JP5359633B2 - 身体保持具及び移乗支援装置 - Google Patents
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Description
また、胸などの身体部位のみに局所的な荷重が掛かるので、やはり被介護者への負担が大きく、長時間の移乗動作の実施が困難になる等の課題を有する。
本発明の第1実施形態を説明する。
移乗支援装置10は、図1に示すように、台車部1と、台車部1に連結されたロボットアーム部2と、ロボットアーム部2に取付けられた身体保持具3と、台車部1及びロボットアーム部2の駆動を制御する制御装置17(図4)と、を備えている。
さらに、土台部11a及び第1乃至第4関節部51、52、53、54には、第1乃至第5モータ61、62、63、64、65の回転駆動量を検出する、ポテンショメータ等の回転センサ71、72、73、74、75が夫々設けられている。回転センサ71、72、73、74、75は、制御装置17に接続されており、検出した回転駆動量を制御装置17に対して出力する。
なお、操作部25は、ロボットアーム部2の取付部24に取付けられているが、これに限らず、例えば、台車部1のハンドル部12に取付けられていてもよく、介護者が操作可能であれば任意の位置に取付け可能である。
身体保持具3は、ロボットアーム部2の取付部24に取り付けられた面と逆側の面、即ち被介護者と対峙する側の面が当該被介護者の両腕の前腕部と接触するのに十分な広さを有するベース部31を備える。ベース部31は、少なくとも被介護者と対峙する側の面周辺がウレタン等の材質で構成されている。但し、ベース部31の材質は、ウレタンに限らず、後述するように、被介護者の前腕部を良好に固定することができ、且つ感触が柔らかい材質であれば良い。
本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態の身体保持具301は、図10に示すように、溝部34内に被介護者が握るハンドル部36を備えている。移乗動作中に被介護者がハンドル部36を握ることで、被介護者の姿勢を安定させたり、被介護者に安心感を与えたりすることができる。なお、ハンドル部36は、被介護者が手で握ることができる形状であれば、特に限定されない。本実施形態のハンドル部36は、コの字形状とされており、下端部が溝部34の底面342に連結されている。但し、上述のように、被介護者が両肘及び両手首を向かい合わせて、胸の前に揃えた状態で、身体保持具に保持されることが好ましいので、溝部34における隣の溝部34側の側面にハンドル部36が設けられていることが好ましい。
なお、ハンドル部36はベース部31に対して取り外し可能な構成とされていることが好ましい。
本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態の身体保持具302は、図11に示すように、被介護者の落下防止手段37を備えている。落下防止手段37は、例えば自動車の2点式シートベルトと略同様の構成とされている。つまり、落下防止手段37は、身体保持具302の左右一方の側面にベルト371の一端部が連結されている。ベルト371の他端部には、締結手段372の雄側が連結されている。身体保持具302の他方の側面に締結手段372の雌側が連結されている。身体保持具302に被介護者が保持された状態で、ベルト371を当該被介護者の背面側に通して、締結手段372の雄側と雌側とを締結させる。これにより、被介護者の移乗動作中に当該被介護者の落下を防止することができ、被介護者に安心感を与えることができ、被介護者の安全を確保することもできる。
例えば、上記実施形態の身体保持具は、肘のせ部32や前腕部の接触部33を形成するために、溝部34を形成しているが、この限りでない。すなわち、図12に示す身体保持具303は、ベース部31から被介護者側に突出するように肘のせ部32を設け、ベース部31の被介護者と対峙する側の面を前腕部の接触部33としている。このとき、ハンドル部はベース部31の被介護者と対峙する側の面に設けられる。
例えば、上記実施形態の身体保持具は、第1実施形態で説明した移乗支援装置に好適に用いられるが、移乗支援装置の構成は上述の限りでない。
例えば、上記実施形態の落下防止手段37は、自動車の2点式シートベルトと略同様の構成とされているが、この限りでない。すなわち、落下防止手段は、移乗動作中の介護者の落下を防止することができる構成であれば良い。
2 ロボットアーム部
3、301、302、303 身体保持具
31 ベース部、32 肘のせ部、33 前腕部の接触部
34 溝部、341 溝部の下端面、342 溝部の底面
35 顎のせ部
36 ハンドル部
37 落下防止手段、371 ベルト、372 締結手段
10 移乗支援装置
12 ハンドル部
13 前方補助輪
14 後方補助輪
15 駆動車輪
16 第6モータ
17 制御装置
18 駆動回路
21〜23 第1〜第3アーム部
24 取付部
25 操作部、25a 操作ハンドル、25b 操作スイッチ、25c 力センサ
51〜54 第1〜第4関節部
61〜65 第1〜第5モータ
71〜75 回転センサ
Claims (6)
- 被介護者の移乗を支援する装置の構成要素である、前記被介護者を保持する身体保持具であって、
前記被介護者の前腕部が収められる溝部を備え、
前記溝部の下端面は、前記被介護者の肘をのせる肘のせ部とされ、
前記溝部における前記被介護者と対峙する面は、当該被介護者の前腕部の接触部とされ、
前記溝部は、前記被介護者が両肘及び両手首を向かい合わせ、胸の前に揃えた状態で、前記被介護者の前腕部を収めることができるように、前記被介護者の前腕部が収められた状態で略上下方向に配置され、
前記肘のせ部と反対側の前記身体保持具の外周面に顎のせ部を備える身体保持具。 - 前記溝部の幅寸法又は深さを調整する第1調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の身体保持具。
- 前記被介護者が握るハンドル部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の身体保持具。
- 前記ハンドル部の位置を調整する第2調整手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の身体保持具。
- 前記被介護者の落下防止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の身体保持具。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の身体保持具を備える移乗支援装置。
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