JP6488977B2 - 防水コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、防水コネクタに関する。
特許文献1に開示の防水コネクタは、端子金具が収容されるハウジングと、ハウジングの後端部に配置され、端子金具に接続された電線が液密に挿通されるシール孔を有する一括ゴム栓と、一括ゴム栓の後方に配置され、ハウジングに係止されて一括ゴム栓をハウジングとの間に挟んで保持するゴム栓ホルダ(リアホルダ)と、ハウジングに前方から外嵌されるフード状のキャップとを備えている。ハウジングの前端部には、保持体にバスバーが一体化したバスバー体が組み付けられる。ハウジングにバスバー体が組み付けられると、端子金具がバスバーに接続されて所定のパターンで短絡される。バスバー体の組み付け後、ハウジングにキャップが被せられ、キャップの開口端部が一括ゴム栓の外周に形成されたリップ部に密着した状態になる。これにより、キャップの内周と一括ゴム栓の外周との隙間からキャップ内に水が浸入するのが防止されるようになっている。キャップは、左右方向で対向し上下方向が短辺となる弧状の短辺壁と、上下方向で対向し左右方向が長辺となる直線状の長辺壁とを有し(特許文献1では名称が付されていない)、全体として左右方向に長い扁平な開口形状になっている。
特開2006−127992号公報
ところで、ハウジングにキャップを組み付ける過程で、キャップの開口端部が一括ゴム栓のリップに乗り上がって摺動するため、リップがキャップに引きずられて倒れることがある。仮に、最後尾のリップが大きく倒れると、ゴム栓ホルダとキャップとの間にリップが噛み込まれ、所定のシール性を確保することができないおそれがある。この場合に、シール孔に外径の大きい電線が挿入され、一括ゴム栓が外側に膨出すると、キャップの開口端部に一括ゴム栓のリップ側から大きな弾性反力が加わることになる。長辺壁は自身が撓み変形することでリップ側との接触圧を小さく抑えることができるものの、短辺壁は撓み変形しにくいため、リップ側との接触圧を小さくすることが難しい。このため、短辺壁においては、長辺壁よりもリップの倒れ込みが大きく、一括ゴム栓の噛み込みが発生し易いという事情がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、一括ゴム栓の噛み込みを回避してシール性を確保することが可能な防水コネクタを提供することを目的とする。
本発明の防水コネクタは、端子金具が収容されるハウジングと、前記ハウジングの後端部に配置され、前記端子金具に接続された電線が液密に挿入されるシール孔を有するとともに、外周にリップを有する一括ゴム栓と、前記一括ゴム栓の後方に配置され、前記ハウジングに係止されて、前記一括ゴム栓を前記ハウジングとの間に保持するリアホルダと、前記ハウジングに前方から外嵌され、開口端部が前記一括ゴム栓の前記リップに密着するフードとを備え、前記フードは、互いに対向して第1方向が短辺となる短辺壁と、互いに対向して前記第1方向と交差する第2方向が長辺となる長辺壁とを有し、前記短辺壁の開口端部の内周には、前記長辺壁の開口端部の内周に比べて前後方向により大きく退避したフード側逃げ部が設けられているところに特徴を有する。
フードの開口端部に一括ゴム栓の弾性反力が作用すると、長辺壁は撓み変形してリップとの接触圧を小さくすることができる一方、短辺壁はフード側逃げ部によってリップとの接触圧を小さくすることができる。したがって、リップの倒れ込みを小さく抑えることができ、リップがフードとリアホルダとの間に噛み込まれる事態を回避することができる。その結果、一括ゴム栓による所定のシール性を確保することができる。また、長辺壁の開口端部にフード側逃げ部のように大きく退避した部分を設けなくて済むため、フードの大型化を回避することができる。
本発明の実施例に係る防水コネクタの断面図である。 リアホルダの正面図である。 リアホルダの底面図である。 リアホルダの側面図である。 一括ゴム栓の正面図である。 フードの背面図である。 ハウジングにフードが外嵌される途中の要部拡大図である。 ハウジングにフードが外嵌された状態の要部拡大図である。
本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
前記フード側逃げ部は、前記フードが前記ハウジングに外嵌された状態で、前記リップから離れた位置に配置されている。これによれば、フードがハウジングに外嵌された状態では、フードの開口端部のうちフード側逃げ部以外の部分がリップに密着するため、フードとリップとの密着力を大きくして所定のシール性を確実に確保することができる。
<実施例>
以下、本発明の実施例を図1〜図8に基づいて説明する。
本実施例に係る防水コネクタは、図1に示すように、導電金属製の複数の端子金具90と、各端子金具90を収容可能な合成樹脂製のハウジング70と、ハウジング70の後端部に配置されるゴム製の一括ゴム栓50と、一括ゴム栓50の後方に配置されてハウジング70に係止される合成樹脂製のリアホルダ30と、導電金属製の複数のバスバー100と、各バスバー100が装着されてハウジング70に外嵌される合成樹脂製のフード10とを備えている。フード10がハウジング70に外嵌されると、各端子金具90が対応するバスバー100と所定の短絡パターンで短絡されるようになっている。なお、前後方向については、図1の向かって左側を前側とし、右側を後側とする。
端子金具90は、前後方向に細長い形態であって、筒状の接続部91と、接続部91の後方に配置されるオープンバレル状のバレル部92とを有している。バレル部92は、電線80の端末部に電気的及び機械的に接続されている。接続部91には、バスバー100の後述するタブ片110が挿入されて電気的に接続される。
ハウジング70は、前方から見て上下方向(第1方向)に短く左右方向(第2方向)に長い扁平ブロック状をなし、内部に、端子金具90を挿入可能な複数のキャビティ71を有している。各キャビティ71は、上下二段に配置され、上下のキャビティ71間を仕切る隔壁部分に、前方に突出するランス72が設けられている。端子金具90は、接続部91がランス72に係止されることで、キャビティ71内に抜け止め保持される。
図5に示すように、一括ゴム栓50は、ハウジング70と対応した左右方向に長い扁平マット状をなし、内部に、端子金具90に接続された電線80を挿入可能な複数のシール孔51を有している。各シール孔51は、円形に開口する形態であって、各キャビティ71と対応して上下二段に配置されている。シール孔51の内周には、電線80の外周面に密着可能な内周リップ52が周設されている。
一括ゴム栓50の前面及び後面には、上下の各シール孔51間に、有底の位置決め孔53が左右方向に並んで設けられている。各位置決め孔53にはハウジング70及びリアホルダ30に設けられた位置決めピン47(リアホルダに設けられた位置決めピン47のみを図2及び図3に図示)が嵌合され、これによって、ハウジング70及びリアホルダ30に対して一括ゴム栓50が位置決めされるようになっている。一括ゴム栓50のうち、各シール孔51が配置される領域を挟んだ左右両側の端部には、貫通孔54が設けられている。貫通孔54は、上下方向にやや長い長円形の開口を有している。
一括ゴム栓50の外周には、複数条のリップ55が前後に並んで設けられている。各リップ55は、一括ゴム栓50の周方向に一定の突出寸法で全周に亘って設けられている。ハウジング70にフード10が外嵌されると、フード10の後端部(開口端部)に各リップ55が密着し、フード10と一括ゴム栓50との間隙が液密にシールされる。
図2に示すように、リアホルダ30は、ハウジング70と対応し、前方から見て上下方向に短く左右方向に長い扁平板状のホルダ本体31を有している。ホルダ本体31には、端子金具90の挿通後、電線80が遊嵌して挿通される複数の電線挿通孔32が前後方向に貫通して設けられている。各電線挿通孔32は、端子金具90の接続部91の断面形状と対応する略矩形の断面形状を有し、各キャビティ71及び各シール孔51と対応して上下二段に配置されている。
ホルダ本体31の前面には、一括ゴム栓50の後面に開口する位置決め孔53に挿入可能な位置決めピン47が左右に並んで突設されている。ホルダ本体31の前面のうち、各電線挿通孔32が配置される領域を挟んだ左右両側の端部には、ロック片33が前方に突出して設けられている。図3に示すように、ロック片33は、一括ゴム栓50の貫通孔54と対応した長円の断面形状を有する柱状の根基部34と、根基部34の先端面から前方に突出する根基部34より一回り小さいロック本体部35とからなる。根基部34は、貫通孔54の内周に密着し、一括ゴム栓50を液密に貫通する。ロック本体部35は、根基部34との連結部位を支点として撓み変形可能とされている。ロック本体部35の先端部には、爪状の係止突起36が外向きに突出して設けられている。図7に示すように、ロック本体部35がハウジング70の後端面に開口する係止孔78に挿入され、係止孔78の内面に形成された係止受部79に係止突起36が弾性的に係止されることで、リアホルダ30がハウジング70に保持される。
図2に示すように、ホルダ本体31の上下両端部は、前方から見て左右方向に直線状に長く延出する長辺面部37を有し、ホルダ本体31の左右両端部は、前方から見て上下方向に直線状に短く延出する短辺面部38を有している。ホルダ本体31の四隅部は、長辺面部37の左右両端と短辺面部38の上下両端とをつなぐ前方から見て弧状のコーナー面部39を有している。長辺面部37とコーナー面部39のそれぞれの前端縁には、切欠状のホルダ側面取部41が設けられている。図1に示すように、ホルダ側面取部41は、前方へ向けて一定角度で傾斜するテーパ状をなしている。
ホルダ本体31の短辺面部38の前端縁には、切欠状のホルダ側逃げ部43が設けられている。図8に示すように、ホルダ側逃げ部43は、前方へ向けて一定角度で傾斜するテーパ状をなしている。図3に示すように、前後方向に対する傾斜角は、ホルダ側逃げ部43とホルダ側面取部41とがほぼ同一になっている。前後長さは、ホルダ側逃げ部43のほうがホルダ側面取部41よりも大きくされ、ホルダ側逃げ部43の後端縁は、ホルダ側面取部41の後端縁よりも後方に位置している。ホルダ側逃げ部43の上下両端は、コーナー面部39に含まれ、ホルダ側面取部41に連なるように配置されている。
図2に示すように、ホルダ側逃げ部43の前端縁は、ホルダ本体31の前面において上下方向に直線状に延出している。また、図4に示すように、ホルダ側逃げ部43の後端縁は、上下中央部が上下方向に直線状に延出し、上下両端部が上下中央部からホルダ側面取部41へ向けて弧状に延出している。
ホルダ本体31の上下の長辺面部37には、複数の保持片44が左右に並んで突設されている。各保持片44は、板片状をなし、いったん立ち上がったあと前方へ突出する形態になっており、ホルダ側面取部41の上方に配置されている。各保持片44のうち、下側の長辺面部37の左右両側と上側の長辺面部37の左右中央側に位置するものには、図1に示すように、保持孔45が上下に貫通して設けられている。
続いて、フード10について説明する。フード10は、ハウジング70と対応した左右方向に長い扁平筒状をなし、図1及び図6に示すように、奥壁部11と、奥壁部11の外周縁から後方に突出する周壁部12とを有している。奥壁部11には、バスバー100が圧入により装着される圧入孔13が上下二段に設けられている。バスバー100は、フード10内に突出して各端子金具90と接続可能なタブ片110を有している。
図6に示すように、周壁部12の上下両端壁は、後方から見て左右方向に直線状に長く延出する長辺壁14を有し、周壁部12の左右両端壁は、後方から見て上下方向に直線状に短く延出する短辺壁15を有している。周壁部12の四隅部は、長辺壁14の左右両端と短辺壁15の上下両端とをつなぐ後方から見て弧状のコーナー壁16を有している。長辺壁14の後端縁(開口端縁)には、短辺壁15及びコーナー壁16のそれぞれの後端縁よりも前方に凹む切欠部17が設けられている。フード10がハウジング70に外嵌されると、切欠部17に保持片44の立ち上がり部分が進入するようになっている。
長辺壁14の後端部内面には、切欠状のフード側面取部18が設けられている。フード側面取部18は、後方へ向けて一定角度で拡開するテーパ状をなしている。また、短辺壁15とコーナー壁16のそれぞれの後端部内面には、切欠状のフード側逃げ部19が設けられている。フード側逃げ部19は、後方へ向けて一定角度で拡開するテーパ状をなしている。前後方向に対する傾斜角は、フード側逃げ部19のほうがフード側面取部18よりも小さくされている。前後長さは、フード側逃げ部19のほうがフード側面取部18よりも大きくされている。フード側逃げ部19の後端縁は、フード側面取部18(切欠部17側のフード側面取部18を除く)の後端縁よりも後方に位置している。
長辺壁14の外面のうち、フード側面取部18よりも後方の位置には、爪状の保持突起21が設けられている。図1に示すように、フード10がハウジング70に外嵌され、保持突起21が保持片44の保持孔45に弾性的に挿入されることにより、フード10がリアホルダ30を介してハウジング70に保持される。図6に示すように、各保持突起21は、上側の長辺壁14の左右中央部と下側の長辺壁14の左右両側とにそれぞれ対をなして配置されている。上側の長辺壁14の外面のうち、保持突起21を挟んだ左右両側には、前後方向に延出するレール状のガイド部22が設けられている。また、下側の長辺壁14の外面のうち、左右両側の保持突起21間には、扁平箱状の取付部23が設けられている。ガイド部22及び取付部23は、図示しないブラケットの取付構造に係合して取り付けられる。
次に、コネクタの組み付けについて説明する。
まず、ハウジング70に後方から一括ゴム栓50を取り付ける。このとき、一括ゴム栓50の位置決め孔53にハウジング70の図示しない位置決めピンが挿入されることで、ハウジング70に対して一括ゴム栓50が位置決めされ、ハウジング70の各キャビティ71に一括ゴム栓50の各シール孔51が連通した状態になる。
続いて、一括ゴム栓50の後面を覆うようにしてハウジング70に後方からリアホルダ30を取り付ける。ロック片33のロック本体部35が一括ゴム栓50の貫通孔54からハウジング70の係止孔78に挿入され、ロック本体部35の係止突起36が係止受部79に係止されることで、リアホルダ30がハウジング70に保持される。このとき、ホルダ本体31の前面が一括ゴム栓50の後面に密着し、一括ゴム栓50の位置決め孔53にリアホルダ30の位置決めピン47が挿入されることで、リアホルダ30に対して一括ゴム栓50が位置決めされ、且つ、一括ゴム栓50がリアホルダ30とハウジング70との間に挟まれて保持される。また、リアホルダ30の各電線挿通孔32に一括ゴム栓50の各シール孔51が連通した状態になる。さらに、ロック片33の根基部34が貫通孔54に挿入され、一括ゴム栓50の左右両端が根基部34に押圧されて外側に膨出変形する。このことでコネクタ内部が液密に保持される。
続いて、ハウジング70の各キャビティ71に端子金具90を挿入する。端子金具90は電線挿通孔32からシール孔51を経てキャビティ71に挿入される。キャビティ71に端子金具90が挿入されると、電線80の外周面がシール孔51の内周リップ52に弾性的に密着し、一括ゴム栓50がやや外側に膨出変形する。
次いで、ハウジング70に前方からフード10を外嵌させる。フード10の外嵌過程では、一括ゴム栓50のリップ55にフード10の後端部の内面が摺動し、リップ55がフード10に引きずられて後方へ倒れ込む。このとき、長辺側では、リップ55が長辺壁14のフード側面取部18を摺動し、長辺壁14が左右方向の長さを利用して外側へ弾性的に膨出することが可能となることから、リップ55と長辺壁14との摺動抵抗が減ぜられ、リップ55の倒れ込み(傾き)も小さく抑えられる。また、短辺側では、図7に示すように、リップ55が短辺壁15のフード側逃げ部19を摺動するが、フード側逃げ部19がリップ55から外側へ離れる方向に退避する形態になっていることから、長辺側と同様、リップ55と短辺壁15との摺動抵抗が減ぜられ、リップ55の倒れ込みも小さく抑えられる。このため、フード10の外嵌過程でリップ55が後方へ大きく倒れ込むことはない。
ハウジング70にフード10が外嵌されると、フード側逃げ部19及びフード側面取部18が一括ゴム栓50を通過して離れ、長辺壁14の後端部の内側にリアホルダ30の長辺面部37が対向して配置されるとともに、短辺壁15の後端部の内側にリアホルダ30の短辺面部38が対向して配置される。この状態で、リアホルダ30の各保持片44の保持孔45にフード10の各保持突起21が挿入係止され、フード10がリアホルダ30を介してハウジング70に抜け止め保持される。
上記のとおり、長辺壁14の撓み動作とフード側逃げ部19の逃げ構造によってリップ55の後方への倒れ込みを抑えることはできるが、リップ55はフード10の後端部に引きずられて多少なりとも後方へ傾倒した状態になる。本実施例の場合、倒れ込みの大きくなりがちな短辺側のリップ55の後方に、リアホルダ30のホルダ側逃げ部43がリップ55から退避するように位置しており、倒れ込みが比較的小さいと予想される長辺側のリップ55の後方にもホルダ側面取部41が位置していることから、リップ55の倒れ込みが許容されている。
具体的には、図8に示すように、リアホルダ30のホルダ側逃げ部43(ホルダ側面取部41も同様)とフード10の内面との間のスペースSに、最後尾のリップ55Aが傾倒した状態で収容される。また、最後尾のリップ55Aは、ホルダ側逃げ部43のテーパ状の斜面に沿って当接し、リアホルダ30側からの反力を得てフード10の後端部の内面に所定の弾性力をもって密着することができる。したがって、フード10と一括ゴム栓50との間隙は最後尾のリップ55Aを含む全てのリップ55で埋められ、一括ゴム栓50のシール性が良好に確保されることになる。
一方、最後尾のリップ55Aはホルダ側逃げ部43及びホルダ側面取部41の逃げ構造によってリアホルダ30側から強く押し戻されることはないので、フード10の内面とリアホルダ30との間に最後尾のリップ55Aが噛み込まれにくく、リップ55の損傷を防止することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、ハウジング70にフード10が外嵌される過程では、フード側逃げ部19が短辺側のリップ55との接触を減じる方向に退避していることにより、リップ55の倒れ込みを小さく抑えることができる。また、長辺壁14の撓み動作によって長辺側のリップ55の倒れ込みを小さく抑えることができる。したがって、短辺側と長辺側のいずれにおいても、リップ55の倒れ込みを小さく抑えることができる。
また、ハウジング70にフード10が外嵌されると、リップ55の倒れ込みがホルダ側逃げ部43及びホルダ側面取部41によって許容され、倒れたリップ55がリアホルダ30側から強く押し戻されることがないため、フード10とリアホルダ30との間にリップ55が噛み込まれる事態を回避することができる。その結果、リップ55の損傷を防止することができ、一括ゴム栓50のシール性を良好に確保することができる。
また、フード側面取部18はフード側逃げ部19のように大きく退避した形状にする必要はないから、フード10が大型化するのを回避することができる。また、ホルダ側逃げ部43が後方へ向けてテーパ状に傾斜した形態になっており、リップ55がホルダ側逃げ部43に沿って傾くことができるため、リップ55の損傷をより確実に防止することができる。
さらに、ロック片33が長辺面部37よりも短辺面部38に近い位置に配置されているため、ロック片33が一括ゴム栓50の貫通孔54を貫通して、一括ゴム栓50が外側に膨出したときに、フード10とリップ55との接触圧が大きくなり、短辺側のリップ55が倒れ易くなる懸念があるものの、本実施例の場合、短辺側にホルダ側逃げ部43が設けられ、ホルダ側逃げ部43側にリップ55を逃がすことができる。
さらにまた、フード10がハウジング70に外嵌された状態では、フード側逃げ部19がリップ55から離れた位置に配置され、フード10の後端部のうちフード側逃げ部19以外の部分がリップ55に密着するため、フード10とリップ55との密着力を大きくして所定のシール性を確実に確保することができる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)上記実施例の場合、フードにバスバーが装着されていたが、本発明においては、フードに雄端子金具が収容され、さらに雄端子金具が電線の端末部に接続されるものであってもよい。
(2)フードは、バスバーを保持しない単なるキャップ(例えば、背景技術の特開2008−127992号公報を参照)であってもよい。
(3)本発明においては、上記実施例とは逆に、短辺壁及び短辺面部が上下方向に沿うように配置され、長辺壁及び長辺面部が左右方向に沿うように配置されるものであってもよい。要は、短辺壁及び短辺面部の短辺方向を第1方向とした場合に、長辺壁及び長辺面部の長辺方向が第1方向と交差する第2方向に向けられていればよい。
(4)上記実施例の場合、短辺壁及び短辺面部が正面から見て直線状に延出していたが、本発明においては、短辺壁及び短辺面部が正面から見て弧状に湾曲していてもよい。
(5)ハウジングの後端部に一括ゴム栓を収容する収容凹部が設けられる構造であってもよい。
(6)ハウジングにフードが係止されて保持される構造であってもよい。
(7)ホルダ側逃げ部が、短辺面部からコーナー面部を含む範囲に設けられるものであってもよい。
(8)フード側逃げ部が、短辺面部のみに設けられるものであってもよい。
10…フード
14…長辺壁
15…短辺壁
19…フード側逃げ部
30…リアホルダ
37…長辺面部
38…短辺面部
43…ホルダ側逃げ部
50…一括ゴム栓
55…リップ
70…ハウジング
80…電線
90…端子金具

Claims (2)

  1. 端子金具が収容されるハウジングと、
    前記ハウジングの後端部に配置され、前記端子金具に接続された電線が液密に挿入されるシール孔を有するとともに、外周にリップを有する一括ゴム栓と、
    前記一括ゴム栓の後方に配置され、前記ハウジングに係止されて、前記一括ゴム栓を前記ハウジングとの間に保持するリアホルダと、
    前記ハウジングに前方から外嵌され、開口端部が前記一括ゴム栓の前記リップに密着するフードとを備え、
    前記フードは、互いに対向して第1方向が短辺となる短辺壁と、互いに対向して前記第1方向と交差する第2方向が長辺となる長辺壁とを有し、
    前記短辺壁の開口端部の内周には、前記長辺壁の開口端部の内周に比べて前後方向により大きく退避したフード側逃げ部が設けられていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記フード側逃げ部は、前記フードが前記ハウジングに外嵌された状態で、前記リップから離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
JP2015199980A 2015-10-08 2015-10-08 防水コネクタ Active JP6488977B2 (ja)

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