JP5291074B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、フリーズ時間中のスイッチの操作に基づいて、回胴演出を実行して、視覚的効果を向上させるとともに、特典獲得の期待感を高揚させて、遊技の趣向を向上させることを目的とするものである。
請求項1記載の発明に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)が付された複数の回転リール(40)と、回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)と、予め貯留した遊技媒体の内部投入が可能なベットスイッチ(16)と、遊技を制御する制御装置(20)とを備えている。
そして、遊技媒体の直接投入又は内部投入により遊技の開始を可能とし、スタートスイッチ(30)の操作を条件として回転リール(40)の回転を開始させ、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行い、その抽選の結果及びストップスイッチ(50)の操作に基づいて回転リール(40)の回転を停止させ、当選した役に係る図柄(61)の組み合わせが揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果に応じて所定の利益を遊技者に付与する又は付与しないことで1回の遊技が終了するようにした遊技機(10)である。
そして、特典付与手段(270)は、遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典と、回胴演出の複数の態様とを対応させるとともに、遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典のうちから、実行された回胴演出の態様に対応させた特典を、遊技者に付与するように形成されている。
フリーズ時間中に遊技者によるスイッチの操作が行われると、回胴演出選択実行手段(250)により必ずいずれかの回胴演出が実行されるとともに特典付与手段(270)により必ず回胴演出の態様に対応させた特典が遊技者に付与されることを特徴とする。
請求項2記載の発明に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)が付された複数の回転リール(40)と、回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)と、予め貯留した遊技媒体の内部投入が可能なベットスイッチ(16)と、遊技を制御する制御装置(20)とを備え、遊技媒体の直接投入又は内部投入により遊技の開始を可能とし、スタートスイッチ(30)の操作を条件として回転リール(40)の回転を開始させ、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行い、その抽選の結果及びストップスイッチ(50)の操作に基づいて回転リール(40)の回転を停止させ、当選した役に係る図柄(61)の組み合わせが揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果に応じて所定の利益を遊技者に付与する又は付与しないことで1回の遊技が終了するようにした遊技機(10)であって、制御装置(20)は、遊技を進行させることができないフリーズ状態を、所定時間(以下、「フリーズ時間」とする)、実行するフリーズ制御手段(200)と、フリーズ時間中のスイッチの操作に基づいて、回転リール(40)の回転を用いて行う複数の回胴演出のうちから、1つの回胴演出を選択して実行する回胴演出選択実行手段(250)と、回胴演出選択実行手段(250)が実行した回胴演出の態様に基づいて、遊技者に所定の特典を付与する特典付与手段(270)とを備え、特典付与手段(270)は、遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典と、回胴演出の複数の態様とを対応させるとともに、遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典のうちから、実行された回胴演出の態様に対応させた特典を、遊技者に付与するように形成され、回胴演出選択実行手段(250)は、フリーズ時間中のスイッチ操作が無ければ、回胴演出を選択せず、フリーズ時間中のスイッチ操作が無くて回胴演出が選択されずに回胴演出が行われない場合、特典付与手段(270)は、スイッチ操作があったときに付与される複数の特典のうちから、いずれかを選択したものを付与するように形成され、フリーズ時間中に遊技者によるスイッチの操作が行われると、回胴演出選択実行手段(250)により必ずいずれかの回胴演出が実行されるとともに特典付与手段(270)により必ず回胴演出の態様に対応させた特典が遊技者に付与されることを特徴とする。
請求項3記載の発明に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)が付された複数の回転リール(40)と、回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)と、予め貯留した遊技媒体の内部投入が可能なベットスイッチ(16)と、遊技を制御する制御装置(20)とを備え、遊技媒体の直接投入又は内部投入により遊技の開始を可能とし、スタートスイッチ(30)の操作を条件として回転リール(40)の回転を開始させ、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行い、その抽選の結果及びストップスイッチ(50)の操作に基づいて回転リール(40)の回転を停止させ、当選した役に係る図柄(61)の組み合わせが揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果に応じて所定の利益を遊技者に付与する又は付与しないことで1回の遊技が終了するようにした遊技機(10)であって、制御装置(20)は、遊技を進行させることができないフリーズ状態を、所定時間(以下、「フリーズ時間」とする)、実行するフリーズ制御手段(200)と、フリーズ時間中のスイッチの操作に基づいて、演出態様の異なる複数の演出のうちから、1つの演出を選択して実行する演出選択実行手段と、演出選択実行手段が実行した演出の態様に基づいて、遊技者に所定の特典を付与する特典付与手段(270)とを備え、特典付与手段(270)は、遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典と、演出の複数の態様とを対応させるとともに、遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典のうちから、実行された演出の態様に対応させた1つの特典を、遊技者に付与するように形成され、演出選択実行手段は、フリーズ時間中のスイッチ操作が無ければ、演出を選択せず、フリーズ時間中のスイッチ操作が無くて演出が選択されずに演出が行われない場合、特典付与手段(270)は、スイッチ操作があったときに付与される複数の特典における遊技者への利益から算出される平均の利益を付与するように形成され、フリーズ時間中に遊技者によるスイッチの操作が行われると、演出選択実行手段により必ずいずれかの演出が実行されるとともに特典付与手段(270)により必ず演出の態様に対応させた特典が遊技者に付与されることを特徴とする。
請求項4記載の発明に係る遊技機(10)は、周囲に複数の図柄(61)が付された複数の回転リール(40)と、回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)と、予め貯留した遊技媒体の内部投入が可能なベットスイッチ(16)と、遊技を制御する制御装置(20)とを備え、遊技媒体の直接投入又は内部投入により遊技の開始を可能とし、スタートスイッチ(30)の操作を条件として回転リール(40)の回転を開始させ、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行い、その抽選の結果及びストップスイッチ(50)の操作に基づいて回転リール(40)の回転を停止させ、当選した役に係る図柄(61)の組み合わせが揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果に応じて所定の利益を遊技者に付与する又は付与しないことで1回の遊技が終了するようにした遊技機(10)であって、制御装置(20)は、遊技を進行させることができないフリーズ状態を、所定時間(以下、「フリーズ時間」とする)、実行するフリーズ制御手段(200)と、フリーズ時間中のスイッチの操作に基づいて、演出態様の異なる複数の演出のうちから、1つの演出を選択して実行する演出選択実行手段と、演出選択実行手段が実行した演出の態様に基づいて、遊技者に所定の特典を付与する特典付与手段(270)とを備え、特典付与手段(270)は、遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典と、演出の複数の態様とを対応させるとともに、遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典のうちから、実行された演出の態様に対応させた1つの特典を、遊技者に付与するように形成され、演出選択実行手段は、フリーズ時間中のスイッチ操作が無ければ、演出を選択せず、フリーズ時間中のスイッチ操作が無くて演出が選択されずに演出が行われない場合、特典付与手段(270)は、スイッチ操作があったときに付与される複数の特典のうちから、いずれかを選択したものを付与するように形成され、フリーズ時間中に遊技者によるスイッチの操作が行われると、演出選択実行手段により必ずいずれかの演出が実行されるとともに特典付与手段(270)により必ず演出の態様に対応させた特典が遊技者に付与されることを特徴とする。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、遊技者によるフリーズ時間中のスイッチの操作に基づいて、複数の回胴演出のうちから1つの回胴演出が選択され、その回胴演出が実行される。このように、回胴演出の態様をフリーズ時間中のスイッチ操作に基づいて行うことができるため、フリーズ時間といえども、遊技に参加している感覚を得ることができるとともに視覚的効果を向上させることができる。そして、回胴演出の態様と、特典とが対応しているため、回胴演出の態様の相違によって、特典を類推することが可能となり、特典獲得の期待感を高揚させるとともに遊技の趣向を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、遊技者によるフリーズ時間中のスイッチの操作に基づいて、複数の回胴演出のうちから1つの回胴演出が選択され、その回胴演出が実行される。このように、回胴演出の態様をフリーズ時間中のスイッチ操作に基づいて行うことができるため、フリーズ時間といえども、遊技に参加している感覚を得ることができるとともに視覚的効果を向上させることができる。そして、回胴演出の態様と、特典とが対応しているため、回胴演出の態様の相違によって、特典を類推することが可能となり、特典獲得の期待感を高揚させるとともに遊技の趣向を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、遊技者によるフリーズ時間中の遊技者参加型のスイッチの操作に基づいて、複数の演出のうちから1つの演出が選択される。これにより、かかるスイッチ操作により演出の態様を行うことができて、視覚的効果を向上させることができる。また、演出の態様と、特典とが対応しているため、演出の態様の相違によって、特典を類推することが可能となり、特典獲得の期待感を高揚させるとともに遊技の趣向を向上させることができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、遊技者によるフリーズ時間中の遊技者参加型のスイッチの操作に基づいて、複数の演出のうちから1つの演出が選択される。これにより、かかるスイッチ操作により演出の態様を行うことができて、視覚的効果を向上させることができる。また、演出の態様と、特典とが対応しているため、演出の態様の相違によって、特典を類推することが可能となり、特典獲得の期待感を高揚させるとともに遊技の趣向を向上させることができる。
(遊技機10の概要)
本明細書において、「前面」は、遊技機において遊技を行う際に遊技者が向き合う面をいい、「背面」は、かかる遊技者から見た場合の「前面」の反対側の面であり、また、「左」や「右」等の左右方向も、かかる遊技機の前面の方を向いて位置している者から見た場合の左側や、右側を意味する。
図1は、本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンであって、正面に向かって開口する正面開口部を有する四角箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉14とを有する。前記前扉14は、正面開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉3と、正面開口部の下部を開閉自在に塞ぐ下扉4とを備えている。
前記上扉3には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の上パネル12aが形成されている。そして、この上パネル12aの略中央には、三個の回転リール40の円周に貼付したリールテープ42上の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。この図柄表示窓13は、3個全ての回転リール40の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄を遊技者に見せるように形成されている。
そして、遊技機10の前面側には、横方向や、斜め方向等に3個の回転リール40の各3個の所定図柄の停止位置を結んだ所定本数のラインが形成されている。本実施の形態では、ラインとして、上段の3個の図柄を通る上段ラインL1と、中段の3個の図柄を通る中段ラインL2と、下段の3個の図柄を通る下段ラインL3と、左下、中央、右上の3個の図柄を通る右上りラインL4と、左上、中央、右下の3個の図柄を通る右下りラインL5とが設けられている。
前記下扉4には、操作部12cの右側に位置してメダルを投入するためのメダル投入口18と、操作部12cの左側に位置して貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるベットスイッチ16と、このベットスイッチ16の左側に位置してクレジットしたメダルを払い出すための精算スイッチ17と、操作部12cの左側に位置してメダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に回転リール40の回転を開始させるための変動表示開始手段31としてのスタートスイッチ30と、操作部12cの略中央に位置して操作により対応する回転リール40の回転を停止させるための変動表示停止手段51としてのストップスイッチ50とを備えている。
なお、本遊技機10は、メダル投入口18からメダルを投入すると、最大で50枚のメダルを遊技機10内部に貯留する(クレジットする)ことが可能に形成されている。そして、この貯留(クレジット)したメダルを、ベットスイッチ16の押下操作によって、遊技開始の条件としてのメダル投入に代えることができる。
前記下扉4の奥には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払い出し手段65と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ6を有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置5とが配置されている。
本実施の形態に係る遊技機10は、原則として、ベットスイッチ16操作又はメダル投入後のスタートスイッチ30の押下により、回転リール40の回転を開始すると共に、役抽選を行い、各回転リール40のストップスイッチ50の押下タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール40の回転を役抽選の結果に適合するように停止させ、停止時の図柄の組み合わせによって、当選した役の所定図柄が有効ライン上に停止表示された場合に、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の特典(利益)を遊技者に付与するスロットマシンである。
(リールユニット60)
前記リールユニット60は、図2及び図3に示すように、横並びに設けた3個の回転リール40と、各回転リール40を回転させるためのものであって各回転リール40にそれぞれ対応している駆動モーターとしてのステッピングモータ64と、遊技制御装置21からのパルス信号が入力されることでステッピングモータ64を回転駆動させるためのモータードライバ62と、回転リール40の回転位置を検知するための回転位置検知装置46と、これらを支持する支持部材49とを備えている。
前記回転位置検知装置46は、回転リール40の回転ドラムから横方向に突出している突出片状のインデックス47と、回転リール40の周囲の支持部材49から突出するとともにインデックス47の通過を光センサーの遮断によって検知するためのインデックスセンサ48とを備えている。
前記モータードライバ62には、遊技制御装置21からの信号としてのパルス信号が入力されることにより、ステッピングモータ64を回転駆動させるように形成されている。
図4に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20が形成されている。前記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAMを備えている。そして、ROMに記憶されたデータやプログラムを、RAMが読み込むことで、動作可能に形成されている。
前記制御装置20の入力段には、上述したベットスイッチ16、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50及び精算スイッチ17が接続され、出力段には、上述した貯留払い出し手段65、リールユニット60及び報知手段66が接続されている。
(遊技制御装置21)
前記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30の遊技者による操作により、乱数抽選を行い、ストップスイッチ50の操作により、その抽選の結果を反映させた回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。
なお、本スロットマシンにより行う遊技は、一般的(通常)に行われる通常遊技と、ボーナス遊技と呼ばれて同一の遊技回数を基準として遊技期間で比較した場合に、この通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技とを備えている。この特別遊技は、通常遊技中に予め定めた所定の役の図柄を有効ライン上に表示させたことにより移行すると共に通常遊技よりも単位時間あたりの獲得可能なメダル数が多くなることが可能に形成されている。この特別遊技は、具体的には、所定枚数までのメダルの獲得が可能なBB遊技(ビッグボーナス遊技)やRB遊技(レギュラーボーナス遊技)を備えている。
そして、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行う。
演出制御装置22は、主として、当該遊技機10の演出全般を制御するものであって、有利遊技制御手段220と、演出データ記憶手段230と、演出制御手段240と、特典付与手段270とを備えている。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を制御するものである。
以下、遊技機10における通常遊技について説明する。1回の遊技につき、遊技媒体としてのメダルを3枚ベットすることが可能である。3枚のメダルをベットすると、5本全てのラインが有効になる。なお、3枚投入だけしか有効にならない3枚専用機とすることもできる。そして、有効になったラインを、以下、「有効ライン」と称する。また、メダルのベットには、メダル投入口18からメダルを投入することによるベットと、ベットスイッチ16を操作することによるクレジットされているメダルのベットとがある。また、再遊技のときには、前回の遊技でベットした枚数と同数のメダルが自動的にベットされる。また、3枚のメダルのベットを条件に、遊技を開始することが可能となり、スタートスイッチ30を操作すると、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われるとともに、3個すべての回転リール40の回転が開始する。その後、3個すべての回転リール40の回転が所定の定常回転速度になって定常回転するようになると、3個すべてのストップスイッチ50が有効になり、ストップスイッチ50の操作が有効になる。そして、3個のストップスイッチ50のうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール40の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール40の回転が停止する。このとき、いずれかの有効ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた枚数のメダルを獲得できる。また、獲得したメダルは、クレジットされ、クレジット数が上限値に達したときには、貯留払い出し手段65が駆動して、上限値を超えた分が払い出し口32から払い出される。また、メダルの獲得に代えて、あるいはメダルの獲得とともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。
具体的には、図6に示すように、小役には、プラム役と、ベル役と、チェリー役と、有利遊技移行役と、いわゆる3択役(3択青7役、3択役白7役、3択役赤7役)とがある。例えば、プラム役、ベル役、及びチェリー役のうちプラム役は、「プラム」「プラム」「プラム」の図柄の組み合わせにより構成され、また、例えば、チェリー役は、「チェリー」「ANY」「ANY」(「ANY」は、いずれの図柄であってもよいことを意味する。)の図柄の組み合わせにより構成される。そして、役を構成する図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示されることにより、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出される。例えば、「ベル」「ベル」「ベル」の図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示されることにより、ベル役に応じた所定枚数(例えば5枚)のメダルが払い出される。
また、図6に示すように、ボーナス役には、BB役と、RB役とがある。BB役は、「赤7」「赤7」「赤7」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するビッグボーナスゲームへ移行する。また、RB役は、「BAR」「BAR」「BAR」の図柄の組み合わせにより構成される。そして、有効ライン上にこの図柄の組み合わせが停止表示されることにより、後述するレギュラーボーナスゲームへ移行する。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技とは、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技をいい、特別遊技制御手段80は、特別遊技を制御するものである。
特別遊技としては、ビッグボーナスゲーム(BBゲーム)と、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)とがある。BBゲームとは、所定の役の当選確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、所定枚数(例えば369枚)のメダルの払い出しにより終了する遊技である。また、RBゲームとは、BBゲームと同じく、所定の役の当選確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、BBゲームよりも少ない所定枚数(例えば99枚)のメダルの払い出しにより終了する遊技である。
具体的には、通常遊技において、役抽選によりBB役に当選すると、いずれかの有効ライン上に、BB役に対応する「赤7」「赤7」「赤7」の図柄の組み合わせが当選した役に応じて揃い得るようになり、「赤7」「赤7」「赤7」の図柄の組み合わせが揃い、停止表示されると、BBゲームへ移行する。
BBゲームへ移行すると、役抽選で所定の役に当選する確率が通常遊技中よりも高くなるとともに、2枚のメダルのベットにより遊技が開始可能となり、図8に示すように、有効ラインが中段ラインのみとなる。そして、有効ライン上に、当選した役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出されるとともに、払出枚数カウンタにより払い出されたメダルの枚数がカウントされる。
また、通常遊技において、役抽選によりRB役に当選すると、いずれかの有効ライン上に、RB役に対応する「BAR」「BAR」「BAR」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「BAR」「BAR」「BAR」の図柄の組み合わせが揃い、停止表示されると、RBゲームへ移行する。
RBゲームへ移行すると、BBゲームと同様の遊技が行われる。そして、有効ライン上に、当選した役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、当該役に応じた所定枚数のメダルが払い出されるとともに、払出枚数カウンタにより払い出されたメダルの枚数がカウントされる。
なお、本実施の形態では、特別遊技(BBゲーム及びRBゲーム)は、所定枚数のメダルの払い出しにより終了するものであるが、特別遊技の終了条件としては他の条件(例えば遊技回数)を設定することもできる。
また、払出枚数カウンタによるカウントは、カウントアップによる方法でもカウントダウンによる方法でもよい。
(役抽選手段110)
役抽選手段110は、スタートスイッチ30の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行うものである。役抽選手段110は、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、役抽選テーブルと、判定手段とを備えている。
また、役抽選テーブルは、乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかをあらかじめ定めたものである。本実施の形態では、役抽選テーブルには、通常遊技および後述する有利遊技において用いられる一般役抽選テーブルと、BBゲームおよびRBゲームにおいて用いられる特別役抽選テーブルとがある。それらの抽選テーブルには、当選の領域と、ハズレの領域とが設定されている。なお、当選の領域としては、1つの役にのみ当選する単独当選領域の他に、複数の役に同時に当選する重複当選領域を設定することもできる。(なお、かかる重複当選領域を設定するような場合には、役抽選手段110による役抽選で、複数の役に重複当選すると、当選した複数の役それぞれに対応する当選フラグが成立する。そして、このフラグの成立中に、いずれかの有効ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが停止表示されると、遊技者に対して、メダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与される。)
また、判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数と、役抽選テーブルとを照合して、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの判定を行うものである。具体的には、判定手段は、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの判定を行う際に、その時点における遊技状態に対応する役抽選テーブルを適宜用いて、当該判定を行うものとなっている。
ここで、当選フラグには、役抽選手段110による抽選の結果が、小役の当選である場合に成立する小役当選フラグ(プラム当選フラグ、ベル当選フラグ、チェリー当選フラグ、有利遊技移行当選フラグ、3択役青7当選フラグ、3択役白7当選フラグ及び3択役赤7当選フラグ)と、役抽選手段110による抽選の結果が、再遊技役の当選である場合に成立する再遊技当選フラグと、役抽選手段110による抽選の結果が、ボーナス役の当選である場合に成立するボーナス当選フラグ(BB当選フラグ及びRB当選フラグ)とがある。
(フリーズ演出抽選手段120)
フリーズ演出抽選手段120は、スタートスイッチ30の操作を契機に、演出を実行する場合には、後述する演出の種別1及び種別2のうち、いずれの演出内容を実施するかを抽選により選択する。フリーズ演出抽選手段120は、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、フリーズ演出抽選テーブルと、判定手段とを備えている。乱数発生手段と、乱数抽出手段とは、役抽選手段110と同様のものである。フリーズ演出抽選テーブルは、乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、いずれの演出内容を実行するかを予め定めたものである。また、判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数と、フリーズ演出抽選テーブルとを照合して、回胴演出として種別1及び種別2のいずれを実行するかの判定とを行うものである。
(回転制御手段280)
回転制御手段280は、スタートスイッチ30の操作を契機に、3個すべての回転リール40の回転を開始させるとともに、3個すべての回転リール40の回転駆動を制御するものである。具体的には、回転制御手段280は、スタートスイッチ30の操作を契機に、3個すべての回転リール40の回転を開始させて、その回転速度が所定の定常回転速度に達するまで加速処理を行う。そして、回転制御手段280は、回転リール40の回転速度が所定の定常回転速度に達したときには、回転リール40を所定の定常回転速度で定速回転させる定速処理を行う。
具体的には、回転制御手段280は、加速処理を開始する際に、回転を停止している回転リール40に対しては、回転を開始させて加速処理を行い、その後、所定の定常回転速度に維持する定速処理を行う。なお、定常回転速度が、それ以前の回転速度よりも低いような設定になっているような場合には、その回転速度が所定の定常回転速度に達するまでの速度減少処理を行うことになる。
(ウェイト制御手段190)
ウェイト制御手段190は、1回の遊技における遊技時間が、予め定められた所定時間(以下、「ウェイト時間」と称す。)以下とならないように制御するものである。本実施の形態では、ウェイト時間は、4.1秒に設定されている。また、本実施の形態では、ウェイト制御手段190は、計時手段150によりウェイト時間を計時している。具体的には、ウェイト制御手段190は、一の遊技において、回転制御手段280により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段150に計時を開始させる。そして、次の遊技において、回転制御手段280により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段150による計時をリセットして再度計時を開始させる。そして、それ以降の遊技においても同様に、毎遊技、回転制御手段280により回転リール40の回転が開始されたことを契機に、計時手段150による計時をリセットして再度計時を開始させる。
(停止制御手段130)
停止制御手段130は、役抽選手段110の抽選の結果と、各ストップスイッチ50が操作された際における対応する回転リール40の回転位置とに基づいて、各回転リール40の回転を停止させるものである。
そして、停止制御手段130は、役抽選手段110の抽選の結果がいずれかの役に当選の場合には、各回転リール40の回転を停止させるに際し、当選した役に対応する図柄の組み合わせが、いずれかの有効ライン上に極力揃うように、かつ、当選した役以外の役に対応する図柄の組み合わせについては、いずれの有効ライン上にも揃わないように、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を行い、一方、役抽選手段110の抽選の結果がハズレの場合には、各回転リール40の回転を停止させるに際し、いずれの有効ライン上にも、いずれの役に対応する図柄の組み合わせも揃わないように、蹴飛ばし制御を行う。
また、本実施の形態では、停止制御手段130は、図柄の停止位置を予め定めた停止テーブルを備え、上記した引き込み制御及び蹴飛ばし制御を、この停止テーブルを用いて行う。
そして、例えば、プラム当選フラグが成立している状態において用いられる停止テーブルである「プラム当選テーブル」には、プラム役に対応する図柄の組み合わせが、有効ライン上に優先して揃い得るように、かつ、プラム役以外の役に対応する図柄の組み合わせについては、有効ライン上に揃わないように設定されている。
なお、停止制御手段130は、1つのフラグ状態および遊技状態ごとに、1つの停止テーブルを備えるようにしてもよい。なお、ここで、遊技状態とは、通常遊技であって、ボーナス当選フラグが成立している状態(内部当選状態)や、通常遊技であって、ボーナス当選フラグが成立していない状態(内部非当選状態)や、RBゲームなどである。
(停止図柄判定手段140)
停止図柄判定手段140は、すべての回転リール40の回転が停止した際に、いずれかの役に対応する図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止表示されているか否かを判定し、この判定結果に基づいた制御を行うものである。すなわち、所定の役を構成する図柄の組み合わせが停止表示された場合に、この停止表示された役に応じた信号を出力するように形成されている。
(計時手段150)
計時手段150は、所定時間を計時するためのものであって、本実施の形態を実施するにあたって、種々の時間を時間するものであり、複数のタイマー機構を備えているものである。例えば、1回の遊技制限時間である4.1秒の計時も行うとともに、フリーズ制御手段200によるフリーズ演出を実施する時間等の計時も行うものである。また、その他の種々の時間を、計時或いはカウントするためのものである。その方法は、所定時間までのカウントアップによるものであるが、これに限定されず所定時間からのカウントダウンによるものでもよい。
回転位置判断手段161は、回転位置検知装置46からのインデックス47がインデックスセンサ48を通過したタイミングと、その時点からのステッピングモータ64へのパルス信号の入力数とに基づいて、各回転リール40の現在の回転位置を把握するためのものである。この回転位置判断手段161と回転位置検知装置46(インデックス47及びインデックスセンサ48)とにより、回転リール40の回転位置を検出する回転位置検出手段160を構成している。これにより、予め定めた基準の位置、例えば、図柄表示窓13の中段位置を中心として、その上下の上段及び下段に現在、通過している図柄を回転中であってもリアルタイムで認識することが可能となるものである。そして、そのデータは、インデックス47がインデックスセンサ48を通過するごとに最新の正確なデータに更新されるように形成されている。そして、この回転位置判断手段161により検出された3つの回転リール40の回転中の回転位置データは、更新される毎に、回胴演出中、回転位置判断手段161へ送出されるように形成されている。なお、ここで、データの更新とは、インデックスセンサ48をインデックス47が通過するごとに、回転位置判断手段161におけるパルス信号の入力数に基づくステップ数のカウントが0にリセットされ、それに基づく基準位置等の種々のデータが適正なものになることを意味する。
フリーズ制御手段200は、遊技を進行させることができないフリーズ状態を、所定時間(フリーズ時間)、実行するものである。
具体的には、フリーズ制御手段200は、フリーズ演出を実行することが決定された場合に、遊技の進行を遅延させるものである。
ここで、「遊技の進行の遅延」とは、スタートスイッチ30が操作されてから全ての回転リール40が所定の定常回転速度に達して定速回転するまでの時間や、全ての回転リール40が所定の定常回転速度に達してからストップスイッチ50が有効となるまでの時間や、ストップスイッチ50の操作から当該操作が有効となるまでの所定時間や、メダルを払い出す場合に、停止図柄判定手段140による判定が行われてからメダルの払い出しを開始するまでの時間や、当該遊技が終了してから次回の遊技の開始の受け付けまでの時間を、通常の遊技の進行よりも遅らせるものである。そして、このときの「遊技の進行の遅延」は、一般に「フリーズ演出」などと称されるものである。
本実施の形態では、フリーズ制御手段200は、スタートスイッチ30が操作されてから全ての回転リール40が所定の定常回転速度に達して正方向に定速回転するまでの時間を、通常の遊技の進行よりも遅らせることにより、遊技の進行を遅延させるものである。
そして、フリーズ制御手段200は、計時手段150により計時される計時時間が取得した遅延時間に達し、フリーズ演出が終了したことを契機に、遊技の進行の遅延を終了する旨の信号である遅延終了信号を回転制御手段280に出力する。
そして、上述の如く、遅延開始信号が入力されると、回転制御手段280は、加速処理の開始を一旦保留し、その後、遅延終了信号が入力されると、加速処理を開始する。これにより、スタートスイッチ30が操作されてから全ての回転リール40が所定の定常回転速度に達して正方向に定速回転するまでの時間が、回胴演出の実施により、通常の遊技の進行よりも遅れることとなり、遊技の進行が遅延することとなる。
なお、本実施の形態では、かかるフリーズ時間中におけるベットスイッチ16の操作をうながす報知を報知手段66により実行するが、必ずしも報知することに限定されるものではなく、報知手段66による報知を行わないようにしてもよい。例えば、遊技ホールに置いた当該遊技機10の遊技内容の情報を記載した冊子等や、遊技業界の一般雑誌等にその旨を記載することで、遊技者に知らしめるようにしてもよい。また、そのような全く情報を報知することなく、遊技者がフリーズ時間中にベットスイッチ16を押下すると、回胴演出が行われることを遊技経験により知らしめるようにしてもよい。
回胴演出選択実行手段250は、フリーズ時間中の所定の操作スイッチ(本実施の形態ではベットスイッチ16)の操作に基づいて、回転リール40の回転を用いて行う複数の回胴演出のうちから、1つの回胴演出を選択して実行するものである。
具体的には、回胴演出選択実行手段250は、複数種類の回胴演出の内容を記憶する回胴演出記憶手段251と、回胴演出記憶手段251に記憶した複数の回胴演出のうちから、1つの回胴演出を選択する回胴演出選択手段252と、この回胴演出選択手段252が選択した回胴演出を、実行するための回胴演出実行手段253とを備えている。
回胴演出記憶手段251は、予め定めた複数種類の回胴演出の内容を記憶しているものである。具体的には、予め定めた複数種類の回胴演出は、回転リール40を所定方向に所定角度αだけ回転させる動作と、所定方向とは逆の方向に所定角度αだけ回転させる動作とを行う反転動作をするように形成されているものである。本実施の形態では、正転及び逆転の1回の動作を行うように形成されているが、連続して複数回の正転及び逆転の反転動作を繰り返すように形成してもよい。
なお、正転と反転の角度αは、必ずしも同一角度に限定されずに、それらの角度を正転α1及び反転α2として、α1とα2とは異なる角度となるように設定することもできる。但し、この場合は、反転動作、停止した回転リール40の元の図柄位置から、ずれることになる。
本実施の形態では、回胴演出の態様として、回転リール40の回転角度を変更しているものがある。この回胴演出は、その所定角度の大きさが異なる態様のものが複数種類(本実施の形態では2種類、もちろん、2種類以上の個数設けてもよい)、設けられている。具体的には、正転及び反転の回転角度が所定角度αの種別1(回胴演出(大))と、正転及び反転の回転角度がこの角度αよりも小さな角度に設定した角度β(α>β)の種別2(回胴演出(小))との2種類設けてある。
また、回胴演出の態様として、回転角度が所定角度β且つ回転速度V1の種別1(回胴演出(小且つ高速))と、回転角度が所定角度α且つ回転速度V2の種別2(回胴演出(大且つ低速))とからなるような組み合わせでもよい。
また、回胴演出の態様として、上述したものに限定されず、上述したものの組み合わせに一時停止等を加えた複雑な挙動をするものにすることもできる。
(回胴演出選択手段252)
回胴演出選択手段252は、フリーズ時間中のベットスイッチ16の操作に基づいて、回転リール40の回転を用いて行う複数の回胴演出のうちから、1つの回胴演出を選択するためのものである。具体的には、回胴演出を実行すると決定されている場合に、フリーズ時間中にベットスイッチ16を操作すると、フリーズ演出抽選手段120の抽選により決定された回胴演出の内容、すなわち種別1(回胴演出(大))又は種別2(回胴演出(小))のうちのいずれかの回胴演出を、回胴演出記憶手段251から選択して、その内容を後述する回胴演出実行手段253に出力するとともに、それと同時に、種別1及び種別2のうち、いずれの種別の回胴演出を選択したかを、演出制御装置22(サブ基板24)に送信するものである。なお、フリーズ演出抽選手段120における種別1(回胴演出(大))と、種別2(回胴演出(小))との抽選確率は、それぞれ50%となるように形成されているため、最終的にいずれか一方が選択される抽選確率は同一の50%となる。もちろん、これに限定されるものではないが、この種別1(回胴演出(大))と、種別2(回胴演出(小))との抽選確率が50%でない場合には、後述する両者の特典の平均値は、かかる抽選確率の数値を考慮した平均値が算出される。例えば、抽選確率が低い場合には、特典が大きなものが設定され、抽選確率が高い場合には、特典が小さなものが設定されることにより、最終的に期待される数値が略平均となるようなものを含む。
回胴演出実行手段253は、フリーズ時間中のベットスイッチ16の操作に基づいて、回胴演出選択手段252により選択された回胴演出を実行するものである。
回胴演出実行手段253は、上記回胴演出選択手段252から選択された種別1若しくは種別2の回胴演出のうちいずれかの回胴演出を、フリーズ時間中のベットスイッチ16の操作に基づいて、リールユニット60のモータドライバ62を介して、回転リール40の所定の回転を用いて行う回転挙動である回胴演出を実行する。
回胴演出実行手段253は、回胴演出(大)である種別1を実行する場合、フリーズ時間中に、遊技者がベットスイッチ16を所定回数(M回、Mは1以上の整数、本実施の形態では、所定回数M=1回に設定)、押下操作すると、回転リール40を1図柄分(24ステップ)だけ正方向(通常の回転方向)に回転して、その後、直ぐに1図柄分(24ステップ)だけ逆転(通常の回転方向と逆方向の回転)して元の位置に戻る回胴演出を1回だけ行わせるものである。
ここで、この回胴演出の契機となる操作スイッチは、ベットスイッチ16に設定しているが、特にこれに限定されることなく、スタートスイッチ30、ストップスイッチ50、精算スイッチ17等の他の操作スイッチに設定してもよく、また、専用の操作スイッチを別途形成してもよいものである。
また、本実施の形態では、回胴演出実行手段253は、回転リール40の正転及び反転に伴う回胴演出を実行しているが、フリーズ時間中の所定のスイッチ操作に基づくものであれば、回胴演出に限定されるものではない。上述した回胴演出の代わりに、遊技機10の前面に配置してモータやソレノイド等で可動する箇所を有するキャラクター人形による可動演出や、その他の機械構造を有する機構により可動するように形成し、回胴演出実行手段253に代わって、これらの演出を実行する演出実行手段により行うようにしてもよい。これらの場合、回胴演出実行手段253の代わりに、演出制御装置22に演出実行手段としての可動役物演出実行手段を設け、この可動役物演出実行手段にキャラクター人形等の顔や手足等が可動可能な可動役物による可動演出を実行させるようにしてもよい。すなわち、フリーズ時間中の遊技者のスイッチ操作に基づく回胴演出の代わりに、フリーズ時間中の遊技者のスイッチ操作に基づいて可動役物の可動部分(顔や手足や体全体等)がソレノイドやモータ等を介して可動する演出が実行可能なものである。そして、遊技者のスイッチ操作の回数ではなく、かかるキャラクター人形等の顔や手足等の可動部分が可動した回数に基づいて所定の特典を付与可能なものである。なお、可動部分が可動している最中は、遊技者のスイッチ操作を実行しても、かかるスイッチ操作が無効となるように形成されているものである。そのようなキャラクター人形等の顔や手足等を可動させる場合には、上述した種別1(回胴演出大)と種別2(回胴演出小)の回胴演出は、例えば、種別1のときは、顔や手足等の可動部分の可動角度が種別2よりも大きくなったり、また、可動速度が速くなったりするものを含み、そして、種別2のときは、顔や手足等の可動部分の可動角度が種別1よりも小さくなったり、また、可動速度が遅くなったりするものを含む。もちろん、これに限定されるものではなく、可動方向を変更するようなものでもよく、また、可動角度や可動速度や可動方向等を組み合わせた動作をするようなものでもよく、また、全く異なる動作をするようにしてもよい。
有利遊技制御手段220は、有利遊技を制御するものである。本実施の形態に係る有利遊技制御手段220は、有利遊技として、表示装置68に、役抽選手段110の抽選の結果を示唆する情報を表示させることにより、当選した小役を遊技者に対して告知する、という態様の遊技を行う。このような態様の有利遊技は、アシストタイム(AT)などと呼ばれるものである。この有利遊技は、有利遊技移行役を有効ラインに停止表示させることにより、所定遊技回数だけ実施可能となるように形成されている。遊技者は、表示装置68に表示された情報を見て、当選した小役に対応する図柄の組み合わせがいずれかの有効ライン上に停止するようタイミングを図ってストップスイッチ50を操作することにより、告知がない場合と比較してより多くの小役に対応する図柄の組み合わせを有効ライン上に停止表示させることができ、ひいてはより多くの枚数のメダルを獲得することができる。これにより、有利遊技としてのアシストタイム(AT)は、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技となっている。
また、ここで、上述したATゲームでは、ノーマルATとスーパーATとでは、遊技回数が異なるように形成されているが、特にこれに限定されるものではなく、このような特殊遊技としての有利遊技(ATゲーム)の遊技進行に関連する報知を行うか否かの報知抽選の抽選確率が異なるように形成してもよい。すなわち、当選した小役を告知するか否かを所定の抽選確率に基づく抽選により決定するものであり、その報知抽選確率を所定の値に設定したノーマルATと、その報知抽選確率をノーマルATよりも高確率に設定したスーパーATとを備えるようにしてもよい。そして、後述する特典付与手段270が付与する特典は、かかるATゲーム中の遊技における遊技進行に関連する報知を行うか否かの報知抽選確率を、回胴演出の種別の相違により、増加させるように形成してもよい。このように形成することで、本実施の形態と同様に、回胴演出の種別の相違に基づく特典により、ATゲーム中の遊技における遊技進行に関連する報知を行うか否かの報知抽選の抽選確率を増加することができ、より多くの遊技進行に関連する報知を得ることができて、より多くの利益獲得の期待感を高揚させることが可能となる。
演出データ記憶手段230は、実行する演出の演出データと、演出を実行する確率である実行確率を予め定めた実行確率データとを記憶するものである。演出の実行内容は、表示装置68の表示、演出用の報知ランプ69の点灯・点滅、スピーカからの発音などにより構成されている。
(演出制御手段240)
演出制御手段240は、演出を実行するものである。本実施の形態では、演出制御手段240は、役抽選手段110による役抽選の結果に基づいて、演出データ記憶手段230からの演出データに基づいて、対応する演出を、演出抽選の結果により、実行可能とするように形成されている。
特典付与手段270は、回胴演出情報に基づき、すなわち、回胴演出選択実行手段250が実行した回胴演出の態様に基づいて、回胴演出情報に基づいて、遊技者に所定の特典を付与するものである。
特典付与手段270は、遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典と、回胴演出の複数の態様とを対応させるとともに、遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典のうちから、実行された回胴演出の態様に対応させた特典を、遊技者に付与するように形成されている。
(特典内容判定テーブル記憶手段271)
特典内容判定テーブル記憶手段271は、特典内容を決定するために、予め、回胴演出情報に対応する特典内容を記憶しているものである。
具体的には、特典内容判定テーブル記憶手段271は、回胴演出(大)情報に対応して、AT遊技回数100回を記憶し、回胴演出(小)情報に対応して、AT遊技回数50回を記憶し、回胴演出(大)及び(小)のいずれも受信しない場合に対応して、AT遊技回数75回を記憶している。
(特典内容設定手段272)
特典内容設定手段272は、特典内容判定テーブル記憶手段271に記憶した特典内容判定テーブルに基づいて、回胴演出選択手段252からの回胴演出情報を受信した場合、特典内容判定テーブル記憶手段271のデータに基づいて、特典内容を決定するものである。具体的には、特典内容設定手段272は、回胴演出選択手段252から回胴演出(大)情報を受信した場合には、スーパーATであるAT遊技回数(大)のAT遊技回数100回を設定する。また、特典内容設定手段272は、回胴演出選択手段252から回胴演出(小)情報を受信した場合には、ノーマルATであるAT遊技回数(小)のAT遊技回数50回を設定する。また、特典内容報知設定手段273は、フリーズ演出終了情報を受信した際、いずれの回胴演出情報も受信していない場合には、フリーズ時間中にベットスイッチ16を操作した場合に得られる遊技者の利益の平均値に設定したものであって、平均ATであるAT遊技回数(中)のAT遊技回数75回を設定する。
特典内容報知設定手段273は、特典内容設定手段272により判断された特典内容を、遊技者に報知するため、演出データ記憶手段230からの演出データにより、所定データを採取して、演出制御手段240を介して、報知手段66に報知演出させるためのものである。
(遊技機10の動作)
以下、図9〜図11に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係る遊技機10の動作の概略を説明する。
まず、遊技機10の遊技制御装置21における処理であるメイン制御処理についてBBゲーム中のフローを説明する。
ステップ112において、所定枚数のメダルがベットされたか否かが判定される。そして、ベットされたと判定された場合、ステップ113に進み、ベット処理が行われ、ベットされていないと判定された場合、ステップ112の前に戻る。
ステップ111において、再遊技のベット処理が行われる。具体的には、遊技機10の内部の制御によりクレジット数を減らすことなく、遊技開始の条件としてのメダルが、遊技者が投入することなく、自動的に内部投入されるものである。そして、ステップ114に進む。
ステップ115において、役抽選手段110により役抽選処理が行われる。そして、次のステップ116に進む。
ステップ116において、フリーズ演出を行うか否かが判定される。具体的には、有利遊技移行役が当選していたらフリーズ演出を実行するように判断され、当選していない場合にはフリーズ演出を実行しないように判断されるものである。そして、フリーズ演出を行うと判定された場合には、次のステップ117に進む。一方、フリーズ演出を行わないと判定された場合には、ステップ118に進む。
ステップ118において、ウェイト制御手段190により、ウェイト時間を計時する計時手段150により計時される計時時間が4.1秒以下であるか否かが判断される。ここで、4.1秒以下であると判断されると、ステップ119に進む。一方、4.1秒以下でない、すなわち4.1秒を超えていると判断されると、ステップ120に進む。
ステップ120において、フリーズ制御手段200によりフリーズ演出を行うか否かが判定される。そして、フリーズ演出を行うと判定された場合、次のステップ121に進み、フリーズ演出を行わないと判定された場合、ステップ122に進む。
ステップ121において、フリーズ演出処理が実施される。そして、次のステップ122に進む。
なお、ここで、通常、回転リール40による回胴演出を行わないような場合には、回転リール40は、回転停止状態から回転を開始して、回転速度を増加させ、その後、所定時間を経過して、回転速度が一定の安定したもの、いわゆる「定常回転速度」となる。
ステップ123において、ストップスイッチ50が操作されたか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50が操作されたと判定された場合、次のステップ124に進み、操作されていないと判定された場合、ステップ123の前に戻る。
ステップ124において、停止制御手段130により、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の停止制御が行われる。そして、次のステップ125に進む。
ステップ126において、停止図柄判定手段140により、いずれかの役に対応する図柄の組み合わせが、いずれかの有効ライン上に停止表示されたか否かが判断される。ここで、停止表示されたと判断されると、ステップ127に進む。一方、停止表示されていないと判断されると、当該処理が終了する。
次に上述したフリーズ演出処理のフローについて説明する。
図10に示すステップ212において、フリーズ演出が開始される。そして、次のステップ213に進む。
ステップ213において、フリーズ制御手段200により、演出制御装置22を介して、表示装置68にベットスイッチ16の押下操作を促す、遊技者への報知が行われる。具体的には、フリーズ時間中のベットスイッチ16の押下操作により将来付与される可能性のある特典の内容を類推することができる旨、表示されるものである。なお、かかる報知を省略する場合には、当該ステップは実行しない。そして、次のステップ214に進む。
なお、ここで、本実施の形態では、フリーズ時間中にベットスイッチ16の操作回数が1回以上行われたか否かを判定しているが、操作回数カウント手段や操作回数記憶手段を有することにより、フリーズ時間中のベットスイッチ16の操作回数が、予め定めた所定回数M回(ここで、Mは1以上の整数)に到達したか否かが判定するように形成してもよい。そして、予め定めた所定回数M回に到達したときだけ、所定の回胴演出や特典を付与するように形成してもよいものである。
ステップ216において、回胴演出選択手段252により回胴演出(大)情報が演出制御装置22に送信される。そして、ステップ217に進む。
ステップ217において、回胴演出実行手段253により、回胴演出(大)が実行される。なお、この回胴演出は、3個の回転リール40の全部が同時に同じ動作をする。なお、特定の回転リール40にかかる動作をさせてもよい。そして、ステップ220に進む。
ステップに219おいて、回胴演出(小)が実行される。なお、この回胴演出は、3個の回転リール40の全部が同時に同じ動作をする。もちろん、特定の回転リール40にかかる動作をさせてもよい。そして、ステップ220に進む。
ステップ220において、フリーズ制御手段200により、フリーズ演出が終了したか否かが判定される。そして、フリーズ演出が終了したと判定された場合、次のステップ221に進む。一方、フリーズ演出が終了していないと判定された場合、ステップ214に戻る。
なお、本実施の形態では、フリーズ時間中は、ベットスイッチ16の操作を受け付けているが、必ずしもこれに限定されるものではない。具体的には、例えば、予めフリーズ時間を固定時間で決定しておき、このフリーズ時間の終了から所定時間前になると、遊技者によるベットスイッチ16等の操作を受け付けないように形成することができる。このようにせずに、遊技者のベットスイッチ16の操作を最後まで受け付けると、この受け付けによって発生する回転リール40による回胴演出が実行されている間に、フリーズ時間が終了してしまう可能性がある。すなわち、回胴演出中にフリーズ時間が終了すると、結果的に回胴演出を実行している時間分だけフリーズ時間が実質的に延びてしまうようなことが発生し得る。具体的には、フリーズ時間が終了しても、回胴演出が実行されていることにより、回転リール40を所定の定常回転速度で回転させるための移行処理、いわゆる定常回転処理(速度調整処理)の開始が遅れる。そして、その定常回転処理が終了した後のストップスイッチ50の有効化も遅れることになり、結果として、フリーズ時間が実質的に延びてしまう。かかる事態の発生を回避するため、フリーズ時間の終了から所定時間前になると、遊技者によるフリーズ時間中の回胴演出のためのベットスイッチ16の操作を受け付けないように形成してもよい。
先ず、ステップ311において、フリーズ制御手段200からのフリーズ演出情報(フリーズ演出の演出有り又は演出無しの情報や、演出有りの場合の演出種別の内容の情報)を、遊技制御装置21から受信したか否かが判定される。かかる情報を受信していると判定された場合、次のステップ312に進む。一方、かかる情報を受信していないと判定された場合、ステップ311の前に戻る。
ステップ312において、フリーズ演出無しか否かが判定される。フリーズ演出無しではない、すなわちフリーズ演出が実行されると判定された場合、次のステップ313に進む。一方、フリーズ演出無しであると判定された場合、当該処理は終了する。
ステップ314において、特典内容設定手段272により、回胴演出(大)情報を受信しているか否かが判定される。そして、回胴演出(大)情報を受信していると判定された場合、次のステップ315に進む。一方、回胴演出(大)情報を受信していないと判定された場合、ステップ318に進む。
ステップ315において、特典内容設定手段272により、AT遊技回数(大)の内容であるATゲームに移行した場合のAT遊技回数100回を設定する。そして、当該処理が終了する。
ステップ317において、特典内容設定手段272により、AT遊技回数(小)の内容であるATゲームに移行した場合のAT遊技回数50回を設定する。そして、当該処理が終了する。
ステップ318において、フリーズ演出終了情報を受信したか否かが判定される。そして、フリーズ演出終了情報を受信したと判定された場合、次のステップ319に進む。一方、かかる情報を受信していないと判定された場合、ステップ313に戻る。
(作用・効果)
遊技者によるフリーズ時間中の遊技者参加型のベットスイッチ16の操作に基づいて、回胴演出の種別1と種別2との異なる演出内容である回胴演出のうちから、いずれか1つの回胴演出の種別が選択され、その選択された回胴演出が実行される。このように、回胴演出の態様をフリーズ時間中のベットスイッチ16の操作に基づいて行うことができるため、遊技の進行をすることができないフリーズ時間の演出中といえども、遊技者が遊技の一部に参加している感覚を得ることができる。そして、異なる回胴演出が実行され得るため、視覚的効果を向上させることができる。
回転リール40の反転動作の回転角度が大きい種別1の演出が実行されると、遊技者に付与される利益が種別2のときよりも大きいAT遊技回数(大)、具体的には、遊技回数が100回のスーパーATが選択される。そして、回転リール40の反転動作の回転角度が小さい種別2の演出が実行されると、遊技者に付与される利益が種別1のときよりも小さいAT遊技回数(小)、具体的には、遊技回数が50回のノーマルATが選択される。これにより、遊技者は、回転リール40の回転角度を判断することにより、遊技者に将来付与される利益の大きさを類推することができる。これにより、回転角度が大きいときには、大きな利益を獲得可能なことが類推され、回転リール40の大きな回転角度による視覚的効果と相俟って、大きな利益獲得の期待感をよりいっそう高揚させることができる。
また、本実施の形態では、フリーズ時間中に、ベットスイッチ16の操作をしなくても、ベットスイッチ16の操作をした場合に付与される特典から算出される平均の利益を得ることができる。具体的には、ベットスイッチ16操作をした場合に付与される特典であるAT遊技回数(大)の100回と、AT遊技回数(小)の50回とから算出される平均の利益であるAT遊技回数(中)の75回の特典を遊技者は利益として得ることができる。これにより、フリーズ時間中のベットスイッチ16の押下操作を実施した場合と、実施しなかった場合とで、遊技者が獲得できる利益としてのメダル獲得枚数の期待値を同じにすることができる。結果として、本実施の形態によれば、かかるベットスイッチ16の操作をしなくても、操作した場合とメダル獲得の期待値が同じになるように補填を行うことができるものである。したがって、スイッチ操作に参加したくない遊技者に対しても、特別に不利益となることがなく、かかる操作の有無に拘わらず遊技者間の公平を図ることができる。なお、上述した特典であるAT遊技回数(大)の100回と、AT遊技回数(小)の50回とから算出される平均の利益であるAT遊技回数(中)の75回の特典における遊技回数の数値は、フリーズ演出抽選手段120における種別1(回胴演出(大))と、種別2(回胴演出(小))との抽選確率が、それぞれ50%に設定されている場合のものである。この抽選確率は、かかる50%に限定されるものではないが、その抽選確率が50%以外の数値である場合には、上述したようなAT遊技回数の数値(平均値75回)は、その抽選確率の数値を考慮した平均値としての遊技回数が算出されることになる。
第1の実施の形態では、有利遊技として、遊技回数50回のノーマルアシストタイム(ノーマルAT)と、遊技回数100回のスーパーアシストタイム(スーパーAT)と、遊技回数75回の平均アシストタイム(平均AT)とを設け、フリーズ時間中にベットスイッチ16の操作をしない場合には、ノーマルATとスーパーATとにより獲得可能な平均の利益を獲得可能な平均ATを実行することが可能に形成されていた。
本実施の形態では、有利遊技として、遊技回数50回のノーマルアシストタイム(ノーマルAT)と、遊技回数100回のスーパーアシストタイム(スーパーAT)とを設けている。そして、フリーズ時間中にベットスイッチ16の操作をしない場合には、ノーマルATとスーパーATとのいずれかのATが実施可能となるように別途、抽選により選択するように形成されている。そして、その抽選におけるノーマルATとスーパーATとの抽選確率は、いずれも50%に設定されている。
そして、特典内容設定手段272は、第1の実施の形態と同様に、回胴演出選択手段252から回胴演出(大)情報を受信した場合には、スーパーATであるAT遊技回数(大)のAT遊技回数100回を設定し、回胴演出選択手段252から回胴演出(小)情報を受信した場合には、ノーマルATであるAT遊技回数(小)のAT遊技回数50回を設定する。そして、特典内容報知設定手段273は、フリーズ演出終了情報を受信した際、いずれの回胴演出情報も受信していない場合には、抽選により、スーパーATの遊技回数100回か、ノーマルATの遊技回数50回かのいずれかを選択するものである。この抽選は、役抽選手段110と同様に、特典内容設定手段272が有する乱数発生手段、乱数抽出手段、抽選確率テーブル、判定手段により実施される。
本実施の形態では、フリーズ時間中に、ベットスイッチ16の操作をしなくても、ベットスイッチ16の操作をした場合に付与される特典のうちから、いずれかを50%の公平な抽選確率に基づく抽選により選択して、獲得することができる。これにより、フリーズ時間中のベットスイッチ16の押下操作を実施した場合と、実施しなかった場合とで、遊技者が獲得できる利益としてのメダル獲得枚数の期待値を同じにすることができる。結果として、本実施の形態によれば、かかるベットスイッチ16の操作をしなくても、操作した場合とメダル獲得の期待値が同じになるように補填を行うことができるものである。したがって、スイッチ操作に参加したくない遊技者に対しても、特別に不利益となることがなく、かかる操作の有無に拘わらず遊技者間の公平を図ることができる。
本実施の形態では、有利遊技として、遊技回数50回のノーマルアシストタイム(ノーマルAT)と、遊技回数100回のスーパーアシストタイム(スーパーAT)とを設けている。そして、フリーズ時間中にベットスイッチ16の操作をしない場合には、フリーズ演出抽選手段120により抽選したフリーズ演出の種別によって、ノーマルATとスーパーATとのいずれかのATが実施可能となるように形成されている。
具体的には、図13に示すようなフローにより実施されるものであって、第1の実施の形態の図11のフローのステップ320が、新たにステップ520〜522に変わっているものでその他のフローの内容は同様の内容となっているものである。
ステップ521において、ATゲームの遊技回数として、スーパーATのAT遊技回数(大)の100回が設定される。そして、当該処理が終了する。
ステップ522において、ATゲームの遊技回数として、ノーマルATのAT遊技回数(小)の50回が設定される。そして、当該処理が終了する。
また、上述した実施の形態では、有利遊技として、当選した小役を遊技者に対して告知するアシストタイム(AT)を実行するとしたが、ATに限られるものではなく、例えば、(a)BBやRB等のボーナス遊技の当選、(b)その当選役が有効ラインに停止表示、(c)ボーナス遊技の終了、(d)通常遊技中に所定図柄が有効ラインに停止表示、(e)上記c又はdのいずれかの契機から所定回数の遊技の終了、
上記(a)〜(e)のいずれかの契機で、再遊技の当選確率を変動させるとともに遊技開始又は終了契機となるように設定したリプレイタイム(RT)を実行するようにしてもよい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形および改良なども含むものである。また、本発明は、上述した実施の形態を適宜組み合わせる、または組み替えることもできる。
上述した第1〜第3の実施の形態において、図11〜図13のフローでは、いずれも、フリーズ時間中に遊技者によるベットスイッチ16の操作が行われたときに、回胴演出情報を演出制御装置22に出力して、特典(利益量)であるAT遊技回数を決定し、更に、フリーズ時間が終了して、ベットスイッチ16の操作が行われなかったときに、フリーズ時間中にベットスイッチ16操作が行われなかったことに対する特典(利益量)であるAT遊技回数を決定していたが、特にこれに限定されるものではない。具体的には、かかるフリーズ時間中のベットスイッチ16の操作が行われる前に、かかるベットスイッチ16の操作が行われた場合の特典(利益量)及びベットスイッチ16の操作が行われなかったときの特典(利益量)をそれぞれ予め算出しておいて、そして、当該操作が行われたとき、或いは行われなかったときに、予め算出した特典を設定するようにしてもよいものである。
また、遊技者が回胴演出中に、フリーズ時間中のベットスイッチ16の操作に参加した場合に、かかる操作に基づく回胴が動作した回数に応じて、ATが付与されない、或いは所定のATが付与されるように形成してもよい。ここで所定のATとは、ATの発生回数が異なるようなものである。具体的には、例えば、フリーズ時間中の遊技者のベットスイッチ16の操作に基づく回胴の動作回数(回胴演出回数)が0回のときは、有利遊技(AT)の発生無しに設定する。そして、かかる動作回数が1〜5回のときは、有利遊技(AT)の発生回数、すなわち、ATの遊技回数が50回となるように設定する。そして、かかる動作回数が6回以上のときは、有利遊技(AT)の発生回数、すなわち、ATの遊技回数が100回となるように形成してもよい。このように、回胴の動作回数(回胴演出回数)に基づいて、有利遊技の発生の有無及び発生回数(遊技回数)を決定してもよい。なお、上記設定は、種別に関係なく設定することもでき、また、各種別毎に、異なる数値に設定してもよい。ここで、遊技者が回胴演出中に、フリーズ時間中のベットスイッチ16の操作に参加しなった場合には、0回としてカウントするものである。
また、回胴動作回数(回胴演出回数)の結果に応じて、ATが付与されない、或いは所定の種類のATが付与されるものに限定されず、有利遊技移行役が当選すると、ATへの移行が確定し、遊技者の操作に基づく回胴演出の結果に基づいて、ATの種類が選択されるように形成してもよい。
上述した第1〜第3の実施の形態において、フリーズ演出抽選手段120の抽選の結果により回胴演出の種別1又は種別2のいずれかに決定されていたが、この決定の手段は特にこれに限定されるものではない。具体的には、例えば、3個のストップスイッチ50に、回胴演出の動作対応を対応させて、遊技者が押したストップスイッチ50に応じて、回胴演出の動作対応(種別1(回胴演出(大))や、種別2(回胴演出(小))等の動作対応)を決定するようにしてもよい。例えば、フリーズ時間中に左ストップスイッチ50aを遊技者が操作すると、種別1(回胴演出(大))が選択され、種別2よりも回転リール40の回転角度が大きい或いは回転速度が速いような回胴演出が行われる。また、右ストップスイッチ50cを遊技者が操作すると、種別2(回胴演出(小))が選択され、種別1よりも回転リール40の回転角度が小さい或いは回転速度が遅いような回胴演出が行われる。また、中ストップスイッチ50bを遊技者が操作すると、その操作は無効として扱われるようなものである。そして、種別1の場合は、種別2の場合よりも、遊技者に対する利益が多くなるような特典が付与されるものである。また、中ストップスイッチ50bを遊技者が操作すると、特典大(種別1で有利遊技回数100回が付与される利益大)と特典小(種別2で有利遊技回数50回が付与される利益小)との平均値となるような特典中(利益中)である有利遊技回数75回を付与するようにしてもよい。なお、その際、中ストップスイッチ50bの操作に対応する回胴演出(回転リール40の回転角度の変化によるものや、回転速度の変化による回胴演出)は、行われてもよいし、行われなくてもよいものである。なお、行う場合には、種別1及び種別2の中間の回転角度や、中間の回転速度となるようなものが好ましい。すなわち、中ストップスイッチ50bの特典中(利益中)に対応する回胴演出を行う場合には、回胴演出(大)と、回胴演出(小)との中間となるような動作、例えば、回転角度であれば、その回転角度大と、回転角度小との中間となるような回転角度に設定する。また、回胴演出により回転速度が変わるものであれば、回転速度(高速)と、回転速度(低速)との中間の回転速度となるような回転速度(中速)に設定する。
(A)フリーズ時間を抽選により、毎回、可変させるようにする。これにより、フリーズ時間が毎回の遊技において抽選で決定され、フリーズ時間中に遊技者が操作するベットスイッチ16の操作可能な時間が変化し、それに伴って、かかる操作に基づいて発生する回胴動作(回胴演出)が可能な時間も変化することになる。これにより、フリーズ時間が思いもよらず短時間で終了することもあり得るため、フリーズ時間に突入すると、遊技者は特典を確保するために一生懸命、連打することになり、遊技が単調となることを防止することができる。
(C)フリーズ時間中の遊技者によるベットスイッチ16の複数回の操作のうち、何回目かの特定の回数の操作があったときに、回胴動作(回胴演出)を発生させるように形成する。なお、複数の操作回数のうちの、かかる特定の回数は、予め定めた回数でもよいし(例えば、3回目、5回目、9回目等の特定の回数)、或いは、その特定の回数を抽選で決定するようにしてもよい。これにより、遊技者が、特定の操作回数に到達すべく、フリーズ時間中は、一生懸命、ベットスイッチ16を叩くことになり、単調性を排除することができる。
20 制御装置 30 スタートスイッチ
40 回転リール 50 ストップスイッチ
110 役抽選手段 120 フリーズ演出抽選手段
200 フリーズ制御手段 240 演出制御手段
250 回胴演出選択実行手段 270 特典付与手段
Claims (4)
- 周囲に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
予め貯留した遊技媒体の内部投入が可能なベットスイッチと、
遊技を制御する制御装置とを備え、
遊技媒体の直接投入又は内部投入により遊技の開始を可能とし、スタートスイッチの操作を条件として回転リールの回転を開始させ、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行い、その抽選の結果及びストップスイッチの操作に基づいて回転リールの回転を停止させ、当選した役に係る図柄の組み合わせが揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果に応じて所定の利益を遊技者に付与する又は付与しないことで1回の遊技が終了するようにした遊技機であって、
制御装置は、
遊技を進行させることができないフリーズ状態を、所定時間(以下、「フリーズ時間」とする)、実行するフリーズ制御手段と、
フリーズ時間中のスイッチの操作に基づいて、回転リールの回転を用いて行う複数の回胴演出のうちから、1つの回胴演出を選択して実行する回胴演出選択実行手段と、
回胴演出選択実行手段が実行した回胴演出の態様に基づいて、遊技者に所定の特典を付与する特典付与手段とを備え、
特典付与手段は、
遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典と、回胴演出の複数の態様とを対応させるとともに、
遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典のうちから、実行された回胴演出の態様に対応させた特典を、遊技者に付与するように形成され、
回胴演出選択実行手段は、フリーズ時間中のスイッチ操作が無ければ、回胴演出を選択せず、
フリーズ時間中のスイッチ操作が無くて回胴演出が選択されずに回胴演出が行われない場合、特典付与手段は、スイッチ操作があったときに付与される複数の特典における遊技者への利益から算出される平均の利益を付与するように形成され、
フリーズ時間中に遊技者によるスイッチの操作が行われると、回胴演出選択実行手段により必ずいずれかの回胴演出が実行されるとともに特典付与手段により必ず回胴演出の態様に対応させた特典が遊技者に付与されることを特徴とする遊技機。 - 周囲に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
予め貯留した遊技媒体の内部投入が可能なベットスイッチと、
遊技を制御する制御装置とを備え、
遊技媒体の直接投入又は内部投入により遊技の開始を可能とし、スタートスイッチの操作を条件として回転リールの回転を開始させ、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行い、その抽選の結果及びストップスイッチの操作に基づいて回転リールの回転を停止させ、当選した役に係る図柄の組み合わせが揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果に応じて所定の利益を遊技者に付与する又は付与しないことで1回の遊技が終了するようにした遊技機であって、
制御装置は、
遊技を進行させることができないフリーズ状態を、所定時間(以下、「フリーズ時間」とする)、実行するフリーズ制御手段と、
フリーズ時間中のスイッチの操作に基づいて、回転リールの回転を用いて行う複数の回胴演出のうちから、1つの回胴演出を選択して実行する回胴演出選択実行手段と、
回胴演出選択実行手段が実行した回胴演出の態様に基づいて、遊技者に所定の特典を付与する特典付与手段とを備え、
特典付与手段は、
遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典と、回胴演出の複数の態様とを対応させるとともに、
遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典のうちから、実行された回胴演出の態様に対応させた特典を、遊技者に付与するように形成され、
回胴演出選択実行手段は、フリーズ時間中のスイッチ操作が無ければ、回胴演出を選択せず、
フリーズ時間中のスイッチ操作が無くて回胴演出が選択されずに回胴演出が行われない場合、特典付与手段は、スイッチ操作があったときに付与される複数の特典のうちから、いずれかを選択したものを付与するように形成され、
フリーズ時間中に遊技者によるスイッチの操作が行われると、回胴演出選択実行手段により必ずいずれかの回胴演出が実行されるとともに特典付与手段により必ず回胴演出の態様に対応させた特典が遊技者に付与されることを特徴とする遊技機。 - 周囲に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
予め貯留した遊技媒体の内部投入が可能なベットスイッチと、
遊技を制御する制御装置とを備え、
遊技媒体の直接投入又は内部投入により遊技の開始を可能とし、スタートスイッチの操作を条件として回転リールの回転を開始させ、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行い、その抽選の結果及びストップスイッチの操作に基づいて回転リールの回転を停止させ、当選した役に係る図柄の組み合わせが揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果に応じて所定の利益を遊技者に付与する又は付与しないことで1回の遊技が終了するようにした遊技機であって、
制御装置は、
遊技を進行させることができないフリーズ状態を、所定時間(以下、「フリーズ時間」とする)、実行するフリーズ制御手段と、
フリーズ時間中のスイッチの操作に基づいて、演出態様の異なる複数の演出のうちから、1つの演出を選択して実行する演出選択実行手段と、
演出選択実行手段が実行した演出の態様に基づいて、遊技者に所定の特典を付与する特典付与手段とを備え、
特典付与手段は、
遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典と、演出の複数の態様とを対応させるとともに、
遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典のうちから、実行された演出の態様に対応させた1つの特典を、遊技者に付与するように形成され、
演出選択実行手段は、フリーズ時間中のスイッチ操作が無ければ、演出を選択せず、
フリーズ時間中のスイッチ操作が無くて演出が選択されずに演出が行われない場合、特典付与手段は、スイッチ操作があったときに付与される複数の特典における遊技者への利益から算出される平均の利益を付与するように形成され、
フリーズ時間中に遊技者によるスイッチの操作が行われると、演出選択実行手段により必ずいずれかの演出が実行されるとともに特典付与手段により必ず演出の態様に対応させた特典が遊技者に付与されることを特徴とする遊技機。 - 周囲に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
予め貯留した遊技媒体の内部投入が可能なベットスイッチと、
遊技を制御する制御装置とを備え、
遊技媒体の直接投入又は内部投入により遊技の開始を可能とし、スタートスイッチの操作を条件として回転リールの回転を開始させ、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選を行い、その抽選の結果及びストップスイッチの操作に基づいて回転リールの回転を停止させ、当選した役に係る図柄の組み合わせが揃ったか否かの判定を行い、その判定の結果に応じて所定の利益を遊技者に付与する又は付与しないことで1回の遊技が終了するようにした遊技機であって、
制御装置は、
遊技を進行させることができないフリーズ状態を、所定時間(以下、「フリーズ時間」とする)、実行するフリーズ制御手段と、
フリーズ時間中のスイッチの操作に基づいて、演出態様の異なる複数の演出のうちから、1つの演出を選択して実行する演出選択実行手段と、
演出選択実行手段が実行した演出の態様に基づいて、遊技者に所定の特典を付与する特典付与手段とを備え、
特典付与手段は、
遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典と、演出の複数の態様とを対応させるとともに、
遊技者への利益付与の大きさが異なる複数の特典のうちから、実行された演出の態様に対応させた1つの特典を、遊技者に付与するように形成され、
演出選択実行手段は、フリーズ時間中のスイッチ操作が無ければ、演出を選択せず、
フリーズ時間中のスイッチ操作が無くて演出が選択されずに演出が行われない場合、特典付与手段は、スイッチ操作があったときに付与される複数の特典のうちから、いずれかを選択したものを付与するように形成され、
フリーズ時間中に遊技者によるスイッチの操作が行われると、演出選択実行手段により必ずいずれかの演出が実行されるとともに特典付与手段により必ず演出の態様に対応させた特典が遊技者に付与されることを特徴とする遊技機。
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