JP2010214530A - ロボットの回転関節用配線装置 - Google Patents

ロボットの回転関節用配線装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フレキシブルプリント配線板を用いてロボットの回転関節用配線装置を構成する場合に、フレキシブルプリント配線板の早期摩耗を防止する。
【解決手段】筒状の筐体15とリールとを相対回転可能に組み合わせてなる配線ケース内に複数のローラ25を有する有端環状の摺動補助器23をリールの芯部材16を中心に円運動可能に配設する。フレキシブルプリント配線板(FPC板)14を、摺動補助器23の内側では芯部材16に巻くように収納し、摺動補助器23の外側では当該摺動補助器23の外側に巻くように、配線ケース内に収納し、FPC板14の一端側を芯部材16に連結し、他端側を筐体15に連結する。
【選択図】図8

Description

本発明は、ロボットの回転関節によって結合された2部材間での配線に用いるもので、特に、フレキシブルプリント配線板を用いたロボットの回転関節用配線装置に関する。
産業用のロボットは、ベースに複数のアームを回転関節によって順次結合して構成され、アームの先端である手首部には、通常、ハンドなどのエンドエフェクタが装着される。このような産業用のロボットでは、アームやエンドエフェクタなどの駆動源をなすモータに電源を供給したり、モータとロボットコントローラとの間で制御用信号を送受したりするケーブルが配線される。この場合の配線方式として、ケーブルをベースやアームの内部に通す内部配線方式と、ロボットの外面に沿って配線する外部配線方式とがある。
上記の2つの配線方式のいずれを採用するにせよ、回転関節部分では、相対回転する2つの部材(ベースとアーム、アームとアーム、アームと手首部など)の相対回転を阻害しないような配線構造とする必要がある。
特許文献1および特許文献2には、内部配線方式を採用した場合の回転関節部分の配線構造が開示されている。これは、ケーブルを回転関節の回転中心に通し、2つの部材の相対回転をケーブルの捩れによって吸収する構成である。
特許文献3には、外部配線方式を採用した場合の回転関節部分の配線構造が開示されている。この特許文献3では、配線パターンを形成したフレキシブルシートを使用しており、このフレキシブルシートを、相対回転する2つの部材間に跨るように、円弧状に弛ませた状態で固定し、2つの部材の相対回転をフレキシブルシートの円弧状の弛み部分で吸収するようにしている。
なお、ロボットの回転関節部分ではないが、特許文献4には、自動車のステアリングホイール側と車体側とを電気的に接続するためのスパイラルケーブル装置が開示されている。このスパイラルケーブル装置は、円筒状の外筒と、この外筒の内側に当該外筒と相対回転可能に設けられた内筒とを備えたケースの内部に、帯状の長いフレキシブルフラットケーブルを、内筒の外周囲に巻回した状態にして収納して構成されたもので、フレキシブルフラットケーブルの一端は内筒に接続され、他端は外筒に接続されている。
特開平6−143186号公報 特開平10−34588号公報 特開平1−153290号公報 特開2003−324835号公報
特許文献1および特許文献2では、2つの部材の相対回転をケーブルの捩れによって吸収する構成であるから、回転関節の回転中心を通す部分が短いと、ケーブルの単位長さ当たりの捻り量が多くなるので、断線などを早期に生じ易くなる。このため、回転関節の回転中心を通る部分を長くしなければならず、ケーブル配線のために必要とするスペースを回転関節の回転軸方向に広く取らねばならなくなる。これは、特に多くの部品を密に配置している小型ロボットにあっては、回転関節部分の大型化を招き、大変不利である。
特許文献3では、2つの部材が相対回転すると、フレキシブルシートが屈伸するけれども、その屈伸は局部的であるから、フレキシブルシートの屈伸部分が早期に疲労して破損する恐れがある。
特許文献4に開示されたスパイラルケーブル装置は、フレキシブルフラットケーブルの内筒に対する巻き付き巻き戻しによってステアリングホイールの回転を吸収する構造であるから、ケーブルの捻りを利用する構造に比べて、装置の回転軸線方向の厚さを薄くできると共に、局部的な屈伸を伴うものではないので、フレキシブルフラットケーブルの寿命も長くなる。しかしながら、自動車のステアリングホイールは、人が回転操作するものであるから、その回転速度は遅い。これに対し、ロボットのアームは、高速回転し、その回転速度はステアリングホイールの比ではない。特許文献4のスパイラルケーブル装置は、自動車のステアリングホイールの回転を吸収するためのもので、高速回転を予想していない。このため、フレキシブルフラットケーブルが早期に摩耗する等の問題を生ずることが予測され、そのままロボット用として使用することはできない。
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、その目的は、フレキシブルプリント配線板を用いてロボットの回転関節用配線装置を構成する場合に、フレキシブルプリント配線板の早期摩耗を防止する構造を採用するなどして長期にわたって使用できるロボットの回転関節用配線装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1では、筒状の筐体とリールとを相対回転可能に組み合わせてなる配線ケース内にフレキシブルプリント配線板をリールの芯部材に巻くように収納し、フレキシブルプリント配線板の一端側を芯部材に取り付け他端側を筐体に取り付け、ロボットの相対回転する一方の部材および他方の部材に、それぞれ筐体およびリールを固定する構成を採用した。この構成によれば、ロボットの一方の部材と他方の部材の相対回転を、フレキシブルプリント配線板の全体的な曲げによって吸収することができるので、ロボットの一方の部材と他方の部材とが高速度で相対回転しても、フレキシブルプリント配線板は、その高速の相対回転に追従して巻き付き方向或は巻き戻し方向に曲がることができ、しかも、局部的な曲がりではなく、全体的な曲がりであるので、フレキシブルプリント配線板の早期疲労を防止でき、長期にわたって使用できる。
請求項2では、電源線を有した2枚のフレキシブルプリント配線板の間に信号線を有したフレキシブルプリント配線板を挟む構成とした。このため、信号線を有したフレキシブルプリント配線板は、両側の電源線を有したフレキシブルプリント配線板と擦れ合うが、配線ケースの内面には接触しないようにされる。フレキシブルプリント配線板どうしは低摩擦で、配線ケースに対するよりも滑り易いので、信号線の線幅が狭いという事情があっても、信号線が摩擦で早期疲労を起こすといった恐れがない。電源線の線幅は広いので、配線ケースに接しても、やはり早期疲労することはない。
請求項3では、リールの2枚の蓋板のうち、少なくとも一方は、配線ケースの内面を構成する面に、芯部材から外周に向かって放射状に延びる複数のリブを有しているので、フレキシブルプリント配線板の側縁はそのリブに間欠的に接し、側縁の全体が蓋板に接することがないので、フレキシブルプリント配線板が巻き付き巻き戻されるように動作する際、フレキシブルプリント配線板の側縁と蓋板との摩擦が軽減され、フレキシブルプリント配線板の長寿命化を図ることができる。
本発明の一実施形態を示すもので、回転関節構造と共に示す回転関節用配線装置の横断面図 外カバーを取り外して図1のA−A線の矢印方向から見た取付枠の側面図 回転関節用配線装置の分解斜視図 FPC板の拡大断面図 複数枚のFPC板の重なり形態を示す断面図 重ねられた複数枚のFPC板の部分斜視図 回転関節用配線装置単体の横断面図 回転関節用配線装置単体の縦断面図 図8とは異なる状態で示す回転関節用配線装置単体の縦断面図 保護柱の作用を説明するための拡大断面図 産業用ロボットの斜視図
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図11に示す産業用ロボット1は、例えば6軸の垂直多関節型のものとして構成され、床に設置されるベース2と、このベース2に水平方向に旋回可能に支持されたショルダ部3と、このショルダ部3に上下方向に旋回可能に支持された下アーム4と、この下アーム4に上下方向に旋回可能に支持された後上アーム5と、この後上アーム5に捻り回転可能に支持された前上アーム6と、この前上アーム6に上下方向に旋回可能に支持された手首7と、この手首7に捻り回転可能に支持されたフランジ8とを備えている。そして、アーム先端であるフランジ8には、ハンドなどのエンドエフェクト(図示せず)が取り付けられるようになっている。
エンドエフェクタとしては、ハンドの他に、視覚検査装置のカメラなどが考えられる。視覚検査装置とは、ワークの所望の検査ポイントをカメラで撮影してその撮影画像情報をロボットコントローラに送信し、ロボットコントローラが受信した撮影画像信号をディスプレイに表示するというもので、ディスプレイに表示された撮影画像を目で見て組立や加工などの良否を検査するものである。
上記のショルダ部3はベース2に、下アーム4はショルダ部3に、後上アーム5は下アーム4に、前上アーム6は後上アーム5に、手首7は前上アーム6に、フランジ8は手首7に、それぞれ回転関節によって回転可能に支持されている。図1は、これら各部の回転関節構造のうち、手首7の前上アーム6に対する回転関節構造を示している。この図1において、前上アーム6は、アーム基枠9を複数の外カバー10により覆って構成されている。この前上アーム6のアーム基枠9の先端部分には、軸穴9aが形成されている。これに対し、手首7側には筒状の軸部7aが突設されている。この軸部7aは、前上アーム6のアーム基枠9の軸穴9aに嵌合され、クロスローラベアリング11により相対回転可能に支持されている。手首7はこのような回転関節構造によって前上アーム6に上下方向に旋回可能に支持されているが、ショルダ部3、下アーム4、後上アーム5、前上アーム6、フランジ8といった他のロボット要素の回転関節も同様の構造である。
上記の旋回可能或は捻り回転可能なロボット要素であるショルダ部3、下アーム4、後上アーム5、前上アーム6、手首7、フランジ8は、それぞれアクチュエータ、例えばサーボモータ(図示せず)を駆動源としている。これらのサーボモータに電源を供給したり、或は、ロボットコントローラからサーボモータの駆動回路に制御信号を送信したり、サーボモータのロータリエンコーダからロボットコントローラに回転検知信号を送信したりするために、ベース2から先端の手首7に至るまでのロボット内部には、ケーブル(図示せず)が通されている。
フランジ8に取り付けられるエンドエフェクタがハンドであれば、当該ハンドのアクチュエータであるサーボモータに電源を供給したり、ハンドのサーボモータとロボットコントローラとの間で制御信号や回転検知信号を送受したりするためのケーブルがロボット内部に通される。エンドエフェクタが視覚検査装置のカメラである場合には、カメラに電源を供給したり、カメラの撮影画像信号をロボットコントローラに送信したりするためのケーブルがロボット内部に通される。
このロボット内部にケーブルを通す配線のうち、回転関節部分を通す配線には、図1〜図3に示す回転関節用配線装置12が用いられる。この図1〜図3の回転関節用配線装置12は手首7の回転関節のものであるが、他の回転関節に用いられる配線装置も同様の構成のものである。回転関節用配線装置12は、配線ケース13内に帯状の長尺なフレキシブルプリント配線板14を収納してなる。なお、以下では、フレキシブルプリント配線板14を、FPC板14と称することとする。
回転関節用配線装置12の配線ケース13は、透明プラスチック製の両面が開放された円筒状の筐体15と、中心部に円形の芯部材16を一体に有した透明プラスチック製の第1の円板17と、同じく透明プラスチック製の第2の円板18とから構成されている。 第1の円板17および第2の円板18は、筐体15の両側の開放面を塞ぐためのもので、第1の円板17は、筐体15の内側に嵌合する円形嵌合突部17aを有し、第2の円板18は、筐体15の外側に嵌合する環状嵌合リブ18aを有している。第2の円板18は、第1の円板17の芯部材16に図7に示すねじ19によって固定されて第1の円板17と一体化される。この一体化された第1の円板17と第2の円板18とは、中心に芯部材16を有したリール20を構成する。
第1の円板17と第2の円板18を一体化してリール20を構成する際、円形嵌合突部17aを筐体15の内側に嵌合すると共に環状嵌合リブ18aを筐体15の外側に嵌合するようにして、第1の円板17と第2の円板18との間に筐体15を挟むように配する。このとき、筐体15と第1の円板17、第2の円板18との間には若干の隙間が形成されるようになっており、これにより、筐体15とリール20とが相対回転可能に組み立てられ、配線ケース13として構成される。
配線ケース13の中心部に位置する芯部材16には、円弧状の保持溝16aが形成されており、この保持溝16a内に止め具21が嵌着されている。一方、筐体15には、その内周面から外周面に向かって円弧を描くようにしてスリット15aが形成されている。また、筐体15には、スリット15aから一方向に向かって反対側にまで延びる深溝15bが形成されており、この深溝15bの先端部は、外周側の側面部が筐体15の外周面において外方に開放されていると共に、底面部も筐体15の端面において外方に開放されている。
第1の円板17の内面(配線ケース13の内面を構成する側の面)には、芯部材16と同心に大小径の異なる2本の環状リブ17b,17cが形成されており、この2本の環状リブ17b,17cに挟まれた環状の溝状部分を案内路22としている。また、第1の円板17の内面には、芯部材16から放射状に延びる放射状リブ17dが複数本形成されている。なお、放射状リブ17dは、案内路22内には形成されていない。
配線ケース13内には、摺動補助器23が配設されている。摺動補助器23は、有端環状に形成されたプラスチック製の回転板24を基台としている。この回転板24の表裏両面のうち、一方の面には、突部24aが突設されている。また、回転板24の他方の面には、複数本の支持軸24bが回転板24の円弧に沿って一列に整列した状態で立設されており、この支持軸24bにローラ25が回転自在に支持されている。このとき、ローラ25の外径寸法を回転板24の幅寸法よりも大きくしておくことにより、ローラ25が回転板24の内外両周縁から外方に出っ張るようにしている。
更に、回転板24の支持軸24bが立設された面の一端近くには、他端に向く側の面を円弧凹面26aとした保護柱26が立設されている。この保護柱26は、その幅が回転板24の幅よりも狭く、例えば回転板24の幅の半分程度に定められて回転板24の外周縁側に偏った位置に設けられている。ここで、回転板24の両端のうち、保護柱26が立設された一端とは反対側の他端にはローラ25が位置し、当該ローラ25は回転板24の他端よりも外方に出っ張っている。
このように回転板24に複数個のローラ25を配列してなる摺動補助器23は、図7に拡大して示すように、回転板24の突部24aを第1の円板17の案内路22にスライド可能に嵌合するようにして配線ケース13内に収納されている。そして、回転板24の突部24aが案内路22にスライド可能に嵌合されることにより、摺動補助器23は、芯部材16の周りで当該芯部材16を中心に回転運動可能になっている。
FPC板14は、図6にも示すように、複数枚重ねられて配線ケース13内に収容されている。これらFPC板14は、いずれも図4(a)および(b)に示すように、複数本の導電線27を形成したプラスチックフィルム、例えばポリイミドフィルム28に、絶縁被覆のためのプラスチックフィルム、例えばポリイミドフィルム29を接着剤30により接着してなる基本構造を有している。この場合、FPC板14としては、図4(a)に示すように導電線27が電源線27−1として使用される電源用FPC板14−1と、図4(b)に示すように信号線27−2としてされる信号用FPC板14−2の2種類用意されている。これら、電源線27−1と信号線27−2は、厚さについては同一で、線幅については信号線27−2の方が電源線27−1よりも狭くなっている。
そして、本実施形態では、電源用FPC板14−1および信号用FPC板14−2は、それぞれロボット駆動用とユーザ用とに分けられている。ロボット駆動用の電源用FPC板14−1は、回転関節(手首7やフランジ8など)のアクチュエータ(駆動源)であるサーボモータと電磁ブレーキに電源を供給するためのものである。ユーザ用の電源用FPC板14−1は、ユーザが選択するエンドエフェクタに電源を供給するためのものとして用いられる。例えば、エンドエフェクタとして、ハンドが選択された場合には、そのハンドの駆動用サーボモータおよび電磁ブレーキに電源を供給するのものとして用いられ、カメラが選択された場合には、カメラおよび撮影箇所照明ランプに電源を供給するものとして用いられるのである。
ロボット駆動用の信号用FPC板14−2は、上記サーボモータとロボットコントローラとの間で制御信号やロータリエンコーダの位置検出信号を送受するためのものとして用いられる。ユーザ用の信号用FPC板14−2は、エンドエフェクタとロボットコントローラとの間で信号を送受するためのものとして用いられている。例えば、エンドエフェクタとして、ハンドが選択された場合には、そのハンドの駆動用サーボモータとロボットコントローラとの間で制御信号やロータリエンコーダの位置検出信号を送受するためのものとして用いられ、カメラが選択された場合には、カメラの画像信号をロボットコントローラに送信するものとして用いられるのである。
複数枚のFPC板14としては、電源用FPC板14−1および信号用FPC板14−2がそれぞれ所要枚数使用されている。そして、複数枚のFPC板14を重ね合わせる際、信号用FPC板14−2が電源用FPC板14−1により挟まれるように重ね合わされる。この重ね合わせの形態としては、図5(a)のように、信号用FPC板14−2が1枚ずつ表裏両側から電源用FPC板14−1により挟まれる形態、図5(b)および図6のように、信号用FPC板14−2が複数枚まとめて電源用FPC板14−1に挟まれる形態、など種々考えられる。
電源用FPC板14−1と、信号用FPC板14−2とでは、図3に示すように長さが異なり、信号用FPC板14−2の方が電源用FPC板14−1よりも長尺となっている。これら長さの異なる2種類のFPC板14−1,14−2は、一端部を揃えた状態で重ね合わされている。このため、長尺側の信号用FPC板14−2の他端部が短尺側の電源用FPC板14−1の他端部から更に先方に延びた状態となっている。そして、この2種類のFPC板14−1,14−2の揃えられた一端部は互いに接着され、また、短尺側の電源用FPC板14−1の他端部から長尺側の信号用FPC板14−2の他端部に至る部分も互いに接着されている。なお、このFPC板14−1,14−2の接着は必ずしも必要なものではない。
複数枚のFPC板14の両端部は、芯部材16および筐体15に連結されている。具体的には、互いに揃えられたFPC板14−1,14−2の一端部については、芯部材16に嵌着された止め具21の差し込み溝21a内に挿入保持されている。一方、短尺側の電源用FPC板14−1の他端部から長尺側の信号用FPC板14−2の他端部に至る部分については、スリット15aおよび当該スリット15aに連続する深溝15b内にその全体にわたって挿入され、スリット15aの外周側の開放口および深溝15bの先端部の外周側の開放口を塞ぐようにして筐体15に固定された押え具31および32によって押えられている。
このようにして両端部が芯部材16および筐体15に連結されたFPC板14は、図8にも示すように、配線ケース13内において、途中部分が摺動補助器23の両端間の開口部に通され、そして、摺動補助器23の内側に位置する部分が芯部材16の外周に所要回数巻かれ、摺動補助器23の外側に位置する部分が摺動補助器23の内側での巻き方向と逆の巻き方向になるよう所要回数巻かれている。このように摺動補助器23の内外両側において巻き方向が異なるFPC板14は、摺動補助器23の両端間の開口部分においてU字状に折り返えされた状態になっている。そして、このU字状に折り返えされた部分T(以下、折り返し部分Tという。)の内側には、前述した回転板24の他端に設けられたローラ25が位置している。なお、FPC板14の枚数は、図5および図6では5枚のように描いたが、図3、図8および図9では煩雑になるのを避けるために3枚のように描いてある。
FPC板14は、図3に示すように、両端部に互いに逆方向に直角に延びる延長部14a,14bを有している。このFPC板14の延長部14a,14bのうち、芯部材16に連結された一端部の延長部14aの先端部には、FPC板14の導電線27に接続された接続端子33が取着されている。また、筐体15に連結されたFPC板14の他端部のうち、スリット15aに保持された短尺な電源用FPC板14−1の他端部と深溝15bの先端部に保持された長尺な信号用FPC板14−2の他端部の延長部14bには、それぞれ接続端子34および35が取り付けられている。
そして、芯部材16に保持されたFPC板14の延長部14aは、第2の円板18にその外周から中心部にかけて直線状に形成されたスリット18bを通して配線ケース13の外方へ導出されている。また、筐体15のスリット15aに保持された短尺な電源用FPC板14−1の延長部14bは、スリット15aのうち第1の円板17による閉鎖から除かれた部分を通して配線ケース13の外方へと導出され、深溝15bの先端部に保持された長尺な信号用FPC板14の延長部位14bは、当該深溝15bの先端部の底面部側(第1の円板17側)の開放口から配線ケース13の外方へと導出されている。
ここで、複数のFPC板14は、配線ケース13内に位置する部分については接着されておらず、互いに摺動可能になっている。このFPC板14の非接着部分の長さは、図8にも示すように、摺動補助器23の開放部分でU字状の折り返し部分Tにおいて内側に位置するFPC板から外側に位置するFPC板が離れて互いの間に隙間が形成されるようにするために、折り返し部分Tにおいて外側に位置するFPC板ほど長く定められている。
回転関節用配線装置12は以上のように構成されている。ここで、この回転関節用配線装置12の組み立て手順の一例を説明する。まず、複数枚のFPC板14を、一端部を揃えるようにして重ね合わせ、両端部分を接着する。そして、延長部14a,14bの先端にそれぞれ接続端子33〜35を接続する。
一方、作業台上に第1の円板17を載せ、筐体15を第1の円板17上に、円形嵌合突部17aに嵌合させるようにして載せる。次に、摺動補助器23の回転板24の突部24aを第1の円板17の案内路22に嵌め込むようにして摺動補助器23を筐体15内に収納する。
その後、重ねられた複数枚のFPC板14の一端部を止め具21の差し込み溝21aに差し込んだ上で、当該止め具21を芯部材16の保持溝16aに嵌着する。次いで、FPC板14を、摺動補助器23の内側において芯部材16の周りに所要回数緩く巻き、続いて、FPC板14を摺動補助器23の両端間の開口部に通して当該摺動補助器23の内側から外側へと出し、そして、折り返して摺動補助器23の外側に、内側と巻き方向を逆にして所要回数巻く。
次に、FPC板14のうち、短尺な電源用FPC板14−1の他端部の延長部14bを筐体15のスリット15a内に外周側から入れると共に、長尺な信号用FPC板14−2の他端部の延長部14bを、深溝15bの先端部の内側に、筐体15の外周側の開放口から入れ、そして、短尺な電源用FPC板14−1の他端部から長尺な信号用FPC板14−2の他端部に至る部分をスリット15aおよび深溝15b内に上方から挿入する。これにより、短尺な電源用FPC板14−1および長尺な信号用FPC板14−2の延長部14bがそれぞれスリット15aおよび深溝15bの先端部から第1の円板17側に導出された状態にする。
次に、第2の円板18を、そのスリット18b内に芯部材16から上向きに導出されている延長部14aを外周側から中心側に向けて挿入するようにしながら、筐体15の上に配置して環状嵌合リブ18aを筐体15の外周に嵌合する。最後に、第2の円板18をねじ19によって芯部材16に固定する。以上により、回転関節用配線装置12が組み立てられる。
さて、FPC板14を収納した配線ケース13は、図1に示すように、筐体15を金属製の保持筒36に取り付けた上で、筐体15およびリール20の相対回転の中心を、手首7および前上アーム6の相対回転の中心に一致させるようにして回転関節部分に配置されている。そして、保持筒36のフランジ36aが例えば手首7の軸部7aにねじ37によって固定されている。これにより、筐体15が保持筒36を介して手首7(ロボットの相対回転する一方の部材)に固定される。
筐体15が手首7の軸部7aに固定された配線ケース13は、前上アーム6のアーム基枠9にねじ38によって固定された取り付け枠39の筒状収納部39a内に収納されている。この筒状収納部39aは両端開放型で、一端部に、例えばT型の連結枠39bが形成されており、この連結枠39bが第2の円板18を通して芯部材16にねじ40によって固定されている。これにより、リール20が連結枠39bを介して前上アーム6(ロボットの相対回転する他方の部材)に固定される。なお、連結枠39bには、第2の円板18のスリット18bから外方に導出されたFPC板14の延長部14aを通すためのスリット39cが形成されている。そして、前記外カバー10が取り付け枠39を覆うようにしてアーム基枠9および取り付け枠39に複数本のねじ41によって固定されている。
配線ケース13の第2の円板18から導出されたFPC板14の一方の延長部14aの接続端子33は、前上アーム6内の所定部位に固定され、この接続端子34,35に前上アーム6内に配線された図示しないケーブルが接続端子を介して接続される。また、配線ケース13の筐体15から第1の円板17側に導出された2つの他方の延長部14bの接続端子34,35は、手首7内の所定部位に固定され、この接続端子33に手首7内に配線された図示しないケーブルが接続端子を介して接続される。
以上のようにして前上アーム6内に配線されたケーブルと、手首7内に配線されたケーブルが回転関節用配線装置12を介して接続される。
次に上記構成の作用を説明する。まず、手首7が前上アーム6に対して相対回転せず、停止している状態では、筐体15とリール20との間に相対回転はないため、FPC板14は、配線ケース13内への収納前の状態、つまり真っ直ぐの状態に戻ろうとして、図9に示すように、摺動補助器23の内側の部分では当該摺動補助器23に接するようになり、摺動補助器23の外側の部分では筐体15の内周面に接するようになる。また、FPC板14の折り返し部分Tでは、やはり真っ直ぐの状態に戻ろうとするために、折り返し部分Tのうち摺動補助器23の内側の部分では、当該摺動補助器23から離れて芯部材16に接する状態となる。
この状態から、手首7が前上アーム6に対して相対回転し、これに伴い、筐体15がリール20に対して図8に矢印Lで示す方向に相対回転すると、当該筐体15の相対回転方向が、FPC板14のうち摺動補助器23の外側にある部分についての折り返し部分Tから他端側(筐体15への連結端部側)に向かう方向と同じであるため、FPC板14のうち摺動補助器23の外側にある部分が矢印L方向に引っ張られるようになる。すると、FPC板14は、摺動補助器23の外側部分においては、筐体15の内面から離れて摺動補助器23に巻き付き、且つ、折り返し部分Tで摺動補助器23を引っ張るようになって当該摺動補助器23を矢印L方向に回転させるようになる。
このとき、摺動補助器23は筐体15の回転数のほぼ半分の回転数で回転することから、FPC板14は、摺動補助器23の内側にある部分が芯部材16から巻き戻されながら次第に摺動補助器23の外側に繰り出されるようになってローラ25から次第に離れるようになり、摺動補助器23の外側にある部分は内側から繰り出された部分を摺動補助器23に巻き付けながら、つまりローラ25に接触して該ローラ25を回転させながら筐体15と一体的に矢印L方向に回転してゆく。
このように、筐体15が矢印L方向に相対回転する場合には、FPC板14は、摺動補助器23の内側では芯部材16から巻き戻され、摺動補助器23の外側では当該摺動補助器23に巻き付くように動作するのである。
一方、手首7が前上アーム6に対して相対回転し、これに伴い、筐体15がリール20に対して図9に矢印Mで示す方向に相対回転すると、当該筐体15の相対回転方向が、FPC板14のうち摺動補助器23の外側にある部分の折り返し部分Tから他端側に向かう方向とは反対の方向であるため、FPC板14のうち摺動補助器23の外側にある部分が筐体15により押されるようになる。
これにより、FPC板14のうち摺動補助器23の外側にある部分が緩んで当該摺動補助器23から離れ、筐体15の内面に接した状態となって当該筐体15と一体的に矢印M方向に回転するようになる。この回転により、FPC板14のうち摺動補助器23の外側にある部分が停止している摺動補助器23から巻き戻されるようになると共に、折り返し部分Tが摺動補助器23の一端側のローラ25から離れて他端側の保護柱26に当接するようになる。このとき、折り返し部分Tが接する保護柱26の側面は円弧凹面26aとなっているから、折り返し部分Tが保護柱26から外れることなく、当該保護柱26を効率良く押すことができる。
保護柱26が折り返し部分Tから押圧力を受けると、摺動補助器23が矢印M方向に回転するようになる。このときの摺動補助器23の回転数は筐体15の回転数のほぼ半分となることから、FPC板14は、摺動補助器23の外側では当該摺動補助器23からの巻き戻しが継続されて当該巻き戻された部分が摺動補助器23の内側に押入れられるようになり、そして、摺動補助器23の内側では外側から入れられてくる部分が摺動補助器23のローラ25に接触して該ローラ25を回転させながら芯部材16の周りに巻かれてゆくようになる。
このように、筐体15が矢印M方向に相対回転する場合には、FPC板14は、摺動補助器23の内側では芯部材16に巻き付けられ、摺動補助器23の外側では当該摺動補助器23から巻き戻されるように動作するのである。
以上のように、本実施形態の回転関節用配線装置12によれば、FPC板14が、芯部材16および筐体15に連結された両端部間において、芯部材16および摺動補助器23に巻き付きおよび巻き戻されるように曲がることによって、筐体15とリール20ひいては手首7と前上アーム6の相対回転を吸収する。このため、配線ケース13の軸方向の厚さ寸法については、FPC板14を収納できる程度の比較的薄いもので済むと共に、径方向についても、FPC板14を芯部材16および摺動補助器23に緩く巻き付け得る程度の余裕のある比較的小寸法のもので済むので、狭いスペースでも配設可能で、余分なスペースの余りない小型ロボットに対しても、大型化を招来せず、或は大型化を伴っても僅かに大きくするだけで済むようになる。
特に、エンドエフェクタとしてカメラを選択した場合、従来では、カメラの画像信号を送信するケーブルは、芯線を網目状導体で囲んだシールドケーブルを使用していため、捻りには弱く、したがって前記特許文献1および特許文献2に示されたように、シールドケーブルを回転関節の回転中心部に配置して捻りによりロボットの2部材の相対回転を吸収する構成を採用することが困難であった。このため、シールドケーブルを使用する際には、外部配線方式を採用せざるを得ず、同じ動作をするにも、この外部に配線されたシールドケーブル分だけ余分に空間が必要となり、同じ領域サイズを持つ外部ケーブルなしのロボットに比べて動作領域が制限(狭く)される問題を生じていた。
この点に関し、本実施形態では、FPC板14の曲げによって2部材の相対回転を吸収する構成であるので、シールドケーブルに替えてシールド構造としたFPC板を使用することでカメラの画像信号を送信するケーブルについても、回転関節用配線装置12のFPC板14のうちに入れることで内部配線方式とすることができるものである。
その上、FPC板14の表裏はプラスチック製(ポリアミド製)で低摩擦であるから、筐体15がリール20に対して相対回転する際、重ねられた複数枚のFPC板14どうしは、多少ではあるが互いに擦れ合うという事情があっても、実際の運用時には、油が塗布されることもあり、摩耗進行が非常に遅く長期使用に耐え得る。
しかも、複数のFPC板14は、線幅の狭い信号線27−2を有した信号用FPC板14−2が線幅の広い電源線27−1を有した電源用FPC板14−1に挟まれているので、FPC板14がローラ25、筐体15、芯部材16などに接してダメージを受けても、線幅の狭い信号線27−2が早期に断線するといった不具合の生ずることを防止できる。したがって、手首7が高速度で相対回転したり、長時間運転されたりしても、FPC板14が早期に損傷することを防止して長寿命とすることができる。
また、本実施形態では、第1の円板17の内面に放射状リブ17dが形成されているので、FPC板14の巻き付き巻き戻し動作がこの放射状リブ17dに摺接しながら行われるようになり、FPC板14が第1の円板17の内面に摺接する場合に比べて、FPC板14の低摩耗化を図ることができる。ちなみに、第2の円板18の内面には放射リブは設けられていない。これは、FPC板14の両端部のうち、筐体15に連結される側の端部に延長部14bが形成されていて当該延長部14bを介して配線ケース13内に位置するFPC板14が第1の円板17側に引っ張られる関係上、FPC板14が第1の円板17の内面に接し勝ちで、第2の円板18の内面に接する機会は少ないと考えられるからである。勿論、第2の円板18の内面にも放射リブを設けるようにしても良い。
このようにFPC板14の早期摩耗を防止できるので、手首7が前上アーム6に対して高速度で旋回したり、長時間連続運転されたりしても、長期使用が可能となるものである。
また、本実施形態では、特に、筐体15と芯部材16との間に摺動補助器23が回転運動可能に配設されているので、筐体15の相対回転によりFPC板14が押される力を受けた場合、筐体15と摺動補助器23、或は芯部材16と摺動補助器23とによってFPC板14を支えて当該FPC板14が座屈することを防止する。このため、FPC板14が配線ケース13内において絡まることを効果的に防止できる。
その上、筐体15がリール20に対して相対回転するとき、FPC板14は摺動補助器23に接触しながら巻き付きおよび巻き戻されるように動作するが、摺動補助器23に対する接触はローラ25に対するものであるから、転がり接触となって低摩擦低摩耗となる。
このようにFPC板14が巻き付き巻き戻し動作する際、摺動補助器23の存在によってFPC板14が座屈して絡まったりすることなく、しかも、FPC板14が摺動補助器23に対してローラ25を介する低摩擦低摩耗の転がり接触となって当該摺動補助器23を円滑に回転させながら巻き付き巻き戻し動作するので、手首7が前上アーム6に対して高速度で旋回しても、産業用ロボット1が長時間連続運転されても、FPC板14の絡まりや早期摩耗の問題を生ずることを極力防止しながら、長期使用が可能となるものである。
その上、本実施形態では、特に、回転板24の幅をローラ25の直径よりも小さくしたので、FPC板14が回転板24に接触する恐れがない。また、回転板24の両端部のうち折り返し部分Tの内側に位置する側の端部にはローラ25が設けられているので、FPC板14の折り返し部分Tが摺動補助器23を引っ張るようにして回転させる場合、折り返し部分Tは当該ローラ25への接触となる。このように、FPC板14は、極力摺動補助器23のローラ25に接触しながら巻き付き巻き戻し動作するように図られているので、FPC板14の摺動補助器23に対する低摩擦(低摩耗)接触がより確実に達成される。
また、本実施形態では、保護柱26を回転板24の外周寄りに偏った位置に設けたので、芯部材16と保護柱26との間の隙間が広くなり、折り返し部分Tが上記隙間内に引き込まれるといった事態の発生を極力防止することが可能となる。つまり、筐体15が図9に示す矢印M方向に回転している状態から逆転して図8に示す矢印L方向に回転するようなとき、摺動補助器23も矢印L方向に回転して保護柱26がFPC板14の折り返し部分Tを押すことがある。このときに、長時間運転で温度が上昇してFPC板14が軟らかくなっていたり、芯部材16やFPC板14に摩擦係数低減のためにグリースなどが塗られていたりすると、FPC板14が芯部材16や芯部材16に巻かれているFPC板14に密着し、このために、折り返し部分Tが図10に二点鎖線で示すように芯部材16と保護柱26との間の隙間内に膨らみ出ることがある。このとき、保護柱26が回転板24の外周縁に偏って立設されておらず、回転板24の幅全体に立設されていると、芯部材16と保護柱26との間の隙間が狭く、当該狭い隙間内に折り返し部分Tの膨らみ出た部分(以下、膨出部分)tが保護柱26と芯部材16との間の隙間内に引き込まれる恐れがある。しかしながら、本実施形態では、芯部材16と保護柱26との間の隙間が広く取られているので、そのような膨出部分tが芯部材16と保護柱26との間の隙間内に引き込まれるような事態を防ぐことができるものである。
そして、本実施形態では、配線ケース13を構成する筐体15、第1の円板17、第2の円板18が透明プラスチック製であるから、定期点検の折に、外カバー10を取り外せば、配線カバー13内のFPC板14の状態を目で見ることができる。このため、FPC板14の絡まりや摩耗状況、或は断線の有無などを、回転関節用配線装置12を回転関節部分から取り外すことなく容易に点検することができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、以下のような拡張或は変更が可能である。
FPC板14のプラスチックフィルムは、ポリイミドに限られず、PET(ポリエチレンテレフタレート)などであっても良い。
電源用FPC板14−1と信号用FPC板14−2とで長さを特に異ならせる必要はない。
摺動補助器23の案内路22は、第2の円板18側に形成しても良い。
保護柱26は、回転板24の幅全体にわたる幅で形成しても良い。
図面中、6は前上アーム、7は手首、9はアーム基枠、10は外カバー、12は回転関節用配線装置、13は配線ケース、14はフレキシブルプリント配線板、15は筐体、16は芯部材、17は第1の円板、18は第2の円板、20はリール、22は案内路、23は摺動補助器、24は回転板、25はローラ、26は保護柱、26aは円弧凹面、33〜35は接続端子である。

Claims (3)

  1. ロボットの相対回転する一方の部材と他方の部材との間での配線を行うものであって、
    筒状に形成され軸方向の両面を開放した筐体と、前記筐体の中心部に配置された芯部材により前記筐体の軸方向の両面を塞ぐように配置された2枚の蓋板を一体化してなり前記筐体に対して相対回転可能なリールとを備え、前記筐体および前記リールのうちの一方および他方が前記ロボットの相対回転する前記一方の部材および前記他方の部材に固定される配線ケースと、
    導電線を絶縁被覆してなり前記配線ケース内に前記芯部材の外周に巻くように収納されて一端側が前記筐体に取り付けられ他端側が前記芯部材に取り付けられたフレキシブルプリント配線板を備えてなるロボットの回転関節用配線装置。
  2. 前記フレキシブルプリント配線板として、少なくとも、前記ロボットのアクチュエータまたは前記ロボットに取り付けられるエンドエフェクタの電源線を前記導電線として有した2枚のフレキシブルプリント配線板と、前記アクチュエータまたは前記エンドエフェクタの信号線を前記導電線として有した1枚のフレキシブルプリント配線板とが備えられ、
    前記少なくとも3枚のフレキシブルプリント配線板は、前記電源線を有した2枚のフレキシブルプリント配線板の間に、前記信号線を有したフレキシブル配線板を挟むように重ねた状態で前記配線ケース内に収納されていることを特徴とする請求項1記載のロボットの回転関節用配線装置。
  3. 前記2枚の蓋板のうち、少なくとも一方は、前記配線ケースの内面を構成する面に、前記芯部材から外周に向かって放射状に延びる複数のリブを有していることを特徴とする請求項1または2記載のロボットの回転関節用配線装置。
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