JP2009195278A - リクライニング椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】背凭れ部及びアームレストを具えたリクライニング椅子において、背凭れ部を倒しても、アームレストを横向き保つことを可能とする。
【解決手段】アームレスト4が背凭れ部3に対して角度変更可能なアームレスト付きリクライニング椅子において、座部2と背凭れ部3との間が、該凭れ部の傾動によって動作するリンク機構5によって連繋され、該リンク機構は、背凭れ部3に回転中心を有するメインリンク板51を含み、該メインリンク板は、背凭れ部(3)が後方へ倒れ始めるとアームレスト4を背凭れ部3に対して開き角度が大きくなる様に案内可能であり、且つアームレスト4の自由端が座部2よりも低く下がらない様に、アームレスト4に連繋されている。
【選択図】図6
【解決手段】アームレスト4が背凭れ部3に対して角度変更可能なアームレスト付きリクライニング椅子において、座部2と背凭れ部3との間が、該凭れ部の傾動によって動作するリンク機構5によって連繋され、該リンク機構は、背凭れ部3に回転中心を有するメインリンク板51を含み、該メインリンク板は、背凭れ部(3)が後方へ倒れ始めるとアームレスト4を背凭れ部3に対して開き角度が大きくなる様に案内可能であり、且つアームレスト4の自由端が座部2よりも低く下がらない様に、アームレスト4に連繋されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、アームレストが背凭れ部に対して角度変更可能なアームレスト付きリクライニング椅子に関するものである。
この種アームレスト付きリクライニング椅子の背凭れ部等、適所にマッサージユニットを具えたマッサージ機が実施されている(特許文献1)。
このマッサージ機は、背凭れ部を倒して、リラックスした状態でマッサージを受けることができる。
特開2005−27969号公報
このマッサージ機は、背凭れ部を倒して、リラックスした状態でマッサージを受けることができる。
マッサージ機の背凭れ部を倒したときに、アームレストが高く起き上がってしまうと、使用者の腕をアームレストに載せ難くなったり、載せても不安定となり、肘に負担が掛かる等によって、違和感を感じて、リラックス感が損なわれてしまう。
背凭れ部の倒れ角度に応じて、アームレストの角度調整を行って使用すれば、リラックス感を損なわず、心地よいマッサージを受けることができる。
そこで特許文献1のマッサージ機では、背凭れ部を倒していくと、アームレスとの前方下端が座部側方のサイドカバー上を前後にスライドして、アームレストの自由端を前向き姿勢に保つようにしている。
しかし、これでは、アームレストの前方が常にサイドカバー上に接しており、背凭れ部を倒していくにつれ、アームレストとサイドカバーとの間隔が小さくなり、しかも前方が塞がった状態になっているので、この間隔に異物が挟まったりすると、異物は逃げることができず、背凭れ部の動きが途中で止まって背凭れ部の駆動部が過負荷になってしまうことが考えられる。
本発明は、背凭れ部を倒してもアームレストの自由端を前向き姿勢に保つことができると共に、背凭れ部の傾動動作が途中で止まることがなく、安定したリクライニング動作ができ、リクライニング式マッサージ機に応用できるリクライニング椅子を明らかにするものである。
背凭れ部の倒れ角度に応じて、アームレストの角度調整を行って使用すれば、リラックス感を損なわず、心地よいマッサージを受けることができる。
そこで特許文献1のマッサージ機では、背凭れ部を倒していくと、アームレスとの前方下端が座部側方のサイドカバー上を前後にスライドして、アームレストの自由端を前向き姿勢に保つようにしている。
しかし、これでは、アームレストの前方が常にサイドカバー上に接しており、背凭れ部を倒していくにつれ、アームレストとサイドカバーとの間隔が小さくなり、しかも前方が塞がった状態になっているので、この間隔に異物が挟まったりすると、異物は逃げることができず、背凭れ部の動きが途中で止まって背凭れ部の駆動部が過負荷になってしまうことが考えられる。
本発明は、背凭れ部を倒してもアームレストの自由端を前向き姿勢に保つことができると共に、背凭れ部の傾動動作が途中で止まることがなく、安定したリクライニング動作ができ、リクライニング式マッサージ機に応用できるリクライニング椅子を明らかにするものである。
請求項1のリクライニング椅子は、アームレスト(4)が背凭れ部(3)に対して角度変更可能なアームレスト付きリクライニング椅子において、座部(2)と背凭れ部(3)との間が、該凭れ部の傾動によって動作するリンク機構(5)によって連繋され、該リンク機構は、背凭れ部(3)上に回転中心を有するメインリンク板(51)を含み、該メインリンク板は、背凭れ部(3)が後方へ倒れ始めるとアームレスト(4)を背凭れ部(3)に対して開き角度が大きくなる様に案内可能であり、且つアームレスト(4)の自由端が座部(2)よりも低く下がらない様に、アームレスト(4)に連繋されている。
請求項2のリクライニング椅子は、アームレスト(4)が背凭れ部(3)に対して角度変更可能なアームレスト付きリクライニング椅子において、座部(2)と背凭れ部(3)との間が、該凭れ部の傾動によって動作するリンク機構(5)によって連繋され、該リンク機構は、背凭れ部(3)上に回転中心を有するメインリンク板(51)を含み、メインリンク板(51)とアームレスト(4)の何れか一方に当り部(7)、他方に該当り部が当接可能な支え部(8)を設け、アームレスト(4)は背凭れ部(3)の倒れ角度に無関係に当り部(7)と支え部(8)の当接によって、アームレスト(4)の自由端が座部(2)よりも低く下がることを防止でき、且つ当り部(7)と支え部(8)の当接状態で、アームレスト(4)は自由端が持ち上がる方向の回転は許される。
請求項3は請求項2のリクライニング椅子において、アームレスト(4)の回転中心近傍に当り部(7)である凸部(71)が設けられ、メインリンク板(51)に該凸部(71)が当接可能な支え部(8)が設けられる。
請求項4は請求項3に記載のリクライニング椅子において、メインリンク板(51)上には凸部(71)の円弧軌跡の運動を許して凸部(71)の侵入を許す円弧孔(81)又は円弧溝が開設され、該円弧孔(81)又は円弧溝の一端(82)が支え部(8)となっている。
請求項5は請求項2に記載のリクライニング椅子において、メインリンク板(51)の回転中心近傍に当り部(7)である凸部(71)が設けられ、アームレスト(4)に該凸部が当接可能な支え部(8)が設けられる。
請求項6は請求項5に記載のリクライニング椅子において、アームレスト(4)上には凸部(71)の円弧軌跡の運動を許して該凸部の侵入を許す円弧孔(81)又は円弧溝が開設され、該円弧孔(81)又円弧溝の一端(82a)が支え部(8)となっている。
請求項7は請求項2乃至6の何れかに記載のリクライニング椅子において、支え部(8)には、当り部(7)を軟係止する軟係止手段(9)が設けられている。
請求項8は請求項1乃至7の何れかに記載のリクライニング椅子において、使用者に対するマッサージ機能を備えている。
請求項1のリクライニング椅子は、背凭れ部(3)を後方へ倒してもアームレスト(4)は背凭れ部(3)に対して開き角度が大きくなる様に案内され、アームレスト(4)の自由端が座部(2)よりも低く下がらないから、即ち、背凭れ部(3)を倒しても、アームレスト(4)が高く起き上がることはないから、使用者は背凭れ部(3)を倒しても、腕を楽に且つ安定してアームレスト(4)に載せることができる。
更に、アームレスト(4)の自由端と座部(2)との間には間隔が常にあるので、アームレスト(4)の下方に異物が挟まることによる背凭れ部(3)の傾動動作不良を起こす虞れもなく、安定したリクライニング動作ができる。
更に、アームレスト(4)の自由端と座部(2)との間には間隔が常にあるので、アームレスト(4)の下方に異物が挟まることによる背凭れ部(3)の傾動動作不良を起こす虞れもなく、安定したリクライニング動作ができる。
請求項2のリクライニング椅子は、請求項1と同様の効果を奏する。
又、アームレスト(4)の起き上がりを防止するメカニズムは、座部(2)と背凭れ部(3)とをリンク機構(5)で連繋し、該リンク機構の構成部品であるメインリンク板(51)とアームレスト(4)の何れか一方に当り部(7)、他方に該当り部が当接可能な支え部(8)を設ける簡素な構成で済む。
又、アームレスト(4)の起き上がりを防止するメカニズムは、座部(2)と背凭れ部(3)とをリンク機構(5)で連繋し、該リンク機構の構成部品であるメインリンク板(51)とアームレスト(4)の何れか一方に当り部(7)、他方に該当り部が当接可能な支え部(8)を設ける簡素な構成で済む。
請求項3乃至請求項6は、請求項2と同様の効果を奏することができる。
請求項7のリクライニング椅子は、支え部(8)に設けた軟係止手段(9)によって当り部(7)が軟係止されるから、背凭れ部(3)とアームレスト(4)との間に何らかの摩擦力が作用しも、アームレスト(4)が背凭れ部(3)に追従して回転し起き上がることを防止できる。
請求項8のリクライニング椅子は、背凭れ部(3)を倒した状態で、腕を伸ばしてアームレスト(4)に安定して載せることができ、リラックス姿勢でマッサージを受けることができる。
図1は、リクライニング椅子にマッサージ機能を持たせた電気マッサージ機を示している。
ベース部(1)上に設けた座部(2)の後端に背凭れ部(3)が支点(32)(図2参照)を中心に傾動可能に設けられ、座部(2)の前端に、起伏可能に足載せ台(11)が設けられる。背凭れ部(3)の両側端にアームレスト(4)(4)が自由端を前方に向けて回動可能に設けられている。
ベース部(1)上に設けた座部(2)の後端に背凭れ部(3)が支点(32)(図2参照)を中心に傾動可能に設けられ、座部(2)の前端に、起伏可能に足載せ台(11)が設けられる。背凭れ部(3)の両側端にアームレスト(4)(4)が自由端を前方に向けて回動可能に設けられている。
背凭れ部(3)、足載せ台(11)等、適所にマッサージユニットが設けられている。 実施例のリクライニング椅子は、背凭れ部(3)を後方へ倒すとき、図7、図8に示す如く、倒し始めから中間倒れ位置までの間は、座部(2)は前側が持ち上がる方向に傾き、図8、図9に示す如く、背凭れ部(3)が中間倒れ位置から限度まで倒れると、座部(2)は、図7に示す元の位置に復帰する。
座部(2)の傾動中心は、背凭れ部(3)の傾動支点(32)と一致或いはその近傍である。
座部(2)の傾動中心は、背凭れ部(3)の傾動支点(32)と一致或いはその近傍である。
図4、図5に示す如く、アームレスト(4)は、横長のアームレストフレーム(41)を内カバー(42)と外カバー(43)で二重に覆い、両カバー(42)(43)の間に発泡ウレタン樹脂(44)を充填している。
アームレストフレーム(41)の基端には、背凭れ部(3)側に回転支持軸(40)と後述する当り部(7)となる軸状の凸部(71)が突設されている。
凸部(71)は、回転支持軸(40)よりもアームレストフレーム(41)の先端(自由端)側に位置している。該凸部(71)は、後記するリンク機構(5)のメインリンク板(51)上の支え部(8)に当接して、背凭れ部(3)の倒れ角度に無関係にアームレスト(4)を横向きに保つ役割を成す。
アームレストフレーム(41)の基端には、背凭れ部(3)側に回転支持軸(40)と後述する当り部(7)となる軸状の凸部(71)が突設されている。
凸部(71)は、回転支持軸(40)よりもアームレストフレーム(41)の先端(自由端)側に位置している。該凸部(71)は、後記するリンク機構(5)のメインリンク板(51)上の支え部(8)に当接して、背凭れ部(3)の倒れ角度に無関係にアームレスト(4)を横向きに保つ役割を成す。
図2、図3、図5に示す如く、背凭れ部(3)上のアームレスト(4)の回転中心と、座部(2)の後部とがリンク機構(5)によって連繋される。
リンク機構(5)は、メインリンク板(51)と連結リンク(52)とによって構成される。
メインリンク板(51)は、背凭れ部(3)の背凭れフレーム(31)の下部に回転可能に取り付けられた前記アームレスト(4)上の回転支持軸(40)に回転可能に支持されている。
連結リンク(52)は一端を座部(2)のフレーム(21)の後端に枢軸(20)によって回転可能に支持され、他端を前記メインリンク板(51)の自由端に枢軸(53)にて枢支連結されいる。
連結リンク(52)の座部(2)側の回転中心は、背凭れ部(3)及び座部(2)の傾動中心(支点(32))に近い位置にある。
リンク機構(5)は、メインリンク板(51)と連結リンク(52)とによって構成される。
メインリンク板(51)は、背凭れ部(3)の背凭れフレーム(31)の下部に回転可能に取り付けられた前記アームレスト(4)上の回転支持軸(40)に回転可能に支持されている。
連結リンク(52)は一端を座部(2)のフレーム(21)の後端に枢軸(20)によって回転可能に支持され、他端を前記メインリンク板(51)の自由端に枢軸(53)にて枢支連結されいる。
連結リンク(52)の座部(2)側の回転中心は、背凭れ部(3)及び座部(2)の傾動中心(支点(32))に近い位置にある。
メインリンク板(51)には、後記するアームレスト(4)上の軸状の当り部(7)を受けて、背凭れ部(3)の傾き角度に無関係にアームレスト(4)の自由端を前向きに保つための支え部(8)が形成される。
実施例では、メインリンク板(51)の回転中心を半径中心とする上膨らみの円弧孔(81)を開設し、該円弧孔(81)の座部(2)側の孔端縁(82)を支え部(8)としている。
メインリンク板(51)のアームレスト(4)側には、前記回転支持軸(40)に嵌まった筒体(54)がメインリンク板(51)と一体回転可能に取り付けられている。
前記アームレスト(4)の凸部(71)が円弧孔(81)に嵌まって孔端縁(82)に受け止められた状態で、アームレスト(4)は自由端を前方に向けている。
円弧孔(81)は、メインリンク板(51)の位相に無関係に、回転支持軸(40)を中心にアームレスト(4)が背凭れ部(3)に沿うまで後側に倒すことに支障のない円弧長さを有している。
実施例では、メインリンク板(51)の回転中心を半径中心とする上膨らみの円弧孔(81)を開設し、該円弧孔(81)の座部(2)側の孔端縁(82)を支え部(8)としている。
メインリンク板(51)のアームレスト(4)側には、前記回転支持軸(40)に嵌まった筒体(54)がメインリンク板(51)と一体回転可能に取り付けられている。
前記アームレスト(4)の凸部(71)が円弧孔(81)に嵌まって孔端縁(82)に受け止められた状態で、アームレスト(4)は自由端を前方に向けている。
円弧孔(81)は、メインリンク板(51)の位相に無関係に、回転支持軸(40)を中心にアームレスト(4)が背凭れ部(3)に沿うまで後側に倒すことに支障のない円弧長さを有している。
図5に示す如く、上記リンク機構(5)は、背凭れフレーム(31)に形成した凹段部(31a)に取り付けたリンク機構ケース(6)で覆われている。リンク機構ケース(6)は、背凭れフレーム(31)に固定されたケース本体(61)と、ケース本体の側面開口を塞ぐ蓋体(62)とによって形成される。
前記回転支持軸(40)及び筒体(54)は、上記蓋体(62)を回転可能に貫通している。
蓋体(62)には、前記アームレスト(4)上の凸部(71)がスライド可能に貫通する円弧孔(63)が開設されている。
図6b、図12に示す如く、本体ケース(61)には、前記アームレスト(4)が回転支持軸(40)を中心に上向きに回転して背凭れ部(3)に揃う程度まで畳まれたとき、アームレスト(4)のそれ以上の後向き回転を防止するストッパ(30)が設けられる。
前記回転支持軸(40)及び筒体(54)は、上記蓋体(62)を回転可能に貫通している。
蓋体(62)には、前記アームレスト(4)上の凸部(71)がスライド可能に貫通する円弧孔(63)が開設されている。
図6b、図12に示す如く、本体ケース(61)には、前記アームレスト(4)が回転支持軸(40)を中心に上向きに回転して背凭れ部(3)に揃う程度まで畳まれたとき、アームレスト(4)のそれ以上の後向き回転を防止するストッパ(30)が設けられる。
リンク機構ケース(6)とアームレスト(4)との間には、前記筒体(54)に嵌めて環状のスペーサ(55)が介装されている。
スペーサ(55)は、背凭れ部(3)に外装されたカバー布(図示せず)とアームレスト(4)の摩擦を軽減するための役割をなす。
スペーサ(55)は、背凭れ部(3)に外装されたカバー布(図示せず)とアームレスト(4)の摩擦を軽減するための役割をなす。
次に、背凭れ部(3)の倒れ角度と、リンク機構(5)の動き及び支え部(8)と当り部(7)の関係を説明する。
図7に示す如く、背凭れ部(3)が起立した状態(リセット状態)で、アームレスト(4)の当り部(7)は、リンク機構(5)のメインリンク板(51)の支え部(8)に自重で載って、自由端を前方に向けている。
図7に示す如く、背凭れ部(3)が起立した状態(リセット状態)で、アームレスト(4)の当り部(7)は、リンク機構(5)のメインリンク板(51)の支え部(8)に自重で載って、自由端を前方に向けている。
図8に示す如く、背凭れ部(3)が中間位置まで傾いた状態(中間傾き状態)では、座部(2)の傾きによって連結リンク(52)を介してメインリンク板(51)を少し反時計方向に回転させる。これによって、メインリンク板(51)の支え部(8)がアームレスト(4)の凸部(71)を持ち上げるから、アームレスト(4)の自由端は少し持ち上げがる。
図9に示す如く、背凭れ部(3)が水平近くまで傾いた状態(フラット状態)では、連結リンク(52)がメインリンク板(51)を時計方向に回転させ、これによって、支え部(8)の位置が低くなる。アームレスト(4)は凸部(71)を支え部(8)に載せたまま自重で自由端を前記図7のリセット位置と同じ様に前方に向ける。この際、アームレスト(4)は、座部(2)より低くなることはない。
又、アームレスト(4)の自由端と座部(2)との間には隙間が常にあるので、アームレスト(4)の下方に異物があっても逃げることができ、異物が挟まることによる背凭れ部(3)の傾動動作不良を起こす虞れもない。
又、アームレスト(4)の自由端と座部(2)との間には隙間が常にあるので、アームレスト(4)の下方に異物があっても逃げることができ、異物が挟まることによる背凭れ部(3)の傾動動作不良を起こす虞れもない。
アームレスト(4)の回転支持軸(40)を中心として、該回転支持軸(40)の上方において、アームレスト(4)と背凭れ部(3)が成す開き角度は、図7のリセット状態の開き角度α1、図8の開き角度α2、図4のフラット状態のα3の順に大きくなる。
実施例では、図7のリセット状態から、図8の中間傾き状態となる間は、前記した様に、座部(2)の傾きによって、一端はアームレスト(4)の自由端が少し持ち上がるが、座部(2)が傾動せず、連結リンク(52)の座部フレーム(21)上の支点(20)が変位しなけば、アームレスト(4)の自由端の持ち上がりを無くす様に構成できる。
図9のフラット状態において、使用者がマッサージから側方へ降りようとしても、アームレスト(4)が邪魔になる。図10に示す如く、アームレスト(4)を起こす方向へ倒して、更に、アームレスト(4)を背凭れ部(3)と揃うまで後ろに倒せば、マッサージ機への側方からの乗り降りを楽に行うことができる。
図11は、リセット状態でアームレスト(4)の上向きに起こした状態、図12はアームレスト(4)が背凭れ部(3)に揃うまで更に起こした状態を示している。
この状態では、アームレスト(4)の凸部(71)(当り部(7))がストッパ(30)に当接して、これ以上には後向きに回転しない様になっている。
この状態では、アームレスト(4)の凸部(71)(当り部(7))がストッパ(30)に当接して、これ以上には後向きに回転しない様になっている。
図13a、bは、前記リンク機構(5)において、メインリンク板(51)上の支え部(8)に、アームレスト(4)上の凸部(71)を軟係止する軟係止手段(9)を示している。
軟係止手段(9)は、メインリンク板(51)上の前記円弧孔(81)の孔端縁(82)に合成樹脂製のU字部材(91)を固定して形成される。U字部材(91)は両端の隆起部(92)(92)によって開口幅が狭まっており、アームレスト(4)上の凸部(71)は無理にU字部材(91)に嵌まり込み、U字部材(91)からの脱出には抵抗がある。
アームレスト(4)は、背凭れ部(3)を覆う外装布と擦れて、背凭れ部(3)が倒れるのに追従して起立する虞れがあるが、軟係止手段(9)によって、アームレスト(4)を軟係止しておけば、その問題を解決できる。
凸部(71)と軟係止手段(9)の係合は、力を加えれば解除できるので、アームレスト(4)を背凭れ部(3)に揃う様に後方へ回動することは容易にできる。
軟係止手段(9)は、メインリンク板(51)上の前記円弧孔(81)の孔端縁(82)に合成樹脂製のU字部材(91)を固定して形成される。U字部材(91)は両端の隆起部(92)(92)によって開口幅が狭まっており、アームレスト(4)上の凸部(71)は無理にU字部材(91)に嵌まり込み、U字部材(91)からの脱出には抵抗がある。
アームレスト(4)は、背凭れ部(3)を覆う外装布と擦れて、背凭れ部(3)が倒れるのに追従して起立する虞れがあるが、軟係止手段(9)によって、アームレスト(4)を軟係止しておけば、その問題を解決できる。
凸部(71)と軟係止手段(9)の係合は、力を加えれば解除できるので、アームレスト(4)を背凭れ部(3)に揃う様に後方へ回動することは容易にできる。
図14乃至図17は、リンク機構(5)のメインリンク板(51)に当り部(7)である凸部(71)を設け、アームレスト(4)上に該凸部(71)に当たってアームレスト(4)を支えるを支え部(8)を設けている。
実施例の支え部(8)は、メインリンク板(51)の回転支持軸(40)を半径中心とし膨らみが下側に位置する円弧孔(81)の座部(2)側(図において右側)の孔端縁(82a)である。
図16は、背凭れ部(3)が中間傾き状態の当り部(7)と支え部(8)の関係を示し、図19は、フラット状態の当り部(7)と支え部(8)の関係を示している。
何れの場合も、前記同様にして、アームレスト(4)の自重で当り部(7)と支え部(8)が当接している。
実施例の支え部(8)は、メインリンク板(51)の回転支持軸(40)を半径中心とし膨らみが下側に位置する円弧孔(81)の座部(2)側(図において右側)の孔端縁(82a)である。
図16は、背凭れ部(3)が中間傾き状態の当り部(7)と支え部(8)の関係を示し、図19は、フラット状態の当り部(7)と支え部(8)の関係を示している。
何れの場合も、前記同様にして、アームレスト(4)の自重で当り部(7)と支え部(8)が当接している。
本発明の効果については説明済みであり、重複は避ける。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
2 座部
3 背凭れ部
32 支点(32)
4 アームレスト
40 回転支持軸
5 リンク機構
51 メインリンク板
52 連結リンク
6 リンク機構ケース
7 当り部
71 凸部
8 支え部
81 円弧孔
82 孔端縁
9 軟係止手段
3 背凭れ部
32 支点(32)
4 アームレスト
40 回転支持軸
5 リンク機構
51 メインリンク板
52 連結リンク
6 リンク機構ケース
7 当り部
71 凸部
8 支え部
81 円弧孔
82 孔端縁
9 軟係止手段
Claims (8)
- アームレスト(4)が背凭れ部(3)に対して角度変更可能なアームレスト付きリクライニング椅子において、座部(2)と背凭れ部(3)との間が、該凭れ部の傾動によって動作するリンク機構(5)によって連繋され、該リンク機構は、背凭れ部(3)上に回転中心を有するメインリンク板(51)を含み、該メインリンク板は、背凭れ部(3)が後方へ倒れ始めるとアームレスト(4)を背凭れ部(3)に対して開き角度が大きくなる様に案内可能であり、且つアームレスト(4)の自由端が座部(2)よりも低く下がらない様に、アームレスト(4)に連繋されている、リクライニング椅子。
- アームレスト(4)が背凭れ部(3)に対して角度変更可能なアームレスト付きリクライニング椅子において、座部(2)と背凭れ部(3)との間が、該凭れ部の傾動によって動作するリンク機構(5)によって連繋され、該リンク機構は、背凭れ部(3)上に回転中心を有するメインリンク板(51)を含み、メインリンク板(51)とアームレスト(4)の何れか一方に当り部(7)、他方に該当り部が当接可能な支え部(8)を設け、アームレスト(4)は背凭れ部(3)の倒れ角度に無関係に当り部(7)と支え部(8)の当接によって、アームレスト(4)の自由端が座部(2)よりも低く下がることを防止でき、且つ当り部(7)と支え部(8)の当接状態で、アームレスト(4)は自由端が持ち上がる方向の回転は許される、リクライニング椅子。
- アームレスト(4)の回転中心近傍に当り部(7)である凸部(71)が設けられ、メインリンク板(51)に該凸部(71)が当接可能な支え部(8)が設けられる、請求項2に記載のリクライニング椅子。
- メインリンク板(51)上には凸部(71)の円弧軌跡の運動を許して凸部(71)の侵入を許す円弧孔(81)又は円弧溝が開設され、該円弧孔(81)又は円弧溝の一端(82)が支え部(8)となっている、請求項3に記載のリクライニング椅子。
- メインリンク板(51)の回転中心近傍に当り部(7)である凸部(71)が設けられ、アームレスト(4)に該凸部が当接可能な支え部(8)が設けられる、請求項2に記載のリクライニング椅子。
- アームレスト(4)上には凸部(71)の円弧軌跡の運動を許して該凸部の侵入を許す円弧孔(81)又は円弧溝が開設され、該円弧孔(81)又円弧溝の一端(82a)が支え部(8)となっている、請求項5に記載のリクライニング椅子。
- 支え部(8)には、当り部(7)を軟係止する軟係止手段(9)が設けられている、請求項2乃至6の何れかに記載のリクライニング椅子。
- 使用者に対するマッサージ機能を備えた、請求項1乃至7の何れかに記載のリクライニング椅子。
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