JP2010230329A - 基板固定構造および物理量センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】基板固定構造および物理量センサにおいて、基板固定が容易で高い耐衝撃性を有するものとする。
【解決手段】コネクタハウジング13は、基板11との電気的接続用の複数のコネクタ端子12有し、内外を隔離する隔壁13bと、平坦部14aを有して隔壁13bに突設された台座部14と、平坦部14aから立設されたボス15と、を備え、基板11には、ボス15を挿通させるためのボス用貫通孔11b、およびコネクタ端子12との電気的な接続をするための電極部11aが設けられており、基板11は、コネクタハウジング13の平坦部14aに対向させて配置され、平坦部14aと基板11の対向面との間の接着、ボス15とボス用貫通孔11bとの間の接着、およびコネクタ端子12と電極部11aとの間の半田付けによりコネクタハウジング13に固定されている。ボス15に沿った上下方向の接着を含む3次元的な固定により高い耐衝撃性が実現される。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を筐体に固定する基板固定構造およびその構造を備えた物理量センサに関する。
従来から、加速度や角速度などの物理量を検出するセンサ素子は基板に実装して用いられ、基板は、基板の保護や、基板上の電気回路をコネクタ端子などに電気接続するためにハウジングや筐体に収容固定される。図21(a)(b)を参照して従来の基板固定構造の例を説明する。センサ素子90を実装した基板91は、コネクタハウジング93に固定され、ハウジングケース93cによって収容され封止される。コネクタハウジング93は、コネクタソケット部93aと、内外を仕切る隔壁93bと、隔壁93bから突設された左右2つの台座部94と、インサート成形によってコネクタハウジング93に一体化したコネクタ端子92とを備えている。台座部94は平坦部94aを有する。コネクタ端子92の一端側はコネクタソケット部93a側に導出され、他端側は左右の台座部94の間に導出されて上方に屈曲されている。基板91は、半田用貫通孔91aにコネクタ端子92の他端側を挿通して平坦部94aに載置される。基板91は、コネクタ端子92との半田付けと、平坦部94aへの接着とによって、コネクタハウジング93に固定される。
また、他の基板固定構造として、例えば、基板とコネクタ端子との半田付け部分への応力負荷の軽減と半田付け工数の軽減のために、半田付けするコネクタ端子群および基板に挿入して固定するための複数の支柱の一部を並設したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−203072号公報
しかしながら、上述した図21(a)(b)に示されるような基板固定構造は、基板の1面に対する接着による固定であるため、3次元的な衝撃に対して耐衝撃性が低いという問題がある。また、半田付けによる固定部分は、コネクタ端子92が塑性変形し易いので耐衝撃性への貢献は期待できない。また、上述した特許文献1に示されるような基板固定構造は、基板に挿入した支柱の先端部分をかしめる機械加工によって基板を固定するものであって、支柱は銅製の円柱状部材を別途製作してインサート成形により筐体に作り込む必要があり、製造工程が複雑であるという問題がある。
本発明は、上記課題を解消するものであって、高い耐衝撃性を有すると共に基板固定が容易な基板固定構造および物理量センサを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、基板を、この基板との電気的接続用の複数のコネクタ端子を備えたコネクタハウジングに固定する基板固定構造において、前記コネクタハウジングは、内外を隔離する隔壁と、平坦部を有して前記隔壁に突設された台座部と、前記平坦部から立設されたボスと、を備え、前記基板には、前記ボスを挿通させるためのボス用貫通孔、および前記コネクタ端子との電気的な接続をするための電極部が設けられており、前記基板は、前記コネクタハウジングの平坦部に表面または裏面(以下、対向面という)を対向させて配置され、前記平坦部と該基板の対向面との間の接着、前記ボスと前記ボス用貫通孔との間の接着、および前記コネクタ端子と前記電極部との間の半田付けにより前記コネクタハウジングに固定されているものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の基板固定構造において、前記基板の電極部は、前記コネクタ端子を挿通させて半田付けするために前記基板に形成した半田用貫通孔である。
請求項3の発明は、請求項1に記載の基板固定構造において、前記平坦部は、前記隔壁に直交する平面内に形成されており、前記コネクタ端子は、前記隔壁から前記平坦部に載置された基板の上面側に導出されて前記基板の上面において前記電極部に半田付けされており、前記コネクタハウジングは、前記基板を前記コネクタ端子の下方に挿入して前記平坦部に載置する際に前記基板を前記隔壁側に傾斜可能とするための切欠部を前記台座部の前記隔壁側に設けているものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の基板固定構造において、前記基板のボス用貫通孔は、前記ボスを1つ挿通させるための貫通孔、または複数の前記ボスを挿通させるための貫通孔である。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の基板固定構造において、前記ボスは複数あって、その少なくとも一部が頭部に鉤部を有する第1のスナップフィット構造体であり、前記第1のスナップフィット構造体が、前記基板の前記ボス用貫通孔に挿通されて前記鉤部によって前記基板を保持するものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の基板固定構造において、前記平坦部は、前記隔壁に直交する平面内に形成されており、前記コネクタハウジングは、前記平坦部に載置された基板を前記隔壁との間に挟み込んで保持するための第2のスナップフィット構造体を前記台座部の端部に備えているものである。
請求項7の発明は、請求項1に記載の基板固定構造において、前記平坦部から立設されたボスに代えて固定用端子を立設し、前記基板には前記固定用端子に対応した位置に固定用電極部を設け、前記固定用端子と前記固定用電極部との間の半田付けによって前記基板を前記コネクタハウジングに固定したものである。
請求項8の発明は、センサ素子を実装した基板を、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の基板固定構造によって前記コネクタハウジングに固定した物理量センサである。
請求項1の発明によれば、基板の電極部とコネクタ端子との半田付けと、基板の対向面と台座部上の平坦部との接着に加え、基板に挿通したボスとボス用貫通孔との接着をも行うようにしたので、ボスとの接触による基板の移動防止効果に加え、ボスとボス用貫通孔との間の3次元的に分布した接着部の効果により、基板の方向性によらずに強固に固定され、衝撃の方向に依存しない高い耐衝撃性を有すると共に基板固定が容易な基板固定構造を実現することができる。
請求項2の発明によれば、コネクタ端子と半田用貫通孔との間の3次元的に分布した半田部の効果により、平面間で半田付けする場合に比べて、衝撃の方向に依存しない高い耐衝撃性を有する基板固定構造を実現することができる。
請求項3の発明によれば、基板の載置が容易であり、コネクタ端子は基板の上面に至るまでの短い電極で済み、端子部材コストを低減できる。
請求項4の発明によれば、基板載置作業が容易な基板固定構造を実現することができる。
請求項5および請求項6の発明によれば、第1のスナップフィット構造体または第2のスナップフィット構造体によって基板を仮止めした状態で半田付けや接着固定をすることができるので、基板固定が容易な基板固定構造を実現することができる。
請求項7の発明によれば、半田付けだけによって基板を固定でき、基板固定のための工数を削減できる。
請求項8の発明によれば、高い耐衝撃性を有すると共に基板固定が容易な物理量センサを実現できる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る基板固定構造および物理量センサにおける分解斜視図、(b)は組立状態の斜視図。 同物理量センサの一部透視斜視図。 同物理量センサの分解斜視図。 (a)は同物理量センサの平面図、(b)は正面図、(c)は側面図。 (a)は同コネクタハウジングの平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図、(d)は後面図。 第1の実施形態の第1の変形例の斜視図。 (a)第1の実施形態の第2の変形例の分解斜視図、(b)は組立状態の斜視図。 (a)は第2の実施形態に係る基板固定構造および物理量センサにおける分解斜視図、(b)は組立状態の斜視図。 (a)は同コネクタハウジングの平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図、(d)は後面図。 第2の実施形態の変形例の斜視図。 第3の実施形態に係る基板固定構造および物理量センサにおける分解斜視図。 (a)は同基板を載置する手順を示す一部断面側面図、(b)は組立状態の一部断面側面図。 同組立状態の斜視図。 (a)は同コネクタハウジングの平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図、(d)は後面図。 第3の実施形態の変形例の分解斜視図。 同組立状態の斜視図。 (a)は同コネクタハウジングの平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図、(d)は後面図。 第4の実施形態に係る基板固定構造および物理量センサにおける分解斜視図。 同組立状態の斜視図。 (a)は同コネクタハウジングの平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図、(d)は後面図。 (a)は従来の基板固定構造および物理量センサにおける分解斜視図、(b)は組立状態の斜視図。
以下、本発明の実施形態に係る基板固定構造および物理量センサについて、図面を参照して説明する。各部の空間配置の説明のために、図示した上下左右などの方向を参照するが、物理量センサは、実空間における上下左右などの取付姿勢に関わりなく用いることができる。
(第1の実施形態)
図1乃至図5は第1の実施形態に係る基板固定構造および物理量センサを示す。本基板固定構造において、センサ素子10を実装した基板11が、この基板11との電気的接続用の3本のコネクタ端子12を備えたコネクタハウジング13の台座部14上に載置され固定される。センサ素子10を実装した基板11をコネクタハウジング13に固定した構成によって、または必要に応じて、さらにハウジングケース13cと封止材13dによって封止した構成によって、物理量センサ1とされる。以下、基板固定構造と物理量センサ1を詳述する。
コネクタハウジング13は、コネクタ端子12の一部を樹脂に埋設した状態で樹脂成形により一体成形されている。コネクタハウジング13は、前方に突設されたコネクタソケット部13aと、内外を隔離する隔壁13bと、隔壁13bに直交する水平面内に形成された平坦部14aを有して隔壁13bに突設された左右2つの台座部14と、各平坦部14aから2本づつ立設された4本のボス15と、を備えている。コネクタソケット部13a側が外部側であり、台座部14側が内部側である。コネクタソケット部13aは、物理量センサ1を外部回路に電気接続して用いるためのコネクタソケットを構成している。コネクタ端子12の一端は、コネクタソケット部13aにおける前方方向の凹部の底面から前方の外部側に突出するように樹脂部から導出されソケット用のピンとされている。コネクタ端子12の他端は、隔壁13bから後方に導出され、上方に曲げられて並立している。3本のコネクタ端子12は、例えば、物理量センサ1が1軸加速度センサの場合、電圧印加用の端子、センシング信号用の端子、および接地端子の3本である。
基板11は、矩形の回路基板であって、3本のコネクタ端子12との電気的な接続をするための3つの電極部11a、および4本のボス15を挿通させるための4つのボス用貫通孔11bが設けられている。電極部11aは、コネクタ端子12を挿通して半田付けするための半田用貫通孔であり、孔内部と上下開口周辺部に半田付け用の導体を備えている。基板11には、センサ素子10とセンサ素子10の信号増幅のための増幅回路(不図示)が実装され、これらの回路とコネクタ端子12とは不図示の回路パターンなどによって電気接続される。センサ素子10は、例えば、1軸加速度センサ用の素子である。この場合、物理量センサ1は、増幅回路を備えたスタンドアロン型の1軸加速度センサである。
基板11は、コネクタハウジング13の平坦部14aに表面または裏面(以下、対向面という)を対向させて配置され、平坦部14aと基板11の対向面との間の接着、ボス15とボス用貫通孔11bとの間の接着、およびコネクタ端子12と電極部11aとの間の半田付けによりコネクタハウジング13に固定される。
コネクタハウジング13に固定された基板11は、隔壁13bとハウジングケース13cとによって外部環境から保護するように覆われ、封止材13dによって封止される。また、基板11を封止された状態の物理量センサ1は、ブラケット16によって測定環境に固定されてセンシングに用いられる。ブラケット16は、左右の環境固定用の取付孔16aを有するベース部と、ベース部から立ち上がった保持部16bとを備えている。保持部16bは、ハウジングケース13cに設けられた取付部13eの取付孔に挿入係合され、物理量センサ1が測定環境に固定される。
本実施形態によれば、基板11の電極部11aとコネクタ端子12との半田付けと、基板11の対向面と台座部14上の平坦部14aとボス用貫通孔11bとの接着に加え、基板11に挿通したボス15との接着をも行うようにしたので、ボス15との接触による基板11の前後左右方向の移動防止効果に加え、ボス15とボス用貫通孔11bとの間の上下方向を含む3次元的に分布した接着部の効果により、実際の使用時における基板11の方向性(姿勢)によらずに基板11が台座部14に強固に固定され、衝撃の方向に依存しない高い耐衝撃性を有すると共に基板固定が容易な基板固定構造、および物理量センサを実現することができる。また、コネクタ端子12と電極部11aの半田用貫通孔との間の3次元的に分布した半田部の効果により、面同士で半田付けする場合に比べて、衝撃の方向に依存しない高い耐衝撃性を有する基板固定構造、および物理量センサを実現することができる。
(第1の実施形態の第1の変形例)
図6は第1の実施形態の変形例を示す。本変形例の基板固定構造は、基板11のボス用貫通孔11bが、1つのボス用貫通孔11bに2つのボス15を挿通させるようになっている点が第1の実施形態と異なり、他の点は同様である。ボス用貫通孔11bは、ボス15を1つ挿通させるための貫通孔、または複数の前記ボスを挿通させるための貫通孔とすることができる。このように、複数のボス15を1つのボス用貫通孔11bに挿通させるようにすると、基板固定が容易な基板固定構造を実現することができる。
(第1の実施形態の第2の変形例)
図7は第1の実施形態の第2の変形例を示す。本変形例の基板固定構造は、基板11を隔壁13bに平行に固定する点が、上述の第1の実施形態と異なっている。台座部14は第1の実施形態と同様に隔壁13bに突設されているが、その平坦部14aが上下方向に形成されて、ボス15が平坦部14aから後方方向に立設されている。また、コネクタ端子12は、隔壁13bから立設され、曲げられることなく端部を後方に向けて並立している。このようなコネクタハウジング13に対して、第1の実施形態と同様の基板11が、平坦部14aに対向面を対向させて配置され、平坦部14aと基板11の対向面との間の接着、ボス15とボス用貫通孔11bとの間の接着、およびコネクタ端子12と電極部11aとの間の半田付けによりコネクタハウジング13に固定される。このような変形例によれば、曲げられていない、直立した、長さの短い、剛性の向上したコネクタ端子12に対して半田付けにより基板11が固定されるので、より強固に固定できる。また、コネクタ端子12を曲げる手間が不要であり、コネクタ端子12の材料も節減することができる。さらにまた、基板11を隔壁13bに近づけて、前後方向の幅が小さい状態で基板11をコネクタハウジング13に固定できるので、内部側空間を小さくでき、物理量センサ1を小型化できる。
(第2の実施形態)
図8、図9は第2の実施形態に係る基板固定構造および物理量センサを示す。本実施形態は、上述の第1の実施形態とは、ボス15の構造が異なり、他の点は同様である。すなわち、4本の各ボス15が頭部に鉤部15aを有する第1のスナップフィット構造体を形成しており、この第1のスナップフィット構造体のボス15が、基板11のボス用貫通孔11bに挿通されると、鉤部15aによって基板11を保持する。鉤部15aは左右外側方向に設けられており、ボス15が左右内方側に撓められた状態でボス用貫通孔11bに挿通された後、鉤部15aがボス用貫通孔11bから突出して外方に広がることにより、ボス用貫通孔11bの左右外方側の開口縁に係合して基板11を保持する。この基板保持は、基板固定の前の仮止めとして用いられる。この仮止めの後、基板11は、平坦部14aと基板11の対向面との間の接着、ボス15とボス用貫通孔11bとの間の接着、およびコネクタ端子12と電極部11aとの間の半田付けによりコネクタハウジング13に固定される。図10は、第2の実施形態の基板固定構造の変形例を示し、基板11のボス用貫通孔11bが、1つのボス用貫通孔11bに2つのボス15を挿通させるようになっている点が第2の実施形態と異なり、他の点は同様である。
本実施形態およびその変形例によれば、スナップフィット構造体を形成する各ボス15によって基板11を仮止めした状態で半田付けや接着固定をすることができるので、基板固定が容易な基板固定構造、および物理量センサ1を実現することができる。また、スナップフィット構造そのもの(ボス15の鉤部15a)によって基板11を平坦部14aに押さえることもでき、上下方向の衝撃に対して耐衝撃性を確保することができる。
(第3の実施形態)
図11乃至図14は第3の実施形態に係る基板固定構造および物理量センサを示す。本実施形態は、上述の第1の実施形態とは、コネクタ端子12との接続構造が異なり、また、基板11を仮止めする構成を有する点が異なる。基板11は、電極部11aとして、半田用貫通孔ではなく半田用電極パターンを表面に備えている。基板1がボス15を挿通させるためのボス用貫通孔11bを備える点は第1の実施形態と同様である。コネクタ端子12は、隔壁13bから、平坦部14aに載置された基板11の上面側に導出され、その素材の弾力性によって基板表面の電極部11aに圧接される。基板11を、このようなコネクタ端子12の下方に挿入して平坦部14aに載置するために、台座部14の隔壁13b側には、基板11を隔壁13b側に傾斜できるように(図12(a)(b)参照)、切欠部14bが設けられている。
また、コネクタハウジング13は、基板11を隔壁13bとの間に挟み込んで保持する第2のスナップフィット構造体17を台座部14の端部に備えている。この第2のスナップフィット構造体17は、基板11を平坦部14aに載置した後、コネクタ端子12の端部からの圧接力に抗して基板11を水平に保持するためのものである。第2のスナップフィット構造体17は、その頭部に前方方向に向かう鉤部17aを備えており、鉤部17aによって基板11の辺縁部を押さえて保持する。このようにして台座部14に装着され、仮止めされた基板11は、平坦部14aと基板11の対向面との間の接着、ボス15とボス用貫通孔11bとの間の接着、およびコネクタ端子12と電極部11aとの間の半田付けによりコネクタハウジング13に固定される。また、基板11と第2のスナップフィット構造体17との間も接着固定することができる。
図15乃至図17は第3の実施形態の変形例を示し、上述の第2のスナップフィット構造体17に代えて、左右の後方側の2つのボス15にそれぞれ鉤部15aを設けてスナップフィット構造体としている。この構造は、ボス15にスナップフィット構造を作り込んでいるので、第2のスナップフィット構造体17を備える場合に比べて余分なスペースを取らない利点があり、また構造が簡単である。なお、ボス用貫通孔11bは1つで2つのボス15を挿通させるようになっている。
本実施形態およびその変形例によれば、スナップフィット構造体によって基板11を仮止めした状態で半田付けや接着固定をすることができるので、基板固定が容易な基板固定構造および物理量センサを実現することができる。また、基板11は、斜めに滑り込ませることにより仮止めされるので、狭い半田用貫通孔に細いコネクタ端子12を挿入する場合に比べて、基板11の載置が容易である。また、コネクタ端子12は基板11の上面に至るまでの短い電極で済み、端子部材コストを低減できる。また、コネクタ端子12の先端のバネ効果や、スナップフィット構造体の鉤部によって基板11を平坦部14aに押圧することができ、これにより、基板垂直方向の衝撃が加わった際の耐衝撃性を向上することもできる。
(第4の実施形態)
図18乃至図20は第4の実施形態に係る基板固定構造および物理量センサを示す。本実施形態は、平坦部14aから立設されたボス15に代えて半田付け可能な固定用端子18を立設し、基板11には固定用端子18に対応した位置に固定用電極部11cを設け、固定用端子18と固定用電極部11cとの間の半田付けによって基板11をコネクタハウジング13に固定する。その他の点は、上述の第1の実施形態と同様である。コネクタ端子12は、基板11における半田用貫通孔からなる電極部11aとの間で半田付けされる。また、固定用電極部11cは、電極部11aと同様に半田用貫通孔からなる。なお、本実施形態において、コネクタ端子12は、隔壁13bからではなく、隔壁13bから水平に延設された張出部14cの端面部から導出されて、基板12の後方辺側において上方に立ち上がる構成とされている。このコネクタ端子12の構成は、基板11の固定方法に関しては、第1の実施形態におけるコネクタ端子12の場合とほぼ同様である。本実施形態は、接着による固定を行わずに、全て半田付けによって固定が行われるので、処理が簡単であり、基板固定のための工数を削減できる。また、半田用貫通孔はボス用貫通孔11bに比べて孔径を小さくできるので、基板11における電気回路用の面積を大きくとることができる。また、孔による開口面積が小さいことから基板11そのものの強度を損なうことがなく、基板11の強度を確保することができる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、コネクタ端子の個数は3つに限らず、基板の用途や構成、基板に実装するセンサ素子の構成や個数などに応じて、2つとしたり、4つ以上としたり任意の個数にすることができる。また、筐体が、コネクタソケット部の代わりにコネクタプラグ部を備える構成であってもよい。また、上述した各実施形態の構成を互いに組み合わせた構成として、通常のボスとスナップフィット構造のボスとを混在させたり、複数種類のボス用貫通孔を混在させたりすることができる。また、ボスの個数を4つではなく、6つにしたり、2つにしたり、任意の数にすることができる。また、ボス用貫通孔(11b)は、側方に開口を有する孔、つまり基板の左右端部に設けた切れ込みでもよい。このような切れ込みに対してスナップフィット構造耐を適用する場合には、ボスの鉤部は、左右から基板11を抱き込むように、内側に向けて設ければよい。
1 物理量センサ
10 センサ素子
11 基板
11a 電極部(半田用貫通孔)
11b ボス用貫通孔
11c 電極部(半田用電極パターン)
12 コネクタ端子
12a〜12e 内部端子部
12f 外部端子部
13 コネクタハウジング
13b 隔壁
14 台座部
14a 台座部の平坦部
14b 切欠部
15 ボス
15a 第1のスナップフィット構造体の鉤部
17 第2のスナップフィット構造体
17a 第2のスナップフィット構造体の鉤部
18 固定用端子

Claims (8)

  1. 基板を、この基板との電気的接続用の複数のコネクタ端子を備えたコネクタハウジングに固定する基板固定構造において、
    前記コネクタハウジングは、内外を隔離する隔壁と、平坦部を有して前記隔壁に突設された台座部と、前記平坦部から立設されたボスと、を備え、
    前記基板には、前記ボスを挿通させるためのボス用貫通孔、および前記コネクタ端子との電気的な接続をするための電極部が設けられており、
    前記基板は、前記コネクタハウジングの平坦部に表面または裏面(以下、対向面という)を対向させて配置され、前記平坦部と該基板の対向面との間の接着、前記ボスと前記ボス用貫通孔との間の接着、および前記コネクタ端子と前記電極部との間の半田付けにより前記コネクタハウジングに固定されていることを特徴とする基板固定構造。
  2. 前記基板の電極部は、前記コネクタ端子を挿通させて半田付けするために前記基板に形成した半田用貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載の基板固定構造。
  3. 前記平坦部は、前記隔壁に直交する平面内に形成されており、
    前記コネクタ端子は、前記隔壁から前記平坦部に載置された基板の上面側に導出されて前記基板の上面において前記電極部に半田付けされており、
    前記コネクタハウジングは、前記基板を前記コネクタ端子の下方に挿入して前記平坦部に載置する際に前記基板を前記隔壁側に傾斜可能とするための切欠部を前記台座部の前記隔壁側に設けていることを特徴とする請求項1に記載の基板固定構造。
  4. 前記基板のボス用貫通孔は、前記ボスを1つ挿通させるための貫通孔、または複数の前記ボスを挿通させるための貫通孔であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の基板固定構造。
  5. 前記ボスは複数あって、その少なくとも一部が頭部に鉤部を有する第1のスナップフィット構造体であり、前記第1のスナップフィット構造体が、前記基板の前記ボス用貫通孔に挿通されて前記鉤部によって前記基板を保持することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の基板固定構造。
  6. 前記平坦部は、前記隔壁に直交する平面内に形成されており、
    前記コネクタハウジングは、前記平坦部に載置された基板を前記隔壁との間に挟み込んで保持するための第2のスナップフィット構造体を前記台座部の端部に備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の基板固定構造。
  7. 前記平坦部から立設されたボスに代えて固定用端子を立設し、前記基板には前記固定用端子に対応した位置に固定用電極部を設け、前記固定用端子と前記固定用電極部との間の半田付けによって前記基板を前記コネクタハウジングに固定したことを特徴とする請求項1に記載の基板固定構造。
  8. センサ素子を実装した基板を、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の基板固定構造によって前記コネクタハウジングに固定したことを特徴とする物理量センサ。
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