JP2010221694A - フレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法、フレキシブルプリント配線板用積層板及びフレキシブルプリント配線板 - Google Patents

フレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法、フレキシブルプリント配線板用積層板及びフレキシブルプリント配線板 Download PDF

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Abstract

【課題】高周波特性が高く、且つ寸法安定性の高いフレキシブルプリント配線板を製造することができるフレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法を提供する。
【解決手段】一対のエンドレスベルト4間に液晶ポリマーで形成される絶縁フィルム2と金属箔3を連続的に供給し、エンドレスベルト4間で絶縁フィルム2と金属箔3とを重ねると共に熱圧成形する。液晶ポリマーで形成された絶縁層を有する積層板1を連続工程で作製することができる。この積層板1から製造されるプリント配線板の誘電率及び誘電正接が低減すると共に、プリント配線板の耐湿性が向上する。熱圧成形時に金属箔3及び絶縁フィルム2に均一且つ安定な圧力がかかることで、積層板1の寸法歪みを抑制し、絶縁層における内部応力の残存を抑制し、金属箔3のピール強度を向上し、更に液晶ポリマーの分子配向の乱れを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、フレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法、フレキシブルプリント配線板用積層板及びフレキシブルプリント配線板に関する。
従来、フレキシブルプリント配線板を製造するにあたっては、例えばポリイミド樹脂製の絶縁フィルム2の両面に銅箔等の金属箔3を積層して積層板1を作製し、この積層板1の両側の金属箔3に対してパターンエッチング処理を施すことで、導体配線を形成している(特許文献1参照)。
積層板1を作製する際には、例えば図2に示すように各繰出機5,6から一対の熱圧ロール11間に向けて絶縁フィルム2と金属箔3とを供給し、前記熱圧ロール11間で金属フィルムと金属箔3とを重ねると共に熱圧成形することが行われている。
ところで、近年、フレキシブルプリント配線板に対する高周波特性の向上が望まれている。しかし、ポリイミド樹脂製の絶縁フィルム2を使用する場合には高周波特性の向上に限界があった。
また、従来のように熱圧ロール11による線圧で絶縁フィルム2と金属箔3とを加圧すると、安定した圧力をかけることが難しくなり、位置ずれや寸法歪みが生じやすくなるという問題もあった。また、このように加圧力が安定しない結果、熱圧成形時に絶縁フィルム2に内部応力が生じ、この内部応力がエッチング処理等により金属箔3が除去されることで解放されると、フレキシブルプリント配線板に歪みが生じやすくなるという問題もあり、特にフレキシブルプリント配線板を多層化する場合の層間の位置合わせに問題が生じやすくなるという問題があった。
特開2007−165417号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、高周波特性が高く、且つ寸法安定性の高いフレキシブルプリント配線板を製造することができるフレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法、フレキシブルプリント配線板用積層板、及びフレキシブルプリント配線板を提供することを目的とする。
本発明に係るフレキシブルプリント配線板用積層板1の製造方法は、一対のエンドレスベルト4間に液晶ポリマーで形成される絶縁フィルム2と金属箔3とを連続的に供給し、前記エンドレスベルト4間で絶縁フィルム2と金属箔3とを重ねると共に熱圧成形することを特徴とする。
このため、積層板1を連続工程で作製することができ、生産効率が高くなる。また、液晶ポリマーで形成された絶縁層を有する積層板1を得ることができ、この積層板1から製造されるプリント配線板の誘電率及び誘電正接を低減することができると共に、プリント配線板の耐湿性を向上することができる。また、熱圧成形時に金属箔3及び絶縁フィルム2に一定時間、面圧をかけることで、金属箔3及び絶縁フィルム2に均一且つ安定な圧力をかけることができて、積層板1の寸法歪みを抑制すると共に絶縁層における内部応力の残存を抑制することができ、且つ金属箔3のピール強度を向上することができ、更に液晶ポリマーに分子配向の乱れが生じることを抑制することができる。
本発明においては、上記金属箔3の、絶縁フィルム2と重なる面のJIS B0601:1994に規定される表面粗さRzが、0.5〜4.0μmの範囲であることが好ましい。この場合、絶縁層と金属箔3との間のピール強度を充分に高く維持しつつ、優れた高周波特性を発揮することができる。
本発明においては、上記熱圧成形時の加熱温度が絶縁フィルム2を構成する液晶ポリマーの融点以上、この融点よりも20℃高い温度以下の範囲であり、加圧力が0.49〜5.9MPaの範囲であり、加熱加圧時間が90〜360秒の範囲であることが好ましい。この場合、絶縁層と金属箔3との間のピール強度を充分に高く維持しつつ、積層板1の寸法歪みの発生、絶縁層における内部応力の残存、分子配向の乱れを更に低減することができる。
本発明においては、前記金属箔3が銅箔であることが好ましい。
また、本発明においては、前記銅箔が圧延銅箔であることが好ましい。この場合、フレキシブルプリント配線板用積層板1及びこれから作製されるフレキシブルプリント配線板に優れた屈曲性を付与することができる。
上記方法により製造されたフレキシブルプリント配線板用積層板1に導体パターンを形成することで、フレキシブルプリント配線板を得ることができる。
本発明によれば、液晶ポリマーで形成された絶縁層を有し、前記液晶ポリマーにおける分子配向の乱れが抑制され、寸法安定性が高く、且つ絶縁層と金属箔3との間のピール強度が高いフレキシブルプリント配線板用積層板1を、効率よく製造することができ、このフレキシブルプリント配線板用積層板1を用いて、高周波特性が高く、寸法安定性が高く、更に絶縁層と導体配線との間の密着性に優れたフレキシブルプリント配線板を製造することができるものである。
本発明の実施の形態の一例を示す概略図である。 従来技術の一例を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
絶縁フィルム2は液晶ポリマーで形成される。液晶ポリマーとしては、例えばエチレンテレフタレートとパラヒドロキシ安息香酸との重縮合体、フェノール及びフタル酸とパラヒドロキシ安息香酸との重縮合体、2,6−ヒドロキシナフトエ酸とパラヒドロキシ安息香酸との重縮合体等が挙げられる。
この絶縁フィルム2の厚みは適宜設定されるが、成形性の維持のためには10μm以上、特に13μm以上であることが好ましく、また搬送性の維持のためには175μm以下であることが好ましい。
金属箔3としては、プリント配線板製造用の積層板1に適用され得る適宜の金属からなる金属箔3が用いられるが、例えば銅箔が用いられる。
銅箔としては、電解銅箔、圧延銅箔のいずれも用いられるが、積層板1及びこの積層板1から作製されるプリント配線板に優れた屈曲性を付与する為には、特に圧延銅箔が用いられることが好ましい。
金属箔3の厚みは適宜設定されるが、2〜35μmの範囲であることが好ましく、特に8〜35μmの範囲であることが好ましい。
図1にフレキシブルプリント配線板用積層板1(以下、積層板1という)の製造工程の一例を示す。
積層板1の製造には、一対のエンドレスベルト4を備えるダブルベルトプレス装置7が使用される。このダブルベルトプレス装置7は、上下一対に配置されたエンドレスベルト4間に複数のシート材料を連続的に送り込み、熱圧装置10によりエンドレスベルト4を介して前記シート材料を熱圧成形して積層体を形成する装置である。
エンドレスベルト4は、例えばステンレス等の材質で形成される。この各エンドレスベルト4は二つのドラム9の間に掛架されており、ドラム9が回転することにより回動する。二つのエンドレスベルト4の間をシート材料が通過することができ、シート材料がこのエンドレスベルト4の間を通過する間、このシート材料の両面には各エンドレスベルト4が面接触して、シート材料に面圧がかけられるようになっている。各エンドレスベルト4の内側には熱圧装置10が設けられており、この熱圧装置10によって、エンドレスベルト4を介してシート材料を加圧すると共に加熱するようにしている。熱圧装置10としては、加熱された液体媒体の液圧によってエンドレスベルト4を介してシート材料を加熱加圧する液圧プレートが挙げられる。また、前記二つのドラム9と、この二つのドラム9の間に設置された複数の加圧ローラで熱圧装置10を構成してもよく、この場合、加圧ローラとドラム9とを誘電加熱等により加熱することでエンドレスベルト4を加熱することにこのエンドレスベルト4と接触するシート材料を加熱すると共に、加圧ローラによってエンドレスベルト4を介してシート材料を加圧することができる。
積層板1の製造工程の始端側には、長尺な絶縁フィルム2がコイル状に巻回された繰出機5と、長尺な金属箔3がコイル状に巻回された二つの繰出機6とが設けられている。各繰出機5,6からは絶縁フィルム2及び金属箔3がそれぞれ連続的に繰り出されるようになっている。また、積層板1の製造工程の終端側には、長尺な積層板1をコイル状に巻き取る巻取機8が設けられている。この繰出機5,6と巻取機8との間に、上記ダブルベルトプレス装置7が配置されている。
積層板1を製造する際には、まず各繰出機5,6から繰り出された絶縁フィルム2及び金属箔3が、上記ダブルベルトプレス装置7へ供給される。二枚の各金属箔3は絶縁フィルム2の両面にそれぞれ重ねられ、この状態で、絶縁フィルム2と金属箔3とは二つのエンドレスベルト4間に供給される。
ダブルベルトプレス装置7では絶縁フィルム2及び金属箔3は二つのエンドレスベルト4に挟まれた状態でこの二つのエンドレスベルト4間を通過する。このエンドレスベルト4は絶縁フィルム2及び金属箔3の搬送速度に同期して回動する。絶縁フィルム2と金属箔3とがエンドレスベルト4の間を移動する間、この絶縁フィルム2と金属箔3には上記熱圧装置10によりエンドレスベルト4を介して面圧がかけられると共に加熱される。これにより、溶融或いは軟化した絶縁フィルム2と金属箔3とが熱圧着する。これにより、絶縁フィルム2で構成される絶縁層の両側に金属箔3が積層した構造を有する積層板1が形成され、この積層板1がダブルベルトプレス装置7から導出される。この積層板1は製造工程の終端側で巻取機8によってコイル状に巻き取られる。
このようにして積層板1を製造すると、液晶ポリマーで形成された絶縁層を有する積層板1を得ることができる。このため、この積層板1を用いることで、誘電率及び誘電正接が低く、高周波特性の良好なプリント配線板を作製することができる。また、液晶ポリマーは例えばポリイミド樹脂と比べて吸湿性が非常に低く、このためプリント配線板の耐湿性を向上することもできる。また、積層板1を連続工程で作製することができ、生産効率が高くなる。
また、積層板1の製造時の熱圧成形の際は、上記のようなダブルベルトプレス装置7に
より、金属箔3及び絶縁フィルム2に一定時間、面圧がかけられるため、金属箔3及び絶縁フィルム2には均一且つ安定な圧力がかけられる。このため、熱圧成形時の寸法歪みの発生が防止されると共に、絶縁フィルム2で構成される絶縁層内に内部応力が残留することが防止される。また、比較的低温で熱圧成形を行っても絶縁層と金属箔3との間の密着性を充分に維持することができ、このため絶縁層の寸法歪みや内部応力の残存が更に抑制される。
また、特に液晶ポリマーで形成される絶縁フィルム2には不均一な圧力がかけられると分子配向が乱されてしまい、高周波特性の低下や寸法歪み、内部応力の残存が生じやすい点で、連続工程での積層板1の製造に利用することが難しいものであるが、上記のようなダブルベルトプレス装置7により熱圧成形により絶縁フィルム2に均一な圧力がかけられるとことによって、分子配向の乱れの発生が抑制され、積層板1の寸法安定性と高周波特性とが著しく向上する。しかも前記のように低温での熱圧成形をおこなうと、分子配向の乱れが更に抑制されるようになる。
このようにして積層板1を作製するにあたり、金属箔3の絶縁フィルム2に重ねられる面は粗面化されていることが、金属箔3と絶縁層との間のピール強度を向上する点で好ましい。但し、本実施形態では上記のとおり積層板1における絶縁層と金属箔3との間の密着性が向上されるため、金属箔3の表面粗度をそれほど大きくしなくても、絶縁層と金属箔3との間のピール強度を充分に高く維持することができる。このため、金属箔3の表面粗度が大きくなることによる高周波特性の悪化を抑制しつつ、絶縁層と金属箔3との間のピール強度を充分に高く維持することができる。この金属箔3の絶縁フィルム2に重ねられる面の表面粗度は、所望のピール強度と高周波特性を発揮することができるように適宜調整されるが、金属箔3と絶縁層との間のピール強度を充分に高く維持するためには金属箔3のJIS B0601:1994で規定される表面粗さ(十点平均粗さ)Rzが0.5μm以上であることが好ましく、また高い高周波特性を維持するためにはこの表面粗さRzが4.0μm以下であることが好ましい。この金属箔3の表面粗度Rzは表面メッキ条件等の変更により容易に調整することができる。
また、特に金属箔3が圧延銅箔である場合において、絶縁層と金属箔3との間のピール強度を充分に高く維持するためには、Rzが0.5μm以上であることが好ましく、また高い高周波特性を維持するためにはこの表面粗さRzが4.0μm以下であることが好ましい。また、圧延銅箔の表面には銅メッキ処理を施すと共に、このメッキ後の圧延銅箔の表面粗さRzが前記の範囲となるようにすることが好ましく、この場合、前記ピール強度が著しく向上する。この銅メッキ処理は適宜の手法でおこなうことができるが、絶縁フィルム2に重ねられる面を圧延銅箔のマット面とし、このマット面の粗さを銅メッキ処理により調整することが好ましい。
ダブルベルトプレス装置7における熱圧成形条件は適宜設置されるが、加熱温度は絶縁フィルム2を構成する液晶ポリマーの融点以上であることが好ましく、この融点に対して0℃以上高い温度であればより好ましく、この融点に対して3℃以上高い温度であれば更に好ましい。この場合、絶縁層と金属箔3との間のピール強度を充分に高く維持することができる。またこの加熱温度は液晶ポリマーの融点に対して20℃だけ高い温度以下であることが好ましく、15℃だけ高い温度以下であれば更に好ましい。この場合、積層板1の寸法歪みの発生、絶縁層における内部応力の残存、分子配向の乱れを更に低減することができる。
また、加圧力は0.49MPa以上であることが好ましく、2MPa以上であれば更に好ましい。この場合、絶縁層と金属箔3との間のピール強度を充分に高く維持することができる。またこの加圧力は5.9MPa以下であることが好ましく、5MPa以下であれば更に好ましい。この場合、積層板1の寸法歪みの発生、絶縁層における内部応力の残存、分子配向の乱れを更に低減することができる。
また、加熱加圧時間は90秒以上であることが好ましく、120秒以上であれば更に好ましい。この場合、絶縁層と金属箔3との間のピール強度を充分に高く維持することができる。また、この加熱加圧時間は360秒以下であることが好ましく、240秒以下であれば更に好ましい。この場合、積層板1の寸法歪みの発生、絶縁層における内部応力の残存、分子配向の乱れを更に低減することができる。
また、加熱温度、加圧力、並びに加熱加圧時間が全て上記のような好適範囲内にあれば
、絶縁層と金属箔3との間のピール強度を特に高く維持しつつ、積層板1の寸法歪みの発生、絶縁層における内部応力の残存、分子配向の乱れを著しく低減することができる。
尚、本実施形態では絶縁フィルム2の両面に金属箔3を重ねることで、絶縁層の両面に金属箔3が積層した両面金属箔3張積層板1を作製しているが、絶縁フィルム2の片面のみに金属箔3を重ねることで、絶縁層の片面のみに金属箔3が積層した片面金属箔3張積層板1を作製することもできる。
また、本実施形態では一枚の絶縁フィルム2で積層板1の絶縁層を形成しているが、二枚またはそれ以上の複数枚の絶縁フィルム2をダブルベルトプレス装置7へ供給することで、複数枚の絶縁フィルム2を重ねると共にその片側又は両側に金属箔3を配置した状態で熱圧成形をするようにしてもよい。この場合、複数枚の絶縁フィルム2が熱圧着することで積層一体化してなる絶縁層を形成することができる。
このように作製された積層板1の金属箔3に対し、公知のパターンエッチング処理を施すことにより導体配線を形成し、フレキシブルプリント配線板を作製することができる。このフレキシブルプリント配線板は、上記のとおり高周波特性に優れ、絶縁層と導体配線との間の密着性に優れ、また寸法安定性が良好なものとなる。
また、このように形成される単層のフレキシブルプリント配線板をコア材として、更に多層のプリント配線板を作製することができる。例えばコア材の導体配線が形成されている面全体にカバーレイを圧着し、更にその外面に外層のフレキシブルプリント配線板を接着剤を介在させて接合し、さらに加圧加工によって圧着することによって、電子部品を搭載するための多層部が形成されて、多層フレキシブルプリント配線板を得ることができる。
また、フレキシブルプリント配線板と、リジッドなプリント配線板とを組み合わせてフレックスリジッドプリント配線板を作製することもできる。例えばフレキシブルプリント配線板に、リジッドなプリント配線板を接着剤を介して接合すると共に積層することによって、フレックスリジッドプリント配線板を得ることができる。
以下、本発明を実施例により更に詳述する。
[実施例1〜7、比較例1]
表1に示す絶縁フィルム2及び金属箔3を用い、図1に示す製造工程で、積層板1を作製した。ダブルベルトプレス装置7における加熱加圧条件は表1に示す通りである。
尚、表1中の絶縁フィルムの材質のうち、LCPは液晶ポリマーフィルム(株式会社クラレ製の品番「ベクスターCTS50N」、融点325℃)を、PIはポリイミドフィルム(宇部興産株式会社製の品番「ユーピレックス50VT」)を、それぞれ示す。
また、表1中の「銅メッキ処理」の欄に、金属箔3に対する銅メッキ処理の有無を示す。この欄に「有」と記載されているものでは、金属箔3に対して銅メッキ処理を施すことで絶縁フィルム2に重ねられる面の表面粗さRzを調整した。この欄に「無」と記載されている場合、金属箔3には前記のような銅メッキ処理を施していない。表面粗さRzの欄には、金属箔3の絶縁フィルム2に重ねられる面の表面粗さRzが記載されており、銅メッキ処理が施された金属箔3については処理後の表面粗さRzが記載されている。
[比較例2〜4]
表1に示す絶縁フィルム2及び金属箔3を用い、図2に示す製造工程で、積層板1を作製した。熱圧ロール11による加熱加圧条件は表1に示す通りである。
[評価試験]
各実施例及び比較例で得られた積層板1について、IPC規格に基づき、エッチング処理により金属箔3を除去した場合の、処理前後での寸法変化、並びに積層板1にエージング処理を施した場合の処理前後での寸法変化をそれぞれ測定した。
また、この積層板1について、金属箔3のピール強度をIPC−TM−650に従って測定し、高周波特性(伝送損失)をネットワークアナライザを使用して測定した。
また、この積層板1について、MIT耐折性試験機を用いて屈曲半径0.38mmでの耐折性を測定した。
これらの結果を表1に示す。
Figure 2010221694
この結果、比較例1,3では十分な高周波特性が得られず、比較例2〜4ではエッチング処理及びエージング処理時の寸法変化が大きいものであるのに対し、実施例1〜7では寸法安定性が高いと共に|MD−TD|の値が0.06以下と小さいことから異方性が小さく、且つ高周波特性が特に優れたものとなり、また金属箔のピール強度も高いものであった。また、実施例6,7、特に実施例6では、耐折性が特に良好であり、優れた屈曲性を有するものであった。
1 フレキシブルプリント配線板用積層板(積層板)
2 絶縁フィルム
3 金属箔
4 エンドレスベルト

Claims (7)

  1. 一対のエンドレスベルト間に液晶ポリマーで形成される絶縁フィルムと金属箔とを連続的に供給し、前記エンドレスベルト間で絶縁フィルムと金属箔とを重ねると共に熱圧成形することを特徴とするフレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法。
  2. 上記金属箔の、絶縁フィルムと重なる面のJIS B0601:1994に規定される表面粗さRzが、0.5〜4.0μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法。
  3. 上記熱圧成形時の加熱温度が絶縁フィルムを構成する液晶ポリマーの融点以上、この融点よりも20℃高い温度以下の範囲であり、加圧力が0.49〜5.9MPaの範囲であり、加熱加圧時間が90〜360秒の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法。
  4. 前記金属箔が銅箔であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法。
  5. 前記銅箔が圧延銅箔であることを特徴とする請求項4に記載のフレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法で製造されたことを特徴とするフレキシブルプリント配線板用積層板。
  7. 請求項6に記載のフレキシブルプリント配線板用積層板に導体パターンを形成して成ることを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
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