JP2006307957A - クラッチディスク、それを用いたクラッチディスク組立体及びクラッチ装置並びにクラッチディスクの製造方法 - Google Patents

クラッチディスク、それを用いたクラッチディスク組立体及びクラッチ装置並びにクラッチディスクの製造方法 Download PDF

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幸生 武本
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Abstract

【課題】 接着固定式クラッチディスクにおいて、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させる。
【解決手段】 クラッチディスク32は、軸方向に互いに対向して配置されフライホイール2と摩擦係合するための1対の環状の摩擦フェーシング33と、1対の摩擦フェーシング33の間に弾性変形可能に設けられ1対の摩擦フェーシング33に対向して配置された1対の平坦部36を有する複数のクッショニングプレート35と、摩擦フェーシング33と平坦部36とを接着剤により固定する少なくとも1つの接着層38とを備えている。少なくとも1つの平坦部36は、接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第1凹部50を有している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、クラッチディスク、特に、摩擦フェーシングを接着固定しているクラッチディスク、それを用いたクラッチディスク組立体及びクラッチ装置並びにクラッチディスクの製造方法に関する。
クラッチディスク組立体は、入力側回転体と出力側回転体との間で摩擦係合によりトルクを伝達するためのものであり、一般に、1対の摩擦フェーシングを有するクラッチディスクと、クラッチディスクが固定される入力側プレートと、出力側ハブと、入力側プレートと出力側ハブとを円周方向弾性的に連結するダンパー部とを備えている。
このクラッチディスク組立体によりトルクが伝達される場合、例えばクラッチカバー組立体のプレッシャープレートにより摩擦フェーシングがエンジン側のフライホイールに押し付けられる。この結果、クラッチディスクはフライホイールとプレッシャープレートとの間に挟持され、フライホイールに入力されたトルクがクラッチディスクを介して入力側プレートに入力される。そしてこのトルクは、ダンパー部を介して出力側ハブに伝達され、出力側のトランスミッションに出力される。このように、クラッチディスクがフライホイールに圧接されることで、クラッチディスク組立体はトルク伝達を可能としている(例えば、特許文献1参照。)。
以上に述べたクラッチディスクとして、クラッチ連結時の衝撃を緩和するために複数のクッショニングプレートを備えたものが知られている。このクッショニングプレートは、板状部材が波型形状に折り曲げられ形成されており、1対の摩擦フェーシングに固定されている。この波型形状の部分は、クラッチディスクがフライホイールとプレッシャープレートとの間に狭持される際に軸方向に弾性変形可能となっている。このクッショニングプレートの弾性変形がクッションとして作用し、クラッチ連結時の衝撃が緩和される。
一般的に、このクラッチディスクでは、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとが複数の金属製のリベットにより連結されている。したがって、摩擦フェーシングとリベットとの係合部分、リベットの頭部の厚み、摩擦フェーシングの摩耗量等を考慮すると、摩擦フェーシングが必要以上に厚くなり、クラッチディスクの重量やコストが増大する。また、リベットは金属製であるため、リベット自体の重量もクラッチディスク全体の重量に大きく影響する。以上より、リベット固定式クラッチディスクは重量及びコストが増大する傾向にある。
一方、トランスミッションによるスムーズな変速操作を考慮すると、クラッチディスクの重量は小さい方が好ましい。したがって、クラッチディスクの軽量化を図るために、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとを接着剤により固定した接着固定式クラッチディスクが提案されている。
特開2001−241463号公報
接着固定式クラッチディスクは、接着剤を使用しているためリベット固定式クラッチディスクに比べて固定強度が劣る。そのため、固定強度を考慮した場合、できるだけ接着面積を増やすことが望ましい。
しかし、接着部分はクッショニングプレートと摩擦フェーシングとが一体となり両部材の相対運動が拘束されるため剛性が高くなり、接着面積が増加するとクラッチディスク全体の剛性が高くなる。この結果、クラッチディスクを軸方向に圧縮する際の荷重が増大し、クッショニングプレートのクッション効果が低減する。したがって、クッション効果を考慮すると、接着面積を増加させることなく接着強度を向上させる必要がある。
また、接着面積の増加を防止するために接着範囲をある一定の範囲に限定する場合、塗布する接着剤の量や接着面積の調整が難しく、接着面積を所望のものにすることが困難である。
本発明の課題は、接着固定式クラッチディスクにおいて、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させることにある。
本発明の別の課題は、接着固定式クラッチディスクにおいて、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着面積の調整を容易にすることにある。
請求項1に記載のクラッチディスクは、入力回転体から出力回転体へ摩擦係合によりトルクを伝達するためのクラッチディスク組立体の一部を構成している。このクラッチディスクは、軸方向に互いに対向して配置され入力回転体と摩擦係合するための1対の環状の摩擦フェーシングと、1対の摩擦フェーシングの間に弾性変形可能に設けられ1対の摩擦フェーシングに対向して配置された1対の平坦部を有する複数のクッショニングプレートと、摩擦フェーシングと平坦部とを接着剤により固定する少なくとも1つの接着固定部とを備えている。少なくとも1つの平坦部は、接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第1凹部を有している。
このクラッチディスクでは、平坦部が第1凹部を有しているため、平坦部の表面積が増加する。この結果、第1凹部がない場合に比べて接着面積を増加させることができる。これにより、接着固定部の範囲を広げることなくクッショニングプレート側の接着面積を増やすことができ、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させることができる。
請求項2に記載のクラッチディスクは、請求項1において、第1凹部が溝状に形成された少なくとも1つの第1溝部を含んでいる。
このクラッチディスクでは、第1凹部が少なくとも1つの第1溝部を有しているため、接着固定部の範囲を広げることなくクッショニングプレート側の接着面積を増加させることができる。
請求項3に記載のクラッチディスクは、請求項2において、第1凹部が第1溝部に囲まれた少なくとも1つの第1平坦部を有している。
このクラッチディスクでは、接着固定部を第1平坦部に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第1溝部及び第1平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部及び第1平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。
請求項4に記載のクラッチディスクは、請求項2または3において、第1溝部が環状に形成されており、互いに内側及び外側に配置されている。
このクラッチディスクでは、第1溝部が互いに内側及び外側に配置されているため、接着固定部の範囲を広げることなくクッショニングプレート側の接着面積を増加させることができる。また、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第1溝部に流れ込むため、接着固定部を第1平坦部の範囲により限定しやすくなる。ここで、環状とは、第2溝部が閉じられたものであることを意味しており、その形状を円形に限定するものではない。
請求項5に記載のクラッチディスクは、請求項2から4のいずれかにおいて、第1溝部が互いに隣接して配置されている。
このクラッチディスクでは、第1溝部が互いに隣接して配置されているため、接着固定部の範囲を広げることなくクッショニングプレート側の接着面積をより確実に増加させることができる。また、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第1溝部に流れ込むため、接着固定部を第1平坦部の範囲により限定しやすくなる。
請求項6に記載のクラッチディスクは、請求項3から5のいずれかにおいて、第1平坦部が第1溝部を挟んで互いに隣接して配置されている。
このクラッチディスクでは、第1平坦部が第1溝部を挟んで互いに隣接して配置されているため、第1溝部及び第1平坦部の形状を変えることで、様々な接着固定部のパターンを実現することができる。
請求項7に記載のクラッチディスクは、請求項3から6のいずれかにおいて、第1平坦部が接着固定部と反対側に凹んだ形状を有している。
このクラッチディスクでは、第1平坦部が接着固定部と反対側に凹んでいるため、接着固定部の厚みが厚くなる。これにより、接着固定部の強度を向上させることができる。
請求項8に記載のクラッチディスクは、請求項2から7のいずれかにおいて、第1溝部が接着固定部の外周縁に沿って形成されている。
このクラッチディスクでは、第1溝部が接着固定部の外周縁に沿って形成されているため、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第1溝部及び第1平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部及び第1平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。
請求項9に記載のクラッチディスクは、請求項1から8のいずれかにおいて、摩擦フェーシングが接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第2凹部を有している。
このクラッチディスクでは、摩擦フェーシングが第2凹部を有しているため、摩擦フェーシングと平坦部とを接着する際に接着剤が第2凹部に流れ込む。この結果、第2凹部がない場合に比べて接着面積を増加させることができる。これにより、接着固定部の範囲を広げることなく摩擦フェーシング側の接着面積を増やすことができ、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させることができる。
請求項10に記載のクラッチディスクは、入力回転体から出力回転体へ摩擦係合によりトルクを伝達するためのクラッチディスク組立体の一部を構成している。このクラッチディスクは、軸方向に互いに対向して配置され入力回転体と摩擦係合するための1対の環状の摩擦フェーシングと、1対の摩擦フェーシングの間に弾性変形可能に設けられ1対の摩擦フェーシングに対向して配置された1対の平坦部を有する複数のクッショニングプレートと、摩擦フェーシングと平坦部とを接着剤により固定する少なくとも1つの接着固定部とを備えている。摩擦フェーシングは、接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第2凹部を有している。
このクラッチディスクでは、摩擦フェーシングが第2凹部を有しているため、摩擦フェーシングと平坦部とを接着する際に接着剤が第2凹部に流れ込む。この結果、第2凹部がない場合に比べて接着面積を増加させることができる。これにより、接着固定部の範囲を広げることなく摩擦フェーシング側の接着面積を増やすことができ、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させることができる。
請求項11に記載のクラッチディスクは、請求項9または10において、第2凹部が溝状に形成された少なくとも1つの第2溝部を有している。
このクラッチディスクでは、第2凹部が少なくとも1つの第2溝部を有しているため、接着固定部の範囲を広げることなく摩擦フェーシング側の接着面積を増加させることができる。
請求項12に記載のクラッチディスクは、請求項11において、第2凹部が第2溝部に囲まれた少なくとも1つの第2平坦部を有している。
このクラッチディスクでは、接着固定部を第2平坦部に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第2溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第2溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第2溝部及び第2平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第2溝部及び第2平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。
請求項13に記載のクラッチディスクは、請求項11または12において、第2溝部が環状に形成されており、互いに内側及び外側に配置されている。
このクラッチディスクでは、第2溝部が互いに内側及び外側に配置されているため、接着固定部の範囲を広げることなく摩擦フェーシング側の接着面積を増加させることができる。また、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第2溝部に流れ込むため、接着固定部を第2平坦部の範囲により限定しやすくなる。ここで、環状とは、第2溝部が閉じられたものであることを意味しており、その形状を円形に限定するものではない。
請求項14に記載のクラッチディスクは、請求項11から13のいずれかにおいて、第2溝部が互いに隣接して配置されている。
このクラッチディスクでは、第2溝部が互いに隣接して配置されているため、接着固定部の範囲を広げることなく摩擦フェーシング側の接着面積をより確実に増加させることができる。また、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第2溝部に流れ込むため、接着固定部を第2平坦部の範囲により限定しやすくなる。
請求項15に記載のクラッチディスクは、請求項12から14のいずれかにおいて、第2平坦部が第2溝部を挟んで互いに隣接して配置されている。
このクラッチディスクでは、第2平坦部が第2溝部を挟んで互いに隣接して配置されているため、第2溝部及び第2平坦部の形状を変えることで、様々な接着固定部のパターンを実現することができる。
請求項16に記載のクラッチディスクは、請求項12から15のいずれかにおいて、第2平坦部が接着固定部と反対側に凹んだ形状を有している。
このクラッチディスクでは、第2平坦部が接着固定部と反対側に凹んでいるため、接着固定部の厚みが厚くなる。これにより、接着固定部の強度を向上させることができる。
請求項17に記載のクラッチディスクは、請求項11から16のいずれかにおいて、第2溝部が接着固定部の外周縁に沿って形成されている。
このクラッチディスクでは、第2溝部が接着固定部の外周縁に沿って形成されているため、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第2溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第2溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第2溝部及び第2平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第2溝部及び第2平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。
請求項18に記載のクラッチディスクは、請求項1から17のいずれかにおいて、複数のクッショニングプレートを円周方向に連結するための環状の連結部材をさらに備えている。
このクラッチディスクでは、連結部材により複数のクッショニングプレートの連結強度を向上させることができる。
請求項19に記載のクラッチディスク組立体は、入力回転体から出力回転体へ摩擦係合によりトルクを伝達するためのものであって、請求項1から18のいずれかに記載のクラッチディスクと、クラッチディスクと出力回転体の間に配置されクラッチディスクと出力回転体とを回転方向に弾性的に連結するためのダンパー機構とを備えている。
このクラッチディスク組立体では、請求項1から18のいずれかに記載のクラッチディスクを備えているため、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させることができるとともに、接着面積の調整が容易となる。
請求項20に記載のクラッチ装置は、入力回転体から出力回転体へトルクを伝達及び遮断するためのものである。このクラッチ装置は、請求項19に記載のクラッチディスク組立体と、入力回転体に連結されたクラッチカバーと、クラッチカバーに相対回転不能に設けられ入力回転体に対して摩擦フェーシングを押圧するための押圧部材と、クラッチカバーに対して軸方向に弾性変形可能に設けられ押圧部材を入力回転体側へ付勢するための付勢部材とを有するクラッチカバー組立体とを備えている。
このクラッチ装置では、請求項19に記載のクラッチディスク組立体を備えているため、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させることができるとともに、接着面積の調整が容易となる。
請求項21に記載のクラッチディスクの製造方法は、軸方向に互いに対向して配置され入力回転体と摩擦係合するための1対の環状の摩擦フェーシングと、1対の摩擦フェーシングを軸方向に弾性的に連結するための複数のクッショニングプレートとを備えたクラッチディスク組立体のクラッチディスクの製造方法である。この製造方法は、1対の摩擦フェーシングを成形する摩擦フェーシング成形工程と、1対の摩擦フェーシングに対向して配置された1対の平坦部と、少なくとも1つの平坦部の接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第1凹部とを成形するクッショニングプレート成形工程と、摩擦フェーシングと少なくとも1つの平坦部とを接着剤により固定する接着工程とを含んでいる。第1凹部は、溝状に形成された少なくとも1つの第1溝部と、第1溝部に囲まれた少なくとも1つの第1平坦部とを有している。
この製造方法では、接着固定部を第1平坦部に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第1溝部及び第1平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部及び第1平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。
請求項22に記載のクラッチディスクの製造方法は、請求項21において、第1溝部が環状に形成されており、互いに内側及び外側に配置されている。
この製造方法では、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第1溝部に流れ込むため、接着固定部を第1平坦部の範囲にさらに限定しやすくなる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。ここで、環状とは、第2溝部が閉じられたものであることを意味しており、その形状を円形に限定するものではない。
請求項23に記載のクラッチディスクは、請求項21または22おいて、第1溝部が互いに隣接して配置されている。
この製造方法では、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第1溝部に流れ込むため、接着固定部を第1平坦部の範囲にさらに限定しやすくなる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。
請求項24に記載のクラッチディスクの製造方法は、請求項21から23のいずれかにおいて、第1平坦部が第1溝部を挟んで互いに隣接して配置されている。
この製造方法では、第1平坦部が第1溝部を挟んで互いに隣接して配置されているため、第1溝部及び第1平坦部の形状を変えることで、様々な接着固定部のパターンを実現することができる。
請求項25に記載のクラッチディスクの製造方法は、請求項21から24のいずれかにおいて、第1平坦部が接着固定部と反対側に凹んだ形状を有している。
この製造方法では、第1平坦部が接着固定部と反対側に凹んでいるため、接着固定部の厚みが厚くなる。これにより、接着固定部の強度を向上させることができる。また、第1平坦部と摩擦フェーシングとの間の空間が広くなるため、第1平坦部の範囲での接着剤の量が多くなる。この結果、接着剤が若干多い場合であっても接着剤の量の変動を第1平坦部の範囲で吸収することができ、接着剤が第1溝部からはみ出すのをより効果的に防止することができる。すなわち、第1溝部及び第1平坦部の形状に加えて第1平坦部の凹み具合を変えることで接着面積の調整がさらに容易となる。さらに、接着剤の量の調整及び塗布作業も容易となる。
請求項26に記載のクラッチディスクの製造方法は、請求項21から25のいずれかにおいて、第1溝部が接着固定部の外周縁に沿って形成されている。
この製造方法では、第1溝部が接着固定部の外周縁に沿って形成されているため、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第1溝部及び第1平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部及び第1平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業も容易となる。
請求項27に記載のクラッチディスクの製造方法は、請求項21から26のいずれかにおいて、摩擦フェーシング成形工程が摩擦フェーシングの接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第2凹部を成形する工程をさらに含んでいる。第2凹部は、溝状に形成された少なくとも1つの第2溝部と、第2溝部に囲まれた少なくとも1つの第2平坦部とを有している。
この製造方法では、接着固定部を第1及び第2平坦部に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1及び第2溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第1及び第2溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第1及び第2溝部、第1及び第2平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第1及び第2溝部、第1及び第2平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。第1及び第2溝部のいずれか一方のみが形成されている場合に比べて、接着剤が流れ込む溝部が多いため、より確実に接着固定部の範囲を限定することができる。
請求項28に記載のクラッチディスクの製造方法は、軸方向に互いに対向して配置され入力回転体と摩擦係合するための1対の環状の摩擦フェーシングと、1対の摩擦フェーシングを軸方向に弾性的に連結するための複数のクッショニングプレートとを備えたクラッチディスク組立体のクラッチディスクの製造方法である。この製造方法は、1対の摩擦フェーシングと、摩擦フェーシングの接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第2凹部とを成形する摩擦フェーシング成形工程と、1対の摩擦フェーシングに対向して配置された1対の平坦部を有するクッショニングプレートを成形するクッショニングプレート成形工程と、摩擦フェーシングと少なくとも1つの平坦部とを接着剤により固定する接着工程とを含んでいる。第2凹部は、溝状に形成された少なくとも1つの第2溝部と、第2溝部に囲まれた少なくとも1つの第2平坦部とを有している。
この製造方法では、接着固定部を第2平坦部に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第2溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第2溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第2溝部及び第2平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第2溝部及び第2平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。
請求項29に記載のクラッチディスクの製造方法は、請求項28において、第2溝部が環状に形成されており、互いに内側及び外側に配置されている。
この製造方法では、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第2溝部に流れ込むため、接着固定部を第2平坦部の範囲により限定しやすくなる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。ここで、環状とは、第2溝部が閉じられたものであることを意味しており、その形状を円形に限定するものではない。
請求項30に記載のクラッチディスクは、請求項28または29において、第1溝部が互いに隣接して配置されている。
この製造方法では、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第2溝部に流れ込むため、接着固定部を第2平坦部の範囲により限定しやすくなる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。
請求項31に記載のクラッチディスクの製造方法は、請求項28または30において、第2平坦部が第2溝部を挟んで互いに隣接して配置されている。
この製造方法では、第2平坦部が第2溝部を挟んで互いに隣接して配置されているため、第2溝部及び第2平坦部の形状を変えることで、様々な接着固定部のパターンを実現することができる。
請求項32に記載のクラッチディスクの製造方法は、請求項28から31のいずれかにおいて、第2平坦部が接着固定部と反対側に凹んだ形状を有している。
この製造方法では、第2平坦部が接着固定部と反対側に凹んでいるため、接着固定部の厚みが厚くなる。これにより、接着固定部の強度を向上させることができる。また、第2平坦部と摩擦フェーシングとの間の空間が広くなるため、第2平坦部の範囲での接着剤の量が多くなる。この結果、接着剤が若干多い場合であっても余分な接着剤を第2平坦部の範囲で吸収することができ、接着剤が第2溝部からはみ出すのをより効果的に防止することができる。すなわち、第2溝部及び第2平坦部の形状に加えて第2平坦部の凹み具合を変えることで接着面積の調整がさらに容易となる。さらに、接着剤の量の調整及び塗布作業も容易となる。
請求項33に記載のクラッチディスクの製造方法は、請求項28から32のいずれかにおいて、第2溝部が接着固定部の外周縁に沿って形成されている。
この製造方法では、第2溝部が接着固定部の外周縁に沿って形成されているため、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第2溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第2溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第2溝部及び第2平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第2溝部及び第2平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業も容易となる。
本発明に係るクラッチディスクでは、接着固定式クラッチディスクにおける摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させることができる。
本発明に係るクラッチディスクでは、接着固定式クラッチディスクにおける摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着面積を容易に調整することができる。
本発明の各実施形態を図面を参照しながら説明する。
A.クラッチディスク、クラッチディスク組立体及びクラッチ装置
1.第1実施形態
(1)クラッチ装置の構成
図1に本発明の第1実施形態としてのクラッチディスク32が採用されたクラッチ装置1の縦断面概略図、図2に平面概略図を示す。O−Oは、クラッチ装置1及びクラッチディスク組立体3の回転中心線を示す。
このクラッチ装置1は、エンジン(図示せず)からトランスミッション(図示せず)へトルクを伝達及び遮断するためのもので、図1及び図2に示すようにクラッチディスク組立体3と、クラッチカバー組立体4とから構成されている。
クラッチディスク組立体3は、摩擦係合によりトルクを伝達するためのもので、スプラインハブ30と、ダンパー機構31と、クラッチディスク32とから構成されている。スプラインハブ30は、トランスミッションのインプットシャフト5の外周側に配置されており、ハブ30aと、フランジ部30bとを有している。ハブ30aは、軸方向に延びる筒状の部材であり、インプットシャフト5にスプライン係合している。フランジ部30bは、ハブ30aの外周部から半径方向外側に延びる円板状の部分である。
ダンパー機構31は、クラッチディスク32とスプラインハブ30とを回転方向に弾性的に連結するためのものであり、クラッチプレート31aと、リティーニングプレート31bと、複数のコイルスプリング31cとから構成されている。クラッチプレート31a及びリティーニングプレート31bは、フランジ部30bを軸方向に挟み込むように配置された円板状の部材であり、複数のリベット31dにより連結されている。フランジ部30b、クラッチプレート31a、リティーニングプレート31bには窓状に切り欠かれた複数の収容部30c、31e、31fがそれぞれ形成されており、各収容部30c、31e、31fにはコイルスプリング31cが回転方向に弾性変形可能に収容されている。
クラッチディスク32は、摩擦係合によりトルクを伝達するためのもので、クラッチプレート31aの外周部に連結されている。クラッチディスク32の詳細については後述する。
クラッチカバー組立体4は、摩擦係合によるトルク伝達を操作するためのもので、主に、クラッチカバー41と、プレッシャープレート42と、ダイヤフラムスプリング43とから構成されている。クラッチカバー41は、フライホイール2に固定された環状の部材であり、プレッシャープレート42、ダイヤフラムスプリング43及びクラッチディスク組立体3を内部に収容している。プレッシャープレート42は、クラッチディスク32をフライホイール2との間で狭持するための環状の部材であり、クラッチカバー41に対して相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に設けられている。
ダイヤフラムスプリング43は、プレッシャープレート42をフライホイール2側へ付勢するためのもので、クラッチカバー41に対して相対回転不能にかつ軸方向へ弾性変形可能に設けられている。ダイヤフラムスプリング43は、環状部43bと、複数のレバー部43aとを有している。環状部43bは、プレッシャープレート42を軸方向に付勢するためのものであり、外周部がクラッチカバー41により支持されている。環状部43bの内周部は、プレッシャープレート42に当接している。レバー部43aは、環状部43bを軸方向に弾性変形させるためのもので、環状部43bから半径方向内側へ延びる部分である。レバー部43aの先端は、レリーズ装置6により軸方向へ移動可能に支持されている。
(2)クラッチディスク32の詳細構成
図3に本発明の第1実施形態としてのクラッチディスク32の平面配置図、図4に図3のA−A断面図を示す。図3に示すクラッチディスク組立体3は、後述するクッショニングプレート35の配置が明確になるよう、それら以外の部材は除かれている。
第1実施形態としてのクラッチディスク32は、1対の摩擦フェーシング33と、複数のクッショニングプレート35とから構成されている。摩擦フェーシング33とクッショニングプレート35とは、リベットではなく接着剤により固定されている。
摩擦フェーシング33は、フライホイール2及びプレッシャープレート42と摩擦係合する部分であり、摩擦材料により形成された環状のプレートである。図4に示すように、摩擦フェーシング33は軸方向に互いに対向するよう配置されており、摩擦フェーシング33の間にはクッショニングプレート35が配置されている。
クッショニングプレート35は、摩擦フェーシング33を軸方向に弾性的に、かつ、ダンパー機構31に相対回転不能に連結するためのもので、図3に示すように、円周方向に等間隔に隣接して配置されている。
クッショニングプレート35は、波型形状に折り曲げられた1枚のプレートから構成されており、1対の平坦部36と、弾性部37と、固定部39とを有している。平坦部36は、摩擦フェーシング33に接着される部分であり、摩擦フェーシング33に近接して配置された平板状の部分である。平坦部36と摩擦フェーシング33とは接着剤により固定されており、図4にしめすように、平坦部36と摩擦フェーシング33との間には接着剤が硬化した接着層38(接着固定部)が形成されている。実際は、接着層38の厚みはクッショニングプレート35の厚みに比べて薄いが、図4では便宜上、接着層38は実際よりも厚く描かれている。
1対の平坦部36は、異なる円周方向及び軸方向位置に配置されており、弾性部37により弾性変形可能に連結されている。また、弾性部37は、平坦部36及び第1当接部35cに対して軸方向に折れ曲げられている。すなわち、クッショニングプレート35は、一方の平坦部36から他方の平坦部36にかけて円周方向及び軸方向に折れ曲がった波型形状を有している。
固定部39は、平坦部36及び弾性部37をダンパー機構31のクラッチプレート31aに連結するためのもので、図3に示すように平坦部36から半径方向内方へ延びている。固定部39は例えば、複数のリベット31d(図1)によりクラッチプレート31aに連結されている。
本発明に係るクラッチディスク32は、平坦部36がさらに第1凹部50を有していることに特徴を有している。具体的には、第1凹部50は、平坦部36の接着固定される側の面に形成されており、第1溝部51と、第1平坦部52とから構成されている。図3及び図4に示すように、例えば第1溝部51は平坦部36に溝状かつ楕円形に形成されている。第1溝部51は、プレス加工や切削加工等により形成されている。第1平坦部52は、第1溝部51に囲まれた部分であり、第1溝部51と同様に楕円形に形成されている。すなわち、第1平坦部52は、第1溝部51が形成された結果生じた部分である。
このように平坦部36に第1凹部50を形成することにより、平坦部36の表面積が増加する。この結果、第1凹部50がない場合に比べて接着面積を増加させることができる。これにより、接着層38の範囲を広げることなくクッショニングプレート35側の接着面積を増やすことができ、摩擦フェーシング33とクッショニングプレート35との接着強度を向上させることができる。言い換えると、第1凹部50により接着強度を向上させることができるため、接着面積を少なくすることができ、様々な接着パターンに対応することが可能となる。
また、接着面積を平坦部36の一部に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても、図5に示すように余分な接着剤が第1溝部51に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部51からはみ出すのを防止することができ、接着層38を第1溝部51及び第1平坦部52の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部51及び第1平坦部52の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。この場合、結果的に第1溝部51は接着層38の外周縁に沿って形成されることとなる。
(3)動作
クラッチ装置1及びクラッチディスク組立体3の動作について説明する。
図1に示すように、クラッチ連結解除時においてはレリーズ装置6によりダイヤフラムスプリング43の複数のレバー部43aの先端が軸方向トランスミッション側(図1では右側)に引かれ、ダイヤフラムスプリング43が軸方向に弾性変形する。この結果、プレッシャープレート42への付勢力が解除され、クラッチディスク組立体3のクラッチディスク32がフライホイール2とプレッシャープレート42との間に狭持されなくなり、クラッチ装置1の連結が解除される。
クラッチ連結時においては、レリーズ装置6によりレバー部43aの先端が軸方向エンジン側に戻され、ダイヤフラムスプリング43の弾性力によりプレッシャープレート42が軸方向エンジン側へ付勢される。この結果、クラッチディスク32がフライホイール2とプレッシャープレート42との間に狭持され、クッショニングプレート35が摩擦フェーシング33の間で軸方向に弾性変形する。具体的には、図6(a)に示すように、まず弾性部37が軸方向に弾性変形する。そして、図6(b)に示すように、摩擦フェーシング33の間で平坦部36、弾性部37及び接着層38が圧縮される。このとき、摩擦フェーシング33とフライホイール2及びプレッシャープレート42との摩擦面に摩擦力が発生し、摩擦フェーシング33とクッショニングプレート35との接合部である接着層38の接着面に剪断力が作用する。しかし、従来の接着固定式クラッチディスクに比べてこのクラッチディスク32では第1凹部50により平坦部36の表面積が増加しているため、摩擦フェーシング33とクッショニングプレート35との接着強度が向上している。したがって、接着層38の接着面に剪断力が作用しても、接着部分が破損することがない。言い換えると、第1凹部50により接着強度を向上させることができるため、接着面積を少なくすることができ、様々な接着パターンに対応することが可能となる。
2.第2実施形態
前述の第1実施形態では、1つの平坦部36に対して第1溝部51が1つだけであるが、複数の第1溝部が形成されている場合も考えられる。図7に本発明の第2実施形態としてのクラッチディスク132の平面配置図、図8に図7のB−B断面図を示す。
図7及び図8に示すように、第1凹部150は、2つの第1溝部151と、第1平坦部152とから構成されている。この実施形態では、2つの第1溝部151が第1平坦部152の外周側に互いに内側及び外側に隣接して配置されている。
このように複数の第1溝部151を形成することで、平坦部36の表面積をさらに増加させることができる。この結果、第1凹部150がない場合に比べて接着面積を増加させることができる。これにより、接着層138の範囲を広げることなくクッショニングプレート135側の接着面積を増やすことができ、摩擦フェーシング133とクッショニングプレート135との接着強度をさらに向上させることができる。
また、接着面積を平坦部36の一部に限定する場合、図9及び図10に示すように接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1溝部151に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部151からはみ出すのを防止することができ、接着層138を第1溝部151及び第1平坦部152の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部151及び第1平坦部152の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。
3.第3実施形態
また、図11に示すように、第1平坦部252が接着層238と反対側に凹んだ形状を有しているものも考えられる。この場合、第1平坦部252は、第1溝部251の外側の平坦部255よりも接着層238と反対側に凹んでいる。この結果、接着層238の厚みが厚くなり、接着層238の強度を向上させることができる。また、第1平坦部236と摩擦フェーシング233との間の空間が広くなるため、第1平坦部236の範囲での接着剤の量が多くなる。この結果、接着剤が若干多い場合であっても余分な接着剤を第1平坦部252の範囲で吸収することができ、接着剤が第1溝部251からはみ出すのをより効果的に防止することができる。すなわち、第1溝部251及び第1平坦部252の形状に加えて第1平坦部252の凹み具合を変えることで接着面積の調整がさらに容易となる。
4.第4実施形態
また、図12及び図13に示すように、1つの平坦部336に対して複数の第1平坦部352を有する第1凹部350が形成されているものも考えられる。具体的には、第1凹部350は、第1溝部351と、複数の第1平坦部352とを有している。第1平坦部352は、第1溝部351に囲まれて形成されており、第1溝部351を挟んで互いに隣接して配置されている。本実施形態においては、第1平坦部352は5つ配置されており、それぞれ異なる面積の四角形状を有している。第1溝部351は、第1平坦部352の間を縫うように配置されている。
このように第1平坦部352が第1溝部351を挟んで互いに隣接して配置されているため、第1溝部351及び第1平坦部352の形状を変えることで、様々な接着層338のパターンを実現することができる。例えば、5つの第1平坦部352のうち、いくつかを選択し、選択した第1平坦部352にのみ接着剤を塗布する。この結果、平坦部336の一部を接着固定する場合に、様々な接着面積や接着位置を選択することができる。これにより、接着面積の調整がさらに容易となる。また、前述の実施形態と同様に、第1平坦部352が第1溝部351に囲まれているため、接着剤の量が多くても余分な接着剤がはみ出すのを防止することができる。
また、本実施形態のように複数の第1溝部351を形成することで、平坦部336の表面積をさらに増加させることができ、摩擦フェーシング133とクッショニングプレート135との接着強度をさらに向上させることができる。
5.第5実施形態
また、前述の第2及び第4実施形態の変形例として、図14及び図15に示すように第1凹部450の複数の第1溝部451が隣接していない状態で互いに内側及び外側に配置されている場合も考えられる。この場合、第1溝部451同士の間には複数の第1平坦部452a、452bが形成されている。具体的には、平坦部436には、最内部に円形の第1平坦部452a、その外周側に環状の第1平坦部452bが形成されている。このクラッチディスク432では、第2実施形態と同様に、接着層438の範囲を広げることなくクッショニングプレート435側の接着面積を増やすことができ、摩擦フェーシング433とクッショニングプレート435との接着強度をさらに向上させることができる。
また、このクラッチディスク432では、第4実施形態と同様に、接着面積をいずれの第1溝部451の範囲にするか選択することができる。例えば、図15に示すように第1平坦部452a、452bを接着剤を塗布する範囲として選択可能である。図示していないが、第1平坦部452aのみを選択することも可能である。このように、第1溝部451を隣接しない状態で内側及び外側に配置することで、接着面積の調整が容易に行えるとともに、接着剤の量が多くても余分な接着剤がはみ出すのを防止することができる。
6.第6実施形態
前述の第1〜第5実施形態では、クッショニングプレートの平坦部に第1凹部を形成しているが、これを摩擦フェーシング側に形成してもよい。具体的には、図16に示すようにこのクラッチディスク532では、摩擦フェーシング533は、接着固定される側の面に(より詳細には平坦部536と対向する面に)少なくとも一部が凹んだ第2凹部560を有している。第2凹部560は、第2溝部561と、第2平坦部562とから構成されている。第1実施形態と同様に、第2溝部561は平坦部536に溝状かつ楕円形に形成されている。第2溝部561は例えば、摩擦フェーシングの成形時に同時に形成されている。第2平坦部562は、第2溝部561に囲まれた部分であり、第2溝部561と同様に楕円形に形成されている。すなわち、第2平坦部562は、第2溝部561が形成された結果生じた部分である。
このように摩擦フェーシング533に第2凹部560を形成することにより、第1実施形態と同様に、摩擦フェーシング533の表面積が増加する。この結果、第2凹部560がない場合に比べて接着面積を増加させることができる。これにより、接着層538の範囲を広げることなく摩擦フェーシング533側の接着面積を増やすことができ、摩擦フェーシング533とクッショニングプレート535との接着強度を向上させることができる。
また、第1実施形態と同様に、接着面積を一部に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第2溝部561に流れ込む。この結果、接着剤が第2溝部561からはみ出すのを防止することができ、接着層538を第2溝部561及び第2平坦部562の範囲に限定することができる。すなわち、第2溝部561及び第2平坦部562の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。この場合、結果的に第2溝部561は接着層538の外周縁に沿って配置されることとなる。
また、前述の第2〜第5実施形態における第1凹部のように摩擦フェーシング側の第2凹部を形成した場合であっても、第2〜第5実施形態と同様の作用効果を得ることができる。ここでは、第2〜第5実施形態と記載内容が重複するため、詳細な説明及び図面は省略する。
7.第7実施形態
前述の第1〜第6実施形態では、クッショニングプレートの平坦部と摩擦フェーシングとのいずれか一方にのみ第1または第2凹部を形成しているが、図17に示すように第1凹部650及び第2凹部660をともに設けた場合であってもよい。この場合、前述の第1〜第6実施形態のそれぞれの作用効果を得ることができる。ここでは、第1〜第6実施形態と記載内容が重複するため、詳細な説明は省略する。
8.本発明の作用効果
本発明(第1〜第7実施形態)の作用効果について以下にまとめる。
このクラッチディスクでは、クッショニングプレートの平坦部が前述の第1凹部を有しているため、平坦部の表面積が増加し、第1凹部がない場合に比べて接着面積を増加させることができる。これにより、接着固定部の範囲を広げることなくクッショニングプレート側の接着面積を増やすことができ、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させることができる。また、摩擦フェーシングが前述の第2凹部を有しているため、摩擦フェーシング側の接着面積を増やすことができ、摩擦フェーシング側の接着面積を増加させることができる。これにより、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させることができる。また、複数の第1及び第2溝部を設けた場合、平坦部の表面積がさらに増加するため、より接着強度を高めることができる。
また、接着層を第1平坦部周辺に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部からはみ出すのを防止することができ、接着面積を第1溝部及び第1平坦部の範囲に限定することができる。また、接着層を第2平坦部周辺に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第2溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第2溝部からはみ出すのを防止することができ、接着面積を第2溝部及び第2平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部、第1平坦部、第2溝部、第2平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、複数の第1及び第2溝部をそれぞれ内側及び外側に隣接して設けた場合、接着剤がはみ出すのをさらに効果的に防止することができるため、接着面積をより確実に限定することができる。
さらに、このクラッチディスクでは、第1平坦部が接着層と反対側に凹んでいるため、接着層の厚みが厚くなり、接着層の強度を向上させることができる。また、第2平坦部が接着層と反対側に凹んでいるため、接着層の厚みが厚くなり、接着層の強度を向上させることができる。
B.クラッチディスクの製造方法
1.第8実施形態
図18に、本発明に係る第8実施形態としてのクラッチディスクの製造方法の製造工程を示す。この製造方法は、前述の第1実施形態としてのクラッチディスク32に対応するものであり、主に、摩擦フェーシング成形工程S1と、クッショニングプレート成形工程S2と、組付工程S3と、第1接着工程S4と、第2接着工程S5とから構成されている。
摩擦フェーシング成形工程S1では、摩擦フェーシング33が成形される。この工程については、従来の摩擦フェーシング成形工程と何ら変わるところがないため、詳細な説明は省略する。
クッショニングプレート成形工程S2では、クッショニングプレート35が成形される。具体的には、平坦部36、弾性部37、固定部39の外形がプレートから打ち抜きされ、プレス加工等により波型形状に折り曲げられ形成される。このとき、第1実施形態で説明した第1凹部50が平坦部にプレス加工により形成される。第1凹部50の成形は、プレス加工等で行ってもよい。組付工程S3では、複数のクッショニングプレート35がクラッチプレート31a又はクッショニングプレート35の位置決めをするための治具にリベット結合等により組み付けられる。
第1接着工程S4では、摩擦フェーシング33がクッショニングプレート35に接着剤により固定される。具体的には、各平坦部36の接着面に接着剤が塗布される。このとき、例えば接着面積を第1平坦部52に限定する場合、第1平坦部52が第1溝部51に囲まれているため、第1溝部51がない場合に比べて第1平坦部52に対して接着剤を塗布しやすい。そして、各摩擦フェーシング33が各平坦部36に接着される。このとき、塗布した接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部からはみ出すのを防止することができ、接着面積を第1溝部及び第1平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部及び第1平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。
第2接着工程S5では、第1接着工程S4で接着された接着部分の接着強度が高められる。具体的には、摩擦フェーシング33を軸方向に圧縮した状態で加熱処理を行う。加熱温度及び加熱時間は使用している接着剤に応じて調整される。これにより、接着剤が硬化して接着層38が形成される。
以上に述べた製造方法では、接着層38を第1平坦部52に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1溝部51に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部51からはみ出すのを防止することができ、接着層38を第1溝部51及び第1平坦部52の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部51及び第1平坦部52の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。
また、以上の製造方法により得られたクラッチディスク32では、第1溝部51を有しているため、平坦部36の表面積が増加し、第1凹部50がない場合に比べて接着面積を増加させることができる。これにより、接着固定部の範囲を広げることなくクッショニングプレート側の接着面積を増やすことができ、摩擦フェーシングとクッショニングプレートとの接着強度を向上させることができる。
この製造方法は、第1実施形態に対応したものとしているが、第2〜第4実施形態に対応する場合も考えられる。例えば、第2実施形態のクラッチディスク132の製造方法では、第1溝部151が第1平坦部152の外周側に互いに内側及び外側に隣接して配置されているため、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第1溝部151に流れ込む。この結果、接着層138を第1平坦部152の範囲にさらに限定しやすくなる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。
また、第3実施形態のクラッチディスク232の製造方法では、第1平坦部252が接着層238と反対側に凹んだ形状を有しているため、接着層138の厚みが厚くなる。これにより、接着層138の強度を向上させることができる。また、第1平坦部252と摩擦フェーシング233との間の空間が広くなるため、第1平坦部252の範囲での接着剤の量が多くなる。この結果、接着剤が若干多い場合であっても接着剤の量の変動を第1平坦部252の範囲で吸収することができ、接着剤が第1溝部251からはみ出すのをより効果的に防止することができる。すなわち、第1溝部251及び第1平坦部252の形状に加えて第1平坦部252の凹み具合を変えることで接着面積の調整がさらに容易となる。さらに、接着剤の量の調整及び塗布作業も容易となる。
また、第4実施形態のクラッチディスク332の製造方法では、第1平坦部352が第1溝部351を挟んで互いに隣接して配置されているため、第1平坦部352が第1溝部351を挟んで互いに隣接して配置されているため、第1溝部351及び第1平坦部352の形状を変えることで、様々な接着層338のパターンを実現することができる。また、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第1溝部351に流れ込む。この結果、接着層338を第1平坦部352の範囲にさらに限定しやすくなる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。
さらに、第5実施形態のクラッチディスク432の製造方法では、第1溝部451を隣接しない状態で内側及び外側に配置することで、接着剤を塗布する範囲を選択することができる。これにより、接着面積の調整が容易に行えるとともに、接着剤の量が多くても余分な接着剤がはみ出すのを防止することができる。
2.第9実施形態
この製造方法は、前述の第6実施形態としてのクラッチディスク432に対応するものであり、図18に示すように、摩擦フェーシング成形工程S11と、クッショニングプレート成形工程S12と、組付工程S13と、第1接着工程S14と、第2接着工程S15とから構成されている。クラッチディスク432の各部については、図16に示されている。
摩擦フェーシング成形工程S11では、摩擦フェーシング533が成形される。この工程については、基本的に従来の摩擦フェーシング成形工程と何ら変わるところがないが、第2凹部560を成形する点で異なる。第2凹部560は、予め成形用の型に第2凹部560に対応する部分を成形しておく。この結果、摩擦フェーシング成形時に同時に第2凹部560が成形される。
クッショニングプレート成形工程S12及び組付工程S13は、前述の第8実施形態と何ら変わるところはないため、詳細な説明は省略する。
第1接着工程S14では、摩擦フェーシング533がクッショニングプレート535に接着剤により固定される。具体的には、摩擦フェーシング533の接着面に接着剤が塗布される。このとき、例えば接着面積を第2平坦部562に限定する場合、第2平坦部562が第2溝部561に囲まれているため、第2溝部561がない場合に比べて第2平坦部562に対して接着剤を塗布しやすい。そして、各摩擦フェーシング533が各平坦部536に接着される。このとき、塗布した接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第2溝部561に流れ込む。この結果、接着剤が第2溝部561からはみ出すのを防止することができ、接着面積を第2溝部561及び第2平坦部562の範囲に限定することができる。すなわち、第2溝部561及び第2平坦部562の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。
第2接着工程S15では、第1接着工程S14で接着された接着部分の接着強度が高められる。具体的には、摩擦フェーシング533を軸方向に圧縮した状態で加熱処理を行う。加熱温度及び加熱時間は使用している接着剤に応じて調整される。これにより、接着剤が硬化して接着層538が形成される。
以上に述べた製造方法では、接着層538を第2平坦部562に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第2溝部561に流れ込む。この結果、接着剤が第2溝部561からはみ出すのを防止することができ、接着層538を第2溝部561及び第2平坦部562の範囲に限定することができる。すなわち、第2溝部561及び第2平坦部562の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。
また、以上の製造方法により得られたクラッチディスク532では、クッショニングプレート535の平坦部536が前述の第2凹部560を有しているため、平坦部536の表面積が増加し、第2凹部560がない場合に比べて摩擦フェーシング533側の接着面積を増加させることができる。すなわち、この製造方法では、接着層538の範囲を広げることなく摩擦フェーシング533とクッショニングプレート535との接着強度を向上させることができる。
この製造方法は、第6実施形態に対応したものとしているが、摩擦フェーシング側に第2〜第5実施形態の第1凹部と同じ形状を有する第2凹部を設けた場合に対応した製造方法も考えられる。
例えば、摩擦フェーシング側に第2実施形態の第1凹部150と同じ形状を有する第2凹部を設けたクラッチディスクの製造方法では、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が複数の第2溝部に流れ込むため、接着層を第2平坦部の範囲により限定しやすくなる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。
また、摩擦フェーシング側に第3実施形態の第1凹部250と同じ形状を有する第2凹部を設けたクラッチディスクの製造方法では、第2平坦部が接着層と反対側に凹んでいるため、接着層の厚みが厚くなる。これにより、接着層の強度を向上させることができる。また、第2平坦部と摩擦フェーシングとの間の空間が広くなるため、第2平坦部の範囲での接着剤の量が多くなる。この結果、接着剤が若干多い場合であっても余分な接着剤を第2平坦部の範囲で吸収することができ、接着剤が第2溝部からはみ出すのをより効果的に防止することができる。すなわち、第2溝部及び第2平坦部の形状に加えて第2平坦部の凹み具合を変えることで接着面積の調整がさらに容易となる。さらに、接着剤の量の調整及び塗布作業も容易となる。
また、摩擦フェーシング側に第4実施形態の第1凹部350と同じ形状を有する第2凹部を設けたクラッチディスクの製造方法では、第2平坦部が第2溝部を挟んで互いに隣接して配置されているため、第2溝部及び第2平坦部の形状を変えることで、様々な接着層のパターンを実現することができる。
さらに、摩擦フェーシング側に第5実施形態の第1凹部450と同じ形状を有する第2凹部を設けたクラッチディスクの製造方法では、接着剤を塗布する範囲を選択することができる。これにより、接着面積の調整が容易に行えるとともに、接着剤の量が多くても余分な接着剤がはみ出すのを防止することができる。
3.第10実施形態
この製造方法は、前述の第7実施形態としてのクラッチディスク632に対応するものであり、図18に示すように、摩擦フェーシング成形工程S21と、クッショニングプレート成形工程S22と、組付工程S23と、第1接着工程S24と、第2接着工程S25とから構成されている。クラッチディスク532の各部については、図17に示されている。
摩擦フェーシング成形工程S21では、摩擦フェーシング633が成形される。この工程については、基本的に従来の摩擦フェーシング成形工程と何ら変わるところがないが、第2凹部660を成形する点で異なる。第2凹部660は、予め成形用の型に第2凹部660に対応する部分を成形しておく。この結果、摩擦フェーシング成形時に同時に第2凹部660が成形される。
クッショニングプレート成形工程S22では、クッショニングプレート635が成形される。具体的には、平坦部636、弾性部637、固定部639の外形がプレートから打ち抜きされ、プレス加工等により波型形状に折り曲げられ形成される。このとき、第1実施形態で説明した第1凹部650が平坦部にプレス加工により形成される。第1凹部650の成形は、プレス加工等で行ってもよい。組付工程S23については、前述の第7実施形態と何ら変わるところはないため、詳細な説明は省略する。
第1接着工程S24では、摩擦フェーシング633がクッショニングプレート635に接着剤により固定される。具体的には、摩擦フェーシング633の接着面に接着剤が塗布される。このとき、例えば接着面積を第2平坦部662に限定する場合、第2平坦部662が第2溝部661に囲まれているため、第2溝部661がない場合に比べて第2平坦部662に対して接着剤を塗布しやすい。そして、各摩擦フェーシング633が各平坦部636に接着される。このとき、塗布した接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第2溝部661に流れ込む。この結果、接着剤が第2溝部661からはみ出すのを防止することができ、接着面積を第2溝部661及び第2平坦部662の範囲に限定することができる。すなわち、第2溝部661及び第2平坦部662の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。
第2接着工程S25では、第1接着工程S24で接着された接着部分の接着強度が高められる。具体的には、摩擦フェーシング633を軸方向に圧縮した状態で加熱処理を行う。加熱温度及び加熱時間は使用している接着剤に応じて調整される。これにより、接着剤が硬化して接着層638が形成される。
以上に述べた製造方法では、接着層638を第1平坦部652及び第2平坦部662に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1溝部651及び第2溝部661に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部651及び第2溝部661からはみ出すのを防止することができ、接着層638を第1溝部651、第2溝部661、第1平坦部652及び第2平坦部662の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部651、第2溝部661、第1平坦部652及び第2平坦部662の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。第1溝部651及び第2溝部661のいずれか一方のみが形成されている場合に比べて、接着剤が流れ込む溝部が多いため、より確実に接着層638の範囲を限定することができる。
また、以上の製造方法により得られたクラッチディスク632では、クッショニングプレート635の平坦部636が前述の第2凹部660を有しているため、平坦部636の表面積が増加し、第2凹部660がない場合に比べて摩擦フェーシング633側の接着面積を増加させることができる。すなわち、この製造方法では、接着層638の範囲を広げることなく摩擦フェーシング633とクッショニングプレート635との接着強度を向上させることができる。
この製造方法は、第7実施形態に対応したものとしているが、第2〜第6実施形態(第2〜第5実施形態の第1凹部と同形状の第2凹部を摩擦フェーシング側に設けた場合を含む)に対応する場合も考えられる。すなわち、クッショニングプレートの平坦部側及び摩擦フェーシング側に第2〜第6実施形態(第2〜第5実施形態の第1凹部と同形状の第2凹部を摩擦フェーシング側に設けた場合を含む)の第1凹部及び第2凹部を設けた場合に対応した製造方法も考えられる。ここでは、前述の第8及び第9実施形態の記載内容と重複するため、詳細な説明は省略する。
4.本発明の作用効果
本発明(第8〜第10実施形態)の作用効果について以下にまとめる。
この製造方法では、接着固定部を第1平坦部に限定する場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第1溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第1溝部及び第1平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第1溝部及び第1平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。
また、この製造方法では、第1平坦部が第1溝部を挟んで互いに隣接して配置されているため、第1溝部及び第1平坦部の形状を変えることで、様々な接着固定部のパターンを実現することができる。
さらに、この製造方法では、第1平坦部が接着固定部と反対側に凹んでいるため、第1平坦部と摩擦フェーシングとの間の空間が広くなるため、第1平坦部の範囲での接着剤の量が多くなる。この結果、接着剤が若干多い場合であっても接着剤の量の変動を第1平坦部の範囲で吸収することができ、接着剤が第1溝部からはみ出すのをより効果的に防止することができる。すなわち、第1溝部及び第1平坦部の形状に加えて第1平坦部の凹み具合を変えることで接着面積の調整がさらに容易となる。さらに、接着剤の量の調整及び塗布作業も容易となる。
上記の作用効果は、摩擦フェーシング側に第2凹部を設けた場合にも得ることができる。
また、第1凹部及び第2凹部を両方設けた場合、接着剤の量が若干多い場合であっても余分な接着剤が第1及び第2溝部に流れ込む。この結果、接着剤が第1及び第2溝部からはみ出すのを防止することができ、接着固定部を第1及び第2溝部、第1及び第2平坦部の範囲に限定することができる。すなわち、第1及び第2溝部、第1及び第2平坦部の形状を変えることで接着面積の調整が容易となる。また、接着剤の量の調整及び塗布作業が容易となる。第1及び第2溝部のいずれか一方のみが形成されている場合に比べて、接着剤が流れ込む溝部が多いため、より確実に接着固定部の範囲を限定することができる。
C.その他の実施形態
本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(1)平坦部
前述の実施形態では、各クッショニングプレートの平坦部を同形状の部材としているが、これに限定されず、異なる形状のものでも同様の効果が得られる。また、第1溝部及び第2溝部の断面は半円形状としているが、矩形やV字状等の他の溝形状であってもよい。また、クッショニングプレートの形状は各実施形態の形状に限定されず、それら以外の形状であっても同様の効果が得られる。例えば、各クッショニングプレートが環状の連結部材により円周方向に連結されたものであってもよい。この場合、クッショニングプレートの連結強度を向上させることができ、クラッチディスクの強度を向上させることができる。また、接着工程における接着作業が容易となる。例えば、組付工程をクッショニングプレートの位置決めとして行っている場合、連結部材によりクッショニングプレートの位置決めが不要となるため、組付工程は省略することができる。
(2)接着範囲
本発明に係るクラッチディスクの接着範囲は、前述の実施形態に限定されない。様々な接着範囲において対応可能である。
(3)第1及び第2平坦部
前述の実施形態は、第1及び第2平坦部の形状、数量等を限定するものではない。例えば、第4実施形態では、5つの第1平坦部352が異なる面積の四角形状を有する旨を記載しているが、他の数量であってもよいし、それぞれ同じ面積のものでもよく、また四角形状以外であってもよい。
(4)第1及び第2溝部
前述の実施形態は、第1及び第2溝部の形状、数量を限定するものではない。例えば、第3実施形態では、2つの第1溝部251が互いに内側及び外側に隣接して配置されているが、第1溝部251は他の数量であってもよい。
(5)クラッチ装置の形式
前述の実施形態では、プルタイプのクラッチ装置で記載しているが、これに限定されない。例えば、プッシュタイプのクラッチ装置でもよい。
本発明の第1実施形態としてのクラッチディスク32が採用されたクラッチ装置1の縦断面概略図。 本発明の第1実施形態としてのクラッチディスク32が採用されたクラッチ装置1の平面概略図。 本発明の第1実施形態としてのクラッチディスク32の平面概略図。 図3のA−A断面図。 接着面積を平坦部36の一部に限定した場合のA−A断面図。 クラッチディスク32の変形状態を示す図。 本発明の第2実施形態としてのクラッチディスク132の半径方向の断面概略図。 図7のB−B断面図。 接着面積を平坦部136の一部に限定した場合のB−B断面図。 接着面積を平坦部136の一部に限定した場合のB−B断面図。 本発明の第3実施形態としてのクラッチディスク232の半径方向の断面概略図。 本発明の第4実施形態としてのクラッチディスク332の平面概略図。 図12のC−C断面図。 本発明の第5実施形態としてのクラッチディスク432の平面概略図。 図14のD−D断面図。 本発明の第6実施形態としてのクラッチディスク532の半径方向の断面概略図。 本発明の第7実施形態としてのクラッチディスク632の半径方向の断面概略図。 本発明の第8、第9及び第10実施形態としてのクラッチディスクの製造工程図。
符号の説明
1 クラッチ装置
2 フライホイール(入力回転体)
3 クラッチディスク組立体
4 クラッチカバー組立体
5 インプットシャフト(出力回転体)
30 スプラインハブ
31 ダンパー機構
32 クラッチディスク
33 摩擦フェーシング
35 クッショニングプレート
36 平坦部
37 弾性部
38 接着層
39 固定部
50 第1凹部
51 第1溝部
52 第1平坦部
460 第2凹部
461 第2溝部
S1 摩擦フェーシング成形工程
S2 クッショニングプレート成形工程
S3 組付工程
S4 第1接着工程
S5 第2接着工程

Claims (33)

  1. 入力回転体から出力回転体へ摩擦係合によりトルクを伝達するためのクラッチディスク組立体のクラッチディスクであって、
    軸方向に互いに対向して配置され、前記入力回転体と摩擦係合するための1対の環状の摩擦フェーシングと、
    前記1対の摩擦フェーシングの間に弾性変形可能に設けられ、前記1対の摩擦フェーシングに対向して配置された1対の平坦部を有する複数のクッショニングプレートと、
    前記摩擦フェーシングと前記平坦部とを接着剤により固定する少なくとも1つの接着固定部とを備え、
    少なくとも1つの前記平坦部は、接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第1凹部を有している、
    クラッチディスク。
  2. 前記第1凹部は、溝状に形成された少なくとも1つの第1溝部を有している、
    請求項1に記載のクラッチディスク。
  3. 前記第1凹部は、前記第1溝部に囲まれた少なくとも1つの第1平坦部を有している、
    請求項2に記載のクラッチディスク。
  4. 前記第1溝部は、環状に形成されており、互いに内側及び外側に配置されている、
    請求項2または3に記載のクラッチディスク。
  5. 前記第1溝部は、互いに隣接して配置されている、
    請求項2から4のいずれかに記載のクラッチディスク。
  6. 前記第1平坦部は、前記第1溝部を挟んで互いに隣接して配置されている、
    請求項3から5のいずれかに記載のクラッチディスク。
  7. 前記第1平坦部は、前記接着固定部と反対側に凹んだ形状を有している、
    請求項3から6のいずれかに記載のクラッチディスク。
  8. 前記第1溝部は、前記接着固定部の外周縁に沿って形成されている、
    請求項2から7のいずれかに記載のクラッチディスク。
  9. 前記摩擦フェーシングは、接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第2凹部を有している、
    請求項1から8のいずれかに記載のクラッチディスク。
  10. 入力回転体から出力回転体へ摩擦係合によりトルクを伝達するためのクラッチディスク組立体のクラッチディスクであって、
    軸方向に互いに対向して配置され、前記入力回転体と摩擦係合するための1対の環状の摩擦フェーシングと、
    前記1対の摩擦フェーシングの間に弾性変形可能に設けられ、前記1対の摩擦フェーシングに対向して配置された1対の平坦部を有する複数のクッショニングプレートと、
    前記摩擦フェーシングと前記平坦部とを接着剤により固定する少なくとも1つの接着固定部とを備え、
    前記摩擦フェーシングは、接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第2凹部を有している、
    クラッチディスク。
  11. 前記第2凹部は、溝状に形成された少なくとも1つの第2溝部を有している、
    請求項9または10に記載のクラッチディスク。
  12. 前記第2凹部は、前記第2溝部に囲まれた少なくとも1つの第2平坦部を有している、
    請求項11に記載のクラッチディスク。
  13. 前記第2溝部は、互いに内側及び外側に配置されている、
    請求項11または12に記載のクラッチディスク。
  14. 前記第2溝部は、互いに隣接して配置されている、
    請求項11から13のいずれかに記載のクラッチディスク。
  15. 前記第2平坦部は、前記第2溝部を挟んで互いに隣接して配置されている、
    請求項12から14のいずれかに記載のクラッチディスク。
  16. 前記第2平坦部は、前記接着固定部と反対側に凹んだ形状を有している、
    請求項12から15のいずれかに記載のクラッチディスク。
  17. 前記第2溝部は、前記接着固定部の外周縁に沿って形成されている、
    請求項11から16のいずれかに記載のクラッチディスク。
  18. 複数の前記クッショニングプレートを円周方向に連結するための環状の連結部材をさらに備えた、
    請求項1から17のいずれかに記載のクラッチディスク。
  19. 入力回転体から出力回転体へ摩擦係合によりトルクを伝達するためのクラッチディスク組立体であって、
    請求項1から18のいずれかに記載のクラッチディスクと、
    前記クラッチディスクと前記出力回転体の間に配置され、前記クラッチディスクと前記出力回転体とを回転方向に弾性的に連結するためのダンパー機構と、
    を備えたクラッチディスク組立体。
  20. 入力回転体から出力回転体へトルクを伝達及び遮断するためのクラッチ装置であって、
    請求項19に記載のクラッチディスク組立体と、
    前記入力回転体に連結されたクラッチカバーと、前記クラッチカバーに相対回転不能に設けられ前記入力回転体に対して前記摩擦フェーシングを押圧するための押圧部材と、前記クラッチカバーに対して軸方向に弾性変形可能に設けられ前記押圧部材を前記入力回転体側へ付勢するための付勢部材とを有するクラッチカバー組立体と、
    を備えたクラッチ装置。
  21. 軸方向に互いに対向して配置され入力回転体と摩擦係合するための1対の環状の摩擦フェーシングと、前記1対の摩擦フェーシングを軸方向に弾性的に連結するための複数のクッショニングプレートとを備えたクラッチディスク組立体のクラッチディスクの製造方法であって、
    前記1対の摩擦フェーシングを成形する摩擦フェーシング成形工程と、
    前記1対の摩擦フェーシングに対向して配置された1対の平坦部と、少なくとも1つの前記平坦部の接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第1凹部とを成形するクッショニングプレート成形工程と、
    前記摩擦フェーシングと少なくとも1つの前記平坦部とを接着剤により固定する接着工程とを含んでおり、
    前記第1凹部は、溝状に形成された少なくとも1つの第1溝部と、前記第1溝部に囲まれた少なくとも1つの第1平坦部とを有している、
    クラッチディスクの製造方法。
  22. 前記第1溝部は、互いに内側及び外側に配置されている、
    請求項21に記載のクラッチディスク。
  23. 前記第1溝部は、互いに隣接して配置されている、
    請求項21または22に記載のクラッチディスク。
  24. 前記第1平坦部は、前記第1溝部を挟んで互いに隣接して配置されている、
    請求項21から23のいずれかに記載のクラッチディスクの製造方法。
  25. 前記第1平坦部は、前記接着固定部と反対側に凹んだ形状を有している、
    請求項21から24のいずれかに記載のクラッチディスクの製造方法。
  26. 前記第1溝部は、前記接着固定部の外周縁に沿って形成されている、
    請求項21から25のいずれかに記載のクラッチディスクの製造方法。
  27. 前記摩擦フェーシング成形工程は、前記摩擦フェーシングの接着固定される側の面に、少なくとも一部が凹んだ第2凹部を成形する工程をさらに含んでおり、
    前記第2凹部は、溝状に形成された少なくとも1つの第2溝部と、前記第2溝部に囲まれた少なくとも1つの第2平坦部とを有している、
    請求項21から26のいずれかに記載のクラッチディスクの製造方法。
  28. 軸方向に互いに対向して配置され入力回転体と摩擦係合するための1対の環状の摩擦フェーシングと、前記1対の摩擦フェーシングを軸方向に弾性的に連結するための複数のクッショニングプレートとを備えたクラッチディスク組立体のクラッチディスクの製造方法であって、
    前記1対の摩擦フェーシングと、前記摩擦フェーシングの接着固定される側の面に少なくとも一部が凹んだ第2凹部とを成形する摩擦フェーシング成形工程と、
    前記1対の摩擦フェーシングに対向して配置された1対の平坦部を有するクッショニングプレートを成形するクッショニングプレート成形工程と、
    前記摩擦フェーシングと少なくとも1つの前記平坦部とを接着剤により固定する接着工程とを含んでおり、
    前記第2凹部は、溝状に形成された少なくとも1つの第2溝部と、前記第2溝部に囲まれた少なくとも1つの第2平坦部とを有している、
    クラッチディスクの製造方法。
  29. 前記第2溝部は、互いに内側及び外側に配置されている、
    請求項28に記載のクラッチディスク。
  30. 前記第1溝部は、互いに隣接して配置されている、
    請求項28または29に記載のクラッチディスク。
  31. 前記第2平坦部は、前記第2溝部を挟んで互いに隣接して配置されている、
    請求項28または30に記載のクラッチディスクの製造方法。
  32. 前記第2平坦部は、前記接着固定部と反対側に凹んだ形状を有している、
    請求項28から31のいずれかに記載のクラッチディスクの製造方法。
  33. 前記第2溝部は、前記接着固定部の外周縁に沿って形成されている、
    請求項28から32のいずれかに記載のクラッチディスクの製造方法。
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