JP6070445B2 - 電子部品付きコネクタ - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、電子部品の振動を確実に抑止するところにある。
(1)前記カバーは後面が閉鎖された筒状に形成され、同カバーの前端開口部が前記ハウジングの後端部に外嵌されて装着されるようになっている一方、前記保持部材の前縁が前記カバーの内面に沿って前方に延出され、その延出端が、前記カバーの前端開口部の内周面と、前記ハウジングの後端部の外周面との間で弾性的に挟持されるシール部となっている。
カバーの前端開口部の内周面と、ハウジングの後端部の外周面との間にシール部が介在されることで防水が図られ、特に同シール部を保持部材の前縁に一体的に形成したから、シール部を別体に設けた場合と比較して、部品点数が少なくでき、かつ装着動作も正確にかつ迅速に行うことができ、もって製造コストの低減に寄与することが可能となる。
導電部材の接続部と、電子部品のリード線とを接続するための作業スペースが確保された上で、ハウジングとホルダとを一体的に設けた簡易な構造とすることができる。
ホルダの載置面に電子部品の前端部を載置すると、電子部品の前面から延出した一対のリード線の基端側が支持部に載せられて支持される。リード線を含めて電子部品を安定して保持することができる。
本発明の一実施形態を図1ないし図7に基づいて説明する。
本実施形態に係る電子部品付きコネクタC(以下、単にコネクタCという)は、自動車等に搭載された電気・電子機器等のノイズを除去するために適用されるものであって、電気・電子機器等から導出される図示しない複数の電線を一括して接続するジョイントコネクタである。
コネクタCは図示しない相手コネクタと嵌合可能であって、以下においては、上記した各構成要素について、相手コネクタとの嵌合側(図1及び図2の左側)を前側として説明する。
第1バスバー片10Aの第1接続板14は、帯状基板11のうち正面視で左右方向の中心から左に偏った位置において、この帯状基板11と面一で後方に突出している。この第1接続板14は全長に亘って略同一幅である。
一方、第2バスバー片10Bの帯状基板11の後縁には、左右両端と中心の都合3箇所に、同じく先端に矢尻部を設けた圧入片17が形成されている。
ハウジング30は、厚肉の基壁31の前面に、相手コネクタが嵌合されるフード部32が形成された構造である。
ハウジング30の基壁31における下側の領域には、図5に示すように、上記した第1バスバー片10Aと第2バスバー片10Bとをそれぞれ前方から挿入可能な第1装着溝33Aと第2装着溝33Bとが、上下に一定間隔を開けて形成されている。
図5に示すように、下側の第2装着溝33Bにおける正面視で中心から右に偏った位置には、その天井面から上記の第1装着溝33Aの底面に達する縦溝36が、所定の奥行を以て形成されている。上記の第1装着溝33Aにおける縦溝36と交差した位置には、第2バスバー片10Bの接続板15(接続端部15S)を挿通可能な挿通溝35が、同じく基壁31の後面に貫通した形態で形成されている。
ホルダ50は詳細には、上記した連結板40の延出端における下部側の内面同士を繋ぐようにしてホルダ基部51が設けられ、同ホルダ基部51の後面側に、コンデンサ20の前端側を嵌めて受ける円弧形面を持った載置部52が形成されている。
一方、ホルダ基部51の前面には、コンデンサ20から延出された一対のリード線21の基部を載せて支持する支持部53が形成されている。また、ホルダ基部51の上面における左右方向の中心には、両リード線21の基部の間に入って立ち上がる仕切板54が形成されている。
カバー60の最も幅狭となる後端部の内部が、後記するコンデンサ保持部71の装着空間67とされている。
保持部材70の後端部には、カバー60の装着空間67内に略緊密に嵌るコンデンサ保持部71が形成されており、同コンデンサ保持部71の前面には、ホルダ50の載置部52から突出したコンデンサ20の後端部が嵌合される保持孔72が形成されている。
保持孔72の内周面には、周方向に沿った3条の押圧突条73が形成されているとともに、保持孔72の奥面には、複数の押圧突部74が形成されている。
2個のバスバー片10A,10Bがハウジング30の対応する装着溝33A,33Bに装着される。先に下側の第2バスバー片10Bが装着され、具体的には接続板15の接続端部15Sが上側の第1装着溝33Aに続いて、図5における右側の挿通溝35に挿通されるとともに、接続板15の立ち上がり部15Tが縦溝36に嵌められつつ、帯状基板11が第2装着溝33Bに挿入される。帯状基板11が第2装着溝33Bの奥面に当たったところで押し込みが停止され、接続板15の接続端部15Sが、第1装着溝33Aの後面における中心幅位置から正面視で右に偏った位置から後方に突出する。この間に、3本の圧入片17が圧入孔37に圧入されることで、第2バスバー片10Bが抜け止めされて装着される。
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、コンデンサ保持部を有する保持部材に一体的にシール部を設けた場合を例示したが、シール部は別体として備えるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、バスバー片の接続板とコンデンサのリード線とを抵抗溶接で接続する場合を例示したが、半田付け等の他の接続手段を採用してもよい。
(3)上記実施形態では電子部品としてコンデンサを例示したが、抵抗、ダイオード等の他の電子部品であってもよい。
10,10A,10B…バスバー片(導電部材)
14,15…接続板
14S,15S…接続端部(接続部)
20…コンデンサ(電子部品)
21…リード線
30…ハウジング
33A,33B…装着溝
38…嵌合部(ハウジング30の後端部)
40…連結板
50…ホルダ
51…ホルダ基部
52…載置部(載置面)
53…支持部
60…カバー
61…後面板
62…前端開口部
70…保持部材
71…コンデンサ保持部
72…保持孔
75…シール部
Claims (7)
- 一対のリード線が前面から延出して配された電子部品と、
前記リード線と接続される接続部を有する導電部材と、
前記接続部を後面から突出させた形態で前記導電部材が装着されたハウジングと、
前記ハウジングの後方位置において同ハウジングと一体形成され、前記リード線を前記導電部材の前記接続部と接続可能に前方に突出した形態で前記電子部品が支持されるホルダと、
前記ホルダに支持された前記電子部品を収容しつつ前記ハウジングの後面を覆って被着されるカバーと、
前記カバー内に装着され前記電子部品を緊密に嵌着して保持する弾性材からなる保持部材と、
が具備されており、
前記保持部材は筒形に形成されており、該保持部材の前端部には、前記ハウジングの外周面と前記カバーとの間に挟持されるシール部が設けられていることを特徴とする電子部品付きコネクタ。 - 前記カバーは後面が閉鎖された筒状に形成され、同カバーの前端開口部が前記ハウジングの後端部に外嵌されて装着されるようになっている一方、
前記保持部材の前縁が前記カバーの内面に沿って前方に延出され、その延出端が、前記カバーの前端開口部の内周面と、前記ハウジングの後端部の外周面との間で弾性的に挟持されるシール部となっていることを特徴とする請求項1記載の電子部品付きコネクタ。 - 一対のリード線が前面から延出して配された電子部品と、
前記リード線と接続される接続部を有する導電部材と、
前記接続部を後面から突出させた形態で前記導電部材が装着されたハウジングと、
前記ハウジングの後方位置において同ハウジングと一体形成され、前記リード線を前記導電部材の前記接続部と接続可能に前方に突出した形態で前記電子部品が支持されるホルダと、
前記ホルダに支持された前記電子部品を収容しつつ前記ハウジングの後面を覆って被着されるカバーと、
前記カバー内に装着され前記電子部品を緊密に嵌着して保持する弾性材からなる保持部材と、が具備されており、
前記カバーは後面が閉鎖された筒状に形成され、同カバーの前端開口部が前記ハウジングの後端部に外嵌されて装着されるようになっている一方、
前記保持部材の前縁が前記カバーの内面に沿って前方に延出され、その延出端が、前記カバーの前端開口部の内周面と、前記ハウジングの後端部の外周面との間で弾性的に挟持されるシール部となっていることを特徴とする電子部品付きコネクタ。 - 前記ハウジングの後面から左右一対の連結板が平行姿勢で後方に向けて延出形成され、前記両連結板の延出端に亘って前記ホルダが形成されており、前記ハウジングの後面と前記ホルダとの間に、前記導電部材の前記接続部と、前記電子部品の前記リード線とを接続するための作業スペースが確保されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電子部品付きコネクタ。
- 一対のリード線が前面から延出して配された電子部品と、
前記リード線と接続される接続部を有する導電部材と、
前記接続部を後面から突出させた形態で前記導電部材が装着されたハウジングと、
前記ハウジングの後方位置において同ハウジングと一体形成され、前記リード線を前記導電部材の前記接続部と接続可能に前方に突出した形態で前記電子部品が支持されるホルダと、
前記ホルダに支持された前記電子部品を収容しつつ前記ハウジングの後面を覆って被着されるカバーと、
前記カバー内に装着され前記電子部品を緊密に嵌着して保持する弾性材からなる保持部材と、が具備されており、
前記ハウジングの後面から左右一対の連結板が平行姿勢で後方に向けて延出形成され、前記両連結板の延出端に亘って前記ホルダが形成されており、前記ハウジングの後面と前記ホルダとの間に、前記導電部材の前記接続部と、前記電子部品の前記リード線とを接続するための作業スペースが確保されていることを特徴とする電子部品付きコネクタ。 - 前記電子部品が略円柱形状をなし、前記ホルダには前記電子部品の前端側を載せる円弧形の載置面と、前記リード線の基端側を載せて支持する支持部とが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電子部品付きコネクタ。
- 一対のリード線が前面から延出して配された電子部品と、
前記リード線と接続される接続部を有する導電部材と、
前記接続部を後面から突出させた形態で前記導電部材が装着されたハウジングと、
前記ハウジングの後方位置において同ハウジングと一体形成され、前記リード線を前記導電部材の前記接続部と接続可能に前方に突出した形態で前記電子部品が支持されるホルダと、
前記ホルダに支持された前記電子部品を収容しつつ前記ハウジングの後面を覆って被着されるカバーと、
前記カバー内に装着され前記電子部品を緊密に嵌着して保持する弾性材からなる保持部材と、が具備されており、
前記電子部品が略円柱形状をなし、前記ホルダには前記電子部品の前端側を載せる円弧形の載置面と、前記リード線の基端側を載せて支持する支持部とが設けられていることを特徴とする電子部品付きコネクタ。
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