JP2010227162A - 移乗装置、移乗方法、及び保持具 - Google Patents

移乗装置、移乗方法、及び保持具 Download PDF

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Abstract

【課題】移乗時における人への負担を軽減した移乗装置、移乗方法、及び保持具を提供すること。
【解決手段】移乗装置10は、移動可能な台車部1と、台車部1に、その一端が回動可能に連結されたアーム部2と、アーム部2の他端に取付けられ、人を抱きかかえるように保持する保持具3と、を備えている。保持具3は、人の股関節を支持する股関節支持機構34を有している。また、股関節支持機構34は、その先端部34bが人の両股関節に夫々当接し、支持する一対の支持部34aを有しているのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、人を保持し移乗させるための移乗装置、移乗方法、及び保持具に関し、特に、移乗時における人への負担を軽減した移乗装置、移乗方法、及び保持具に関するものである。
歩行等の不自由な高齢者や障害者等(以下、「被介護者」と称す)は、自ら移動することが困難となっている。一方で、介護者が被介護者を移動させようとした場合、その労力は多大で介護者に過度の負担を強いることとなる。かかる負担を軽減するために、ベッドと車椅子との間の移乗や、トイレ、診察台まで被介護者を移送して移乗させる介護等を目的とした移乗装置が知られている。例えば、被介護者等を背負い部材で背負い、脇ホルダ及びリフトベルトで保持する移動型介護リフトが知られている(特許文献1参照)。
特公平7−8287号公報
上記特許文献1に示す移動型介護リフトにおいて、例えば、被介護者の下肢部はリフトベルトのみによって概ね保持されている。したがって、被介護者は、このリフトベルトから集中的に負荷を受けるため、移乗時における被介護者の身体に対する負担が大きくなる虞がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、移乗時における人への負担を軽減した移乗装置、移乗方法、及び保持具を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、移動可能な台車部と、前記台車部に、その一端が回動可能に連結されたアーム部と、前記アーム部の他端に取付けられ、人を抱きかかえるように保持する保持具と、を備える移乗装置であって、前記保持具は、人の股関節を支持する股関節支持機構を有する、ことを特徴とする移乗装置である。この一態様によれば、移乗時における人への負担を軽減することができる。
また、この一態様において、前記股関節支持機構は、その先端部が人の両股関節に夫々当接し、支持する一対の支持部を有していてもよい。これにより、人の下肢部を適切に保持することができる。
さらに、この一態様において、前記支持部の先端部は、股関節に沿って略ハ字状に形成されていてもよい。これにより、人の下肢部の股関節を適切に保持することができる。
さらにまた、この一態様において、前記保持具は、人の胸部及び腹部に当接し、該胸部及び腹部を保持する胸腹サポート部と、該胸腹サポート部の両側から夫々延び、人の両脇部を保持する一対の側面サポート部と、人の頭部を保持する頭部サポート部と、を有していてもよい。これにより、人の上半身を適切に保持することができる。
さらにまた、この一態様において、前記側面サポート部は、人の側面に沿って変形可能な弾性体で構成されていてもよい。これにより、人の側面を適切に保持することができる。なお、この一態様において、前記側面サポート部の両先端部には、該両先端部を相互に連結する連結部材が取付けられていてもよい。また、この一態様において、前記保持具には、人の下肢部を吊り上げる吊上げベルトが取付けられていてもよい。さらに、この一態様において、前記吊上げベルトは、前記胸腹サポート部の下部に取り付けられていてもよい。さらにまた、この一態様において、一対の前記吊上げベルトは、前記一対の側面サポート部の先端部に夫々取り付けられており、前記吊上げベルトの先端部には、挟み込みが可能な挟込み機構が設けられていてもよい。
他方、上記目的を達成するための本発明の一態様は、移動可能な台車部と、前記台車部に、その一端が回動可能に連結されたアーム部と、前記アーム部の他端に取付けられ、人を抱きかかえるように保持する保持具と、を備える移乗装置の移乗方法であって、人の股関節を支持する股関節支持工程を含む、ことを特徴とする移乗装置の移乗方法であってもよい。なお、この一態様において、前記股関節支持工程において、一対の支持部の先端部を人の両股関節に夫々当接させ、支持してもよい。また、この一態様において、人の下肢部を吊上げベルトにより吊り上げる吊上げ工程を含んでいてもよい。
さらに、上記目的を達成するための本発明の一態様は、人を保持し、移乗させるための保持具であって、前記保持具は、人の股関節を支持する股関節支持機構を有する、ことを特徴とする保持具であってもよい。また、この一態様において、前記股関節支持機構は、その先端部が人の両股関節に夫々当接し、支持する一対の支持部を有していてもよい。さらに、この一態様において、前記支持部の先端部は、股関節に沿って略ハ字状に形成されている、ことを特徴とする保持具であってもよい。さらにまた、この一態様において、人の下肢部を吊り上げる吊上げベルトが取付けられていてもよい。
本発明によれば、移乗時における人への負担を軽減した移乗装置、移乗方法、及び保持具を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る移乗装置の概略を示す図であり、保持具により被介護者を保持した状態の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る移乗装置のロボットアーム部の概略的な構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る移乗装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す股関節支持機構を直線A−A'で切断した際の断面図であり、股関節支持機構を上方から見た図である。 本発明の第2実施形態に係る移乗装置の概略を示す図であり、保持具により被介護者を保持した状態の一例を示す図である。 (a)保持具の吊上げベルトの挟込み機構を吊り下げ、その状態で被介護者の下肢部を挟み込んだ状態の一例を示す図である。(b)保持具の吊上げベルトの挟込み機構を吊り下げ、クロスさせた状態で被介護者の下肢部を挟み込んだ状態の一例を示す図である。 (a)横幅の広い被介護者がそれよりも狭い一対の側面サポート部間に入る状態の一例を示す図である。(b)被介護者が一対の側面サポート部間に入り、一対の側面サポート部間が、広がるようにして変形した状態の一例を示す図である。 側面サポート部の両先端部を相互に連結する連結部材の一例を示す図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る移乗装置の概略を示す図であり、保持具により被介護者を保持した状態の一例を示す図である。
例えば、介護者は、この移乗装置10を操作して、被介護者を容易に、ベッドと車椅子との間を移乗させ、あるいは、トイレ、診察台等まで移送して移乗させることができる。これにより、移乗時における介護者の負荷を軽減することができる。第1実施形態に係る移乗装置10は、台車部1と、台車部1に連結されたロボットアーム部2と、ロボットアーム部2に取付けられた保持具3と、を備えている。
台車部1は、台車本体11と、台車本体11の前方に取付けられた左右一対の前方補助輪12と、台車本体11の後方に取付けられ、台車部1を駆動する左右一対の駆動車輪13と、を有している。
前方補助輪12は、台車本体11の方向転換が可能なように、台車本体11に対して回転可能なように取付けられている。なお、台車本体11には、一対の前方補助輪12が夫々取付けられているが、取付けられる補助輪の数は任意でよく、台車本体11の構成も任意でよい。
左右一対の駆動車輪13には、各駆動車輪13を駆動する左右一対の第6モータ(第6駆動部)66が夫々連結されている。各第6モータ66は、左右の駆動車輪13を独立して回転駆動させることができる。
したがって、例えば、第6モータ66は、左右の駆動車輪13の回転差を生じさせることで、台車部1を任意の方向へ旋回させ、正転又は逆転させることで、台車部1を前進又は後進させることができる。このように、移乗装置10を前進、後進、又は旋回させ、任意の位置へ移動させることができる。
ロボットアーム部(アーム部)2は、第1アーム部21と、第2アーム部22と、第3アーム部23と、取付部24と、を有する多関節型アームである(図2)。第1アーム部21は、ヨー軸及びピッチ軸回りの回転が可能となるように、台車本体11の土台部11aに対して、第1関節部51を介して連結されている。第2アーム部22は、ピッチ軸回りの回転が可能となるように、第1アーム部21に対して、第2関節部52を介して連結されている。
第3アーム部23の一端は、ピッチ軸回りで回転が可能となるように、第2アーム部22に対して、第3関節部53を介して連結されている。また、第3アーム部23の他端には、ロール軸回りの回転が可能となるように、保持具3を取付けるための取付部24が第4関節部54を介して連結されている。
取付部24は、保持具3の取付け/取外しが可能な周知の取付構造(例えば、ボルト及びナットを用いた締結構造、嵌合構造)を有している。この取付部24の取付構造により、介護者は保持具10の取付け、取外し、変更等を容易に行うことができる。
なお、上記ヨー軸とは、第1アーム部21の回転軸であり、鉛直方向の軸である。また、上記ピッチ軸とは、第1乃至第3アーム部21、22、23を上下方向へ回動させる際の回転軸である。さらに、ロール軸とは、第3アーム部23に対して取付部24及び保持具3を回転させる際の回転軸であり、第3アーム部23の軸線に相当する。また、本実施形態において、ロボットアーム部2は、第1アーム部21と、第2アーム部22と、第3アーム部23と、取付部24と、を有する多関節型アームであるが、これに限らず、任意のアーム構成が適用可能である。
台車本体11の土台部11aには、第1アーム部21をヨー軸回りに回転駆動する第1モータ(第1駆動部)61が設けられている。また、第1関節部51には、第1アーム部21をピッチ軸回りに回転駆動する第2モータ(第2駆動部)62が設けられている。さらに、第2関節部52には、第2アーム部22をピッチ軸回りに回転駆動する第3モータ(第3駆動部)63が設けられている。第3関節部53には、第3アーム部23をピッチ軸回りに回転駆動する第4モータ(第4駆動部)64が設けられている。第4関節部54には、取付部24及び保持具3をロール軸回りに回転駆動する第5モータ(第5駆動部)65が設けられている。
第1乃至第6モータ61、62、63、64、65、66は、後述の制御装置14に駆動回路15を介して接続されており、制御装置14からの制御信号に基づいて、回転駆動する。
さらに、土台部11a及び第1乃至第4関節部51、52、53、54には、第1乃至第5モータ61、62、63、64、65の回転駆動量を検出する、ポテンショメータ等の回転センサ71、72、73、74、75が夫々設けられている。回転センサ71、72、73、74、75は、制御装置14に接続されており、検出した回転駆動量を制御装置14に対して出力する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る移乗装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。
台車部1には、第1乃至第6モータ61、62、63、64、65、66の回転駆動を制御する制御装置14が設けられている。また、制御装置14は、制御処理、演算処理等と行うCPU(Central Processing Unit)14aと、CPU14aによって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)14bと、処理データ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)14cと、を有する、マイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。
ロボットアーム部2の取付部24には、介護者が移乗装置10を操作するための操作部25が設けられている。操作部25は、介護者による操作力の大きさ、方向、モーメント等に応じた操作信号を検出し、検出した操作信号を制御装置14に対して出力する。
制御装置14は、操作部25からの操作信号と、回転センサ71、72、73、74、75からの回転駆動量と、に基づいて、第1乃至第5モータ61、62、63、64、65のフィードバック制御を行う。これにより、介護者は、移乗装置10のロボットアーム部2を所望の位置へ容易かつ正確に移動させることができる。なお、操作部25は、ロボットアーム部2の取付部24に取付けられているが、これに限らず、介護者が操作可能であれば任意の位置に取付け可能である。
保持具3は、ロボットアーム部2の取付部24に取付けられており、被介護者を抱きかかえるようにして保持することができる。また、保持具3は、胸腹サポート部31と、一対の側面サポート部32と、頭部サポート部33、股関節支持機構34と、吊上げベルト35と、を有している。
胸腹サポート部31は、被介護者の胸部及び腹部に当接し、その胸部及び腹部を保持することができる。左右一対の側面サポート部32は、相対するように胸腹サポート部31の両側縁から略水平方向に夫々延び、被介護者の両脇部を保持することができる。頭部サポート部33は、胸腹サポート部31の上部に凸状に形成され、被介護者の頭部の顎を保持することができる。このように、被介護者の上半身は、胸腹サポート部31、側面サポート部32、及び頭部サポート部33によって、分散して保持される。このため、移乗時における、被介護者の上半身に掛る負荷を分散し、集中負荷を抑制することで、その負担を効果的に軽減することができる。
図4は、図1に示す股関節支持機構を直線A−A'で切断した際の断面図であり、股関節支持機構を上方から見た図である。股関節支持機構34は、胸腹サポート部31の下部に設けられ、被介護者の股関節を支持することができる。また、股関節支持機構34は、その先端部34bが被介護者の両股関節に夫々当接し、その両股関節を支持する一対の支持部34aを有している(図4)。各支持部34aの先端部34bは、被介護者の股関節に沿って略ハ字状に形成されているのが好ましい。このように、股関節支持機構34の各支持部34aを被介護者の両股関節に夫々当接させつつ、例えば、被介護者を持ち上げた場合の、被介護者の腹部に掛る負荷集中を効果的に抑制することができる。
なお、股関節支持機構34は、被介護者の股関節に負担を掛けることなく支持できれば、任意の構造であってもよい。また、胸腹サポート部31、側面サポート部32、頭部サポート部33及び股関節支持機構34は、別体で構成されているが、一体で構成されていてもよい。
胸腹サポート部31、側面サポート部32、頭部サポート部33、及び股関節支持機構34のうち、被介護者が接触する部分には、弾性体のクッション部材が設けられている。このクッション部材により、被介護者が保持具3で保持されたときの、被介護者への負担をより軽減することができる。
吊上げベルト35は、胸腹サポート部31の下部から吊り下げられており、被介護者の下肢部を吊り上げることができる。この場合、吊上げベルト35の取付位置と、被介護者の下肢部との距離が近くなるため、吊上げベルト35の長さを短くできる。したがって、被介護者の体格差に応じた吊上げベルト35の長さ調整が不要となり、便宜である。
被介護者が吊上げベルト35上に座った状態で、被介護者の股関節は、略水平方向から股関節支持機構34の支持部34aにより支持される。このように、被介護者の下肢部は、股関節支持機構34及び吊上げベルト35により、分散して保持される。このため、移乗時における、被介護者の下肢部に掛る負荷を分散し、集中負荷を抑制することで、その負担を効果的に軽減することができる。
以上、第1実施形態に係る移乗装置10において、被介護者の上半身は、保持具3の胸腹サポート部31、側面サポート部32、及び頭部サポート部33により、分散して保持される。これにより、移乗時に、保持具3から、被介護者の上半身に対して掛る負荷を分散し、その負担を効果的に軽減することができる。一方、被介護者の下肢部は、股関節支持機構34及び吊上げベルト35により、分散して保持される。これにより、移乗時に、保持具3から被介護者の下肢部に対して掛る負荷を分散し、その負担を効果的に軽減することができる。すなわち、被介護者の身体を、保持具3の胸腹サポート部31、側面サポート部32、頭部サポート部33、股関節支持機構34及び吊上げベルト35により、分散して保持することで、保持具3から被介護者への集中的な負荷を抑制し、その負担を効果的に軽減することができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係る移乗装置の概略を示す図であり、保持具により被介護者を保持した状態の一例を示す図である。第2実施形態に係る移乗装置20の保持具4において、一対の吊上げベルト41は、一対の側面サポート部32の先端部に夫々取り付けられている。また、各吊上げベルト41の先端部には、クリップなどの挟込み機構42が夫々設けられている。挟込み機構42は、被介護者の下肢部の着衣等を挟み込み、下肢部を吊上げ、保持することができる。
吊上げベルト41は、伸縮性の材料により構成されており、被介護者の体格に合わせて、長さ調節が可能である。なお、吊上げベルト41の挟込み機構42を吊り下げ、その状態で被介護者の下肢部の着衣等を挟み込んでもよく(図6(a))、クロスさせた状態で被介護者の下肢部の着衣等を挟み込んでもよい(図6(b))。吊上げベルト41をクロスさせることにより、被介護者をより安定的に保持することができる。
第2実施形態に係る移乗装置20において、他の構成は、第1実施形態に係る移乗装置10と略同一である。従って、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以上、第2実施形態に係る移乗装置20において、被介護者の身体を、保持具4の胸腹サポート部31、側面サポート部32、頭部サポート部33、股関節支持機構34及び吊上げベルト41により、分散して保持することで、保持具4から被介護者への集中的な負荷を抑制し、その負担を効果的に軽減することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施形態において、保持具3、4の一対の側面サポート部43は、被介護者の側面に沿って変形可能な、樹脂等の弾性体で構成されていてもよい。この場合、例えば、横幅の広い被介護者がそれよりも狭い一対の側面サポート部43間に入る場合(図7(a))、一対の側面サポート部43間は、例えば、広がるようにして、変形する(図7(b))。
これにより、被介護者は、容易に側面サポート部43間に入ることができる。また、側面サポート部43と被介護者の側面とは、適切な面圧で接触することから、被介護者に掛る負担を低く抑えつつ、被介護者の側面を側面サポート部43により適切に保持することができる。なお、一対の側面サポート部43の間隔調整は、機械的な調整機構を用いることなく、側面サポート部43を弾性体で構成するだけで、容易に実現できる。したがって、大幅なコスト削減効果も期待できる。
さらに、側面サポート部43の両先端部には、両先端部を相互に連結し、取付/取外し可能な連結部材44が取付けられていてもよい(図8)。これにより、被介護者が側面サポート部43間から後方へ落下するのを確実に防止することができる。また、被介護者と保持具3、4との接触面積を増加させることで、その接触面圧を減少させることができる。したがって、移乗時における被介護者の負担を軽減することができ、例えば、被介護者に与える不快感等を低減することができる。
1 台車部
2 ロボットアーム部
3、4 保持具
10、20 移乗装置
14 制御装置
31 胸腹サポート部
32 側面サポート部
33 頭部サポート部
34 股関節支持機構
34a 支持部
34b 先端部
35、41 吊上げベルト
42 挟込み機構
44 連結部材

Claims (16)

  1. 移動可能な台車部と、
    前記台車部に、その一端が回動可能に連結されたアーム部と、
    前記アーム部の他端に取付けられ、人を抱きかかえるように保持する保持具と、を備える移乗装置であって、
    前記保持具は、人の股関節を支持する股関節支持機構を有する、ことを特徴とする移乗装置。
  2. 請求項1記載の移乗装置であって、
    前記股関節支持機構は、その先端部が人の両股関節に夫々当接し、支持する一対の支持部を有する、ことを特徴とする移乗装置。
  3. 請求項2記載の移乗装置であって、
    前記支持部の先端部は、股関節に沿って略ハ字状に形成されている、ことを特徴とする移乗装置。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の移乗装置であって、
    前記保持具は、人の胸部及び腹部に当接し、該胸部及び腹部を保持する胸腹サポート部と、該胸腹サポート部の両側から夫々延び、人の両脇部を保持する一対の側面サポート部と、人の頭部を保持する頭部サポート部と、を有する、ことを特徴とする移乗装置。
  5. 請求項4記載の移乗装置であって、
    前記側面サポート部は、人の側面に沿って変形可能な弾性体で構成されている、ことを特徴とする移乗装置。
  6. 請求項4又は5記載の移乗装置であって、
    前記側面サポート部の両先端部には、該両先端部を相互に連結する連結部材が取付けられている、ことを特徴とする移乗装置。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか1項記載の移乗装置であって、
    前記保持具には、人の下肢部を吊り上げる吊上げベルトが取付けられている、ことを特徴とする移乗装置。
  8. 請求項7記載の移乗装置であって、
    前記吊上げベルトは、前記胸腹サポート部の下部に取り付けられている、ことを特徴とする移乗装置。
  9. 請求項7記載の移乗装置であって、
    一対の前記吊上げベルトは、前記一対の側面サポート部の先端部に夫々取り付けられており、前記吊上げベルトの先端部には、挟み込みが可能な挟込み機構が設けられている、ことを特徴とする移乗装置。
  10. 移動可能な台車部と、前記台車部に、その一端が回動可能に連結されたアーム部と、前記アーム部の他端に取付けられ、人を抱きかかえるように保持する保持具と、を備える移乗装置の移乗方法であって、
    人の股関節を支持する股関節支持工程を含む、ことを特徴とする移乗装置の移乗方法。
  11. 請求項10記載の移乗装置の移乗方法であって、
    前記股関節支持工程において、一対の支持部の先端部を人の両股関節に夫々当接させ、支持する、ことを特徴とする移乗装置の移乗方法。
  12. 請求項10又は11記載の移乗装置の移乗方法であって、
    人の下肢部を吊上げベルトにより吊り上げる吊上げ工程を含む、ことを特徴とする移乗装置の移乗方法。
  13. 人を保持し、移乗させるための保持具であって、
    前記保持具は、人の股関節を支持する股関節支持機構を有する、ことを特徴とする保持具。
  14. 請求項13記載の保持具であって、
    前記股関節支持機構は、その先端部が人の両股関節に夫々当接し、支持する一対の支持部を有する、ことを特徴とする保持具。
  15. 請求項14記載の保持具であって、
    前記支持部の先端部は、股関節に沿って略ハ字状に形成されている、ことを特徴とする保持具。
  16. 請求項13乃至15のうちいずれか1項記載の保持具であって、
    人の下肢部を吊り上げる吊上げベルトが取付けられている、ことを特徴とする保持具。
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