(71,72,73)が「一対一で対応して設けられる」とは、例えば3個の回転リール(40)のうち図柄表示窓(13)の左側に位置する左リール(41)には遊技機の正面左側に位置する左スピーカ(71)が対応し、中央に位置する中リール(42)には遊技機の正面中央に位置する中スピーカ(72)が対応し、右側に位置する右リール(43)には遊技機の正面右側に位置する右スピーカ(73)が対応するように設けられている場合を含む。ただし、一の回転リール(40)に対して専用のスピーカが設けられていれば、回転リール(40)とスピーカ(70)の相対的位置関係は必ずしも一致していなくてもよい。なお、ここでいう「一対一」とは、一の回転リール(40)に対応する同一音声の出力源が一であることを意味し、スピーカ装置そのものは振動板を複数有していても構わない。
また、本発明においては、前記音声出力制御手段(120)は、回転リール(40)の回転中以外(例えば回転リール40の停止時)に、各回転リール(41,42,43)に対応する各スピーカ(71,72,73)から音声を出力させることができてもよい。
本発明によれば、例えば回転リール(40)が順次回転開始する仕様になっている場合には、回転リール(40)が回転開始するごとに対応するスピーカ(70)から音声が出力され、あるいは、回転している回転リール(40)を停止させるごとに対応するスピーカ(70)からの音声出力が停止し、リールの挙動にリアルに連動する音声演出を行うことができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、前記リール制御手段(90)は、全ての回転リール(40)が予め定められた定常回転速度を保持するまでの間、前記各モータの駆動に基づく各回転リール(40)の回転速度を個々に変更可能な回転速度変更手段(92)を備え、前記音声出力制御手段(120)は、前記回転リール(40)の回転速度に応じて、対応するスピーカ(70)から出力される音声を変更可能に形成されていることを特徴とする。
本発明は、回転リール(40)について対応するストップスイッチ(50)での停止操作が可能となるまでの間の音声を、回転リール(40)の挙動(回転速度が遅くなったり早くなったり)に合わせて変化させるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、前記音声出力制御手段(120)は、全ての回転リール(40)が予め定められた定常回転速度を保持した後、前記ストップスイッチ(50)の操作によって全ての回転リール(40)が回転停止するまでの間において、回転中のいずれかの回転リール(40)に、当該回転リール(40)に表示されている当選役を構成する図柄が入賞可能な位置に停止するよう前記回転リール(40)を停止させるために前記ストップスイッチ(50)を所定のタイミングで操作する必要のある特定リールが含まれている場合には、当該特定リールに対応するスピーカ(70)から所定の音声を出力可能に形成されていることを特徴とする。
ここで、「特定リール」とは、当選図柄を停止させるために目押しが必要な回転リール(40)のことである。具体的には、リール上に表示されている当選役を構成する図柄の間隔が、最大引き込みコマ数よりも離れて配置されている回転リール(40)のことである。
本発明によれば、目押しの必要な回転リール(40)を、スピーカ(70)からの音声出力によって遊技者に報知することができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、前記音声出力制御手段(120)は、前記ストップスイッチ(50)の操作によって回転リール(40)が回転停止した後においても、停止した回転リール(40)に表示されている図柄のうち図柄表示窓(13)から視認可能な図柄の中に、所定の役を構成する図柄が含まれている場合には、当該回転リール(40)に対応するスピーカ(70)から所定の音声を出力可能に形成されていることを特徴とする。
ここで、「所定の役」は、当選役には限られない。例えば、特定の当選役を構成する図柄を入賞の並びに停止させられなかったときに出現する出目など、所定の態様に停止表示されることが遊技状態変更の契機となるよう設定されている図柄配列を含むものである。
本発明によれば、例えば、所定の図柄を所定の態様で停止表示させることが有利遊技の開始又は終了の条件となっている場合に、その有利遊技移行役あるいは有利遊技終了役(パンク役)を遊技者に報知することができる。
本発明は、以上のように構成されているので、今までにない斬新な報知態様や、よりリアルな遊技性を提供することができる。
スロットマシンの外観正面図である。 スロットマシンの入力、制御及び出力を示すブロック図である。 スロットマシンの演出実行制御の概略を示す流れ図である。 演出実行制御のうち、定常回転前演出の処理を示す流れ図である。 演出実行制御のうち、押下前演出の処理を示す流れ図である。 演出実行制御のうち、押下後演出の処理を示す流れ図である。 演出実行制御のうち、停止後演出の処理を示す流れ図である。 回転リールとスピーカを示す概念図である。 回転リールとスピーカを示す概念図である。 回転リールとスピーカを示す概念図である。 回転リールとスピーカを示す概念図である。
以下、本発明を表す好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図1に示すように、正面側が開口する方形箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口を開閉自在かつロック可能な前扉3を有している。
前記筐体11の内部において、開口上部には3個の回転リール40を有するリールユニット60が設置され、開口下部には、メダルを貯留するとともに入賞時等にメダルを払い出すためのホッパーユニット65が設けられている。また、前記リールユニット60の上方には、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20が配置されている。
前記前扉3は、筐体1にヒンジ(図示せず)を介して水平方向に回動自在に取り付けられた板状の扉である。そして、前記前扉3の上方には、図1に示すように、遊技者側に向かって臨む上パネル12が設けられており、上パネル12の中央には、3個の回転リール40の図柄を視認可能な図柄表示窓13が形成されている。そして、この図柄表示窓13の下側は、スロットマシン10を作動させるための操作スイッチ(ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50)が設けられたカウンター状の操作部3Aとなっており、操作部3Aの右端にはメダル投入口14が設けられている。また、メダル投入口14の下方であって前扉3の裏側には、投入メダルを検知しメダルを判別するためのメダルセレクター4が設けられている。
前記上パネル12には、図柄表示窓13から視認可能となる図柄の並びを示す入賞ラインが設けられている。入賞ラインは、上段ライン、中段ライン、下段ラインの3本の横ラインと、右上がりライン、右下がりラインの2本の斜めラインの、合計5本が設けられている。そして、遊技状態や投入メダル数に応じて、入賞ラインのうち、どの入賞ラインが入賞するために有効なライン(有効ライン)になるかが決定される。
(制御装置20)
制御装置20は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、各種制御を行うものである。制御装置20としては、図2に示すように、遊技制御装置21及び演出御装置22が設けられている。
遊技制御装置21は、主としてスロットマシン10の遊技に関わる制御を行うためのものである。また演出制御装置22は、前記遊技制御装置21からの諸信号を受信して、主として遊技に付随する演出を制御するためのものである。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図2に示すように、メダルセンサ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50、のパーツが接続されている。
メダルセンサ15は、図1に示すように、メダルセレクター4に設けられた遮光センサなどの検知手段であって、メダル投入口14から投入されたメダルを検知するためのものである。
ベットスイッチ16は、図1に示すように、操作部3Aの上面左側に位置するスイッチであって、クレジットメダルをメダル投入に代えるためのものである。ここで、クレジットとは、投入メダルを所定枚数、遊技機内部に貯留しておくことであり、クレジット数は、特に図示しないが上パネル12に設けられた所定のクレジット表示部に表示される。そして、ベットスイッチ16を操作するとクレジット表示が減算され、その分のメダルが投入されたものと扱われて遊技が開始可能となるものである。
精算スイッチ17は、図1に示すように、前記ベットスイッチ16の左側に位置するスイッチであって、クレジットメダルを払い戻すためのものである。
スタートスイッチ30は、図1に示すように、操作部の前面に設けられたレバーであって、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60のリールモータの駆動を開始させるためのものである。
ストップスイッチ50は、リールユニット60のリールモータの駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図1に示すように、各回転リール40に対応した3個の停止ボタン(左ボタン51、中ボタン52、右ボタン53)から構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。そして、回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図2に示すように、リールユニット60、ホッパーユニット65、演出表示装置66のパーツが接続されている。
リールユニット60は、スロットマシン10の主たる遊技装置であって、特に図示しないが、枠体に固定或いは支持された3個のモータM1,M2,M3と、各モータM1,M2,M3の出力軸に固定された3個の回転リール40(左リール41、中リール42、右リール43・図1参照)とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
ホッパーユニット65は、メダルタンクに貯留されているメダルを1枚ずつ払い出すためのメダル払い出し貯留装置である。ホッパーユニット65から排出されたメダルは、前扉3に設けられたメダル払い出し口から下皿に払い出される。
演出表示装置66は、後述する演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出表示を行うためのものである。具体的には、演出表示装置66は、画像表示部としての液晶表示装置67及びランプ68及びスピーカ70から構成されている。
液晶表示装置67は、図1に示すように、上パネル12の図柄表示窓13の上方に設けられた窓部から液晶画面が表出するように配置されており、液晶画面に文字図形動画等を表示し、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。
ランプ68は、図1に示すように、上パネル12の周囲に設けられた電飾であって、透光性を有するランプカバーの内部に設けられたLEDや電球などの発光体の点滅によって、入賞等を報知するためのものである。
スピーカ70は、前扉3の裏側に設けられた音声出力装置であって、複数のスピーカ71,72,73,74から構成されている。本実施の形態においては、図1に示すように、前扉3の上部に配置された左スピーカ71、中スピーカ72、右スピーカ73と、前扉3の下部に配置された二つの下スピーカ74を備えている。そして、左スピーカ71、中スピーカ72、右スピーカ73は、それぞれ、左リール41、中リール42、右リール43に対応して設けられているものであり、各回転リール40の回転態様に応じて所定の音声を出力可能に形成されている。
(遊技制御装置21)
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、図2に示すように、当選抽選手段80、リール制御手段90、入賞判定手段100、ホッパー制御手段110の各手段を備えている。
当選抽選手段80は、当選か否かの当選判定の抽選を行うためのものである。具体的には、当選抽選手段80は、スタートスイッチ30の操作タイミングで、カウント抽出手段がループカウンターの数値を読み取り、この数値と、前記ループカウンターがカウントする数値を全領域として各当選項目の当選領域を規定した当選判定テーブルとを比較して、抽出カウントデータが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
ここで、当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選フラグが成立し、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄の組み合わせが、あらかじめ定められた所定の特別当選図柄(例えば、入賞有効ライン上に「7」が3個揃うもの)と一致したことを条件に、遊技者に有利な特別遊技、例えばレギュラーボーナスゲームやビッグボーナスゲームが開始されるように形成されている。
なお、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別当選図柄と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。一方、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
入賞判定手段100は、回転リール40が全て停止したときの停止図柄に基づいて入賞の有無を判定するものであり、ホッパー制御手段110は、精算スイッチ17の操作信号及び前記入賞判定手段100の判定結果に基づいてホッパーユニット65の作動を制御するためのものである。
(リール制御手段90)
ここで、リール制御手段90について詳述する。
リール制御手段90は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作信号に基づいて、回転リール40の回転及び停止を制御するとともに、回転リール40の回転態様を変化させるためのものである。そしてリール制御手段90は、図2に示すように、回転開始態様選択手段91、回転速度変更手段92、停止制御手段93、の各手段を備えている。
(回転開始態様決定手段91)
回転開始態様決定手段91は、モータM1〜M3を駆動開始させるためのスタート信号の出力時期や、モータM1〜M3を駆動させるためのパルス周波数を決定し、回転リール40が定常回転に達するまでの間の回転態様を変化させるためのものである。
具体的には、回転開始態様決定手段91は、所定条件に応じて、全ての回転リール40の回転開始態様、あるいは特定の回転リール40の回転開始態様を決定する。
ここで、「回転開始態様」とは、回転開始までの時間や回転時の加速度などの回転リール40の「回転開始の仕方」を指すものであるが、本実施の形態においては、リール制御手段90は、単一のスタートスイッチ30の操作信号によって、3個の回転のリール40を一斉に回転開始させる(モータM1〜M3を同時に駆動させる)制御と、3個の回転のリール40を個別に回転開始させる(モータM1〜M3を別個に駆動させる)制御の双方を実行可能に形成されている。
回転リール40を同時に回転開始させる場合には、回転開始態様決定手段91は、回転開始までの時間(モータを駆動開始させるまでの時間)、定常回転に達するまでの時間(モータM1〜M3の加速度)、回転中の速度変化についてを決定する。
回転開始までの時間は、スタートスイッチ30の操作信号受信後、スタート信号(モータM1〜M3を駆動開始させるための信号、具体的にはステッピングモータを駆動させるためのパルス発生装置への作動開始信号)の出力タイミングを遅くしたり早くしたりすることにより変更することができる。
定常回転に達するまでの時間及び回転中の速度変化は、パルス発生装置が出力するパルスの周波数を調節し、モータM1〜M3の加速度を変化させることにより変更されるものである。加速度の変更は後述する回転速度変更手段92によって行われる。なお、所定の遊技制限時間が経過している場合には、回転リール40が定常回転に達するとストップスイッチ50の操作が有効となる(停止操作の無効が解除される)ので、加速度の変化は停止操作が可能となるまでの時間の変化と同義となる。
個々の回転リール40を別々に回転開始させる場合には、回転開始態様決定手段91は、上記に加え、3個の回転リール40の回転開始順番を決定する。
なお、上記した回転開始態様のいずれを用いて回転リール40を回転開始させるかは、当選判定の抽選結果によって変化させることができる。あるいは、当選判定の抽選結果に関わりなく、回転開始態様決定抽選によって決定してもよい。
そして、回転開始態様決定手段91は、決定した回転開始態様に応じて、スタートスイッチ30の操作信号に基づくスタート信号を出力する。具体的には、投入スイッチ15が投入メダルを検知した場合、クレジットが「1」以上でベットスイッチ16が操作された場合、及びホッパーユニット65がメダルの払い出し中でないなど、所定の遊技開始条件を満たしている場合において、スタートスイッチ30の操作信号を受信した場合に、モータM1、M2、M3に所定のタイミングでスタート信号を出力する。
(回転速度変更手段92)
回転速度変更手段92は、回転開始態様決定手段91の決定に基づいて、定常回転に達する前(停止操作が有効になる前、回転開始時も含む)の回転リール40の回転速度を変化させるためのものである。具体的には、各モータM1、M2、M3に対応して設けられているパルス発生装置に、スタート信号出力時又はモータ回転中における発生パルスの周波数の逓増量を変更させるための信号を出力するものである。
ここで、ステッピングモータは、パルス周波数を徐々に高くしていくことにより加速駆動するものであるが、このパルス周波数の逓増を緩やかに設定すれば加速度は低くなり、定常回転に達するまでの時間が長くなる。また周波数が急増するように設定すれば加速度は高くなり、定常回転に達するまでの時間が短くなる。
さらに、回転速度変更手段92は、回転リール40が定常回転に達するまでの間において、回転開始時の加速度設定とは異なる加速度設定でモータM1、M2、M3を駆動可能に形成されている。たとえば、高速の加速度設定でパルス発信中のパルス発生装置に、中速の加速度設定や低速の加速度設定の信号を出力して加速度を遅くさせたり、逆に低速の加速度設定でパルス発信中のパルス発生装置に中速や高速の加速度設定の信号を出力して加速度を速くさせたりすることができる。これにより、回転中の回転リール40の回転速度が変化することとなる。また、所定の速度で加速度を0にすれば、回転中の回転リール40の回転速度を一定速度に保たせることができる。
なお、全ての回転リール40の回転速度が予め定められた定常回転速度(例えば80rpm)となった場合には、特に図示しない定常回転信号出力手段から定常回転信号が出力される。定常回転速度となったか否かは、各回転リール40のモータM1,M2,M3に出力される発信パルスの単位時間当たりの発信回数に基づき判断する。この定常回転信号により、ストップスイッチ50の操作が有効化され、各停止ボタン51,52,53の操作信号によりモータM1,M2,M3を駆動停止させることができるようになる。
(停止制御手段93)
停止制御手段93は、ストップスイッチ50の操作に基づく回転リール40の回転停止を制御するためのものである。
具体的には、ストップスイッチ50の操作信号受信時に所定の位置にある図柄を基準図柄として、基準図柄をその位置に停止させても良い場合にはそのまま回転リール40を停止させ、その位置に停止させてはいけない場合には、回転リール40が停止するまでの時間を遅らせて、有効ライン上からその当選図柄を蹴飛ばして停止させる。また、基準図柄から連続する4個の引き込み可能図柄の中に、対応する当選図柄が含まれているような場合には、回転リール40が停止するまでの時間を遅らせて、有効ライン上にその当選図柄を引き込んで停止させる。
上記した停止制御は、停止テーブルを用いて行われる。停止テーブルとは、基準図柄から何コマ回転させて回転リール40を停止させるかを、ストップスイッチ50の操作タイミングやリールテープに表示されている図柄の配列その他の所定条件に応じ、各当選図柄ごとにテーブル上に規定したものである。そして、停止制御手段93は、ストップスイッチ50の操作信号受信時において、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が有効ライン上に揃うように予めテーブルの上に停止位置が設定されてある当選用停止テーブルを用いて停止位置を決定する。また、当選フラグが成立していないときには、いかなる当選図柄も有効ライン上に揃わないように予めテーブルの上で停止位置が設定されてあるハズレ用停止テーブルを用いて停止位置を決定する。そして、決定した停止位置で回転リール40を停止させることができるタイミングで、モータの駆動を停止させるための停止信号を出力する。
(スロットマシン10の作動の概略)
スロットマシン10は、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、当選抽選手段80によって当選判定の抽選が行われ、リールユニット60のモータM1,M2,M3が駆動され、3個の回転リール40が回転を開始する。前述したように、3個の回転リール40は、同時に駆動開始する場合もあるし、所定の順序で回転開始する場合もある。
回転開始した回転リール40のすべてが定常回転に達すると、ストップスイッチ50の操作が有効化される。その後、ストップスイッチ50の1個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を3個全て操作し終わると、3個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、図柄表示窓13の有効ライン上に、所定の当選に係る図柄が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。メダルを払い出す代わりに、クレジットしてもよい。
(演出制御装置22)
演出制御装置22は、遊技制御装置21から出力される信号を受信して、演出表示装置66の表示を制御するためのものである。そして、演出制御装置22は、図2に示すように、音声出力制御手段120を少なくとも備えている。なお、特に図示しないが、演出制御装置22は、音声出力制御手段120の他に、演出の実行の有無や種類を決定するための実行演出決定や、決定した演出データに基づいて液晶表示装置67やランプ68の作動を制御するための手段などを備えていることは言うまでもない。
(音声出力制御手段120)
音声出力制御手段120は、スピーカ70から出力される音声を制御するためのものであり、図2に示すように、音声データ記憶手段121、リール作動判定手段122、出力音声決定手段123の各手段を少なくとも備えている。そして、本実施の形態においては、音声出力制御手段120は、3個の回転リール41,42,43の挙動に応じて、これらに対応して設けられたスピーカ71,72,73から出力される音声を変化させることができるようになっている。
なお、音声出力制御手段120は、下スピーカ74から所定の音声を出力させる制御や、回転リール40の挙動に関係なく所定の音声を出力させる制御も可能であることは言うまでもないが、ここでは、本実施の形態の特徴的な部分についてのみ説明する。
(音声データ記憶手段121)
音声データ記憶手段121は、複数の音声出力パターンデータを記憶しているものである。ここで、音声出力パターンデータには、回転リール40の回転態様に応じたパターンデータと、遊技制御装置21から出力される所定の遊技状態に関する信号に応じたパターンデータが設けられている。
回転リール40の回転態様に応じたパターンデータは、回転リール40の加速状態や回転速度に応じて設けられている。例えば、同様の音質、音量で、加速度や回転速度が速いほどテンポの速い音声となったり、同様の音質、テンポで加速度や回転速度が速いほど音量が大きくなるようなデータが設けてある。あるいは、加速時において速度が上がるに従ってテンポが速くなったり音量が大きくなったり音質が変化するようなデータを設けてもよい。
一方、遊技状態に関する信号に応じたパターンデータは、遊技制御装置21から出力される当選フラグ成立信号や、停止図柄情報信号に応じて設けられている。当選フラグ成立信号とは、特定の当選フラグが成立したときに出力される信号であり、停止図柄情報信号とは、特定の回転リール40について特定の図柄(当選図柄)が図柄表示窓13の所定位置(有効ライン上)に停止したときに出力される信号である。そして、これらの信号受信時に、所定の回転リール40に応じて設けられたスピーカ70から出力させるための音声パターンデータが設けられている。
(リール作動判定手段122)
リール作動判定手段122は、回転リール40の回転開始から回転停止までの回転リール40の挙動、具体的には、モータM1〜M3の駆動状況を把握するためのものである。すなわち、リール作動判定手段122は、ステッピングモータを駆動させるためのパルス発生装置の発信パルスから、各モータM1,M2,M3の駆動の有無、駆動している場合の加速状態(加速度の高低)、回転速度(速度の高低)を判定する。
ここで、回転リール40の加速状態又は回転速度は、モータ軸に設けたロータリーエンコーダーからの出力信号に基づいて把握することができる。このように形成することにより、回転リール40の現実の回転速度に応じた音声出力が可能となる。
(出力音声決定手段123)
出力音声決定手段123は、前記リール作動判定手段122の判定及び遊技制御装置21からの出力信号に基づいて、各スピーカ71,72,73から出力される音声を決定するためのものである。
(回転リール40の作動に基づく音声出力制御)
上記構成を有するスロットマシン10における音声出力制御の概略を、図3のフローに基づき説明する。
まず、図3のステップ100において、演出の実行及び演出内容が決定されたか否かが判断される。ここで、演出の実行及び演出内容は、図示しない演出決定手段が遊技中の所定の契機(例えばスタートスイッチ30の操作信号受信時など)に行う実行抽選により決定される。演出の実行及び演出内容が決定されていない場合にはステップ100に戻り、演出の実行及び演出内容が決定された場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、決定された演出がパターンAか否かが判断される。パターンAの場合には、次のステップ102において、定常回転前演出の実行処理が行われる。
前記ステップ101において決定された演出がパターンAでない場合にはステップ103に進み、決定された演出がパターンBか否かが判断される。決定された演出がパターンBである場合には、ステップ104において押下前演出の実行処理が行われる。
前記ステップ103で決定された演出がパターンBでない場合には、ステップ105に進み、決定された演出がパターンCか否かが判断される。決定された演出がパターンCの場合には、ステップ106において押下後演出の実行処理が行われる。そして、決定された演出がパターンCでない場合には、ステップ107において停止後演出の実行処理が行われる。そして制御を終了する。
次に、上記ステップ102、104、106、107の演出実行処理について、図8乃至図11を参照しつつ、図4乃至図7のフローに基づき説明する。
図4は、上記ステップ102の定常回転前演出の実行処理を示す。なお、この処理は、回転リール40ごとに行われるものである。まず、ステップ200において、回転リール40が回転開始したか否かが判断される。回転リール40が回転していない場合にはステップ200に戻り、回転リール40が回転開始した場合には次のステップ201に進む。
ステップ201において、回転開始時の加速度が通常の設定であるか否かが判断される。通常回転の場合にはステップ202に進み、通常の音声パターンデータを取得して、ステップ204において取得したデータに基づいて音声を出力させる。通常回転でない場合には、ステップ203に進み、加速度に対応した音声パターンデータを取得して、ステップ204において取得したデータに基づいて音声を出力させる。
上記制御を回転リール40ごとに行うことにより、回転リール40の速度(加速度)に応じて音量が異なる演出を行うことができる。例えば図8に示すように、左リール41が通常速度で回転開始したのにあわせて左スピーカ71から通常の音量の音声が出力され、中リールが低速で回転開始したのにあわせて中スピーカ72から通常の音量よりも小さい音量の音声が出力され、右リール43が高速で回転開始したのにあわせて右スピーカ73から通常の音量よりも大きい音量の音声が出力されるようにすることができる。これは、3個の回転リール40が同時に回転開始するか否かに関わりない。もちろん、変化させるのは音量だけでなく、音質や音程やテンポを変えるようにしてもよい。
図5は、図3のステップ104の押下前演出の実行処理を示す。ここでは、回転リール40のうち、当選図柄を有効ラインに停止させるために目押しの必要な回転リール40(以下特定リールという)を報知する場合の例を説明する。例えば、当選役として、「チェリー・any・any」(anyは何の図柄でもよい)の図柄配列から構成される小役「チェリー」がある場合、「チェリー」の当選時には左リール41が特定リールとなる。あるいは、「リプレイ・リプレイ・ベル」の図柄配列から構成される小役「ベル」がある場合であって、リプレイ図柄は回転リール40のリールテープ上に4コマ以上離れず(どのタイミングでストップスイッチ50を操作しても必ず引き込み可能)に配置されているが、右リール43のベル図柄はリールテープ上に4コマ以上離れて配置されている場合には、「ベル」の当選時には右リール43が特定リールとなる。
まず、ステップ210において、当選抽選手段80の抽選結果に基づき、特定リールがあるか否かを判断する。特定リールがない場合には、そのまま処理を終了し、特定リールがある場合には、次のステップ211に進む。
ステップ211において、全ての回転リール40の回転速度が定常回転速度に達したか否か、すなわちストップスイッチ50が操作可能となったか否かが判断される。全ての回転リール40が定常回転に達していない場合にはステップ211に戻り、全ての回転リール40が定常回転に達した場合には次のステップ212に進む。
ステップ212において、特定リールに対応したスピーカ70から所定の音声を出力させる。例えば、上記した例において、「チェリー」が当選している場合には、図9に示すように、左スピーカ71から所定の報知音を出力させることができる。なお、特定リールに対応したスピーカ70から出力される音声を、他のリールに対応するスピーカ70から出力される音声と異ならせることにより、特定リールを報知するようにしてもよい。
図6は、図3のステップ106の押下後演出の実行処理を示す。ここでは、回転リール40が停止する際、当選図柄を所定の有効ライン上に引き込んで停止したことを報知する場合の例を説明する。
まず、図6のステップ220において、全ての回転リール40が停止したか否かが判断される。全ての回転リール40が停止した場合にはそのまま処理を終了し、全ての回転リール40が停止していない場合、すなわち未停止の回転リール40がある場合には、次のステップ221に進む。
ステップ221において、ストップスイッチ50の操作に基づき、いずれかの回転リール40において当選図柄を有効ライン上に引き込んで停止した否かが判断される。当選図柄を引き込んで停止しなかった場合にはステップ220に戻り、当選図柄が有効ライン上に停止した場合には次のステップ222に進む。そして、ステップ222において、停止した回転リール40に対応するスピーカ70から所定の音声を出力させる。
押下後演出の具体例を示す。例えば「チェリー・any・any」の図柄配列から構成される小役「チェリー1」と、「any・any・チェリー」の図柄配列から構成される小役「チェリー2」の入賞が、所定の有利遊技、例えばリプレイ確率が高く設定されたリプレイタイム(RT)や、当選報知が行われるアシストタイム(AT)の終了条件になっている(いわゆるパンク役)とする。そして、図10に示すように、まず左リール41を停止させたところ、チェリー図柄が図柄表示窓13の中段に停止したと仮定する。ここで、「チェリー1」が当選している場合には、左スピーカ71から報知音が出力されるが、「チェリー2」が当選している場合には、報知音が出力されない。この場合には、遊技者は右リール43において、チェリー図柄が図柄表示窓13に出現しないように目押しを行うことにより、パンク役の入賞を避けることが可能となる。
ここで、上記したパンク役は、当選役には限られない。例えば、特定の小役が当選しており当該小役図柄を有効ライン上に引き込めなかったときに出現する特定の出目(いわゆるハズレ目)が揃った場合に、有利遊技が終了するように形成することもできる。例えば第一停止で特定の小役図柄を引き込めなかった場合、第二停止でパンク役を構成する図柄が並んで停止したときには、当該停止した回転リール40に対応するスピーカ70から報知音が出力される。そして、遊技者は、第三停止においてパンク役を外すように停止操作を行うことにより、有利遊技の終了を避けることができる。
また、押下後報知は、パンク役回避の報知の場合だけでなく、逆に、有利遊技の移行条件となる役を報知する場合にも利用できる。例えば、所定の配列に停止図柄を揃えることにより有利遊技(例えばAT)に移行する図柄配列を複数設定し、どの図柄配列となった場合に有利遊技に移行させるかは移行図柄抽選により決定するものとする。このような場合には、移行図柄抽選に当選した有利遊技移行役を構成する図柄を含む回転リール40について、当該図柄を引き込んで停止させた場合には、対応するスピーカ70から所定の音声が出力される。
なお、上記した例では、ストップスイッチ50の操作により回転リール40が停止してから、報知を行うようにしてあるが、ストップスイッチ50の操作タイミングが、特定図柄を所定位置に引き込んで停止可能なタイミングであった場合には、回転リール40の停止前(つまり引き込み中)であっても、所定の報知を行わせるようにしてもよい。
図7は、図3のステップ107の停止後演出の実行処理を示す。まず、図7のステップ230において、全ての回転リール40が停止したか否かが判断される。全ての回転リール40が停止していないステップ230に戻り、全ての回転リール40が停止した場合には、次のステップ231に進む。
ステップ231において、特定リール(前述した目押しの必要な回転リール40)が当選図柄を有効ライン上に引き込んで停止しているか否かが判断される。特定リールが当選図柄を有効ライン上に引き込んで停止していない場合にはそのまま処理を終了し、当選図柄を有効ライン上に引き込んで停止している場合には、次のステップ232に進む。そして、ステップ232において、特定リールに対応したスピーカ70から所定の音声を出力させる。
例えば、BBの当選図柄「7」が、3個の回転リール40の停止時に図11に示すような位置にあった場合、左スピーカ71と右スピーカ73から報知音が出力された場合にはBB当選を報知するものとなる。
なお、上記した例は、定常回転前演出、押下前演出、押下後演出、停止後演出のいずれか一つを実行するようにしたものであったが、1ゲーム中にこれらの演出のいずれか又は全てを組み合わせて実行可能としてもよい。
また、上記した演出のパターン以外にも、回転リール40の回転開始と同時にスピーカ70から音声(例えば回転効果音)が出力され、回転リール40の回転停止と同時に音声出力を停止させるという音声演出を行わせることもできる。このような単純な音声演出であっても、回転しているリールに対応したスピーカ70から音声が出力されることにより、リールの回転にリアルに連動する演出を行うことができる。又この場合、各スピーカ70から出力される音声(例えば音程)を異なるものとして、3個の回転リール40が回転しているときには和音が聞こえるような設定にすることもでき、その和音のコード(メジャーかマイナーか等)によって内部状態を報知することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、回転リール41〜43にそれぞれ対応させてスピーカ71〜73を配置し、回転リール40の挙動や停止状態に応じて対応するスピーカから音声を出力させるようにしてあるので、臨場感のある演出を行うことができる。また、いずれかの回転リール40を特定して報知を行う場合、ランプの点滅や画像表示を用いると図柄表示窓13から視線を逸らさなければならないし、「左」「右」などの音声による指摘では直接的すぎて興趣に欠けるものがある。この点、本実施の形態によれば、図柄表示窓13に集中して遊技を行えるとともに、音声の出力先に注意していないと適切な報知を受けられないという適度な緊張感も与えることができ、遊技性を高めることができる。
なお、本発明は、スロットマシン以外の遊技機、例えば、遊技メダルの代わりにパチンコ球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機に利用することができる。
10 スロットマシン(遊技機) 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
50 ストップスイッチ 70 スピーカ
80 当選抽選手段
90 リール制御手段 100 入賞判定手段
110 ホッパー制御手段 120 音声出力制御手段
121 音声データ記憶手段 122 リール作動判定手段
123 出力音声決定手段

Claims (4)

  1. 複数のモータにそれぞれ軸着され、表面に複数の図柄が表示された複数の回転リールと、
    前記複数のモータを駆動させ前記回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、
    駆動中の前記モータを駆動停止させ回転中の前記回転リールを個々に停止させるためのストップスイッチと、
    前記複数の回転リールの図柄を正面側から視認可能とする図柄表示窓と、
    前記各回転リールにそれぞれ一対一で対応して設けられる複数のスピーカと、
    複数の図柄の組み合わせからなる当選役について当選判定の抽選を行う当選抽選手段、及び前記スタートスイッチ、前記ストップスイッチの操作に基づいて、前記複数のモータの駆動を制御するリール制御手段とを少なくとも有する遊技制御装置と、
    前記スピーカからの音声出力を制御する音声出力制御手段を少なくとも有する演出制御装置とを備え、
    前記当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選し、前記モータの駆動停止に伴い回転停止した前記複数の回転リールの、前記図柄表示窓から視認可能な停止図柄が、予め定められた入賞の配列となった場合に入賞となる遊技機において、
    前記音声出力制御手段は、回転中の回転リールについて、それぞれに対応するスピーカから音声を出力可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記リール制御手段は、全ての回転リールが予め定められた定常回転速度を保持するまでの間、前記各モータの駆動に基づく各回転リールの回転速度を個々に変更可能な回転速度変更手段を備え、
    前記音声出力制御手段は、前記回転リールの回転速度に応じて、対応するスピーカから出力される音声を変更可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記音声出力制御手段は、全ての回転リールが予め定められた定常回転速度を保持した後、前記ストップスイッチの操作によって全ての回転リールが回転停止するまでの間において、回転中のいずれかの回転リールに、当該回転リールに表示されている当選役を構成する図柄が入賞可能な位置に停止するよう前記回転リールを停止させるために前記ストップスイッチを所定のタイミングで操作する必要のある特定リールが含まれている場合には、当該特定リールに対応するスピーカから所定の音声を出力可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記音声出力制御手段は、前記ストップスイッチの操作によって回転リールが回転停止した後においても、停止した回転リールに表示されている図柄のうち図柄表示窓から視認可能な図柄の中に、所定の役を構成する図柄が含まれている場合には、当該回転リールに対応するスピーカから所定の音声を出力可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
JP2009121501A 2009-05-20 2009-05-20 遊技機 Pending JP2010268867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009121501A JP2010268867A (ja) 2009-05-20 2009-05-20 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009121501A JP2010268867A (ja) 2009-05-20 2009-05-20 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010268867A true JP2010268867A (ja) 2010-12-02

Family

ID=43417417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009121501A Pending JP2010268867A (ja) 2009-05-20 2009-05-20 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010268867A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014217686A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2015051358A (ja) * 2014-12-17 2015-03-19 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016049362A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 株式会社三共 遊技機

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH065826Y2 (ja) * 1987-08-06 1994-02-16 高砂電器産業株式会社 スロツトマシン
JPH119762A (ja) * 1997-06-26 1999-01-19 Minoru Marui 遊技機
JPH1119305A (ja) * 1997-05-02 1999-01-26 Sanwa:Kk 電子式ホール遊技機
JP2008136748A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Daikoku Denki Co Ltd スロットマシン
JP2008253386A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Aruze Corp 遊技機
JP2009050631A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Aruze Corp 遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH065826Y2 (ja) * 1987-08-06 1994-02-16 高砂電器産業株式会社 スロツトマシン
JPH1119305A (ja) * 1997-05-02 1999-01-26 Sanwa:Kk 電子式ホール遊技機
JPH119762A (ja) * 1997-06-26 1999-01-19 Minoru Marui 遊技機
JP2008136748A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Daikoku Denki Co Ltd スロットマシン
JP2008253386A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Aruze Corp 遊技機
JP2009050631A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Aruze Corp 遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014217686A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016049362A (ja) * 2014-09-01 2016-04-11 株式会社三共 遊技機
JP2015051358A (ja) * 2014-12-17 2015-03-19 京楽産業.株式会社 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5172620B2 (ja) 遊技機
JP5291074B2 (ja) 遊技機
JP5476454B1 (ja) 回胴式遊技機
JP2010279479A (ja) 遊技機
JP2010279479A5 (ja)
JP5668266B2 (ja) 遊技機
JP2010119626A (ja) スロットマシン
JP2013158584A (ja) 遊技機
JP2012080999A (ja) 遊技機
JP2941792B1 (ja) 遊技装置
JP2013132365A (ja) 遊技機
JP2014064750A (ja) 遊技機
JP2010115415A (ja) 遊技機
JP2004113578A (ja) スロットマシン
JP5362295B2 (ja) 遊技機
JP2012196500A (ja) 遊技機
JP2010172445A (ja) 演出システム及び遊技機
JP2010268867A (ja) 遊技機
JP2009018067A (ja) 遊技台
JP2010264083A (ja) 遊技機
JP5336231B2 (ja) スロットマシン
JP5083791B2 (ja) スロットマシン
JP2009100860A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2009061204A (ja) 遊技機
JP5807238B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130830

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140520