JP2008084697A - 回転陽極x線管装置 - Google Patents
回転陽極x線管装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008084697A JP2008084697A JP2006263396A JP2006263396A JP2008084697A JP 2008084697 A JP2008084697 A JP 2008084697A JP 2006263396 A JP2006263396 A JP 2006263396A JP 2006263396 A JP2006263396 A JP 2006263396A JP 2008084697 A JP2008084697 A JP 2008084697A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube container
- ray tube
- tube
- ray
- anode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- X-Ray Techniques (AREA)
Abstract
【課題】高速回転する回転陽極が破損し管容器に衝突した場合であっても、十分な耐破壊強度を有すること。
【解決手段】管容器110と、管容器110内に設けられたX線管120と、X線管120を管容器110に固定する固定保持部130と、管容器110とX線管120との間であり、管容器110の内面に設けられた防護材111と、この防護材111の表面に設けられた鉛材112と、X線を外部に放射可能に形成された放射口140と、管容器110内に封入された絶縁油150と、管容器110内であり、X線管120の陰極122の背面と対向する位置に設けている。
【選択図】 図1
【解決手段】管容器110と、管容器110内に設けられたX線管120と、X線管120を管容器110に固定する固定保持部130と、管容器110とX線管120との間であり、管容器110の内面に設けられた防護材111と、この防護材111の表面に設けられた鉛材112と、X線を外部に放射可能に形成された放射口140と、管容器110内に封入された絶縁油150と、管容器110内であり、X線管120の陰極122の背面と対向する位置に設けている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、医療分野等に用いられる回転陽極X線管装置に関し、特に管容器の耐破壊強度向上に関する。
医療分野等で行うX線診断(例えばレントゲンやCTスキャン)に回転陽極X線管装置が用いられている。この回転陽極型X線管装置は、アルミ板金等で形成された管容器と、この管容器内に収容され、X線を放射するX線管とを備えている。管容器の内面には、X線を遮蔽(漏洩を防止)する鉛板が設けられ、また、壁面には、X線管から放射されるX線を放射可能に形成された放射口が設けられている。また、管容器内には絶縁油が封入されている。X線管は、強化ガラス等で形成され、内部が減圧された管体を備えている。この管体内には、高速回転が可能で、タングステン材の傘状部を有する回転陽極と、回転陽極の傘状部に対向しX線管軸から偏心している陰極とが設けられている。
このような回転陽極X線管装置では、陰極に負の高電圧とフィラメント電流が、回転陽極には正の高電圧がそれぞれ供給され、回転陽極が高速回転する。この高速回転する回転陽極の傘状部に、陰極から電子流を収束させ放出し、電子衝撃させる。このとき、衝撃を受けた傘状部のタングステン面からX線が放射し、X線管と絶縁油を透過し、放射口からX線が放射される(例えば特許文献1参照)。
特許第3760858号
上述した回転陽極型X線管装置では、次のような問題があった。すなわち、回転陽極は高速回転(例えば10000RPM)させて撮影等を行っている。しかし、回転陽極が高速回転中に破損した場合、回転陽極は回転力により慣性力や運動エネルギ等を有したまま解放されるため、X線管の管体に衝突しX線管を破壊する。さらには、管容器にも衝突し、管容器を破壊する可能性がある。回転陽極型X線管装置使用中の絶縁油は例えば80度以上に油温が上昇することがあるため、検査中に破損すると、被検査体(例えば人間等)に高温の絶縁油が掛かる可能性があるという問題があった。
そこで本発明は、高速回転する回転陽極が破損し管容器に衝突した場合であっても、十分な耐破壊強度を有する回転陽極型X線管装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の回転陽極型X線管装置は次のように構成されている。
X線放射口を有する管容器と、この管容器内に収容され、高速回転する陽極と、この陽極に陰極から電子を放出することでX線を上記X線放射口から外部に照射するX線管と、この管容器内面と上記X線管外面との間に設けられた防護板と備えていることを特徴とする。
本発明によれば、高速回転する回転陽極が破損し管容器に衝突した場合であっても、十分な耐破壊強度を有することが可能となる。
図1は本発明の一実施の形態に係る回転陽極型X線管装置100を示す縦断面図である。なお、図1中矢印DはX線の放射方向を示している。
回転陽極型X線管装置100は、例えばアルミニウム合金の板金等で形成された管容器110と、この管容器110内に設けられ、外管が例えば強化ガラスにより形成されているX線管120と、このX線管120を管容器110に固定させるよう形成された固定保持部130と、管容器110とX線管120との間であり、管容器110の内面に設けられ、例えば鉄鋼等の鉄系材料(鉄系金属)で形成された防護材111と、この防護材111の表面に設けられX線を遮蔽可能な鉛材112と、X線管120から放射されるX線を外部に放射可能に形成された放射口140と、管容器110内に封入された絶縁油150と、管容器110内であり、X線管120の後述する陰極122の背面と対向する位置に設けられ、絶縁油150が管容器110内の温度上昇により膨張したときに管容器110内の容積を調整するベローズ113とを備えている。
図1に示すように、防護材111及び鉛材112は管容器110内側全体に設けられておらず、例えば、防護材111は、回転陽極121を覆う範囲の管容器110の内面に設けられ、鉛材112はX線が外部に漏洩しない範囲に設けられている。なお、放射口140上には防護材111は設けない。これは、放射口140から放射されるX線の放射方向Xの延長上には一般的にコリメータが設けられており、防護材111と同様の機能を発揮するためである。
X線管120は、例えば、タングステンで傘状に形成されたターゲット121aを有する回転陽極121と、回転陽極121のターゲット121aと対向し、かつ、X線管120軸から偏心している陰極122とを有し、回転陽極121が設けられている位置のX線管120外周に、回転陽極121を回転させるためのステータコイル123を備えている。また、回転陽極121及び陰極122には、外部から回転陽極121及び陰極122に電流を流すために、外部電源と接続するための陽極用レセプタクル125及び陰極用レセプタクル126をそれぞれ備えている。
放射口140は、放射口140を形成しアース電位となるマスク141と、マスク141を押さえるための押え板142とにより形成されている。また、放射口140から放射されるX線の放射方向Dの延長上には、X線の放射方向Dを案内するコリメータ(不図示)を備えている。
このように構成された回転陽極型X線管装置100では、外部から、陽極用レセプタクル125を介して電流が回転陽極121とステータコイル123とに送電される。このときステータコイル123により、回転陽極121を回転させる。例えば、回転陽極121の回転数は、透視診断時等の低熱入力のときには3000RPMで回転させ、撮影時等の場合にX線管装置を使用するときには10000RPMで回転させる。
また、回転陽極121には正の高電圧が印加され、陰極122にも、陰極用レセプタクル126を介して負の高電圧が印加される。このとき、陰極122のフィラメントから電子流が収束電極により集束し放出され、ターゲット121aに電子を衝突させることで、衝突を受けたターゲット121aのタングステンからX線が発生する。
発生したX線は、X線を透過させることが可能なカバー141を介して放射口140からX線の放射方向Dへ放出される。放射口140以外に放射したX線は、鉛板112により、外部に漏れないように遮蔽されている。
また、回転陽極121の回転数は上述にもあるように、例えば、3000〜10000RPMとなっている。例えば、10000RPMで回転している回転陽極121が破損し、X線管に衝突して破壊したとしても、管容器110に衝突した場合には、回転陽極121(ターゲット121a)から管容器110を防護材111により防護するため、管容器110の破損を防止することが可能となる。
上述したように、本実施の形態に係る回転陽極型X線管装置100によれば、例えばX線を用いて撮影中に回転陽極121が壊れた場合でも、管容器110を破壊せず、絶縁油150を外部に漏洩すことはない。
なお、防護材の材料は、鉄鋼等の鉄系金属を用いると説明したが、鉄系金属ではなく、非鉄金属(例えば銅板)や耐破壊強度等を有する樹脂等で防護材を構成しても適用できる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、管容器の表面に防護材を設け、防護材の表面に鉛板を設けたが、この防護材と鉛板の設置位置が、管容器の表面に鉛板を設け、鉛板の表面に防護材を設けるようにしてもよい。さらに、防護材と鉛板は管容器の内面の必要な箇所に設けるとしたが、管容器の内面全体に設けても適用できる。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
100…回転陽極型X線管装置、110…管容器、111…防護材、112…鉛板、120…X線管、121…回転陽極、121a…ターゲット、122…陽極、123…ステータコイル、124…、125…陽極用レセプタクル、126…陰極用レセプタクル、130…固定保持部、140…放射口、141…カバー、142…押え板、150…絶縁油、D…X線の放射方向。
Claims (4)
- X線放射口を有する管容器と、
この管容器内に収容され、高速回転する陽極と、この陽極に陰極から電子を放出することでX線を上記X線放射口から外部に照射するX線管と、
この管容器内面と上記X線管外面との間に設けられた防護板とを備えていることを特徴とする回転陽極型X線管装置。 - 上記防護板は鉄系金属で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
- 上記防護板は非鉄金属で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
- 上記防護板は樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転陽極型X線管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006263396A JP2008084697A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 回転陽極x線管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006263396A JP2008084697A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 回転陽極x線管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008084697A true JP2008084697A (ja) | 2008-04-10 |
Family
ID=39355332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006263396A Withdrawn JP2008084697A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 回転陽極x線管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008084697A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010244940A (ja) * | 2009-04-08 | 2010-10-28 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管装置 |
JP2010257902A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管装置 |
JP2010257900A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管装置 |
WO2019201507A1 (de) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | Siemens Healthcare Gmbh | Röntgenstrahler |
-
2006
- 2006-09-27 JP JP2006263396A patent/JP2008084697A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010244940A (ja) * | 2009-04-08 | 2010-10-28 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管装置 |
JP2010257902A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管装置 |
JP2010257900A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管装置 |
WO2019201507A1 (de) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | Siemens Healthcare Gmbh | Röntgenstrahler |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2649635B1 (en) | Radiation generating apparatus and radiation imaging apparatus | |
JP5825892B2 (ja) | 放射線発生装置及びそれを用いた放射線撮影装置 | |
JP5791401B2 (ja) | 放射線発生装置及びそれを用いた放射線撮影装置 | |
US7738632B2 (en) | X-ray tube with transmission anode | |
JP2013122906A (ja) | 放射線発生装置及び放射線撮影装置 | |
JP2013055041A (ja) | 放射線発生装置及び放射線撮影装置 | |
JP2008084697A (ja) | 回転陽極x線管装置 | |
JP5582719B2 (ja) | 回転陽極型x線管装置 | |
JP2010262784A (ja) | X線管及びx線管装置 | |
JP5342317B2 (ja) | X線管 | |
WO2004107384A2 (en) | Enhanced electron backscattering in x-ray tubes | |
JP4954458B2 (ja) | X線管エネルギ吸収装置 | |
JP5405178B2 (ja) | 回転陽極型x線管装置 | |
JP5437262B2 (ja) | 管端部に近接した焦点位置を有するx線管 | |
JP5491765B2 (ja) | 回転陽極型x線管装置 | |
JP5582715B2 (ja) | 回転陽極型x線管装置 | |
JP5370965B2 (ja) | X線管及びx線管装置 | |
CN109830421B (zh) | 一种旋转电子枪环形x射线发生器 | |
JP6026172B2 (ja) | X線管装置 | |
JP2009170347A (ja) | X線発生装置 | |
JP5449118B2 (ja) | 透過型放射線管、放射線発生装置および放射線撮影装置 | |
JP2007157640A (ja) | 回転陽極型x線管及びx線管装置 | |
WO2018194020A1 (ja) | X線発生装置 | |
EP3648136A1 (en) | X-ray tube for fast kilovolt-peak switching | |
JP2012124097A5 (ja) | 透過型放射線管、放射線発生装置および放射線撮影装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091201 |