JP5359633B2 - 身体保持具及び移乗支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自立歩行が困難な人がベッドから車椅子へ、また車椅子から便座等へ乗り移るような動作を行う場合に、これらの乗り移りの動作を支援する移乗支援装置に用いられる身体保持具及び当該身体保持具を備える移乗支援装置に関する。
自立歩行が困難な被介護者にとって、ベッドから車椅子への移乗といった乗り移りの動作を一人で自立して行うことは容易でない。そのため、通常は介護者の手助けが必要となるが、移乗の手助けは介護者にとって肉体的な負担が大きく、また、被介護者にとっても精神的な負担が大きい。そのため、近年、自立歩行が困難な人の移乗動作を支援する移乗支援装置が多く開発されている。
例えば特許文献1の移乗支援装置は、キャスターを有する台座上に支柱が立設されており、当該支柱に横枠が昇降可能に設けられている。当該横枠の先端部には、被介護者が保持される受板が傾動可能に設けられている。この受板は、基板に胸を接触させた被介護者を抱持することができるように、円弧状の補助板を備える。
特公平7−16510号公報
特許文献1の受板(身体保持具)は、基板に胸を接触させて被介護者を保持する構成とされている。しかし、胸などの身体部位は、日常生活で大きな荷重を受けるような構造になっていない。そのため、被介護者への負担が大きく、長時間の移乗動作の実施が困難になる等の課題を有する。
また、胸などの身体部位のみに局所的な荷重が掛かるので、やはり被介護者への負担が大きく、長時間の移乗動作の実施が困難になる等の課題を有する。
本発明は、被介護者への負担が小さく、長時間の移乗動作の実施が容易な身体保持具及び移乗支援装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る身体保持具は、被介護者の移乗を支援する装置の構成要素である、前記被介護者を保持する身体保持具であって、前記被介護者の肘のせ部と、前記被介護者の前腕部の接触部と、を備える。被介護者の体重が掛かる肘や前腕部は、身体部位のなかでも、荷重が掛かっても血流や神経が圧迫され難く、荷重に強い部位である。そのため、被介護者への負担が小さく、長時間の移乗動作の実施が容易となる。特に、肘と前腕部との両方で分散して、被介護者の体重を受け止めるので、各身体部位への負担を軽減でき、やはり被介護者への負担が小さく、長時間の移乗動作の実施が容易となる。
前記被介護者の前腕部が収められる溝部を備え、前記溝部の下端面は、前記被介護者の肘をのせる肘のせ部とされ、前記溝部の底面は、前記被介護者の前腕部を接触させる接触部とされること、が好ましい。これにより、簡単に肘のせ部及び前腕部の接触部を形成することができる。
前記溝部は、前記被介護者が両肘及び両手首を向かい合わせ、胸の前に揃えた状態で、前記被介護者の前腕部を収めることができるように配置されていること、が好ましい。この体勢で肘を下から支えると、肘と肩との位置関係が定まり、肘から肩にかけての骨格を中心として被介護者の体重を支えることが可能となる。そのため、被介護者は力まなくても、身体保持具に保持されることが可能となる。
前記溝部の幅寸法又は深さを調整する第1調整手段を備えること、が好ましい。これにより、被介護者の個々で異なる前腕部の形状に応じて、溝部の幅寸法や高さを調整することができる。
前記被介護者が握るハンドル部を備えること、が好ましい。これにより、移乗動作中に被介護者がハンドル部を握り、被介護者の姿勢を安定させたり、被介護者に安心感を与えたりすることができる。
前記ハンドル部の位置を調整する第2調整手段を備えること、が好ましい。これにより、被介護者の前腕部の長さに応じてハンドル部の高さを調整することができる。
前記身体保持具の上面に顎のせ部を設けること、が好ましい。これにより、身体部位のなかでも重量を有する頭部を固定することができ、移乗動作を安定させることができる。また、被介護者の負担も軽減することができる。
前記被介護者の落下防止手段を備えること、が好ましい。これにより、被介護者の移乗動作中に当該被介護者の落下を防止することができ、被介護者に安心感を与えることができ、被介護者の安全を確保することもできる。
本発明に係る移乗支援装置は、上述の身体保持具を備える。これにより、被介護者への負担が小さくでき、長時間の移乗動作の実施が容易となる。
以上、説明したように、本発明によると、被介護者への負担が小さく、長時間の移乗動作の実施が容易な身体保持具及び移乗支援装置を提供することができる。
本発明に係る移乗支援装置を示す図であり、身体保持具により被介護者を保持した状態を示す図である。 本発明に係る移乗支援装置の台車部を示す図であり、下方から見た図である。 本発明に係る移乗支援装置の台車部及びロボットアーム部を示す模式図である。 本発明に係る移乗支援装置のシステム構成を示すブロック図である。 (a)ロボットアーム部の取付部に操作部が設けられている状態を示す図である。(b)操作部の操作ハンドル、操作スイッチ、及び力センサを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る身体保持具により被介護者を保持した状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る身体保持具を示す斜視図である。 (a)本発明の第1実施形態に係る身体保持具を示す平面図である。(b)本発明の第1実施形態に係る身体保持具を示す正面図である。(c)本発明の第1実施形態に係る身体保持具を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る身体保持具に被介護者が保持される際の当該被介護者の体勢を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る身体保持具を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る身体保持具により被介護者を保持した状態を示す斜視図である。 本発明に係る異なる身体保持具により被介護者を保持した状態を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を説明する。
移乗支援装置10は、図1に示すように、台車部1と、台車部1に連結されたロボットアーム部2と、ロボットアーム部2に取付けられた身体保持具3と、台車部1及びロボットアーム部2の駆動を制御する制御装置17(図4)と、を備えている。
台車部1は、台車本体11と、台車部1を押して移動させるためのハンドル部12と、台車本体11の前方に取付けられた左右一対の前方補助輪13と、台車本体11の後方に取付けられた左右一対の後方補助輪14と、台車本体11の略中央部に取付けられ、台車部1を駆動する左右一対の駆動車輪15と、を有している(図2)。
前方補助輪13と後方補助輪14とは、台車本体11の方向転換が可能なように、台車本体11に対して回転可能なように取付けられている。なお、台車本体11には、一対の前方補助輪13と一対の後方補助輪14とが夫々取付けられているが、取付けられる補助輪の数は任意でよい。
左右一対の駆動車輪15には、各駆動車輪15を駆動する左右一対の第6モータ16が夫々連結されている。各第6モータ16は、左右の駆動車輪15を独立して回転駆動させることができる。
したがって、例えば、第6モータ16は、左右の駆動車輪15の回転差を生じさせることで、台車部1を任意の方向へ旋回させ、正転又は逆転させることで、台車部1を前進又は後進させることができる。このように、移乗支援装置10を前進、後進、又は旋回させ、任意の位置へ移動させることができる。
ロボットアーム部(アーム部)2は、第1アーム部21と、第2アーム部22と、第3アーム部23と、取付部24と、を有する多関節型アームである(図3)。第1アーム部21は、ヨー軸及びピッチ軸回りの回転が可能となるように、台車本体11の土台部11aに対して、第1関節部51を介して連結されている。第2アーム部22は、ピッチ軸回りの回転が可能となるように、第1アーム部21に対して、第2関節部52を介して連結されている。
第3アーム部23の一端は、ピッチ軸回りで回転が可能となるように、第2アーム部22に対して、第3関節部53を介して連結されている。また、第3アーム部23の他端には、ロール軸回りの回転が可能となるように、身体保持具3を取付けるための取付部24が第4関節部54を介して連結されている。
取付部24は、身体保持具3の取付け/取外しが可能な周知の取付構造(例えば、ボルト及びナットを用いた締結構造、嵌合構造)を有している。この取付部24の取付構造により、介護者は適切な身体保持具3の取付け、取外し、変更等を容易に行うことができる。
なお、ヨー軸とは、第1アーム部21の回転軸であり、鉛直方向の軸である。また、ピッチ軸とは、第1乃至第3アーム部21、22、23を上下方向へ回動させる際の回転軸である。さらに、ロール軸とは、第3アーム部23に対して取付部24及び身体保持具3を回転させる際の回転軸であり、第3アーム部23の軸線に相当する。
台車本体11の土台部11aには、第1アーム部21をヨー軸回りに回転駆動する第1モータ61が設けられている。また、第1関節部51には、第1アーム部21をピッチ軸回りに回転駆動する第2モータ62が設けられている。さらに、第2関節部52には、第2アーム部22をピッチ軸回りに回転駆動する第3モータ63が設けられている。第3関節部53には、第3アーム部23をピッチ軸回りに回転駆動する第4モータ64が設けられている。第4関節部54には、取付部24及び身体保持具3をロール軸回りに回転駆動する第5モータ65が設けられている。
第1乃至第6モータ61、62、63、64、65、16は、制御装置17に駆動回路18を介して接続されており、制御装置17からの制御信号に基づいて、回転駆動する。
さらに、土台部11a及び第1乃至第4関節部51、52、53、54には、第1乃至第5モータ61、62、63、64、65の回転駆動量を検出する、ポテンショメータ等の回転センサ71、72、73、74、75が夫々設けられている。回転センサ71、72、73、74、75は、制御装置17に接続されており、検出した回転駆動量を制御装置17に対して出力する。
図4は、本発明の一実施形態に係る移乗支援装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。台車部1には、第1乃至第6モータ61、62、63、64、65、16の回転駆動を制御する制御装置(制御部)17が設けられている。
制御装置17は、制御処理、演算処理等と行うCPU(Central Processing Unit)17aと、CPU17aによって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)17bと、処理データ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)17cと、を有する、マイクロコンピュータを中心に構成されている。
ロボットアーム部2の取付部24には、介護者(操作者)が移乗支援装置10を操作するための操作部25が設けられている(図5(a))。また、操作部25は、例えば、操作ハンドル25aと、操作ハンドル25aに設けられた操作スイッチ25bと、を有している(図5(b))。
操作ハンドル25aは、力センサ25cを介して、ロボットアーム部2の取付部24に連結されている。この力センサ25cは、操作ハンドル25aに対して加えられた操作力の大きさ、方向、モーメント等の操作情報を検出することができる。力センサ25cは、検出した操作情報に応じた操作信号を、制御装置17に対して出力する。
例えば、介護者が、操作ハンドル25aを握り、ロボットアーム部2を移動させたい方向へ、操作力を加えると、力センサ25cは、その操作力の大きさ及び方向に応じた操作信号を、制御装置17に対して出力する。
制御装置17は、力センサ25cからの操作信号と、回転センサ71、72、73、74、75からの回転駆動量と、に基づいて、第1乃至第5モータ61、62、63、64、65のフィードバック制御を行う。これにより、介護者は、ロボットアーム部2の身体保持具3を、所望の位置へ容易かつ正確に移動させることができる。
操作スイッチ25bは、押圧することでオン/オフ切替可能なスイッチであり、制御装置17に接続されている。操作スイッチ25bは、押圧されオン状態になると、オン信号を継続的に制御装置17に対して出力する。
制御装置17は、操作スイッチ25bからオン信号が入力されている間だけ、力センサ25cからの操作力に応じた操作信号を受け付け、その操作信号に基づいて、第1乃至第6モータ61、62、63、64、65、16を制御する。このように操作スイッチ25bを操作しつつ、操作ハンドル25aを操作することで、移乗支援装置10の誤操作及び誤動作を適切に抑制することができる。
なお、操作部25は、ロボットアーム部2の取付部24に取付けられているが、これに限らず、例えば、台車部1のハンドル部12に取付けられていてもよく、介護者が操作可能であれば任意の位置に取付け可能である。
身体保持具3は、図6に示すように、ロボットアーム部2の取付部24に取付けられており、被介護者を保持することができる。
身体保持具3は、ロボットアーム部2の取付部24に取り付けられた面と逆側の面、即ち被介護者と対峙する側の面が当該被介護者の両腕の前腕部と接触するのに十分な広さを有するベース部31を備える。ベース部31は、少なくとも被介護者と対峙する側の面周辺がウレタン等の材質で構成されている。但し、ベース部31の材質は、ウレタンに限らず、後述するように、被介護者の前腕部を良好に固定することができ、且つ感触が柔らかい材質であれば良い。
身体保持具3は、図7に示すように、被介護者の肘のせ部32、被介護者の前腕部の接触部33を備える。つまり、ベース部31には、被介護者の前腕部が収められる溝部34が形成されている。溝部34は略上下方向に配置されている。溝部34の上端部は解放されている。溝部34の深さDは、図8に示すように、当該溝部34に被介護者の前腕部を略完全に収めることができ、溝部34の下端面341に被介護者の肘を載置させることができるように、設定されている。溝部34の幅寸法T及び高さHは、被介護者の前腕部を収めることができるように、設定されている。その結果、当該溝部34の下端面341は、被介護者の肘をのせる肘のせ部32とされる。当該溝部34の底面342は、被介護者の前腕部を接触させる接触部33とされる。
このとき、身体保持具3は溝部34の幅寸法T又は/及び深さDを調整する第1調整手段を備えていることが好ましい(図示省略)。例えば、第1調整手段として、溝部34の内周面に空気等によって伸縮する伸縮手段を配置することで、溝部34の幅寸法Tや深さDを調整することができる。また、第1調整手段として、溝部34の内方に向かって復元力を発現するバネ等の反発部材を、当該溝部34の内側面に設けることで、溝部34の幅寸法Tや深さDを調整することができる。さらに、第1調整手段として、溝部34の内周面に低反発ウレタン等のマット部材を配置することで、溝部34の幅寸法Tや深さDを調整することができる。要するに、第1調整手段は、溝部34の幅寸法Tや深さDを調整することができる機構であれば良い。これにより、被介護者の個々で異なる前腕部の形状に応じて、溝部34の幅寸法Tや深さDを調整することができる。
このような身体保持具3に対して、被介護者は溝部34に前腕部を収めて、溝部34の下端面341(肘のせ部32)に肘を載置させ、凭れかかって溝部34の底面342(接触部33)に前腕部を接触させると、当該身体保持具3に保持される。つまり、被介護者は移乗可能な状態とされる。このとき、被介護者の体重が掛かる肘や前腕部は、身体部位のなかでも、荷重が掛かっても血流や神経が圧迫され難く、荷重に強い部位である。そのため、被介護者への負担が小さく、長時間の移乗動作の実施が容易となる。特に、肘と前腕部との両方で分散して、被介護者の体重を受け止めるので、各身体部位への負担を軽減でき、やはり被介護者への負担が小さく、長時間の移乗動作の実施が容易となる。また、ベース部31の被介護者と対峙する側の面における溝部34の間部分に、被介護者の胸を接触させると、より被介護者の体重を分散することができ、好都合である。さらに、ベース部31に溝部34を形成することで、簡単に肘のせ部32及び前腕部の接触部33を形成することができる。
隣接する二つの溝部34は、図9に示すように、被介護者が両肘及び両手首を向かい合わせて、胸の前に揃えた状態で、被介護者の前腕部を収めることができるように、間隔等が設定されていることが好ましい。この体勢で肘を下から支えると、肘と肩との位置関係が定まり、肘から肩にかけての骨格を中心として被介護者の体重を支えることが可能となる。そのため、被介護者は力まなくても、身体保持具に保持されることが可能となる。
また、ベース部31の上面における溝部34の間部分は、図6及び図8(a)に示すように、被介護者の顎をのせる顎のせ部35とされていることが好ましい。被介護者の移乗動作中に、顎のせ部35に被介護者の顎をのせることで、身体部位のなかでも重量を有する頭部を固定することができ、移乗動作を安定させることができる。また、被介護者の負担も軽減することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態の身体保持具301は、図10に示すように、溝部34内に被介護者が握るハンドル部36を備えている。移乗動作中に被介護者がハンドル部36を握ることで、被介護者の姿勢を安定させたり、被介護者に安心感を与えたりすることができる。なお、ハンドル部36は、被介護者が手で握ることができる形状であれば、特に限定されない。本実施形態のハンドル部36は、コの字形状とされており、下端部が溝部34の底面342に連結されている。但し、上述のように、被介護者が両肘及び両手首を向かい合わせて、胸の前に揃えた状態で、身体保持具に保持されることが好ましいので、溝部34における隣の溝部34側の側面にハンドル部36が設けられていることが好ましい。
このとき、身体保持具301はハンドル部36の位置を調整する第2調整手段を備えていることが好ましい(図示省略)。第2調整手段は、例えば溝部34に設けられた上下方向のレール部材に、ハンドル部36の下端部が摺動可能に連結され、当該ハンドル部36をレール部材に沿って駆動手段で移動させる構成とされるが、この限りでない。要するに、第2調整手段は、ハンドル部36の位置を調整することができる構成であれば良く、ハンドル部36を溝部34の高さ方向でなく、深さ方向に位置調整できる構成でも良く、さらにハンドル部36を溝部34の高さ方向及び深さ方向に位置調整できる構成でも良い。これにより、被介護者の前腕部の長さや太さ等に応じてハンドル部36の位置を調整することができる。
なお、ハンドル部36はベース部31に対して取り外し可能な構成とされていることが好ましい。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態の身体保持具302は、図11に示すように、被介護者の落下防止手段37を備えている。落下防止手段37は、例えば自動車の2点式シートベルトと略同様の構成とされている。つまり、落下防止手段37は、身体保持具302の左右一方の側面にベルト371の一端部が連結されている。ベルト371の他端部には、締結手段372の雄側が連結されている。身体保持具302の他方の側面に締結手段372の雌側が連結されている。身体保持具302に被介護者が保持された状態で、ベルト371を当該被介護者の背面側に通して、締結手段372の雄側と雌側とを締結させる。これにより、被介護者の移乗動作中に当該被介護者の落下を防止することができ、被介護者に安心感を与えることができ、被介護者の安全を確保することもできる。
以上、本発明に係る身体保持具及び移乗支援装置の実施形態を説明したが、上記の構成に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
例えば、上記実施形態の身体保持具は、肘のせ部32や前腕部の接触部33を形成するために、溝部34を形成しているが、この限りでない。すなわち、図12に示す身体保持具303は、ベース部31から被介護者側に突出するように肘のせ部32を設け、ベース部31の被介護者と対峙する側の面を前腕部の接触部33としている。このとき、ハンドル部はベース部31の被介護者と対峙する側の面に設けられる。
例えば、上記実施形態の身体保持具は、第1実施形態で説明した移乗支援装置に好適に用いられるが、移乗支援装置の構成は上述の限りでない。
例えば、上記実施形態の落下防止手段37は、自動車の2点式シートベルトと略同様の構成とされているが、この限りでない。すなわち、落下防止手段は、移乗動作中の介護者の落下を防止することができる構成であれば良い。
1 台車部、11 台車本体、11a 土台部
2 ロボットアーム部
3、301、302、303 身体保持具
31 ベース部、32 肘のせ部、33 前腕部の接触部
34 溝部、341 溝部の下端面、342 溝部の底面
35 顎のせ部
36 ハンドル部
37 落下防止手段、371 ベルト、372 締結手段
10 移乗支援装置
12 ハンドル部
13 前方補助輪
14 後方補助輪
15 駆動車輪
16 第6モータ
17 制御装置
18 駆動回路
21〜23 第1〜第3アーム部
24 取付部
25 操作部、25a 操作ハンドル、25b 操作スイッチ、25c 力センサ
51〜54 第1〜第4関節部
61〜65 第1〜第5モータ
71〜75 回転センサ

Claims (6)

  1. 被介護者の移乗を支援する装置の構成要素である、前記被介護者を保持する身体保持具であって、
    前記被介護者の前腕部が収められる溝部を備え、
    前記溝部の下端面は、前記被介護者の肘をのせる肘のせ部とされ、
    前記溝部における前記被介護者と対峙する面は、当該被介護者の前腕部の接触部とされ、
    前記溝部は、前記被介護者が両肘及び両手首を向かい合わせ、胸の前に揃えた状態で、前記被介護者の前腕部を収めることができるように、前記被介護者の前腕部が収められた状態で略上下方向に配置され
    前記肘のせ部と反対側の前記身体保持具の外周面に顎のせ部を備える身体保持具。
  2. 前記溝部の幅寸法又は深さを調整する第1調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の身体保持具。
  3. 前記被介護者が握るハンドル部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の身体保持具。
  4. 前記ハンドル部の位置を調整する第2調整手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の身体保持具。
  5. 前記被介護者の落下防止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の身体保持具。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の身体保持具を備える移乗支援装置。
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