JP3287917B2 - 墜落防止装置 - Google Patents

墜落防止装置

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JP3287917B2
JP3287917B2 JP20182593A JP20182593A JP3287917B2 JP 3287917 B2 JP3287917 B2 JP 3287917B2 JP 20182593 A JP20182593 A JP 20182593A JP 20182593 A JP20182593 A JP 20182593A JP 3287917 B2 JP3287917 B2 JP 3287917B2
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guide plate
powl
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flat rope
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福井弘明
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POLYMER GEAR CO., LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築現場などの高所
作業現場において、作業者の墜落を防止する墜落防止装
置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】建築現場などの高所作業現場
において、一般に、作業者の墜落を防止するためのもの
としてワイヤロープが使用されている。ワイヤロープの
一端が高所作業現場の固定物に連結され、他端が作業者
の胴ベルトに連結され、作業者が高所作業現場から墜落
したとき、高所作業現場の固定物と作業者間でワイヤロ
ープが緊張し、ワイヤロープによって作業者の身体が支
えられる。これによって作業者の墜落が防止されること
は周知のとおりである。
【0003】しかしながら、ワイヤロープはその取り扱
いにともなう問題がある。作業者の身体を確実に支える
には、ワイヤロープに大きい強度をもたせる必要があ
り、ワイヤロープとして相当太いものを使用する必要が
ある。さらに、高所作業現場の作業者の動作範囲を考慮
し、ワイヤロープとして相当長いものを使用する必要が
ある。このため、ワイヤロープの取り扱いが面倒であ
り、その使用勝手が悪く、機能性が低いという問題があ
るものである。また、墜落のとき、ワイヤロープの長さ
にともない、高所作業現場の固定物と作業者間でワイヤ
ロープが緊張するまでに、作業者は相当の距離にわたっ
て墜落する。このため、ワイヤロープによって作業者の
身体が支えられるとき、作業者の身体に大きい衝撃が加
えられるという問題もある。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前記従来のワイヤロープに
代わる新しい形式の墜落防止装置を提供し、その機能性
を高めるとともに、作業者の身体が支えられるとき、作
業者の身体に大きい衝撃が加えられないようにすること
を目的としてなされたものである。
【0005】
【発明の構成】この発明によれば、回転体が巻取リール
のフレームに設けられ、平ロープがその回転体に巻き取
られる。巻取リールはラチェットホイール、ポウルおよ
び案内板を有し、ラチェットホイールは回転体と同心に
配置され、回転体と一体化される。ポウルは巻取リール
のフレームに設けられ、ラチェットホイールの外周縁に
接触または接近する。案内板は巻取リールのラチェット
ホイールに設けられる。そして、平ロープが通常速度で
引き出されるとき、案内板がラチェットホイールの歯の
位置に弾性支持され、これによってポウルと歯の係合が
防止され、平ロープが高速度で引き出されたとき、遠心
力にもとづき、案内板がラチェットホイールの歯の位置
から後退し、ポウルがラチェットホイールの歯に係合
し、これによって回転体の回転が阻止される。したがっ
て、巻取リールのフレームを高所作業現場の固定物に連
結し、平ロープの先端を作業者の胴ベルトに連結し、巻
取リールおよび平ロープによって作業者の墜落を防止す
ることができる。
【0006】これに代えて、巻取リールのフレームを作
業者の胴ベルトに装備し、平ロープの先端を高所作業現
場の固定物に連結し、巻取ロールおよび平ロープによっ
て作業者の墜落を防止するようにしてもよい。
【0007】
【実施例の説明】以下、この発明の実施例を説明する。
【0008】図1において、この装置は高所作業現場で
使用し、作業者1の墜落を防止するためのもので、巻取
リール2を有する。巻取リール2は平ロープ3を巻き取
るためのもので、図2に示すように、回転体4が巻取リ
ール2のフレーム5に設けられ、フレーム5内におい
て、平ロープ3はその回転体4に巻き取られている。さ
らに、シャフト6がフレーム5および回転体4を貫通
し、フレーム5およびシャフト6によって回転体4が支
持されており、回転体4はシャフト6と一体的に回転す
る。また、フレーム5の外側において、カバー7によっ
てスプリング8が被覆され、これがフレーム5に取り付
けられており、スプリング8は回転体4を弾性付勢する
ためのもので、らせん状をなし、その内端はシャフト6
の溝9に差し込まれ、外端はカバー7の突起に係合され
ている。したがって、スプリング8がシャフト6および
回転体4に作用し、回転体4がその回転方向に弾性付勢
され、平ロープ3は回転体4に巻き取られた状態に保た
れる。
【0009】なお、平ロープ3は特別に開発されたもの
で、実開平2−94569号公報に記載されている構成
のものである。同公報に記載されているように、延伸ナ
イロン繊維、延伸テトロン繊維などの耐摩耗性剛性繊維
の糸によって外筒敷布が製織され、アラミド繊維からな
る多数本の糸が外筒敷布内に挿入され、外筒敷布内にお
いて、アラミド繊維の糸が外筒敷布の長さ方向にのびる
よう配置され、外筒敷布の幅方向および厚さ方向に緊密
に並列され、アラミド繊維の糸によって芯体が構成され
る。そして、外筒敷布および芯体がベルト状に偏平化さ
れ、とじ糸によって外筒敷布と芯体が逢着され、一体化
されている。したがって、アラミド繊維の糸によって大
きい強度を得ることができる。しかも、外筒敷布によっ
てアラミド繊維の糸が保護され、アラミド繊維の糸は損
傷および摩耗せず、紫外線も受けない。したがって、そ
の強度を長期間にわたって維持することができる。
【0010】さらに、巻取リール2はラチェットホイー
ル10、ポウル11および案内板12を有し、ラチェッ
トホイール10は回転体4に同心に配置され、回転体4
と一体化されている。この実施例では、回転体4の両側
において、一対のラチェットホイール10が回転体4に
同心に配置され、回転体4と一体化され、これがフレー
ム5内に収容されており、各ラチェットホイール10間
において、平ベルト3がその回転体4に巻き取られてい
る。ポウル11はラチェットホイール10の歯13に係
合させるためのもので、幅を減少させた両端14を有
し、巻取リール2のフレーム5に設けられ、ラチェット
ホイール10の外周縁に対向し、両端14はフレーム5
の切り欠き15に挿入されている。切り欠き15は扇形
状のもので、ポウル11は切り欠き15内で回動するこ
とができる。さらに、スプリング16の一端がポウル1
1に係合し、他端がフレーム5に係合しており、その弾
性がポウル11に作用し、ポウル11はその回動方向に
弾性付勢され、ラチェットホイール10の外周縁に押し
付けられ、接触する。
【0011】案内板12はポウル11を案内するための
もので、ラチェットホイール10と対応する外周縁を有
し、一方のラチェットホイール10に設けられ、ラチェ
ットホイール10とフレーム5間に収容されている。さ
らに、案内板12に長溝17が形成され、シャフト6に
スリーブ18が嵌め込まれ、これが案内板12の長溝1
7に挿入されている。また、案内板12に長溝19が形
成され、ピン20がその長溝19に挿入され、ラチェッ
トホイール10に固定されている。さらに、スプリング
21,22の一端が案内板12に係合し、他端がラチェ
ットホイール10に係合しており、後述するように、平
ロープ3が通常速度で引き出されるとき、スプリンブ2
1,22が案内板12に作用し、スリーブ18およびピ
ン20が長溝17,19の一端に係合し、案内板12は
ラチェットホイール10の歯13の位置に弾性支持され
る。これによってポウル11と歯13の係合が防止され
る。また、案内板12はラチェットホイール10と対応
する歯23を有し、長溝17は遠心力が案内板12に作
用する方向にのび、長溝17のまわりにおいて、長溝1
9は円弧状にのびる。したがって、後述するように、平
ロープ3が高速度で引き出されたとき、遠心力にもとづ
き、案内板12はラチェットホイール10の歯13の位
置から後退する。したがって、ポウル11がラチェット
ホイール10の歯13に係合し、これによって回転体4
の回転が阻止される。
【0012】さらに、巻取リール2のフレーム5が高所
作業現場の固定物に連結され、平ロープ3の先端が作業
者1の胴ベルト24に連結される。この実施例では、連
結ベルト25によってフレーム5とフック26が連結さ
れており、フック26が高所作業現場の固定物に係合さ
れ、平ロープ3の先端に連結金具27が設けられてお
り、連結金具27が作業者1の胴ベルト24に連結され
る。
【0013】したがって、この装置において、高所作業
現場の作業者1の動作にともない、平ロープ3が巻取リ
ール2から巻き出され、通常速度で引き出されるとき、
図3に示すように、スプリング21,22が案内板12
に作用し、スリーブ18およびピン20が長溝17,1
9の一端に係合し、案内板12はラチェットホイール1
0の歯13の位置に弾性支持される。そして、その状態
で平ロープ3が引き出され、案内板12はラチェットホ
イール10および回転体4と一体的に回転する。したが
って、ラチェットホイール10の回転にともない、その
歯13がフレーム5のポウル11の位置に達しても、案
内板12の外周縁によってポウル11が案内され、ポウ
ル11は案内板12の外周縁に沿ってスライドし、ラチ
ェットホイール10の歯13に食い込まない。これによ
ってポウル11と歯13の係合が防止され、回転体4は
自在に回転することができ、平ロープ3は支障なく引き
出される。
【0014】そして、作業者1が高所作業現場から墜落
し、それにともない、平ロープ3が高速度で引き出され
ると、遠心力が案内板12に作用し、図4に示すよう
に、遠心力にもとづき、案内板12がピン20のまわり
を揺動し、ラチェットホイール10の半径方向に変位
し、長溝17およびスリーブ18によってそれが吸収さ
れ、スリーブ18が長溝17に沿って移行する。さら
に、長溝17によって案内板12の変位が制限され、案
内板12の外周縁がラチェットホイール10の外周縁を
越えて突出したとき、スリーブ18が長溝17の他端に
係合し、案内板12はその位置に保たれる。したがっ
て、その後、案内板12の回転にともない、その歯23
がフレーム5のポウル11の位置に達すると、ポウル1
1が案内板12の歯23に係合する。
【0015】したがって、その後、図5および図6に示
すように、ポウル11によって案内板12の回転が阻止
され、ラチェットホイール10および回転体4だけが回
転し、長溝19およびピン20によってそれが吸収さ
れ、ピン20が長溝19に沿って移行する。したがっ
て、ラチェットホイール10の回転にともない、案内板
12がラチェットホイール10の歯13の位置から後退
する。これと同時に、スプリング16がポウル11に作
用し、ポウル11はフレーム5の切り欠き15内で回動
し、ラチェットホイール10の歯13に押し込まれる。
さらに、案内板12の歯23によってポウル11が案内
され、ラチェットホイール10の半径方向において、ポ
ウル11が案内板12の歯23に沿ってスライドし、ラ
チェットホイール10の歯13に引き込まれる。その
後、図7に示すように、ピン20が長溝19の他端に係
合または接近したとき、案内板12の歯23がラチェッ
トホイール10の歯13に合致する。したがって、ポウ
ル11がラチェットホイール10の歯13に係合し、こ
れによってラチェットホイール10および回転体4の回
転が阻止される。
【0016】したがって、作業者1の墜落後、回転体4
の回転が即座に阻止され、平ロープ3はそれ以上引き出
されない。したがって、高所作業現場の固定物と作業者
1間で平ロープ3が緊張し、平ロープ3によって作業者
1の身体が支えられ、これによって作業者1の墜落が防
止される。
【0017】図8および図9は他の実施例を示す。この
実施例では、一方のラチェットホイール10において、
一対の案内板28が180°の角度間隔を置いて設けら
れており、案内板28はポウル11を案内するためのも
ので、ラチェットホイール10と対応する外周縁を有
し、ラチェットホイール10と回転板29間に挿入され
ている。回転板29は一対のピン30を有し、シャフト
6に嵌め合わされており、そのまわりを回転することが
でき、案内板28は回転板29のピン30に取り付けら
れており、そのまわりを揺動することができる。また、
回転板29は二対のストッパ31,32を有する。スト
ッパ31,32は案内板28の揺動を制限するためのも
のである。さらに、一対のスプリング33が適所に配置
され、その一端が案内板28に係合し、他端が回転板2
9に係合しており、平ロープ3が通常速度で引き出され
るとき、スプリング33が案内板28に作用し、案内板
28は回転板29のストッパ31に係合し、その位置に
保たれる。
【0018】さらに、回転板29に長溝34が形成さ
れ、ピン35がその長溝34に挿入され、ラチェットホ
イール10にねじ合わされ、固定されており、リング3
6がシャフト6に嵌め合わされ、スプリング37がリン
グ36のまわりに設けられ、その一端がピン35に係合
し、他端が回転板29に係合している。したがって、ス
プリング37が回転板29および案内板28に作用し、
ピン35が長溝34の一端に係合し、回転板29はその
位置に保たれ、案内板28はラチェットホイール10の
歯13の位置に弾性支持される。また、案内板28はラ
チェットホイール10と対応する歯38を有し、シャフ
ト6のまわりにおいて、長溝34は円弧状にのびる。
【0019】その他の構成は図1の実施例と同様であ
る。
【0020】したがって、図8の装置において、高所作
業現場の作業者1の動作にともない、平ロープ3が巻取
リール2から巻き出され、通常速度で引き出されると
き、案内板28はラチェットホイール10の歯13の位
置に弾性支持され、ラチェットホイール10および回転
板29と一体的に回転する。したがって、ラチェットホ
イール10の回転にともない、その歯13がフレーム5
のポウル11の位置に達しても、案内板28の外周縁に
よってポウル11が案内され、ポウル11は案内板28
の外周縁に沿ってスライドし、ラチェットホイール10
の歯13に食い込まない。これによってポウル11と歯
13の係合が防止され、平ロープ3は支障なく、引き出
される。
【0021】そして、作業者1が高所作業現場から墜落
し、それにともない、平ロープ3が高速度で引き出され
ると、遠心力が案内板28に作用し、図10に示すよう
に、遠心力にもとづき、案内板28がピン30のまわり
を揺動し、ラチェットホイール10の半径方向に変位す
る。さらに、ストッパ32によって案内板28の変位が
制限され、案内板28の外周縁がラチェットホイール1
0の外周縁を越えて突出したとき、案内板28はストッ
パ32に係合し、その位置に保たれる。したがって、そ
の後、案内板28の回転にともない、その歯38がフレ
ーム5のポウル11の位置に達すると、ポウル11が案
内板28の歯38に係合する。
【0022】したがって、その後、図11に示すよう
に、ポウル11によって案内板28および回転板29の
回転が阻止され、ラチェットホイール10だけが回転
し、長溝34およびピン35によってそれが吸収され、
ピン35が長溝34に沿って移行する。したがって、ラ
チェットホイール10の回転にともない、案内板28が
ラチェットホイール10の歯13の位置から後退する。
これと同時に、スプリング16がポウル11に作用し、
ポウル11はフレーム5の切り欠き15内で回動し、ラ
チェットホイール10の歯13に押し込まれる。さら
に、案内板28の歯38によってポウル11が案内さ
れ、ラチェットホイール10の半径方向において、ポウ
ル11が案内板28の歯38に沿ってスライドし、ラチ
ェットホイール10の歯13に引き込まれる。その後、
図12に示すように、ピン35が長溝34の他端に接近
したとき、案内板28の歯38がラチェットホイール1
0の歯13に合致する。したがって、ポウル11がラチ
ェットホイール10の歯13に係合し、これによってラ
チェットホイール10および回転体4の回転が阻止され
る。
【0023】したがって、図1の実施例と同様、作業者
1の墜落後、回転体4の回転が即座に阻止され、平ロー
プ3はそれ以上引き出されない。したがって、高所作業
現場の固定物と作業者1間で平ロープ3が緊張し、平ロ
ープ3によって作業者1の身体が支えられ、これによっ
て作業者1の墜落が防止される。
【0024】これに代えて、図13、図14および図1
5に示すように、巻取リール2のフレーム5にベルト孔
39を設け、胴ベルト40をフレーム5のベルト孔39
に通し、作業者の身体に巻き付け、巻取リール2のフレ
ーム5を作業者の胴ベルト40に装備してもよい。さら
に、平ロープ3の先端にフック41を取り付け、これを
高所作業現場の固定物に係合させ、連結すると、作業者
が高所作業現場から墜落したとき、遠心力にもとづき、
案内板12,28がラチェットホイール10の歯13の
位置から後退し、これによってラチェットホイール10
および回転体4の回転が阻止される。したがって、作業
者の墜落後、回転体4の回転が即座に阻止され、平ロー
プ3はそれ以上引き出されない。したがって、高所作業
現場の固定物と作業者間で平ロープ3が緊張し、平ロー
プ3によって作業者の身体が支えられ、これによって作
業者の墜落が防止される。
【0025】なお、前記実施例では、スプリング16に
よってポウル11を弾性付勢し、ポウル11をラチェッ
トホイール10の外周縁に押し付け、接触させたものを
説明したが、必ずしもその必要はない。ポウル11をラ
チェットホイール10の外周縁に接触させず、接近さ
せ、ラチェットホイール10の外周縁から離れた状態に
保つことも考えられる。ポウル11をラチェットホイー
ル10の外周縁に接近させ、ラチェットホイール10の
外周縁から離れた状態に保っても、ラチェットホイール
10の歯13に係合させるとき、案内板12,28の歯
23,38によってポウル11を引き込み、これをラチ
ェットホイール10の歯13に係合させることができ、
問題はない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、平ロープ3を巻取リール2の回転体4に巻き取るこ
とができ、その使用勝手がよく、機能性が高い。さら
に、作業者1の墜落後、回転体4の回転が即座に阻止さ
れ、平ロープ3はそれ以上引き出されない。したがっ
て、高所作業現場の固定物と作業者1間で平ロープ3が
緊張し、平ロープ3によって作業者1の身体が支えら
れ、これによって作業者1の墜落が防止される。したが
って、従来のワイヤロープと異なり、高所作業現場の固
定物と作業者1間で平ロープ3が緊張するまでに、作業
者が相当の距離にわたって墜落するという問題もなく、
作業者の身体が支えられるとき、作業者の身体に大きい
衝撃は加えられず、安全であり、所期の目的を達成する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す説明図である。
【図2】図1の巻取リールの分解図である。
【図3】図2のラチェットホイール、案内板およびポウ
ルの位置関係を示す横断面図である。
【図4】図3の案内板の作用状態を示す横断面図であ
る。
【図5】図4の案内板の次の状態を示す横断面図であ
る。
【図6】図5の案内板の次の状態を示す横断面図であ
る。
【図7】図6の案内板の次の状態を示す横断面図であ
る。
【図8】他の実施例を示す横断面図である。
【図9】図8の装置の縦断面図である。
【図10】図8の案内板の作用状態を示す横断面図であ
る。
【図11】図10の案内板の次の状態を示す横断面図で
ある。
【図12】図11の案内板の次の状態を示す横断面図で
ある。
【図13】他の実施例を示す正面図である。
【図14】図13の装置の底面図である。
【図15】図13の巻取リールの分解図である。
【符号の説明】 1 作業者 2 巻取リール 3 平ロープ 4 回転体 5 フレーム 10 ラチェットホイール 11 ポウル 12,28 案内板 13 歯 40 胴ベルト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取リール(2)のフレーム(5)に取り
    付けられた回転体(4)と、 前記回転体(4)に巻き取られた平ロープ(3)と、 前記回転体(4)に同心に配置され、前記回転体(4)
    と一体化されたラチェットホイール(10)と、 前記フレーム(5)に設けられ、前記ラチェットホイー
    ル(10)の外周縁に接触または接近するポウル(1
    1)と、 前記ラチェットホイール(10)に設けられた案内板
    (12)と、 前記案内板(12)に形成され、前記ラチェットホイー
    ル(10)の半径方向にのび、前記回転体(4)のシャ
    フト(6)が挿入された第1長溝(17)と、 前記案内板(12)を弾性付勢する第1スプリング(2
    2)とを備え、前記平ロープ(3)が高速度で引き出さ
    れたとき、遠心力にもとづき、前記第1スプリング(2
    2)の弾性に抗して前記案内板(12)が変位し、前記
    第1長溝(17)によってそれが吸収され、前記案内板
    (12)が前記ラチェットホイール(10)の外周縁よ
    りもその半径方向に突出し、その後、前記ラチェットホ
    イール(10)および前記案内板(12)の回転にとも
    ない、前記ポウル(11)が前記案内板(12)に係合
    するよう構成し、さらに、 前記案内板(12)に形成され、円弧状にのび、前記ラ
    チェットホイール(10)に固定されたピン(20)が
    挿入された第2長溝(19)と、 前記案内板(12)を弾性付勢する第2スプリング(2
    1)とを備え、前記ポウル(11)と前記案内板(1
    2)の係合後、前記ポウル(11)によって前記案内板
    (12)の回転が阻止され、前記第2スプリング(2
    1)の弾性に抗して前記ラチェットホイール(10)お
    よび回転体(4)だけが回転し、前記第2長溝(19)
    によってそれが吸収され、前記ラチェットホイール(1
    0)の回転にともない、前記ポウル(11)が前記ラチ
    ェットホイール(10)の歯(13)に引き込まれ、係
    合するよう構成し、 前記巻取リール(2)のフレーム(5)を高所作業現場
    の固定物に連結し、前記平ロープ(3)の先端を作業者
    (1)の胴ベルト(24)に連結し、前記巻取リール
    (2)および前記平ロープ(3)によって作業者(1)
    の墜落を防止するようにしたことを特徴とする墜落防止
    装置。
  2. 【請求項2】巻取リール(2)のフレーム(5)に取り
    付けられた回転体(4)と、 前記回転体(4)に巻き取られた平ロープ(3)と、 前記回転体(4)に同心に配置され、前記回転体(4)
    と一体化されたラチェットホイール(10)と、 前記フレーム(5)に設けられ、前記ラチェットホイー
    ル(10)の外周縁に接触または接近するポウル(1
    1)と、 前記ラチェットホイール(10)に設けられた案内板
    (12)と、 前記案内板(12)に形成され、前記ラチェットホイー
    ル(10)の半径方向にのび、前記回転体(4)のシャ
    フト(6)が挿入された第1長溝(17)と、 前記案内板(12)を弾性付勢する第1スプリング(2
    2)とを備え、前記平ロープ(3)が高速度で引き出さ
    れたとき、遠心力にもとづき、前記第1スプリング(2
    2)の弾性に抗して前記案内板(12)が変位し、前記
    第1長溝(17)によってそれが吸収され、前記案内板
    (12)が前記ラチェットホイール(10)の外周縁よ
    りもその半径方向に突出し、その後、前記ラチェットホ
    イール(10)および前記案内板(12)の回転にとも
    ない、前記ポウル(11)が前記案内板(12)に係合
    するよう構成し、さらに、 前記案内板(12)に形成され、円弧状にのび、前記ラ
    チェットホイール(10)に固定されたピン(20)が
    挿入された第2長溝(19)と、 前記案内板(12)を弾性付勢する第2スプリング(2
    1)とを備え、前記ポウル(11)と前記案内板(1
    2)の係合後、前記ポウル(11)によって前記案内板
    (12)の回転が阻止され、前記第2スプリング(2
    1)の弾性に抗して前記ラチェットホイール(10)お
    よび回転体(4)だけが回転し、前記第2長溝(19)
    によってそれが吸収され、前記ラチェットホイール(1
    0)の回転にともない、前記ポウル(11)が前記ラチ
    ェットホイール(10)の歯(13)に引き込まれ、係
    合するよう構成し、 前記巻取リール(2)のフレーム(5)を作業者(1)
    の胴ベルト(24)に装備し、前記平ロープ(3)の先
    端を高所作業現場の固定物に連結し、前記巻取リール
    (2)および前記平ロープ(3)によって作業者(1)
    の墜落を防止するようにしたことを特徴とする墜落防止
    装置。
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