JP2010131225A - 移乗支援装置 - Google Patents

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武史 西田
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和呂 三佐尾
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Abstract

【課題】被介護者への心理的圧迫を軽減することができる移乗支援装置を提供する。
【解決手段】本発明の移乗支援装置10(100)は、移動可能な台車部1と、台車部1に対して一端が傾動自在に取り付けられたアーム部22と、アーム部22の他端部に設けられ、被介護者を保持する身体保持具3(130)と、アーム部22の駆動部43と、駆動部43を制御するための制御部5と、被介護者の視界を遮る仕切り板6(160)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、自立歩行が困難な人がベッドから車椅子へ、また車椅子から便座等へ乗り移るような動作を行う場合に、これらの乗り移りの動作を支援する移乗支援装置に関する。
自立歩行が困難な被介護者にとって、ベッドから車椅子への移乗といった乗り移りの動作を一人で自立して行うことは容易でない。そのため、通常は介護者の手助けが必要となるが、移乗の手助けは介護者にとって肉体的な負担が大きく、また、被介護者にとっても精神的な負担が大きい。そのため、近年、自立歩行が困難な人の移乗動作を支援する装置が多く開発されている。
例えば特許文献1乃至4には、駆動部によって上下方向に傾動可能なアーム部に設けられた身体保持具が、当該身体保持具に抱きついた状態の被介護者を保持し、ベッド等の着座物への移乗動作を行う移乗支援装置が開示されている。
また、特許文献5には、駆動部によって上下方向に伸縮可能な支柱に設けられた身体保持具が、寝た状態の被介護者を保持し、ベッド等の着座物への移乗動作を行う移乗支援装置が開示されている。
特開2008−73501号公報 特開平11−137615号公報 特開2004−223151号公報 特公平7−8287号公報 特開2008−86542号公報
このような移乗支援装置は、被介護者の移乗動作中に、稼働中のアーム部が当該被介護者の視界に入り、被介護者に対してアーム部の稼働に伴う心理的圧迫を与える虞がある。また、上方に抱え上げられた被介護者の視界には、足元や地面が入り、上昇に伴う心理的圧迫を与える虞がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、被介護者への心理的圧迫を軽減することができる移乗支援装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る移乗支援装置は、移動可能な台車部と、前記台車部に対して一端が傾動自在に取り付けられたアーム部と、前記アーム部の他端部に設けられ、前記被介護者を保持する身体保持具と、前記アーム部の駆動部と、前記駆動部を制御するための制御部と、前記被介護者の視界を遮る仕切り板と、を備える。これにより、被介護者への心理的圧迫を軽減することができる。
前記仕切り板は、前記被介護者の前記傾動するアーム部への視界を遮ること、が好ましい。当該仕切り板は、ロボットアーム部の可動部分、しいてはロボットアーム部自体への視界を遮ることになる。そのため、被介護者に対するロボットアーム部の稼働に伴う心理的圧迫を軽減することができる。
前記仕切り板は、さらに前記被介護者の下方への視界を遮ること、が好ましい。当該仕切り板は、被介護者の下方への視界を遮ることになる。そのため、上方に抱え上げられた被介護者の視界に足元や地面が入らず、被介護者に対する上昇に伴う心理的圧迫を軽減することができる。
前記仕切り板の少なくとも一部は、マジックミラーで構成されていること、が好ましい。
また、操作者の手動操作によりアーム部を操作する操作信号を制御部に出力する操作部をさらに備え、前記仕切り板のマジックミラーは、前記操作者が当該マジックミラーを介して前記被介護者を視認できる位置に配置されていること、が好ましい。
さらに前記仕切り板は、前記駆動部と前記身体保持具との間に配置されていること、が好ましい。被介護者は身体保持具によって抱え上げられるが、この時、例えば室内の天井に設けられた照明によって、仕切り板を挟んで被介護者側が明所、ロボットアーム部側が暗所となる。そのため、仕切り板によって、被介護者からはロボットアーム部や下方への視界が遮られ、被介護者に対する心理的圧迫を軽減することができる。一方、ロボットアーム部側で操作部を操作する介護者は、ロボットアーム部の姿勢を視認しつつ、被介護者の表情などを視認して、当該操作部を操作することができる。したがって、被介護者の表情によって、ロボットアーム部の稼働速度を減速させたり、被介護者の保持高さを低くしたりすることができる。
前記仕切り板は、前記被介護者の少なくとも上半身を覆う形状とされていること、が好ましい。これにより、被介護者は、ロボットアーム部の可動部分に接触する虞を低減でき、安全性を向上させることができる。
前記仕切り板は、前記被介護者の体重の一部を支持するように、前記身体保持具に設けられていること、が好ましい。これにより、被介護者の保持面積を広く確保することができ、被介護者に作用する面圧を低減することができる。
以上、説明したように、本発明によると、被介護者への心理的圧迫を軽減することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施形態を挙げて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る移乗支援装置の概略を示す図であり、身体保持具により被介護者を保持した状態の一例を示す図である。
例えば、介護者は、この移乗支援装置10を操作して、被介護者を容易に、ベッドと車椅子との間を移乗させ、あるいは、トイレ、診察台等まで移送して移乗させることができる。これにより、移乗時における介護者の負荷を軽減することができる。
第1実施形態に係る移乗支援装置10は、移動可能な台車部1と、台車部1に連結されたロボットアーム部2と、ロボットアーム部2の他端部に設けられ、被介護者を保持する身体保持具3と、前記ロボットアーム部2の駆動部41〜45と、駆動部41〜45を制御するための制御部5と、を備える。特に、この移乗支援装置10は、被介護者の視界を遮る仕切り板6を備えていることを特徴とする。そのため、詳細は後述するが、ロボットアーム部2を稼働させて被介護者の移乗動作中に、稼働中のロボットアーム部2や地面などが視界に入らず、被介護者への心理的圧迫を軽減することができる。
以下、移乗支援装置10の具体的構成を説明する。
台車部1は、台車本体11と、台車部1を押して移動させるためのハンドル部12と、台車本体11の前方に取付けられた左右一対の前方補助輪13と、台車本体11の後方に取付けられた左右一対の後方補助輪14と、台車本体11の略中央部に取付けられ、台車部1を駆動する左右一対の駆動車輪15と、を有している(図2)。
前方補助輪13と後方補助輪14とは、台車本体11の方向転換が可能なように、台車本体11に対して回転可能なように取付けられている。なお、台車本体11には、一対の前方補助輪13と一対の後方補助輪14とが夫々取付けられているが、取付けられる補助輪の数は任意でよい。
左右一対の駆動車輪15には、各駆動車輪15を駆動する左右一対の第6モータ(第6駆動部)16が夫々連結されている。各第6モータ16は、左右の駆動車輪15を独立して回転駆動させることができる。
したがって、例えば、第6モータ16は、左右の駆動車輪15の回転差を生じさせることで、台車部1を任意の方向へ旋回させ、正転又は逆転させることで、台車部1を前進又は後進させることができる。このように、移乗支援装置10を前進、後進、又は旋回させ、任意の位置へ移動させることができる。
ロボットアーム部(アーム部)2は、第1アーム部21と、第2アーム部22と、第3アーム部23と、取付部24と、を有する多関節型アームである(図3)。第1アーム部21は、ヨー軸及びピッチ軸回りの回転が可能となるように、台車本体11の土台部11aに対して、第1関節部51を介して連結されている。第2アーム部22は、ピッチ軸回りの回転が可能となるように、第1アーム部21に対して、第2関節部52を介して連結されている。
第3アーム部23の一端は、ピッチ軸回りで回転が可能となるように、第2アーム部22に対して、第3関節部53を介して連結されている。また、第3アーム部23の他端には、ロール軸回りの回転が可能となるように、身体保持具3を取付けるための取付部24が第4関節部54を介して連結されている。
取付部24は、身体保持具3の取付け/取外しが可能な周知の取付構造(例えば、ボルト及びナットを用いた締結構造、嵌合構造)を有している。この取付部24の取付構造により、介護者は身体保持具3の取付け、取外し、変更等を容易に行うことができる。
なお、ヨー軸とは、第1アーム部21の回転軸であり、鉛直方向の軸である。また、ピッチ軸とは、第1乃至第3アーム部21、22、23を上下方向へ回転(傾動)させる際の回転軸である。さらに、ロール軸とは、第3アーム部23に対して取付部24及び身体保持具3を回転させる際の回転軸であり、第3アーム部23の軸線に相当する。
台車本体11の土台部11aには、第1アーム部21をヨー軸回りに回転駆動する第1モータ(第1駆動部)41が設けられている。また、第1関節部51には、第1アーム部21をピッチ軸回りに回転駆動する第2モータ(第2駆動部)42が設けられている。さらに、第2関節部52には、第2アーム部22をピッチ軸回りに回転駆動する第3モータ(第3駆動部)43が設けられている。第3関節部53には、第3アーム部23をピッチ軸回りに回転駆動する第4モータ(第4駆動部)44が設けられている。第4関節部54には、取付部24及び身体保持具3をロール軸回りに回転駆動する第5モータ(第5駆動部)45が設けられている。
第1乃至第6モータ41、42、43、44、45、16は、後述の制御部5に駆動回路18を介して接続されており、制御部5からの制御信号に基づいて、回転駆動する。
さらに、土台部11a及び第1乃至第4関節部51、52、53、54には、第1乃至第5モータ41、42、43、44、45の回転駆動量を検出する、ポテンショメータ等の回転センサ71、72、73、74、75が夫々設けられている。回転センサ71、72、73、74、75は、制御部5に接続されており、検出した回転駆動量を制御部5に対して出力する。
図4は、本発明の第1実施形態に係る移乗支援装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。
台車部1には、第1乃至第6モータ41、42、43、44、45、16の回転駆動を制御する制御部5が設けられている。また、制御部5は、制御処理、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)5aと、CPU5aによって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)5bと、処理データ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)5cと、を有する、マイクロコンピュータを中心に構成されている。
ロボットアーム部2の取付部24には、介護者(操作者)が移乗支援装置10を操作するための操作部25が設けられている(図5(a))。また、操作部25は、例えば、操作ハンドル25aと、操作ハンドル25aに設けられた操作スイッチ25bと、を有している(図5(b))。
操作ハンドル25aは、力センサ25cを介して、ロボットアーム部2の取付部24に連結されている。これにより、力センサ25cは、操作ハンドル25aに対して加えられた操作力の大きさ、方向、モーメント等に応じた操作信号を検出することができる。力センサ25cは、検出した操作信号を制御部5に対して出力する。
例えば、介護者が、操作ハンドル25aを握り、ロボットアーム部2を移動させたい方向へ、操作力を加えると、力センサ25cは、その操作力の大きさ及び方向に応じた操作信号を検出し、制御部5に対して出力する。
制御部5は、力センサ25cからの操作信号と、回転センサ71、72、73、74、75からの回転駆動量と、に基づいて、第1乃至第5モータ41、42、43、44、45のフィードバック制御を行う。これにより、介護者は、移乗支援装置10のロボットアーム部2を所望の位置へ容易かつ正確に移動させることができる。
操作スイッチ25bは、押圧することでオン/オフ切替可能なスイッチであり、制御部5に接続されている。操作スイッチ25bは、押圧されオン状態になると、オン信号を継続的に制御部5に対して出力する。
制御部5は、操作スイッチ25bからオン信号を受信している間だけ、力センサ25cからの操作力に応じた操作信号を受け付け、その操作信号に基づいて、第1乃至第6モータ41、42、43、44、45、16を制御する。このように操作スイッチ25bを操作しつつ、操作ハンドル25aを操作することで、移乗支援装置10の誤操作及び誤動作を適切に抑制することができる。
なお、操作部25は、ロボットアーム部2の取付部24に取付けられているが、これに限らず、例えば、台車部1のハンドル部12に取付けられていてもよく、介護者が操作可能であれば任意の位置に取付け可能である。
身体保持具(第1保持具)3は、ロボットアーム部2の取付部24に取付けられる。また、身体保持具3は、被介護者の胴体を抱えるように保持する胴体サポート部31と、被介護者の下肢部を支持する下肢サポート部32と、を有している(図6)。ちなみに、図6は身体保持具3のみを示している。
下肢サポート部32は、略逆T字状に形成されており、胴体サポート部31の下部に接続されている。なお、胴体サポート部31及び下肢サポート部32は、一体で構成されているが、別体で夫々構成されていてもよい。
また、胴体サポート部31は、被介護者の胸部に当接する胸部サポート部31aと、胸部の側面をサポートする一対の側面サポート部31bと、頭部の顎を支持する頭部サポート部31cと、を有している。
一対の側面サポート部31bは、相対するように形成されており、胸部サポート部31aの両側縁から略垂直方向へ夫々延びている。また、頭部サポート部31cは、胸部サポート部31aの上部に凸状に形成されている。なお、胸部サポート部31a、側面サポート部31b、及び頭部サポート部31cは、一体で構成されているが、別体で夫々構成されていてもよい。
胸部サポート部31a及び側面サポート部31bは、被介護者の胴体を包み込むように形成されている。また、胸部サポート部31a、側面サポート部31b、及び頭部サポート部31c、及び下肢サポート部32のうち、被介護者が接触する部分には、弾性体のクッション部材が設けられている。このクッション部材により、被介護者が身体保持具3で保持されたときの、被介護者への負担をより軽減することができる。
上述のように身体保持具3が構成されて、被介護者は、胴体サポート部31に両手を添えるだけで、自ずと身体保持具3に抱きかかえられつつ、下肢サポート部32上に自然に座るような姿勢で、身体保持具3に保持される(図7)。
これにより、被介護者は身体保持具3により自然な姿勢で保持され、さらに、被介護者の体格差に起因して、胸部等の身体へ負担がかかることもない。したがって、移乗時における被介護者への負担を軽減することができる。また、上述の如く、身体保持具3は簡易な構成となっているため、介護者は、複雑な作業を伴うことなく、容易に被介護者を身体保持具3に保持させることができる。すなわち、移乗時における介護者及び被介護者への負担を軽減することができる。
仕切り板6は、側面視が略L字状に湾曲した板状部材であり、少なくとも可視光線を被介護者側に略透過しない部材で構成されている(図1)。仕切り板6は、水平片部分が身体保持具3の胴体サポート部31に固定され、第1乃至第5モータ41、42、43、44、45によって駆動するロボットアーム部2の可動部分と身体保持具3との間に配置されている(図1、図5(a))。そして、仕切り板6は、少なくとも被介護者の上半身を覆うことができるように、被介護者の肩幅より長い横寸法を有し、且つ被介護者の頭の頂部と略等しい高さを有している(図1、図7)。身体保持具3に保持された被介護者は、当該身体保持具3に抱きつくような状態であるので、比較的視認できる領域が限られる。その結果、仕切り板6は、ロボットアーム部2の可動部分、しいてはロボットアーム部2自体への視界を遮ることになる。そのため、被介護者に対するロボットアーム部2の稼働に伴う心理的圧迫を軽減することができる。また、仕切り板6は、身体保持具3と共に被介護者の下方への視界を遮ることになる。そのため、上方に抱え上げられた被介護者の視界に足元や地面が入らず、被介護者に対する上昇に伴う心理的圧迫を軽減することができる。
しかも、仕切り板6は被介護者の上半身を覆う形状とされ、且つロボットアーム部2の可動部分と被介護者との間に、当該被介護者をロボットアーム部2の可動部分から保護するように配置されている。そのため、被介護者は、ロボットアーム部2の可動部分に接触する虞を低減でき、安全性を向上させることができる。
ちなみに、仕切り板6の水平片部分を身体保持具3の胴体サポート31と連続、つまり仕切り板6の水平片部分の上面と身体保持具3の胴体サポート31における上面とが略面一となるように、仕切り板6を胴体サポート31に固定すると、被介護者を保持した際に、仕切り板6は被介護者の体重の一部を支持することができる。そのため、被介護者の保持面積を広く確保することができ、被介護者に作用する面圧を低減することができる。
ここで、仕切り板6はマジックミラーで構成されていることが好ましい。つまり、仕切り板6は、例えば樹脂製の板状部材の一方の面に、半透明の反射膜を形成している。被介護者は身体保持具3によって抱え上げられるが、この時、例えば室内の天井に設けられた照明によって、仕切り板6を挟んで被介護者側が明所、ロボットアーム部2側が暗所となる。そのため、仕切り板6によって、被介護者からはロボットアーム部2や下方への視界が遮られ、被介護者に対する心理的圧迫を軽減することができる。一方、ロボットアーム部2側で操作部25を操作する介護者は、ロボットアーム部2の姿勢を視認しつつ、被介護者の表情などを視認して、当該操作部25を操作することができる(図8)。したがって、被介護者の表情によって、ロボットアーム部2の稼働速度を減速させたり、被介護者の保持高さを低くしたりすることができる。
特に、被介護者が高く抱き上げられるにつれ、被介護者は天井の照明に近付き、より明所と暗所との区別が顕著になる。よって、被介護者は高く抱き上げられるにつれ、仕切り板6によって、ロボットアーム部2や下方への視界が遮られ、被介護者に対する心理的圧迫をより確実に軽減することができる。
なお、仕切り板6のマジックミラー部分6aは、当該仕切り板6の一部分でも良い。この場合、マジックミラー部分6aは、介護者が当該マジックミラー部分6aから被介護者の顔の表情を視認できる位置に配置される。
このような構成の移乗支援装置10は、脚部の屈曲が困難又は不能の被介護者、あるいは自力での着座姿勢の維持が困難又は不能な被介護者を、身体保持具3により容易かつ確実に保持し、移乗させることができる。
<第2実施形態>
図9(a)及び(b)は、本発明の第2実施形態に係る移乗支援装置の概略を示す図である。第2実施形態に係る移乗支援装置100は、第1実施形態に係る移乗支援装置10と略同一であるため、同一部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
この移乗支援装置100の身体保持具(第2保持具)130は、略コ字状に形成されており、被介護者を保持することができる。すなわち、身体保持具130は、被介護者の背面を保持する背面サポート部131aと、下肢部を保持する下肢サポート部131bと、背面サポート部131a及び下肢サポート部131bを支持する支持部131cと、を有している。
背面サポート部131aは略水平方向に延在しており、下肢サポート部131bは背面サポート部131aと略平行で略水平方向に延在している。また、支持部131cの両端に、背面サポート部131a及び下肢サポート部131bが夫々接続されている。
支持部131cには、この支持部131cに沿って、アームレスト131dが設けられている。なお、背面サポート部131a及び下肢サポート部131bのうち、被介護者が接触する部分には、弾性体のクッション部材が設けられている。このクッション部材により、被介護者が身体保持具130により保持されたときの、被介護者への負担をより軽減することができる。また、背面サポート部131a、下肢サポート部131b、及び支持部131cは、一体で構成されているが、別体で夫々構成されていてもよい。
さらに支持部131cには、第1実施形態と略同様に、被介護者の視界を遮る仕切り板160が設けられている。すなわち、仕切り板160は、平板状の板状部材であり、少なくとも可視光線を被介護者側に略透過しない部材で構成されている。この仕切り板160は、下端部が支持部131cに固定され、ロボットアーム部2の可動部分と身体保持具130との間に配置されている。そして、仕切り板160は、少なくとも被介護者の上半身を略覆う形状とされている。その結果、仕切り板160は、ロボットアーム部2の可動部分、しいてはロボットアーム部2自体への視界を遮ることになる。そのため、被介護者に対するロボットアーム部2の稼働に伴う心理的圧迫を軽減することができる。また、仕切り板160は、第2アーム部22の傾動動作に伴って身体保持具130が傾いても、被介護者の下方への視界を遮ることになる(10(a)、(b))。そのため、上方に抱え上げられた被介護者の視界に足元や地面が入らず、被介護者に対する上昇に伴う心理的圧迫を軽減することができる。
しかも、仕切り板160は被介護者の上半身を覆う形状とされ、且つロボットアーム部2の可動部分と被介護者との間に、当該被介護者をロボットアーム部2の可動部分から保護するように配置されている。そのため、被介護者は、ロボットアーム部2の可動部分に接触する虞を低減でき、安全性を向上させることができる。
さらに、第2アーム部22が上方へ傾動した際に被介護者が仕切り板160に凭れかかることができる。すなわち、被介護者は体重を仕切り板160に支持させることができ、被介護者の負担を軽減することができる。
ここで、本実施形態の仕切り板160もマジックミラーで構成されていると良い。例えば被介護者は、図10(b)に示すように、ロボットアーム部2によって矢印方向に回転しつつ、上昇するが、この時、室内の天井に設けられた照明によって、仕切り板160を挟んで被介護者側が明所、ロボットアーム部2側が暗所となる。そのため、仕切り板160によって、被介護者からはロボットアーム部2や回転方向の下方への視界が遮られ、被介護者に対する心理的圧迫を軽減することができる。一方、ロボットアーム部2側で操作部を操作する介護者は、ロボットアーム部2の姿勢を視認しつつ、被介護者の表情などを視認して、当該操作部25を操作することができる。そのため、被介護者の表情によって、ロボットアーム部2の稼働速度を減速させたり、被介護者の保持高さを低くしたりすることができる。
なお、仕切り板160のマジックミラー部分160aは、当該仕切り板160の一部分でも良い。この場合、マジックミラー部分160aは、介護者が当該マジックミラー部分160aから被介護者の顔の表情を視認できる位置に配置される。
このような構成の移乗支援装置100は、脚部の屈曲が困難又は不能の被介護者、あるいは自力での着座姿勢の維持が困難又は不能な被介護者を、身体保持具130により容易かつ確実に保持し、移乗させることができる。
上記第1及び第2実施形態は、ロボットアーム部2が三次元に可動な構成とされているが、少なくとも第2アーム部22が上下に傾動可能とされていれば良い。このとき、仕切り板6(160)によって傾動する第2アーム部22への被介護者の視界が遮られれば良い。
上記第1及び第2実施形態は、天井の照明によって明所と暗所とを作り上げているが、これに限らず、要するに被介護者側が明所、ロボットアーム部2側が暗所となれば良い。そのため、良好に明所と暗所とを作り上げることができない環境下で移乗支援装置を用いる場合は、被介護者側に照明装置を設けると良い。
以上、本発明に係る移乗支援装置の実施形態を説明したが、上記の構成に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る移乗支援装置の概略を示す図であり、身体保持具により被介護者を保持した状態の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る移乗支援装置の台車部の一例を示す図であり、下方から見た図である。 本発明の第1実施形態に係る移乗支援装置のロボットアーム部の一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る移乗支援装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。 (a)ロボットアーム部の取付部に操作部及び仕切り板が設けられている状態の一例を示す図である。(b)操作部の操作ハンドル、操作スイッチ、及び力センサを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る移乗支援装置の身体保持具を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る移乗支援装置の身体保持具により被介護者を保持した状態の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る移乗支援装置の操作部を操作する介護者と被介護者との配置関係を示す図である。 (a)本発明の第2実施形態に係る移乗支援装置の概略を示す図である。(b)本発明の第2実施形態に係る移乗支援装置の概略を示す図であり、身体保持具により被介護者を保持した状態の一例を示す図である。 (a)本発明の第2実施形態に係る移乗支援装置の身体保持具に被介護者を保持した状態の一例を示す図である。(b)本発明の第2実施形態に係る移乗支援装置の身体保持具に被介護者を保持した状態で、ロボットアーム部を稼働させて当該被介護者を抱き上げた状態の一例を示す図である。
符号の説明
1 台車部、11 台車本体、11a 土台部
2 ロボットアーム部、21〜23 第1アーム部〜第3アーム部
3 身体保持具、31 胴体サポート部、31a 胸部サポート部、31b 側面サポート部、31c 頭部サポート部、32 下肢サポート部
5 制御部
6 仕切り板、6a マジックミラー部分
10 移乗支援装置
12 ハンドル部
13 前方補助輪、14 後方補助輪、15 駆動車輪
16 第6モータ
18 駆動回路
24 取付部
25 操作部、25a 操作ハンドル、25b 操作スイッチ、25c 力センサ
41〜45 第1モータ〜第5モータ
51〜54 第1関節部〜第4関節部
71〜75 回転センサ
160 仕切り板、160a マジックミラー部分
100 移乗支援装置
131 身体保持具、131a 背面サポート部、131b 下肢サポート部、131c 支持部、131d アームレスト

Claims (8)

  1. 移動可能な台車部と、前記台車部に対して一端が傾動自在に取り付けられたアーム部と、前記アーム部の他端部に設けられ、前記被介護者を保持する身体保持具と、前記アーム部の駆動部と、前記駆動部を制御するための制御部と、前記被介護者の視界を遮る仕切り板と、を備える移乗支援装置。
  2. 前記仕切り板は、前記被介護者の前記傾動するアーム部への視界を遮ることを特徴とする請求項1に記載の移乗支援装置。
  3. 前記仕切り板は、さらに前記被介護者の下方への視界を遮ることを特徴とする請求項1に記載の移乗支援装置。
  4. 前記仕切り板の少なくとも一部は、マジックミラーで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移乗支援装置。
  5. 操作者の手動操作によりアーム部を操作する操作信号を制御部に出力する操作部をさらに備え、
    前記仕切り板のマジックミラーは、前記操作者が当該マジックミラーを介して前記被介護者を視認できる位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の移乗支援装置。
  6. 前記仕切り板は、前記駆動部と前記身体保持具との間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の移乗支援装置。
  7. 前記仕切り板は、前記被介護者の少なくとも上半身を覆う形状とされていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の移乗支援装置。
  8. 前記仕切り板は、前記被介護者の体重の一部を支持するように、前記身体保持具に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の移乗支援装置。
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