以下、保険料算出装置、保険料算出プログラム、保険料算出方法並びに保険料算出システムについて説明する。
図1は、運転者保険料算出システムの全体構成を示す図である。同図に示すように、運転者保険料算出システムには、カーナビゲーションシステムの機能と無線による通信端末の機能と、車両ステータスの送信、自動車保険の申し込み、保険料算出の指示、算出した保険料の表示、走行コストの表示、走行計画と実績との差や原因等の各種機能を有する車載端末30を備えた車両32と、車両32に備えられている車載端末30と無線による情報の送受信を中継する基地局20、20…と、各基地局20、20…と情報通信サーバ80との間で情報の送受信を行なうことが可能な通信網10と、通信網10又は専用の通信回線を介して情報通信サーバ80と保険の申し込みや車両ステータス、保険料等の情報を送受信するとともに、保険契約処理、保険契約者認証処理、保険料算出処理等の各種処理を行なうことが可能な保険サーバ90とを設けてある。
情報通信サーバ80には、車両32に設けられている各々の車載端末との通信契約に関する情報を記録する通信契約データベース82と、渋滞情報、有料道路案内、有料道路料金案内、所要時間案内、走行経路案内、保険料案内、地図情報案内、店舗案内、車両のメンテナンス案内、車両の位置情報、画像コンテンツ提供、楽曲コンテンツ提供、ニュース情報、天気予報、駐車場情報、金融機関情報、競艇情報、競馬情報、各種スポーツ情報、ゲームセンター情報、釣情報、個人又はイベントなどのスケジュール情報等の、車載端末30において表示をするための画像や音声、HTML等の表示用データを記録する表示データベース84とを設けてある。通信契約データベース82及び表示データベース84は、図1に示す例では情報通信サーバ80に設けた例で示してあるが、本発明はこの例に限定されるものではなく、通信契約データベース82及び表示データベース84を車載端末30や保険サーバ90等、情報通信サーバ80とは別の場所に通信可能に設けるようにしても本発明の目的を達成することが可能である。
保険サーバ90には、保険契約データベース、運転者データベース、走行地域毎保険料率、走行日時地域保険料率、車両ステータス、走行状況データベース、用途別車種別保険料データベース、料率クラス係数データベース、運転者条件データベースその他保険に関する情報を記録する保険データベース92を設けてある。図1に示す例では、前記各種データベースを保険サーバ90に設けた例で示してあるが、本発明はこの例に限定されるものではなく、車載端末30や情報通信サーバ等、保険サーバ90とは別の場所に通信可能に設けるようにしても本発明の目的を達成することが可能である。
図2に、車載端末30の信号処理系ブロック図を示す。車載端末30は、カーナビゲーションシステムの機能を備えるとともに、車両32の速度や走行距離、現在位置などの各種情報を無線の送受信手段を用いて情報通信サーバ80や保険会社の保険サーバ90と情報の送受信を行なうことが可能となっている。
車載端末30には、運転者を識別するために運転者の虹彩や身体の特徴等の被写体像を、受光面に結像させて光電変換し、画像信号として出力する撮像手段350と、画像サイズの変更、シャープネス補正、輪郭処理、コントラスト補正等の処理をアナログ信号に対して行う画像処理手段351と、アナログの画像信号をデジタルの画像データに変換するA−D変換器352とが設けられている。
また、車両32の現在位置を取得することが可能なGPS(Global Positioning System)などの位置取得手段359を設けてある。
また、車載端末30が、基地局20と情報通信サーバ80とを介して保険サーバ90などの他の通信機器と情報の送受信を実施する通信手段には、情報処理手段380やメモリ381から取得した各種情報を電波信号に変換する送信手段の機能と、基地局20から受信した電波信号を情報処理手段380やメモリ381に記録する情報に変換する受信手段の機能とを有する送受信手段365を設けてある。前記通信手段は、携帯電話やPHSのキャリアを用いた通信手段であってもよいし、専用の通信規格による通信手段を用いてもよい。
また、車載端末30の通信手段には、車両32の走行状況や運転者の識別情報、自動車保険に関する情報、走行コストに関する情報等の各種情報を電波等の搬送波に乗せて送受信するアンテナ366を設けてある。
また、車載端末30には、運転者を認証する際に運転者の指紋を読み取って、その指紋に関する情報を車載端末の情報処理手段380に出力することが可能な指紋読取手段369を設けてある。
また、車載端末30には、モード切替ボタン、取消ボタン、実行ボタン、メニューボタン、十字ボタン等から構成される入力手段370と、入力手段370を介して入力された入力情報及びLED等の表示用の情報を入出力する入力インターフェース371と、地図情報や画像、自動車保険の契約、自動車保険の保険料、自動車保険による補償内容、車両32の走行コスト等の各種情報を表示して運転者や保険の契約者に通知する表示手段372と、情報処理手段380やメモリ381から取得した画像データを表示手段372に表示するための表示信号に変換する表示インターフェース373とを設けてある。
表示手段372がタッチパネルの機能を有している場合には、表示手段インターフェース373又は入力インターフェース371が、運転者等から入力された情報を情報処理手段380に出力する信号に変換する処理を行なう。
また、車載端末30にはA−D変換器360を設けてあり、車両32の加速度を測定する急ブレーキセンサ(運転者による急ブレーキ操作時の加速度を計測する加速度センサなど)から出力される加速度信号や、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルポジションセンサからの信号を入力して、デジタル信号に変換したものを情報処理手段380に出力することが可能となっている。
また、A−D変換器360は、車両32のヨー回りの角加速度、角速度又は車両32の所定位置の横方向の加速度等を測定する急ハンドルセンサ(運転者による急ハンドル操作時の角加速度、角速度、ステアリングホイールの回転速度等を計測する角加速度センサ又は角速度センサなど)から角加速度信号又は角速度信号等を入力して、デジタル信号に変換したものを情報処理手段380に出力することが可能となっている。
また、車載端末30にはI/O376を設けてあり、車両32の走行距離信号、車両32の速度信号、運転者や搭乗者の座席に設けてあるシートベルトの着用/非着用を示す情報を、走行距離センサ、速度センサ、シートベルトセンサ等の各種センサから入力して、情報処理手段380に出力することが可能となっている。
また、車載端末30には、車載端末30全体の制御を行うとともにカーナビゲーションシステムとしての情報処理、車両32の状況や走行状況の収集と処理、自動車保険の契約処理、自動車保険の保険料算出処理、車両32の走行コストの算出処理、各種画像の表示処理、撮像した画像データのサンプリングタイミング制御、画像データの記録制御、通信制御等の各種処理を実行する情報処理手段(CPU)380を設けてある。
また、車載端末30には、車載端末30の処理プログラムや、処理に使用する各種定数、変数、画像データ等を記憶するメモリ381、及びハードディスクや半導体等の記録手段384と、記録手段384に対して各種情報を記録したり読み出したりする記録手段インターフェース385とを設けている。また、記録手段384には、車載端末30の車種、車台番号等の固有の識別情報、表示に関する情報、画像、車両32の走行状況を記録する走行状況データベース等の各種の情報を記録することが可能となっている。更に、保険データベース92に記録されている情報を記録して、運転者の認証処理や、自動車保険料の算出処理を車載端末30側で実行するようにしてもよい。
また、車載端末30には、時を刻むとともに情報処理手段380の指示に基づいて時間を計数するタイマの機能を備えたカレンダ時計390を設けてある。
図2に示すように車載端末30の情報処理手段380とその周辺の各回路はバス399で接続されており、互いに情報の伝達を高速で行うことが可能であるとともに、情報処理手段380が実行する処理プログラムに基づいて周辺の各回路を制御することが可能となっている。また各周辺回路は、独立した回路であってもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のように複数の機能をまとめた回路を用いてもよい。
図3に、情報通信サーバ80の信号処理系ブロック図を示す。同図に示すように情報通信サーバ80の情報送受信部には、通信網10を介して基地局20や保険サーバ90等の他の通信機器と情報の送受信を実施するために、所定の通信形式にデータを変換する送受信手段865を設けてある。
また、情報通信サーバ80には、画像や文字等の情報を確認のために表示する表示手段872と、情報処理手段880の指令に基づいて表示手段872に対して表示用の画像信号を出力する表示インターフェース873と、通信サーバ80の管理者が入力手段870を介して入力した各種情報を読み取って後述する情報処理手段880に伝達したり、情報処理手段880から取得した指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力する入力インターフェース871とを設けてある。
また、情報通信サーバ80には、記録媒体877を着脱可能に装着する記録媒体装着部878と、記録媒体877に対して各種の情報を記録したり読み出したりする記録媒体インターフェース879とが設けられている。なお、記録媒体877は、メモリーカード等の半導体や、MO、テープ等に代表される磁気記録式、光記録式等の着脱可能な記録媒体である。
また、情報通信サーバ80には、情報通信サーバ80の全体の制御を行う情報処理手段(CPU)880と、情報処理手段880が処理を実行する際の作業領域となる記録手段の一形態であるメモリ881と、情報処理手段880が実行する処理プログラムや各種定数、ネットワーク上の通信機器と通信接続する際のアドレス、ダイヤルアップ電話番号、属性情報、URL(Uniform Resource Locators)、利用者固有の識別情報、ゲートウェイ情報DNS(Domain Name System)、通信に関する契約情報を記録する通信契約データベース、自動車保険の契約に関する情報を記録する保険契約データベース、各車両の走行状況を記録する走行状況データベース等の各種情報を記録するハードディスク等の記録手段884と、記録手段884に対して各種の情報を記録したり読み出したりする記録手段インターフェース885と、時刻を刻むカレンダ時計890とを設けている。
情報通信サーバ80内の情報処理手段880と、表示インターフェース873、入力インターフェース871、メモリ881、記録媒体インターフェース879、記録手段インターフェース885、カレンダ時計890等を含む各周辺回路はバス899で接続されており、情報処理手段880にて実行される処理プログラムに基づいて、情報処理手段880が各々の周辺回路を制御することが可能となっている。
図4に、保険サーバ90の信号処理系ブロック図を示す。同図によれば、保険サーバ90の情報送受信部には、通信網10を介して情報通信サーバ80等の他の通信機器と情報の送受信を行なうために所定の通信形式にデータを変換する送受信手段965とを設けてある。
また、保険サーバ90には、画像や文字等の情報を確認のために表示する表示手段972と、情報処理手段の指令に基づいて表示手段972に対して表示用の画像信号を出力する表示インターフェース973と、保険サーバ90の管理者が入力手段970を介して入力した各種情報を読み取って後述する情報処理手段に伝達したり、情報処理手段からの指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力する入力インターフェース971とが設けられている。
また、保険サーバ90には、記録媒体977を着脱可能に装着する記録媒体装着部978と、記録媒体977に対して各種の情報を記録したり読み出したりする記録媒体インターフェース979とが設けられている。なお、記録媒体977は、メモリーカード等の半導体や、MO、テープ等に代表される磁気記録式、光記録式等の着脱可能な記録媒体である。
また、保険サーバ90には、保険サーバ90の全体の制御を行う情報処理手段(CPU)980と、情報処理手段980が処理を実行する際の作業領域となる記録手段の一形態であるメモリ981と、情報処理手段980が実行する処理プログラムや各種定数、ネットワーク上の通信機器と通信接続する際のアドレス、ダイヤルアップ電話番号、属性情報、URL(Uniform Resource Locators)、利用者固有の識別情報、ゲートウェイ情報DNS(Domain Name System)、自動車保険の契約に関する情報を記録する保険契約データベース、各車両の走行状況を記録する走行状況データベース、自動車保険の保険料を算出するための等の各種情報、車両や運転者に関する情報を記録する運転者データベース、走行地域毎保険料率、走行日時地域保険料率、車両ステータス、走行状況データベース、算出した保険料を記録する保険データベース等の各種情報を記録するハードディスク等の記録手段984と、記録手段984に対して各種の情報を記録したり読み出したりする記録手段インターフェース985と、時刻を刻むカレンダ時計990とを設けている。
保険サーバ90内の情報処理手段980と、表示インターフェース973、入力インターフェース971、メモリ981、記録媒体インターフェース979、記録手段インターフェース985、カレンダ時計990等を含む各周辺回路はバス999で接続されており、情報処理手段980にて実行される処理プログラムに基づいて、情報処理手段980が各々の周辺回路を制御することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行地域情報入力手段は、車両が走行する際の地域を特定する地名又は経度及び緯度等の地域情報や、車両が走行する際の経路に含まれる複数の地域を特定する複数の地名又は複数の経度及び緯度等の複数の地域情報を入力することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行地域保険料取得手段は、車両が走行する地域情報と、その地域に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する走行地域保険料データベース(図29に示す走行日時地域保険料率)から、入力した地域情報に該当する地域の保険料を取得することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行経路情報入力手段は、車両が走行する際の始点から終点までの経路を特定する地名又は経度及び緯度等の経路情報を入力することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行日時情報入力手段は、車両が走行する際の日時を特定する走行日時情報を入力することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行位置情報入力手段は、車両の位置を特定する地名、又は経度及び緯度等の走行位置情報を入力することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行地域保険料率取得手段は、車両が走行する地域情報と、その地域に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する走行地域保険料データベースから、入力した車両の位置情報を含む地域の地域情報と保険料率とを取得することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行地域保険料率取得手段は、車両が走行する地域情報及び車両が走行する際の日時情報と、その地域及び日時に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する走行地域保険料データベースから、入力した車両の位置情報及び日時情報を含む地域の地域情報と保険料率とを取得することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行地域保険料率取得手段は、車両が走行する地域情報及び車両が走行する際の日時情報と、その地域及び日時に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する走行地域保険料データベースから、入力した車両の位置情報及び日時情報を含む地域の第2の地域情報と保険料率とを取得することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の運転者条件入力手段は、認証した運転者の年齢、等級等の運転者条件を入力することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の用途別車種別保険料入力手段は、車両の用途別車種別保険料を入力することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の車両情報入力手段は、車両の車台番号と登録年を入力することが可能となっている。
入力手段370、870、970、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980、A−D変換器360、I/O376等の走行距離入力手段は、車両の走行距離を入力することが可能となっている。
A−D変換器360、I/O376、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等のブレーキステータス入力手段は、車両の加速度又はブレーキの効力を示すブレーキステータスを入力することが可能となっている。
A−D変換器360、I/O376、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等のハンドルステータス入力手段は、車両の角加速度、角速度又はハンドル回転速度を示すハンドルステータスを入力することが可能となっている。
A−D変換器360、I/O376、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行速度入力手段は、車両の走行速度を入力することが可能となっている。
A−D変換器360、I/O376、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等のシートベルトステータス入力手段は、走行中の車両のシートベルト非装着状態を入力することが可能となっている。
送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行地域保険料取得手段は、車両が走行する複数の地域情報と、その地域に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する走行地域保険料データベースから、入力した複数の地域情報に該当する地域の保険料を取得して、各地域の保険料の総和をその経路の保険料として取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行日時保険料取得手段は、車両が走行する日時情報と、その日時に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する走行日時保険料データベース(図28に示す走行地域毎保険料率、又は図29に示す走行日時地域保険料率)から、入力した走行日時情報に該当する日時の保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行地域保険料取得手段は、車両が走行する地域情報及び車両が走行する日時情報と、その地域及び日時に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する走行地域保険料データベースから、入力した地域情報及び日時情報に該当する地域の保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行地域保険料取得手段は、車両が走行する複数の地域情報及び車両が走行する日時情報と、その地域及び日時に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する走行地域保険料データベースから、入力した複数の地域情報及び日時情報に該当する地域の保険料を取得して、各地域の保険料の総和をその経路の保険料として取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行地域保険料取得手段は、取得した地域情報と入力した走行位置情報とに基づいて、当該地域内において車両が走行した地域内走行距離を算出し、該地域内走行距離と取得した保険料率とを積算して地域の保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行済地域保険料取得手段は、車両が走行したことにより第1の地域の走行を終了したと判断した場合には、第1の地域の走行済フラグをセットし、車両が走行する地域情報とその地域に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する走行地域保険料データベースから、走行済フラグをセットした第1の地域に該当する保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行済地域保険料取得手段は、車両が走行したことにより第1の地域の走行を終了したと判断した場合には、第1の地域の走行済フラグをセットし、車両が走行する地域情報及び車両が走行する際の日時情報とその地域及び日時に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する走行地域保険料データベースから、走行済フラグをセットした第1の地域及び日時に該当する保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行地域保険料取得手段は、取得した第2の地域情報と入力した走行位置情報とに基づいて、当該地域内において車両が走行した地域内走行距離を算出し、該地域内走行距離と取得した保険料率とを積算して第2の地域の保険料を取得し、第1の地域の保険料と加算して積算保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985等の急ブレーキ保険料取得手段は、ブレーキの操作と、そのブレーキの操作に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する保険データベースから、入力したブレーキステータスに該当する急ブレーキ保険料を取得することが可能となっている。
また、情報処理手段380、880、980等の計数手段は、ブレーキステータスに基づいて急ブレーキの度合いと、その急ブレーキを操作した回数を計数することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の急ブレーキ保険料取得手段は、急ブレーキの度合いと、その急ブレーキの度合いに応じて定めた保険料とを関連付けて記録する保険データベース92から、入力したブレーキステータスに該当する保険料を取得して、急ブレーキを操作した全ての回数について保険料の総和を急ブレーキ保険料として取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の加算保険料取得手段は、急ブレーキ保険料と、地域の保険料、又は積算保険料を加算した加算保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の急ハンドル保険料取得手段は、ハンドルの操作と、そのハンドルの操作に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する保険データベース92から、入力したハンドルステータスに該当する急ハンドル保険料を取得することが可能となっている。
また、情報処理手段380、880、980等の計数手段は、ハンドルステータスに基づいて急ハンドルの度合いと、その急ハンドルを操作した回数を計数することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の急ハンドル保険料取得手段は、急ハンドルの度合いと、その急ハンドルの度合いに応じて定めた保険料とを関連付けて記録する保険データベース92から、入力したハンドルステータスに該当する保険料を取得して、更に急ハンドルを操作した全ての回数について保険料の総和を急ハンドル保険料として取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の加算保険料取得手段は、取得した急ハンドル保険料と、地域の保険料、積算保険料又は急ブレーキ保険料とを加算した加算保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の速度超過保険料取得手段は、車両の走行速度と、その走行速度に応じて定めた保険料とを関連付けて記録する保険データベース92から、入力した走行速度に該当する速度超過保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の制限速度取得手段は、車両が走行する地域情報と、その地域に応じて定めた制限速度とを関連付けて記録する保険データベース92から、入力した地域情報に該当する制限速度を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の速度超過保険料取得手段は、車両の走行速度と制限速度とを比較して、車両の走行速度が制限速度を超過している場合には、制限速度の超過量に応じた速度超過保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の料率クラス係数取得手段は、車両の車台番号及び登録年と、料率クラス係数とを関連付けて記録する料率クラス係数データベースから、入力した車台番号と登録年に該当する料率クラス係数を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の料率クラス係数取得手段は、車両の車台番号及び登録年と、料率クラス係数とを関連付けて記録する料率クラス係数データベースから、入力した車台番号と登録年に該当する料率クラス係数を取得し、前記用途別車種別保険料と乗算して新たな料率クラス係数を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の運転者条件係数取得手段は、運転者条件と運転者条件係数とを関連付けて記録する運転者条件データベースから、入力した運転者条件に該当する運転者条件係数を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の運転者毎保険料取得手段等は、前記運転者条件係数に基づいて運転者毎の保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の保険料率取得手段は、車両が走行する距離に応じて保険料を算出する際の保険料率を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行日時情報入力手段は、車両が走行する際の日時を特定する走行日時情報を入力することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の走行日時保険料率取得手段は、車両が走行する日時情報と、その日時に応じて定めた車両が走行する距離毎の保険料率とを関連付けて記録する走行日時保険料率データベースから、入力した走行日時情報に該当する日時の保険料率を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の車両運転者毎保険料取得手段は、入力した用途別車種別保険料と、車両情報と、運転者条件とに基づいて車両、運転者毎の保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の保険料取得手段は、前記取得した保険料率と車両の走行距離とを積算して保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の加算保険料取得手段は、取得した速度超過保険料と、地域の保険料、積算保険料、急ブレーキ保険料、又は急ハンドル保険料とを加算した加算保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等のシートベルト保険料取得手段は、シートベルト非装着状態と、そのときの保険料とを関連付けて記録する保険データベース92から、シートベルト非装着状態時のシートベルト保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等のシートベルト保険料取得手段は、車両が走行する地域情報と、その地域におけるシートベルト非装着時の保険料とを関連付けて記録する保険データベース92から、シートベルト非装着時のシートベルト保険料を取得することが可能となっている。
また、送受信手段365、865、965、記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の加算保険料取得手段は、取得したシートベルト保険料と、地域の保険料、積算保険料、急ブレーキ保険料、急ハンドル保険料、又は速度超過保険料とを加算した加算保険料を取得することが可能となっている。
情報処理手段380、880、980等の車両毎保険料取得手段は、前記料率クラス係数を、地域の保険料、経路の保険料、日時の保険料、積算保険料、急ブレーキ保険料、急ハンドル保険料、速度超過保険料、シートベルト保険料、又は加算保険料に加算、又は乗算して車両毎の保険料を取得することが可能となっている。
情報処理手段380、880、980等の車両運転者毎保険料取得手段は、前記料率クラス係数及び運転者条件係数を、地域の保険料、経路の保険料、日時の保険料、積算保険料、急ブレーキ保険料、急ハンドル保険料、速度超過保険料、シートベルト保険料、又は加算保険料に加算、又は乗算して車両、運転者毎の保険料を取得することが可能となっている。
情報処理手段380、880、980等の運転者毎保険料取得手段は、前記運転者条件係数を保険料算出装置にて算出した地域の保険料、経路の保険料、日時の保険料、積算保険料、急ブレーキ保険料、急ハンドル保険料、速度超過保険料、シートベルト保険料、又は加算保険料に加算、又は乗算して運転者毎の保険料を取得することが可能となっている。
表示インターフェース373、873、973、情報処理手段380、880、980等の出力手段は、地域の保険料、経路の保険料、日時の保険料、積算保険料、急ブレーキ保険料、急ハンドル保険料、速度超過保険料、シートベルト保険料、車両毎保険料、運転者毎保険料、車両運転車毎保険料、加算保険料、その他の保険料を表示手段に出力することが可能となっている。
また記録手段インターフェース385、885、985、情報処理手段380、880、980等の出力手段は、地域の保険料、経路の保険料、日時の保険料、積算保険料、急ブレーキ保険料、急ハンドル保険料、速度超過保険料、シートベルト保険料、車両毎保険料、運転者毎保険料、車両運転車毎保険料、加算保険料、その他の保険料を記録手段に出力することが可能となっている。
また送受信手段365、865、965、情報処理手段380、880、980等の出力手段は、地域の保険料、経路の保険料、日時の保険料、積算保険料、急ブレーキ保険料、急ハンドル保険料、速度超過保険料、シートベルト保険料、車両毎保険料、運転者毎保険料、車両運転車毎保険料、加算保険料、その他の保険料を他の通信機器に出力することが可能となっている。
図5は、運転者保険料算出システムにおける自動車保険表示処理のフローチャートである。同図に示すように、運転者が車載端末30に自動車保険に関する情報の表示を指示すると、車載端末30の情報処理手段380が実施する処理はS100に分岐してきて、次のS102「自動車保険メニュー表示」の処理に進む。
S102にて情報処理手段380は、記録手段384等に記録されている所定の自動車保険表示メニューの表示ファイルを記録手段インターフェース385とバス399とを介して読み出して、表示用のデータに変換した後にバス399を介して表示インターフェース373に出力する。
表示インターフェース373は、取得した表示用のデータをRGBなどの表示用の信号に変換して表示手段372に出力する。すると表示手段372には、図6に示すような自動車保険メニューが表示される。
図6は、自動車保険に関する表示項目を選択する画面である。同図に示す例では、契約済の自動車保険について自動車保険の適用を受ける運転者の登録を行う「自動車保険運転者登録手続」の項目と、運転開始に当たって運転者を認証したり運転者が保険に未加入の場合には保険加入の手続を行う機能を備えた「運転開始手続」の項目と、走行計画の入力や運転中又は運転終了後の保険料並びに走行コストを表示する「コストシミュレーション」の項目とを設けてある。
運転者又は保険契約者は、表示手段372に表示されている自動車保険メニューを見ながら、所望の項目を選択する情報を、操作ボタン等の入力手段370を操作して車載端末30に入力する。
運転者又は保険契約者が所望の項目を選択する情報を入力手段370を介して入力すると、車載端末30の情報処理手段380は入力手段370に入力された情報をバス399を介して取得し、次のS104「自動車保険運転者登録手続?」の判断に進む。
S104にて情報処理手段380は、入力手段370とバス399とを介して取得した情報が、「自動車保険運転者登録手続」に関する情報であるか否かの判断を行っている。
もし情報処理手段380が入力した情報が、運転者又は保険契約者が「自動車保険運転者登録手続」を選択したことを示す情報であると判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS106「自動車保険運転者登録手続」の処理に進む。S106にて「自動車保険運転者登録手続」の処理が終了すると、情報処理手段380が実施する処理は、S118「終了」に進み、「自動車保険表示処理」を終了して元の処理ルーチンに戻る。
またS104の判断において、もし情報処理手段380が入力した情報が、運転者又は保険契約者が「自動車保険運転者登録手続」を選択したことを示す情報でないと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理は次のS108「運転開始手続?」の判断に進む。
S108にて情報処理手段380は、入力手段370とバス399とを介して取得した情報が、「運転開始手続」に関する情報であるか否かの判断を行っている。
もし情報処理手段380が入力した情報が、運転者又は保険契約者が「運転開始手続」を選択したことを示す情報であると判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS110「運転開始手続」の処理に進む。S110にて「運転開始手続」の処理が終了すると、情報処理手段380が実施する処理は、S118に進み、「自動車保険表示処理」を終了して元の処理ルーチンに戻る。
またS108の判断において、もし情報処理手段380が入力した情報が、運転者又は保険契約者が「運転開始手続」を選択したことを示す情報でないと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理は次のS112「コストシミュレーション?」の判断に進む。
S112にて情報処理手段380は、入力手段370とバス399とを介して取得した情報が、「コストシミュレーション」に関する情報であるか否かの判断を行っている。
もし情報処理手段380が入力した情報が、運転者又は保険契約者が「コストシミュレーション」を選択したことを示す情報であると判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS114「コストシミュレーション処理」に進む。S114にて「コストシミュレーション処理」が終了すると、情報処理手段380が実施する処理は、S118に進み、「自動車保険表示処理」を終了して元の処理ルーチンに戻る。
またS112の判断において、もし情報処理手段380が入力した情報が、運転者又は保険契約者が「コストシミュレーション」を選択したことを示す情報でないと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理は次のS116「終了?」の判断に進み、運転者等から自動車保険表示処理を終了する指示を入力したか否かの判断を行なっている。
S116にて運転者等から自動車保険表示処理を終了する指示を入力していないと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS102に戻る。
また、自動車保険表示処理を終了する指示を入力したと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS118に進み、「自動車保険表示処理」を終了して元の処理ルーチンに戻る。
図7は、自動車保険運転者登録手続を実行する処理のフローチャートである。図5に示した自動車保険表示処理のS106に処理が進むと、車載端末30の情報処理手段380が実施する処理は同図に示すS200に分岐してきて、次のS202「n←1」の処理に進む。
S202にて情報処理手段380は、保険の登録を行う運転者を識別する変数nに1を代入する処理を行っている。ここでは、以降の処理で第1番目の運転者について登録を行うことを定めている。変数nに1を代入する処理が完了すると、情報処理手段380が実施する処理は、次のS204「運転者n個別情報登録画面表示」に進む。
S204にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている運転者の個別情報登録画面の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力して、表示手段372に図8に示すようなn番目の運転者の個別情報登録画面を表示し、情報処理手段380が実施する処理は次のS206「個別情報入力終了?」の判断に進む。
図8は、n番目の運転者の個別情報を登録する画面である。同図に示す例では、入力するn番目の運転者の個別情報として、氏名、生年月日、性別を挙げてある。なお、登録する運転者の個別情報は、図8に記載した情報に限定されるものではない。
運転者又は保険契約者は、表示されている情報を見ながら、氏名、生年月日、性別等の個別情報を、車載端末30の入力手段370を介して入力する。そして、個別情報の入力が完了した場合には、運転者又は保険契約者は入力完了を示す「決定」ボタン(図8参照)を操作する。
S206にて情報処理手段380は、入力手段370を介して入力された個別情報をメモリ381又は記録手段384に記録する処理を行い、更に、入力された運転者の氏名、生年月日、性別等の個別情報を表示手段372に表示する指示を出力して、入力した情報を利用者に通知する。
またS206では、入力手段370を介して「決定」のボタンが操作されたことを示す情報に基づいて、個別情報の入力が終了したか否かの判断を行っている。もし情報処理手段380が、個別情報の入力を終了していないと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS204に戻り、最新の個別情報登録画面の表示を行う。
また、もし情報処理手段380が個別情報の入力を終了したと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理は次のS208「運転者n識別情報登録画面表示」に進む。
S208にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている運転者の識別情報登録画面の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力して、表示手段372に図9に示すような運転者の個別情報登録画面を表示し、情報処理手段380が実施する処理は次のS210「識別情報登録処理」に進む。
図9は、運転者の識別情報を登録する案内画面である。同図が示された場合には、運転者又は保険契約者は、パスワード、運転免許証番号等の識別情報を登録する。
識別情報として運転者の指紋を入力する場合には、運転者は車載端末30に設けられている指紋読取手段369に所定の指を置いて、指紋の読み取り指示を入力手段370を操作して入力する。
運転者から指紋の読み取り指示を入力すると、情報処理手段はS210にて、バス399を介して指紋読取手段369に対して指紋情報の読み取り及び出力を指示し、情報処理手段380が指紋情報を取得する。指紋情報を取得した情報処理手段380は、指紋情報を画像データ等に変換し、必要に応じてトリミングや2値化処理等の画像処理を行った後に、運転者を識別する氏名やID等と関連付けて記録手段384又はメモリ381に記録し、登録する処理を行う。
また、識別情報として運転者の虹彩を入力する場合には、運転者は車載端末30に設けられているカメラの前に目を置いて、虹彩の読み取り指示を入力手段370を操作して入力する。運転者から虹彩の読み取り指示を入力すると、情報処理手段380はバス399を介して撮像手段350を駆動させる指示を出力する。
撮像手段350では、入射して撮像面に結像した虹彩の像について光電変換して画像信号として画像処理手段351に出力する。画像処理手段351では、入力したアナログの画像信号に対して画像サイズの変更、シャープネス補正、輪郭処理、コントラスト補正等の処理を行って、A─D変換器352に出力する。A─D変換器352では、入力したアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換する処理を行って、バス399を介して情報処理手段380に出力する。
虹彩の画像データを取得した情報処理手段380は、虹彩の画像データについて必要に応じてトリミングや2値化処理等の画像処理を行った後に、運転者を識別する氏名やID等と関連付けて記録手段384又はメモリ381に記録し、登録する処理を行う。識別情報の登録処理が終了すると、情報処理手段380が実施する処理はS212「運転者n+1人目登録要否画面表示」の表示処理に進む。
また、上記の例では免許証番号を入力手段370を介して入力した例を示したが、免許証番号を読み取る専用の免許証番号読取装置手段を設けて自動的に読み込むようにしてもよいし、撮像手段350を用いて免許証を撮影して、取得した画像データから免許証番号が記載されている位置を抽出して、免許証番号を自動で読み取るように構成してもよい。
S212にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている次の運転者の個別情報登録の要否画面の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力する。すると表示手段372には、図10に示すようなn+1人目の運転者の登録要否画面が表示され、情報処理手段380が実施する処理は次のS214「n+1人目登録要?」の判断に進む。
S214にて情報処理手段380は、運転者又は保険契約者から入力した情報が、次の運転者の登録を要する旨の情報であるか否かの判断を行っている。
もし情報処理手段380が、運転者又は保険契約者から入力した情報が次の運転者の登録を要する旨の情報であると判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS216「n←n+1」に分岐し、保険の登録を行う運転者を識別する変数nに1を加算する処理を行う。ここでは、以降の処理で第n+1番目の運転者について登録を行うことを定めている。変数nに1を加算する処理が完了すると、情報処理手段380が実施する処理は、S204「運転者n個別情報登録画面表示」に戻り、n+1人目の個別情報及び識別情報の登録処理を行う。
また、もし情報処理手段380が、運転者又は保険契約者から入力した情報が次の運転者の登録を要する旨の情報でないと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理は次のS218「運転者登録結果画面表示」の処理に進む。
S218にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている運転者の運転者登録結果画面の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力する。すると表示手段372には、図11に示すような運転者の登録結果を通知する画面を表示し、情報処理手段380が実施する処理は次のS220「確認入力有?」の判断に進む。
S220にて情報処理手段380は、入力手段370を介して運転者登録結果を確認した旨の情報を入力したか否かの判断を行っている。もし情報処理手段380が、運転者登録結果を確認したか旨の情報を入力していないと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS218に戻り、確認情報の入力を待つ。
また、もし情報処理手段380が、運転者登録結果を確認したか旨の情報を入力したと判断した場合には、図45に示す保険契約データベースと関連付けて、図46に示す運転者データベースを記録手段384等記録する。また、運転者データベースを情報通信サーバ80を介して保険サーバ90に送信するようにしてもよい。次に情報処理手段380が実施する処理はS222「終了」に進み、自動車保険運転者登録手続を終了して、元の処理ルーチンに戻る。
図45に示すように保険契約データベースには、基本保険料Fiと従量保険料ΣFra又はΣFSaを算出する際(図27に示すS1014又は図39に示すS1520参照)に考慮する用途別車種別保険料と料率クラス係数の算出根拠となる車両の車台番号と登録年などが併せて記録されている。
図46に示すように運転者データベースには、基本保険料Fiと従量保険料ΣFra又はΣFSaを算出する際(図27に示すS1014又は図39に示すS1520参照)に考慮する年齢条件係数の算出根拠となる運転者の年齢や保険金額、等級などが、対人賠償額、対物賠償額、人身傷害、搭乗者傷害等の保険金額に関する情報等と併せて記録されている。
図12は、運転開始手続を実行する処理のフローチャートである。図5に示した自動車保険表示処理のS110に処理が進むと、車載端末30の情報処理手段380が実施する処理は図12に示すS300に分岐してきて、次のS302「運転者認証案内画面表示」の処理に進む。
S302にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている運転者の認証案内画面の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力する。すると表示手段372には、図13に示すような運転者認証案内画面が表示される。そして情報処理手段380が実施する処理は次のS304「登録運転者照合処理」に進む。
S304にて情報処理手段380は、運転者から入力されたパスワード、運転免許証番号、指紋、虹彩等の識別情報と、S106「自動車保険運転者登録手続」にて記録手段384等に記録した識別情報とを比較して照合する処理を行う。
前記照合処理では、運転者から入力されたパスワードや免許証番号等の識別情報と、記録手段384等に記録されている識別情報とが同一である場合には、運転者は同一である旨のフラグをセットする。
また照合処理では、運転者から入力された指紋や虹彩の識別情報と、記録手段384等に記録されている識別情報との差が所定の閾値以下である場合にも、運転者は同一である旨のフラグをセットする。フラグのセットが完了すると、情報処理手段380が実施する処理は次のS306「運転者同一?」の判断に進む。
S306にて情報処理手段380は、運転者同一のフラグがセットされているか否かの判断を行う。もし運転者同一のフラグがセットされていない場合には、情報処理手段380が実施する処理はS308「保険適用不可通知画面表示」の処理に進む。
S308にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている保険適用不可通知画面の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力する。すると表示手段372には、図14に示すような保険適用不可通知画面が表示され、情報処理手段380が実施する処理は次のS310「加入手続実施?」の判断に進む。
S310にて情報処理手段380は、運転者から加入手続情報の入力を待つ処理を行うとともに、運転者から入力された情報に応じて分岐する処理を行っている。もし運転者から入力した情報が加入手続の実施である場合には、情報処理手段380が実施する処理はS312「保険申込処理」に分岐して、新たに保険の契約を結ぶための処理を行う。その後処理はS320「終了」に進み、運転開始手続の処理を終了して元の処理ルーチンに戻る。
また、もし運転者から入力した情報が、加入手続を実施しない旨の情報である場合には、情報処理手段380が実施する処理はS320「終了」に進み、運転開始手続の処理を終了して元の処理ルーチンに戻る。
また、S306にて運転者同一のフラグがセットされている場合には、情報処理手段380が実施する処理はS314「運転者認証表示」の処理に進む。
S314にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている運転者が認証された旨の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力する。すると表示手段372には、図15に示すような運転者認証画面が表示される。そして情報処理手段380が実施する処理は次のS316「補償内容確認要?」の判断に進む。
S316にて情報処理手段380は、運転者から保険による補償内容の確認を要するか否かの情報の入力を待つ処理を行うとともに、運転者から入力された情報に応じて分岐する処理を行っている。
もし運転者から入力した情報が、保険による補償内容の確認を要しない旨の情報である場合には、情報処理手段380が実施する処理はS320に分岐して、運転開始手続の処理を終了して元の処理ルーチンに戻る。
また、もし運転者から入力した情報が、保険による補償内容を要する旨の情報である場合には、情報処理手段380が実施する処理は次のS318「適用保険通知画面表示」に進む。
S318にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている認証された運転者の保険による補償内容が既述されている表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力する。すると表示手段372には、図16に示すような保険の補償画面が表示される。そして情報処理手段380が実施する処理は次のS320に進み、運転開始手続の処理を終了して元の処理ルーチンに戻る。
図17は、コストシミュレーション処理を実行する際のフローチャートである。図5に示した自動車保険表示処理のS114に処理が進むと、車載端末30の情報処理手段380が実施する処理は同図に示すS400に分岐してきて、次のS402「コストシミュレーションメニュー表示」の処理に進む。
S402にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されているコストシミュレーションの表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力する。すると表示手段372には、図18に示すようなコストシミュレーションのメニューが表示される。そして情報処理手段380が実施する処理は次のS404「走行計画条件入力?」の判断に進む。
S404にて情報処理手段380は、運転者から入力された項目が走行計画条件入力処理であるか否かの判断を行っている。もし、入力された情報が走行計画条件入力処理であると情報処理手段380が判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS406「走行計画条件入力処理」に進む。走行計画条件の入力処理が終了した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS418「終了」に進み、コストシミュレーション処理を終了して元の処理ルーチンに戻る。
また、もし入力された情報が走行計画条件入力処理でないと情報処理手段380が判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS408「途中経過コスト表示?」の判断に進む。
S408にて情報処理手段380は、運転者から入力された項目が途中経過コスト表示であるか否かの判断を行っている。もし、入力された情報が途中経過コスト表示であると情報処理手段380が判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS410「途中経過表示指令出力、表示」に進む。S410にて車載端末30の情報処理手段380は、送受信手段365を介して情報通信サーバ80に対して「途中経過表示指令」を出力する。その後の情報通信サーバ80及び保険サーバ90の処理については、図31のS1402以降に示す。
車載端末30にて保険料や走行コスト等の途中経過コストを演算することが可能な場合には、情報処理手段380は情報通信サーバ80に「途中経過表示指令」を出力する代わりに、車載端末30内で保険料や走行コストを算出する処理を行う。
途中経過の表示処理が終了した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS418に進み、コストシミュレーション処理を終了して元の処理ルーチンに戻る。
また、もし入力された情報が途中経過コスト表示でないと情報処理手段380が判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS412「確定コスト表示?」の判断に進む。
S412にて情報処理手段380は、運転者から入力された項目が確定コスト表示であるか否かの判断を行っている。もし、入力された情報が確定コスト表示であると情報処理手段380が判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS414「確定内容表示指令出力、表示」に進む。S410にて車載端末30の情報処理手段380は、送受信手段365を介して情報通信サーバ80に対して「確定内容表示指令」を出力する。なお、車載端末30にて確定した保険料や走行コスト等の確定コストを演算することが可能な場合には、情報処理手段380は情報通信サーバ80に「確定内容表示指令」を出力する代わりに、車載端末30内で確定した保険料や走行コストを算出する処理を行う。
確定内容の表示処理が終了した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS418に進み、コストシミュレーション処理を終了して元の処理ルーチンに戻る。
また、もし入力された情報が確定コスト表示でないと情報処理手段380が判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS416「終了?」の判断に進む。
S416にて情報処理手段380は、運転者からコストシミュレーション処理を終了する旨の指示を入力したか否かの判断を行っている。
もし運転者からコストシミュレーション処理を終了する旨の指示を入力していないと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS402に戻り、再度コストシミュレーションのメニュー表示を行って、運転者から入力手段370を介して指示の入力を待つ処理を行う。
また、もし運転者からコストシミュレーション処理を終了する旨の指示を入力していたと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS418に進み、コストシミュレーション処理を終了して元の処理ルーチンに戻る。
図19は、走行計画条件入力処理を実行する際のフローチャートである。図17に示したコストシミュレーション処理のS406に処理が進むと、車載端末30の情報処理手段380が実施する処理は同図に示すS600に分岐してきて、次のS602「r←1」の処理に進む。
S602にて情報処理手段380は、複数の走行経路(走行ルート)の中から特定の走行経路を識別する変数rに1を代入する処理を行っている。ここでは、以降の処理で第1番目の走行経路(R1)について走行計画を入力することを定めている。変数rに1を代入する処理が完了すると、情報処理手段380が実施する処理は、次のS604「走行ルートRrの走行計画条件入力画面表示(走行予定時刻)」に進む。
S604にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている走行予定時刻を入力する画面の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力する。すると表示手段372には、図20に示すようなr番目の走行ルートの走行予定時刻の入力を促す画面が表示される。
図20は、各ルート毎の走行予定時刻を入力する画面である。運転者は、表示されている画面を見ながら走行予定年月日と走行予定時刻とを車載端末30の入力手段370を介して入力する。そして、走行予定時刻の入力が完了した場合には、運転者は入力完了を示す「決定」ボタン(図20参照)を操作する。
S604にて情報処理手段380は、入力手段370を介して入力された走行予定時刻に関する情報をメモリ381又は記録手段384に記録する処理を行い、更に、入力された走行予定時刻に関する情報を表示手段372に表示する指示を出力して、入力した情報を利用者に通知する。
またS604では、「決定」のボタンが操作されたことを示す情報に基づいて、走行予定時刻の入力が終了したか否かの判断を行っている。もし情報処理手段380が、「決定」のボタンを操作した旨の情報を入力したと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理は次のS606「走行ルートRrの走行計画条件入力画面表示(走行経路)」に進む。
S606にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている走行経路を入力する画面の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力する。すると表示手段372には、図21に示すようなr番目の走行ルートの走行経路の入力を促す画面が表示される。
図21は、各ルート毎の走行経路を入力する画面である。運転者は、表示されている画面を見ながら、走行経路の経由地を車載端末30の入力手段370を介して入力する。そして、走行経路の入力が完了した場合には、運転者は入力完了を示す「決定」ボタン(図21参照)を操作する。
S606にて情報処理手段380は、入力手段370を介して入力された走行経路に関する情報をメモリ381又は記録手段384に記録する処理を行い、更に、入力された走行経路に関する情報を表示手段372に表示する指示を出力して、入力した情報を利用者に通知する。
またS606では、「決定」のボタンが操作されたことを示す情報に基づいて、走行予定時刻の入力が終了したか否かの判断を行っている。もし情報処理手段380が、「決定」のボタンを操作した旨の情報を入力したと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理は次のS608「別ルートシミュレーション案内画面表示」に進む。
S608にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている走行経路を入力する画面の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力する。すると表示手段372には、図22に示すような、別の走行ルートでのシミュレーションを実施するか否かの指示を入力する画面が表示され、情報処理手段380が実施する処理は次のS610「別ルートシミュレーション?」の判断に進む。
図22は、別の走行ルートでのシミュレーションを実施するか否かの指示を入力する画面である。運転者は、「はい」又は「いいえ」のボタンを操作することによって、別ルートでのシミュレーションを実施するか否かの指示を入力することが可能となっている。
運転者が、「はい」のボタンを選択して、例えばR2などの別ルートにおけるシミュレーションの実施を指示する旨の情報を入力した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS612「r←r+1」に分岐して、走行ルートを示す変数rに1を加算する処理を行う。
S612では、以降の処理で第r+1番目の走行ルート(Rr+1)について走行計画を入力することを定めている。変数rに1を加算する処理が完了すると、情報処理手段380が実施する処理は、S604に戻り、再度走行計画条件の入力処理を行う。
また運転者が、「いいえ」のボタンを選択して、別ルートにおけるシミュレーションのを実施しない旨の情報を入力した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS610からS614「走行予定情報生成」に進む。
図23は、運転者から入力した走行計画条件情報の内容例を示す図表である。同図に示すように、走行計画条件情報には走行予定日時が記録されている。また、各ルート(R1、R2、R3など)毎に経由する地点の情報がP11、P12、P13、P14、…のように記録されている。例えば、P11が出発点、P12が高樹町ランプ、P13が三郷料金所等の地点情報である。
図24は、運転者から入力した走行計画条件情報に基づいて生成した走行予定情報を示す図表である。
S614にて情報処理手段380は、運転者から入力した経由する地点の情報に基づいて経路情報を作成する処理を行う。例えば、P11とP12との経由する地点の情報に基づいて、その間の経路を意味するA11という経路情報を作成する。このとき、経由する地点の情報とカーナビゲーションシステムの地図情報とに基づいて経路を定めてもよいし、保険料が異なる経路毎に分けて複数の経路情報を作成するようにしてもよい。
走行経路によって保険料が異なる場合とは、交通事故が多発する交差点や見通しの悪い道路を含む経路や、事故の発生率の高い都道府県を含む経路を走行する場合には、保険料が割り増しになるなどである。
また、同図に示すように走行計画条件情報に、保険契約を特定する証券番号や運転者氏名、車両番号、出発点(始点)、終着点(終点)その他の情報を含めるようにしてもよい。S614にて走行予定情報の生成が終了すると、情報処理手段380が実施する処理は次のS616「走行予定情報出力(記録、送信…)」に進む。
S616にて情報処理手段380は、S614にて作成した走行予定情報を情報通信サーバ80に送信する。保険料の算出処理を車載端末30で実施する場合には、走行予定情報は車載端末30で使用するので、情報通信サーバ80に送信せずに車載端末30の記録手段384に記録するようにしてもよい。また、保険料の算出処理を保険サーバ90で実施する場合には、走行予定情報を情報通信サーバ80を介さずに直接保険サーバ90に送信するようにしてもよい。
車載端末30が送信した走行予定情報を、情報通信サーバ80を経由して保険サーバ90が受信すると、保険サーバ90の情報処理手段980は、受信した走行予定情報を記録手段984に記録するとともに、受信した走行予定情報の内容を分析、分類して、走行状況データベースに記録する処理を行なう。なお、走行状況データベースの記述内容を図25の図表に示す。
次のS618にて情報処理手段380は、走行予定情報に基づいて算出した走行予定保険料を、情報通信サーバ80等の通信機器に要求して取得する処理を行う。また、走行予定保険料の算出処理を保険サーバ90等の他の通信機器で実施する代わりに、車載端末30で実施するようにしてもよい。走行予定保険料の算出、受信処理が終了すると、情報処理手段380が実施する処理は次のS620「走行コスト取得(算出、受信…)」の処理に進む。走行予定保険料の算出処理は、例えば図27に示すS1000以降の処理を行なって算出する。走行予定保険料(FSr)の算出処理については後述する。
S620にて情報処理手段380は、走行予定情報に基づいて算出した有料道路料金、走行車両の燃料費、所要時間等の走行コストを、情報通信サーバ80等の通信機器から受信する処理を行う。また、走行コストの算出処理を保険サーバ90等の他の通信機器で実施する代わりに、車載端末30で実施するようにしてもよい。走行コストの算出、受信処理が終了すると、情報処理手段380が実施する処理は次のS622「走行予定保険料、コスト通知画面表示」に進む。
S622にて情報処理手段380は、記録手段384又はメモリ381に記録されている走行予定保険料、登録画面の表示ファイルを読み出して、表示用のデータに変換した後に表示インターフェース373に出力して、表示手段372に図26に示すような走行予定保険料、コスト通知画面を表示する。表示がなされると、情報処理手段380が実施する処理は次のS624「終了」に進み、走行計画条件入力処理を終了して、元のルーチンに戻る。
図27は、走行予定保険料算出処理(FSr)を実行する際のフローチャートである。図19に示した走行計画条件入力処理のS618に処理が進み、車載端末30から走行予定保険料取得要求情報を受信すると、保険サーバ90等の情報処理手段980が実施する処理は同図に示すS1000に分岐してきて、次のS1002「保険データベースから特定証券番号の「走行状況データベース」とその経路Rの総数(rMAX)を読み出す」の処理に進む。
S1002にて保険サーバ90の情報処理手段980は、記録手段984等に記録されている保険データベース92から、「走行予定保険料取得」の要求があった車両に該当する特定証券番号の「走行状況データベース」(図25参照)を読み出す。「走行状況データベース」には、「走行予定日時」や「走行予定経路」、「走行予定地域」その他の情報が経路Rr毎に記述されている。なお、実際に走行を行なっていない段階では、走行実績に関する情報は記録されていない。「走行状況データベース」等の読み出し処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1004「r←1」に進む。
S1004にて情報処理手段980は、複数の走行経路Rrの中から特定の走行経路を識別する変数rに1を代入する処理を行っている。ここでは、以降の処理で第1番目の走行経路(R1)について走行予定保険料を算出することを定めている。変数rに1を代入する処理が完了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1006「Rr経路の走行予定から各地域毎の『走行予定地域』と走行予定地域の総数(aMAX)の情報を取得する」に進む。
S1006にて保険サーバ90の情報処理手段980は、「保険データベース」から読み出した「走行状況データベース」の中の車両が走行する際の地域を特定する地域情報「走行予定地域」と、走行予定地域の総数(aMAX)の情報を取得する。例えば、「A1:2004年2月11日10時00〜2004年2月11日11時00」や「A2:2004年2月11日11時00〜2004年2月11日11時20」…、aMAX=4などの情報を取得する。
ここで地域A1は、例えば東京都を示し、A2は千葉県などの地域を特定する情報を示す。また、A1を郊外の道路、A2を事故が比較的多い市街地の道路などのように分類してもよい。また、地域を特定する情報は、複数の経度及び経度等から構成される地域情報であってもよい。「走行予定地域」と、走行予定地域の総数(aMAX)の情報の取得が終了すると、情報処理手段980が実施する処理はS1008「a←1」に進む。
S1008では、先ず最初にA1の地域についての保険料を算出するために、保険サーバ90の情報処理手段980は、地域を識別する情報aに1を代入する処理を行なう。aに1を代入する処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理はS1010「Aa地域の「走行地域毎保険料率」と「走行日時地域保険料率」の情報を、保険データベースから読み出す」に進む。
S1010にて保険サーバ90の情報処理手段980は、Aa地域の「走行地域毎保険料率」(図28参照)と「走行日時地域保険料率」(図29参照)との情報を、保険データベース92から読み出して、RAM等のメモリ981に記憶する処理を行なう。そして処理は次のS1012「Aa地域の走行距離保険料算出処理(Fd)」に進む。
S1012は、車両32が走行するAa地域の走行距離保険料(Fd)を算出するサブルーチンである。処理の詳細は、図30に示すS1200以降にて説明する。
S1012にてAa地域の走行距離保険料の算出処理が終了すると、保険サーバ90の情報処理手段980が実施する処理は、S1014「Rr経路の保険料算出処理(FSr)」に進み、基本保険料Fiと、算出した全ての地域の保険料FSraの総和とを加算して、経路Rrにおける走行予定保険料(FSr)を算出する処理を行なう。ここで基本保険料Fiとは、契約毎に発生する定額の保険料である。基本保険料は、運転者の年齢や運転歴、事故歴等によって異なる値に設定してもよい。走行予定保険料(FSr)の算出が終了すると、処理は次のS1016「a<aMAX?」の判断に進む。
S1016にて情報処理手段380は、現在の地域を識別する情報aが走行予定地域の総数(aMAX)に達しているか否かの判断を行なっている。もし、aが(aMAX)未満である場合には、次の地域について走行距離保険料を算出する目的で、情報処理手段380が実施する処理はS1018「a←a+1」に分岐して、例えばA2などの次の地域における保険料を算出するために、従来のaに1を加算して新たなaとして代入し、S1010の処理に戻る。
また、もしaが(aMAX)未満でないと判断した場合には、経路Rrの全ての地域について走行予定保険料の算出が完了したと判断して、情報処理手段380が実施する処理は次のS1020「r<rMAX?」の判断に進む。
S1020にて情報処理手段380は、現在の経路を識別する情報rが計算対象の経路の総数(rMAX)に達しているか否かの判断を行なっている。もし、rが(rMAX)未満である場合には、次の経路について走行距離保険料を算出するために、情報処理手段380が実施する処理はS1022「r←r+1」に分岐して、例えばR2などの次の経路について走行予定保険料を算出する処理を行なう。
また、もしrが(rMAX)未満でないと判断した場合には、予定されている全ての経路Rrについて走行予定保険料(FSr)の算出が完了したと判断して、次のS1024「終了」に進み、走行予定保険料(FSr)の算出処理を終了して元の処理ルーチンに戻る。
図27の処理は保険サーバ90の情報処理手段980が実行する例で示してあるが、保険データベース92を車載端末30側で取得可能な場合には、車載端末30の情報処理手段380にて実行するようにしてもよいし、情報通信サーバ80の情報処理手段880その他の処理装置で実行するようにしても本発明の目的を達成することが可能である。
次に、保険料の途中経過を表示する際の処理について説明する。図30は、Aa地域の走行距離保険料(Fd)を算出するフローチャートである。図27に示したS1012や、図39に示すS1510に処理が進むと、情報処理手段980が実施する処理は図30に示すS1200に分岐してきて、次のS1202「『走行地域毎保険料率』のデータベースを参照して、該当する走行地域Aaにおける走行日時(D)を選出する」に進む。
S1202にて情報処理手段980は、図28に示す走行地域毎保険料率のデータベースの走行日時の内容を参照して、D1、D2、D3などの走行日時(D)の区分を選出する処理を行なう。例えば、車両32が走行地域A1を走行する時間帯が7:00〜17:00の間である場合には、情報処理手段980は同図に示す走行日時の欄からD1を選出する処理を行なう。走行日時(D)の選出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1204「『走行日時地域保険料率』の情報を参照して、該当する地域Aa及び走行日時(D)における保険料(Fad)を選出する」に進む。
S1204にて情報処理手段980は、図29に示す走行日時地域保険料率のデータベースから走行地域A1及び走行日時(D1)における保険料(Fad)を選出する処理を行なう。例えば、地域A1を走行する時間帯が、周囲が明るく見通しがよい7:00〜17:00の間である場合には、事故の発生が少ないという実績に基づいて保険料を¥200と割合安価に設定している。
また、例えば、地域A1を走行する時間帯が、周囲が暗く居眠り運転の発生率が高い0:00〜7:00の間である場合には、事故の発生が多いという実績に基づいて保険料を¥400と割合高めに設定している。
また、例えばA3の地域のように、事故の発生率が高い危険な地域を走行する場合には、保険料を高めに設定することが可能である。このように走行地域や時間帯に応じて保険料を設定し、車両の走行地域に応じて保険料を算出して運転者に通知することによって、運転者はより安全な地域や時間帯を選択して走行することが可能となり、事故の減少を図ることが可能となる。また、事故の発生が減少することによって、保険会社では保険金の総支払額を減少させることが可能となるので、運転者により安価な保険料の保険を提供することが可能となる。
図29に示すように走行日時地域保険料率(走行地域保険料データベース)には、車両が走行する複数の地域情報と、その地域に応じて定めた保険料とが関連付けて記録されている。また、走行日時地域保険料率(走行地域保険料データベース)には、車両が走行する日時情報と、その日時に応じて定めた保険料とが関連付けて記録されている。
次のS1206「該当する地域Aa(全工程の距離はXa)における保険料(Fad)と走行済みの走行距離(ΔX)とに基づいて走行距離保険料(Fd)を算出する」にて情報処理手段980は、走行地域毎保険料率データベース内に記載されている走行距離保険料(Fd)の計算式を読み出して、S1204にて選出したFadと、走行地域毎保険利用率データベースに記載されている全工程の距離Xaと、ΔX(例えば走行状況データベースに記載されている最新走行位置に基づいて算出した地域Aa内での地域内走行距離)とに基づいて走行距離保険料(Fd)を算出する。
走行距離保険料の算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理はS1208「終了」に進み、Aa地域の走行距離保険料算出処理を終了して、元の処理ルーチンに戻る。
次に、保険料の途中経過を表示する際の処理について説明する。図31は、途中経過保険料表示処理のフローチャートである。車両32を走行させた場合に、現時点までの保険料を表示するには、走行距離を予め定めておきその走行距離毎に保険料の途中経過を表示する方法や、所定の時間毎に保険料の途中経過を表示する方法、運転者から途中経過表示指令を入力した際に保険料の途中経過を表示する方法等が考えられる。図31に示す例では、前記の3つの場合の保険料算出処理について記載してある。
S1402「途中経過表示指令 確定内容表示指令」の処理は、運転者が走行中の車両32の保険料等を確認することを希望した場合、又は確定した保険料等を確認することを希望した場合の、運転者の入力処理である。運転者が車両32に関する保険料の確認を希望する場合には、車載端末30に設けられている操作ボタン等の入力手段370を操作して、「途中経過表示指令」又は「確定内容表示指令」を入力する。すると現在までの途中経過保険料、又は確定した保険料等が車載端末30の表示手段372に表示される。
図32は、車載端末30の表示手段372に表示される保険料や走行コストの途中経過の表示例を示す図である。同図に示す例では、保険料の他に、有料道路の通行料金や燃費などについて、走行計画と現時点における途中経過とを表示している。この保険料や走行コストの算出は、車載端末30において実施してもよいし、情報通信サーバ80が実施してもよいし、保険サーバ90が実施するようにしてもよい。
また、運転者が、同図に示されている「走行状況情報へ」のボタンを選択して走行状況情報の表示を指示すると、車載端末30の表示手段372には図33に示す走行状況情報が表示される。走行状況に関する情報は、保険データベース92に記録されている走行状況データベースから読み出して必要に応じて演算を行なって表示する。走行状況データベースは、保険サーバ90に設けてもよいし、情報通信サーバ80に設けてもよいし、車載端末30に設けてもよい。
また、運転者が走行計画と実績との差について原因の検討を希望する場合には、同図に示されている「走行状況評価へ」のボタンを選択して走行状況情報の表示を指示する。すると、車載端末30の表示手段372には図34に示す走行状況評価が表示される。運転者による走行状況評価内容の確認が終了した場合には、運転者は図34に表示されている「終了」ボタンを操作して、S1404「終了」にて運転者側の途中経過保険料表示処理(又は確定内容表示処理)を終了する。
図31に示すS1410以降は、車載端末30における途中経過保険料表示処理である。車載端末30の情報処理手段380が実施する処理がS1410に分岐してくると、情報処理手段380が実施する処理は次のS1412「『車両ステータス』送信」に進む。
S1412にて車載端末30の情報処理手段380は、5分毎、1時間毎などの定期的に、保険の証券番号、車両番号、現在位置、現在時刻(計測時刻)、車両32の走行距離、急ブレーキに関するステータス、急ハンドルに関するステータス(角速度、角加速度、発生回数など)、車両32の最大速度、並びに平均速度、運転者と搭乗者のシートベルト着用情報等から構成される「車両ステータス」を、無線の送受信手段365を介して情報通信サーバ80に送信する処理を行なう。「車両ステータス」の送信間隔は、運転者によって任意に設定可能なように構成してもよい。また、10kmなど所定の走行距離毎に送信するようにしてもよい。
急ブレーキや急ハンドル、走行中のシートベルトの着用に関するステータスとは、前回の「車両ステータス」の送信後から今回の「車両ステータス」の送信までのサンプリング間隔の間に、急ブレーキや急ハンドル、走行中のシートベルトの非着用状態が存在したか否かの情報である。また、当該サンプリング間隔内での車両の最大速度等の情報を、そのイベントの発生時刻と併せて送信するようにしてもよい。
図47は、車載端末30から送信される「車両ステータス」に含まれる情報を例示した図表である。同図に示すように「車両ステータス」には、証券番号、車両番号、現在位置、現在時刻、車両の走行距離、車両の平均速度の各種情報が含まれている。
S1414にて車載端末30の情報処理手段380は、車両32の走行距離が所定の走行距離に到達したか否かの判断を行なっている。もし、車両32の走行距離が所定の走行距離に達したと判断した場合には、情報処理手段380が実施する処理はS1420「途中経過指令送信 確定内容表示指令送信」に分岐する。なお車載端末30が、所定走行距離毎に車両32の保険料を確認するための「途中経過表示」を行なうように設定されていない場合には、S1414の処理をスキップするようにしてもよい。
また、もし車両32の走行距離が未だ所定の走行距離に到達していないと判断した場合には、処理は次のS1416「所定時間経過したか?」に進む。
S1416にて車載端末30の情報処理手段380は、車載端末30に設けられているカレンダ時計390から現在時刻を読み出して、現在の時刻が所定の時刻を経過しているか否かの判断を行なう。もし現在の時刻が所定の時刻を経過していると判断した場合には、処理はS1420に進む。なお、車載端末30が、所定時間経過毎に車両32の保険料を確認するための「途中経過表示」を行なうように設定されていない場合には、S1416の処理をスキップするようにしてもよい。
また、現在の時刻が未だ所定の時刻を経過していないと判断した場合には、処理は次のS1418「途中経過表示指令を入力したか?」の判断に進む。
S1418にて車載端末30の情報処理手段380は、車載端末30に設けられている操作ボタン等の入力手段370を介して運転者から「途中経過表示指令」又は「確定内容表示指令」が入力されたか否かの判断を行なう。もし、入力手段370を介して運転者から「途中経過表示指令」又は「確定内容表示指令」が入力されていたと判断した場合には、処理はS1420「途中経過表示指令送信 確定内容表示指令送信」に進む。
また、もし未だ入力手段を介して運転者から「途中経過表示指令」又は「確定内容表示指令」が入力されていないと判断した場合には、処理はS1412に戻る。
S1420にて車載端末30の情報処理手段370は、無線の送受信手段365を介して、保険料を算出して途中経過表示を行なう旨の「途中経過表示指令」又は「確定内容表示指令」を情報通信サーバに送信する指令を出力する。すると、車載端末30に設けられている無線の送受信手段365は、情報通信サーバ80に対して「途中経過表示指令」又は「確定内容表示指令」を送信して、情報通信サーバ80から保険料に関する情報が送信されてくるのを待つ処理を行なう。
S1422にて車載端末30の情報処理手段380が、無線の送受信手段365を介して情報通信サーバ80から保険料に関する情報や図34又は図38に示す走行状況評価を表示する際に用いる走行状況データベース(図25参照)に記載されている急ブレーキや速度超過など車両のステータスに関する情報、又は走行状況評価等を受信すると、車載端末30の情報処理手段370は表示用のデータを生成して、受信した保険料や車両のステータス情報に基づく走行状況評価に関する情報を表示手段372に表示する指令を出力する。
保険料の途中経過に関する表示指令を運転者から入力した場合には、車載端末30の表示手段372には、図32〜図34に示されるような「途中経過コスト情報」や、「走行状況情報」、「走行状況評価」の途中経過に関する通知画面が表示される。また、確定した保険料に関する表示指令を運転者から入力した場合には、車載端末30の表示手段372には、図35〜図38に示されるような「走行区分選択」や、「確定コスト情報」、「走行状況情報」、「走行状況評価」の確定した保険料に関する通知画面が表示される。
運転者から入力手段370を介して保険料等の表示を終了する旨の情報を入力すると、情報処理手段380が実施する処理はS1424「終了」に進み、車載端末30における途中経過保険料表示処理(又は確定内容表示処理)を終了して元の処理ルーチンに戻る。
図31に示すS1430以降は、情報通信サーバ80における途中経過保険料表示処理である。
送受信手段865を介して車載端末30から「車両ステータス」を受信すると、情報通信サーバ80の情報処理手段880はS1432にて、走行コストの算出等に必要な情報を記録手段884に記録するとともに、受信した「車両ステータス」を保険サーバ90に対して送信する。
送受信手段865を介して車載端末30から「途中経過表示指令」又は「確定内容表示指令」を受信すると、情報通信サーバ80の情報処理手段880はS1434にて、保険サーバ90に対して「途中経過表示指令」又は「確定内容表示指令」を送信する。
保険サーバ90から保険料に関する情報を受信すると、情報通信サーバ80の情報処理手段880はS1436にて、車載端末30に対して、保険料や図34又は図38に示す走行状況評価を表示する際に用いる走行状況データベース(図25参照)に記載されている急ブレーキや速度超過など車両のステータスに関する情報又は走行状況評価等を送信する。
なおこのとき、有料道路の走行料金に関する情報、車両32の燃料費、走行開始からの所要時間又は目的地までの所要時間などの走行コストに関する情報や、登録運転者氏名、走行日時、平均走行速度、走行距離、急ブレーキの動作回数、シートベルトの着用状況などのステータス情報を生成して、これらの各種情報と他のコンテンツとを併せて表示するためのHTML等の表示用ファイルを生成し、車載端末30に送信するようにしてもよい。
保険料等の情報の送信が終了すると、情報処理手段880が実施する処理はS1438「終了」に進み、情報通信サーバ80における途中経過保険料表示処理を終了する。
図31に示すS1450以降は、保険サーバ90における途中経過保険料表示処理である。保険サーバ90の情報処理手段980が実施する処理がS1450に分岐してくると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1452「『車両ステータス』を『保険データベース』に記録」に進む。
車載端末30から情報通信サーバ80を介して「車両ステータス」を受信した場合には、保険サーバ90の情報処理手段980はS1452にて、受信した「車両ステータス」に含まれる証券番号と車両番号とを読み出し、この証券番号と車両番号と関連付けて「車両ステータス」の情報を「保険データベース」に記録する。
次のS1454「『走行状況データベース』を『保険データベース』から読み出して更新して記録する」にて情報処理手段980は、「保険データベース」の中から該当する証券番号と車両番号の「走行状況データベース」(図25参照)を読み出して、走行実績、最新走行位置、急ブレーキステータス、急ハンドルステータス、速度ステータス、シートベルトステータス等の最新情報を追記し、更新した「走行状況データベース」を「保険データベース」に記録する。
車両の保険料を確認するための「途中経過表示」が、所定走行距離毎に行なうように設定されている場合には、保険サーバ90の情報処理手段980は次のS1456「所定距離走行したか?」にて、最新の車両32の走行距離が所定の走行距離に到達しているか否かの判断を行なう。もし、車両32の走行距離が所定の走行距離に到達していると判断した場合には、処理はS1462「保険料算出処理(Fr)」に進む。なお、所定走行距離毎に車両32の保険料を確認するための「途中経過表示」を行なうように設定されていない場合には、S1456の処理をスキップするようにしてもよい。
また、もし車両の走行距離が未だ所定の走行距離に到達していないと判断した場合には、処理は次のS1458「所定時間経過したか?」に進む。
車両の保険料を確認するための「途中経過表示」が、所定時間毎に行なうように設定されている場合には、保険サーバ90の情報処理手段980はS1458にて、保険サーバ90に設けられているカレンダ時計990から現在時刻を読み出して、現在の時刻が所定の時刻を経過しているか否かの判断を行なう。
もし、現在の時刻が所定の時刻を経過していると判断した場合には、処理はS1462に進む。なお、所定時間経過毎に車両32の保険料を確認するための「途中経過表示」を行なうように設定されていない場合には、S1458の処理をスキップするようにしてもよい。
また、現在の時刻が未だ所定の時刻を経過していないと判断した場合には、処理は次のS1460「途中経過表示指令を入力したか?」の判断に進む。
S1460にて保険サーバ90の情報処理手段980は、保険サーバ90の送受信手段965を介して情報通信サーバ80等の通信機器から「途中経過表示指令」を受信したか否かの判断を行なう。
もし、送受信手段965を介して情報通信サーバ80から「途中経過表示指令」を受信していたと判断した場合には、処理は次のS1462「保険料算出処理(Fr)」に進む。
また、もし未だ送受信手段965を介して情報通信サーバ80から「途中経過表示指令」を受信していないと判断した場合には、処理はS1452に戻り、保険料算出のためのトリガーを待つ。
S1462にて保険サーバ90の情報処理手段980は、該当する証券番号と車両番号の「走行状況データベース」及び「走行地域毎保険料率」と、「走行日時地域保険料率」に関する情報を「保険データベース」から読み出して、最新の車両位置までの保険料を算出する処理を行なう。保険料算出の処理の詳細については、図39に示すS1500以降のサブルーチンにて説明する。保険料の算出が終了すると、保険サーバ90の情報処理手段980が実施する処理は次のS1464「保険料送信」の処理に進む。
S1464にて情報処理手段980は、送受信手段965並びに専用回線等の通信網10を介して、S1462にて算出した保険料に関する情報と、図34又は図38に示す走行状況評価を表示する際に用いる走行状況データベース(図25参照)に記載されている急ブレーキや速度超過など車両のステータスに関する情報又は走行状況評価等を併せて情報通信サーバ80を経由して車載端末30に送信する。保険料に関する情報の送信が終了すると、情報処理手段980が実行する処理は次のS1466「終了」に進み、保険サーバ90における途中経過保険料表示処理を終了して、元の処理ルーチンに戻る。
なお、算出した保険料を情報通信サーバ80に送信する際に、有料道路の走行料金や燃料費などの他の走行コストを算出して、保険料と併せて送信するようにしてもよい。
図39に示すS1500以降は、所定経路保険料(Fr)を算出するサブルーチンのフローチャートである。保険サーバ90の情報処理手段980が実施する処理が図31に示すS1462に進むと、情報処理手段980が実施する処理は同図に示すS1500「所定経路保険料算出処理(Fr)」に分岐してきて、次のS1502「保険データベースから特定証券番号の「走行状況データベースを読み出す」に進む。
図31に示した例では、所定経路保険料を算出する処理を保険サーバ90が実行する例で説明しているが、本発明は保険サーバ90が実行する例に限定するものではなく、情報通信サーバ80や車載端末30、その他の通信機器が実行する場合であっても本発明の目的を達成することが可能である。
S1502にて情報処理手段980は、保険データベース92から「途中経過表示指令」又は「確定内容表示指令」のあった車両に該当する特定証券番号の「走行状況データベース」を読み出す。「走行状況データベース」には、図25に示すように「走行予定日時」や「走行予定地域」、「走行実績」、「走行中であるか否かの情報」、「最新の走行位置」、「急ブレーキステータス」、「急ハンドルステータス」、「速度ステータス」、「シートベルトステータス」その他の情報が含まれている。
S1504にて情報処理手段980は、「走行状況データベース」の中の「走行実績」から、各地域毎の「走行日時」と、走行済み又は走行中であることを示すフラグ「走行情報」と、走行実績の総数(aMAX)の情報を取得する。例えば、「A1:2004年2月11日10時00〜2004年2月11日11時00,走行済」や「A2:2004年2月11日11時00〜2004年2月11日11時20,走行中」…、aMAX=4などの情報を取得する。ここで経路A1は東京都を示し、A2は千葉県などを示す。また、A1を郊外の道路、A2を事故が比較的多い市街地などに分類してもよい。
次のS1506からS1520の間では、各地域Aa毎に保険料を算出する処理を行なう。先ず最初にA1の地域についての保険料を算出するために、S1506「a←1」にて情報処理手段980は、地域情報aに1を代入する処理を行なう。
次のS1508「Aa地域の「走行地域毎保険料率」と「走行日時地域保険料率」の情報を、保険データベースから読み出す」にて情報処理手段980は、Aa地域の「走行地域毎保険料率」(図28参照)と「走行日時地域保険料率」(図29参照)の情報を保険データベース92から読み出して、RAM等のメモリ981に記憶する処理を行なう。記憶処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1510「Aa地域の走行距離保険料算出処理(Fd)」のサブルーチンに進む。
S1510は、Aa地域の走行距離保険料(Fd)を算出するサブルーチンである。処理の詳細は、図30に示すS1200以降に記載してある。
次のS1512は、Aa地域の急ブレーキ加算料(Fb)を算出するサブルーチンである。処理の詳細は、図40のS1600以降に記載してある。
次のS1514は、Aa地域の急ハンドル加算料(Fh)を算出するサブルーチンである。処理の詳細は、図41のS1700以降に記載してある。
次のS1516は、Aa地域の速度超過加算料(Fv)を算出するサブルーチンである。処理の詳細は、図42のS1800以降に記載してある。
次のS1518は、Aa地域のシートベルト加算料(Fs)を算出するサブルーチンである。処理の詳細は、図43のS1900以降に記載してある。
走行距離保険料と、急ブレーキ加算料、急ハンドル加算料、速度超過加算料、シートベルト加算料等の全ての加算料の算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理はS1520「Rr経路の保険料積算処理(Fra)」に進み、前記算出した加算料を積算してAa地域における積算した所定経路保険料(Fr)を算出する。そして、基本保険料Fiと、算出した全ての地域の積算した所定地域保険料Fra(積算保険料)の総和とを加算して、経路Rrにおける所定経路保険料(Fr)を算出する。前記基本保険料Fiは、契約毎に発生する定額の保険料である。ここでも基本保険料は、運転者の年齢や運転歴、事故歴等によって異なる値に設定してもよい。経路Rrにおける所定経路保険料Frの算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1522「a<aMAX?」の判断に進む。
S1522にて情報処理手段980は、現在の地域を識別する情報aが総数(aMAX)に達しているか否かの判断を行なっている。もし、aが(aMAX)未満である場合には、次の地域について走行距離保険料を算出する目的で、情報処理手段980が実施する処理はS1524「a←a+1」に分岐して、例えばA2などの次の地域における保険料を算出するために、従来のaに1を加算して新たなaとして代入し、S1508の処理に戻り、次のAa地域について保険料の算出処理を行なう。
また、もしaの値がaMAX未満でないと判断した場合には、全ての地域について保険料の算出が終了したと判断して、処理は次のS1526「終了」に進む。
S1526にて情報処理手段980は、所定経路保険料(Fr)のサブルーチン処理を終了して、分岐前の元の処理ルーチンに戻る。
図40に示すS1600以降は、運転者が急ブレーキ操作を実施したことによる保険の加算料(Fb)を算出するサブルーチンのフローチャートである。情報処理手段980が実施する処理が図39に示すS1512に進むと、情報処理手段980が実施する処理は同図に示すS1600「Aa地域の急ブレーキ加算料算出処理(Fb)」に分岐してきて、次のS1602「保険データベースから特定証券番号の『走行状況データベース』を読み出す」に進む。
図40に示した例では、急ブレーキ加算料を算出する処理を保険サーバ90が実行する例で説明しているが、本発明は保険サーバ90が実行する例に限定するものではなく、情報通信サーバ80や車載端末30、その他の通信機器が実行する場合であっても本発明の目的を達成することが可能である。
「走行状況データベース」の読み出し処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1604「『走行状況データベース』に記録されている所定経路Rrの所定地域Aaにおける急ブレーキステータス(Bsn)とその数(N)を読み出す」に進む。
S1604にて情報処理手段980は、図25に示す「走行状況データベース」の中から、例えば経路R1の地域Aaにおける急ブレーキステータスBsnの発生時刻、加速度BGの値、及び急ブレーキ操作の事象の総数(N)を取得して、次のS1606「n←1」の処理に進む。
S1606にて情報処理手段980は、Rr経路のAa地域において操作された急ブレーキの事象を識別する変数nに1を代入する処理を行っている。ここでは、以降の処理で第1番目の急ブレーキ操作について保険料の加算分を算出することを定めている。変数nに1を代入する処理が完了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1608「急ブレーキ時の加速度(BG)に基づいて急ブレーキ(Bsn)時における急ブレーキ加算料(Fbn)を算出する」に進む。
S1608にて情報処理手段980は、保険データベース92の走行地域毎保険料率に記録されている「急ブレーキ加算料Fb」の計算式を読み出して、運転者による急ブレーキの操作回数と、急ブレーキ時の加速度(減速の加速度)とに応じて、運転者側に請求する保険料の加算料Fbnを算出する処理を行なう。n番目の急ブレーキ操作による急ブレーキ加算料Fbnの算出が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1610「急ブレーキ加算料(Fbn)を積算する」に進む。
急ブレーキ時の加速度に応じて急ブレーキ加算料を算出する際には、急ブレーキの加速度が所定の閾値を超えた毎に所定の保険料(Kb2のような定額)を定めてもよいし、急ブレーキ時の加速度に比例して保険料を定めてもよいし、急ブレーキ時の加速度の2乗、3乗、…に比例して保険料を定めるようにしてもよい。また、急ブレーキ加算料Fbの計算式は、道路状況や交通状況に応じて、経路毎又は地域毎に異なる計算式を設定するようにしてもよい。
なお、急ブレーキの操作を行なったことにより保険料を加算する理由は、運転者の不注意である場合や、飛び出し、対向車の接近など危険な状況に遭遇した事実の存在に基づいている。なお、運転者の不責事由によって危険な状況に遭遇し、運転者の適切な急ブレーキ操作によって事故が回避できた場合には、保険料を減算するようにしてもよい。
S1610にて情報処理手段980は、Aa地域における全ての急ブレーキ加算料(Fbn)を積算して、急ブレーキ加算料の総和(Fb)を算出する。急ブレーキ加算料の総和の算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1612「n<N?」の判断に進む。
S1612にて情報処理手段980は、今回演算したn番目の急ブレーキ操作の事象が、急ブレーキ操作の事象の総数Nに達しているか否かの判断を行なっている。もし、nがN未満である場合には、次の急ブレーキ操作の事象について保険の加算料を算出する目的で、情報処理手段980が実施する処理はS1614「n←n+1」に分岐する。そして、例えば2回目の急ブレーキ操作の事象についての保険の加算料を算出するために、従来のaに1を加算して新たなaとして代入してS1608の処理に戻り、次の急ブレーキ加算料Fbnの算出処理を行なう。
また、もしnの値がN未満でないと判断した場合には、全ての地域について保険料の算出が終了したと判断して、処理は次のS1616「終了」に進み、Rr経路のAa地域における急ブレーキ加算料算出処理(Fb)のサブルーチンを終了して、分岐前の元の処理ルーチンに戻る。
図41に示すS1700以降は、運転者が急ハンドル操作を実施したことによる保険の加算料(Fh)を算出するサブルーチンのフローチャートである。情報処理手段980が実施する処理が図39に示すS1514に進むと、情報処理手段980が実施する処理は同図に示すS1700「Aa地域の急ハンドル加算料算出処理(Fh)」に分岐してきて、次のS1702「保険データベースから特定証券番号の『走行状況データベース』を読み出す」に進む。
図41に示した例では、急ハンドル加算料を算出する処理を保険サーバ90が実行する例で説明しているが、本発明は保険サーバ90が実行する例に限定するものではなく、情報通信サーバ80や車載端末30、その他の通信機器が実行する場合であっても本発明の目的を達成することが可能である。
「走行状況データベース」の読み出し処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1704「『走行状況データベース』に記録されている所定経路Rrの所定地域Aaにおける急ハンドルステータス(Hsn)とその数(N)を取得する」に進む。
S1704にて情報処理手段980は、図25に示す「走行状況データベース」の中から、例えば経路R1の地域Aaにおける急ハンドルステータスHsnの発生時刻、加速度HGの値、及び急ハンドル操作の事象の総数(N)を取得して、次のS1706「n←1」の処理に進む。
S1706にて情報処理手段980は、Rr経路のAa地域において操作された急ハンドルの事象を識別する変数nに1を代入する処理を行っている。ここでは、以降の処理で第1番目の急ハンドル操作について保険料の加算分を算出することを定めている。変数nに1を代入する処理が完了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1708「急ハンドル時の加速度(HG)に基づいて急ハンドル(Hsn)時における急ハンドル加算料(Fhn)を算出する」に進む。
S1708にて情報処理手段980は、保険データベース92の走行地域毎保険料率に記録されている「急ハンドル加算料Fh」の計算式を読み出して、運転者による急ハンドルの操作回数と、急ハンドル時の加速度(又はヨー方向の角速度を用いてもよい)とに応じて、運転者側に請求する保険料の加算料Fhnを算出する処理を行なう。n番目の急ハンドル操作による急ハンドル加算料Fhnの算出が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1710「急ハンドル加算料(Fhn)を積算する」に進む。
急ハンドル時の加速度に応じて急ハンドル加算料を算出する際には、急ハンドルの加速度又は角速度が所定の閾値を超えた毎に所定の保険料(Kh2のような定額)を定めてもよいし、急ハンドル時の加速度又は角速度に比例して保険料を定めてもよいし、急ハンドル時の加速度又は角速度の2乗、3乗、…に比例して保険料を定めるようにしてもよい。また、急ハンドル加算料Fhの計算式は、道路状況や交通状況に応じて、経路毎又は地域毎に異なる計算式を設定するようにしてもよい。
なお、急ハンドルの操作を行なったことにより保険料を加算する理由も、運転者の不注意である場合や、飛び出し、対向車の接近など危険な状況に遭遇した事実の存在に基づいている。この場合にも、運転者の不責事由によって危険な状況に遭遇し、運転者の適切な急ハンドル操作によって事故が回避できた場合には、保険料を減算するようにしてもよい。
S1710にて情報処理手段980は、Aa地域における全ての急ハンドル加算料(Fhn)を積算して、急ハンドル加算料の総和(Fh)を算出する。急ハンドル加算料の総和の算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1712「n<N?」の判断に進む。
S1712にて情報処理手段980は、今回演算したn番目の急ハンドル操作の事象が、急ハンドル操作の事象の総数Nに達しているか否かの判断を行なっている。もし、nがN未満である場合には、次の急ハンドル操作の事象について保険の加算料を算出目的で、情報処理手段980が実施する処理はS1714「n←n+1」に分岐して、例えば2回目の急ハンドル操作の事象についての保険の加算料を算出するために、従来のaに1を加算して新たなaとして代入してS1708の処理に戻り、次の急ハンドル加算料Fhnの算出処理を行なう。
また、もしnの値がN未満でないと判断した場合には、全ての地域について保険料の算出が終了したと判断して、処理は次のS1716「終了」に進み、Rr経路のAa地域における急ハンドル加算料算出処理(Fh)のサブルーチンを終了して、分岐前の元の処理ルーチンに戻る。
図42に示すS1800以降は、運転者が走行速度の超過を実施したことによる保険の加算料(Fv)を算出するサブルーチンのフローチャートである。情報処理手段980が実施する処理が図39に示すS1516に進むと、情報処理手段980が実施する処理は同図に示すS1800「Aa地域の速度超過加算料算出処理(Fv)」に分岐してきて、次のS1802「保険データベースから特定証券番号の『走行状況データベース』を読み出す」に進む。
図42に示した例では、速度超過加算料を算出する処理を保険サーバ90が実行する例で説明しているが、本発明は保険サーバ90が実行する例に限定するものではなく、情報通信サーバ80や車載端末30、その他の通信機器が実行する場合であっても本発明の目的を達成することが可能である。
「走行状況データベース」の読み出し処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1804「『走行状況データベース』に記録されている所定経路Rrの所定地域Aaにおける速度ステータス(Vsn)とその数(N)を取得する」に進む。
S1804にて情報処理手段980は、図25に示す「走行状況データベース」の中から、例えば経路R1の地域Aaにおける速度ステータスHsnの発生時刻、速度Vの値、及び速度超過の事象の総数(N)を取得して、次のS1806「n←1」の処理に進む。
S1806にて情報処理手段980は、Rr経路のAa地域において発生した速度超過の事象を識別する変数nに1を代入する処理を行っている。ここでは、以降の処理で第1番目の速度超過事象について保険料の加算分を算出することを定めている。変数nに1を代入する処理が完了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1808「車両の速度(V)に基づいて速度超過(Vsn)時における速度超過加算料(Fvn)を算出する」に進む。
S1808にて情報処理手段980は、保険データベース92の走行地域毎保険料率に記録されている「速度超過加算料Fv」の計算式を読み出して、速度超過の回数とその速度とに応じて、運転者側に請求する保険料の加算料Fvnを算出する処理を行なう。n番目の速度超過による速度超過加算料Fvnの算出が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1810「速度超過加算料(Fvn)を積算する」に進む。
速度超過に応じて保険料の加算料を算出する際には、超過した速度が所定の閾値(図28に示すVLなど)を超えた毎に所定の保険料を定めてもよいし、超過した速度に比例して定数(図28に示すKv1など)保険料を定めてもよいし、超過した速度の2乗、3乗、…に比例して保険料を定めるようにしてもよい。また、速度超過加算料Fvの計算式は、道路状況や交通状況、制限速度等に応じて、経路毎又は地域毎に異なる計算式を設定するようにしてもよい。
なお、車両32の速度超過により保険料を加算する理由は、速度の超過が事故の発生原因となる場合が多いという事実に基づくものである。
S1810にて情報処理手段980は、Aa地域における全ての速度超過加算料(Fvn)を積算して、速度超過加算料の総和(Fv)を算出する。速度超過加算料の総和の算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1812「n<N?」の判断に進む。
S1812にて情報処理手段980は、今回演算したn番目の速度超過の事象が、速度超過の事象の総数Nに達しているか否かの判断を行なっている。もし、nがN未満である場合には、次の速度超過の事象について保険の加算料を算出する目的で、情報処理手段980が実施する処理はS1814「n←n+1」に分岐して、例えば2回目の速度超過の事象についての保険の加算料を算出するために、従来のaに1を加算して新たなaとして代入してS1808の処理に戻り、次の速度超過加算料Fvnの算出処理を行なう。
また、もしnの値がN未満でないと判断した場合には、全ての地域について保険料の算出が終了したと判断して、処理は次のS1816「終了」に進み、Rr経路のAa地域における速度超過加算料算出処理(Fv)のサブルーチンを終了して、分岐前の元の処理ルーチンに戻る。
図43に示すS1900以降は、運転者がシートベルトを装着していないことによる保険の加算料(Fs)を算出するサブルーチンのフローチャートである。情報処理手段980が実施する処理が図39に示すS1518に進むと、情報処理手段980が実施する処理は同図に示すS1900「Aa地域のシートベルト加算料算出処理(Fs)」に分岐してきて、次のS1902「保険データベースから特定証券番号の『走行状況データベース』を読み出す」に進む。
図43に示した例では、シートベルト加算料を算出する処理を保険サーバ90が実行する例で説明しているが、本発明は保険サーバ90が実行する例に限定するものではなく、情報通信サーバ80や車載端末30、その他の通信機器が実行する場合であっても本発明の目的を達成することが可能である。
「走行状況データベース」の読み出し処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1904「『走行状況データベース』に記録されている所定経路Rrの所定地域Aaにおけるシートベルトステータス(Ssn)とその数(N)を取得する」に進む。
S1904にて情報処理手段980は、図25に示す「走行状況データベース」の中から、例えば経路R1の地域AaにおけるシートベルトステータスSsnの値、及びシートベルト非装着状態や人数の総数(N)を取得して、次のS1906「n←1」の処理に進む。
S1906にて情報処理手段980は、Rr経路のAa地域において発生したシートベルト非装着状態や人数を識別する変数nに1を代入する処理を行っている。ここでは、以降の処理で第1番目のシートベルト非装着の状態について保険料の加算分を算出することを定めている。変数nに1を代入する処理が完了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1908「シートベルトステータス(Ssn)に基づいてシートベルト加算料(Fsn)を算出する」に進む。
S1908にて情報処理手段980は、保険データベース92の走行地域毎保険料率に記録されている「シートベルト加算料Fs」の計算式を読み出して、シートベルト非装着の回数又は人数に応じて運転者側に請求する保険料の加算料Fsnを算出する処理を行なう。n番目のシートベルト非装着状態における加算料の算出が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS1910「シートベルト加算料(Fsn)を積算する」に進む。シートベルト非着用に応じて保険料の加算料を算出する際には、シートベルト非着用の者が運転者であるか、助手席搭乗者であるか、後席搭乗者であるかに応じて所定の保険料(図28に示すKs1など)を定めてもよいし、シートベルト非着用の情報と車両32の走行速度とに応じて保険料を定めるようにしてもよい。
S1910にて情報処理手段980は、Aa地域における全てのシートベルト加算料(Fsn)を積算して、シートベルト加算料の総和(Fs)を算出する。シートベルト加算料の総和の算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS1912「n<N?」の判断に進む。
S1912にて情報処理手段980は、今回演算したn番目のシートベルト非装着状態が、シートベルト非装着状態の総数Nに達しているか否かの判断を行なっている。もし、nがN未満である場合には、次のシートベルト非装着状態について保険の加算料を算出する目的で、情報処理手段980が実施する処理はS1914「n←n+1」に分岐して、例えば2回目のシートベルト非装着状態についての保険の加算料を算出するために、従来のaに1を加算して新たなaとして代入してS1908の処理に戻り、次のシートベルト加算料Fsnの算出処理を行なう。
また、もしnの値がN未満でないと判断した場合には、全ての状態について保険料の算出が終了したと判断して、処理は次のS1916「終了」に進み、Rr経路のAa地域におけるシートベルト加算料算出処理(Fs)のサブルーチンを終了して、分岐前の元の処理ルーチンに戻る。
図44は、保険料データベースに記録される契約毎、月次毎の保険料を例示する図表である。図19のS600以降に示す走行計画条件入力処理が終了して走行コストを算出すると、その走行予定コストに関する情報は図44に示す保険料データベースに記録する。契約者単位に車両の走行によって発生した保険料を請求する際には、保険料データベースに記載されている明細とともに、請求額を金融機関のサーバに所定の時期(毎月、毎週など)に送信する。
また、図39のS1500以降に示す所定経路保険料算出処理が終了して保険料を算出すると、その保険料に関する情報は図44に示す保険料データベースの、確定した保険料を格納する部分、又は走行中の保険料を格納する部分に記録する。
同図に示す例では、保険の契約を識別する証券番号毎、月次毎に保険料データベースを生成しているが、本発明はこの分類に限定されるものではなく、各車両毎、各運転者毎に保険料データベースを作成しても本発明の目的を達成することが可能である。
図45は、保険契約データベースに記録される保険契約に関する情報を例示する図表である。図46は、運転者データベースに記録される情報を例示する図表である。図7に示すS200以降の処理を実施して自動車運転者の登録が完了すると、基本となる保険契約データベースと関連付けて、登録された各運転者毎に運転者データベースを生成する。そしてこの運転者データベースは保険契約データベースと関連付けて、保険データベース92に記録する。
図47は、車載端末30から送信される「車両ステータス」に含まれる情報を例示した図表である。S1412にて車載端末30の情報処理手段380は、定期的、一定距離走行毎、又は運転者の指示により、同図に示す車両ステータスを、無線の送受信手段365を介して情報通信サーバ80に送信する。
図48は、運転者登録時に車載端末の表示手段に表示される運転者登録時の表示遷移を示す図である。運転者登録をする者は、車載端末30に表示される自動車保険メニュー画面の「自動車保険運転者登録手続」ボタンを選択する。運転者が「自動車保険運転者登録手続」ボタンを選択すると次に自動車保険運転者登録手続画面が表示されるので「次へ」ボタンを選択する。
「次へ」ボタンを選択すると登録運転者1入力画面が表示されるので、氏名、生年月日、性別を入力し、「決定」ボタンを選択する。「決定」ボタンを選択すると個人識別情報登録画面が表示されるので、個人認証装置(免許証リーダ、指紋認証装置、虹彩認証装置等)に識別情報を登録する。
識別情報の登録が完了すると登録運転者1の識別情報が登録された旨の画面が表示されるので、登録を終了する場合には「いいえ」のボタンを選択し、2人目を登録する場合は「はい」のボタンを選択する。
「いいえ」のボタンを選択した場合には登録は終了し、その旨が表示されるとともに、登録運転者1の氏名、生年月日、性別が表示される。「はい」のボタンを選択した場合には、登録運転者2入力画面が表示されるので登録運転者1の入力時と同様氏名、生年月日、性別を入力し、「決定」ボタンを選択する。
「決定」ボタンを選択すると個人識別情報登録画面が表示されるので、個人認証装置(免許証リーダ、指紋認証装置、虹彩認証装置等)に識別情報を登録する。
識別情報の登録が完了すると登録運転者3人目の登録を行うか否かの確認画面が表示されるので、登録を終了する場合には「いいえ」のボタンを選択し、3人目を登録する場合は「はい」のボタンを選択する。「いいえ」のボタンを選択した場合には登録は終了しその旨が表示されるとともに、登録運転者1および2の氏名、生年月日、性別が表示される。「はい」のボタンを選択した場合には、登録運転者3入力画面が表示されるので登録運転者2の場合と同様の登録運転者入力、識別情報登録操作を行う。運転者の登録が終了するまで登録運転者入力、識別情報登録操作を繰り返す。
図49は、保険のコストシミュレーション時に車載端末の表示手段に表示されるコストシミュレーション時の表示遷移を示す図である。
コストシミュレーションを行う者は、車載端末に表示される自動車保険メニュー画面の「コストシミュレーション」ボタンを選択する。運転者が「コストシミュレーション」ボタンを選択すると、コストシミュレーションメニュー画面が表示されるので「走行計画条件入力」ボタンを選択する。運転者が「走行計画条件入力」ボタンを選択すると、走行計画条件入力画面が表示されるので現在時刻、走行予定する時刻の年、月、日、時刻(□時〜□時)を入力する。入力が終了したら「決定」ボタンを選択する。
「決定」ボタンを選択すると、走行計画条件入力画面の走行ルート入力画面が表示されるので経由する地名および目的地を入力する。入力が終了したら「決定」ボタンを選択する。「決定」ボタンを選択すると別の走行ルートでシミュレーションするか否かの確認画面が表示されるので、別の走行ルートでシミュレーションする場合は「はい」のボタンを選択し、しない場合は「いいえ」のボタンを選択する。
「いいえ」のボタンを選択した場合は、走行計画に基づくコスト等が表示され、コストシミュレーションは終了する。「はい」のボタンを選択した場合は、ルート2について走行計画条件入力画面の走行ルート入力画面が表示されるので、走行ルートが経由する地名を入力する。
入力が終了したら「決定」ボタンを選択する。「決定」ボタンを選択すると別の走行ルートでシミュレーションするか否かの確認画面が表示されるので、別の走行ルートでシミュレーションする場合は「はい」のボタンを選択し、しない場合は「いいえ」のボタンを選択する。「いいえ」のボタンを選択した場合は、走行計画に基づくコスト等が表示され、コストシミュレーションは終了する。
「はい」のボタンを選択した場合は、ルート3について走行計画条件入力画面の走行ルート入力画面が表示されるので、ルート2と同様の操作を行う。シミュレーションを希望する走行ルートの確認が終了するまで、上記走行ルート入力操作を繰り返す。
図50は、運転者の認証を行なう際に車載端末の表示手段に表示される運転開始時の表示遷移を示す図である。
運転を開始する者は、車載端末に表示される自動車保険メニュー画面の「運転開始手続」ボタンを選択する。運転者が「運転開始手続」ボタンを選択すると、運転開始手続画面が表示されるので「次へ」ボタンを選択する。
「次へ」ボタンを選択すると登録運転者照合画面が表示されるので、個人認証装置(免許証リーダ、指紋認証装置、虹彩認証装置等)に識別情報を入力する。
識別情報の入力が完了すると、登録運転者として認証された場合は運転者認証画面が表示され、登録運転者の氏名、生年月日、性別等の個別情報が表示される。補償内容を確認する場合は「はい」ボタンを選択する。「はい」ボタンを選択すると補償内容が表示される。「いいえ」ボタンを選択すると本手順は終了する。登録した運転者として認証された場合は、本システムを利用した運転を開始する。
一方、運転者として登録されておらず、認証がされなかった場合は、運転者として登録されていないため補償を受けることができない旨が表示される。続いて保険の加入手続きを行う場合には、表示されている画面内の「はい」のボタンを選択し、加入手続きを行わない場合には「いいえ」のボタンを選択する。
「はい」ボタンを選択すると保険申込画面に誘導され保険申込手続きを行うことができる。「いいえ」ボタンを選択すると本手順は終了する。
図51は、保険料や走行コストを車載端末の表示手段に表示する「途中経過コスト・走行状況データ表示時」の表示遷移を示す図である。
途中経過コスト・走行状況データ表示を行う者は、車載端末に表示される自動車保険メニュー画面の「コストシミュレーション」ボタンを選択する。この「コストシミュレーション」ボタンを選択するとコストシミュレーションメニュー画面が表示されるので「途中経過コスト・走行状況情報」ボタンを選択する。
運転者が「途中経過コスト・走行状況情報」ボタンを選択すると走行区分選択画面が表示され、実際に走行した走行経路・日時の一覧が表示される。運転者は、途中経過走行コストを算出するルート(経路)を選択して、走行区分選択画面内の「次へ」ボタンを選択する。
「次へ」ボタンを選択すると、途中経過コスト情報画面が表示され、走行途中までのコストが表示される。表示内容の確認が終了すると運転者は、途中経過コスト情報画面内の「走行状況情報へ」ボタンを選択する。
運転者が「走行状況情報へ」ボタンを選択すると、走行状況情報画面が表示され、登録運転者、走行日時、平均走行速度等走行状況情報が表示される。表示内容の確認が終了すると運転者は、走行状況情報画面内の「走行状況評価へ」ボタンを選択する。
運転者が「走行状況評価へ」ボタンを選択すると走行状況評価画面が表示され、走行計画と実際の走行との差額やその原因が表示される。運転者が走行状況評価画面の表示の終了を希望する場合には、走行状況評価画面内の「終了」ボタンを選択する。「終了」ボタンを選択すると本手順は終了する。
図52は、保険料や走行コストを車載端末の表示手段に表示する「走行終了時確定コスト・走行状況データ表示時」の表示遷移を示す図である。
走行終了時確定コスト・走行状況データ表示を行う者は、車載端末に表示される自動車保険メニュー画面の「コストシミュレーション」ボタンを選択する。運転者が「コストシミュレーション」ボタンを選択するとコストシミュレーションメニュー画面が表示されるので「確定コスト・走行状況情報」ボタンを選択する。
運転者が「確定コスト・走行状況情報」ボタンを選択すると走行区分選択画面が表示され、実際に走行した走行経路・日時の一覧が表示される。運転者は、確定コストを算出するルート(経路)を選択して、走行区分選択画面内の「次へ」ボタンを選択する。
運転者が「次へ」ボタンを選択すると確定コスト情報画面が表示され、確定したコストが表示される。表示内容の確認が終了すると運転者は、確定コスト情報画面内の「走行状況情報へ」ボタンを選択する。
運転者が「走行状況情報へ」ボタンを選択すると走行状況情報画面が表示され、登録運転者、走行日時、平均走行速度等走行状況情報が表示される。更に確定コストとシミュレーションした計画コストとに差がある場合には、走行状況情報画面内の「走行状況評価へ」ボタンを選択して走行状況評価を表示させるとよい。
運転者が「走行状況評価へ」ボタンを選択すると走行状況評価画面が表示され、走行計画と実際の走行との差額やその原因が表示される。運転者が走行状況評価画面の表示の終了を希望する場合には、走行状況評価画面内の「終了」ボタンを選択する。「終了」ボタンを選択すると本手順は終了する。
図53は、運転者の年齢、等級等の運転者条件と運転者条件係数とを関連付けて記録する、運転者条件データベースの記載例を示す図表である。図54は、車両の車台番号及び登録年と、料率クラス係数とを関連付けて記録する、料率クラス係数データベースの記載例を示す図表である。
図27のS1014に記載した計算式と、図39のS1520に示した計算式を以下に示す。
FSr=Fi+Σ FSra …(式1)
Fr=Fi+Σ Fra …(式2)
但し、
Fi :基本保険料
FSr :経路保険料(予定)
FSra :地域保険料(予定)
Σ FSra:従量保険料(予定)
Fr :経路保険料(実績)
Fra :地域保険料(実績)
Σ Fra :従量保険料(実績) 上記の(式1)又は(式2)のうち、基本保険料Fiを以下のように算出することも可能である。
Fi=(用途車種別保険料)×(料率クラス係数)×(運転者条件係数)…(式3)
ここで、用途車種別保険料は、車両の車台番号や用途によって定まる定数である。料率クラス係数は、例えば保険サーバ90の情報処理手段980等の料率クラス係数取得手段が、図54に示す料率クラス係数データベースを保険データベース92から読み出して、車載端末30等から入力した車台番号と車両の登録年に該当する料率クラス係数を取得する。そして、上記(式3)に代入することによって、車種や車両の用途、年式に応じた車両毎保険料(又は車両運転車毎保険料)を算出することが可能となる。また、車載端末30から車両の車種や年式等の情報を得ることで、間違いなく正確、迅速に保険料を算出して運転者に通知することが可能となる。
運転者条件係数は、例えば保険サーバ90の情報処理手段980等の運転者条件係数取得手段が、図53に示す運転者条件データベースを保険データベース92から読み出して、車載端末30等から入力した認証した運転者の年齢、等級等の運転者条件に該当する運転者条件係数を取得する。そして、上記(式3)に代入することによって、運転者の年齢や保険の等級に応じた運転者保険料(又は車両運転車毎保険料)を算出することが可能となる。また、車載端末30から認証済みの運転者に関する運転者条件を得ることで、間違いなく正確、迅速に保険料を算出して運転者に通知することが可能となる。また、保険の適用がある運転者であるか否かも判断して運転者に通知することが可能となる。
上記の(式1)又は(式2)のうち、従量保険料「Σ FSra」、又は「Σ Fra」を、車両や運転者によるパラメータを考慮する目的で基本保険料Fiを用いて以下のように算出することも可能である。
Σ FSra=Fi×Σ FSra’ …(式4)
=Fi×Σ(変動要素毎の定数)×(変動量)
Σ Fra =Fi×Σ Fra’ …(式5)
=Fi×Σ(変動要素毎の定数)×(変動量)
ここで、変動要素とは、走行距離保険料Fd、急ブレーキ加算料Fb、急ハンドル加算料Fh、速度超過加算料Fv、シートベルト加算料Fsなどである。
また、変動要素毎の定数は、0.000001などの定数であり、各変動要素毎に別の値に設定することも可能である。
このように、従量保険料の部分にも車種や車両の用途、年式に応じた係数を乗算又は加算することによって、車種や車両の用途、年式に応じた保険料を算出することが可能となる。また、車載端末30から車両ステータスを得ることで、自動で刻々保険料を算出して運転者に通知することが可能となる。
また、従量保険料の部分にも運転者の年齢、等級等の運転者条件に応じた係数を乗算又は加算することによって、認証した運転者の年齢、等級等の運転者条件に応じた保険料を、刻々自動で算出して運転者に通知することが可能となる。また、車載端末30から認証済みの運転者に関する運転者条件を得ることで、間違いなく正確、迅速に保険料を算出して運転者に通知することが可能となる。
以下の(式6)に、従量保険料を算出する際の計算例を示す。
以下に示す例では、変動量として車両の走行距離(km)や速度超過量(km/h)を代入している。
Fi×Σ(変動要素毎の定数)×(変動量)=
=Fi×[(0.000001)×(100km)+
+(0.0000003)×(20km/h)+
+・・・・・・・・] …(式6)