JP2010207270A - 収納式多目的シート - Google Patents

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Abstract

【課題】体の不自由な方が使用される収納式多目的シートにおいて、シート本体に使用者が手すりに大きな力を加えた場合であっても、その力を加えたことに応じてシート本体の揺動と連動して手すりが揺動することのない収納式多目的シートを提供すること。
【解決手段】この収納式多目的シート10は、少なくともシート本体11の使用状態においては、手すり15に入力された操作力によってシート本体11が収納状態方向に揺動させられることがないように構成されると共に、手すり15と当接する手すり当接部302aが支持部21を構成するブラケット収納部211の側部に位置するように延長部302が形成されており、手すり当接部302aは手すり15とブラケット収納部211の側部において当接して手すり15の動きを規制するように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、収納式多目的シートに関する。
従来、取付ベースに対して回転軸周りに揺動可能に軸支されたシート本体を備え、使用時にはシート本体を水平にし、収納時にはこれを引き上げてシート本体の戴置面が壁と向き合うように垂直にして収納する収納式多目的シートが知られている。
下記特許文献1には、この収納式多目的シートの一例が記載されている。特許文献1に記載の収納式多目的シートには、シート上での姿勢保持、移動補助、あるいは落下防止などを目的として手すりが設けられている。この手すりは、取付ベースに固定されている壁側の手すりと、シート本体の自由端側の手すりがある。下記特許文献1記載の収納式多目的シートを設置する場合には、壁側の手すりに壁との間に握り代となる空間が必要となるために、シート本体と壁面との間に所定の距離をとる必要がある。つまり、シート本体を収納した際に、かなりの収納空間が必要となっている。
しかしながら、この収納式多目的シートは、トイレブースなどの比較的狭い空間内に設置されることが多いので、収納に要する空間は小さい方が好ましい。また、車椅子利用者が着座するシーンもあることから、ベッド本体使用時における空間使用量も小さい方が好ましい。そこで、収納式多目的シートを収納したときに必要となる空間を小さくすると共に、シート本体使用時における空間使用量も小さくすることを目的として、本出願人は下記特許文献2に記載されているような収納式多目的シートを提案した。
下記特許文献2に記載されている収納式多目的シートは、矩形のシート本体を備え、そのシート本体は、自身の第1の辺と平行に設けられた回転軸周りに揺動可能に軸支され、収納状態ではシート本体が略垂直になるとともに、壁面に対面するように収納され、使用状態ではシート本体が略水平となるものである。そして、壁側の手すりが、シート本体に対して揺動可能となるように支持されていて、これによって、収納状態では、手すりは壁面とシート本体との間で、壁面及びシート本体に近接した状態で並設されるように収納され、使用状態では、壁側の手すりの上端が、シート本体の中央側へ傾斜することで壁との間に必要で十分な握り代が確保できるように工夫されているものである。
特開2003−275255号公報 特許第3981890号公報
上記のとおり、特許文献2に記載されている収納式多目的シートによれば、壁側の手すりを、収納状態ではシート本体と近接して並設させることにより、シート本体を壁に近づけてコンパクトに収納することができるようになっている。一方で、使用状態では手すりの先端をシート本体の中央側へ傾斜させることにより、壁面と手すりとの間に十分な距離が生じるため、手すりの握り代としての空間を十分に確保できたためコンパクトな収納空間を得る為に手すりの使い勝手が犠牲にされてしまうという問題を確実に解決できたものである。
ところで、収納式多目的シートは体の不自由な方が使用するため、手すりには健常者では想定し難い力が加えられる場合がある。上記特許文献2に記載されている収納式多目的シートの場合、シート本体に使用者が着座した状態で第1の手すりに力を加える場合には何等問題が発生しないが、特にシート本体に使用者が着座しない状態で第1の手すりに力を加えるとその力を加えることに応じてシート本体とともに手すりが収納状態側となる壁側に揺動してしまうことがあることを本発明者らは見出した。より具体的には、使用者が第1の手すりにもたれるように体重を手すりにかけた場合であって、その力を加える方向が壁面に向う方向の場合、シート本体が収納側へ揺動してしまうのと連動して壁側の手すりも壁側の方向に若干量揺動することがあった。使用者が離座している場合は特に顕著で、このようにシート本体が収納側へ揺動してしまうと、使用者は手すりを使ってのシート本体への移乗やシート本体からの離座動作の面で気を使うことになり、使い勝手の面で改良が望まれていたものである。
本発明はこの新たなる課題に対応すべく、体の不自由な方が使用される収納式多目的シートにおいて、シート本体に使用者が手すりに大きな力を加えた場合であっても、その力を加えたことに応じてシート本体の揺動と連動して手すりが揺動することのない収納式多目的シートを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る収納式多目的シートは、矩形のシート本体を備え、前記シート本体は、建物の構造体に設置されたシート支持体に対して前記シート本体の第1の辺と平行に設けられた回転軸周りに揺動可能に軸支され、収納状態では前記シート本体が壁面に対面するように略垂直状態で収納され、使用状態では前記シート本体が略水平となるように支持された収納式多目的シートであって、前記シート本体の前記第1の辺側に設けられた手すりと、前記手すりに当接することで前記手すりの動きを規制する規制手段と、を備え、前記手すりは、前記シート本体若しくは前記シート支持体に対して揺動可能となるように支持され、前記シート本体の収納状態では前記壁面と前記シート本体との間でそれらと並立する一方で、前記シート本体の使用状態では前記手すりの上端が前記シート本体の中央側へ傾斜するように構成され、前記規制手段は、少なくとも前記シート本体の使用状態においては、前記手すりに入力された操作力によって前記シート本体が前記収納状態方向に揺動させられることがないように構成されると共に、前記手すりと当接する当接部が前記シート支持体の側部に位置するように延長部が形成されており、前記当接部は前記手すりと前記シート支持体の側部において当接して前記手すりの動きを規制するように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る収納式多目的シートでは、シート本体の壁面側に取り付けられている手すりを、収納状態ではシート本体と近接させた状態で並設収納することにより、収納時にシート本体を壁面に近づけて、コンパクトに収納することができるようになっている。一方、使用状態では手すりの上端をシート本体の中央側へ傾斜させることにより、壁面と手すりとの距離が生じ、手すりの握り代を十分に確保することができるように構成されている。更に本発明に係る収納式多目的シートでは、シート本体の使用状態においては手すりに対する操作に対してシート本体が揺動することが規制されるように構成されているので、体の不自由な使用者が離座時若しくは着座時に手すりにもたれかかるようにして体重を手すりにかけた場合であっても、その手すりに対して加えられた力によってシート本体を持ち上がらないように揺動を抑制することが可能となり、手すりも揺動されてしまうことが確実に防止できるため、非常に使い勝手のよい可動式の手すりを提供することができる。更に本発明に係る収納式多目的シートにおいては、規制手段の手すりと当接する当接部がシート支持体の側部に位置するように、規制手段には延長部が形成されているので、手すりと当接部との間に手を挟んでしまうようなことがなく、使用時の安全性を高めることができる。
本願請求項2に係る収納式多目的シートでは、前記シート支持体に、前記手すりと前記規制手段の前記当接部とが当接する部分を隠蔽する隠蔽部材を設けたことを特徴とする。
この態様によれば、手すりと規制手段の当接部とが当接する部分を隠蔽する隠蔽部材をシート支持体に設けているので、手すりと当接部との間の手挟みをより確実に防止することができる。
本願請求項3に係る収納式多目的シートでは、前記規制手段は、前記シート本体の揺動によって前記当接部が前記シート支持体の側部で上下方向に移動するように構成されており、前記当接部はその上下方向への移動によって前記手すりに当接するように構成されていることを特徴とする。
この態様によれば、規制手段の当接部がシート支持体の側部において上下方向に移動して手すりに当接するように構成されているので、シート支持体の壁面からの突出量を少なくしてコンパクトに構成することができる。
本願請求項4に係る収納式多目的シートでは、前記延長部には、前記シート本体を収納するためのシート収納空間部が設けられていることを特徴とする。
この態様によれば、当接部をシート支持体の側部に位置させるように形成されている延長部に、シート本体を収納するためのシート収納空間部を設けているので、シート本体が収納状態にある場合にそのシート収納空間部に収めることができ、全体としてコンパクトに構成することができる。
本願請求項5に係る収納式多目的シートは、矩形のシート本体を備え、前記シート本体は、建物の構造体に設置されたシート支持体に対して前記シート本体の第1の辺と平行に設けられた回転軸周りに揺動可能に軸支され、収納状態では前記シート本体が壁面に対面するように略垂直状態で収納され、使用状態では前記シート本体が略水平となるように支持された収納式多目的シートであって、前記シート本体の前記第1の辺側に設けられた手すりと、前記手すりに当接することで前記手すりの動きを規制する規制手段と、を備え、前記手すりは、前記シート本体若しくは前記シート支持体に対して前記回転軸周りに揺動可能となるように支持され、前記シート本体の収納状態では前記壁面と前記シート本体との間でそれらと並立する一方で、前記シート本体の使用状態では前記手すりの上端が前記シート本体の中央側へ傾斜するように構成され、前記規制手段は、前記回転軸周りに配置され、少なくとも前記シート本体の使用状態において前記回転軸周りの前記手すりの揺動を規制することで、前記手すりに入力された操作力によって前記シート本体が前記収納状態方向に揺動させられることがないように構成されることを特徴とする。
本発明に係る収納式多目的シートでは、シート本体の壁面側に取り付けられている手すりを、収納状態ではシート本体と近接させた状態で並設収納することにより、収納時にシート本体を壁面に近づけて、コンパクトに収納することができるようになっている。一方、使用状態では手すりの上端をシート本体の中央側へ傾斜させることにより、壁面と手すりとの距離が生じ、手すりの握り代を十分に確保することができるように構成されている。更に本発明に係る収納式多目的シートでは、シート本体の使用状態においては手すりに対する操作に対してシート本体が揺動することが規制されるように構成されているので、体の不自由な使用者が離座時若しくは着座時に手すりにもたれかかるようにして体重を手すりにかけた場合であっても、その手すりに対して力を加えることによってシート本体が持ち上がるように揺動するのを防止することで、手すりも連動して揺動されるということが確実に防止できるため、非常に使い勝手のよい可動式の手すりを提供することができる。更に本発明に係る収納式多目的シートにおいては、手すりはシート本体に対して回転軸周りに揺動可能となるように支持されており、その手すりの揺動を規制する規制手段が回転軸周りに配置されているので、手すりと規制手段とが当接する部分がシート本体の回転軸周りに限定されるため、手すりと規制手段との間に手を挟んでしまうようなことがなく、使用時の安全性を高めることができる。
本発明によれば、シート本体に使用者が手すりに大きな力を加えた場合であっても、その力を加えたことに応じてシート本体の揺動と連動して手すりが揺動することのない収納式多目的シートを提供することができる。
本実施形態に係る収納式多目的シートを示す斜視図である。 本実施形態に係る収納式多目的シートを示す側面図であって、シート本体の収納状態を示す図である。 図2において、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。 図2において、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。 図2において、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。 本実施形態の変形例における、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。 本実施形態の変形例における、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。 本実施形態の変形例における、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。 本実施形態の変形例における、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る収納式多目的シートは、身障者用トイレブース、多目的トイレブース又は介護施設の脱衣所等に設置される収納式多目的シートであり、特に車椅子使用者の利用を意図したものである。この収納的多目的シートを図1及び図2に示す。収納式多目的シート10は、図1及び図2に示されるように、略矩形形状のシート本体11と、シート本体11を支持するシート支持体としての取付ベース12及び支持部21とを備える。図1は本実施形態に係る収納式多目的シート10を示す斜視図であって、(a)はシート本体11が使用位置にある状態を示し、(b)はシート本体11が収納位置にある状態を示している。図2は本実施形態に係る収納式多目的シート10を示す側面図であって、シート本体11は、収納位置にある。
図1に示すように、取付ベース12及び支持部21は、水平方向の回転軸13(第1の回転軸)周りにシート本体11を揺動自在に支持している。シート本体11は、回転軸13に平行な長手方向に伸び且つ回転軸13に垂直な短手方向で互いに対向する第1側部11a及び第2側部11bを有している。第1側部11aは、シート本体11の第1の辺側に位置して揺動支点側となり、取付ベース12に対して、回転軸13周りに揺動自在に軸支されている。第2側部11bは、シート本体11の第2の辺側に位置して自由端側となっている。
収納式多目的シート10は、通常、壁面Wに沿って設置される。つまり、取付ベース12を壁面Wに沿って設置し、収納時の収納位置で、シート本体11の戴置面11cが壁面Wに近接し且つ対面するように設置される。
シート本体11の背面11dには脚14が設けられている。そして、使用時の使用位置では、脚14の先端が床面に接地してシート本体11を支え、収納位置のときは、シート本体11と同様に、脚14はシート本体11と並設される状態で収納されるようシート本体11側の基端を中心に揺動するように構成されている。
シート本体11の第1側部11aには、第1側部11aに沿うように手すり15が設けられている。手すり15は、シート本体11の回転軸13とは異なる軸線上に配置されている回転軸16の周りに揺動自在に軸支されている。
図2に示すように、取付ベース12の上に設けられた支持部21に対して、回転軸13を介してシート本体11が軸支されている。支持部21には、回転軸16を介して、手すり15を支えるブラケット22も軸支されている。
シート本体11の背面11dの本体支持フレーム23には、脚14の基端側が軸支されている。脚14は、実質的に4リンク機構として形成されている脚作動用リンクによって、シート本体11の揺動動作に連動して揺動する。
ここで、図2に示すように、取付ベース12を壁面Wに密着または隣接するようにして設置したとする。手すり15に着目すると、図2に示す収納位置では、手すり15は壁面Wとシート本体11との間に収納される。手すり15は、シート本体11と実質的に平行になっている。これにより、シート本体11と壁面Wとの間の距離を小さくしても、壁面Wにあたらないように手すり15を格納することができる。手すり15は、ブラケット22を介して回転軸16周りに揺動自在に取り付けられている。手すり15は、自重によって前傾するように構成されており、図2に示す状態ではシート本体11によってその前傾を受け止められていることで、その位置を保持している。従って、シート本体11が使用状態へと揺動して壁面Wから離れると、それに応じて手すり15も所定位置まで前傾する。結果として、シート本体11の揺動動作に連動して、手すり15も揺動するように構成されている。
ここで、シート本体11の揺動操作に対して、手すり15が回転軸16周りに揺動する状況について、図3,図4,図5を参照しながら説明する。図3,図4,図5は、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図であって、シート本体11が揺動した状態を違えて3段階に示す図である。
図3に示す状態は、シート本体11が収納状態にある場合を示している。図3に示すように、手すり15はブラケット22に取り付けられており、ブラケット22は支持部21に対して回転軸16を中心に揺動可能なように軸支されている。ブラケット22は、支持部21に形成されているブラケット収納部211内において揺動可能なように配置されている。ブラケット22の回転軸16に軸支されている一端(上方端)とは反対側の他端(下方端)は、係合部221として形成されている。係合部221には、ガイド面221aと当接面221bとが形成されている。ブラケット収納部211において、係合部221の前方に相当する部分には、前壁211a(隠蔽部材)が配置されている。
シート本体11は、支持部21に対して回転軸13を中心に揺動可能なように軸支されている。更に回転軸13には、規制手段としての揺動部材30が揺動可能なように軸支されている。揺動部材30は、回転軸13に軸支されている揺動部301と、揺動部301からブラケット収納部211内へと延出する延長部302とを備えている。延長部302が揺動部301に取り付けられている一端とは反対側の他端(先端)には、手すり当接部302aが設けられている。手すり当接部302aは、延長部302の他端側に回動可能なように取り付けられおり、ブラケット22の係合部221と係合するための係合ピン302bが形成されている。図3に示す状態では、手すり当接部302aは、係合部221とは離隔した下方に位置している。上述のような構成により、シート本体11と、手すり15及びブラケット22と、揺動部材30とは全て支持部21に取り付けられている。
手すり15とブラケット22とが接続される部分において回転軸16が設けられており、手すり15とブラケット22とは互いに所定の角度を成して接続された状態を維持したまま、一体化された手すりとして回転軸16周りに揺動するように構成されている。
手すり15はブラケット22と接続されているため、ブラケット22の係合部221がブラケット収納部211の前壁211aに当接している状態では、回転軸16周りにそれ以上後方には揺動しないように構成されている。手すり15は、図3中における上下方向の下端側を回転軸16によって軸支されているので、図3中における上端側の自重によって前方側、すなわちシート本体11側に倒れるように構成されている。そのため、手すり15は、図3に示す状態においては、シート本体11に当接しており、シート本体11に寄りかかる形でその位置を保持している。
揺動部材30は、上述したように回転軸13を中心に揺動可能なように、支持部21に対して軸支されている。揺動部材30の揺動部301には係合溝301aが形成されている。係合溝301aは、シート本体11に設けられた係合ピン11pと係合することが可能なように構成されている。係合溝301aと係合ピン11pとは、シート本体11が所定角度まで揺動して前傾した場合に係合するように構成されている。図3に示すように、シート本体11が直立した状態では、係合溝301aと係合ピン11pとは係合しておらず、図3からシート本体11が揺動して前傾し始めても、所定の位置までは揺動部301が揺動しないように構成されている。
図3に示す状態からシート本体11が徐々に使用状態に向けて揺動し始めると、図4に示すようにやがてシート本体11の係合ピン11pが揺動部301の係合溝301aの一端に係合し始める。このように係合溝301aに係合ピン11pが係合すると、シート本体11の揺動に応じて揺動部301が揺動する。揺動部301と延長部302とは一体的に形成されているので、延長部302も回転軸13周りに揺動し、その先端に設けられている手すり当接部302aがブラケット収納部211内で上昇する。手すり当接部302aは延長部302の先端に回動自在に取り付けられているので、ブラケット収納部211の前壁211aの内側に沿って延長部302との間で成す角度を変えながら上昇する。尚、手すり15は、図3においてシート本体11に寄りかかった状態であったため、図4においてはブラケット22がブラケット収納部211の後ろ側に位置する壁面Wに当接するまで前傾する。
図4に示す状態からシート本体11が更に揺動し、使用状態に位置した様子を示すのが図5である。図5に示すように、シート本体11が使用状態に位置するまで揺動すると、揺動部材30は回転軸13周りに更に揺動し、その手すり当接部302aがブラケット22に形成されている係合部221に当接する。より具体的には、手すり当接部302aに設けられた係合ピン302bが係合部221の当接面221bに当接している。このような係合関係になることで、ブラケット22を前方に押し出そうとする力が働いても、手すり当接部302aはブラケット収納部211の前壁211aに当接しており、その手すり当接部302aに設けられた係合ピン302bにブラケット22の当接面221bが当接しているので、ブラケット22の前方への動きが規制される。また、上述した説明では、手すり当接部302aはブラケット収納部211の前壁211aの内側に当接した状態で上昇したけれども、もしも手すり当接部302aが前壁211aの内側から離れた状態で上昇した場合にも何ら不都合がないように工夫されている。具体的には、ブラケット22の係合部221にはガイド面221aが形成されているので、手すり当接部302aが前壁211aから離れた状態で上昇したとしても、手すり当接部302aの係合ピン302bがガイド面221aに沿って動くため、手すり当接部302aが前壁211aに近づき、結果として図5に示すような状態となる。
ブラケット22は手すり15と一体的な挙動を示すように一体的に接続されているので、手すり15を壁面W側に押し込もうとすると、ブラケット22には前方にせり出そうとする力が作用する。しかしながら、ブラケット22の係合部221には揺動部材30の手すり当接部302aが当接しており、その当接している部分は回転軸13と略同じ位置か下方に位置するように構成されている。このような構成により、手すり15から入力される操作力によっては、確実にシート本体11が揺動しないか、使用状態方向に揺動するようにしか作用しないように構成することができるため、手すり15の操作によってシート本体11が揺動してしまうことを確実に防止できる。換言すれば、この収納式多目的シート10は、少なくともシート本体11の使用状態においては、手すり15に入力された操作力によってシート本体11が収納状態方向に揺動させられることがないように構成されると共に、手すり15と当接する手すり当接部302aが支持部21を構成するブラケット収納部211の側部に位置するように延長部302が形成されており、手すり当接部302aは手すり15とブラケット収納部211の側部において当接して手すり15の動きを規制するように構成されているものである。
本発明の手すり及び規制手段を実現する態様は、上述した形態に限られるものではない。本実施形態の変形例を図6,図7,図8,図9を参照しながら説明する。図6,図7,図8,図9は、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図であって、シート本体11が揺動した状態を違えて4段階に示す図である。
図6に示す状態は、シート本体11が収納状態にある場合を示している。図6に示すように、手すり50と揺動部60(規制手段)とが揺動アーム61によって一体化され、揺動部60が回転軸13周りに揺動可能なように支持部21に軸支されている。シート本体11は、支持部21に対して回転軸13を中心に揺動可能なように軸支されている。
揺動部60は、上述したように回転軸13を中心に揺動可能なように、支持部21に対して軸支されている。揺動部60には係合溝601が形成されている。係合溝601は、シート本体11に設けられた係合ピン11pと係合することが可能なように構成されている。係合溝601と係合ピン11pとは、シート本体11が所定角度まで揺動して前傾した場合に係合するように構成されている。図6に示すように、シート本体11が直立した状態では、係合溝601内に係合ピン11pが位置しているものの、時計回りに回転する方向においては係合しておらず、図6からシート本体11が揺動して前傾し始めても、所定の位置までは揺動部60が揺動しないように構成されている。
揺動部60には、係合溝601とは別にロック溝602が形成されている。ロック溝602の近傍には、ロック部材70が支持部21に取り付けられている。ロック部材70は、ロック支持ピン701によって支持部21に取り付けられており、ロック支持ピン701を中心として回動可能なように構成されている。図6に示す状態では、ロック溝602の一端近傍にロック支持ピン701が位置しており、ロック部材70のロック部70aがロック溝602の外側に位置しているので、ロック溝602とロック部材70とが係合しておらず、ロックがかかっていない状態である。
図6に示す状態からシート本体11が徐々に使用状態に向けて揺動し始めると、図7に示すようにやがてシート本体11の係合ピン11pが揺動部60の係合溝601の一端に係合し始める。このように係合溝601に係合ピン11pが係合すると、シート本体11の揺動に応じて揺動部60が揺動し始める。揺動部60と揺動アーム61とは一体的に形成されているので、揺動アーム61も回転軸13周りに揺動し始める。更に、揺動アーム61の先には手すり50が一体的に設けられているので、手すり50も回転軸13周りに揺動し始める。尚、図7に示す状態では、ロック部材70のロック部70aがロック溝602の外側に位置しており、ロック溝602とロック部材70とが係合しておらず、ロックがかかっていない状態が継続されている。
図7に示す状態から更にシート本体11が使用状態に向けて揺動すると、図8に示す状態となる。図7から図8に示す状態では、係合溝601に係合ピン11pが係合し、シート本体11の揺動に応じて揺動部60が揺動している。従って、揺動部60と一体的に設けられている揺動アーム61及び手すり50も、シート本体11の揺動に応じて揺動している。尚、図8に示す状態においても、ロック部材70のロック部70aがロック溝602の外側に位置しており、ロック溝602とロック部材70とが係合しておらず、ロックがかかっていない状態が継続されている。
図8に示す状態からシート本体11が更に揺動し、使用状態に位置した様子を示すのが図9である。図9に示すように、シート本体11が使用状態に位置するまで揺動すると、揺動部60は回転軸13周りに更に揺動し、ロック部材70のロック部70aがロック溝602の内側に入り込んで、ロック部70aとロック溝602とが係合する。図9に示す状態となると、手すり50を壁面W側に押し込んでも、手すり50と一体的に形成された揺動部60のロック溝602がロック部70aに引っ掛かり、それ以上に押し込むことができない状態となる。従って、手すり50に入力された操作力によってシート本体11が収納状態方向へと揺動させられることがない。尚、シート本体11を持ち上げて収納上体方向へと揺動させると、シート本体11がロック部材70のロック部70aとは反対側の端部である解除部70bに当接し、ロック部材70をロック支持ピン701周りに揺動させて、ロック部70aがロック溝602の外側に押し出されてロックが解除される。
10:収納式多目的シート
11:シート本体
11a:側部
11b:側部
11c:戴置面
11d:背面
11p:係合ピン
12:取付ベース
13:回転軸
14:脚
15:手すり
16:回転軸
21:支持部
22:ブラケット
23:本体支持フレーム
30:揺動部材
35:回転軸
211:ブラケット収納部
211a:前壁
221:係合部
301:揺動部
301a:係合溝
302:延長部
302a:手すり当接部
W:壁面
50:手すり
60:揺動部
601:係合溝
602:ロック溝
61:揺動アーム
70:ロック部材
70a:ロック部
701:ロック支持ピン

Claims (5)

  1. 矩形のシート本体を備え、前記シート本体は、建物の構造体に設置されたシート支持体に対して前記シート本体の第1の辺と平行に設けられた回転軸周りに揺動可能に軸支され、収納状態では前記シート本体が壁面に対面するように略垂直状態で収納され、使用状態では前記シート本体が略水平となるように支持された収納式多目的シートであって、
    前記シート本体の前記第1の辺側に設けられた手すりと、
    前記手すりに当接することで前記手すりの動きを規制する規制手段と、を備え、
    前記手すりは、前記シート本体若しくは前記シート支持体に対して揺動可能となるように支持され、前記シート本体の収納状態では前記壁面と前記シート本体との間でそれらと並立する一方で、前記シート本体の使用状態では前記手すりの上端が前記シート本体の中央側へ傾斜するように構成され、
    前記規制手段は、
    少なくとも前記シート本体の使用状態においては、前記手すりに入力された操作力によって前記シート本体が前記収納状態方向に揺動させられることがないように構成されると共に、
    前記手すりと当接する当接部が前記シート支持体の側部に位置するように延長部が形成されており、前記当接部は前記手すりと前記シート支持体の側部において当接して前記手すりの動きを規制するように構成されていることを特徴とする収納式多目的シート。
  2. 前記シート支持体に、前記手すりと前記規制手段の前記当接部とが当接する部分を隠蔽する隠蔽部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の収納式多目的シート。
  3. 前記規制手段は、前記シート本体の揺動によって前記当接部が前記シート支持体の側部で上下方向に移動するように構成されており、前記当接部はその上下方向への移動によって前記手すりに当接するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納式多目的シート。
  4. 前記延長部には、前記シート本体を収納するためのシート収納空間部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の収納式多目的シート。
  5. 矩形のシート本体を備え、前記シート本体は、建物の構造体に設置されたシート支持体に対して前記シート本体の第1の辺と平行に設けられた回転軸周りに揺動可能に軸支され、収納状態では前記シート本体が壁面に対面するように略垂直状態で収納され、使用状態では前記シート本体が略水平となるように支持された収納式多目的シートであって、
    前記シート本体の前記第1の辺側に設けられた手すりと、
    前記手すりに当接することで前記手すりの動きを規制する規制手段と、を備え、
    前記手すりは、前記シート本体若しくは前記シート支持体に対して前記回転軸周りに揺動可能となるように支持され、前記シート本体の収納状態では前記壁面と前記シート本体との間でそれらと並立する一方で、前記シート本体の使用状態では前記手すりの上端が前記シート本体の中央側へ傾斜するように構成され、
    前記規制手段は、前記回転軸周りに配置され、少なくとも前記シート本体の使用状態において前記回転軸周りの前記手すりの揺動を規制することで、前記手すりに入力された操作力によって前記シート本体が前記収納状態方向に揺動させられることがないように構成されることを特徴とする収納式多目的シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5655168B1 (ja) * 2014-02-21 2015-01-14 コトブキシーティング株式会社 座起立式椅子
CN112220620A (zh) * 2020-09-18 2021-01-15 北京三角洲机器人科技有限公司 座椅组件及代步车
JP2022103170A (ja) * 2017-02-03 2022-07-07 日立造船株式会社 粉体膜形成方法及び粉体成膜装置

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