JP5433312B2 - 昇降型リクライニング車椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、手動で背もたれ角度を調節でき、しかも連動して座部が昇降する車椅子に関するものである。
従来の車椅子において、背もたれ角度を調節でき、しかも背もたれを後方に倒して使用者を仰向けに寝かせたとき、該車椅子の重心の移動をできるだけ小さくし、さらに使用者の位置をできるだけ高くし、かつ、背もたれの上端部に設けられる持ち手の位置も高くなるようにして介護を容易とした構成は既に知られている(特許文献1参照)。
特開2008−148897号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された実施形態はいずれも次に示す問題があった。第一に、四節リンクを採用すると側枠フレームの当該箇所がピン構造となるため、これにより車椅子全体がガタつきやすく、車椅子全体の剛性が低い。第二に、フリーロックダンパーを採用してリンクを固定しているが、開示された実施形態は着座部の後方が支持されているため、リンクの構造上、支持が安定せず、使用者が安心して座ることができない。第三に、上記フリーロックダンパーを採用しているため、座部を下降させるときに大きな負荷がかかり、背もたれの回動操作が困難である。
そこで本発明は、上記の問題を解決することができる車椅子を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、前輪3B及び後輪3Aが配設された外枠体と、前面に背もたれ部が形成された背もたれ枠及び上面に水平着座部11が形成された座枠からなる内枠体とで構成された車椅子であって、前記外枠体は左右一対の起立状の側枠部2F,2Fを後部に備え、該左右一対の側枠部2F,2F間に前記内枠体が配置されており、前記側枠部2Fの上部から前記内枠体に向けて差し出された上側回動軸22Aに前記背もたれ枠の中間部が軸支され、前記背もたれ枠の下端部は前記座枠に形成された水平着座部11の後部に設定された上側枢着部21Cに枢着され、前記側枠部2Fであって前記上側回動軸22Aより後方かつ下方の位置から前記内枠体に向けて差し出された下側回動軸22Bにリンクアーム10の一端が枢着され、該リンクアーム10の他端には前記座枠に形成された水平着座部11の前記上側枢着部21Cより後方かつ下方に設定された下側枢着部21Dが枢着され、上側回動軸22Aで構成される上側回動部21A、下側回動軸22Bで構成される下側回動部21B、上側枢着部21C、及び下側枢着部21Dを頂点として平行四辺形が形成されて平行リンク機構20が構成され、前記背もたれ枠が上側回動軸22Aを中心に倒れる方向又は起きる方向に回動すると該回動に連動して前記座枠が水平着座部11を常に水平としたまま上昇又は下降し、さらに背もたれ部が略水平となった際に、該背もたれ部と前記水平着座部11とが略同じ高さ位置で略一直線上に配置され、さらに、該外枠体2からは前記背もたれ枠6を所望の背もたれ角度に調節固定するためのメカニカルロックシリンダ25が前方斜め上向きに差し出され、該メカニカルロックシリンダ25は前記外枠体2の側枠部2Fに枢着されているシリンダ本体25Aと、該シリンダ本体25Aに対して進退するロッド25Bとを備え、該ロッド25Bの先端が前記座枠8の下縁中央又は下縁前半部に枢着され、該背もたれ枠6には該ロッド25Bを進退可能又は進退不能とするロック操作部27が設けられており、前記ロック操作部27の操作によって該ロッド25Bを進退可能とすると、前記座枠8が昇降可能となり、更に前記背もたれ枠6が回動可能となり、該背もたれ枠6の回動に連動して前記平行リンク機構20を介して前記座枠8が前記水平着座部11を常に水平としたままで後方移動しながら上昇し、あるいは前方移動しながら下降し、所望の背もたれ角度で該ロック操作部27を操作によって該ロッド25Bを進退不能とすると前記座枠8が昇降不能になり、更に該背もたれ枠6の回動が不能となってその角度で固定され、同時に座枠8の昇降が制限され、かくして背もたれ部7を所望の背もたれ角度に設定出来るようにしたことを特徴とする昇降型リクライニング車椅子である。
このように本発明は、外枠体に左右一対の構造体である側枠部2F,2Fを設け、該左右一対の側枠体2F,2Fが、内側(中央)に配置された内枠体(背もたれ枠と座枠)を両側から支持する構成としたため、回動又は昇降する内枠体が安定して保持される。したがって、平行リンク機構20を採用した車椅子においても全体として剛性が向上し、使用者が着座した状態であっても該内枠体の挙動が飛躍的に安定する。また、メカニカルロックシリンダ25のロッド部25Bが座枠を下から支持しているため、大柄な使用者でも安定かつ確実に着座させることができる。また、上述のように平行リンク機構20が構成されるため、座枠の昇降過程において水平着座部11は常に水平に保たれるため、座枠を昇降させたときに、使用者の姿勢が不自然となることがない。そして、該背もたれ枠を水平となるまで倒すと、水平な背もたれ部と水平着座部11とが略一直線上に配置されることとなり、座っていた使用者を車椅子上で仰向けに寝かせた姿勢とすることができる。ここで、上述のように水平着座部11は背もたれ部の高さ位置まで上昇するから、介護者が腰を屈めることなく使用者の着替えなどの介助が可能となる。
また、前記メカニカルロックシリンダ25は、シリンダ本体25Aと該シリンダ本体25Aに対して進退するロッド25Bとを備えており、該シリンダ本体25Aが前記外枠体の側枠部2Fに枢着され、該ロッド25Bの先端が前記座枠の下縁中央又は下縁前半部に枢着され、かつ、該ロッド25Bを進退可能又は進退不能とするロック操作部27が背もたれ枠に設けられ、前記ロック操作部27の操作により該ロッド25Bを進退可能とすると前記背もたれ枠が回動可能となり、一方該ロッド25Bを進退不能とすると該座枠が該メカニカルロックシリンダ25によって支持固定されて該背もたれ枠及び該座枠の回動及び昇降が不能となる構成とする。
かかる構成にあって、背もたれ枠を回動する際には、ロック操作部27を操作してロッド25Bを進退可能状態とする。そうすると、該ロッド25Bに連結された座枠が昇降可能となり、これに伴って該背もたれ枠を所望の背もたれ角度まで倒したり起こしたりすることが可能となる。一方、所望の背もたれ角度で背もたれ枠を固定する際は、該ロック操作部27を操作してロッド25Bを進退不能状態とする。そうすると、該ロッド25Bに接続された座枠が固定されることとなり、さらに該座枠に接続された背もたれ枠も固定され、使用者を安全に寝かせる又は座らせることができる。なお、メカニカルロックシリンダ25を採用すると、背もたれ枠回動時に大きな負荷がかかることがないため操作性が極めて良い。
さらに、前記座枠の左右両側に各々配置されたアームレスト18を備え、該アームレスト18は、一端が前記背もたれ枠に、他端が前記座枠にそれぞれ枢着され、かつ該アームレスト18の中間部には該背もたれ枠の回動に連動して屈曲する屈曲部18Cが設けられている構成が望ましい。
かかる構成とすると、着座姿勢の使用者が肘掛けとして該アームレスト18を使用することができるし、また使用者を寝かせた姿勢とした場合に、該使用者が側方から転落することを防止する柵として該アームレスト18を使用することができる。なお、該アームレスト18は、中間部に屈曲部18Cを備えているため、背もたれ枠の回動に追従して変形自在である。
本発明に係る車椅子は、全体として剛性が高く、使用者を安定して寝かせたり着座させたりすることができる効果がある。
背もたれ枠を起立状態とした車椅子の側面図である。 背もたれ枠を起立状態とした車椅子の正面図であり、左右対称として示される部位は省略している。 背もたれ枠を中間位置まで倒した状態の車椅子の側面図である。 背もたれ枠を水平状態とした車椅子の側面図である。 背もたれ枠を水平状態とした車椅子の正面図であり、左右対称として示される部位は省略している。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の昇降型リクライニング車椅子の実施例を説明する。なお、該車椅子は、介護を要する者を使用者としてもよいし、幼児を使用者としてもよい。
図1等に示すように、車椅子1は、外枠体2と、該外枠体2内に配された内枠体5とで構成されている。そして、該内枠体5は、背もたれ枠6と、座枠8とを有している。各枠体2,5のフレームは、金属製パイプを溶接あるいは組み付ける等して構成されている。
図1,2に示すように、前記外枠体2は、左右一対の略水平な下側支持部2A,2Aと、該下側支持部2A,2A後部から鉛直上向きに立ち上がる左右一対の第一後脚支柱部2B,2Bと、該第一後脚支柱部2B,2Bの前側に平行して設けられた左右一対の第二後脚支柱部2D,2Dと、下側支持部2A,2Aの前部に配設された左右一対の前脚柱部2C,2Cと、前脚柱部2C,2Cと第二後脚支柱部2D,2Dとの間に差し渡された左右一対の上側支持部2E,2Eと、左右一対の下側支持部2A,2A間に架け渡された支持連結部2Fとを有している。
前記外枠体2において、前記第一後脚支柱部2Bの上部は、屈曲されて斜め前方へ上向きに差し出されており、しかもその先端部には、前記第二後脚支柱部2Dの上端が接続されている。そして、第一後脚支柱部2Bと第二後脚支柱部2Dと下側支持部2Aとで、構造体としての側面視台形状をなす側枠部2Fが形成されている。また、該第一後脚支柱部2Bの下端部に後輪3Aが、前記前脚柱部2Cの下端に前輪3Bがそれぞれ軸支されている。
また、前記上側支持部2Eには、座枠8を支持する支持手段としてのメカニカルロックシリンダ25が軸支されている。さらに、前記下側支持部2Aの後端には、車椅子1が後方に転倒することを防止するストッパー4が着脱可能に取り付けられている。なお、図示省略しているが、前記第一後脚支柱部2Bには、後輪3Aに当接して該後輪3Aの回転を阻止するブレーキ手段が配設されている。
前記背もたれ枠6は、前記側枠部2F,2F間に配置されており、左右一対の背柱部6A,6Aと、該左右一対の背柱部6A,6A上部間に架け渡された握持部6Cとを有している。また、該左右一対の背柱部6A,6A間には、帯状の背布ファスナー40が複数架け渡され、これにより該背もたれ枠6の前面に背もたれ部7が形成されている。
そして前記背もたれ枠6の中間部は、前記外枠体2に軸支されている。具体的には、前記側枠部2Fの上部から上側回動軸22Aが該背もたれ枠6に向けて差し出されており、該上側回動軸22Aに前記背柱部6Aの中間部が枢着されている。これにより、上側回動軸22Aで構成される上側回動部21Aを回動中心として背もたれ枠6が回動自在とされている。
また、該背もたれ枠6の上端には、介護者が握る左右一対のハンドルグリップ6B,6Bと、前記後輪3Aをブレーキ制御するための左右一対のブレーキ操作部61,61とが取り付けられている。また、前記握持部6Cには、前記メカニカルロックシリンダ25と連繋するロック操作部27が配設されている。ここで、該ロック操作部27は、前記ブレーキ操作部61と同じ公知の機構が採用されており、介護者が握ったり放したりすることによってワイヤ27Aを介してメカニカルロックシリンダ25を制御できる構成となっている。具体的には、前記メカニカルロックシリンダ25は、シリンダ本体25Aと、該シリンダ本体25Aに対して進退自在とされているロッド25Bとからなり、該シリンダ本体25Aは、枢着部24Bを介して上側支持部2Eに回動可能に軸支されており、該ロッド25Bの先端は、枢着部24Aを介して前記座枠8の下縁中央に枢着されている。該ロッド25Bの先端は、該座枠8の下縁前半部に枢着されてもよい。前記ロック操作部27の操作によりロッド25Bを進退可能又は進退不能とすることが可能となっている。そして、通常時は、該ロッド25Bはロックされており、一方、介護者が該ロック操作部27を付勢力に抗して握り込むと、ワイヤ27Aを介してロッド25Bのロックが解除されて、該ロッド25Bが進退自在となる。また介護者がロック操作部27から手を離すと前記付勢力により通常時の状態に復帰してロッド25Bが進退不能とされる。
前記座枠8は、前記左右一対の側枠部2F,2F間に配置されており、前後方向に向けられた左右一対の上側座支持部8A,8Aと、上側座支持部8A後端に連成された左右一対の下側座支持部8B,8Bと、上側座支持部8Aと下側座支持部8Bとを繋ぐ連結柱部8Dと、上側座支持部8A及び下側座支持部8Bの各前端から差し出され、前後摺動可能とされた左右一対のフットレスト支持部8C,8Cと、前記下側座支持部8B,8B間に架け渡された連結部8Eとを有している。また前記左右一対の上側座支持部8A,8Aには、帯状の座布ファスナー41が複数架け渡され、使用者が着座する水平な水平着座部11が形成されている。
また前記座枠8において、前記上側座支持部8Aの後端上縁には上側枢着部21Cが設定されており、該上側枢着部21Cにおいて座枠8と前記背もたれ枠6の背柱部6Aの下端とが枢着されている。さらに、該下側座支持部8Bの後端下部であって前記上側枢着部21Cより後方かつ下方に下側枢着部21Dが設定されており、該下側枢着部21Dにおいて該座枠8と前記外枠体2における側枠部2Fとが、リンクアーム10を介して連結されている。さらに詳述すると、前記側枠部2Fにおける上側回動軸22Aより後方かつ下方位置から座枠8に向けて下側回動軸22Bが差し出されており、該下側回動軸22Bにリンクアーム10の一端が枢着されている。そして、該リンクアーム10の他端と、前記下側枢着部21Dとが枢着されている。
また、座枠8の下縁中央には前記メカニカルロックシリンダ25のロッド25Bの先端が枢着部24Aを介して枢着されている。具体的には、前記下側座支持部8Bの下縁中央に前記ロッド25Bが該枢着部24Aを介して回動可能に接続されている。また、前記フットレスト支持部8Cの下端には、フットレスト9が取り付けられている。
さらに、上記構成にあって、前記上側回動軸22Aにより構成される上側回動部21A(第一の頂点)及び下側回動軸22Bにより構成される下側回動部21B(第二の頂点)、並びに、前記上側枢着部21C(第三の頂点)及び下側枢着部21D(第四の頂点)を頂点として平行四辺形が形成されており、各頂点を節とする四節の平行リンク機構20が構成されている。特に、該平行四辺形は、すべての辺の長さを等しくして菱形とするのが望ましい。
上記構成にあって、背もたれ枠6の背もたれ角度を調節する際には、ロック操作部27を握り込んでロッド25Bを進退可能状態とする。このように、ロッド25Bを進退可能状態とすると座枠8及び背もたれ枠6が可動可能となる。例えば、背もたれ枠6を倒す方向に回動させると、これに連動して座枠8が前記水平着座部11を常に水平としたまま後方移動しながら上昇する(図3)。さらに、図4に示すように、背もたれ部7が略水平となるまで該背もたれ枠6を倒すと、前記水平着座部11が背もたれ部7と略同じ高さ位置まで上昇し、該水平着座部11と該背もたれ部7とが略一直線L上に配置される。かかる状態においては、背もたれ部7と水平着座部11とがフラットな状態となるため、使用者は仰向けに寝た姿勢となる。一方、背もたれ枠6を起こす方向に回動させると、これに連動して座枠8が水平着座部11を常に水平としたまま前方移動しながら下降する。
なお、座枠8の昇降に追従して、該ロッド25B及び該シリンダ本体25Aはそれぞれ枢着部24A、24B中心にして回動し、さらに該ロッド25Bは該シリンダ本体25Aに対して進退する。ここで、前記ロッド25Bの先端及び末端には、本ロッド25Bより径大なストッパー25C,25Dが取り付けられており、該ストッパー25C,25Dによりロッド25Bの進退可能範囲が規定されている。例えば、車椅子1が図1に示す起立状態のときは、ストッパー25Cとシリンダ本体25Aの上端とが当接し、この位置で背もたれ枠6における起こす方向への回動が制限される。一方、車椅子1が図4に示す水平状態のときは、ストッパー25Dとシリンダ本体25Aの下端とが当接し、この位置で背もたれ枠6における倒す方向への回動が制限される。
所望の背もたれ角度で背もたれ枠6を固定する際は、該ロック操作部27の握りを解放して通常時の状態とする。そうすると、前記ロッド25Bは進退不能状態となり、座枠8の昇降が制限されて背もたれ枠6も固定される。このようにして、背もたれ部7を所望の背もたれ角度に設定することができる。
上述のように、本発明の車椅子1は、外側に配置される外枠体2の側枠部2F,2Fが、内側(中央)に配置される内枠体5(背もたれ枠6と座枠8)を支持する構造であるため、回動又は昇降する内枠体5が安定して保持されており、内枠体5の挙動が安定している。
また、上記車椅子1は、左右一対のアームレスト18,18を備えている。該アームレスト18は、水平着座部11の左右両側にそれぞれ配置されており、後端(上端)18Aが背もたれ枠6の背柱部6Aに、前端(下端)18Bが座枠8の連結柱部8Dにそれぞれ枢着されている。さらに、該アームレスト18の中間部には、該背もたれ枠6の回動に伴って回動する屈曲部18Cが設けられている。そして、図1〜4に示すように、背もたれ枠6が回動すると、これに追従して前記屈曲部18Cが屈曲して、該アームレスト18が変形する。このようにアームレスト18を設けると、着座姿勢の使用者が肘掛けとして使用できるし、また背もたれ枠6を略水平として使用者を寝かせた姿勢とした場合に、該使用者が側方から転落することを防止する柵として使用することができる。
なお、前記フットレスト支持部8Cを前後に摺動させることにより、使用者の体格に応じてフットレスト9の位置を変更することができる。
上記車椅子1は、背もたれ枠6を回動容易とすべく、適宜設計変更が可能である。例えば、ハンドルグリップ6B,6Bから上側回動部21Aまでの距離と上側回動部21Aから上側枢着部までの距離との比を、3:1となる長さに設定することができる。かかる構成とすることにより、仮に使用者が100Kgである場合に、約30Kg程度の力で背もたれ枠6を手動で回動させて、使用者を仰向けの姿勢又は着座姿勢とすることができる。
本発明の車椅子は、背もたれ角度を調節することができ、かつ背もたれ部と水平着座部とがフラットな状態になるものであって、介護等の用途として産業上利用可能である。
1 車椅子
2 外枠体
2F 側枠部
3A 後輪
3B 前輪
5 内枠体
6 背もたれ枠
7 背もたれ部
8 座枠
10 リンクアーム
11 水平着座部
18 アームレスト
18C 屈曲部
20 平行リンク機構
21A 上側回動部
21B 下側回動部
21C 上側枢着部
21D 下側枢着部
22A 上側回動軸
22B 下側回動軸
25 メカニカルロックシリンダ
25A シリンダ本体
25B ロッド
27 ロック操作部

Claims (2)

  1. 前輪3B及び後輪3Aが配設された外枠体と、
    前面に背もたれ部が形成された背もたれ枠及び上面に水平着座部11が形成された座枠からなる内枠体
    で構成された車椅子であって、
    前記外枠体は左右一対の起立状の側枠部2F,2Fを後部に備え、該左右一対の側枠部2F,2F間に前記内枠体が配置されており、
    前記側枠部2Fの上部から前記内枠体に向けて差し出された上側回動軸22Aに前記背もたれ枠の中間部が軸支され、
    前記背もたれ枠の下端部は前記座枠に形成された水平着座部11の後部に設定された上側枢着部21Cに枢着され、
    前記側枠部2Fであって前記上側回動軸22Aより後方かつ下方の位置から前記内枠体に向けて差し出された下側回動軸22Bにリンクアーム10の一端が枢着され、該リンクアーム10の他端には前記座枠に形成された水平着座部11の前記上側枢着部21Cより後方かつ下方に設定された下側枢着部21Dが枢着され、
    上側回動軸22Aで構成される上側回動部21A、下側回動軸22Bで構成される下側回動部21B、上側枢着部21C、及び下側枢着部21Dを頂点として平行四辺形が形成されて平行リンク機構20が構成され、
    前記背もたれ枠が上側回動軸22Aを中心に倒れる方向又は起きる方向に回動すると該回動に連動して前記座枠が水平着座部11を常に水平としたまま上昇又は下降し、さらに背もたれ部が略水平となった際に、該背もたれ部と前記水平着座部11とが略同じ高さ位置で略一直線上に配置され、
    さらに、該外枠体2からは前記背もたれ枠6を所望の背もたれ角度に調節固定するためのメカニカルロックシリンダ25が前方斜め上向きに差し出され、
    該メカニカルロックシリンダ25は前記外枠体2の側枠部2Fに枢着されているシリンダ本体25Aと、該シリンダ本体25Aに対して進退するロッド25Bとを備え、
    該ロッド25Bの先端が前記座枠8の下縁中央又は下縁前半部に枢着され、該背もたれ枠6には該ロッド25Bを進退可能又は進退不能とするロック操作部27が設けられており、
    前記ロック操作部27の操作によって該ロッド25Bを進退可能とすると、前記座枠8が昇降可能となり、更に前記背もたれ枠6が回動可能となり、該背もたれ枠6の回動に連動して前記平行リンク機構20を介して前記座枠8が前記水平着座部11を常に水平としたままで後方移動しながら上昇し、あるいは前方移動しながら下降し、
    所望の背もたれ角度で該ロック操作部27を操作によって該ロッド25Bを進退不能とすると前記座枠8が昇降不能になり、更に該背もたれ枠6の回動が不能となってその角度で固定され、同時に座枠8の昇降が制限され、かくして背もたれ部7を所望の背もたれ角度に設定出来るようにしたことを特徴とする昇降型リクライニング車椅子。
  2. 前記座枠の左右両側に各々配置されたアームレスト18を備え、
    該アームレスト18は、一端が前記背もたれ枠に、他端が前記座枠にそれぞれ枢着され、
    かつ該アームレスト18の中間部には該背もたれ枠の回動に連動して屈曲する屈曲部18Cが設けられている請求項1記載の昇降型リクライニング車椅子。
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