JP4853532B2 - 収納式多目的シート - Google Patents

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Description

本発明は、収納式多目的シートに関する。
従来、取付ベースに対して回転軸周りに揺動可能に軸支されたシート本体を備え、使用時にはシート本体を水平にし、収納時にはこれを引き上げてシート本体の戴置面が壁と向き合うように垂直にして収納する収納式多目的シートが知られている。
下記特許文献1には、この収納式多目的シートの一例が記載されている。特許文献1に記載の収納式多目的シートには、シート上での姿勢保持、移動補助、あるいは落下防止などを目的として手すりが設けられている。この手すりは、取付ベースに固定されている壁側の手すりと、シート本体の自由端側の手すりがある。下記特許文献1記載の収納式多目的シートを設置する場合には、壁側の手すりに壁との間に握り代となる空間が必要となるために、シート本体と壁面との間に所定の距離をとる必要がある。つまり、シート本体を収納した際に、かなりの収納空間が必要となっている。
しかしながら、この収納式多目的シートは、トイレブースなどの比較的狭い空間内に設置されることが多いので、収納に要する空間は小さい方が好ましい。また、車椅子利用者が着座するシーンもあることから、ベッド本体使用時における空間使用量も小さい方が好ましい。そこで、収納式多目的シートを収納したときに必要となる空間を小さくすると共に、シート本体使用時における空間使用量も小さくすることを目的として、本出願人は下記特許文献2に記載されているような収納式多目的シートを提案した。
下記特許文献2に記載されている収納式多目的シートは、矩形のシート本体を備え、そのシート本体は、自身の第1の辺と平行に設けられた回転軸周りに揺動可能に軸支され、収納状態ではシート本体が略垂直になるとともに、壁面に対面するように収納され、使用状態ではシート本体が略水平となるものである。そして、壁側の手すりが、シート本体に対して揺動可能となるように支持されていて、これによって、収納状態では、手すりは壁面とシート本体との間で、壁面及びシート本体に近接した状態で並設されるように収納され、使用状態では、壁側の手すりの上端が、シート本体の中央側へ傾斜することで壁との間に必要で十分な握り代が確保できるように工夫されているものである。
特開2003−275255号公報 特許第3981890号公報
上記のとおり、特許文献2に記載されている収納式多目的シートによれば、壁側の手すりを、収納状態ではシート本体と近接して並設させることにより、シート本体を壁に近づけてコンパクトに収納することができるようになっている。一方で、使用状態では手すりの先端をシート本体の中央側へ傾斜させることにより、壁面と手すりとの間に十分な距離が生じるため、手すりの握り代としての空間を十分に確保できたためコンパクトな収納空間を得る為に手すりの使い勝手が犠牲にされてしまうという問題を確実に解決できたものである。
ところで、収納式多目的シートは体の不自由な方が使用するため、手すりには健常者では想定し難い力が加えられる場合がある。上記特許文献2に記載されている収納式多目的シートの場合、シート本体に使用者が着座した状態で第1の手すりに力を加える場合には何等問題が発生しないが、特にシート本体に使用者が着座しない状態で第1の手すりに力を加えるとその力を加えることに応じてシート本体とともに手すりが収納状態側となる壁側に揺動してしまうことがあることを本発明者らは見出した。より具体的には、使用者が第1の手すりにもたれるように体重を手すりにかけた場合であって、その力を加える方向が壁面に向う方向の場合、シート本体が収納側へ揺動してしまうのと連動して壁側の手すりも壁側の方向に若干量揺動することがあった。使用者が離座している場合は特に顕著で、このようにシート本体が収納側へ揺動してしまうと、使用者は手すりを使ってのシート本体への移乗やシート本体からの離座動作の面で気を使うことになり、使い勝手の面で改良が望まれていたものである。
本発明はこの新たなる課題に対応すべく、体の不自由な方が使用される収納式多目的シートにおいて、シート本体に使用者が手すりに大きな力を加えた場合であっても、その力を加えたことに応じてシート本体の揺動と連動して手すりが揺動することがなく、シート本体の揺動時に各部において手を挟んでしまうようなことのない収納式多目的シートを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る収納式多目的シートは、矩形のシート本体を備え、前記シート本体は、建物の構造体に設置されたシート支持体に対して前記シート本体の第1の辺と平行に設けられた第1の回転軸周りに揺動可能に軸支され、収納状態では前記シート本体が壁面に対面するように略垂直状態で収納され、使用状態では前記シート本体が略水平となるように支持された収納式多目的シートであって、前記シート本体の前記第1の辺側に設けられた手すりと、前記手すりの動きを規制する規制手段と、を備え、前記手すりは、前記シート本体若しくは前記シート支持体に対して揺動可能となるように支持され、前記シート本体の収納状態では前記壁面と前記シート本体との間でそれらと並立する一方で、前記シート本体の使用状態では前記手すりの上端が前記シート本体の中央側へ傾斜するように構成され、前記規制手段は、前記シート本体の収納状態では前記シート本体内に収納され、前記シート本体の使用状態では前記手すりに当接するように出没可能に構成されると共に、少なくとも前記シート本体の使用状態においては、前記手すりに入力された操作力によって前記シート本体が前記収納状態方向に揺動させられることがないように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る収納式多目的シートでは、シート本体の壁面側に取り付けられている手すりを、収納状態ではシート本体と近接させた状態で並設収納することにより、収納時にシート本体を壁面に近づけて、コンパクトに収納することができるようになっている。
一方、使用状態では手すりの上端をシート本体の中央側へ傾斜させることにより、壁面との手すりとの距離が生じ、手すりの握り代を十分に確保することができるように構成されている。更に本発明に係る収納式多目的シートでは、シート本体の使用状態においては手すりに対する操作に対してシート本体が揺動することが規制されるように構成されているので、体の不自由な使用者が離座時若しくは着座時に手すりにもたれかかるようにして体重を手すりにかけた場合であっても、その手すりに対して加えられた力によってシート本体を持ち上がらないように揺動を抑制することが可能となり、手すりも揺動されてしまうことが確実に防止できるため、非常に使い勝手のよい可動式の手すりを提供することができる。更に本発明に係る収納式多目的シートでは、使用状態において手すりの揺動を規制する規制手段をシート本体内から出没可能に構成し、その使用状態において手すりに当接するように構成しているので、使用状態において規制手段と手すりとの間に手を挟まれるようなことがなく、使用状態から収納状態に戻る場合には規制手段とシート支持体との間に手を挟まれることもないため、使用状態における安全性を高めることができる。このような本発明の構成を採用することで、収納式多目的シートの省スペース性と手すりの操作性とを両立させることができると共に、安全性も向上させることができる。
本願請求項2に係る収納式多目的シートでは、前記規制手段は、前記シート本体の揺動に連動して前記シート本体から出没するように構成されていることを特徴とする。
この態様によれば、シート本体の揺動に連動して規制手段がシート本体から出没するように構成しているので、規制手段を出没させるために別途のモータといった駆動手段を設ける必要が無く、全体の構造をシンプルなものとすることができる。
本願請求項3に係る収納式多目的シートでは、前記規制手段の前記シート本体からの出没量は、前記シート本体が使用状態へと近付くほど水平方向への変位量が少なくなるように構成されていることを特徴とする。
この態様によれば、シート本体が使用状態へと近付くほど、規制手段がシート本体から出る変位量を水平方向において少なくなるように構成しているので、規制手段と手すりとの当接速度を抑制することができる。従って、規制手段と手すりとの当接速度を抑制することで、規制手段と手すりとが当接する衝撃を緩和することができる。また、規制手段と手すりとの当接速度を抑制することで、規制手段と手すりとの間に手があったとしても避ける時間的な余裕を確保することもでき、万が一避け切れなかった場合にも痛みを大幅に低減することができる。
本願請求項4に係る収納式多目的シートでは、前記シート支持体は前記手すりの一端近傍及び他端近傍に位置するように一対設けられており、前記シート本体はその一対のシート支持体によって揺動自在に支持されているとともに、前記手すりも前記一対のシート支持体によって揺動自在に支持され、前記規制手段も前記一対のシート支持体によって支持されていることを特徴とする。
この態様によれば、シート支持体を手すりの一端近傍と他端近傍とに位置するように一対設けており、規制手段をその一対のシート支持体によって支持しているので、規制手段と手すりとが当接する部分を手すりの両端に引き離して形成することができ、手を置く可能性の高い中央を避けることで、規制手段と手すりとの間に手を挟んでしまう事態をより回避することができる。更に、一対のシート支持体によってシート本体と手すりと規制手段とを支持するので、全ての荷重をシート支持体によって支える構造となり、全体の構造がシンプルで軽量なものとなる。特にシート本体には規制手段を支えるための補強が不要となるので、シート本体を軽量化することができ、小さな操作力での操作を可能とすることができる。
本願請求項5に係る収納式多目的シートでは、前記規制手段は、前記一対のシート支持体に回転自在に軸支されており、その第2の回転軸を挟んで一端が前記シート本体の揺動時に前記シート本体に当接して回転させられた後に、他端が前記手すりに当接することを特徴とする。
この態様によれば、規制手段は第2の回転軸を中心として回転自在にシート支持体に対して軸支され、その一端がシート本体に当接して回転させられた後に他端が手すりに当接して回転するので、規制手段は回転カムとして機能しており、その構造をシンプルなものとすることができる。更に、規制手段の一端はシート本体に当接するため上方に位置し、他端は第2の回転軸を挟んで下方に位置することになり、規制手段は下方から手すりに当接する。従って、規制手段の回転動作は手すり近傍においては下方から上方に向かうものとなるため、規制手段と手すりとの間に手を挟む可能性をより低減することができる。
本願請求項6に係る収納式多目的シートでは、前記規制手段は、前記シート本体の使用状態において、前記手すりに当接する当接部に前記手すりから作用する力の作用線が、前記第2の回転軸に向かうか若しくは前記第2の回転軸よりも上方に向かうように構成されていることを特徴とする。
この態様によれば、手すりから入力される操作力によっては、確実にシート本体が揺動しないように構成することができるため、使用状態における手すりの操作によってシート本体が揺動してしまうことを確実に防止できる。
本願請求項7に係る収納式多目的シートでは、前記規制手段は、前記シート本体が使用状態に位置している場合において、前記第2の回転軸が前記第1の回転軸よりも上方に位置するように構成されていることを特徴とする。
この態様によれば、手すりから入力される操作力によっては、確実にシート本体が揺動しないか、使用状態方向に揺動するようにしか作用しないように構成することができるため、シート本体が揺動してしまうことを確実に防止できる。
本発明によれば、シート本体に使用者が手すりに大きな力を加えた場合であっても、その力を加えたことに応じてシート本体の揺動と連動して手すりが揺動することのなく、シート本体の揺動時に各部において手を挟んでしまうようなことのない収納式多目的シートを提供することができる。
本実施形態に係る収納式多目的シートを示す斜視図である。 本実施形態に係る収納式多目的シートを示す側面図であって、シート本体の収納状態を示す図である。 図2において、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。 図2において、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。 図2において、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。 図2において、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る収納式多目的シートは、身障者用トイレブース、多目的トイレブース又は介護施設の脱衣所等に設置される収納式多目的シートであり、特に車椅子使用者の利用を意図したものである。この収納的多目的シートを図1及び図2に示す。収納式多目的シート10は、図1及び図2に示されるように、略矩形形状のシート本体11と、シート本体11を支持するシート支持体としての取付ベース12及び支持部21とを備える。図1は本実施形態に係る収納式多目的シート10を示す斜視図であって、(a)はシート本体11が使用位置にある状態を示し、(b)はシート本体11が収納位置にある状態を示している。図2は本実施形態に係る収納式多目的シート10を示す側面図であって、シート本体11は、収納位置にある。
図1に示すように、取付ベース12及び支持部21は、水平方向の回転軸13(第1の回転軸)周りにシート本体11を揺動自在に支持している。シート本体11は、回転軸13に平行な長手方向に伸び且つ回転軸13に垂直な短手方向で互いに対向する第1側部11a及び第2側部11bを有している。第1側部11aは、シート本体11の第1の辺側に位置して揺動支点側となり、取付ベース12に対して、回転軸13周りに揺動自在に軸支されている。第2側部11bは、シート本体11の第2の辺側に位置して自由端側となっている。
収納式多目的シート10は、通常、壁面Wに沿って設置される。つまり、取付ベース12を壁面Wに沿って設置し、収納時の収納位置で、シート本体11の戴置面11cが壁面Wに近接し且つ対面するように設置される。
シート本体11の背面11dには脚14が設けられている。そして、使用時の使用位置では、脚14の先端が床面に接地してシート本体11を支え、収納位置のときは、シート本体11と同様に、脚14はシート本体11と並設される状態で収納されるようシート本体11側の基端を中心に揺動するように構成されている。
シート本体11の第1側部11aには、第1側部11aに沿うように手すり15が設けられている。手すり15は、シート本体11の回転軸13とは異なる軸線上に配置されている回転軸16の周りに揺動自在に軸支されている。
図2に示すように、取付ベース12の上に設けられた支持部21に対して、回転軸13を介してシート本体11が軸支されている。支持部21には、回転軸16を介して、手すり15を支えるブラケット22も軸支されている。
シート本体11の背面11dの本体支持フレーム23には、脚14の基端側が軸支されている。脚14は、実質的に4リンク機構として形成されている脚作動用リンクによって、シート本体11の揺動動作に連動して揺動する。
ここで、図2に示すように、取付ベース12を壁面Wに密着または隣接するようにして設置したとする。手すり15に着目すると、図2に示す収納位置では、手すり15は壁面Wとシート本体11との間に収納される。手すり15は、シート本体11と実質的に平行になっている。これにより、シート本体11と壁面Wとの間の距離を小さくしても、壁面Wにあたらないように手すり15を格納することができる。手すり15は、ブラケット22を介して回転軸16周りに揺動自在に取り付けられている。シート本体11の揺動動作に連動して、手すり15も揺動するように構成されている。
ここで、シート本体11の揺動操作に対して、手すり15が回転軸16周りに揺動する状況について、図3,図4,図5,図6を参照しながら説明する。図3,図4,図5,図6は、手すり及びシート本体の回転軸近傍を示す図であって、シート本体11が揺動した状態を違えて4段階に示す図である。
図3に示す状態は、シート本体11が収納状態にある場合を示している。図3に示すように、手すり15はブラケット22に取り付けられており、ブラケット22は支持部21に対して回転軸16を中心に揺動可能なように軸支されている。また、シート本体11は、支持部21に対して回転軸13を中心に揺動可能なように軸支されている。また、回転軸13とシート本体11の背面11dとの間には、規制手段としての揺動部材30が設けられている。揺動部材30は支持部21に対して回転軸35(第2の回転軸)を中心に揺動可能なように軸支されている。従って、シート本体11と、手すり15及びブラケット22と、揺動部材30とは全て支持部21に取り付けられている。
手すり15とブラケット22とが接続される部分において回転軸16が設けられており、手すり15とブラケット22とは互いに所定の角度を成して接続された状態を維持したまま、一体化された手すりとして回転軸16周りに揺動するように構成されている。図3に示す状態では、ブラケット22の回転軸16とは反対側の端部に設けられたストッパー221が、支持部21の回転軸16から下方に延びる領域に設けられたブラケット収納部211の前壁211aに裏側から当接しており、ブラケット22は回転軸16周りにそれ以上前方には揺動しないように構成されている。
一方、手すり15はブラケット22と接続されているため、ブラケット22のストッパー221がブラケット収納部211の前壁211aに当接している状態では、回転軸16周りにそれ以上後方には揺動しないように構成されている。手すり15は、図3中における上下方向の下端側を回転軸16によって軸支されているので、図3中における上端側の自重によって前方側、すなわちシート本体11側に倒れるように構成されている。そのため、手すり15は、図3に示す状態においては、シート本体11に当接しており、シート本体11に寄りかかる形でその位置を保持している。
揺動部材30は、上述したように回転軸35を中心に揺動可能なように、支持部21に対して軸支されている。図3に示すように、シート本体11が直立した状態では、揺動部材30はシート本体11とは接触せずに、自重によって略直立した状態を保っている。揺動部材30は、回転軸35を中心として、シート当接部301を上方に、手すり当接部302を下方にして配置されている。シート本体11が直立し、揺動部材30も直立している図3の状態では、揺動部材30の手すり当接部302は、シート本体11の下端よりも内側に入っており、シート本体11の外側には突出していない状態である。
また、揺動部材30の揺動中心である回転軸35は、シート本体11の背面11dとシート本体11の回転軸13との間に配置されている。回転軸35からみて回転軸13側における揺動部材30の形態は、揺動部材30が回転軸35周りに揺動した場合であっても、所定の範囲内の揺動であれば回転軸13とは干渉しないような輪郭を成すような形態となっている。一方、回転軸35からみてシート本体11の背面11d側における揺動部材30の形態は、シート当接部301から手すり当接部302にかけて略直線状の輪郭を成すような形態となっており、図3の状態では背面11dとは所定の距離をおいて離隔するように配置されている。このような揺動部材30の形態と回転軸13よりも上方に回転軸35が配置されていることにより、揺動部材30は後述するような挙動を示すものである。
図3に示す状態からシート本体11が徐々に使用状態に向けて揺動し始めると、図4に示すようにやがてシート本体11の背面11dが揺動部材30に接触する。上述したように、揺動部材30は、回転軸35を中心として、シート当接部301を上方に、手すり当接部302を下方にして配置されている。この状態でシート本体11が使用状態に向けて揺動し始めると、シート本体11の背面11dが揺動部材30のシート当接部301に当接し、その後は、シート本体11の揺動に連動して揺動部材30は、回転軸35を中心として揺動する。
図4に示す状態からシート本体11が更に使用状態に向けて揺動すると、図5に示すように、揺動部材30のシート当接部301がシート本体11の背面11dによって押し込まれ、揺動部材30は回転軸35周りに揺動する。図5に示す状態(略45度程度)までシート本体11が揺動し、その揺動に伴って揺動部材30も揺動すると、揺動部材30の手すり当接部302がシート本体11の外側に突出する。
図5に示す状態からシート本体11が更に揺動し、使用状態に位置した様子を示すのが図6である。図6に示すように、シート本体11が使用状態に位置するまで揺動すると、揺動部材30は回転軸35周りに更に揺動し、その手すり当接部302がブラケット22に形成されている当接面222に当接する。ブラケット22は手すり15と一体的な挙動を示すように一体的に接続されているので、手すり15を壁面W側に押し込もうとすると、ブラケット22には前方にせり出そうとする力が作用する。しかしながら、ブラケット22の当接面222には、揺動部材30の手すり当接部302が当接している。ブラケット22の当接面222から手すり当接部302を介して揺動部材30に作用する力の作用線は、揺動部材30の回転軸35の軸心に向かうか、それよりも上方に向かうように構成されている。従って、揺動部材30には回転力が働かないか、回転軸35を中心として向かって反時計回り方向の回転力が働くことになる。揺動部材30に、回転軸35を中心とした反時計回り方向の回転力が働くと、揺動部材30のシート当接部301側がシート本体11の回転軸13に向けて押し下げられ、シート本体11から離れる方向への力が働くので、シート本体11を持ち上げようとする力は働かないようになっている。このような構成により、手すり15から入力される操作力によっては、確実にシート本体11が揺動しないように構成することができるため、手すり15の操作によってシート本体11が揺動してしまうことを確実に防止できる。
上述した本実施形態では、揺動部材30がシート本体11から出没可能なように構成し、揺動部材30がシート本体11から出没する長さは、シート本体11が使用状態(図6の状態)に近づくほど水平方向において少なくなるように構成している。従って、揺動部材30の手すり当接部302がブラケット22の当接面222に近づくほど、その速度が低下するように構成することが可能であり、手すり当接部302が当接面222に当接する衝撃を緩和することができる。また、シート本体11が使用状態(図6に示す状態)から収納状態(図3に示す状態)へと戻る過程において、途中の図5に示す状態から図4に示す状態へとシート本体11が揺動した場合には、揺動部材30がシート本体11内へと収納されていくようになる。従って、図5の領域Aにおいて、揺動部材30と支持部21との間に手を挟むようなことがない。
更に、シート支持体である支持部21は、手すり15の一端近傍及び他端近傍に位置するように一対設けられている(図1参照)。このように支持部21を配置することに加え、規制手段である揺動部材30をその一対の支持部21によって支持しているので、揺動部材30と手すり15及びブラケット22とが当接する部分を手すりの両端に引き離して形成することができ、手を置く可能性の高い中央を避けることができる。更に、一対の支持部21によってシート本体11と手すり15及びブラケット22と揺動部材30とを支持するので、全ての荷重を支持部21によって支える構造となり、全体の構造がシンプルで軽量なものとなる。
尚、本実施形態では、上述したようなカム構造の揺動部材30を用い、シート本体11の揺動に連動してシート本体11から出没するように構成したけれども、規制手段としてはこのような揺動部材30に限られるものではない。リンク機構や歯車機構やワイヤー機構を採用し、それら機構の作用によって所定の部材がシート本体11から出没可能なように構成し、手すり15及びブラケット22の揺動を規制するように構成することも好ましい。
10:収納式多目的シート
11:シート本体
11a:側部
11b:側部
11c:戴置面
11d:背面
12:取付ベース
13:回転軸
14:脚
16:回転軸
21:支持部
22:ブラケット
23:本体支持フレーム
30:揺動部材
35:回転軸
211:ブラケット収納部
211a:前壁
221:ストッパー
222:当接面
301:シート当接部
302:当接部
W:壁面

Claims (7)

  1. 矩形のシート本体を備え、前記シート本体は、建物の構造体に設置されたシート支持体に対して前記シート本体の第1の辺と平行に設けられた第1の回転軸周りに揺動可能に軸支され、収納状態では前記シート本体が壁面に対面するように略垂直状態で収納され、使用状態では前記シート本体が略水平となるように支持された収納式多目的シートであって、
    前記シート本体の前記第1の辺側に設けられた手すりと、
    前記手すりの動きを規制する規制手段と、を備え、
    前記手すりは、前記シート本体若しくは前記シート支持体に対して揺動可能となるように支持され、前記シート本体の収納状態では前記壁面と前記シート本体との間でそれらと並立する一方で、前記シート本体の使用状態では前記手すりの上端が前記シート本体の中央側へ傾斜するように構成され、
    前記規制手段は、前記シート本体の収納状態では前記シート本体内に収納され、前記シート本体の使用状態では前記手すりに当接するように出没可能に構成されると共に、少なくとも前記シート本体の使用状態においては、前記手すりに入力された操作力によって前記シート本体が前記収納状態方向に揺動させられることがないように構成されていることを特徴とする収納式多目的シート。
  2. 前記規制手段は、前記シート本体の揺動に連動して前記シート本体から出没するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納式多目的シート。
  3. 前記規制手段の前記シート本体からの出没量は、前記シート本体が使用状態へと近付くほど水平方向への変位量が少なくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納式多目的シート。
  4. 前記シート支持体は前記手すりの一端近傍及び他端近傍に位置するように一対設けられており、前記シート本体はその一対のシート支持体によって揺動自在に支持されているとともに、
    前記手すりも前記一対のシート支持体によって揺動自在に支持され、前記規制手段も前記一対のシート支持体によって支持されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の収納式多目的シート。
  5. 前記規制手段は、前記一対のシート支持体に回転自在に軸支されており、その第2の回転軸を挟んで一端が前記シート本体の揺動時に前記シート本体に当接して回転させられた後に、他端が揺動する前記手すりに当接することを特徴とする請求項4に記載の収納式多目的シート。
  6. 前記規制手段は、前記シート本体の使用状態において、前記手すりに当接する当接部に前記手すりから作用する力の作用線が、前記第2の回転軸に向かうか若しくは前記第2の回転軸よりも上方に向かうように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の収納式多目的シート。
  7. 前記規制手段は、前記シート本体が使用状態に位置している場合において、前記第2の回転軸が前記第1の回転軸よりも上方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の収納式多目的シート。
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