JPH07107650A - 旋回動作部へのケーブル・ホース類の取付け構造 - Google Patents

旋回動作部へのケーブル・ホース類の取付け構造

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JPH07107650A
JPH07107650A JP24563393A JP24563393A JPH07107650A JP H07107650 A JPH07107650 A JP H07107650A JP 24563393 A JP24563393 A JP 24563393A JP 24563393 A JP24563393 A JP 24563393A JP H07107650 A JPH07107650 A JP H07107650A
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frame
swivel
hose
turning
fixed
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JP24563393A
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Ryuichi Ogawa
竜一 小川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】旋回動作部の作動にともなう旋回枠の旋回動作
に対するケーブル・ホース類の湾曲部の追従性を向上さ
せる。 【構成】円環状の壁面13を有する固定枠9を固定部に
設ける。固定部に対し旋回する旋回動作部3に、円環状
の壁面19を有する旋回枠16を設ける。両壁面13,
19間に湾曲部C1,C2が形成されるように帯状ホー
ス群G1,G2を所定の曲率で曲げ、固定枠9及び旋回
枠16間の環状空間S2に収容する。帯状ホース群G
1,G2の一端を固定枠9に連結し他端を旋回枠16に
連結する。旋回動作部3の作動にともなう旋回枠16の
旋回時には、湾曲部C1,C2を旋回枠16に追従させ
て旋回方向へ移動させる。帯状ホース群G1,G2が接
触する各壁面13,19に、同壁面13,19よりも摩
擦係数の大きな滑り止め部材29,30を貼着し、旋回
枠16の旋回時に帯状ホース群G1,G2が滑るのを防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定部に旋回動作部を
旋回可能に設けた工作機械、治具等において、固定部側
から旋回動作部側へ圧縮空気、潤滑油等を導くケーブル
・ホース類を旋回動作部に取付けるための取付け構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固定部に旋回動作部を旋回可能に
設けた工作機械、治具等においては、固定部側から旋回
動作部側へ圧縮空気、潤滑油、作動油等を供給するため
にホースが用いられることがある。この場合、ホースの
一端は固定部に接続され、他端は旋回動作部に接続され
るが、旋回動作部が旋回するため、その旋回角度を考慮
してホースの長さに余裕を持たせている。
【0003】そして、この余裕部分の処理(取り回し)
に関する技術として、例えば、特開平5−69381号
公報に開示された「旋回ケーブルベア装置」がある。こ
の装置では、図8に示すように、固定部に円環状の固定
枠51を設け、旋回動作部に円環状の旋回枠52を設け
ている。旋回枠52を固定枠51よりも小径に形成し、
固定枠51に対し旋回枠52を同心状に配することによ
り、両枠51,52間に環状空間Sを形成している。環
状空間Sの内部にはケーブルベア53が所定の曲率で湾
曲させて収容されており、一端を旋回枠52に連結し、
他端を固定枠51に連結している。さらに、ケーブル・
ホース類は、ケーブルベア53内部でケーブルベアサポ
ートにより数カ所サポートされ収容されている。
【0004】この装置では、固定枠51と旋回枠52の
大きさ、曲率より専用に製作したケーブルベア53の湾
曲作用を利用し、ケーブル・ホース類をケーブルベア5
3内に収容したまま、湾曲部53cを固定枠51の壁面
51aに沿わせて移動させるようにしている。例えば、
旋回枠52が湾曲部53cの突出方向と反対方向(図8
の時計回り方向)へ旋回する場合には、その旋回により
湾曲部53cが引っ張られる。また、旋回枠52が湾曲
部53cの突出方向と同一方向(図8の反時計回り方
向)へ旋回する場合には、その旋回により湾曲部53c
が送り出される。これらの引張り又は送り出しにより、
湾曲部53cが旋回枠52に追従して移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、環状空間Sに収容したケーブルベア53を、リ
ンクを何連にも連結して一体化することにより屈曲しや
すくしている。このため、図8の状態で旋回枠52がケ
ーブルベア53を送り出す方向に回転すると、湾曲部5
3cを送り出す動きとは別に、ケーブルベア53を円周
外方向へ押してしまい、旋回枠52が旋回しても、湾曲
部53cがその旋回方向へ正常に送り出されないことが
ある。その結果、湾曲部53cが旋回枠52の旋回に追
従しずらくなるおそれがある。
【0006】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、旋回動作部の作動にともない旋
回枠が旋回したときのケーブル・ホース類の湾曲部の追
従性を向上させ、その旋回枠の旋回方向へ湾曲部を確実
に移動させることができる旋回動作部へのケーブル・ホ
ース類の取付け構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、固定部に旋回不能に設けられ、かつ円
環状の壁面が形成された固定枠と、前記固定部に対し旋
回する旋回動作部に設けられ、同旋回動作部と一体で旋
回するとともに、前記固定枠の壁面と同一の軸線を有す
る円環状の壁面が形成された旋回枠と、前記両壁面間に
湾曲部が形成されるように所定の曲率で曲げられて、固
定枠及び旋回枠間の環状空間に収容され、一端が固定枠
に連結され、他端が旋回枠に連結された可撓性のケーブ
ル・ホース類とを備え、旋回動作部の作動にともなう旋
回枠の旋回時には、ケーブル・ホース類の湾曲部を旋回
枠に追従させて、その旋回方向へ移動させるようにした
旋回動作部へのケーブル・ホース類の取付け構造におい
て、前記ケーブル・ホース類と、これに接触する固定枠
及び旋回枠の各壁面との間に、旋回枠の旋回時にケーブ
ル・ホース類が滑るのを防止するための滑り止め手段を
設けている。
【0008】第2の発明は、固定部に旋回不能に設けら
れ、かつ円環状の壁面が形成された固定枠と、前記固定
部に対し旋回する旋回動作部に設けられ、同旋回動作部
と一体で旋回するとともに、前記固定枠の壁面と同一の
軸線を有する円環状の壁面が形成された旋回枠と、前記
両壁面間に湾曲部が形成されるように所定の曲率で曲げ
られて、固定枠及び旋回枠間の環状空間に収容され、一
端が固定枠に連結され、他端が旋回枠に連結された可撓
性の第1のケーブル・ホース類と、前記第1のケーブル
・ホース類の湾曲部から離間した状態で両壁面間に湾曲
部が形成されるように所定の曲率で曲げられて、固定枠
及び旋回枠間の環状空間に収容され、一端が固定枠に連
結され、他端が旋回枠に連結された可撓性の第2のケー
ブル・ホース類とを備え、旋回動作部の作動にともなう
旋回枠の旋回時には、両ケーブル・ホース類の湾曲部を
旋回枠に追従させて、その旋回方向へ移動させるように
した旋回動作部へのケーブル・ホース類の取付け構造で
あって、前記ケーブル・ホース類の各湾曲部をそれぞれ
ローラに巻回し、前記環状空間の両ケーブル・ホース類
間に移動可能に配設した連結部材に、前記両ローラを回
転可能に支持している。
【0009】
【作用】第1の発明では、ケーブル・ホース類が所定の
曲率で曲げられて、固定枠及び旋回枠間の環状空間に収
容されている。そして、前記曲げにより、ケーブル・ホ
ース類に湾曲部が形成されている。この収容状態では、
自身の弾性復元力により、ケーブル・ホース類が固定枠
に及び旋回枠に弾性的に接触し、摩擦力が発生してい
る。
【0010】旋回動作部が作動すると、その作動にとも
ない旋回枠が旋回する。この旋回時には、ケーブル・ホ
ース類が以下のように作動する。旋回枠が湾曲部の突出
方向と反対方向へ旋回する場合、同湾曲部は旋回枠の旋
回により引っ張られ、固定枠及び旋回枠の各壁面に沿い
ながら旋回方向へ移動する。また、旋回枠が湾曲部の突
出方向と同一方向へ旋回する場合、同湾曲部は旋回枠の
旋回により送り出され、固定枠及び旋回枠の各壁面に沿
いながら旋回方向へ移動する。
【0011】この旋回枠の旋回時には、滑り止め手段の
作用により、ケーブル・ホース類と固定枠及び旋回枠と
の間に大きな摩擦力が発生する。従って、この摩擦力に
よりケーブル・ホース類の滑りが防止され、湾曲部は旋
回枠の旋回により確実に送り出されるか又は引っ張られ
る。
【0012】第2の発明では、第1のケーブル・ホース
類及び第2のケーブル・ホース類がそれぞれ所定の曲率
で曲げられて、固定枠及び旋回枠間の環状空間に収容さ
れている。前記の曲げにより、ケーブル・ホース類には
それぞれ湾曲部が形成されている。これらの湾曲部は互
いに離間して向かい合っている。そして、前記収容状態
では、自身の弾性復元力により、両ケーブル・ホース類
が固定枠及び旋回枠にそれぞれ弾性的に接触している。
【0013】旋回動作部が作動すると、その作動にとも
ない旋回枠が旋回する。この旋回時には、各ケーブル・
ホース類が以下のように作動する。湾曲部が旋回枠の旋
回方向と反対方向へ突出しているケーブル・ホース類で
は、同湾曲部が旋回枠の旋回により引っ張られ、固定枠
及び旋回枠の各壁面に沿いながら旋回方向へ移動する。
この湾曲部の移動は、同湾曲部の巻回されたローラに伝
達される。その結果、同ローラは回転しながら湾曲部と
同一方向へ移動する。この移動は、連結部材、他方のロ
ーラを介して、他方のケーブル・ホース類に伝達され
る。
【0014】湾曲部が旋回枠の旋回方向と同一方向へ突
出しているケーブル・ホース類では、同湾曲部が旋回枠
の旋回により送り出され、固定枠及び旋回枠の各壁面に
沿いながら旋回方向へ移動する。この送り出し時には、
同ケーブル・ホース類の湾曲部に対し、前述した一方の
ケーブル・ホース類の引張り力が、一対のローラ及び連
結部材を介して伝達される。この伝達により、送り出し
側のケーブル・ホース類の湾曲部が、引張り側のケーブ
ル・ホース類の湾曲部によって引き寄せられる。
【0015】従って、湾曲部が旋回枠の旋回方向と同一
方向へ突出しているケーブル・ホース類においては、反
対方向へ突出している湾曲部による引き寄せ力が加わ
る。このため、湾曲部は旋回枠の旋回に追従し、固定枠
及び旋回枠の壁面に沿いながら確実に旋回方向へ移動す
る。
【0016】
【実施例】(第1実施例)以下、第1の発明を具体化し
た第1実施例を図1〜図5に従って説明する。
【0017】図2及び図3は工作機械のスピンドルヘッ
ド1を示している。このスピンドルヘッド1は、旋回不
能に設けられた固定部2と、同固定部2に対し、軸線L
1を中心として矢印A方向への旋回可能に設けられた旋
回動作部3とを備えている。この実施例では、旋回動作
部3が固定部2に対し0〜180°の範囲で旋回するよ
うに設定されている。
【0018】固定部2側から旋回動作部3の所定箇所へ
圧縮空気、潤滑油、作動油等を導くために、合成樹脂製
の多数本のホース4が配管されている。各ホース4は、
上部固定ホース部5と、下部固定ホース部6と、上下両
固定ホース部5,6間を連結する第1可動ホース部7と
からなる。また、第1可動ホース部7にかえて第2可動
ホース部8を構成部品の一部としたホース4もある。
【0019】各上部固定ホース部5の上端は固定部2に
固定され、下端はジョイント部15に接続されている。
より詳しくは、固定部2の外周に円弧状の接続板14が
取付けられている。接続板14には、上下に細長い多数
本のジョイント部15が固定されており、各ジョイント
部15に、その上側から前記上部固定ホース部5の下端
が接続されている。また、各下部固定ホース部6の下端
は旋回動作部3に固定され、上端はジョイント部22に
接続されている。より詳しくは、旋回動作部3の外周に
円弧状の接続板21が取付けられている。接続板21に
は、上下に細長い多数本のジョイント部22が固定され
ており、各ジョイント部22に、その下側から前記下部
固定ホース部6の上端が接続されている。
【0020】図1及び図4に示すように、多数本の第1
可動ホース部7は上下2つのグループに分けられ、グル
ープ毎に前記軸線L1に沿って並べられて相互に接着さ
れている。この接着により、各々複数本の第1可動ホー
ス部7よりなる上下一対の第1帯状ホース群G1が形成
されている。同様に、多数本の第2可動ホース部8は上
下2つのグループに分けられ、グループ毎に前記軸線L
1に沿って並べられて相互に接着されている。この接着
により、各々複数本の第2可動ホース部8よりなる上下
一対の第2帯状ホース群G2が形成されている。なお、
各帯状ホース群G1,G2の長さは、旋回動作部3の旋
回角度を考慮して決定されている。
【0021】前記両帯状ホース群G1,G2の一端は前
記ジョイント部15に下側から接続され、他端はジョイ
ント部22に上側から接続されている。前記両端部を除
く両帯状ホース群G1,G2の大部分は、固定部2及び
旋回動作部3間に配設されている。より詳しくは、固定
部2の下端外周には固定枠9の上端が嵌合されている。
固定枠9は、複数本(図4では1本のみ図示)のボルト
11により、固定部2に旋回不能に取付けられている。
固定枠9の内周部にはそのほぼ全周にわたって上下一対
の溝12が形成されている。各溝12の内底面は、それ
ぞれほぼ円環状をなす壁面13となっている。両壁面1
3の軸線L2は前記旋回動作部3の軸線L1と一致して
いる。
【0022】一方、旋回動作部3の外周には、前記固定
枠9よりも小径の旋回枠16が嵌合されている。旋回枠
16は、複数本のボルト17により旋回動作部3に取付
けられており、同旋回動作部3と一体で旋回する。旋回
枠16の外周部には、上下一対の溝18が同旋回枠16
のほぼ全周にわたって形成されている。上下各溝18の
内底面は、それぞれほぼ円環状をなす壁面19となって
おり、前記固定枠9の上下両壁面13と所定間隔をおい
て向かい合っている。壁面19の軸線L3は前記旋回動
作部3の軸線L1と一致している。
【0023】前記固定枠9及び旋回枠16間には、上側
の一対の溝12,18により上部環状空間S1が形成さ
れている。また、上部環状空間S1の直下には、下側の
一対の溝12,18により下部環状空間S2が形成され
ている。
【0024】上下各環状空間S1,S2のほぼ半周部分
(図1の上側部分)には、前記第1帯状ホース群G1が
収容され、その収容状態が保持されている。第1帯状ホ
ース群G1の中間部分は所定の曲率で曲げられている。
この曲率は、第1帯状ホース群G1の許容できる最小の
曲げ半径に近い値である。この曲げにより、第1帯状ホ
ース群G1には、前記両壁面13,19間において略U
字状をなす湾曲部C1が形成されている。この湾曲部C
1は図1の反時計周り方向へ突出している。
【0025】第1帯状ホース群G1の外周側の端部は、
ホースクランプ23によって固定枠9に係止されてい
る。すなわち、前記端部は、固定枠9の壁面13とホー
スクランプ23との間で挟み込まれている。ボルト24
によりホースクランプ23が固定枠9側へ締付けられる
ことにより、第1帯状ホース群G1の外周側端部は押し
つぶされることなく、固定枠9に係止されている。
【0026】また、第1帯状ホース群G1の内周側の端
部は、ホースクランプ25によって旋回枠16に係止さ
れている。すなわち、前記端部は、旋回枠16の壁面1
9とホースクランプ25との間で挟み込まれている。ボ
ルト26によりホースクランプ25が旋回枠16側へ締
付けられることにより、第1帯状ホース群G1の内周側
端部は押しつぶされることなく、旋回枠16に係止され
ている。
【0027】前記と同様にして、上下各環状空間S1,
S2のほぼ半周部分(図1の下側部分)には前記第2帯
状ホース群G2が収容され、その収容状態が保持されて
いる。第2帯状ホース群G2の中間部分は所定の曲率で
曲げられている。この曲率は、第2帯状ホース群G2の
許容できる最小の曲げ半径に近い値である。この曲げに
より、第2帯状ホース群G2には、前記両壁面13,1
9間において略U字状をなす湾曲部C2が形成されてい
る。この湾曲部C2は、前記第1帯状ホース群G1にお
ける湾曲部C2の突出方向とは反対方向である、図1の
時計周り方向へ突出している。そして、これらの湾曲部
C1,C2は互いに向き合っている。
【0028】第2帯状ホース群G2の外周側の端部は、
ホースクランプ27によって固定枠9に係止されてい
る。また、第2帯状ホース群G2の内周側の端部は、ホ
ースクランプ28によって旋回枠16に係止されてい
る。これらのホースクランプ27,28を用いた係止構
造は、前述した第1帯状ホース群G1でのホースクラン
プ23,25を用いた係止構造と同様であるので、ここ
ではその説明を省略する。
【0029】なお、既述したように、ジョイント部15
を介して多数本の上部固定ホース部5と両帯状ホース群
G1,G2とが接続され、ジョイント部22を介して両
帯状ホース群G1,G2と多数本の下部固定ホース部6
とが接続されることにより、固定部2から旋回動作部3
への圧縮空気等の供給経路が構成されている。
【0030】前述した基本的構成に加え、第1実施例で
は、前記固定枠9の上下両壁面13に、そのほぼ全周に
わたり、テープ状をなす滑り止め部材29が貼着されて
いる。また、旋回枠16の上下両壁面19には、そのほ
ぼ全周にわたり、テープ状の滑り止め部材30が貼着さ
れている。これらの滑り止め部材29,30はゴム、合
成樹脂等からなり、その表面は前記壁面13,19より
も摩擦係数が大きくなるように、粗面に形成されてい
る。
【0031】従って、前述したように両帯状ホース群G
1,G2が上下両環状空間S1,S2に収容された状態
では、前記湾曲部C1,C2よりも外周部分が滑り止め
部材29に沿って緩やかに湾曲している。また、湾曲部
C1,C2よりも内周部分は、滑り止め部材30に沿っ
て緩やかに湾曲している。このように湾曲された両帯状
ホース群G1,G2は、自身の弾性復元力により両滑り
止め部材29,30に弾性的に接触する。この接触によ
り、各帯状ホース群G1,G2と両滑り止め部材29,
30との間に摩擦力が発生する。この摩擦力は、各帯状
ホース群G1,G2が直接、各壁面13,19に接触し
た場合に生ずる摩擦力よりも大きい。
【0032】次に、前記のように構成された第1実施例
の作用及び効果について説明する。図1は、旋回動作部
3が旋回する前(旋回角度0°)の状態を示している。
この状態では、旋回枠16側の接続板21が固定枠9側
の接続板14とほぼ同じ箇所に位置している。そして、
両湾曲部C1,C2はともに両接続板21,14の反対
側に位置している。また、両帯状ホース群G1,G2の
弾性復元力により、これらが滑り止め部材29,30に
弾性的に接触し、大きな摩擦力が発生している。固定部
2側から供給される圧縮空気等は上部固定ホース部5、
ジョイント部15、帯状ホース群G1(G2)、ジョイ
ント部22、下部固定ホース部6を通過して旋回動作部
3の所定箇所に導かれる。
【0033】前記の状態から旋回動作部3が図1の時計
周り方向へ旋回し始めると、その作動にともない旋回枠
16が同方向へ旋回する。この旋回時には、第1帯状ホ
ース群G1及び第2帯状ホース群G2がそれぞれ以下の
ように作動する。
【0034】湾曲部C1が旋回方向と反対方向へ突出し
ている第1帯状ホース群G1においては、その内周部分
が旋回枠16側の滑り止め部材30に巻き付いた状態
で、同旋回枠16の旋回に追従して引っ張られる。この
引張りにより、湾曲部C1が滑り止め部材29から30
へ沿いながら旋回移動する。一方、湾曲部C2が旋回方
向と同一方向へ突出している第2帯状ホース群G2にお
いては、その内周部分が旋回枠16側の滑り止め部材2
9に巻き付いた状態で、同旋回枠16の旋回に追従して
送り出される。この送り出しにより、湾曲部C2が滑り
止め部材30から29へ沿いながら旋回移動する。
【0035】このとき、両帯状ホース群G1,G2の外
周側の端部がホースクランプ23,27によって固定枠
9に係止され、内周側の端部がホースクランプ25,2
8によって旋回枠16に係止されている。これらの係止
により、旋回動作にともなう両帯状ホース群G1,G2
の端部のずれが防止される。
【0036】また、第1帯状ホース群G1は複数本の第
1可動ホース部7の集合体であるが、これらの第1可動
ホース部7は相互に接着されて帯状となっている。ま
た、第2帯状ホース群G2は複数本の第2可動ホース部
8の集合体であるが、これらの第2可動ホース部8は相
互に接着されて帯状となっている。このため、第1帯状
ホース群G1も第2帯状ホース群G2もともに一体で弾
性変形する。従って、このような接着がなされていない
場合に比べ、各帯状ホース群G1,G2が上下両環状空
間S1,S2内を移動する際の追従性がよく、しかも捩
じれが発生しない。
【0037】前記旋回枠16の旋回時には、固定枠9及
び旋回枠16の各壁面13,19に貼着された滑り止め
部材29,30の作用により、両帯状ホース群G1,G
2の固定枠9及び旋回枠16に対する滑りが防止され
る。すなわち、各帯状ホース群G1,G2において、そ
の弾性復元力が十分大きくなくても、同帯状ホース群G
1,G2と固定枠9及び旋回枠16との間に大きな摩擦
力が発生する。従って、この摩擦力により両帯状ホース
群G1,G2の滑りが防止される。その結果、旋回枠1
6の旋回により、湾曲部C1が確実に引っ張られるとと
もに、湾曲部C2が確実に送り出され、両湾曲部C1,
C2は固定枠9及び旋回枠16の各壁面13,19に沿
いながら旋回方向へ滑らかに移動する。
【0038】旋回動作部3が最大角度(この場合180
°)旋回すると、図5に示す状態になる。この状態で
は、旋回枠16側の接続板21は固定枠9側の接続板1
4に対し、旋回動作部3の軸線L1を挟んで対向する箇
所に位置している。そして、両湾曲部C1,C2は両接
続板14,21のほぼ中間に位置している。
【0039】この状態から、図1の原位置へ復帰するた
めに、旋回動作部3が反時計周り方向へ旋回すると、旋
回枠16及び両帯状ホース群G1,G2は前記と逆の動
きをする。すなわち、第2帯状ホース群G2において
は、その内周部分が旋回枠16側の滑り止め部材30に
巻き付いた状態で、同旋回枠16の旋回に追従して引っ
張られる。この引張りにより、湾曲部C2が両壁面1
3,19に沿いながら旋回方向へ移動する。また、第1
帯状ホース群G1においては、その内周部分が旋回枠1
6側の滑り止め部材30に巻き付いた状態で、同旋回枠
16の旋回に追従して送り出される。この送り出しによ
り、湾曲部C1が両壁面13,19に沿いながら旋回方
向へ移動する。
【0040】このように、第1実施例では、固定枠9及
び旋回枠16の各壁面13,19にテープ状の滑り止め
部材29,30を貼着している。このような簡単な構成
で、旋回動作部3の作動にともなう旋回枠旋回時の両帯
状ホース群G1,G2の滑りを防止できる。そして、旋
回枠16の旋回動作に対する両湾曲部C1,C2の追従
性を向上させ、その旋回枠16の旋回方向へ湾曲部C
1,C2を確実に移動させることができる。
【0041】さらに、第1実施例では、前記以外にも次
に示す作用及び効果を奏する。旋回動作部3の旋回時
に、両帯状ホース群G1,G2に過大な引張り力、圧縮
力、捩じり力等が加わらないので、同帯状ホース群G
1,G2が破損したり、接続箇所から抜け落ちたりする
ことがない。また、各帯状ホース群G1,G2は複数本
の可動ホース部7,8からなるものの、相互に接着され
て帯状となっているので、可動ホース部7,8同士の擦
れやからみがなく、この観点からも帯状ホース群G1,
G2が破損しにくい。
【0042】さらに、両帯状ホース群G1,G2は、そ
のほぼ全体が固定枠9及び旋回枠16によって覆われて
いる。このため、旋回動作部3の旋回にかかわらず、両
帯状ホース群G1,G2は常に固定枠9及び旋回枠16
によって保護され、外部の部品等との接触に起因する破
損のおそれがない。また、ホース4において、帯状ホー
ス群G1,G2以外の箇所は固定されている。すなわ
ち、上部固定ホース部5の上下両端部は固定部2に接続
され、下部固定ホース部6の上下両端部は旋回動作部3
に接続されている。このため、旋回動作部3の旋回によ
って上下両固定ホース部5,6が変形することがない。
従って、この変形にともなう他の部品等への引っ掛かか
りがなく、破損もない。その結果、破損に起因する圧縮
空気、潤滑油等の漏れを解消できる。
【0043】旋回動作により、万が一ホース4が破損し
た場合、その破損箇所として帯状ホース群G1,G2に
限定しても差し支えなくなり、保全修理が容易となる。
ホース4全体の長さを、同ホース4の余裕部分を螺旋状
に巻付けた場合に比べて短くすることができる。また、
ホース4の本数が多い場合であっても、ジョイント部1
5,22の数を増やしたり、上下両環状空間S1,S2
の数を増やしたりすることで容易に対処でき、その都度
面倒な配管作業をしなくてもすむ。
【0044】ホース4の一部である可動ホース部7,8
が上下各環状空間S1,S2に収容されているので、工
作機械の作業者等からは直接、帯状ホース群G1,G2
が見えず、設備がすっきりして見栄えがよくなる。
【0045】旋回動作部3の旋回角度の変更時には、上
下両固定ホース部5,6はそのままで、帯状ホース群G
1,G2を旋回角度に応じたものに変えるだけですむ。
このため、ホース4全体を取り替える場合に比較して変
更作業を軽減できる。
【0046】帯状ホース群G1,G2を構成する可動ホ
ース部7,8の本数を必要数よりも多めに設定しておけ
ば、将来、ホース4の本数を増加する必要が生じた場合
には、帯状ホース群G1,G2はそのままで、上部固定
ホース部5及び下部固定ホース部6を必要数追加するだ
けですむ。 (第2実施例)次に、第1の発明を具体化した第2実施
例を図6に従って説明する。第2実施例は、前記滑り止
め手段として、第1実施例での滑り止め部材29,30
にかえて、歯付ベルト31,32,33を用いている。
歯付ベルト31〜33は、その長さ方向に所定間隔をお
いて形成された多数の歯31a,32a,33aと、隣
接する歯31a〜33a間の歯溝31b,32b,33
bとからなる。
【0047】より詳述すると、前記固定枠9の壁面13
には、そのほぼ全周にわたり歯付ベルト31が貼着され
ている。旋回枠16の壁面19には、そのほぼ全周にわ
たり歯付ベルト32が貼着されている。帯状ホース群G
2には、そのほぼ全長にわたり歯付ベルト33が貼着さ
れている。また、図示はしないが、帯状ホース群G1に
も同様の歯付ベルト33が全長にわたって貼着されてい
る。そして、歯付ベルト33の外周側部分における歯3
3aが、歯付ベルト31の歯溝31bに噛合している。
同様に、歯付ベルト33の内周側部分における歯33a
が、歯付ベルト32の歯溝32bに噛合している。前記
以外の構成は前記第1実施例と同様であるので、ここで
はその説明を省略する。
【0048】第2実施例によると、旋回枠16の旋回時
において、固定枠9及び旋回枠16にそれぞれ貼着され
た歯付ベルト31,32の歯溝31b,32bに対し、
帯状ホース群G2(G1)に貼着された歯付ベルト33
の歯33aが噛合する。この噛合部分で大きな摩擦力が
発生し、帯状ホース群G2(G1)の固定枠9及び旋回
枠16に対する滑りが確実に防止される。その結果、湾
曲部C2(C1)を旋回枠16の旋回に追従させて確実
に送り出し、固定枠9及び旋回枠16の壁面13,19
に沿わせながら旋回方向へ移動させることができる。 (第3実施例)次に、第2の発明を具体化した第3実施
例を図7に従って説明する。第3実施例は、前記第1実
施例での滑り止め部材29,30、第2実施例での歯付
ベルト31〜33にかえて、第1帯状ホース群G1の湾
曲部C1及び第2帯状ホース群G2の湾曲部C2が相互
に連結されている。
【0049】より詳述すると、両湾曲部C1,C2がそ
れぞれローラ34,35に巻回されている。上下各環状
空間S1,S2の両帯状ホース群G1,G2間に、緩や
かに湾曲形成された棒状の連結部材36が移動可能に配
設されている。そして、連結部材36の両端に、軸3
7,38により前記ローラ34,35が回転自在に支持
されている。それ以外の構成は、前記第1実施例及び第
2実施例と同様であるので、ここではその説明を省略す
る。
【0050】第3実施例によると、旋回動作部3の作動
にともない旋回枠16が例えば時計周り方向へ旋回した
場合、各帯状ホース群G1,G2が以下のように作動す
る。湾曲部C1が旋回枠16の旋回方向と反対方向へ突
出している第1帯状ホース群G1では、同湾曲部C1が
旋回枠16の旋回により引っ張られ、両壁面13,19
に沿いながら時計周り方向へ移動する。この湾曲部C1
の移動はローラ34に伝達される。その結果、同ローラ
34は回転しながら湾曲部C1と同一方向へ移動する。
この移動は、連結部材36及びローラ35を介して、第
2帯状ホース群G2に伝達される。
【0051】一方、湾曲部C2が旋回枠16の旋回方向
と同一方向へ突出している第2帯状ホース群G2では、
湾曲部C2が旋回枠16の旋回により送り出され、両壁
面13,19に沿いながら時計回り方向へ移動する。こ
の送り出し時には、帯状ホース群G2の湾曲部C2に対
し、前述した第1帯状ホース群G1の引張り力が、一対
のローラ34,35及び連結部材36を介して伝達され
る。この伝達により、送り出される側の湾曲部C2が、
引張られる側の湾曲部C1によって引き寄せられる。な
お、旋回枠16が反時計回り方向へ旋回した場合には、
前記と逆の動作が行われる。
【0052】このため、第3実施例によっても、前記第
1及び第2実施例と同様に、旋回枠16の旋回動作に対
する両帯状ホース群G1,G2の湾曲部C1,C2の追
従性を向上させ、その旋回枠16の旋回方向へ両湾曲部
C1,C2を確実に移動させることができる。
【0053】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば以下のように発明の趣旨から
逸脱しない範囲で任意に変更してもよい。 (1)第1及び第2の発明は、ホース4に限らずケーブ
ルを用いた場合にも適用できる。例えば、固定部2と旋
回動作部3との間の電気配線を行うために、ケーブルと
して帯状のリボン電線を使用してもよい。
【0054】(2)第1実施例では、固定枠9及び旋回
枠16の各壁面13,19に滑り止め部材29,30を
貼着したが、これにかえて、第1帯状ホース群G1及び
第2帯状ホース群G2の前記壁面13,19との接触面
に滑り止め部材を貼着してもよい。さらに、壁面13,
19及び帯状ホース群G1,G2の両方に滑り止め部材
を貼着してもよい。
【0055】(3)第1及び第2実施例において、第1
帯状ホース群G1及び第2帯状ホース群G2のうち、い
ずれか一方のホース群を省略してもよい。 (4)第1〜第3実施例における環状空間S1,S2の
数を1つあるいは3つ以上に変更してもよい。
【0056】(5)第1及び第2の発明の取付け構造
は、固定部に旋回動作部を旋回可能に設けた工作機械、
治具等に幅広く適用することができる。 (6)第1及び第2の発明は、固定枠9と旋回枠16と
の配置関係が逆の場合(固定枠9の外周側に旋回枠16
が旋回可能に設けられている場合)にも適用できる。
【0057】
【発明の効果】第1の発明では、ケーブル・ホース類
と、これに接触する固定枠及び旋回枠の各壁面との間に
滑り止め手段を設けている。このため、旋回動作部の作
動にともない旋回枠が旋回したときにケーブル・ホース
類が滑るのを防止できる。従って、旋回枠の旋回動作に
対するケーブル・ホース類の湾曲部の追従性を向上さ
せ、その旋回枠の旋回方向へ湾曲部を確実に移動させる
ことができる。
【0058】また、第2の発明では、第1のケーブル・
ホース類の湾曲部をローラに巻回し、第2のケーブル・
ホース類の湾曲部を別のローラに巻回し、環状空間の両
ケーブル・ホース類間に移動可能に配設した連結部材
に、両ローラを回転可能に支持している。このため、旋
回動作部の作動にともない旋回枠が旋回したときには、
ケーブル・ホース類の湾曲部を、他方のケーブル・ホー
ス類の湾曲部の移動により引き寄せることができる。従
って、旋回枠の旋回動作に対する両ケーブル・ホース類
の湾曲部の追従性を向上させ、その旋回枠の旋回方向へ
湾曲部を確実に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明を具体化した第1実施例における帯
状ホース群の収容状態を示し、図3におけるB−B線拡
大断面図である。
【図2】第1実施例の工作機械におけるスピンドルヘッ
ドの部分正面図である。
【図3】第1実施例の工作機械におけるスピンドルヘッ
ドの部分側面図である。
【図4】図3中の固定枠及び旋回枠の内部構造を示す要
部拡大断面図である。
【図5】第1実施例において、図1の状態から旋回動作
部が時計回り方向へ180°旋回したときの帯状ホース
群の収容状態を示す拡大断面図である。
【図6】第1の発明を具体化した第2実施例において、
第2帯状ホース群の湾曲部近傍を拡大して示す断面図で
ある。
【図7】第2の発明を具体化した第3実施例における帯
状ホース群の収容状態を示し、図1に対応する断面図で
ある。
【図8】従来技術を示す平面図である。
【符号の説明】 2…固定部、3…旋回動作部、9…固定枠、13…固定
枠の壁面、16…旋回枠、19…旋回枠の壁面、29,
30…第1実施例における滑り止め手段を構成する滑り
止め部材、31,32,33…第2実施例における滑り
止め手段を構成する歯付ベルト、31b,32b…歯
溝、33a…歯、34,35…ローラ、36…連結部
材、C1,C2…湾曲部、S1…上部環状空間、S2…
下部環状空間、G1…第1のケーブル・ホース類として
の第1帯状ホース群、G2…第2のケーブル・ホース類
としての第2帯状ホース群、L2,L3…壁面の軸線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部に旋回不能に設けられ、かつ円環
    状の壁面が形成された固定枠と、 前記固定部に対し旋回する旋回動作部に設けられ、同旋
    回動作部と一体で旋回するとともに、前記固定枠の壁面
    と同一の軸線を有する円環状の壁面が形成された旋回枠
    と、 前記両壁面間に湾曲部が形成されるように所定の曲率で
    曲げられて、固定枠及び旋回枠間の環状空間に収容さ
    れ、一端が固定枠に連結され、他端が旋回枠に連結され
    た可撓性のケーブル・ホース類とを備え、旋回動作部の
    作動にともなう旋回枠の旋回時には、ケーブル・ホース
    類の湾曲部を旋回枠に追従させて、その旋回方向へ移動
    させるようにした旋回動作部へのケーブル・ホース類の
    取付け構造において、 前記ケーブル・ホース類と、これに接触する固定枠及び
    旋回枠の各壁面との間に、旋回枠の旋回時にケーブル・
    ホース類が滑るのを防止するための滑り止め手段を設け
    たことを特徴とする旋回動作部へのケーブル・ホース類
    の取付け構造。
  2. 【請求項2】 固定部に旋回不能に設けられ、かつ円環
    状の壁面が形成された固定枠と、 前記固定部に対し旋回する旋回動作部に設けられ、同旋
    回動作部と一体で旋回するとともに、前記固定枠の壁面
    と同一の軸線を有する円環状の壁面が形成された旋回枠
    と、 前記両壁面間に湾曲部が形成されるように所定の曲率で
    曲げられて、固定枠及び旋回枠間の環状空間に収容さ
    れ、一端が固定枠に連結され、他端が旋回枠に連結され
    た可撓性の第1のケーブル・ホース類と、 前記第1のケーブル・ホース類の湾曲部から離間した状
    態で両壁面間に湾曲部が形成されるように所定の曲率で
    曲げられて、固定枠及び旋回枠間の環状空間に収容さ
    れ、一端が固定枠に連結され、他端が旋回枠に連結され
    た可撓性の第2のケーブル・ホース類とを備え、旋回動
    作部の作動にともなう旋回枠の旋回時には、両ケーブル
    ・ホース類の湾曲部を旋回枠に追従させて、その旋回方
    向へ移動させるようにした旋回動作部へのケーブル・ホ
    ース類の取付け構造であって、 前記ケーブル・ホース類の各湾曲部をそれぞれローラに
    巻回し、前記環状空間の両ケーブル・ホース類間に移動
    可能に配設した連結部材に、前記両ローラを回転可能に
    支持したことを特徴とする旋回動作部へのケーブル・ホ
    ース類の取付け構造。
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