JP2010223401A - トルク変動吸収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを低減させることができるトルク変動吸収装置を提供すること。
【解決手段】第1回転軸6から回転動力が伝達される第1プレート部材11と、第1プレート部材11から所定間隔をおいて配された第2プレート部材13と、第1プレート部材11と第2プレート部材13との間に配されるとともに、第2回転軸7へ回転動力を伝達する第3プレート部材14と、第2プレート部材13から所定間隔をおいて配された第4プレート部材10と、第2プレート部材13と第4プレート部材10との間に配されるとともに、第2プレート部材13を第3プレート部材14に向かって付勢する弾性部材12と、を備え、第4プレート部材10は、弾性部材12の板面の中間部分を支持する支点部10bを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸間の変動トルクを吸収するトルク変動吸収装置に関し、特に、変動トルクが所定値に達したときにすべりを生ずるリミッタ部を有するトルク変動吸収装置に関する。
トルク変動吸収装置は、例えば、ハイブリッド車においては、エンジンとモータの間の動力伝達経路上に配設され、エンジンとモータによる変動トルクを吸収(抑制)する。トルク変動吸収装置は、バネ力によって変動トルクを吸収するダンパ部と、摩擦によるヒステリシストルクによって変動トルクを吸収(抑制)するヒステリシス部と、回転軸の捩れがダンパ部やヒステリシス部で吸収できなくなったときにすべりを生ずるリミッタ部と、を有するものがある。
リミッタ部では、摩擦材が2つのプレートに挟まれており、一方のプレートが他方のプレートに対して回転不能かつ軸方向移動可能に構成されており、一方のプレートが皿ばねによって摩擦材側に付勢されている(例えば、特許文献1参照)。皿ばねは、環状に一続きとなっており、内周側から外周側にかけて傾斜している。
特開2005−127507号公報(図2)
皿ばねは、内周端部が一方のプレートと当接しており、外周端部が別のプレートによって支持されている。皿ばねの内周端部は、摩擦材と一方のプレートとの摩擦面に相当する位置で、一方のプレートと接している。そのため、皿ばねの径が大きくなり、皿ばねのコストが増大し、装置のコストが増大していた。また、皿ばねの成形工程は長く、皿ばねに用いられるバネ鋼は一般鋼材に対し高価であるため、皿ばねのコストが増大し、装置のコストが増大していた。さらに、皿ばねの内周端部の内径は大きいため、製造工程において、皿ばねの内周端部よりも内周側の部分が廃棄されることになるので、歩留まりが悪く、皿ばねのコストが増大し、装置のコストが増大していた。
本発明の主な課題は、コストを低減させることができるトルク変動吸収装置を提供することである。
本発明の第1の視点においては、トルク変動吸収装置において、第1回転軸から回転動力が伝達される第1プレート部材と、前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸へ回転動力を伝達する第3プレート部材と、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材と、前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する弾性部材と、を備え、前記第2プレート部材及び前記第4プレート部材の一方又は両方は、前記弾性部材の中間部分を支持する支点部を有することを特徴とする。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記弾性部材は、皿ばねであることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記支点部は、前記第2プレート部材及び前記第4プレート部材の一方又は両方に形成された凸部の先端部であることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記支点部は、前記第2プレート部材及び前記第4プレート部材の一方又は両方に形成された段差部の角部であることが好ましい。
本発明の第2の視点においては、トルク変動吸収装置において、第1回転軸から回転動力が伝達される第1プレート部材と、前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸へ回転動力を伝達する第3プレート部材と、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材と、前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する弾性部材と、を備え、前記弾性部材は、前記第1回転軸の回転中心から所定距離離れた位置に位置する第1端部と、前記第1端部よりも前記第1回転軸の回転中心に近い位置に位置する第2端部とを有し、前記第1端部は、前記第2プレート部材と前記第3プレート部材とが軸方向において対向する領域で前記第2プレート部材に当接し、
前記第2端部は、前記第4プレート部材に当接することを特徴とする。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記弾性部材は、皿ばねであることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第4プレート部材は、前記弾性部材の前記第2端部よりも内周側の部分に、前記第1回転軸の回転中心に近づく方向への前記弾性部材の移動を規制するガイド部を有することが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2プレート部材は、前記弾性部材の前記第1端部よりも外周側の部分に、前記第1回転軸の回転中心から離れる方向への前記弾性部材の移動を規制するガイド部を有することが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第1プレート部材及び前記第4プレート部材が固定されるフライホイールを備え、前記第4プレート部材は、前記弾性部材の前記第2端部と当接する部分の近傍で、前記フライホイールと当接することが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第4プレート部材は、スリット又は曲げを有することが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第1プレート部材及び前記第4プレート部材が固定されるフライホイールを備え、前記弾性部材は、前記第2端部に突出した当接部を有し、前記第4プレート部材は、前記当接部に対して回転不能かつ径方向移動不能に係合する回り止め部を有し、前記当接部は、前記フライホイールと当接することが好ましい。
本発明の第3の視点においては、トルク変動吸収装置において、第1回転軸から回転動力が伝達される第1プレート部材と、前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸へ回転動力を伝達する第3プレート部材と、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する板ばねと、を備えることを特徴とする。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記板ばねは、一端部が前記第2プレート部材に固定され、かつ、他端部が前記第1プレート部材に固定されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材を備え、前記板ばねは、一端部が前記第2プレート部材に固定され、かつ、他端部が前記第4プレート部材に固定されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2プレート部材は、内周側に突出した内周凸部を有し、前記板ばねの前記一端部は、前記第2プレート部材の前記内周凸部に固定されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記板ばねは、前記第2プレート部材の一部であり、前記板ばねの先端部は、前記第1プレート部材に固定されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材を備え、前記板ばねは、前記第2プレート部材の一部であり、前記板ばねの先端部は、前記第4プレート部材に固定されることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材を備え、前記第2プレート部材は、軸方向に突出した凸部を有し、前記板ばねは、両端部が前記第4プレート部材に固定され、かつ、前記第2プレート部材の前記凸部と係合する穴部を有することが好ましい。
本発明の第4の視点においては、トルク変動吸収装置において、第1回転軸から回転動力が伝達される第1プレート部材と、前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸へ回転動力を伝達する第3プレート部材と、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材と、前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に複数配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢し、中心軸が前記第2プレート部材と前記第3プレート部材との軸方向において対向する領域にある弾性部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記弾性部材は、皿ばねであることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記弾性部材は、コイルスプリングであることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記第2プレート部材又は前記第4プレート部材は、前記弾性部材に向かって突出した凸部を有し、前記凸部は、前記弾性部材の内周に挿入されることが好ましい。
本発明の第5の視点においては、トルク変動吸収装置において、第1回転軸から回転動力が伝達される第1プレート部材と、前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸へ回転動力を伝達する第3プレート部材と、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材と、前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する弾性部材と、を備え、前記弾性部材は、略環状をなし、かつ、両端部が離間していることを特徴とする。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記弾性部材は、皿状に形成されていることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記弾性部材は、周方向において両端部が重なり合っていることが好ましい。
本発明の前記トルク変動吸収装置において、前記弾性部材は、周方向において波状に形成されており、前記第2プレート部材及び前記第4プレート部材に交互に当接していることが好ましい。
本発明の第1の視点によれば、弾性部材が、支点部を支点として、てこの原理が作用することにより、第2プレート部材に対する弾性部材の押し付け荷重が増幅されるので、弾性部材の板厚を低減することができる。そのため、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。
本発明の第2の視点によれば、弾性部材の外周端部が第2プレート部材に当接しているので、弾性部材の直径を低減することができる。そのため、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。また、弾性部材の直径を低減することで、弾性部材の押し付け荷重が大きくなるので、弾性部材の板厚を低減することができ、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。
本発明の第3の視点によれば、皿ばねよりも歩留りの高い板ばねを用いることで、装置のコストを低減させることができる。
本発明の第4の視点によれば、小径の弾性部材(皿ばねやコイルスプリング)を用いることで、歩留まりを高めることができ、装置のコストを低減させることができる。
本発明の第5の視点によれば、直線状で板状のバネ鋼材を略環状に形成し、かつ、両端部がつながっていない弾性部材を用いることで、バネ鋼材の歩留まりを高めることができ、装置のコストを低減させることができる。
本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した径方向の部分断面図である。 本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。 本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。 本発明の実施例3に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。 本発明の実施例3に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示したフライホイールへの組付前及び組付後の径方向の拡大部分断面図である。 本発明の実施例4に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。 本発明の実施例5に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。 本発明の実施例6に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図9及び図10のX−X´間に相当する断面図)である。 本発明の実施例6に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部のプレッシャプレートの構成を模式的に示した平面図である。 本発明の実施例6に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図8及び図9のY−Y´間に相当する断面図)である。 本発明の実施例6に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の変形例の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。 本発明の実施例7に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図13及び図14のX−X´間に相当する断面図)である。 本発明の実施例7に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部のプレッシャプレートの構成を模式的に示した平面図である。 本発明の実施例7に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図12及び図13のY−Y´間に相当する断面図)である。 本発明の実施例8に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図16及び図17のX−X´間に相当する断面図)である。 本発明の実施例8に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部のプレッシャプレートの構成を模式的に示した平面図である。 本発明の実施例8に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図15及び図16のY−Y´間に相当する断面図)である。 本発明の実施例9に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図19及び図20のX−X´間に相当する断面図)である。 本発明の実施例9に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部のプレッシャプレートの構成を模式的に示した平面図である。 本発明の実施例9に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図18及び図19のY−Y´間に相当する断面図)である。 本発明の実施例10に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図22のX−X´間に相当する断面図)である。 本発明の実施例10に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部のプレッシャプレートの構成を模式的に示した平面図である。 本発明の実施例11に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。 本発明の実施例12に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の皿ばねの構成を模式的に示した製造途中及び完成後の径方向の拡大部分断面図である。 本発明の実施例12に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の皿ばねの変形例の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。 本発明の実施例13に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図27のX−X´間に相当する断面図)である。 本発明の実施例13に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図26のY−Y´間に相当する断面図)である。
本発明の実施形態1に係るトルク変動吸収装置では、第1回転軸(図1の6)から回転動力が伝達される第1プレート部材(図1の11)と、前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材(図1の13)と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸(図1の7)へ回転動力を伝達する第3プレート部材(図1の14)と、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材(図1の10)と、前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢し、かつ、板面が傾斜した皿ばね(図1の12)と、を備え、前記第2プレート部材及び前記第4プレート部材の一方又は両方は、前記皿ばねの前記板面の中間部分を支持する支点部(図1の10b)を有する。
本発明の実施形態2に係るトルク変動吸収装置では、第1回転軸(図1の6に相当)から回転動力が伝達される第1プレート部材(図3の11)と、前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材(図3の13)と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸(図1の7に相当)へ回転動力を伝達する第3プレート部材(図3の14)と、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材(図3の10)と、前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する弾性部材(図3の12)と、を備え、前記弾性部材は、前記第1回転軸の回転中心から所定距離離れた位置に位置する第1端部と、前記第1端部よりも前記第1回転軸の回転中心に近い位置に位置する第2端部とを有し、前記第1端部は、前記第2プレート部材と前記第3プレート部材とが軸方向において対向する領域で前記第2プレート部材に当接し、前記第2端部は、前記第4プレート部材に当接する。
本発明の実施形態3に係るトルク変動吸収装置では、第1回転軸(図1の6に相当)から回転動力が伝達される第1プレート部材(図8の11)と、前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材(図8の13)と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸(図1の7に相当)へ回転動力を伝達する第3プレート部材(図8の14)と、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する板ばね(図8の27)と、備える。
本発明の実施形態4に係るトルク変動吸収装置では、第1回転軸(図1の6に相当)から回転動力が伝達される第1プレート部材(図21の11)と、前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材(図21の13)と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸(図1の7に相当)へ回転動力を伝達する第3プレート部材(図21の14)と、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材(図21の10)と、前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に複数配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢し、中心軸が前記第2プレート部材と前記第3プレート部材との軸方向において対向する領域にある弾性部材(図21の31)と、を備える。
本発明の実施形態5に係るトルク変動吸収装置では、第1回転軸(図1の6に相当)から回転動力が伝達される第1プレート部材(図1の11に相当)と、前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材(図1の13に相当)と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸(図1の7に相当)へ回転動力を伝達する第3プレート部材(図1の14に相当)と、前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材(図1の10に相当)と、前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する弾性部材(図24の33)と、を備え、前記弾性部材は、略環状をなし、かつ、両端部が離間している。
本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置の構成を模式的に示した径方向の部分断面図である。図2は、本発明の実施例1に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。
実施例1に係るトルク変動吸収装置1は、例えば、エンジン側回転軸6と変速機側回転軸7との間の動力伝達経路上に設けられており、エンジン側回転軸6と変速機側回転軸7との間の捩れによる変動トルクを吸収(抑制)する装置である。トルク変動吸収装置1は、捩れ緩衝機能を有し、バネ力(弾性力)によって変動トルクを吸収するダンパ部3と、摩擦等によるヒステリシストルクによって変動トルクを吸収(抑制)するヒステリシス部4と、回転軸の捩れがダンパ部3やヒステリシス部4で吸収できなくなったときにすべりを生ずるリミッタ部2と、を有する。ダンパ部3は、動力伝達経路上において、ヒステリシス部4と並列に配設されている。リミッタ部2は、動力伝達経路上において、ダンパ部3及びヒステリシス部4と直列に配設されている。トルク変動吸収装置1は、特に、車両にリミッタ部のないハイブリッド車両に用いることができ、リミッタ部を有する車両でもシステムの小型化に効果的である。
トルク変動吸収装置1は、構成部材として、フライホイール5と、ボルト9と、サポートプレート10と、カバープレート11と、皿ばね12と、プレッシャプレート13と、ライニングプレート14と、摩擦材15、16と、サイドプレート17、18と、リベット19と、コイルスプリング20と、シート部材21と、スラスト部材22、23と、皿ばね24と、ハブ部材25と、を有する。
フライホイール5は、ボルト8によってエンジン側回転軸6と締結された環状のプレート部材である。フライホイール5は、外周部分にてリミッタ部2側に突出した円筒状部分を有し、当該円筒状部分にてサポートプレート10及びカバープレート11がボルト9によって締結されている。
ボルト9は、サポートプレート10及びカバープレート11をフライホイール5に締結するための部材である。
サポートプレート10は、フライホイール5とカバープレート11の間に配設された環状のプレート部材であり、リミッタ部2の構成部材である。サポートプレート10は、外周部分にてカバープレート11と合わさってボルト9によってフライホイール5に取付固定されている。サポートプレート10は、内周部分にてカバープレート11と離間しており、内周端部近傍の部分にてカバープレート11側に突出した段差部10a(凸部でも可)を有する。段差部10aの外周側角部は、皿ばね12の内周側に向いた傾斜面の中間部分を支持する支点部10bとなる。
カバープレート11は、サポートプレート10のフライホイール5側の反対側(図1の右側)に配設された環状の部材であり、リミッタ部2の構成部材である。カバープレート11は、外周部分にてサポートプレート10と合わさってボルト9によってフライホイール5に取付固定される。カバープレート11は、内周部分にてサポートプレート10と離間している。カバープレート11は、プレッシャプレート13を相対回転不能かつ軸方向移動可能に支持するための穴部11aを有する。穴部11aには、プレッシャプレート13の凸部13aが相対回転不能かつ軸方向移動可能に挿入されている。カバープレート11は、内周部分のすべり面にて摩擦材16とスライド可能に圧接している。
皿ばね12は、サポートプレート10とプレッシャプレート13の間に配された継ぎ目のない皿状のばねであり、リミッタ部2の構成部材である。皿ばね12は、プレッシャプレート13を摩擦材15側に付勢する。皿ばね12は、内周端部がプレッシャプレート13に当接しており、内周側に向いた傾斜面の中間部分がサポートプレート10における段差部10aの支点部10bに当接しており、外周端部がサポートプレート10に対して離間している。皿ばね12は、支点部10bを支点として、てこの原理でプレッシャプレート13を押し付けるように作用する。これにより、プレッシャプレート13に対する皿ばね12の押し付け荷重が増幅され、皿ばね12の板厚を低減することが可能となる。
プレッシャプレート13は、皿ばね12と摩擦材15の間に配された環状の部材であり、リミッタ部2の構成部材である。プレッシャプレート13は、カバープレート11に対して相対回転不能かつ軸方向移動可能に支持されるようにするための凸部13aを有する。凸部13aは、カバープレート11の穴部11aに相対回転不能かつ軸方向移動可能に挿入されている。プレッシャプレート13は、皿ばね12によって摩擦材15側に付勢されており、すべり面にて摩擦材15とスライド可能に圧接している。
ライニングプレート14は、カバープレート11とプレッシャプレート13の間における摩擦材15、16間に配された環状の部材であり、リミッタ部2の構成部材である。ライニングプレート14は、内周部分にて、サイドプレート17とサイドプレート18との間に挟み込まれており、サイドプレート17及びサイドプレート18とともにリベット19によって固定されている。ライニングプレート14は、外周部分にて、リベット、接着剤等によって摩擦材15、16が取付固定されている。
摩擦材15は、リミッタ部2の構成部材であり、ライニングプレート14とプレッシャプレート13の間に配されている。摩擦材15は、リベット、接着剤などによってライニングプレート14に取付固定されている。摩擦材15は、プレッシャプレート13とスライド可能に圧接している。摩擦材15には、ゴム、樹脂、繊維(短繊維、長繊維)、摩擦係数μ調整用の粒子などを含むものを用いることができる。
摩擦材16は、リミッタ部2の構成部材であり、ライニングプレート14とカバープレート11の間に配されている。摩擦材16は、リベット、接着剤などによってライニングプレート14に取付固定されている。摩擦材16は、カバープレート11とスライド可能に圧接している。
サイドプレート17は、ハブ部材25のフランジ部25bのエンジン側(図1の左側)に配設された環状の部材であり、ダンパ部3及びヒステリシス部4の構成部材である。サイドプレート17は、外周端部近傍の部分にて、リベット19によってライニングプレート14及びサイドプレート18と一体固定されている。サイドプレート17は、中間部分のダンパ部3にて、コイルスプリング20及びシート部材21を収容するための窓部17aを有し、当該窓部17aの周方向端面がシート部材21と接離可能に接している。サイドプレート17は、ダンパ部3より内周側のヒステリシス部4にて、スラスト部材22とスライド可能に接している。サイドプレート17は、内周端部にて、スラスト部材22を介してハブ部材25(ハブ部25a)に相対回転可能に支持されている。
サイドプレート18は、ハブ部材25のフランジ部25bの変速機側(図1の右側)に配設された環状の部材であり、ダンパ部3及びヒステリシス部4の構成部材である。サイドプレート18は、外周端部近傍の部分にて、リベット19によってライニングプレート14及びサイドプレート17と一体固定されている。サイドプレート18は、中間部分のダンパ部3にて、コイルスプリング20及びシート部材21を収容するための窓部18aを有し、当該窓部18aの周方向端面がシート部材21と接離可能に接している。サイドプレート18は、ダンパ部3より内周側のヒステリシス部4にて、皿ばね24を支持する。サイドプレート18は、内周端部にて、スラスト部材23を介してハブ部材25(ハブ部25a)に相対回転可能に支持されている。
リベット19は、ライニングプレート14、サイドプレート17、及びサイドプレート18を一体固定するための部材である。
コイルスプリング20は、ダンパ部3の構成部品であり、サイドプレート17、18及びハブ部材25(フランジ部25b)に形成された窓部17a、18a、25cに収容され、両端に配設されたシート部材21と接している。コイルスプリング20は、サイドプレート17、18とハブ部材25とが相対回転したときに収縮し、サイドプレート17、18とハブ部材25の回転差によるショックを吸収する。コイルスプリング20には、ストレート形状、又はストレート形状のスプリングを曲げて組み付けしたものを用いることができるが、広い捩りを実現するために、周方向に沿って曲ったアークスプリングを用いることができる。
シート部材21は、ダンパ部3の構成部品であり、サイドプレート17、18及びハブ部材25(フランジ部25b)に形成された窓部17a、18a、25cに収容され、当該窓部17a、18a、25cの周方向の端面とコイルスプリング20の端部との間に配されている。シート部材21には、コイルスプリング20の摩耗を低減するために、樹脂を用いることができる。
スラスト部材22は、ヒステリシス部4の構成部品であり、サイドプレート17とハブ部材25の間に配された環状の部材である。スラスト部材22は、軸方向において、サイドプレート17とフランジ部25bの間に配されており、サイドプレート17及びフランジ部25bとスライド可能に圧接している。スラスト部材22は、径方向において、サイドプレート17とハブ部25aの間にも介在しており、サイドプレート17をハブ部25aに相対回転可能に支持するための滑り軸受(ブッシュ)となる。
スラスト部材23は、ヒステリシス部4の構成部品であり、サイドプレート18とハブ部材25の間に配された環状の部材である。スラスト部材23は、軸方向において、皿ばね24とフランジ部25bの間に配されており、皿ばね24によってフランジ部25b側に付勢されており、フランジ部25bとスライド可能に圧接している。スラスト部材23は、径方向において、サイドプレート18とハブ部25aの間にも介在しており、サイドプレート18をハブ部25aに相対回転可能に支持するための滑り軸受(ブッシュ)となる。
皿ばね24は、ヒステリシス部4の構成部品であり、スラスト部材23とサイドプレート18の間に配され、スラスト部材23をフランジ部25b側に付勢する皿状のばねである。
ハブ部材25は、ダンパ部3及びヒステリシス部4からの回転動力を変速機に向けて出力する部材であり、ダンパ部3及びヒステリシス部4の構成部材である。ハブ部材25は、ハブ部25aの外周の所定の部位から延在したフランジ部25bを有する。ハブ部25aは、内周面にて変速機側回転軸7とスプライン係合する。ハブ部25aは、外周にて、スラスト部材22を介してサイドプレート17を相対回転可能に支持しており、スラスト部材23を介してサイドプレート18を相対回転可能に支持している。フランジ部25bは、外周のダンパ部3にて、コイルスプリング20、及びシート部材21を収容するための窓部25cを有し、当該窓部25cの周方向端面がシート部材21と接離可能に接している。フランジ部25bは、ダンパ部3より内周側のヒステリシス部4の軸方向の面にて、スラスト部材22、23によってスライド可能に挟持されている。
なお、図1ではダンパ部、ヒステリシス部、及びリミッタ部を有するトルク変動吸収装置を示したが、リミッタ部の単独のトルク変動吸収装置であってもよい。
実施例1によれば、皿ばね12が、サポートプレート10の支点部10bを支点として、てこの原理が作用することにより、プレッシャプレート13に対する皿ばね12の押し付け荷重が増幅されるので、皿ばね12の板厚を低減することができる。そのため、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。
本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図3は、本発明の実施例2に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。
実施例2は、実施例1(図2参照)の変形例であり、プレッシャプレート(図2の13)において段差部(図2の10a)及び支点部(図2の10b)を廃止し、皿ばね12の支点をプレッシャプレート13に設けたものである。皿ばね12は、外周端部がサポートプレート10に当接しており、外周側に向いた傾斜面の中間部分がプレッシャプレート13における円周方向凸部13bに当接しており、内周端部がプレッシャプレート13に対して離間している。プレッシャプレート13は、中間部分にてサポートプレート10側に突出した円周方向凸部13bを有する。円周方向凸部13bの先端部は、皿ばね12の外周側に向いた傾斜面の中間部分を支持する支点となる。その他の構成は、実施例1と同様である。
実施例2によれば、皿ばね12が、プレッシャプレート13の円周方向凸部13bを支点として、てこの原理が作用することにより、プレッシャプレート13に対する皿ばね12の押し付け荷重が増幅されるので、皿ばね12の板厚を低減することができる。そのため、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。
本発明の実施例3に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施例3に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。図5は、本発明の実施例3に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示したフライホイールへの組付前及び組付後の径方向の拡大部分断面図である。
実施例3は、実施例1、2のように皿ばね(図2、3の12)の板厚を低減するだけなく、皿ばね12の直径及び板厚を低減することでコストを低減したものである。皿ばね12は、内周端部がサポートプレート10に当接しており、外周端部がプレッシャプレート13(摩擦材15の径方向の範囲の中間部分の反対面)に当接している。サポートプレート10は、皿ばね12よりも内周側に延在しており、内周端部にてプレッシャプレート13側に突出したガイド部10cを有する。ガイド部10cは、皿ばね12の径方向への移動を規制する。サポートプレート10は、フライホイール5への組付前において内周先端部がフライホイール5側に傾いた状態にあり、フライホイール5への組付後において撓み部10dが撓んで内周先端部がフライホイール5の凸部5aに押し付けられて支持された状態となる(図5参照)。サポートプレート10は、撓み部10dでの塑性変形を防止するために、スリット又は曲げが設けられている。フライホイール5の凸部5aは、皿ばね12の内周端部とサポートプレート10の当接部分の反対側の位置に配設されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
実施例3によれば、皿ばね12の外周端部がプレッシャプレート13(摩擦材15の径方向の範囲の中間部分の反対面)に当接しているので、皿ばね12の直径を低減することができる。そのため、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。また、皿ばね12の直径を低減することで、皿ばね12の押し付け荷重が大きくなるので、皿ばね12の板厚を低減することができ、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。さらに、サポートプレート10がフライホイール5に組付後にフライホイール5に押し付けられて支持されることで、サポートプレート10の強度を上げる必要がなく、サポートプレート10の板厚を低減することができ、鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。
本発明の実施例4に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施例4に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。
実施例4は、実施例3(図4参照)の変形例であり、実施例3のようにサポートプレート10をフライホイール5に押し付け支持させるのをやめ、サポートプレート10の強度を上げるために段差部10e、10fを設けたものである。皿ばね12は、内周端部がサポートプレート10に当接しており、外周端部がプレッシャプレート13(摩擦材15の径方向の範囲の中間部分の反対面)に当接している。サポートプレート10は、皿ばね12よりも内周側に延在しており、内周端部にてプレッシャプレート13側に突出したガイド部10cを有する。ガイド部10cは、皿ばね12の径方向への移動を規制する。サポートプレート10は、皿ばね12を支持して変形が生じやすい中間部分に、段差部10e、10fが設けられている。段差部10e、10fは、サポートプレート10の軸方向への撓みを低減するためのものである。図6では、サポートプレート10における段差部10e、10fの個数は2個であるが、これに限るものではない。また、段差部10e、10fは、径方向に直列に形成するだけでなく、周方向に直列(放射状)に形成してもよい。サポートプレート10には、実施例3のようなスリット又は曲げが設けられていない。プレッシャプレート13は、皿ばね12の外周端部との当接面よりも外周の部分に、皿ばね12の径方向への移動を規制する円周方向凸部13bを有する。その他の構成は、実施例1と同様である。
実施例4によれば、皿ばね12の外周端部がプレッシャプレート13(摩擦材15の径方向の範囲の中間部分の反対面)に当接しているので、皿ばね12の直径を低減することができる。そのため、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。また、皿ばね12の直径を低減することで、皿ばね12の押し付け荷重が大きくなるので、皿ばね12の板厚を低減することができ、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。さらに、サポートプレート10に段差部10e、10fを設けることで、サポートプレート10の板厚が薄くても強度を確保することができ、鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。
本発明の実施例5に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図7は、本発明の実施例5に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。
実施例5は、実施例3(図4参照)の変形例である。皿ばね12は、内周端部に当接部12aを有する。当接部12aは、フライホイール5の凸部5aに当接する。皿ばね12の外周端部は、プレッシャプレート13に当接している。サポートプレート10は、内周端部にて複数の回り止め部10gを有する。皿ばね12は、サポートプレート10の回り止め部10gと相対回転不能に係合し、かつ、回り止め部10gによって径方向の移動が規制されている。その他の構成は、実施例1と同様である。
実施例5によれば、皿ばね12の外周端部がプレッシャプレート13(摩擦材15の径方向の範囲の中間部分の反対面)に当接しているので、皿ばね12の直径を低減することができる。そのため、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。また、皿ばね12の直径を低減することで、皿ばね12の押し付け荷重が大きくなるので、皿ばね12の板厚を低減することができ、高価なバネ鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。さらに、皿ばね12の内周端部(回り止め部12aの先端部)がフライホイール5(凸部5a)に支持されることで、サポートプレート10の強度を上げる必要がなく、サポートプレート10の板厚を低減することができ、鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができる。
本発明の実施例6に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施例6に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図9及び図10のX−X´間に相当する断面図)である。図9は、本発明の実施例6に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部のプレッシャプレートの構成を模式的に示した平面図である。図10は、本発明の実施例6に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図8及び図9のY−Y´間に相当する断面図)である。図11は、本発明の実施例6に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の変形例の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。
実施例6では、実施例1〜5のように皿ばねを用いるのをやめ、コストがかからない板ばね27を用いたものである。また、実施例6では、サポートプレート(図2の10)を用いるのをやめ、板ばね27をリベット28、29によってプレッシャプレート13をカバープレート11に連結している。その他の構成は、実施例1と同様である。
カバープレート11は、ボルト9によってフライホイール5に締結された環状の部材であり、リミッタ部2の構成部材である。カバープレート11は、内周部分にてサポートプレート10と離間している。カバープレート11は、内周部分のすべり面にて摩擦材16とスライド可能に圧接している。カバープレート11は、ボルト9による締結部分と摩擦材16とのすべり面との間の部分にて、リベット29によって板ばね27が取付固定されている。
プレッシャプレート13は、摩擦材15とスライド可能に圧接する環状の部材であり、リミッタ部2の構成部材である。プレッシャプレート13は、外周端部の所定の位置に外周凸部13cを有する(図9参照)。外周凸部13cは、リベット28によって板ばね27が取付固定されている。プレッシャプレート13は、板ばね27によって摩擦材15側に付勢されている。
板ばね27は、カバープレート11とプレッシャプレート13の外周凸部13cとの間に配された板状のばねであり、リミッタ部2の構成部材である。板ばね27は、プレッシャプレート13を摩擦材15側に付勢する。板ばね27は、周方向に延在しており(図9参照)、中間部分がライニングプレート14及び摩擦材15、16の外周を間隔を置いて横断している(図10参照)。板ばね27は、一端部がリベット28によってプレッシャプレート13の外周凸部13cに取付固定されており、他端部がリベット29によってカバープレート11に取付固定されている。
リベット28は、板ばね27の一端部をプレッシャプレート13の外周凸部13cに取付固定するための部材である。
リベット29は、板ばね27の他端部をカバープレート11に取付固定するための部材である。
なお、図8〜図10では、板ばね27の他端部をカバープレート11に取付固定した構成となっているが、図11のように、フライホイール5とカバープレート11の間にサポートプレート10を設けて、板ばね27をリベット28、29によってプレッシャプレート13をサポートプレート10に連結してもよい。
実施例6によれば、皿ばねよりも歩留りの高い板ばね27を用いることで、装置のコストを低減させることができる。また、板ばね27は、トルク伝達機能を持つので、プレッシャプレート13をカバープレート11に対して回り止めする構造(図2の凸部13a、穴部11a)が不要となり、コストを低減することができるとともに、スペースを縮小することができる。また、図8〜図10のようにサポートプレート(図11の10)を用いない構成とすれば、部品点数が削減され、コストを低減することができる。
本発明の実施例7に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図12は、本発明の実施例7に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図13及び図14のX−X´間に相当する断面図)である。図13は、本発明の実施例7に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部のプレッシャプレートの構成を模式的に示した平面図である。図14は、本発明の実施例7に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図12及び図13のY−Y´間に相当する断面図)である。
実施例7は、実施例6(図8〜図10参照)の変形例であり、実施例6における板ばね(図9の27)及びリベット(図9の28)をプレッシャプレート13に一体化させたものである。その他の構成は、実施例6と同様である。
プレッシャプレート13は、摩擦材15とスライド可能に圧接する環状の部材であり、リミッタ部2の構成部材である。プレッシャプレート13は、外周端部の所定の位置に外周凸部13cを有する(図13参照)。外周凸部13cは、周方向に延在した円周延在部13dを有する。円周延在部13dは、板ばねとして機能する部分であり、プレッシャプレート13の本体部分を摩擦材15側に付勢する。円周延在部13dは、ライニングプレート14及び摩擦材15、16の外周を間隔を置いて横断しており(図14参照)、先端部がリベット29によってカバープレート11に取付固定されている。
なお、図12〜図14では、プレッシャプレート13の円周延在部13dの先端部をカバープレート11に取付固定した構成となっているが、図11のようにフライホイール5とカバープレート11の間にサポートプレート10を設けて、プレッシャプレート13の円周延在部13dの先端部をサポートプレート10に連結してもよい。
実施例7によれば、プレッシャプレート13に板ばねの機能を持たせることで、部品点数が削減され、コストを低減することができる。また、プレッシャプレート13の円周延在部13dは、トルク伝達機能を持つので、プレッシャプレート13をカバープレート11に対して回り止めする構造(図2の凸部13a、穴部11a)が不要となり、コストを低減することができるとともに、スペースを縮小することができる。また、図12〜図14のようにサポートプレート(図11の10)を用いない構成とすれば、部品点数が削減され、コストを低減することができる。
本発明の実施例8に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図15は、本発明の実施例8に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図16及び図17のX−X´間に相当する断面図)である。図16は、本発明の実施例8に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部のプレッシャプレートの構成を模式的に示した平面図である。図17は、本発明の実施例8に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図15及び図16のY−Y´間に相当する断面図)である。
実施例8は、実施例6(変形例;図11参照)の変形例であり、板ばね27とプレッシャプレート13との連結部分を、プレッシャプレート13の摩擦材15とのすべり面よりも内周側に配設したものである。その他の構成は、実施例6(変形例)と同様である。
プレッシャプレート13は、摩擦材15とスライド可能に圧接する環状の部材であり、リミッタ部2の構成部材である。プレッシャプレート13は、内周端部の所定の位置に内周凸部13eを有する(図16参照)。内周凸部13eは、リベット28によって板ばね27が取付固定されている。プレッシャプレート13は、板ばね27によって摩擦材15側に付勢されている。
板ばね27は、サポートプレート10とプレッシャプレート13の外周凸部13cとの間に配された板状のばねであり、リミッタ部2の構成部材である。板ばね27は、プレッシャプレート13を摩擦材15側に付勢する。板ばね27は、外周斜め方向に延在しており(図16参照)、中間部分がプレッシャプレート13の外周を間隔を置いて横断している(図17参照)。板ばね27は、一端部がリベット28によってプレッシャプレート13の内周凸部13eに取付固定されており、他端部がリベット29によってサポートプレート10のカバープレート11側の面に取付固定されている。
実施例8によれば、皿ばねよりも歩留りの高い板ばね27を用いることで、装置のコストを低減させることができる。また、板ばね27は、トルク伝達機能を持つので、プレッシャプレート13をカバープレート11に対して回り止めする構造(図2の凸部13a、穴部11a)が不要となり、コストを低減することができるとともに、スペースを縮小することができる。また、板ばね27とプレッシャプレート13との連結部分を、プレッシャプレート13の摩擦材15とのすべり面よりも内周側に配設することで、プレッシャプレート13の直径が小さくなり、鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができるとともに、スペースを縮小することができる。
本発明の実施例9に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図18は、本発明の実施例9に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図19及び図20のX−X´間に相当する断面図)である。図19は、本発明の実施例9に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部のプレッシャプレートの構成を模式的に示した平面図である。図20は、本発明の実施例9に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図18及び図19のY−Y´間に相当する断面図)である。
実施例9は、実施例8(図15〜図17参照)の変形例であり、板ばね27とプレッシャプレート13との連結にリベットを用いるのをやめ、プレッシャプレート13に凸部13fを設け、板ばね27に凸部13fと対応する穴部27aを設け、板ばね27をリベット29によってサポートプレート10に2点固定したものである。プレッシャプレート13の凸部13fは、フライホイール5側に突出している。凸部13fは、板ばね27の穴部27aに挿入されて周方向及び径方向の移動が規制されている。板ばね27の両端部は、リベット29によってサポートプレート10に取付固定されている。その他の構成は、実施例8と同様である。
実施例9によれば、皿ばねよりも歩留りの高い板ばね27を用いることで、装置のコストを低減させることができる。また、板ばね27は、トルク伝達機能を持つので、プレッシャプレート13をカバープレート11に対して回り止めする構造(図2の凸部13a、穴部11a)が不要となり、コストを低減することができるとともに、スペースを縮小することができる。また、板ばね27とプレッシャプレート13とを、プレッシャプレート13の凸部13fと、板ばね27の穴部27aとによって係合させることで、プレッシャプレート13の直径が小さくなり、鋼材の使用量を低減することで、装置のコストを低減させることができるとともに、スペースを縮小することができる。
本発明の実施例10に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図21は、本発明の実施例10に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図22のX−X´間に相当する断面図)である。図22は、本発明の実施例10に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部のプレッシャプレートの構成を模式的に示した平面図である。
実施例10は、実施例1(図2参照)の変形例であり、実施例1のように1個の大径の皿ばね(図2の12)を用いるのではなく、直径が摩擦材15の径方向の幅と同程度である小径の皿ばね31を複数用いたものである。プレッシャプレート13には、皿ばね31の内周の穴に対応する凸部13fが設けられており、当該凸部13fが皿ばね31の周方向及び径方向の移動を規制する。皿ばね31は、内周端部がプレッシャプレート13の凸部13f外周の領域でプレッシャプレート13に当接しており、外周端部がサポートプレート10と当接している。皿ばね31は、プレッシャプレート13を摩擦材15側に付勢する。皿ばね31の中心軸は、プレッシャプレート13とライニングプレート14との軸方向において対向する領域(摩擦材15の径方向の幅の範囲)にある。その他の構成は、実施例1と同様である。
なお、図21では、皿ばね31は、内周端部がプレッシャプレート13の凸部13f外周の領域でプレッシャプレート13に当接し、かつ、外周端部がサポートプレート10と当接しているが、その逆、すなわち、外周端部がプレッシャプレート13の凸部13f外周の領域でプレッシャプレート13に当接し、かつ、内周端部がサポートプレート10と当接してもよい。その場合、プレッシャプレート13に設けたような凸部13fをサポートプレート10に設けることが好ましい。
実施例10によれば、小径の皿ばね31を用いることで、バネ鋼材の歩留まりを高めることができ、装置のコストを低減させることができる。
本発明の実施例11に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図23は、本発明の実施例11に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。
実施例11は、実施例10(図21、図22参照)の変形例であり、実施例10のように複数個の小径の皿ばね(図22の31)を用いる代わりに、複数個の小径のコイルスプリング32を用いたものである。プレッシャプレート13には、コイルスプリング32の内周の穴に対応する凸部13fが設けられており、当該凸部13fがコイルスプリング32の周方向及び径方向の移動を規制する。コイルスプリング32は、一端部がプレッシャプレート13の凸部13f外周の領域でプレッシャプレート13に当接しており、外周端部がサポートプレート10と当接している。コイルスプリング32は、プレッシャプレート13を摩擦材15側に付勢する。コイルスプリング32の中心軸は、プレッシャプレート13とライニングプレート14との軸方向において対向する領域(摩擦材15の径方向の幅の範囲)にある。その他の構成は、実施例10と同様である。
なお、図23では、プレッシャプレート13に凸部13fが設けられているが、このような凸部を、サポートプレート10にのみ設けてもよく、プレッシャプレート13及びサポートプレート10の両方に設けてもよい。
実施例11によれば、小径のコイルスプリング32を用いることで、歩留まりを高めることができ、装置のコストを低減させることができる。
本発明の実施例12に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図24は、本発明の実施例12に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の皿ばねの構成を模式的に示した製造途中及び完成後の径方向の拡大部分断面図である。図25は、本発明の実施例12に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の皿ばねの変形例の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図である。
実施例12は、実施例1の皿ばね(図2の12)の変形例であり、実施例1の継ぎ目のない皿ばね(図2の12)の代わりに、直線状で板状のバネ鋼材を環状かつ皿状に形成した皿ばね33を用いたものである。皿ばね33の両端部はつながっていない。皿ばね33は、実施例1と同様に、内周端部がプレッシャプレート(図2の13)に当接しており、内周側に向いた傾斜面の中間部分がサポートプレート(図2の10)における段差部(図2の10a)の支点部(図2の10b)に当接しており、外周端部がサポートプレート(図2の10)に対して離間している。皿ばね33は、プレッシャプレート13を摩擦材15側に付勢する。なお、皿ばね33の両端部は、一部が重なり合っていてもよい(図25参照)。
実施例12によれば、両端部がつながっていない皿ばね33を用いることで、バネ鋼材の歩留まりを高めることができ、装置のコストを低減させることができる。また、皿ばね33の両端部が重なり合っていれば、荷重を均一にすることができ、大きな荷重が出せる。
本発明の実施例13に係るトルク変動吸収装置について図面を用いて説明する。図26は、本発明の実施例13に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図27のX−X´間に相当する断面図)である。図27は、本発明の実施例13に係るトルク変動吸収装置におけるリミッタ部の構成を模式的に示した径方向の拡大部分断面図(図26のY−Y´間に相当する断面図)である。
実施例13は、実施例1の変形例であり、実施例1の継ぎ目のない皿ばね(図2の12)の代わりに、直線状で板状のバネ鋼材を環状かつ波状に形成したウェイブスプリング34を用いたものである。ウェイブスプリング34の両端部はつながっていない。ウェイブスプリング34は、プレッシャプレート13とサポートプレート10とが交互に当接しており、プレッシャプレート13及びサポートプレート10と当接していない部分が板ばねとして機能する。ウェイブスプリング34は、プレッシャプレート13を摩擦材15側に付勢する。なお、ウェイブスプリング34の周方向及び径方向の移動を規制するために、ウェイブスプリング34をリベット(図示せず)によってサポートプレート10に固定してもよく、サポートプレート10に図4のようなガイド部10cを設けてもよい。その他の構成は、実施例1と同様である。
実施例13によれば、両端部がつながっていないウェイブスプリング34を用いることで、バネ鋼材の歩留まりを高めることができ、装置のコストを低減させることができる。また、ウェイブスプリング34を用いれば、皿ばねよりも簡単に成形することができる。
本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施例ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 トルク変動吸収装置
2 リミッタ部
3 ダンパ部
4 ヒステリシス部
5 フライホイール
5a 凸部
6 エンジン側回転軸(第1回転軸)
7 変速機側回転軸(第2回転軸)
8、9 ボルト
10 サポートプレート(第4プレート部材)
10a 段差部
10b 支点部
10c ガイド部
10d 撓み部
10e、10f 段差部
10g 回り止め部
11 カバープレート(第1プレート部材)
11a 穴部
12 皿ばね(弾性部材)
12a 当接部
13 プレッシャプレート(第2プレート部材)
13a 凸部
13b 円周方向凸部(支点部、ガイド部)
13c 外周凸部
13d 円周延在部
13e 内周凸部
13f 凸部
14 ライニングプレート(第3プレート部材)
15、16 摩擦材
17 サイドプレート
17a 窓部
18 サイドプレート
18a 窓部
19 リベット
20 コイルスプリング
21 シート部材
22、23 スラスト部材
24 皿ばね
25 ハブ部材
25a ハブ部
25b フランジ部
25c 窓部
27 板ばね
27a 穴部
28、29 リベット
31 皿ばね(弾性部材)
32 コイルスプリング
33 皿ばね(弾性部材)
34 ウェイブスプリング(弾性部材)

Claims (26)

  1. 第1回転軸から回転動力が伝達される第1プレート部材と、
    前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材と、
    前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸へ回転動力を伝達する第3プレート部材と、
    前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材と、
    前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する弾性部材と、
    を備え、
    前記第2プレート部材及び前記第4プレート部材の一方又は両方は、前記弾性部材の中間部分を支持する支点部を有することを特徴とするトルク変動吸収装置。
  2. 前記弾性部材は、皿ばねであることを特徴とする請求項1記載のトルク変動吸収装置。
  3. 前記支点部は、前記第2プレート部材及び前記第4プレート部材の一方又は両方に形成された凸部の先端部であることを特徴とする請求項1又は2記載のトルク変動吸収装置。
  4. 前記支点部は、前記第2プレート部材及び前記第4プレート部材の一方又は両方に形成された段差部の角部であることを特徴とする請求項1又は2記載のトルク変動吸収装置。
  5. 第1回転軸から回転動力が伝達される第1プレート部材と、
    前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材と、
    前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸へ回転動力を伝達する第3プレート部材と、
    前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材と、
    前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する弾性部材と、
    を備え、
    前記弾性部材は、前記第1回転軸の回転中心から所定距離離れた位置に位置する第1端部と、前記第1端部よりも前記第1回転軸の回転中心に近い位置に位置する第2端部とを有し、
    前記第1端部は、前記第2プレート部材と前記第3プレート部材とが軸方向において対向する領域で前記第2プレート部材に当接し、
    前記第2端部は、前記第4プレート部材に当接することを特徴とするトルク変動吸収装置。
  6. 前記弾性部材は、皿ばねであることを特徴とする請求項5記載のトルク変動吸収装置。
  7. 前記第4プレート部材は、前記弾性部材の前記第2端部よりも内周側の部分に、前記第1回転軸の回転中心に近づく方向への前記弾性部材の移動を規制するガイド部を有することを特徴とする請求項5又は6記載のトルク変動吸収装置。
  8. 前記第2プレート部材は、前記弾性部材の前記第1端部よりも外周側の部分に、前記第1回転軸の回転中心から離れる方向への前記弾性部材の移動を規制するガイド部を有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
  9. 前記第1プレート部材及び前記第4プレート部材が固定されるフライホイールを備え、
    前記第4プレート部材は、前記弾性部材の前記第2端部と当接する部分の近傍で、前記フライホイールと当接することを特徴とする請求項5又は6記載のトルク変動吸収装置。
  10. 前記第4プレート部材は、スリット又は曲げを有することを特徴とする請求項9記載のトルク変動吸収装置。
  11. 前記第1プレート部材及び前記第4プレート部材が固定されるフライホイールを備え、
    前記弾性部材は、前記第2端部に突出した当接部を有し、
    前記第4プレート部材は、前記当接部に対して回転不能かつ径方向移動不能に係合する回り止め部を有し、
    前記当接部は、前記フライホイールと当接することを特徴とする請求項5又は6記載のトルク変動吸収装置。
  12. 第1回転軸から回転動力が伝達される第1プレート部材と、
    前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材と、
    前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸へ回転動力を伝達する第3プレート部材と、
    前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する板ばねと、
    を備えることを特徴とするトルク変動吸収装置。
  13. 前記板ばねは、一端部が前記第2プレート部材に固定され、かつ、他端部が前記第1プレート部材に固定されることを特徴とする請求項12記載のトルク変動吸収装置。
  14. 前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材を備え、
    前記板ばねは、一端部が前記第2プレート部材に固定され、かつ、他端部が前記第4プレート部材に固定されることを特徴とする請求項12記載のトルク変動吸収装置。
  15. 前記第2プレート部材は、内周側に突出した内周凸部を有し、
    前記板ばねの前記一端部は、前記第2プレート部材の前記内周凸部に固定されることを特徴とする請求項14記載のトルク変動吸収装置。
  16. 前記板ばねは、前記第2プレート部材の一部であり、
    前記板ばねの先端部は、前記第1プレート部材に固定されることを特徴とする請求項12記載のトルク変動吸収装置。
  17. 前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材を備え、
    前記板ばねは、前記第2プレート部材の一部であり、
    前記板ばねの先端部は、前記第4プレート部材に固定されることを特徴とする請求項12記載のトルク変動吸収装置。
  18. 前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材を備え、
    前記第2プレート部材は、軸方向に突出した凸部を有し、
    前記板ばねは、両端部が前記第4プレート部材に固定され、かつ、前記第2プレート部材の前記凸部と係合する穴部を有することを特徴とする請求項12記載のトルク変動吸収装置。
  19. 第1回転軸から回転動力が伝達される第1プレート部材と、
    前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材と、
    前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸へ回転動力を伝達する第3プレート部材と、
    前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材と、
    前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に複数配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢し、中心軸が前記第2プレート部材と前記第3プレート部材との軸方向において対向する領域にある弾性部材と、
    を備えることを特徴とするトルク変動吸収装置。
  20. 前記弾性部材は、皿ばねであることを特徴とする請求項19記載のトルク変動吸収装置。
  21. 前記弾性部材は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項19記載のトルク変動吸収装置。
  22. 前記第2プレート部材又は前記第4プレート部材は、前記弾性部材に向かって突出した凸部を有し、
    前記凸部は、前記弾性部材の内周に挿入されることを特徴とする請求項19乃至21のいずれか一に記載のトルク変動吸収装置。
  23. 第1回転軸から回転動力が伝達される第1プレート部材と、
    前記第1プレート部材から所定間隔をおいて配された第2プレート部材と、
    前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に配されるとともに、第2回転軸へ回転動力を伝達する第3プレート部材と、
    前記第2プレート部材から所定間隔をおいて配された第4プレート部材と、
    前記第2プレート部材と前記第4プレート部材との間に配されるとともに、前記第2プレート部材を前記第3プレート部材に向かって付勢する弾性部材と、
    を備え、
    前記弾性部材は、略環状をなし、かつ、両端部が離間していることを特徴とするトルク変動吸収装置。
  24. 前記弾性部材は、皿状に形成されていることを特徴とする請求項23記載のトルク変動吸収装置。
  25. 前記弾性部材は、周方向において両端部が重なり合っていることを特徴とする請求項24記載のトルク変動吸収装置。
  26. 前記弾性部材は、周方向において波状に形成されており、前記第2プレート部材及び前記第4プレート部材に交互に当接していることを特徴とする請求項23記載のトルク変動吸収装置。
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