JP2015085451A - ロボット - Google Patents

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大輔 桐原
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Abstract

【課題】小型で、組立性がよく、電気的な接続信頼性の高い回動部の配線構造を備えたロボットを提供する。【解決手段】第1部材としてのジョイント79と、ジョイント79に対して屈伸する第3番目の一の回動軸95回りに回動する第2部材としてのリンク80と、を含むロボットであって、第3番目の一の回動軸95と略直交する方向に第1面61aを向けてジョイント79に設置され、第1面61aにフラットケーブルとしてのFPC68の一端と接続される接続部としてのコネクター67が設けられた配線基板61と、リンク80第2部材に設けられ、FPC68の他端側が第3番目の一の回動軸95と略平行する回動軸Pw回りに巻回されたリール68wと、を備え、FPC68は、第1面61aに対して略垂直に接続されることを特徴とするロボット。【選択図】図3

Description

この発明は、ロボットに関するものである。
従来より、工場等の製造現場における工業製品の組み立て工程、あるいは溶接工程等の作業において、自動化や省力化のために産業用のロボットが広く用いられている。そして近年は、工業製品の小型化や高機能化に対応するために作業工程が複雑化しているのに伴って、ロボットのアームを構成する複数の部材が関節駆動軸(回動軸)により相対回動するように組み合わされた多関節アームを有する多軸制御のロボットの需要が増えてきている。例えば特許文献1には、基体(胴体)の左右両側に6軸の多関節アームが連結された双腕ロボットが開示されている。こうした6軸の多関節アームにおいては、人の腕の動きと同じような動きを実現すべく、例えば、部材としての肩部、上腕部、前腕部、および手首部で構成されている。このような多関節アームの手首部となる部材の先端側には、ロボットが行う所定の作業を実行するロボットハンドなどのエンドエフェクターが取り付けられる。
このようなロボットでは、連結された隣り合う部材やエンドエフェクターなどの駆動源をなすモーターに電源を供給したり、モーターとロボット制御部との間で制御用信号を送受したりするケーブルが配線される。この場合の配線方式として、ケーブルをベースやアームの内部に通す内部配線方式と、ロボットの外面に沿って配線する外部配線方式とがあり、近年のロボットの小型化の要求に対しては内部配線方式が有利とされている。ロボットの内部配線方式による配線においては、回動する関節部分で、相対回動する隣り合う部材(基体とアーム、アームとアーム、アームと手首部、など)の相対回動を阻害しないような配線構造とする必要がある。
例えば特許文献2に、相対回動する第1部材と第2部材とをフラットケーブルを用いて配線する配線構造が紹介されている。具体的には、フラットケーブルの一端は第1部材に設けられた接続部としての第1コネクターに接続され、第2部材に設けられフラットケーブルの他端側が捲回されたリールを介してフラットケーブルの他端が第2部材に設けられた第2コネクターに接続されている。このように、第1コネクターと第2コネクターとに両端が接続されたフラットケーブルは、そのフラットケーブルが捲回されたリール部分で、第1部材と第2部材との相対回動に追従して巻き送り方向または巻き戻し方向に動くことにより、特に巻き戻し方向に動いたときに配線に加わる引っ張り力が吸収されて、配線の断線や早期の劣化などの不具合を回避することができる。
特開2008−188699号公報 特開2003−230223号公報
しかしながら、特許文献2に記載の内部配線構造では、第1コネクターおよび第2コネクターが、フラットケーブルの差込み方向を略平行に対峙させて配置されている。このため、第1コネクターおよび第2コネクターそれぞれのフラットケーブルとの接続部において、フラットケーブルに引っ張り方向の力が生じると、フラットケーブルがコネクターから抜ける方向の力が加わることになるため、フラットケーブルの接続部の緩みや抜けによる接続不良を惹き起こす虞があるという課題があった。
また、特許文献2に記載の内部配線構造において、フラットケーブルを複数重ねて配線を施す構成とした場合に、第1コネクター側および第2コネクター側のそれぞれにおいて、複数のコネクターを並設させるスペースが広く必要になってしまうので、ロボットの小型化に不利になるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るロボットは、第1部材と、前記第1部材に対して一の回動軸回りに回動する第2部材と、を含むロボットであって、前記第1部材に設けられ、フラットケーブルの一端と接続される接続部が配置された配線基板を備え、前記フラットケーブルの他端は前記第2部材に固定され、前記フラットケーブルの一端に張力が作用しているときに前記フラットケーブルの他端に作用する張力方向は、前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向と異なることを特徴とする。
本適用例によれば、第1部材に配置された接続部におけるフラットケーブルの一端の挿入方向が、フラットケーブルの他端に作用する張力方向と同じ方向である場合に比して、第1の部材と第2の部材との相対的な回動によりフラットケーブルの他端側に張力が発生したときに、フラットケーブルの一端が接続部から抜け難くなる。したがって、第1部材と第2部材との相対的な回動に対して接続信頼性の高い配線構造を有するロボットを提供することができる。
[適用例2]上記適用例に係るロボットにおいて、前記接続部は、前記配線基板の前記一の回動軸と略直交する面である第1面に設けられ、前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向は、前記第1面に平行な方向と異なることを特徴とする。
本適用例において、第1の面に平行な方向とは、一の回動軸と略直交する略直交する方向であり、即ち、第1部材と第2部材との一の回動軸回りの相対回動において、フラットケーブルの他端に張力が発生したときの張力方向と同じ方向である。本適用例によれば、接続部におけるフラットケーブルの挿入方向は、上記した第1面に平行な方向とは異なる方向になっているので、接続部においてフラットケーブルが抜け難くくなる。したがって、信頼性の高い配線構造を有するロボットを提供することができる。
[適用例3]上記適用例に係るロボットにおいて、前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向は、前記第1面に略垂直な方向であることが好ましい。
本適用例における「略垂直」とは、完全に垂直(第1面に対して90°)な構成に加えて、第1面に対して85°〜95°の範囲で交差している構成を含む意味である。
本適用例によれば、接続部におけるフラットケーブルの一端の挿入方向が、第1の面に対して略直交する方向になっているので、フラットケーブルの他端の方向に張力が作用したときに、接続部に接続されたフラットケーブルの一端がより抜け難くなる顕著な効果を奏する。
したがって、第1部材と第2部材とが相対的に回動する関節構造において、より信頼性の高い配線構造を提供することができる。
[適用例4]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記第1部材には、前記第1面と対向する内壁面を有する蓋体が設置され、前記内壁面は、前記接続部近傍の前記フラットケーブルと接触していることが好ましい。
本適用例によれば、蓋体の内壁面が、フラットケーブルを接続部側に押さえる力を常に加えることになるので、フラットケーブルが接続部からより抜けにくくなる効果を奏する。
[適用例5]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記フラットケーブルは、前記接続部と前記リールとの間に複数重ねて設置され、前記接続部は、前記フラットケーブルの前記接続部への延長方向に該接続部の長手方向を直交させて並べて配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、接続部においてフラットケーブルが基板の第1面と平行に接続される構成よりも、省スペースで複数の接続部を設置することができるとともに、フラットケーブルを接続部に接続するときに、隣り合う接続部の干渉が抑えられて作業性がよい。したがって、小型で、組立作業の効率がよいロボットを提供することができる。
[適用例6]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記第1面を平面視したときに前記リールの回動中心軸と前記接続部の中心とが一直線上にあることが好ましい。
本適用例によれば、フラットケーブルに不要な屈曲などの変形をさせることなく、より省スペースで、複数のフラットケーブルを用いた第1部材および第2部材に係る配線構造を実現することができる。
[適用例7]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記フラットケーブルの前記接続部に接続される接続端子部側に、前記フラットケーブルよりも硬い補強部材が設けられていることが好ましい。
本適用例によれば、フラットケーブルの接続部の剛性が増すことにより接続作業がし易く、また、接続信頼性を向上させることができるとともに、接続部におけるフラットケーブルの補強部材近傍を蓋体により抑えられるので、フラットケーブルへのストレスを軽減しながらフラットケーブルを接続部側に保持することができる。
[適用例8]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記接続部は、前記フラットケーブルを挿入後にその挿入方向に押し込むことにより前記フラットケーブルをロックするロックレバーを有し、前記内壁面が前記ロックレバーに接触していることを特徴とする。
本適用例によれば、フラットケーブルをロックした状態のロックレバーを蓋体により保持するので、接続部におけるフラットケーブルの接続信頼性をさらに向上させる効果を奏する。
[適用例9]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記内壁面は、前記第1面側に突出する凸部を含む凹凸を有し、前記凸部が、前記補強部材および/または前記ロックレバーに接触していることを特徴とする。
本適用例によれば、蓋体の内壁面に設けられた凹凸のうち、凸部で補強部材またはロックレバーを押え、凹部でフラットケーブルを押えることができるので、蓋体によるフラットケーブル押え構造において、フラットケーブルに加わるストレスを抑えつつ、接続部の接続信頼性を向上させることができる。
[適用例10]上記適用例に記載のロボットにおいて、複数の前記フラットケーブルは、少なくとも電力線用のものと信号線用のものとを含み、前記電力線用のフラットケーブルが、前記信号線用のフラットケーブルよりも前記配線基板から離れる方向に重ねられているとともに、前記電力線用のフラットケーブルと前記信号線用のフラットケーブルとの間に前記フラットケーブルに近似な形状の絶縁部材またはシールド部材が配置されていることが好ましい。
本適用例によれば、配線基板に形成された他の電子回路や信号線に対して、電力線から発生する熱や電子線が及ぼす電気的な干渉などの悪影響を抑制することができる。
[適用例11]本適用例に記載のロボットは、基体と、複数の部材を含み、隣り合う前記部材同士が相対的に回動する関節機構により連結された多関節アームと、を有し、前記多関節アームは、前記基体の表面と交差する肩軸回りに回動するように連結され、隣り合う前記部材同士が、前記肩軸と交差する一の回動軸、または、前記一の回動軸と略直交する2の回動軸のいずれかの軸回りに回動するように連結され、前記一の回動軸は、前記基体から順に第1番目の一の回動軸〜第n番目の一の回動軸(nは3以上の整数)を有するロボットであって、前記部材は、第1部材と、前記第1部材に対して前記第n番目の一の回動軸回りに回動する第2部材と、を有し、前記第1部材に設けられ、フラットケーブルの一端と接続される接続部が配置された配線基板を備え、前記フラットケーブルの他端は前記第2部材に固定され、前記フラットケーブルの一端に張力が作用しているときに前記フラットケーブルの他端に作用する張力方向は、前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向と異なることを特徴とする。
本適用例によれば、多関節アームを有するロボットの小型化を図るうえで、特に支配的な要素となる手首部(第2部材)と、その手首部の基体側に連結される部材(第1部材)との関節構造において、第1の部材と第2の部材との相対的な回動によりフラットケーブルの他端側に張力が発生したときに、フラットケーブルの一端が接続部から抜け難くい配線構造を提供することができる。したがって、小型で、信頼性の高い多軸型のロボットを提供することができる。
[適用例12]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記接続部は、前記配線基板の前記一の回動軸と略直交する面である第1面に設けられ、前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向は、前記第1面に対して平行な方向と異なる方向であることを特徴とする。
本適用例によれば、多関節アームを有するロボットの小型化に対して支配的な要素となる手首部の関節構造において、フラットケーブルの他端に張力が発生したときの張力方向と同じ方向である「第1面に平行な方向」とは異なる方向を、接続部におけるフラットケーブルの一端の挿入方向としている。したがって、接続部においてフラットケーブルが抜け難くくなるので、信頼性の高い配線構造を有する多軸型ロボットの提供に寄与することができる。
[適用例13]本適用例に記載のロボットは、基体と、複数の部材を含み、隣り合う前記部材同士が相対的に回動する関節機構により連結された多関節アームと、を有し、前記多関節アームは、前記基体の表面と交差する肩軸回りに回動するように連結され、隣り合う前記部材同士が、前記肩軸と略平行する二の回動、または、前記二の回動と略直交する一の回動軸のいずれかの回動軸回りに回動可能に連結され、前記一の回動軸は、前記基体から順に第1番目の一の回動軸〜第n番目の一の回動軸を有するロボットであって、前記部材は、第1部材と、前記第1部材に対して前記第n番目の一の回動軸回りに回動する第2部材と、を有し、前記第n番目の一の回動軸と直交する方向に第1面を向けて前記第1部材に設置され、フラットケーブルの一端と接続される接続部が前記第1面に設けられた配線基板と、前記第2部材に設けられ、前記フラットケーブルの他端側が巻回されたリールと、を含み、前記フラットケーブルは、前記第1面に対して略垂直に接続されることを特徴とする。
本適用例によれば、多関節アームを有するロボットの小型化に対して支配的な要素となる手首部関節構造において、接続部におけるフラットケーブルの一端の挿入方向が第1の面に対して略直交する方向になっているので、フラットケーブルの他端の方向に張力が作用したときに、接続部に接続されたフラットケーブルの一端がより抜け難くなる顕著な効果を奏する。
したがって、第1部材と第2部材とが相対的に回動する関節構造において、より信頼性の高い配線構造を有する多軸型のロボットを提供することができる。
実施形態1に係るロボットの概略構成を模式的に示す斜視図。 実施形態1のロボットの駆動伝達部の構造を模式的に示す斜視図。 実施形態1のロボットの電装部の概略構成を模式的に示す斜視図。 (a)は、実施形態1のロボットの電装部におけるフラットケーブルとしてのFPCを示す模式平面図、(b)は(a)のB−B線模式断面図。 実施形態1のロボットの電装部の一部を図3の矢印Aの方向からみて示す部分模式図。 ロボットの電装部の変形例を示すものであり、(a)は接続部としてのコネクターのロックレバーがロックされる前の状態を示す模式側面図、(b)は(a)のC−C線模式断面図、(c)はコネクターのロックレバーがロックされた状態を示す模式側面図、(d)は(c)のC´−C´線模式断面図、(e)は(c)の状態において蓋体が取り付けられた状態を示す一部模式図。
以下、本発明に係るロボットの一実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大又は縮小して表示している。
(実施形態1)
まず、本実施形態1に係るロボットの概略構成について説明する。図1は、実施形態1に係るロボットの概略構成を模式的に示す斜視図である。なお、実施形態における「回動」とは、正転及び逆転を意味する。
図1に示すロボット10は、基本的な駆動軸である回動軸を6つ有する6軸の垂直型多関節ロボットであり、人間の腕の構造を模して高さ方向(Z軸)に複数のアーム部材としてのリンク(腕木)が複数のアーム部材としてのジョイント(関節、継手)によって直列に接続された構成であるため、自由度が高く複雑な作業を行うことが可能である。
ロボット10は、基体としての基底部70および本体部71と、制御部72と、部材としてのジョイント73、リンク74、ジョイント75、リンク76、ジョイント77、リンク78、ジョイント79、リンク80、およびエンドエフェクター(不図示)が取り付けられるリンク81を有し、隣り合うリンクおよび/またはジョイント同士が関節機構により回動可能に連結された多関節アームと、を有している。
基底部70は、ロボット10の台座であり、工場内の作業スペースの床や、作業台などの平面に複数本のボルト(ネジ)によって強固に固定される。なお、固定場所は、水平面(X軸及びY軸を含む面)に限定するものではなく、ロボット10の重量、及び振動に耐え得る強度があれば、移動可能な台車上や、壁面、天井、あるいは後述するようなロボットユニットに設けられたアーム連結部などであっても良い。
制御部72には、図示はしないが、ロボット10を操作するための操作パネルに加えて、動作プログラムを入力するためのRS232Cや、USB(Universal Serial Bus)などのインターフェイス端子が設けられている。または、無線LAN(Local Area Network)端末や、赤外線送受信機などのインターフェイス装置を備えた構成であっても良い。
なお、制御部72は、ロボット本体とは別体に設けられていても良い。
本体部71の上には、ジョイント73、リンク74が、この順番に配置されている。
まず、ロボット10のジョイント73からリンク80までの多関節アーム構造(腕から手まで)は、本体部71をZ軸方向に貫く肩軸91を中心にして水平方向に旋回する。即ち、ジョイント73は、本体部71の多関節アームが連結される表面に対して交差する回転軸のことをいい、本実施形態では、本体部71の表面に対して略直交する回転軸になっている。
また、エンドエフェクターが取り付けられるリンク81が、多関節アーム構造における一端(末端)であり、本体部71(基底部70側)に取り付けられたジョイント73がロボットアーム構造における他端(根元)に相当する。なお、以降の説明において、ロボットアーム構造におけるリンク81に近い側を「末端側」、基底部70に近い側を「根元側」という表現も用いる。
また、本体部71には、ロボットアーム構造を回転駆動するためのモーター、および複数のギヤを含む減速機構などが組み込まれている。また、以降説明する各回動軸の近傍にも、該当するリンクやエンドエフェクターを駆動するためのモーター、および減速機構などが組み込まれている。
ジョイント73の末端側に延在するように配置されたリンク74の末端側には、ジョイント75が組み合わされている。ジョイント75は、肩軸91と略直交する一の回動軸であって、リンク74をX軸方向に貫く第1番目の一の回動軸92を中心にして回動するように駆動される。第1番目の一の回動軸92は、リンク74の末端側に位置している。ここで、「略直交」とは、完全に直交する構成に加えて、10°以内の範囲で交差している構成を含むものと定義する。
なお、本実施形態1の多関節アームにおいて、第1番目の一の回動軸92と略平行な一の回動軸は、本体側から順に第1〜第n番目の一の回動軸と、追番にて名称を付す。ここで、「略平行」とは、完全に平行である構成に加えて、10°以内の範囲で交差している構成を含むものと定義する。
また、回動軸の延在方向は、ロボット10が動作すると変化する(例えば、肩軸91を中心に旋回した場合)ため、図1に示す多関節アームの態様を初期状態と定義し、この初期状態に設置された状態を前提として説明する。
リンク76は、ジョイント75の末端側に延在するように配置されている。
リンク76の末端側にはジョイント77が組み合わされており、さらにこのジョイント77の末端側にはリンク78が組み付けられている。リンク78は、ジョイント77の末端側に延在するように配置されている。リンク78が組み付けられたジョイント77は、リンク76の末端側をX軸方向に貫く第2番目の一の回動軸93を中心にして駆動される。
そして、リンク78の末端側には、駆動伝達部50と電装部60とを有するジョイント79が組み合わされている。ジョイント79は、一の回動軸と略直交する2の回動軸94であってリンク78の末端側をY軸方向に貫く二の回動軸94を中心にしてジョイント79がリンク78に対して捻れ方向に回動するように駆動される。
また、ジョイント79の末端側には、リンク80が組み合わされており、このリンク80は、ジョイント79の末端側をX軸方向に貫く第3番目の一の回動軸95を中心にして駆動される。
上記したように、本実施形態のロボット10の多関節アームの一の回動軸は、基体としての本体部71から順に、第1番目の一の回動軸92、第2番目の一の回動軸93、および第3番目の一の回動軸95を有している。即ち、本発明の請求項6にある第n番目の一の回動軸は、第3番目の一の回動軸95のことを指している。したがって、第3番目の一の回動軸95回りに回動するように連結された部材としてのジョイント79およびリンク80のうち、ジョイント79は請求項にある第1部材のことを指し、リンク80は、請求項にある第2部材のことを指す。
リンク80の末端側には、このリンク80に延在するようにリンク81が配置されている。リンク81は、リンク80の末端側をリンク80からリンク81の延在方向に沿うY軸方向、即ち、円柱状をなしたリンク81の略中心を貫く二の回動軸96を中心にしてリンク81がリンク80に対して捻れ方向に回動するように駆動される。
上述したように、多関節アームの末端側には、ロボット10が行う所定の作業を実行する機構としてのエンドエフェクターが組み合わされる(不図示)。エンドエフェクターは、ロボット10の用途により種々の形態のものを用いることができる。例えば、製造物の部品などを把持するロボットハンドなどの把持機構や、半田付けや溶接のような加工を行うツールをリンク81の末端側に取り付けることにより、種々の作業を実施するロボット10として用いることができる。
次に、本実施形態のロボット10の多関節アームにおいて、最末端側の一の回動軸である第3番目の一の回動軸95の関節駆動機構である駆動伝達部50について、図面に沿って説明する。図2は、ロボット10の第1部材としてのジョイント79に対して第2部材としてのリンク80を第3番目の一の回動軸95回りに回動させる駆動伝達部50の構造を模式的に示す斜視図である。なお、図2では、駆動伝達部50以外の部材を一部省略するとともに、ジョイント79内部の駆動伝達部50の構造を説明する便宜上、一部を透視して示す。
上記したように、複数のリンクやジョイントなどのアーム部材が、二の回動および一の回動軸により連結された複数の関節駆動機構を有するロボット10の多関節アームにおいて、最末端側の一の回動軸である第3番目の一の回動軸95を回動軸とした関節駆動機構としての駆動伝達部50はジョイント79に設置されている(図1を参照)。更に詳細には、駆動伝達部50は、ジョイント79の第3番目の一の回動軸95と略直交する方向の側面のうちの一方の側面に配置されている。なお、本実施形態において「略直交」とは、完全に直交する構成に加えて、10°以内の範囲で交差している構成を含む意味である。
その第3番目の一の回動軸95を含む駆動伝達部50の詳細を示す図2において、ジョイント79には、第3番目の一の回動軸95を回動軸として回動する従動輪としての従動プーリー86と、第3番目の一の回動軸95の駆動回転源としてのモーター80Mと、そのモーター80Mにより第3番目の一の回動軸95と同じ回動軸回りに回動する駆動軸97と、駆動軸97を介してモーター80Mにより回動する駆動輪としての駆動プーリー85とを有している。また、モーター80M近傍には、回転位置検出部80Dが設けられるが、設ける位置は図示された位置以外でもよい。回転位置検出部80Dは、ユニット構造を使用してもよいし、モジュール構造を使用してもよい。
そして、駆動プーリー85と従動プーリー86とは無縁の動力伝達索条としてのタイミングベルト87を介して連結されている。また、駆動プーリー85と従動プーリー86との間には、タイミングベルト87のテンションを調整するためにタイミングベルト87の動きに従って回動可能に接触させたプーリーを有するアイドラー88が配置されている。
以上、説明した構成の第1部材としてのジョイント79に備わる駆動伝達部50によれば、第3番目の一の回動軸95に駆動用回転源としてのモーターを直接接続する構造よりも、第3番目の一の回動軸95を設置するアーム部材としてのジョイント79の小型化が図れる。具体的には、第3番目の一の回動軸95の軸方向にモーターが配置されることによる多関節アームの延伸方向と直交するアーム幅方向へのジョイント79の幅の増大が抑えられる。
次に、第1部材としてのジョイント79と、第2部材としてのリンク80との配線構造を含むジョイント79の電装部60について説明する。図3は、ロボット10の電装部60の概略構成を模式的に示す斜視図である。なお、図3では、電装部60以外の部材を一部省略するとともに、ジョイント79およびリンク80の内部の配線構造を説明する便宜上、一部を透視して示している。また、図4(a)は、電装部60における配線構造に用いるフラットケーブルとしてのFPCを示す模式平面図であり、図4(b)は、図4(a)のB−B線模式断面図である。
図3において、電装部60は、上記した駆動伝達部50が設置されたジョイト79の一方の側面の反対側の側面(他方の側面)に配置されている。電装部60は、配線基板61と、その配線基板61を介して、第3番目の一の回動軸95(図1を参照)の末端側のリンク80およびそれに取り付けられるエンドエフェクター(図示せず)などの駆動源をなすモーターに電源を供給したり、モーターとロボット制御部との間で制御用信号を送受したりするために配線されるフラットケーブルとしてのFPC(Flexible Printed Circuits)68とを含む。
絶縁性の基材に回路配線が形成された配線基板61の第1面61aには、駆動回路などを構成する種々の電子部品63や、FPC68の一端側が接続される接続部としてのコネクター67が実装されている。本実施形態では、複数のFPC68が重ねて配線される構成となっており、配線基板61にはこれと対応する複数のコネクター67が実装されている。
図4(a)、図4(b)に示すように、FPC68は、例えばポリイミドなどの可撓性を有する絶縁性の基材64の一面に、金属の配線パターン65が形成されている。配線パターン65が形成された基材64の一面の一部には絶縁性の樹脂からなる絶縁膜66が積層されている。絶縁膜66が無いFPC68の一端側が、配線基板61のコネクター67との接続部分となる。同様に、FPC68の他端側(図示せず)にも絶縁膜66が無い接続部分が形成されている。FPC68の一端側の接続部分において、基材64の配線パターン65形成面の反対の面には、基材64よりも硬い補強部材としての補強板69が設けられている。補強板69は絶縁性の樹脂材料からなり、例えばPET(Polyethylene Terephtalate)などを用いて形成したものであってもよいし、基材64よりも厚い基材64と同じ材料を用いて形成したものであってもよい。これと同様に、FPC68の他端側の接続部分にも補強板69が設けられている(図示省略)。
FPC68は、フラットケーブルに類するもののなかで特に可撓性に富み、また、薄いので、電装部60の実装構造の薄型化・小型化に効果を奏する。また、屈曲させやすいことから配線の引き回し経路の自由度が高く、後述するリール68wの形成がし易いので、ロボット10の各部材の配線材料として好適である。
以下、第1部材としてのジョイント79と第2部材としてのリンク80との複数のFPC68による配線経路や、各FPC68に対応するコネクター67の設置方向などについて詳細に説明する。
図3に示す第1部材としてのジョイント79の電装部60において、配線基板61は、第2部材としてのリンク80との第3番目の一の回動軸95と略直交する方向に第1面61aを向けて配置されている。配線基板61の第1面61aに実装された複数のコネクター67は、FPC68が第1面61aと直交する方向から挿入される向きに接続口を向けて実装されている。コネクター67に一端が接続されたFPC68は、図示を省略した蓋体としてのカバー(図5におけるカバー99)によりリンク80側との連結部である第3番目の一の回動軸95の方向に折り曲げられた他端を真っ直ぐ延ばして配置されたのち、第3番目の一の回動軸95近傍で再び折り曲げられてリンク80に引き出されている。そして、リンク80に引き出されたFPC68の他端側には、第3番目の一の回動軸95と略平行な回動軸回りに巻回されたリール68wが形成されている。このFPC68のリール68wにより、ジョイント79とリンク80との第3番目の一の回動軸95回りの相対回動に伴うFPC68の長さ方向の往復移動が吸収され、相対回動を阻害しない配線構造が実現できる。
本実施形態では、FPC68を第3番目の一の回動軸95を回動軸線Pwとして巻回させたリール68wが形成され、そのリール68wから回動軸線Pwに沿って引き出されたFPC68の一端側が配線基板61のコネクター67に接続されている。さらに詳細には、リール68wとコネクター67との間で複数のFPC68が複数重ねて配置された配線構造において、リール68wからコネクター67への延長方向にコネクター67の長手方向を略直交させて並べて配置されている。本実施形態では、電装部60の配線基板61の第1面61aを平面視したときに、各コネクター67の第1面61aと略垂直な仮想の中心線Pa,Pb,Pc,Pdと回動軸Pwとが一直線上に配置されている。
本実施形態によれば、リール68wから引き回されたFPC68が、配線基板61の第1面61aに対して略垂直に接続されるようにコネクター67が配置されている。これにより、ジョイント79と、そのジョイント79に対して第3番目の一の回動軸95回りに回動するリンク80とのFPC68を介した配線構造において、コネクター67のFPC68の接続部分では、ジョイント79に対するリンク80の回動に伴ってFPC68が引っ張られる方向と略直交する方向にFPC68が接続される。換言すれば、コネクター67に接続されたFPC68の一端側に張力が作用しているときに、FPC68のリール68w側(他端側)に作用する張力方向は、コネクター67におけるFPC68の一端側の挿入方向、即ち、配線基板61の第1面61aと平行な方向とは異なる垂直な方向になっている。したがって、ジョイント79とリンク80との相対的な回動に対して、コネクター67の接続部分においてFPC68がより抜け難くくなるので、信頼性の高い配線構造を有するロボット10を提供することができる。
しかも、本実施形態では、配線基板61の第1面61aにおいて、各コネクター67の第1面61aと略垂直な仮想の中心線Pa,Pb,Pc,Pdと回動軸Pw(第3番目の一の回動軸95)とが一直線上に配置されている。
この構成によれば、コネクター67のFPC68との接続部分において、FPC68が第1面61aと平行に接続される構成とした場合に比して、省スペースで複数のコネクター67を設置することができるとともに、FPC68を各コネクター67に接続するときに、隣り合うコネクター67の干渉が抑えられて作業性がよいという効果が得られる。したがって、小型で、組立作業の効率がよいロボット10を提供することができる。
以上、配線基板61やコネクター67、あるいはFPC68などの電装部60の内部の構成について説明したが、以下、第1部材としてのジョイント79の外装部品である蓋体としてのカバー99を含めた構成について図面に沿って説明する。図5は、実施形態1のロボット10の電装部の一部を図3の矢印Aの方向からみて示す部分模式図である。
図5に示す電装部60において、配線基板61やFPC68などにより構成されたジョイント79の電装部60には、カバー99が、配線基板61の第1面61aに内壁面99aを対向させて設けられている。
配線基板61の第1面61a上に並設された複数のコネクター67に、補強板69が設けられた一端側の接続部分が挿入・固定されたFPC68は、カバー99の内壁面99aに接触してリール68wの方向に屈曲されている。このFPC68の屈曲部では、カバー99の内壁面99aが、FPC68をコネクター67の挿入方向(接続方向)側に押える力を常に加えている。これにより、FPC68がコネクター67から抜けにくくする効果を奏し、FPC68による配線構造の接続信頼性が保持される。
また、本実施形態では、FPC68のコネクター67に挿入される一端側に補強板69が設けられているので、カバー99の内壁面99aによりFPC68の補強板69設置部分で折り曲げるようにFPC68を押えることにより、FPC68の配線パターン65に加わるストレスを軽減しながらFPC68をコネクター67から抜けない方向に保持することができる。
なお、図5に示した態様よりも、カバー99の内壁面99aによってFPC68の補強板69部分を変形させるように押える構成としてもよく、内壁面99aが補強板69に接触するようにカバー99を配置する構成としてもよい。
また、図5において、4つのコネクター67のそれぞれにはFPC68a〜68dが挿入・固定されている。これらのFPC68a〜68dは、カバー99の内壁面99aにより規制されてリール68w側(リンク80側)に折り曲げられた後に、配線基板61側から順にFPC68a、FPC68b、FPC68c、FPC68dが重ねられている。
ここで、最も配線基板61側にあるFPC68aは信号線用の配線部材であり、配線基板61から離れる方向に重なるFPC68dとFPC68cとが電力線用の配線部材である。また、信号線用のFPC68aと、電力線用のFPC68c,68dとの間に配置されたFPC68bは金属層を含むシールド部材であり、コネクター67を介してグランドに接地されている。このように、電力線用のFPC68c,68dを、信号線用のFPC68aよりも配線基板61から離れる方向に配置して重ねるとともに、電力線用のFPC68c,68dと信号線用のFPC68aとの間に接地されたシールド部材からなるFPC68bを配置して重ねることにより、配線基板61に形成された他の電子回路や信号線用のFPC68aに対して、電力線から発生する熱や電子線が及ぼす電気的な干渉などの悪影響を抑制することができる。
なお、電力線用のFPC68c,68dと信号線用のFPC68aとの間にシールド部材からなるFPC68bを配置する構成に限らず、熱や電力線の遮蔽効果を有する絶縁性の部材を配置する構成としてもよい。この場合、絶縁性の部材をコネクター67に挿入する必要はない。
(変形例)
図6は、ロボットの電装部の変形例を示すものであり、図6(a)はコネクターのロックレバーがロックされる前の状態を示す模式側面図、図6(b)は図6(a)のC−C線模式断面図、図6(c)はコネクターのロックレバーがロックされた状態を示す模式側面図、図6(d)は図6(c)のD−D線模式断面図、図6(e)は図6(c)の状態において蓋体が取り付けられた状態を示す一部模式図である。
図6において、本変形例のコネクター67は、接続部分が挿入されたFPC68をロックするロック機構を備えている。図6(a)、図6(b)に示すように、コネクター67にFPC68の接続部分を挿入した状態で、ロックレバー59を配線基板61側に押し込むと、図6(c),図6(d)に示すように、ロックレバー59の押圧部59RがFPC68を補強板69側から押えた状態でロックされ、FPC68がコネクター67に接続された状態で強固に保持される。
さらに、図6(e)に示すように、本変形例では、内壁面に凸部99a´と凹部99b´が形成されたカバー99´を用いて、カバー99´の凸部99a´により、FPC68を接続状態でロックしたコネクター67のロックレバー59を押える構成とした。
これにより、FPC68を接続状態でロックしたロックレバー59が、カバー99´の凸部99a´により保持されるので、コネクター67とFPC68とによる電装部60´の配線構造の接続信頼性をより高く保持させることができる。
なお、図6(e)では、さらにカバー99´の凹部99b´によりFPC68の屈曲部を押える構成として、FPC68がコネクター67からより抜け難くなる構成とした。
この構成に限らず、カバー99´の凹部99b´にFPC68が接触しない構成としてもよい。このような構成によれば、FPC68に加わるストレスを軽減しながら、カバー99´の凸部99a´でロックレバー59を押えることによる接続信頼性を図ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、コネクター67のFPC68の接続部分では、ジョイント79に対するリンク80の回動に伴ってFPC68が引っ張られる方向と略直交する方向にFPC68が接続されるように、配線基板61の第1面61a(第3番目の一の回動軸95と略直交する面)に対してFPCの他端が略垂直に挿入されるようにした。
これに限らず、コネクター67に接続されたFPC68の一端側に張力が作用しているときに、FPC68のリール68w側(他端側)に作用する張力方向は、コネクター67におけるFPC68の一端側の挿入方向、即ち、配線基板61の第1面61aと平行な方向とは異なる方向となるようにすればよい。
また、上記実施形態では、配線部材であるフラットケーブルとしてFPC68を用いた構成を説明したが、これに限らない。例えば、一般にフラットケーブルと呼ばれる、FPC68よりも厚めで硬いフラットケーブルや、ハーネスと呼ばれるような他のフラットケーブルを用いる構成としてもよい。
また、カバー99,99´の内壁面99a,99a´,99b´に弾性体からなるクッションを設ける構成としてもよい。これにより、FPC68に加わるストレスを軽減しながら、カバー99,99´によるFPC68保持を行う構造を提供することができる。
また、上記変形例では、図6(e)において、ザグリ加工により凹部99b´と凸部99a´とからなる凹凸を形成したカバー99´を用いた例を説明したが、これに限らず、平板状のカバー部材に凸部となる部材を取り付けて凹凸を形成したカバーであってもよい。
10…ロボット、50…駆動伝達部、59…ロックレバー、59R…(ロックレバーの)押圧部、60…電装部、61…配線基板、61a…第1面、63…電子部品、64…基材、65…配線パターン、66…絶縁膜、67…接続部としてのコネクター、68,68a〜68d…フラットケーブルとしてのFPC、68w…リール、69…補強板、70…基底部、71…基部としての本体部、72…制御部、73,75,77…部材としてのジョイント、74,76,78,81…リンク、79…第1部材としてのジョイント、80…第2部材としてのリンク、80M…モーター、85…駆動プーリー、86…従動プーリー、87…タイミングベルト、88…アイドラー、91…肩軸、92…第1番目の一の回動軸、93…第2番目の一の回動軸、94,96…二の回動、95…第n番目の一の回動軸としての第3番目の一の回動軸、97…駆動軸、99,99´…蓋体としてのカバー、99a…内壁面、99a´…凸部、99b´…凹部。

Claims (13)

  1. 第1部材と、前記第1部材に対して一の回動軸回りに回動する第2部材と、を含むロボットであって、
    前記第1部材に設けられ、フラットケーブルの一端と接続される接続部が配置された配線基板を備え、
    前記フラットケーブルの他端は前記第2部材に固定され、
    前記フラットケーブルの一端に張力が作用しているときに前記フラットケーブルの他端に作用する張力方向は、前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向と異なることを特徴とするロボット。
  2. 請求項1に記載のロボットにおいて、
    前記接続部は、前記配線基板の前記一の回動軸と略直交する面である第1面に設けられ、
    前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向は、前記第1面に平行な方向と異なる方向であることを特徴とするロボット。
  3. 請求項1または2に記載のロボットにおいて、
    前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向は、前記第1面に略垂直な方向であることを特徴とするロボット。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のロボットにおいて、
    前記第1部材には、前記第1面と対向する内壁面を有する蓋体が設置され、
    前記内壁面は、前記接続部近傍の前記フラットケーブルと接触していることを特徴とするロボット。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のロボットにおいて、
    前記フラットケーブルは、前記接続部と前記リールとの間に複数重ねて設置され、
    前記接続部は、前記フラットケーブルの前記接続部への延長方向に該接続部の長手方向を直交させて並べて配置されていることを特徴とするロボット。
  6. 請求項5に記載のロボットにおいて、
    前記第1面を平面視したときに前記リールの回動中心軸と前記接続部の中心とが一直線上にあることを特徴とするロボット。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のロボットにおいて、
    前記フラットケーブルの前記接続部に接続される接続端子部側に、前記フラットケーブルよりも硬い補強部材が設けられていることを特徴とするロボット。
  8. 請求項4〜7のいずれか一項に記載のロボットにおいて、
    前記接続部は、前記フラットケーブルを挿入後にその挿入方向に押し込むことにより前記フラットケーブルをロックするロックレバーを有し、
    前記内壁面が前記ロックレバーに接触していることを特徴とするロボット。
  9. 請求項4〜8のいずれか一項に記載ロボットにおいて、
    前記内壁面は、前記第1面側に突出する凸部を含む凹凸を有し、前記凸部が、前記補強部材および/または前記ロックレバーに接触していることを特徴とするロボット。
  10. 請求項4〜9のいずれか一項に記載のロボットにおいて、
    複数の前記フラットケーブルは、少なくとも電力線用のものと信号線用のものとを含み、
    前記電力線用のフラットケーブルが、前記信号線用のフラットケーブルよりも前記配線基板から離れる方向に重ねられているとともに、前記電力線用のフラットケーブルと前記信号線用のフラットケーブルとの間に前記フラットケーブルに近似な形状の絶縁部材またはシールド部材が配置されていることを特徴とするロボット。
  11. 基体と、
    複数の部材を含み、隣り合う前記部材同士が相対的に回動する関節機構により連結された多関節アームと、を有し、
    前記多関節アームは、前記基体の表面と交差する肩軸回りに回動するように連結され、
    隣り合う前記部材同士が、前記肩軸と交差する一の回動軸、または、前記一の回動軸と略直交する2の回動軸のいずれかの軸回りに回動するように連結され、
    前記一の回動軸は、前記基体から順に第1番目の一の回動軸〜第n番目の一の回動軸(nは3以上の整数)を有するロボットであって、
    前記部材は、第1部材と、前記第1部材に対して前記第n番目の一の回動軸回りに回動する第2部材と、を有し、
    前記第1部材に設けられ、フラットケーブルの一端と接続される接続部が配置された配線基板を備え、
    前記フラットケーブルの他端は前記第2部材に固定され、
    前記フラットケーブルの一端に張力が作用しているときに前記フラットケーブルの他端に作用する張力方向は、前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向と異なることを特徴とするロボット。
  12. 請求項11に記載のロボットにおいて、
    前記接続部は、前記配線基板の前記一の回動軸と略直交する面である第1面に設けられ、
    前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向は、前記第1面に平行な方向と異なる方向であることを特徴とするロボット。
  13. 請求項11または12に記載のロボットにおいて、
    前記接続部における前記フラットケーブルの挿入方向は、前記第1面に略垂直な方向であることを特徴とするロボット。
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