JPH1015092A - 高所作業用安全器具 - Google Patents

高所作業用安全器具

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JPH1015092A
JPH1015092A JP17109096A JP17109096A JPH1015092A JP H1015092 A JPH1015092 A JP H1015092A JP 17109096 A JP17109096 A JP 17109096A JP 17109096 A JP17109096 A JP 17109096A JP H1015092 A JPH1015092 A JP H1015092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
hook
safety device
arm
guide member
Prior art date
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Pending
Application number
JP17109096A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Sakaguchi
友一 坂口
Shiro Kasai
四郎 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daika Sangyo Kk
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Daika Sangyo Kk
Sanko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daika Sangyo Kk, Sanko Co Ltd filed Critical Daika Sangyo Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト等から成るフック案内装置を高張力状
態に張設することができる高所作業用安全器具を提供す
る。 【解決手段】 安全装置付きフック3が連結されたリー
ルケース1内にリール11を回転自在に組込み、そのリ
ール11で巻取られたフック案内部材16の先端部を引
出し口4から外部に引き出して先端に安全装置付きフッ
クを連結する。リール11のリール軸12にリールケー
ス1の側板を貫通させて外部から回転操作可能とする。
リール軸12にラチェットホイール20を取付け、その
ラチェットホイール20にラチェット爪21を係合させ
てリール11が繰り出し方向に回転するのを防止する。
リール11から引き出されたフック案内部材16を構築
物間に架設したのち、リール軸12に連結するハンドル
の操作によりリール11を巻取り方向に回転させ、フッ
ク案内部材16を緊張させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高所で作業する
作業者の墜落防止用に用いられる高所作業用安全器具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高所で作業する場合、作業者の
胴部に高所作業用安全帯を締付け、その安全帯に接続さ
れたロープ先端の安全装置付きフックを作業位置に張設
された親ロープに係合して、作業者の安全性を確保する
ことが行なわれている。
【0003】ここで、親ロープにたるみがあると、作業
者が万一足を踏み外した落下時に、作業者は親ロープの
たるみ量に相当する分、落下量が大きくなり、障害物に
衝突して怪我する危険が大きくなる。したがって、親ロ
ープは、緊張状態に張設する必要がある。
【0004】親ロープは、普通、ロープ緊張器によって
緊張されるが、緊張操作に手間がかかるという問題があ
る。また、使用後の保管時に親ロープが嵩ばり、保管に
場所をとり、親ロープの取扱いも困難であるという問題
もある。
【0005】このような問題点を解決するため、リール
ケース内に組込まれたリールで親ロープを巻取り、リー
ルケースから引き出した親ロープの先端を適宜の構築物
に連結することによって親ロープを緊張状態に張設する
ことができるようにした高所作業用安全器具が既に提案
されている(実開平5−62271号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載された高所作業用安全器具においては、親ロープの
引き出しにより回転するリールの回転によってゼンマイ
ばねを巻締め、そのゼンマイばねのばね力によりリール
に巻取り方向の回転力を付与して親ロープを緊張させる
構成であるため、親ロープの緊張力が弱く、その緊張力
を高めるうえにおいて改善すべき点が残されている。
【0007】また、リール内にゼンマイばねを組込んで
いるため、リール径が大きく、リールケースが大型化
し、携帯性を向上させるうえにおいても改善すべき点が
残されている。
【0008】この発明の課題は、フック付きロープが係
合されるロープ等のフック安全部材を強く緊張させるこ
とができるようにしたコンパクトで取扱いの容易な高所
作業用安全器具を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、リールケースに安全装置付
きフックを連結し、リールケースの内部に組込まれたリ
ールを回転自在に支持し、そのリールに巻取られた可と
う性を有するフック案内部材の先端部をリールケースに
形成された引出し口から外部に引出して先端に安全装置
付きフックを連結し、上記リールに設けられたリール軸
のリールケースの側板を貫通する一端部に操作ハンドル
に対する係合部を設け、リール軸にはラチェットホイー
ルを固定し、そのラチェットホイールの外周の歯に対し
て係脱し、係合状態においてリールのフック案内部材の
繰り出し方向の回転を阻止するラチェット爪を先端に有
する操作アームの中途をリールケースで揺動自在に支持
し、そのラチェット爪がラチェットホイールと係合する
方向に操作アームをスプリングで付勢し、その操作アー
ムの後端部をリールケースに設けられた窓から外部に位
置させた構成としている。
【0010】ここで、フック案内部材は、ロープであっ
てもよく、ベルトであってもよい。
【0011】
【作用】上記の構成から成る、高所作業用安全装置にお
いては、リールケースから引き出されたフック案内部材
の先端の安全装置付きフックとリールケースに連結され
た安全装置付きフックとを構築物等に係合したのち、リ
ール軸の端部の係合部に操作ハンドルを係合し、その操
作ハンドルの操作によりリールを巻取り方向に回転して
フック案内部材を緊張させ、ラチェットホイールに対す
るラチェット爪の係合によってフック案内部材を緊張状
態に保持する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0013】図2および図3に示すように、リールケー
ス1は円形凹部2を有する2つのケース半体1a、1b
から成り、この2つのケース半体1a、1bはリベット
止めによる手段等を介して互に結合されている。
【0014】リールケース1には安全装置付きフック3
が回転自在に連結され、その安全装置付きフック3の連
結位置から180°位置がずれた部分に引出し口4が設
けられている。
【0015】ここで、安全装置付きフック3は、フック
本体5の鈎部6を内側から開閉する開閉レバー7をフッ
ク本体5に揺動自在に取付けたロックレバー8によって
閉鎖状態に保持し、上記ロックレバー8の揺動操作後に
開閉レバー7を開放方向へ揺動させることができるよう
にした従来から周知のものである。
【0016】図3および図4に示すように、リールケー
ス1の内部には支持枠9が取付けられている。支持枠9
は一対の支持板10を有し、その支持板10間にリール
11が組込まれている。
【0017】リール11はリール軸12を有し、そのリ
ール軸12上に設けた巻胴13の両端にフランジ14を
取付けており、リール軸12を回転させることによって
巻胴13およびフランジ14が共に回転する。リール軸
12はリール支持枠9の支持板10とリールケース1の
側板に支持された軸受27で回転自在に支持され、その
一端部はリールケース1の側板を貫通し、リールケース
1の外部に臨む端部に操作ハンドルBに対する係合部1
5が設けられている。
【0018】リール11にはフック案内部材16が巻取
られている。フック案内部材16として、ロープやベル
トを挙げることができる。
【0019】実施の形態ではフック案内部材16がベル
トから成り、そのフック案内部材16の巻始め端は巻胴
13に形成された切欠部17から内部に挿入されてリー
ル軸12に連結されている。また、フック案内部材16
の巻終り端(先端)は支持枠9に設けられたガイド軸1
8に案内されてリールケース1の引出し口4に挿通さ
れ、リールケース1の外部に臨む先端に図1に示すよう
に、安全装置付きフック19が連結されている。
【0020】前記リール軸12には、リール11の両側
にラチェットホイール20が取付られ、そのラチェット
ホイール20の外周の歯20aに対して係脱可能なラチ
ェット爪21を先端に有する操作アーム27がピン22
を介して支持枠9に揺動自在に支持されている。操作ア
ーム27はピン22に支持されたスプリング23によっ
て係合方向に付勢されており、上記ラチェット爪20の
係合によってラチェットホイール20は繰り出し方向に
回転するのが防止される。
【0021】操作アーム27の後端部は、リールケース
1に形成された窓24から内部に突出し、その後端間に
操作バー25が取付られている。一方、リールケース1
の外部には上記操作バー25に平行するグリップバー2
6が設けられ、そのグリップバー26と操作バー25と
に指をかけてつまむことにより、ラチェット爪21が係
合解除方向に操作アーム27が揺動するようになってい
る。
【0022】図5は上記の構成から成る高所作業用安全
器具の使用状態を示し、フック案内部材16は一対の構
築物A、A間に張設されている。
【0023】上記のようなフック案内部材16の張設に
際しては、そのフック案内部材16の先端の安全装置付
きフック19を一方の構築物Aに掛ける。次に、操作バ
ー25とグリップバー26とを握る操作により操作アー
ム27を揺動させてラチェットホイール20の歯20a
とラチェット爪21の係合を解除し、その係合解除状態
を保持してリールケース1を引き、リール11からフッ
ク案内部材16を順次繰り出し、リールケース1を他方
の構築物Aの位置まで移動させたのち、リールケース1
に連結した安全装置付きフック3を他方の構築物Aに係
合させる。
【0024】また、操作バー25の握りを解除し、スプ
リング23の弾力により操作アーム27を係合方向に揺
動させてラチェット爪21をラチェットホイール20の
歯20aに係合させる。
【0025】一対の構築物A、A間にフック案内部材1
6を架設したのち、リール軸12の端部に設けられた係
合部15に図4に鎖線で示すハンドルBを係合し、その
ハンドルBの操作によりリール11を巻取り方向に回転
させてフック案内部材16を緊張させ、ラチェットホイ
ール20とラチェット爪21の係合によりリール11が
繰り出し方向に回転するのを防止し、ベルト案内部材1
6を緊張状態に保持する。
【0026】ここで、リールケース1に連結された安全
装置付きフック3はリールケース1に対して回転自在で
あるため、フック案内部材16にねじれがある場合、リ
ールケース1と安全装置付きフック3とを相対的に回転
させることによってフック案内部材16のねじれを取り
除くことができ、フック案内部材16の強度低下を防止
することができる。
【0027】なお、一対の構築物A間から取り外された
フック案内部材16は、リール11を巻取り方向に回転
して、そのリール11で巻取るようにする。
【0028】このとき、フック案内部材16がベルトか
ら成る場合、そのフック案内部材16をうず巻状にきれ
いに巻取ることができ、同じ長さのロープからフック案
内部材16に比較して、巻径が小さくなり、リールケー
ス1の小型化を図ることができる。
【0029】図6乃至図8は、この発明の他の実施の形
態を示す。この実施の形態においては、リール軸12に
外嵌したスリーブ28によってリール11を回転自在に
支持し、そのリール11の外側面にスペーサ29、逆転
止め用ラチェットホイール20、ピンプレート30およ
びトルク伝達用ラチェットホイール31を取付け、上記
リール軸12に対して回り止めされたトルク伝達板32
にトルク伝達用ラチェットホイール31の内周に形成さ
れた鋸歯状の歯31aに対して係合可能な爪33を揺動
自在に支持し、その爪33が歯31aと係合する方向に
爪33をスプリング34で付勢し、リール軸12の巻取
り方向の回転を爪33からトルク伝達用ラチェットホイ
ール31を介してリール11に伝えるようにしている。
【0030】また、ピン22を中心として揺動自在に支
持された操作アーム27の先端部にピン35を介してラ
チェット爪21を揺動自在に取付け、上記ピン35に支
持されたスプリング36によりラチェット爪21を逆転
止め用ラチェットホイール20の外周に向けて付勢し、
上記ラチェット爪21に設けたピン37を操作アーム2
7の先端部に形成された長孔38に挿入してラチェット
爪21の揺動量を制限している。
【0031】さらに、操作アーム27の後端部にロック
アーム39を揺動自在に取付け、そのロックアーム39
の先端部にリールケース1の外周囲に設けられたグリッ
プバー26と係合可能な係合凹部40を取付け、その係
合凹部40がグリップバー26と係合する方向に操作ア
ーム27をスプリング41で付勢している。
【0032】他の構成は、先に述べた図1乃至図4のも
のと同一であるため、同一部品に同一符号を付して説明
を省略する。
【0033】上記実施の形態においては、ロックアーム
39の係合凹部40とグリップバー26の係合によって
操作アーム27をラチェット爪21が逆転止め用ラチェ
ットホイール20と係合する状態にロック保持すること
ができるため、フック案内部材16を緊張させた状態に
おいて操作アーム27が誤って回り止め解除方向に揺動
されるのを防止することができ、安全性の向上を図るこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、フ
ック案内部材が巻取られたリールを巻取り方向に回転さ
せることができるため、フック案内部材の緊張力を調整
することができ、フック案内部材を高張力状態で張設す
ることができる。また、リールは、ラチェットホイール
とラチェット爪の係合によって繰り出し方向に回転する
のが防止されるため、フック案内部材を緊張状態に確実
に保持することができる。
【0035】さらに、ゼンマイばねでリールの巻取り方
向の弾力を付与した従来のものに比較して、上記ゼンマ
イばねを不要にし得る分、リールケースの小型化を図る
ことができ、取扱いが容易である。フック案内部材とし
てベルトを用いると、ロープから成るフック案内部材に
比較してリールケースのさらに小型化を図ることができ
る。
【0036】また、ラチェット爪が逆転止め用ラチェッ
トホイールの外周に圧接される状態で操作アームの回り
止め解除方向の揺動を防止するロック手段を設けたこと
により、フック案内部材を緊張状態に確実に保持するこ
とができ、安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る高所作業用安全器具の正面図
【図2】同上のリールケースを示す斜視図
【図3】同上のリールケースの断面図
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図
【図5】同上の使用状態を示す正面図
【図6】この発明の他の実施の形態を示す断面図
【図7】図6のVII −VII 線に沿った断面図
【図8】図6の正面図
【符号の説明】
1 リールケース 4 引出し口 11 リール 12 リール軸 15 係合部 16 フック案内部材 19 安全装置付きフック 20 ラチェットホイール 21 ラチェット爪 23 スプリング 24 窓 26 グリップバー 27 操作アーム 36 スプリング 39 ロックアーム 40 係合凹部 41 スプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リールケースに安全装置付きフックを連
    結し、リールケースの内部に組込まれたリールを回転自
    在に支持し、そのリールに巻取られた可とう性を有する
    フック案内部材の先端部をリールケースに形成された引
    出し口から外部に引出して先端に安全装置付きフックを
    連結し、上記リールに設けられたリール軸のリールケー
    スの側板を貫通する一端部に操作ハンドルに対する係合
    部を設け、リール軸にはラチェットホイールを固定し、
    そのラチェットホイールの外周の歯に対して係脱し、係
    合状態においてリールのフック案内部材の繰り出し方向
    の回転を阻止するラチェット爪を先端に有する操作アー
    ムの中途をリールケースで揺動自在に支持し、そのラチ
    ェット爪がラチェットホイールと係合する方向に操作ア
    ームをスプリングで付勢し、その操作アームの後端部を
    リールケースに設けられた窓から外部に位置させた構成
    から成る高所作業用安全器具。
  2. 【請求項2】 前記リールケースに連結された安全装置
    付きフックを回転自在に連結した請求項1に記載の高所
    作業用安全器具。
  3. 【請求項3】 前記フック案内部材がベルトから成る請
    求項1又は2に記載の高所作業用安全器具。
  4. 【請求項4】 前記ラチェット爪を操作アームの先端部
    に揺動自在に取付け、そのラチェット爪がラチェットホ
    イールと係合する方向にラチェット爪をスプリングで付
    勢し、上記ラチェット爪がラチェットホイールの外周に
    圧接する位置において操作アームの回り止め解除方向の
    揺動を阻止するロック手段を設けた請求項1乃至3のい
    ずれか1つに記載の高所作業用安全器具。
  5. 【請求項5】 前記ロック手段が、操作アームの後端部
    にロックアームを揺動自在に取付け、そのロックアーム
    の先端部にリールケースの外周囲に設けられたグリップ
    バーと係合可能な係合凹部を設け、その係合凹部がグリ
    ップバーと係合する方向にロックアームをスプリングで
    付勢した構成から成る請求項4に記載の高所作業用安全
    器具。
JP17109096A 1996-07-01 1996-07-01 高所作業用安全器具 Pending JPH1015092A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004358119A (ja) * 2003-06-09 2004-12-24 Taiyo Seiki Kogyo Kk 親綱張設用係止具
CN102946947A (zh) * 2010-06-23 2013-02-27 3M创新有限公司 预先组装且预先施加有扭矩的摩擦制动器以及制造包含这种摩擦制动器的安全装置的方法
KR200469816Y1 (ko) * 2011-12-29 2013-11-12 주식회사 명성 베일러용 네트장치에서의 래치구조
KR20190088631A (ko) * 2018-01-19 2019-07-29 최명수 비계용 생명줄 걸이 와이어 장치
KR102055376B1 (ko) * 2018-08-03 2019-12-12 가톨릭관동대학교산학협력단 릴 타입 제동 안전벨트
CN114876224A (zh) * 2021-02-05 2022-08-09 贝加工业有限公司 临时水平生命线装置

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