JP2010244940A - 回転陽極型x線管装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングの破損を防止することができる回転陽極型X線管装置を提供する。
【解決手段】回転陽極型X線管装置は、陰極36と、陽極ターゲット35aと、ガラスで形成された真空外囲器31と、回転体2と、固定体1と、を有したX線管30と、回転体を回転させるステータコイル910と、固体の樹脂材を主成分とする材料で形成されたハウジング20と、防護体70と、冷却液7とを備えている。防護体70は、真空外囲器31及びハウジング20の少なくとも一方に固定され、真空外囲器31及びハウジング20間に位置し、真空外囲器31及びハウジング20に隙間を置いて設けられ、X線を透過させるX線透過窓71を有している。
【選択図】図1

Description

この発明は、回転陽極型X線管装置に関する。
一般に、医療分野等で行うX線撮影(例えばレントゲン撮影やCT撮影)に、回転陽極型X線管装置が使用されている。回転陽極型X線管装置は、アルミ鋳物のような脆性材料からなるハウジングと、このハウジング内に収容され、X線を放射するX線管とを備えている。ハウジングの内面には、X線を遮蔽する鉛板が貼り付けられている。また、ハウジングの壁面には、X線管から放射されるX線を放射可能に形成された放射窓が設けられている。
また、ハウジング内には絶縁油等の冷却液が封入されている。X線管は、真空外囲器を備えている。この真空外囲器内には、高速回転(例えば10000RPM)が可能な陽極ターゲットと、陽極ターゲットに対向配置された陰極とが設けられている。陽極ターゲットは、タングステン合金で円盤状に形成されている。陰極と陽極ターゲットの間に印加された高電圧により、陰極から放出された電子が陽極ターゲットのターゲット層に衝突され、ターゲット層からX線が放射される。
上記回転陽極型X線管装置において、万一、陽極ターゲットが高速回転中に破損した場合、陽極ターゲットは高い運動エネルギを有した状態で飛散する恐れがある。陽極ターゲットが飛散した場合、陽極ターゲットの破片により、真空外囲器が破壊される。さらに、陽極ターゲットの破片は、ハウジングにも衝突してハウジングに破損が生じる恐れがある。X線撮影中にハウジングに破損が生じると、被検査体(例えば人体)に高温の冷却液がかかってしまう危険性がある。
このため、上記危険性を回避する技術として、ハウジングの内面に防護体を貼り付ける技術が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。防護体は、ハウジングへの陽極ターゲットの破片の衝突を防護するものである。
米国特許第7006602号明細書 特開2008−84697号公報
上記特許文献1では、防護体は、防弾チョッキに用いられるような素材からなる円筒である。上記特許文献2では、防護体は、ステンレス板のような延性材料からなる円筒である。これらの防護体を用いた場合、防護体に陽極ターゲットの破片が衝突すると、防護体は、変形を起こすことにより陽極ターゲットの運動エネルギの一部を吸収することができる。
しかし、防護体はハウジング内面に接触した状態で配置されているため、防護体に引き起こされる変形が制限されてしまう。その結果、運動エネルギが防護体で十分に吸収されず、残りのエネルギはハウジング自体に伝達されることになり、アルミ鋳物のような脆性材料からなるハウジングの破損を避けることができない。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、ハウジングの破損を防止することができる回転陽極型X線管装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の態様に係る回転陽極型X線管装置は、
電子を放出する陰極と、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、ガラスで形成され少なくとも前記陰極及び陽極ターゲットを収納した真空外囲器と、前記陽極ターゲットを固定し前記陽極ターゲットとともに回転可能に設けられた回転体と、前記回転体を回転可能に支持する固定体と、を有したX線管と、
前記回転体を回転させる回転駆動装置と、
固体の樹脂材を主成分とする材料で形成され、少なくとも前記真空外囲器を収納したハウジングと、
前記真空外囲器及びハウジングの少なくとも一方に固定され、前記真空外囲器及びハウジング間に位置し、前記真空外囲器及びハウジングに隙間を置いて設けられ、前記X線を透過させるX線透過窓を有し、前記陽極ターゲットの破片の運動エネルギを吸収可能な防護体と、
前記真空外囲器及び防護体間、並びに前記防護体及びハウジング間を含む前記X線管及びハウジング間を満たす冷却液と、を備えている。
この発明によれば、ハウジングの破損を防止することができる回転陽極型X線管装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る回転陽極型X線管装置を示す縦断面図である。 上記回転陽極型X線管装置の変形例を示す縦断面図である。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態に係る回転陽極型X線管装置について詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るX線管装置10を示す縦断面図である。
図1に示すように、X線管装置10は、筒状のハウジング20と、ハウジング20内に収納されたX線管30と、ハウジング20の内部に充填され、X線管30及びハウジング20間を満たす冷却液7と、回転駆動装置としてのステータコイル910とを備えている。ハウジング20には、ゴムベローズ21が設けられ、冷却液7の圧力調整が行われている。ハウジング20は、X線をハウジング20外部に放射する放射窓24を有している。
放射窓24を除き、ハウジング20は次に示すように形成されている。
ハウジング20は、固体の樹脂材を主成分とする材料で形成されている。固体の樹脂材は、少なくとも熱硬化性エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、熱可塑性エポキシ樹脂、ナイロン樹脂、芳香族ナイロン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、液晶ポリマー、及びメチルペンテンポリマー樹脂の何れか1つを含んでいる。
ハウジング20は、固体の樹脂材の他、X線不透過材を含む材料で形成されている。X線不透過材は、少なくとも、タングステン、タンタル、モリブデン、バリウム、ビスマス、希土類金属及び鉛の何れか1つからなる金属微粒子、又はタングステン、タンタル、モリブデン、バリウム、ビスマス、希土類金属及び鉛の化合物微粒子の少なくとも1つを主材料として含有している。
ハウジング20は、固体の樹脂材及びX線不透過材の他、補強繊維をさらに含んでいると強度が増すため、より好ましい。補強繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維及びアラミド繊維などを選択することができる。
ハウジング20の厚みは、3乃至10mmである。この実施の形態において、ハウジング20の厚みは、8mmである。ハウジング20の内面に、鉛板は貼り付けられていない。ハウジング20の内面は、冷却液7に接している。
X線管30は、真空外囲器31を備えている。真空外囲器31は、ガラスで形成されたガラス容器32と、高電圧絶縁部材40と、高電圧絶縁部材50とを備えている。高電圧絶縁部材40には陽極35が間接的に取り付けられ、高電圧絶縁部材50には陰極36が間接的に取り付けられている。陰極36は、陽極35に照射する電子を放出するものである。陽極35及び陰極36は、真空外囲器31に収納されている。
陽極35は、陽極ターゲット35aと、支持体35cとを有している。陽極ターゲット35aは、円盤状に形成されている。陽極ターゲット35aは、この陽極ターゲットの外面の一部に設けられたターゲット層35bを有している。ターゲット層35bは、陰極36から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する。支持体35cは、陽極ターゲット35aを支持するものである。支持体35cは、陽極ターゲット35aと一体に形成されている。陽極35は、タングステン合金等の金属で形成されている。陽極35は、管軸を中心に回転可能である。陽極35には相対的に正の電圧が印加される。
陰極36には電圧供給端子54が接続されている。電圧供給端子54は、陰極36に相対的に負の電圧を印加するともに陰極36のフィラメント(図示せず)に電流を供給するものである。
X線管30は、ロータ920、軸受け930、固定体1及び回転体2を備えている。固定体1は円柱状に形成され、高電圧絶縁部材40に固定されている。固定体1は回転体2を回転可能に支持する。回転体2は筒状に形成され、固定体1と同軸的に設けられている。回転体2の外面にロータ920が取り付けられている。回転体2に支持体35cが固定されている。回転体2は、陽極35とともに回転可能に設けられている。
高電圧絶縁部材40は、真空外囲器31の一部を形成している。高電圧絶縁部材40は、筒部46と、筒部46の一端側を閉塞した底部47とで形成されている。高電圧絶縁部材40は、ハウジング20の外部に露出した外部端面41と、冷却液7に接した冷却面43と、真空外囲器31の内部に位置し陽極35が間接的に取り付けられる取り付け面42と、を有している。この実施の形態において、外部端面41は平面である。
高電圧絶縁部材40の内部には、陽極35に接続され、外部端面41側へ導出する電圧供給端子44が設けられている。この実施の形態において、電圧供給端子44は高電圧供給端子である。電圧供給端子44は、外部端面41を貫通して設けられ、高電圧絶縁部材40に取り付けられた陽極35に高電圧を供給するものである。
高電圧絶縁部材50は、真空外囲器31の一部を形成している。高電圧絶縁部材50は、筒部56と、筒部56の一端側を閉塞した底部57とで形成されている。高電圧絶縁部材50は、ハウジング20の外部に露出した外部端面51と、冷却液7に接した冷却面53と、真空外囲器31の内部に位置し陰極36が間接的に取り付けられる取り付け面52と、を有している。この実施の形態において、外部端面51は平面である。
高電圧絶縁部材50の内部には、陰極36に接続され、外部端面51側へ導出する電圧供給端子54が設けられている。この実施の形態において、電圧供給端子54は高電圧供給端子である。電圧供給端子54は、外部端面51を貫通して設けられ、高電圧絶縁部材50に取り付けられた陰極36に高電圧を供給するものである。電圧供給端子54は低膨張合金であるKOV部材55で支持されている。KOV部材55及び陰極36間、並びにKOV部材55及び高電圧絶縁部材50間は、ろう付けされている。
高電圧コネクタ100は、有底筒状のハウジング101と、ハウジング101内にその先端が挿入されたケーブル102と、ハウジング101内に充填され、ケーブル102の端子102aをハウジング101の開口部側に向けて固定するエポキシ樹脂材製の固定部103と、この固定部103と底部47の外部端面41との間に挿入されたシリコーン樹脂材製のシリコーンプレート104とを備えている。この実施の形態において、ケーブル102は、高電圧ケーブルである。固定部103は、電気絶縁材である。
この実施の形態において、高電圧コネクタ100の電気絶縁材としての固定部103は、底部47の外部端面41に間接的に密着されている。なお、固定部103は、外部端面41に直接密着されていても良い。高電圧コネクタ100は、電圧供給端子44に高電圧を与えるものである。
このように構成されたX線管装置では、次のように用いられる。高電圧コネクタ100をハウジング20に取り付ける際に、シリコーンプレート104が、それぞれ固定部103と、高電圧絶縁部材40の外部端面41とに密着するように押圧する。
高電圧コネクタ200は、有底筒状のハウジング201と、ハウジング201内にその先端が挿入されたケーブル202と、ハウジング201内に充填され、ケーブル202の端子202aをハウジング201の開口部側に向けて固定するエポキシ樹脂材製の固定部203と、この固定部203と高電圧絶縁部材50の外部端面51との間に挿入されたシリコーン樹脂材製のシリコーンプレート204とを備えている。この実施の形態において、ケーブル202は高電圧ケーブルである。固定部203は、電気絶縁材である。
この実施の形態において、高電圧コネクタ200の電気絶縁材としての固定部203は、高電圧絶縁部材50の外部端面51に間接的に密着されている。なお、固定部203は、外部端面51に直接密着されていても良い。高電圧コネクタ200は、電圧供給端子54に高電圧を与えるものである。
このように構成されたX線管装置では、次のように用いられる。高電圧コネクタ200をハウジング20に取り付ける際に、シリコーンプレート204が、それぞれ固定部203と、高電圧絶縁部材50の外部端面51とに密着するように押圧する。
X線遮蔽部としてのX線遮蔽キャップ300は、高電圧コネクタ100を覆うようにハウジング20に着脱可能に取り付けられている。X線遮蔽部としてのX線遮蔽キャップ400は、高電圧コネクタ200を覆うようにハウジング20に着脱可能に取り付けられている。X線遮蔽キャップ300及びX線遮蔽キャップ400は、X線不透過材を含む材料で形成されている。
X線管装置10は、ハウジング20の内表面又は外表面の少なくとも一部に設けられ、電磁気を遮蔽する遮蔽層20aをさらに備えている。この実施の形態において、遮蔽層20aは、ハウジング20の外表面に設けられている。遮蔽層20aは、金属からなるシェルである。これにより、電磁気による周辺機器の誤動作を防止することができる。
また、X線管装置10は、X線遮蔽キャップ300、400の内表面又は外表面の少なくとも一部に設けられ、電磁気を遮蔽する遮蔽層300a、400aをさらに備えている。この実施の形態において、遮蔽層300aはX線遮蔽キャップ300の外表面に設けられている。遮蔽層400aはX線遮蔽キャップ400の外表面に設けられている。これにより、電磁気による周辺機器の誤動作を一層防止することができる。
なお、遮蔽層20a、300a、400aをハウジング20の内表面に設ける場合、遮蔽層が冷却液により腐食する恐れがあるため、これら遮蔽層は、ハウジング20の外表面及びX線遮蔽キャップ300、400の外表面に設けるのが好ましい。
また、遮蔽層20a、300a、400aは、メッキ処理等のコーティング処理にて形成されていても良い。
防護体70は、真空外囲器31及びハウジング20の少なくとも一方に固定されている。ここでは、防護体70はハウジング20に固定されている。防護体70は、それぞれガラス容器32及びハウジング20に隙間を置いて設けられている。防護体70は、ガラス容器32及びハウジング20間に位置している。防護体70は、陽極ターゲット35aの回転軸に垂直な方向において、少なくとも陽極ターゲット35aと対向して位置している。
防護体70はステンレス板のような延性材料からなる筒状で形成されている。防護体70は、X線を透過させるX線透過窓71を有している。X線透過窓71は放射窓24と対向している。ここでは、X線透過窓71は、防護体70の一部を開口した開口部である。
防護体70は、陽極ターゲット35aが高速回転中に破損した場合、高い運動エネルギを有した状態で飛散する陽極ターゲット35aの破片のハウジング20への衝突を防護するものである。
防護体70に陽極ターゲット35aの破片が衝突しても、防護体70は十分な変形を起こすことにより運動エネルギを吸収することができる。防護体70及びハウジング20は、隙間を置いて位置しているため、防護体70に変形が生じてもハウジング20自体の変形を防止できる。これにより、ハウジング20に生じる恐れのあった亀裂を防止することができる。
防護体70の厚みは、0.5乃至3mmである。この実施の形態において、防護体70の厚みは、1mmである。陽極ターゲット35aの回転軸に垂直な方向において、ガラス容器32及びハウジング20間の隙間は、3乃至12mmである。この実施の形態において、ガラス容器32及びハウジング20間の隙間は、7mmである。
冷却液7は、ハウジング20内に充填され、X線管30及びハウジング20間を満たしている。冷却液7は、真空外囲器31及び防護体70間、並びに防護体70及びハウジング20間を含む領域も満たしている。
冷却液7としては、絶縁油又は水系冷却液を用いることができる。この実施の形態において、冷却液7として水系冷却液を用いている。
また、ハウジング20に、冷却器すなわちクーラーユニット22が接続されている。クーラーユニット22は、循環ポンプ22a及び熱交換器22bを有している。このため、冷却液7は熱交換器22bにより冷却される。循環ポンプ22aは、冷却液7を循環させ、冷却液7の流れを作り出すものである。なお、冷却液7は、開口したX線透過窓71を介して、真空外囲器31及び防護体70間、並びに防護体70及びハウジング20間も循環される。これにより、X線管装置10において発生する熱が、冷却液7を媒介として、ハウジング20の外部へ放出される。
このように構成されたX線管装置10では、ステータコイル910に所定の電流を印加することでロータ920が回転し、陽極ターゲット35a(陽極35)が回転する。次に、高電圧コネクタ100、200に所定の高電圧を印加する。
高電圧コネクタ100に印加された高電圧は、電圧供給端子44、固定体1、軸受け930及び回転体2を介して陽極35の陽極ターゲット35aに供給される。高電圧コネクタ200に印加された高電圧は、電圧供給端子54を介して陰極36に供給される。
これにより、陰極36から陽極ターゲット35aのターゲット層35bに電子ビームが放射され、陽極ターゲット35aからX線が放射され、X線は、ガラス容器32、X線透過窓71及び放射窓24を透過して外部へ放射される。
以上のように構成された回転陽極型X線管装置によれば、回転陽極型X線管装置は、陰極36と、陽極ターゲット35aと、真空外囲器31と、回転体2と、固定体1とを有したX線管30と、ステータコイル910と、ハウジング20と、防護体70と、X線管30及びハウジング20間を満たす冷却液7と、を備えている。
防護体70は、真空外囲器31及びハウジング20の少なくとも一方に固定されている。防護体70は、真空外囲器31及びハウジング20に隙間を置いて設けられている。防護体70は、真空外囲器31及びハウジング20間に位置している。
防護体70は、陽極ターゲット35aが高速回転中に破損した場合、高い運動エネルギを有した状態で飛散する陽極ターゲット35aの破片のハウジング20への衝突を防護するものである。防護体70に陽極ターゲット35aの破片が衝突しても、防護体70は十分な変形を起こすことにより運動エネルギを吸収することができる。
これにより、ハウジング20に生じる恐れのあった亀裂を防止することができる。例えば、回転陽極型X線管装置を医療診断機器に搭載した場合、被検査体(例えば人体)に高温の冷却液7がかかってしまう危険性を排除することができる。
ハウジング20は、固体の樹脂材を主成分とする材料で形成されている。このため、ハウジング20を射出成形する際、ハウジング20を形成する材料(樹脂)の優れた流動性を得ることができる。
ハウジング20は、X線不透過材を含む固体の樹脂材を主成分とする材料で形成されている。ハウジング20は、放射窓24以外の方向へのX線を遮蔽することができるため、例えば、X線管装置を医療診断機器に搭載した場合、人体への不要な放射(被曝)を防止することができる。
ハウジング20の内面に鉛板を貼り付けたり、鉛板を鉛代替のX線遮蔽材に置き換えるのではなく、ハウジング20を形成する材料を鉛代替のX線不透過材を含む樹脂材料に置き換えている。ハウジング20に鉛板を貼り付ける必要はないため、製造コストを低減することができる。
また、ハウジング20に鉛板を設けないため、鉛板の分、ハウジング20を厚く形成することができる。これにより、ハウジング20を形成する材料へのX線不透過材の混合率を、ハウジング20を形成する材料の40体積%以下に抑えることが可能となる。このため、ハウジング20を射出成形する際、ハウジング20を形成する材料(樹脂)の優れた流動性を得ることができる。また、ハウジング20の構造強度の低下を防止することができる。
また、高電圧コネクタ100、200を覆うようにX線遮蔽キャップ300、400が設けられている。高電圧コネクタ100、200を透過したX線をX線遮蔽キャップ300、400で遮蔽することができるため、一層、人体への不要な放射(被曝)を防止することができる。
冷却液7として、熱伝達率が最も高い、水を主成分とする水系冷却液を用いることができる。このため、冷却液7は、高電圧絶縁部材40、50に伝わる熱を最も有効に奪うことができる。また、水系冷却液は、絶縁油に比べて、比熱が大きい(絶縁油の約2倍)ため、X線管30の放熱による冷却液の温度上昇が低く抑えられる。
また、高電圧絶縁部材40、50は冷却液7に接するため、陽極35及び陰極36からの熱を効果的に冷却液7に放散でき、高電圧絶縁部材40、50に接続された高電圧コネクタ100、200の温度を低くでき、長期にわたって高電圧コネクタ100、200の絶縁性を確保することができる。
上記したことから、ハウジング20の破損を防止することができる回転陽極型X線管装置を得ることができる。さらには、製造コストを低減でき、製造歩留まりの高い回転陽極型X線管装置を得ることができる。またさらに、熱の放出特性を向上させることができ、しかも、長期にわたって信頼性の高い回転陽極型X線管装置を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
防護体70は、陽極ターゲットの破片の運動エネルギを吸収できる材料で形成されていれば良く、これにより、ハウジング20に生じる恐れのあった亀裂を防止できれば良い。防護体70は、ステンレスに限らず、金属、樹脂及びセラミクス等で形成されていれば良い。防護体70は、高圧電位との絶縁性を有することが最良であるので、樹脂やセラミクス等の絶縁性の材料で形成した方が好ましい。
ハウジング20は、固体の樹脂材を主成分とする材料で形成されていれば良く、X線不透過材を含む材料で形成されていなくとも良い。この場合、図2に示すように、防護体70の表面に鉛等のX線を遮蔽する部材80を貼り付けたり、ハウジング20の内面に鉛等のX線を遮蔽する部材を貼り付ける等すれば良い。部材80は、X線透過窓71と対向したX線透過窓81を有していれば良い。
その他、防護体70が絶縁材を主成分とし、X線不透過材を含む材料で形成されていても良い。上記X線不透過材は、少なくとも、タングステン、タンタル、モリブデン、バリウム、ビスマス、希土類金属及び鉛の何れか1つからなる金属微粒子、又はタングステン、タンタル、モリブデン、バリウム、ビスマス、希土類金属及び鉛の化合物微粒子の少なくとも1つを主材料として含有していれば良い。
陽極35をモリブデンやモリブデン合金で形成した場合、陽極35はX線を遮蔽することができる。この場合、X線管装置10にX線遮蔽キャップ400を設ける必要はあるが、X線遮蔽キャップ300は設けなくとも良い。
この発明は、上記回転陽極型X線管装置に限らず、各種回転陽極型X線管装置に適用することができる。
1…固定体、2…回転体、7…冷却液、10…回転陽極型X線管装置、20…ハウジング、20a…遮蔽層、30…X線管、31…真空外囲器、32…ガラス容器、35…陽極、35a…陽極ターゲット、35b…ターゲット層、35c…支持体、36…陰極、40…高電圧絶縁部材、41…外部端面、42…取り付け面、43…冷却面、44…電圧供給端子、50…高電圧絶縁部材、51…外部端面、52…取り付け面、53…冷却面、54…電圧供給端子、70…防護体、71…X線透過窓、100…高電圧コネクタ、103…固定部、200…高電圧コネクタ、203…固定部、300…X線遮蔽キャップ、300a…遮蔽層、400…X線遮蔽キャップ、400a…遮蔽層、910…ステータコイル。

Claims (12)

  1. 電子を放出する陰極と、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、ガラスで形成され少なくとも前記陰極及び陽極ターゲットを収納した真空外囲器と、前記陽極ターゲットを固定し前記陽極ターゲットとともに回転可能に設けられた回転体と、前記回転体を回転可能に支持する固定体と、を有したX線管と、
    前記回転体を回転させる回転駆動装置と、
    固体の樹脂材を主成分とする材料で形成され、少なくとも前記真空外囲器を収納したハウジングと、
    前記真空外囲器及びハウジングの少なくとも一方に固定され、前記真空外囲器及びハウジング間に位置し、前記真空外囲器及びハウジングに隙間を置いて設けられ、前記X線を透過させるX線透過窓を有し、前記陽極ターゲットの破片の運動エネルギを吸収可能な防護体と、
    前記真空外囲器及び防護体間、並びに前記防護体及びハウジング間を含む前記X線管及びハウジング間を満たす冷却液と、を備えている回転陽極型X線管装置。
  2. 前記防護体は、前記陽極ターゲットの回転軸に垂直な方向において、前記陽極ターゲットと対向して位置している請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
  3. 前記防護体は、延性材料で形成されている請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
  4. 前記防護体は、筒状に形成されている請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
  5. 前記防護体は、X線不透過材を含む材料で形成されている請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
  6. 前記固体の樹脂材は、熱硬化性エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、熱可塑性エポキシ樹脂、ナイロン樹脂、芳香族ナイロン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、液晶ポリマー、及びメチルペンテンポリマー樹脂の何れか1つを含んでいる請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
  7. 前記ハウジングの内表面又は外表面の少なくとも一部に設けられ、電磁気を遮蔽する遮蔽層をさらに備えている請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
  8. 前記ハウジングは、X線不透過材を含む材料で形成され、
    前記X線不透過材は、タングステン、タンタル、モリブデン、バリウム、ビスマス、希土類金属及び鉛の何れか1つからなる金属微粒子、又はこれらの化合物微粒子の少なくとも1つを主材料として含有している請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
  9. 前記真空外囲器の一部を形成し、前記ハウジングの外部に露出した外部端面と、前記冷却液に接した冷却面と、前記陽極ターゲット又は陰極が直接又は間接的に取り付けられる取り付け面と、を有した高電圧絶縁部材と、
    前記外部端面を貫通して設けられ、前記高電圧絶縁部材に取り付けられた前記陽極ターゲット又は陰極に電気的に接続された電圧供給端子と、
    前記外部端面に直接又は間接的に密着される電気絶縁材を有し、前記電圧供給端子に電気的に接続された高電圧コネクタと、をさらに備えている請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
  10. 前記外部端面は、平面である請求項9に記載の回転陽極型X線管装置。
  11. 前記高電圧コネクタを覆うように前記高電圧コネクタに着脱可能に取り付けられ、X線不透過材を含む材料で形成されたX線遮蔽部をさらに備えている請求項9に記載の回転陽極型X線管装置。
  12. 前記冷却液は、水系冷却液である請求項9に記載の回転陽極型X線管装置。
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