JP4778099B1 - 移乗介護補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】寝ている被介護者3をベッドから起き上がらせ、その状態から、車椅子へといった移乗介護において、介護者4の負担を今まで以上に軽減する移乗介護補助具の提供をすること。
【解決手段】 両端に内側、外側両方に面ファスナー13を有した腰用ベルト11と臀部支持ベルト12からなる被介護者が装着する被介護者用ベルト1と、背面に面ファスナー13と対になる面ファスナー21を有し介護者が着用するベスト2を組み合わせて使用することによって負担を軽減する。
【選択図】図1
【解決手段】 両端に内側、外側両方に面ファスナー13を有した腰用ベルト11と臀部支持ベルト12からなる被介護者が装着する被介護者用ベルト1と、背面に面ファスナー13と対になる面ファスナー21を有し介護者が着用するベスト2を組み合わせて使用することによって負担を軽減する。
【選択図】図1
Description
本発明は、自力で歩くこと、立ち上がること、更にベッドに座らせたり寝かせたりすることが困難な患者などの被介護者を、介護者がベッド等から車椅子等に抱きかかえて移乗させる際に、安全かつ介護者に負担のかからない抱き起こし、及び移乗介護を補助する移乗介護補助具に関する。
介護現場では被介護者の寝起きやベッドと車椅子等との相互移乗は、介護者にとって重労働である。従って、介護者に極めて過酷な仕事が要求されることになっており、多くの介護者が腰を痛めるという問題が多々発生している。従来、上記したような介護の仕事の重労働の軽減を図るべく様々な介護補助具が開発されている。しかし、現実には、通常、ベッドから車椅子へといった移乗を介護する際には、介護者が被介護者のズボンの裾を掴んで立ち上がらせ、歩行しやすくさせ移乗させることが行われている。
上記したように、介護の仕事での介護者の肉体的な負担の軽減を図るべく、被介護者の腰部から臀部にかけて、巻きつける幅広のベルトの背面部に把持部を設け、被介護者の歩行を促し、移乗させやすくする介護用補助ベルトの補助具が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、特許文献1は比較的取付け容易な介護ベルトとして幅広い本体の両端に着脱自在な係脱部を設け、背面には、把持部を設けて介護ベルトを腰部回りに取付けて介護者が把持部を保持し、被介護者の歩行や、立ち上がり、更に、ベッドに座らせたりすることを助けるものである。
従来の移乗介護における問題は、上記したようにズボンの裾をつかむので、ズボンが被介護者の股に食い込み、身体への苦痛、負担になる点である。介護者は、不安定な把持になるので、自分の身体で支えようとし、介護者の腰、腕に大きな負担がかかることが多い。このように、介護者が安定した把持をすることが難しく、両者の負担につながるという問題がある。
本発明の目的は、介護者の安定した把持を補助し、介護者への負担を軽減することである。本発明の1の態様は、上記目的を達成するために、被介護者と介護者が正対している状態にて使用される移乗介護補助具であって、被介護者用ベルト1と介護者用ベスト2を有し、前記被介護者用ベルト1は、両端に、介護者用ベスト2へ被介護者用ベルト1を脱着可能とする面ファスナー13を有する被介護
本発明によれば、上記の被介護者用ベルト1と介護者が着用する面ファスナー21を有するベスト2を併用することで、介護者と被介護者の密着の度合いを高めることが可能で、被介護者の腕力によらない重心移動を用いた抱き起こしを補助することが可能で、介護者の腰、及び腕への負担を大きく軽減し効率的に介護することができる。
以下、本発明の移乗介護補助具の実施例を用いて具体的に説明する。
実施例1の移乗介護補助具は、被介護者用ベルト1と介護者用ベスト2を有する。図1は被介護者用ベルト1の概略図である。被介護者用ベルト1は、布製で、被介護者の腰に巻き腰部を支える腰用ベルト11と、股下を通し臀部を支える臀部支持ベルト12を有する。腰用ベルト11は、その両端内側と外側に面ファスナー21と対をなす面ファスナー13を貼付けてある。腰用ベルト11は、フック17を有する。その臀部支持ベルト12は2本あり、ともに腰用ベルト11の一辺側中央部付近に一端を縫い付けられている。2本の臀部支持ベルト12が斜めに交差するよう腰用ベルト11に対して角度をもたせて縫製してある。2本の臀部支持ベルト12のそれぞれの先端にリング18を有する。図3は臀部支持ベルト12を固定するベルト固定具15の概略図である。ベルト固定具15は、被介護者用ベルト1との間に空隙を有し、そこに、腰用ベルト11を通すことで固定する。腰用ベルト11は被介護者と接しない面に、臀部支持ベルト12を固定するベルト固定具15を有する。腰用ベルト11のベルト固定具15を有している面の中央部に把手16を有する。
図2は介護者が着用する介護者用ベスト2の概略図である。図2には、介護者用ベスト2の前面側、背面側を左右に並べて示してある。介護者用ベスト2は、布製で、背面全体に面ファスナー13と対をなす面ファスナー21を有し、被介護者用ベルト1を脱着可能である。
<使用方法の例>
介護者4が介護者用ベスト2を着用する。
介護者4が介護者用ベスト2を着用する。
図4は被介護者用ベルト1を被介護者3の下に敷いた図である。図4に表した被介護者用ベルト1は臀部支持ベルト12をベルト固定具15に固定された状態である。図5は、介護者4が被介護者3を被介護者用ベルト1の面ファスナー13と介護者用ベスト2の面ファスナー21を張り付けた状態で抱き起こしている図である。図6は図5の状態を横から見た図である。仰向けになっている被介護者3の背の下に、被介護者用ベルト1を斜めに敷き、被介護者用ベルト1両端の面ファスナー13の一端を介護者4の着用している介護者用ベスト2の肩の面ファスナー21と、もう一端の面ファスナー13を介護者4が着用している介護者用ベスト2の腰に面ファスナー21に付け、被介護者3を抱き起こす。
介護者用ベスト2に貼り付けた腰用ベルト11の面ファスナー13を剥がし、臀部支持ベルト12を被介護者3の股下を通し、リング18をフック17に固定して適度に締付け、腰用ベルト11を座っている状態の被介護者3の腰に巻く。
腰用ベルト11の把手16をつかみ、移乗介護を行う。
本発明の実施例2の移乗介護補助具は、臀部支持ベルト以外は、実施例1と同じである。図7は実施例2の移乗介護補助具の臀部支持ベルト12の概略図である。臀部支持ベルト12の股下部分における被介護者との接触面積を広くとり、臀部を支える臀部支持具14を備えることによって被介護者の股下部分へのベルトの食い込みを緩和でき、かつ、移乗介護時の安定感を増すことができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施例では、被介護者用ベルト1は布製としたが、革製であっても良い。又、布製で何層にも重ねたベルトであっても良いし、エアクッション構造を有したベルトでも良い。
1 被介護者用ベルト
11 腰用ベルト
12 臀部支持ベルト
13 面ファスナー
14 臀部支持具
15 ベルト固定具
16 把手
17 フック
18 リング
2 介護者用ベスト
21 面ファスナー
3 被介護者
4 介護者
11 腰用ベルト
12 臀部支持ベルト
13 面ファスナー
14 臀部支持具
15 ベルト固定具
16 把手
17 フック
18 リング
2 介護者用ベスト
21 面ファスナー
3 被介護者
4 介護者
Claims (2)
- 被介護者と介護者が正対している状態にて使用される移乗介護補助具であって、被介護者用ベルト1と介護者用ベスト2を有し、前記被介護者用ベルト1は、両端に、介護者用ベスト2へ被介護者用ベルト1を脱着可能とする面ファスナー13を有する被介護者の腰に巻き腰部を支える腰用ベルト11と腰用ベルト11に付随するリング18と前記リング18と接続するフック17を有する被介護者の股下を通し臀部を支える臀部支持ベルト12とから構成され、前記介護者用ベスト2は、背面外側に面ファスナー13と対をなす面ファスナー21を有することを特徴とする移乗介護補助具。
- 前記腰用ベルト11が、股下を通すベルトを固定するベルト固定具15を有することを特徴とする請求項1記載の移乗介護補助具。
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JP2010108708A JP4778099B1 (ja) | 2010-04-16 | 2010-04-16 | 移乗介護補助具 |
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Publication Number | Publication Date |
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