JP2008073985A - 両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルム - Google Patents
両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008073985A JP2008073985A JP2006256922A JP2006256922A JP2008073985A JP 2008073985 A JP2008073985 A JP 2008073985A JP 2006256922 A JP2006256922 A JP 2006256922A JP 2006256922 A JP2006256922 A JP 2006256922A JP 2008073985 A JP2008073985 A JP 2008073985A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- crystal polyester
- aromatic liquid
- polyester film
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】〔1〕下記(i)〜(iii)の工程を有する両面基材付液晶ポリエステルフィルムの製造方法。
(i)芳香族液晶ポリエステルおよび溶媒を含有する芳香族液晶ポリエステル溶液組成物を第1の基材に流延して積層体1を製造する工程
(ii)(i)で得られた積層体1を加熱処理して、融点340℃以上であるか、実質的に融点を有さない芳香族液晶ポリエステルからなる芳香族液晶ポリエステルフィルムを有する積層体2を製造する工程
(iii)(ii)で得られた積層体2の第1の基材と接していない面に、第2の基材を300〜360℃の温度で熱圧着させる工程
〔2〕上記製造方法で得られる両面基材付液晶ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
Description
かかる問題を解決する芳香族液晶ポリエステルフィルムとして、本発明者らは塩素置換フェノール化合物からなる溶媒と、芳香族液晶ポリエステルとを含有する芳香族液晶ポリエステル溶液組成物を用いてなる芳香族液晶ポリエステルフィルムを提案している(特許文献2参照)。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、芳香族液晶ポリエステルフィルム―基材間に高度の密着性を有する両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムを提供することを目的とする。
〔1〕下記(i)、(ii)および(iii)で表される工程を有する両面基材付液晶ポリエステルフィルムの製造方法
(i)芳香族液晶ポリエステルおよび下記溶媒を含有する芳香族液晶ポリエステル溶液組成物を第1の基材に流延して、該芳香族液晶ポリエステルを含む芳香族液晶ポリエステルフィルム前駆体と第1の基材とからなる積層体1を製造する工程
(ii)(i)で得られた積層体1を加熱処理して、融点340℃以上であるか、実質的に融点を有さない芳香族液晶ポリエステルからなる芳香族液晶ポリエステルフィルムと基材とからなる積層体2を製造する工程
(iii)(ii)で得られた積層体2の該第1の基材と接していない面に、第2の基材を300℃以上360℃以下の温度で熱圧着させる工程
溶媒:下記一般式(I)で示されるハロゲン置換フェノール化合物を30重量%以上含有する溶媒
(式中、Aはハロゲン原子またはトリハロゲン化メチルを表わし、iは1〜5の整数を表わし、iが2以上の場合に複数あるAは互いに同一でも異なっていてもよい。)
なお、前記の「実質的に融点を有さない芳香族液晶ポリエステル」とは、当該液晶ポリエステルを徐々に加熱した際に、融解を生ずることなく、該液晶ポリエステル自体が熱分解するものである。通常、芳香族液晶ポリエステルの熱分解は約500℃程度で生じるものであるから、「実質的に融点を有さない」とは、室温から500℃までの範囲で融点を有さないことを意味する。
〔2〕前記芳香族液晶ポリエステル溶液組成物が、前記溶媒100重量部に対して、芳香族液晶ポリエステルを0.5〜100重量部含む溶液組成物である〔1〕の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法
〔3〕前記(iii)における熱圧着温度が320℃以上340℃以下である〔1〕または〔2〕の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法
〔4〕第1の基材および第2の基材がともに、その十点平均粗さRzが4.0μm以下である〔1〕〜〔3〕のいずれかの両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法
〔5〕第1の基材および第2の基材がともに金属箔である〔1〕〜〔4〕のいずれかの両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法
〔6〕前記金属箔が銅箔またはステンレス箔である〔5〕の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法
〔7〕〔1〕〜〔6〕のいずれかの製造方法によって得られる両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルム
〔8〕〔7〕の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムを用いてなるプリント配線基板
〔9〕〔7〕の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムを用いてなるモジュール基板
(1)芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸および芳香族ジオールの組み合わせを重合して得られるもの、
(2)同種または異種の芳香族ヒドロキシカルボン酸を重合して得られるもの、
(3)芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオールとの組み合わせを重合して得られるもの、
(4)ポリエチレンテレフタレート等の結晶性ポリエステルに芳香族ヒドロキシカルボン酸を反応させたもの
が挙げられる。
ここで芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸および芳香族ジオールは、エステル形成性を阻害しない程度であれば、その芳香環に、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基等を有していてもよい。
ここでアルキル基としては、炭素数1〜10のアルキル基が挙げられ、メチル基、エチル基またはブチル基がより好ましい。アリール基としては、炭素数6〜20のアリール基が挙げられ、フェニル基がより好ましい。
ハロゲン原子としては塩素原子、フッ素原子等が挙げられる。
なお、これらの芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸または芳香族ジオールの代わりに、それらのエステル形成性誘導体を使用してもよい。
また、フェノール性水酸基を有する化合物のエステル形成性誘導体としては、例えば、エステル交換反応によりポリエステルを生成するように、フェノール性水酸基が低級カルボン酸類とエステルを形成しているものが挙げられる。
これらのエステル形成性誘導体は、芳香族液晶ポリエステルを製造する際に好適に使用することが可能であり、その詳細は後述する。
(a):
前記繰り返し構造単位(A1)、(B2)および(C3)の組み合わせ、
前記繰り返し構造単位(A2)、(B2)および(C3)の組み合わせ、
前記繰り返し構造単位(A1)、(B1)、(B2)および(C3)の組み合わせ、または、前記繰り返し構造単位(A2)、(B1)、(B2)および(C3)の組み合わせ。
(b):前記(a)の組み合わせのそれぞれにおいて、(C3)の一部または全部を(C1)に置換した組み合わせ。
(c):前記(a)の組み合わせのそれぞれにおいて、(C3)の一部または全部を(C2)に置換した組み合わせ。
(d):前記(a)の組み合わせのそれぞれにおいて、(C3)の一部または全部を(C4)に置換した組み合わせ。
(e):前記(a)の組み合わせのそれぞれにおいて、(C3)の一部または全部を(C4)と(C5)の混合物に置換した組み合わせ。
(f):前記(a)の組み合わせのそれぞれにおいて、(A1)の一部を(A2)に置換した組み合わせ。
また、耐熱性、機械物性のバランスの観点から芳香族液晶ポリエステルは、該芳香族液晶ポリエステルを構成する繰り返し構造単位の合計を100モル%としたとき、前記(A1)で表される繰り返し単位を30モル%以上含むことが好ましい。
また、このような芳香族液晶ポリエステルの製造は、回分装置、連続装置いずれを用いてもよい。
ここで、「流動開始温度」とは、フローテスターによる溶融粘度の評価において、かかる芳香族ポリエステルの溶融粘度が9.8MPaの圧力下で4800Pa・s以下になる温度をいう。
なお、1987年発行の書籍「液晶ポリマー−合成・成形・応用−」(小出直之編、95〜105頁、シーエムシー、1987年6月5日発行)によれば、1970年代に液晶ポリエステル樹脂が開発されて以降、液晶ポリエステル樹脂の分子量の目安として、フロー温度(前記流動開始温度と同義)が用いられている。
より具体的には、前記の好ましい繰り返し構造単位の組合わせからなるポリエステルにおいては、固相重合の重合条件として、窒素雰囲気下255℃〜350℃の温度で、1〜10時間静置した状態で固相重合を行うことで、該流動開始温度を好適な範囲にすることができる。
一般式(I)
(式中、Aはハロゲン原子またはトリハロゲン化メチル基を表わし、iはAの個数であって1〜5の整数を表わす。iが2以上の場合、複数あるAは互いに同一でも異なっていてもよい)
なお、前記溶媒には、芳香族液晶ポリエステル溶液組成物の保存時または後述の流延時に芳香族液晶ポリエステル析出を防止できる範囲で、前記ハロゲン置換フェノール化合物以外に他の成分を含有していてもよい。このような他の成分としては、例えば、クロロホルム、塩化メチレン、テトラクロロエタン等の塩素系化合物が挙げられる。
また、Aが複数存在する場合には、Aは互いに同一でも異なっていてもよく、同一であることが好ましい。
ハロゲン原子がフッ素原子である一般式(I)で示されるハロゲン置換フェノール化合物の例としては、ペンタフルオロフェノール、テトラフルオロフェノールが挙げられる。
ハロゲン原子が塩素原子である一般式(I)で示されるハロゲン置換フェノール化合物の例としてはp−クロロフェノールが挙げられる。
トリハロゲン化メチル基のハロゲン原子がフッ素原子である一般式(I)で示されるハロゲン置換フェノール化合物の例としては、3,5−ビストリフルオロメチルフェノールが挙げられる。
芳香族液晶ポリエステルの総量が0.5重量部以上であれば、芳香族液晶ポリエステルフィルムの生産効率がより向上する傾向があり、100重量部以下であれば、溶媒に対する溶解性がより向上する傾向がある。
該溶液組成物は、その後、必要に応じて、更にフィルター等によってろ過して該溶液組成物中に含まれる微細な異物を除去してもよい。
無機フィラ−の含有量がこの範囲であれば、基材との密着性を低下させることなく、該無機フィラーによる機能を発現できる傾向がある。ただし、得られる両面基材付芳香族ポリエステルフィルムが高屈曲性を必要とする用途、例えばフレキシブル基板等に用いる場合は、芳香族液晶ポリエステル100重量部に対して、無機フィラーが10〜50重量部の範囲が好ましい。
(i)前記芳香族液晶ポリエステル溶液組成物を第1の基材に流延して、該芳香族液晶ポリエステルを含む芳香族液晶ポリエステルフィルム前駆体と第1の基材とからなる積層体1を製造する工程
(ii)(i)で得られた積層体1を加熱処理して、融点340℃以上であるか、実質的に融点を有さない芳香族液晶ポリエステルからなる芳香族液晶ポリエステルフィルムと基材とからなる積層体2を製造する工程
(iii)(ii)で得られた積層体2の第1の基材と密着していない面に、第2の基材を300℃以上360℃以下の温度で熱圧着させる工程
また、溶媒を除去する方法は溶媒の蒸発により行うことが好ましい。溶媒を蒸発させる方法としては、加熱、減圧、通風等の方法が挙げられるが、中でも生産効率、取り扱い性の点から加熱処理することが好ましく、すなわち、(ii)の芳香族液晶ポリエステルの融点を340℃以上にするか、または実質的に融点を有さなくなるまで変性する加熱処理を行う前に、溶媒を除去するための予備加熱処理を行うことが好ましい。予備加熱処理の温度条件としては60〜200℃の範囲であり、処理時間10分ないし2時間の範囲で十分である。また、予備加熱処理は通風しつつ行うと、より好ましい。
当該加熱処理の温度条件としては、温度310℃以上で行うことが好ましく、310℃以上360℃以下がより好ましく、320℃以上350℃以下が特に好ましい。なお、処理時間としては、10分〜10時間の範囲が好ましく、10分間以上60分以下が好ましい。かかる加熱処理において、温度条件が前記の範囲であると、芳香族液晶ポリエステル自体の分解が抑制され、効率的に芳香族液晶ポリエステルの変性を生じさせることができる。また、処理時間は短時間であると生産性が向上するために好ましいが、かかる処理時間は適用する温度条件によって適宜最適化することができる。なお、該加熱処理は窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気下や減圧下で行うことが好ましい。
なお、該芳香族液晶ポリエステルの融点は360℃以上であることが更に好ましく、芳香族液晶ポリエステルフィルムが実質的に融点を有さないものであると特に好ましい。
(iii)は、前記(ii)を経て得られた積層体1にある芳香族液晶ポリエステルフィルムの第1の基材が接していない面に第2の基材を300℃以上360℃以下の温度で熱圧着させて、両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムを得る工程である。
ここで、熱圧着としては積層体1と第2の基材を加熱しながら圧着させるものであり、プレス成形法やロールラミネート法等が利用できる。なお、熱圧着の温度とは、工業的に広範に用いられているプレス成形機やロールラミネート機での制御温度であり、加熱圧着板あるいは加熱ロールのほぼ中心部で計測される温度を意味するものである。
このように基材は金属箔であることが好ましいが、第1の基材と第2の基材は互いに同一でも異なっていてもよい。
この場合、基材1と基材2は互いに同一でも異なっていてもよく、積層体1と積層体1’にある芳香族液晶ポリエステルフィルム同士も同一でも異なっていてもよいが、どちらかのフィルムを構成する芳香族液晶ポリエステルは融点が340以上であるか、実質的に融点を有さないものであることが必要であり、積層体1と積層体1’にある芳香族液晶ポリエステルフィルムの両方が、融点が340以上であるか、実質的に融点を有さない芳香族液晶ポリエステルからなるものであると好ましい。
前記において、本発明の実施の形態について説明を行ったが、前記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
攪拌装置、トルクメータ、窒素ガス導入管、温度計および還流冷却器を備えた反応器に、2‐ヒドロキシ−6−ナフトエ酸128g(0.68モル)、4,4’−ジヒドロキシビフェニル63.3g(0.34モル)、イソフタル酸56.5g(0.34モル)および無水酢酸152.7g(1.50モル)を仕込んだ。反応器内を十分に窒素ガスで置換した後、窒素ガス気流下で内温140℃まで昇温し、温度を保持して3時間還流させた。その後、留出する副生酢酸および未反応の無水酢酸を留去しながら内温で300℃まで昇温し、トルクの上昇が認められる時点を反応終了とみなし、内容物を取り出した。得られた固形分は室温まで冷却し、粗粉砕機で粉砕した。
なお、かかる固相重合において、該芳香族液晶ポリエステル粉末を264℃で3時間反応させたものをポリエステルA、該芳香族液晶ポリエステル粉末を276℃で3時間重合させたものをポリエステルBとする。固相重合後の芳香族液晶ポリエステル粉末の流動開始温度を島津製作所製フローテスターCFT−500により評価したところ、ポリエステルAの流動開始温度は300℃であり、ポリエステルBの流動開始温度は321℃であった。
前記合成例により得られたポリエステルAまたはポリエステルB10gをp―クロロフェノール(以下、PCPと略すことがある)90gに加え、その後、120℃に加熱して8時間保持した結果、芳香族液晶ポリエステル溶液組成物を得た。ポリエステルAのときの溶液組成物を組成物A、ポリエステルBのときの溶液組成物を組成物Bとする。
[積層体1の製造]
前記の組成物Aまたは組成物Bを、第1の基材として電解銅箔である古河電工製電解銅箔F2WS(厚み=18μm、十点平均粗さRz=2.1μm:基材1とする)上に流延し、熱風式乾燥機により設定温度100℃で20分間乾燥させ、溶媒を蒸発させた後、熱風式乾燥機により窒素雰囲気において加熱処理を行い、片面に銅箔が積層した積層体1(片面銅箔付芳香族液晶ポリエステルフィルム)を得た。なお、加熱処理後の片面銅箔付芳香族液晶ポリエステルフィルムの厚みは43μmであった。かかる加熱処理の条件を表1、2にまとめる。
前記のようにして得られた積層体1から銅箔を除去して単層の芳香族液晶ポリエステルフィルムを得、かかる芳香族液晶ポリエステルフィルムを島津製作所製示差熱天秤DSC−50により10℃/分の昇温速度で加熱することで融解ピーク温度を評価し、その融解ピーク温度を融点と定めた。なお、融解ピーク温度が認められず、樹脂分解温度に到達したときを「融点無し」とした。結果を表1、2にまとめる。
片面銅箔付芳香族液晶ポリエステルフィルムを150×150mmサイズにカットし、芳香族液晶ポリエステル樹脂面上に先程の基材と同一の古河電工製電解銅箔F2WS(厚み=18μm、十点平均粗さRz=2.1μm:基材2とする)を積層させ、真空プレス機VH1-1765(北川精機製)により熱圧着させて両面銅箔付芳香族液晶ポリエステルフィルムを得た。今回、金属箔としては銅箔を利用したがその他にもステンレス箔等他の金属箔も好適に利用することができる。かかる熱圧着の処理条件を表1、2にまとめる。
得られた両面銅箔付芳香族液晶ポリエステルフィルムの密着性を島津製作所製オートグラフAG−ISによりを評価した(90度方向引張、引張速度50mm/分)。この測定を基材1(流延側)と基材2(圧着側)のそれぞれ行い、密着性を求めた。その結果を、表1、表2にまとめる。
組成物Bを用い、加熱処理を300℃、20分の条件で行い、得られる芳香族液晶ポリエステルフィルムの融点を327℃にした以外は実施例3と同様な実験を行って両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムを得、密着性を測定した。結果を表3に示す。
組成物Aを用い、熱圧着条件を280℃、20分に変更した以外は実施例5と同様な実験を行って両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムを得、密着性を測定した。結果を表3に示す。
Claims (9)
- 下記(i)、(ii)および(iii)で表される工程を有する両面基材付液晶ポリエステルフィルムの製造方法。
(i)芳香族液晶ポリエステルおよび下記溶媒を含有する芳香族液晶ポリエステル溶液組成物を第1の基材に流延して、該芳香族液晶ポリエステルを含む芳香族液晶ポリエステルフィルム前駆体と第1の基材とからなる積層体1を製造する工程
(ii)(i)で得られた積層体1を加熱処理して、融点340℃以上であるか、実質的に融点を有さない芳香族液晶ポリエステルからなる芳香族液晶ポリエステルフィルムと第1の基材とからなる積層体2を製造する工程
(iii)(ii)で得られた積層体2の第1の基材と接していない面に、第2の基材を300℃以上360℃以下の温度で熱圧着させる工程
溶媒:下記一般式(I)で示されるハロゲン置換フェノール化合物を30重量%以上含有する溶媒。
(式中、Aはハロゲン原子またはトリハロゲン化メチル基を表わし、iは1〜5の整数を表わし、iが2以上の場合に複数あるAは互いに同一でも異なっていてもよい。) - 前記芳香族液晶ポリエステル溶液組成物が、前記溶媒100重量部に対して、芳香族液晶ポリエステルを0.5〜100重量部含む溶液組成物である請求項1記載の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記(iii)における熱圧着温度が320℃以上340℃以下である請求項1または2に記載の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法。
- 第1の基材および第2の基材がともに、その十点平均粗さRzが4.0μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法。
- 第1の基材および第2の基材がともに金属箔である請求項1〜4のいずれかに記載の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法。
- 前記金属箔が銅箔またはステンレス箔である請求項5記載の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかの製造方法で得られる両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルム。
- 請求項7に記載の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムを用いてなるプリント配線基板。
- 請求項7に記載の両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルムを用いてなるモジュール基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006256922A JP4760643B2 (ja) | 2006-09-22 | 2006-09-22 | 両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006256922A JP4760643B2 (ja) | 2006-09-22 | 2006-09-22 | 両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008073985A true JP2008073985A (ja) | 2008-04-03 |
JP4760643B2 JP4760643B2 (ja) | 2011-08-31 |
Family
ID=39346542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006256922A Expired - Fee Related JP4760643B2 (ja) | 2006-09-22 | 2006-09-22 | 両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4760643B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010036356A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-18 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 積層体及びその製造方法並びに回路基板用部材 |
JP2010221694A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-10-07 | Panasonic Electric Works Co Ltd | フレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法、フレキシブルプリント配線板用積層板及びフレキシブルプリント配線板 |
JP2013084847A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 金属ベース回路基板の製造方法 |
KR20160065942A (ko) * | 2013-10-03 | 2016-06-09 | 주식회사 쿠라레 | 열가소성 액정 폴리머 필름, 회로 기판, 및 그들의 제조 방법 |
JP2020062832A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | 共同技研化学株式会社 | 金属張積層板および金属張積層板の製造方法 |
WO2021172289A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 金属張積層板の製造方法及び金属張積層板 |
CN113748021A (zh) * | 2019-03-06 | 2021-12-03 | 本州化学工业株式会社 | 液晶聚酯加工品的制造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04239637A (ja) * | 1991-01-23 | 1992-08-27 | Chisso Corp | 可撓性両面金属張基板及びその製造方法 |
JP2004263125A (ja) * | 2003-03-04 | 2004-09-24 | Nippon Petrochemicals Co Ltd | サーモトロピック液晶ポリマーの製造方法 |
JP2005047043A (ja) * | 2003-07-30 | 2005-02-24 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 芳香族液晶ポリエステル積層フィルム |
-
2006
- 2006-09-22 JP JP2006256922A patent/JP4760643B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04239637A (ja) * | 1991-01-23 | 1992-08-27 | Chisso Corp | 可撓性両面金属張基板及びその製造方法 |
JP2004263125A (ja) * | 2003-03-04 | 2004-09-24 | Nippon Petrochemicals Co Ltd | サーモトロピック液晶ポリマーの製造方法 |
JP2005047043A (ja) * | 2003-07-30 | 2005-02-24 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 芳香族液晶ポリエステル積層フィルム |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010036356A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-18 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 積層体及びその製造方法並びに回路基板用部材 |
CN101640977B (zh) * | 2008-07-31 | 2013-04-24 | 住友化学株式会社 | 层压制品及其制备方法和使用该层压制品的电路基板 |
JP2010221694A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-10-07 | Panasonic Electric Works Co Ltd | フレキシブルプリント配線板用積層板の製造方法、フレキシブルプリント配線板用積層板及びフレキシブルプリント配線板 |
JP2013084847A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 金属ベース回路基板の製造方法 |
KR20160065942A (ko) * | 2013-10-03 | 2016-06-09 | 주식회사 쿠라레 | 열가소성 액정 폴리머 필름, 회로 기판, 및 그들의 제조 방법 |
JPWO2015050080A1 (ja) * | 2013-10-03 | 2017-03-09 | 株式会社クラレ | 熱可塑性液晶ポリマーフィルム、回路基板、およびそれらの製造方法 |
US10765001B2 (en) | 2013-10-03 | 2020-09-01 | Kuraray Co., Ltd. | Thermoplastic liquid crystal polymer film, circuit board, and methods respectively for manufacturing said film and said circuit board |
KR102339434B1 (ko) | 2013-10-03 | 2021-12-14 | 주식회사 쿠라레 | 열가소성 액정 폴리머 필름, 회로 기판, 및 그들의 제조 방법 |
JP2020062832A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | 共同技研化学株式会社 | 金属張積層板および金属張積層板の製造方法 |
CN113748021A (zh) * | 2019-03-06 | 2021-12-03 | 本州化学工业株式会社 | 液晶聚酯加工品的制造方法 |
WO2021172289A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 金属張積層板の製造方法及び金属張積層板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4760643B2 (ja) | 2011-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4665475B2 (ja) | 芳香族液晶ポリエステルフィルム | |
JP5066861B2 (ja) | 液晶ポリエステルおよびその溶液組成物 | |
JP4946065B2 (ja) | 液晶ポリエステル及びそれを用いたフィルム | |
JP4760643B2 (ja) | 両面基材付芳香族液晶ポリエステルフィルム | |
JP2008037982A (ja) | 液晶ポリエステル組成物およびその用途 | |
JP2007106107A (ja) | 液晶ポリエステル銅張積層板 | |
JP4701737B2 (ja) | 芳香族液晶ポリエステル及びその用途 | |
JP4269675B2 (ja) | 芳香族液晶ポリエステルおよびそのフィルム | |
JP4466217B2 (ja) | 芳香族液晶ポリエステルフィルムおよび積層体 | |
US7022413B2 (en) | Aromatic liquid crystalline polyester film | |
JP2008030464A (ja) | 液晶ポリエステル積層フィルムの製造方法、および液晶ポリエステル積層フィルム | |
JP2008100528A (ja) | 芳香族液晶ポリエステルおよびそのフィルム | |
JP4479238B2 (ja) | 樹脂含浸基材 | |
JP4935144B2 (ja) | 支持体付芳香族液晶ポリエステルフィルム | |
JP2012514067A (ja) | 芳香族ポリエステルアミド共重合体、高分子フィルム、プリプレグ、プリプレグ積層体、金属箔積層板及びプリント配線板 | |
JP4954446B2 (ja) | 繊維強化基板 | |
JP4442137B2 (ja) | 芳香族液晶ポリエステル積層フィルム | |
JP2012514066A (ja) | 芳香族ポリエステルアミド共重合体、高分子フィルム、プリプレグ、プリプレグ積層体、金属箔積層板及びプリント配線板 | |
JP5219404B2 (ja) | 多層配線基板およびその製造方法 | |
JP4529480B2 (ja) | 芳香族液晶ポリエステル溶液組成物 | |
JP6705537B2 (ja) | 積層体用液晶ポリエステル樹脂、液晶ポリエステル樹脂組成物、積層体および液晶ポリエステル樹脂フィルム | |
JP4375005B2 (ja) | 芳香族液晶ポリエステルフィルムの製造方法 | |
JP4414262B2 (ja) | 液晶ポリエステル溶液およびその製造方法ならびにそれより得られる液晶ポリエステルフィルム | |
JP2004250688A (ja) | 芳香族液晶ポリエステルフィルム | |
JP4649867B2 (ja) | 芳香族液晶ポリエステル積層フィルムおよびその用途 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080201 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080515 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090615 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110427 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110523 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |