JP2010252460A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体素子を内蔵すると共に少なくとも一対の半導体端子21を備えた半導体モジュール2と、半導体端子21にそれぞれ電気的に接続された少なくとも一対のコンデンサ端子31を備えたコンデンサ3と、半導体モジュール2を冷却する冷却器4とを有する電力変換装置1。半導体端子21とコンデンサ端子31とを、互いに直接接触させるとともに、冷却器4に対して熱的に接触させ固定してある。
【選択図】図1
Description
また、半導体モジュールにおいて発熱した熱が接続部及びバスバーを通じてコンデンサへ伝わる。これにより、コンデンサが高温となり、劣化してしまうおそれがある。特に、電力変換装置の被制御電流の大電流化や、スイッチング動作の高速化に伴い、半導体モジュールの発熱が大きくなる傾向にある。かかる状況の下、半導体モジュールの耐熱性が充分に確保されても、コンデンサの耐熱性が充分に確保されていないのが現状である。そのため、半導体モジュールからのコンデンサの受熱による劣化が電力変換装置における近年の重要課題となっている。
上記半導体端子と上記コンデンサ端子とを、互いに直接接触させるとともに、上記冷却器に対して熱的に接触させ固定してなることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
また、上記コンデンサ端子を、上記半導体端子よりも上記冷却器に近い側に配置することが好ましい(請求項2)。
この場合には、コンデンサの温度上昇をより効果的に低減することができる。
この場合には、上記冷却器と上記半導体端子或いは上記コンデンサ端子との短絡を防ぐことができる。すなわち、上記冷却器は、熱伝導性等を考慮して、通常、アルミニウム等の金属部材によって構成される。そのため、上記半導体端子と上記コンデンサ端子とを金属製のネジ等によって冷却器に固定すると、冷却器を通じて、他方の端子や別の電子部品との短絡を招くおそれがある。そこで、絶縁性の締結部材を用いることによって、上記半導体端子及び上記コンデンサ端子と冷却器との絶縁を確保し、他の端子等との短絡を効果的に防ぐことができる。
この場合には、容易に上記半導体端子及び上記コンデンサ端子と冷却器との絶縁を確保することができる。
この場合にも、容易に上記半導体端子及び上記コンデンサ端子と冷却器との絶縁を確保することができる。
この場合には、冷却器にまで達するネジ等を用いる必要がないため、容易に上記半導体端子及び上記コンデンサ端子と冷却器との絶縁を確保することができる。
この場合には、半導体端子とコンデンサ端子によって形成される回路におけるインダクタンスを低減することができる。これにより、半導体素子のスイッチング動作に起因するサージ電圧を低減することができる。
この場合には、一層効果的にコンデンサの温度上昇を低減することができる。
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図3を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1〜図3に示すごとく、半導体素子を内蔵すると共に少なくとも一対の半導体端子21を備えた半導体モジュール2と、半導体端子21にそれぞれ電気的に接続された少なくとも一対のコンデンサ端子31を備えたコンデンサ3と、半導体モジュール2を冷却する冷却器4とを有する。
そして、半導体端子21とコンデンサ端子31とを、互いに直接接触させるとともに、冷却器4に対して熱的に接触させ固定してある。
また、上記絶縁材51は、熱伝導性に優れた材料を用いることが好ましく、例えばセラミック板を用いることができる。
また、冷却器4は、例えばアルミニウム又はその合金によって形成され、内部に冷却媒体を流通させる冷媒流路を設けてなる。
本例の電力変換装置1においては、半導体端子21とコンデンサ端子31とを、互いに直接接触させている。そのため、半導体モジュール2とコンデンサ3とを、バスバーなどを介さずに直接接続することができる。それゆえ、部品点数を少なくし、組み付け性を向上させることができる。
また、半導体端子21とコンデンサ端子31とを、絶縁性の締結部材(ネジ61)によって冷却器4に固定してなるため、冷却器4と半導体端子21或いはコンデンサ端子31との短絡を防ぐことができる。
本例は、図4〜図7に示すごとく、半導体端子21とコンデンサ端子31とを重ね合わせ、一対の絶縁性の挟持体52によって挟み込み、加圧接触させた例である。
上記挟持体52は、例えば、セラミック板からなり、一対のネジ挿通穴521を設けてなる。この一対のネジ挿通穴521の間の部分において、半導体端子21とコンデンサ端子31とを重ね合わせて挟持する。そして、ネジ挿通穴521にネジ62を挿通するとともに、冷却器4の固定部41に設けられたネジ穴411に螺合して締結する。
その他は、実施例1と同様である。
また、半導体端子21とコンデンサ端子31とを互いに溶接してもよい。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図8に示すごとく、半導体端子21とコンデンサ端子31とを、導電性の締結部材であるネジ62によって冷却器4に固定し、ネジ62と半導体端子21及びコンデンサ端子31との間に、絶縁性の保護部材53を介在させた例である。
保護部材53は、軸方向に貫通した軸孔531を設けた筒形状を有するとともに、後端部に鍔部532を設けてなる。
半導体端子21及びコンデンサ端子31を冷却器4に固定するに当たっては、実施例1と同様に、冷却器4の固定部41に、絶縁材51、コンデンサ端子31、半導体端子21を順次重ね合わせたうえで、これらに設けた開口部に保護部材53を挿通し、該保護部材53の先端部を上記凹部412内に配置する。そして、保護部材53の軸孔531にネジ62を挿通すると共に冷却器4のネジ穴411に螺合し締結する。
その他は、実施例1と同様である。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図9に示すごとく、半導体端子21とコンデンサ端子31とを、導電性接着剤54によって接続した例である。
また、冷却器4の固定部41には、絶縁材51が固定されており、この絶縁材51に対して、導電性接着剤541によってコンデンサ端子31が固定されている。
その他は、実施例1と同様である。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図10、図11に示すごとく、半導体端子21及びコンデンサ端子31における互いに対向する面と反対側の面および開口部211、311の内壁を、絶縁性の樹脂55によって覆った例である。
そして、金属製のネジ62を、半導体端子21及びコンデンサ端子31の開口部211、311に挿通し、冷却器4の固定部41に設けたネジ穴411に螺合、締結することにより、半導体端子21及びコンデンサ端子31を冷却器4に固定する。
その他は、実施例1と同様である。
また、金属製のネジ62を用いることができるため、半導体端子21及びコンデンサ端子31を冷却器4に、容易かつ確実に固定することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、図12、図13に示すごとく、一対のコンデンサ端子31同士及び一対の半導体端子21同士を互いに近接させて配設した例である。
一対のコンデンサ端子31は、それぞれ平板状に形成されていると共に、その一方の主面を対向させ絶縁性の樹脂55を介して積層されている。一対のコンデンサ端子31の間の間隔は、例えば0.6〜3mm程度とすることができる。
その他は、実施例1と同様である。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
2 半導体モジュール
21 半導体端子
3 コンデンサ
31 コンデンサ端子
4 冷却器
Claims (8)
- 半導体素子を内蔵すると共に少なくとも一対の半導体端子を備えた半導体モジュールと、上記半導体端子にそれぞれ電気的に接続された少なくとも一対のコンデンサ端子を備えたコンデンサと、上記半導体モジュールを冷却する冷却器とを有する電力変換装置であって、
上記半導体端子と上記コンデンサ端子とを、互いに直接接触させるとともに、上記冷却器に対して熱的に接触させ固定してなることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1において、上記コンデンサ端子を、上記半導体端子よりも上記冷却器に近い側に配置してなることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1又は2において、上記半導体端子と上記コンデンサ端子とを、絶縁性の締結部材によって上記冷却器に固定してなることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1又は2において、上記半導体端子と上記コンデンサ端子とを重ね合わせ、一対の絶縁性の挟持体によって挟み込み、加圧接触させてなることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1又は2において、上記半導体端子と上記コンデンサ端子とを、導電性の締結部材によって上記冷却器に固定し、上記締結部材と上記半導体端子及び上記コンデンサ端子との間に、絶縁性の保護部材を介在させることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1又は2において、上記半導体端子と上記コンデンサ端子とを、導電性接着剤によって接続していることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1〜6のいずれか一項において、一対の上記コンデンサ端子同士及び一対の上記半導体端子同士は、少なくともその一部を互いに近接させていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1〜7のいずれか一項において、一対の上記半導体端子と一対の上記コンデンサ端子とはいずれも、それぞれ互いに直接接触するとともに、上記冷却器に対して熱的に接触させ固定してあることを特徴とする電力変換装置。
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