JP2005198926A - 車椅子 - Google Patents

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秀行 花房
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Abstract

【課題】 従来の車椅子では、足載せ台が地面から所定高位置で固定されているので、搭乗者が自分で車椅子に乗降したり、あるいは介助者が搭乗者を車椅子に乗降させたりする作業が面倒であった(又は介助者の負担が大きい)。
【解決手段】 座席部3の前方下部に足載せ台5を設けた車椅子において、足載せ台5を、地面Gから所定高さ位置に離間する通常走行姿勢位置と、地面Gに接触する着地位置との間で昇降可能にしているとともに、足載せ台5を通常走行姿勢位置と着地位置との間で昇降させる作動装置6を備えていることにより、搭乗者Mを車椅子に乗降させる際に足載せ台5を着地させた状態で行える。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、歩行に不自由な人が使用する車椅子に関し、さらに詳しくは座席部の前方下部に足載せ台を設けた車椅子に関するものである。
車椅子には、座席部に座った状態で足を載せるための足載せ台を有している。この種の足載せ台つき車椅子として、例えば図5に示すものがあるが、図5の車椅子は特開2001−299820号公報(特許文献1)に記載されているものである。
図5の車椅子では、足載せ台5は、座席部3の前方下部において地面Gから所定高さHだけ離間した位置に不動状態(固定状態)で取付けられている。尚、足載せ台5の取付け高さHは、一般に地面から15〜20cm程度離間しているものが多い。
そして、歩行が不自由な人Mを車椅子から降ろす場合は、図5の状態(座席部3に着座状態)から搭乗者Mの足Maを足載せ台5から外して地面Gに着地させた後、該搭乗者Mを介助者が抱き抱えて立たす。
又、他の車椅子には、足載せ台を左右に2分割して、それぞれ上下に枢動開閉させ得るようにしたものもある。
特開2001−299820号公報(図1)
ところが、図5に示す公知の車椅子のように、足載せ台5が地面Gから所定高さHだけ離間した位置に固定されていると、搭乗者Mが歩行障害者である場合には、座席部3に着座した状態から足Maを地面Gに着地させるのに介助者の手助けが必要であり、しかも該足Maを着地させるのに足載せ台5が邪魔になる(足の着地場所が遠くなる)という問題があった。尚、座席部3に着座した状態で足載せ台5に足Maを載せたままで立ち上がらせようとすると、重量バランスが崩れて車椅子が前方に傾動する(後側が浮き上がる)危険がある。又、歩行障害者Mを車椅子に乗せる場合にも、足載せ台5が通常走行姿勢位置(地面から離間した位置)にあると邪魔になる。
尚、左右に2分割した足載せ台をそれぞれ上下に枢動開閉させ得るようにした車椅子から搭乗者Mを降ろす場合は、該搭乗者Mの各足Maをそれぞれ足載せ台から浮かせ、該各足載せ台を上方に枢動開放させた後、そこにできた空間部で足Maを着地させるが、それらの一連の作業は全て介助者が補助する必要があり、この場合も介助者の負担が大きいという問題がある。
本願発明は、上記した従来の車椅子の問題点に鑑み、搭乗者が容易に乗り降りでき、又は介助者による乗降時の負担を軽減させ得るようにした車椅子を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、足載せ台つきの車椅子を対象にしているが、車椅子としては、電動走行式のもの、介助者による手押し式のもの、搭乗者による手動式(リム回転式)のもの等の適宜の形式のものを採用できる。
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明の車椅子は、座席部の前方下部に設けている足載せ台を、地面から所定高さ位置に離間する通常走行姿勢位置と地面に接触する着地位置との間で昇降可能にしているとともに、足載せ台を通常走行姿勢位置と着地位置との間で昇降させる作動装置を備えている。
足載せ台の昇降構造は、この請求項1の発明では、該足載せ台を単独で昇降させ得るようにしたものでもよく、あるいは足載せ台を座席部等とともに昇降させ得るようにしたものでもよい。
足載せ台昇降用の作動装置としては、手動によるもの(例えばスクリュー棒をハンドルで回転させて足載せ台を昇降させるもの)でもよく、あるいは電動式(モーター駆動式)のものでもよい。尚、この作動装置は、足載せ台を昇降させ得るものであれば、その他の適宜のものを採用できる。
そして、この請求項1の車椅子では、搭乗者を乗り降りさせる際に足載せ台を次のように昇降作動させる。尚、以下の説明では、搭乗者(歩行障害者)を介助者が補助して乗り降りさせる場合で説明する。
搭乗者を車椅子に乗せるときには、作動装置で足載せ台を地面に接触する位置(着地位置)まで降下させる。そして、着地させている足載せ台上に搭乗者を前向き姿勢で立たせ、そのまま座席部に座らせ、続いて作動装置で足載せ台を通常走行姿勢位置(地面から所定高さ離間させた位置)の高さまで上昇させれば、搭乗作業は終了する。
ところで、搭乗者(特に歩行障害者)を車椅子に乗せる作業は、介助者が搭乗者を抱き抱えて乗降口の前(座席部の前方)に立たせた後、座席部に着座させるが、搭乗時に足載せ台を地面に着地させておくと、搭乗者を該足載せ台上に立たせることができる。即ち、足載せ台を着地させている状態では、足載せ台上面が地面に対してほとんど(僅かしか)段差がなく、搭乗者の足を足載せ台上に載せ易くなる。又、足載せ台は着地しているので、足載せ台上に搭乗者の体重が加わっても、該足載せ台がそれ以上、下動しない(安定している)。
又、座席部に着座している搭乗者を車椅子から降ろす作業は、まず作動装置で足載せ台を着地するまで降下させる。尚、足載せ台降下操作時には、搭乗者の足は足載せ台上に載せたままでよいので、搭乗者に対する処置は必要がない(足の載せ変え等は不要である)。そして、着座している搭乗者を介助者が乗降口側から抱き起こして足載せ台上に立たせ、該搭乗者を足載せ台上から地面上に移せば、降車作業は終了する。この降車作業時には、足載せ台を地面に着地させた状態で搭乗者を一旦足載せ台上に立たせるが、該足載せ台が着地しているので安定しており、且つ搭乗者の足が地面に近いので次の動作(地面への移行)が容易となる。
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明は、上記請求項1の車椅子に次の構成を付加している。即ち、この請求項2の車椅子では、座席フレームと足載せ台を取付けている足載せ台フレームとを一体に連結して一体連結フレームとしている。尚、この一体連結フレームには、背凭れフレームも一体に連結することができる。
又、座席フレーム部分には、枢支部を設けて一体連結フレームが枢支部を中心にして上下に傾動し得るようにしている。そして、作動装置で足載せ台の昇降操作と一体連結フレームの傾動操作を行わせるとともに、足載せ台が着地時に座席フレーム部分が若干角度(例えば水平状態から角度10°〜15°程度)だけ前側に下降傾斜するように連動させている。尚、通常の乗車時には足載せ台を通常走行姿勢位置(地面から離間させた位置)に上昇させるが、足載せ台を通常走行姿勢位置に上昇させたときには、一体連結フレームも正常姿勢(座席部がほぼ水平姿勢)に維持される。
この請求項2の発明の車椅子において、搭乗者の乗降時には上記請求項1で説明したように、足載せ台を着地させた状態で行うが、この請求項2の発明では、足載せ台を着地させると、それに連動して一体連結フレーム(座席フレームと足載せ台フレーム)が傾動して座席フレーム部分が若干角度だけ前側に下降傾斜する。そして、座席フレーム部分が前側下降傾斜すると、座席部に着座している搭乗者が若干前屈み姿勢になり、介助者が搭乗者を降車させるときの抱き抱え作業(降車作業)が容易になる。尚、一体連結フレーム(座席フレーム)が前側下降傾斜していると、搭乗者を車椅子に搭乗させる際に、搭乗者を着地位置にある足載せ台上に立たせた後、座席部に着座させる際の作業が容易になる(着座させる際の搭乗者移動量が少なくなる)。
本願請求項3の発明
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の車椅子に次の構成を付加している。即ち、座席部の両側部のアームレストを前後に移動させ得るように設けている。そして、作動装置で足載せ台の昇降操作と各アームレストの前後動操作を行わせるとともに、足載せ台が着地時にアームレストが前方移動するように連動させている。
ところで、一般の車椅子においては、座席部の先端とその両側部にあるアームレストの先端とは前後方向のほぼ同位置にある。他方、本願の車椅子では、乗降時に足載せ台を着地させて該足載せ台上に搭乗者を前向きに立たせるが、該足載せ台は座席部よりかなり前方位置にある。従って、一般の車椅子では、搭乗者を前向き姿勢で足載せ台上に立たせた姿勢で、通常位置にあるアームレストを握ることは非常に困難である。
ところが、本願請求項3の車椅子によれば、足載せ台が着地位置にあるときには各アームレストが前方移動しているので、搭乗者が足載せ台上に前向き姿勢で立っている状態でも、該搭乗者が各アームレスト(先端寄り位置)を握ることができる。
本願請求項1の発明の効果
本願請求項1の発明の車椅子は、足載せ台を作動装置で地面から離間する通常走行姿勢位置と地面に接触する着地位置との間で昇降させ得るようにしている。そして、搭乗者を車椅子に乗降させる際に足載せ台を着地させておくと、搭乗者を安定している足載せ台上に立たせることができる。従って、乗降の際に搭乗者が足載せ台を踏んで乗り降りできるので、該足載せ台が邪魔にならないとともに、介助者が搭乗者を乗降させる際の作業も容易に行えるという効果がある。
本願請求項2の発明の効果
本願請求項2の発明は、上記請求項1の車椅子において、足載せ台の昇降動作と一体連結フレーム(座席フレームと足載せ台フレーム)の前後傾動動作とを連動させ、足載せ台が着地時に一体連結フレームの座席フレームが前側下降傾斜するようにしている。そして、搭乗者を乗降させるときに足載せ台を着地させると、座席フレームが前側下降傾斜するので、座席部に着座している搭乗者が若干前屈み姿勢になる。従って、この請求項2の車椅子では、上記請求項1の効果に加えて、介助者が搭乗者を降車させるときに該搭乗者を抱き抱えて立たせる作業が容易になり、介助者の負担が軽減できるという効果がある。尚、介助者が搭乗者を抱き抱えて車椅子に搭乗させる際にも、座席フレームを前側下降傾斜させていると、搭乗者を座席部にスムーズに着座させることができる(介助者の負担が軽減できる)。
本願請求項3の発明の効果
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の車椅子において、作動装置で足載せ台の昇降操作と各アームレストの前後動操作を行わせるとともに、足載せ台が着地時にアームレストが前方移動するように連動させている。このように、足載せ台が着地状態ではアームレストが前方移動しているので、搭乗者を足載せ台上に立たせて乗降させる際に、該搭乗者がアームレスト(前端寄り位置)を握ることができる。従って、この請求項3の車椅子では、上記請求項1又は2の効果に加えて、搭乗者がアームレストを握りながら乗降できるので、乗降動作が一層し易くなるとともに、乗降時の安全性が向上するという効果がある。
図1〜図4を参照して本願実施例の車椅子を説明すると、この実施例では車椅子として電動走行式のものを採用している。尚、図1は通常走行時の状態図、図2はその平面図、図3は乗降時に使用する状態図、図4はリクライニングさせたときの状態図をそれぞれ示している。
図1及び図2に示す車椅子は、基台1に左右2つの前輪11,11と左右2つの後輪12,12を取付け、基台1上に後述する一体連結フレーム2(左右一対ある)及びアームレスト(左右一対ある)7を各支持材(それぞれ左右一対ある)13,14,15,16で支持して構成している。尚、一体連結フレーム2とアームレスト7とは、後述するようにそれぞれ独立して姿勢変更させ得るようになっている。
この実施例の車椅子は、電動走行式のものが採用されており、基台1部分にバッテリー(図示省略)と後輪12,12駆動用のモータ(図示省略)を設けている。尚、この車椅子の走行制御は、アームレスト7の上部に設けた操作部8のジョイスティック9で行われる。
一体連結フレーム2は、この実施例では座席フレーム23と背凭れフレーム24と足載せ台フレーム25とを一体的に結合して構成している。尚、他の実施例では、一体連結フレーム2として、座席フレーム23と足載せ台フレーム25のみを一体結合し、背凭れフレーム24は、基台1に不動状態で固定してもよい。
座席フレーム23と背凭れフレーム24と足載せ台フレーム25とは、それぞれ左右一対有しており、左右の各座席フレーム23,23、左右の各背凭れフレーム24,24、左右の各足載せ台フレーム25,25で一体連結フレーム2を構成している。尚、座席フレーム23と足載せ台フレーム25とは1本のパイプで形成している。
各座席フレーム23,23上には、座席部(座席シート)3が設けられている。各背凭れフレーム24,24の前面には、背凭れ部(背凭れシート)4が設けられている。各背凭れフレーム24,24の上端部は、手押し用のハンドル24a,24aとなっている。各足載せ台フレーム25,25の先端(座席部3の前方下部)には、足載せ台5が設けられている。足載せ台5は、各足載せ台フレーム25,25間に跨がる1枚ものが使用されている。尚、他の実施例では、左右に2分割し、それぞれの足載せ台を各足載せ台フレーム25,25の下端部に固定してもよい。足載せ台5は、一体連結フレーム2と一体に姿勢変更(昇降)される。
一体連結フレーム2は、前後2つの支持材(それぞれ左右一対ある)14,13で支持されているが、後側支持材13は基台1上に固定されており、前側支持材14はその下端部が基台1上に軸17で枢支されている。又、一体連結フレーム2は、座席フレーム23の後側寄り位置を後側支持材13の上端部において軸31で枢支しており、該軸31を中心にして一体連結フレーム2(座席部3、背凭れ部4、足載せ台5を含む)を図1の状態から図3又は図4に示すように前後に傾動させ得るようになっている。この軸31は、座席フレーム23に固定されていて、該軸31が後側支持材13に対して回動し得るようになっている。尚、この軸31は、本願請求項2の枢支部となるものである。
他方、前側支持材14の上部側は、座席フレーム23の前側寄り位置において軸32で枢支している。この軸32は、座席フレーム23に固定されているが、前側支持材14に形成している長穴14a内をスライドし得るようになっている。
一体連結フレーム2は、作動装置6で前後に傾動せしめられる。この作動装置6は、基台1の下部において前後に向けて設置しているスクリュー棒61と、該スクリュー棒61を正逆両方向に回転させるモータ62と、スクリュー棒61に螺合させたスライダー63と、該スライダー63と前記軸(一体連結フレーム2の枢支部)31とを連結している連結杆(左右一対ある)64とを有している。各連結杆64の下部は、スライダー63の左右側面にそれぞれ軸65で枢支されている一方、各連結杆64の上部は、前記軸31に固定されている。尚、作動装置6のモータ62は、操作部8で正逆両方向に駆動される。
この作動装置6は、図1の状態から図3又は図4に示すように、モータ62でスクリュー棒61を正逆各方向に回転させることによりスライダー63を前後に移動させ、それによって連結杆64の下部側を前後に移動させて(連結杆64が傾動する)、一体連結フレーム2を前後に傾動させ得るようになっている。そして、この実施例では、図1に示すように連結杆64が鉛直状態にあるときには一体連結フレーム2の座席部3がほぼ水平姿勢(通常走行姿勢)に維持されており、図3に示すようにスライダー63が後方移動して連結杆64が後方下降傾斜すると一体連結フレーム2が前傾姿勢(乗降姿勢)になり、図4に示すようにスライダー63が前方移動して連結杆64が前方下降傾斜すると一体連結フレーム2が後傾姿勢(リクライニング姿勢)になる。
尚、図1に示す通常走行姿勢(座席部水平姿勢)では、足載せ台5が地面Gから所定距離H(例えばH=15〜20cm程度)だけ離間しており、図3に示す前傾姿勢(乗降姿勢)では、足載せ台5が地面Gに着地しており、図4に示す後傾姿勢(リクライニング姿勢)では、足載せ台5がかなり上方まで持ち上げられる。
アームレスト(左右一対ある)7は、それぞれ前後揺動自在な後側支持材(左右一対ある)15と前側支持材(左右一対ある)16で支持されている。そして、このアームレスト7は、一体連結フレーム2の傾動動作に連動して前後に移動するようになっている。
即ち、アームレスト7用の後側支持材15は、該後側支持材15の下端部を基台1上に立設した支持棒(左右一対ある)18の上端部に軸19で枢支し、該後側支持材15の上端部をアームレスト7の後側上部に軸20で枢支して取付けている。又、アームレスト7用の前側支持材16は、該前側支持材16の下端部を前記軸17(一体連結フレーム2用の前側支持材14の下部軸)で基台1上に枢支し、該前側支持材16の上端部をアームレスト7の前後中間位置に軸21で枢支している。このアームレスト7の支持構造において、後側支持材15と前側支持材16は平行リンクを構成し、各軸19,20,17,21が平行四辺形の各角部に位置している。又、アームレスト7用の前側支持材16と一体連結フレーム2用の前側支持材14とは一体結合されている(両支持材16,14間の角度が不変である)。
この実施例の車椅子では、一体連結フレーム2が図1に示す通常走行姿勢にあるときにきには、アームレスト7用の後側支持材15及び前側支持材16がほぼ鉛直姿勢となって、アームレスト7を通常使用位置(前後中間位置)に位置させている。そして、図3に示すように、作動装置6により一体連結フレーム2が前側に傾動(座席フレーム23部分が前側下降傾斜)されると、一体連結フレーム2用の前側支持材14が前側に傾動してアームレスト7用の前側支持材16が前傾し、このときアームレスト7用の後側支持材15も前傾して、アームレスト7を水平姿勢のままで所定長さ(例えば図1の状態から14〜15cm程度)だけ前方移動させる。又、図4に示すように、作動装置6により一体連結フレーム2が後側に傾動されると、一体連結フレーム2用の前側支持材14が後方に傾動してアームレスト7用の前側支持材16が後傾し、このときアームレスト7用の後側支持材15も後傾して、アームレスト7を水平姿勢のままで所定長さ(例えば図1の状態から8〜9cm程度)だけ後方移動させる。
この実施例の車椅子は、次のように使用される。まず通常走行時には、図1に示すように一体連結フレーム2を通常走行姿勢に維持した状態で運転される。この図1の状態では、座席部3がほぼ水平姿勢状態となっており、且つ足載せ台5が地面Gから所定距離H(例えばH=15〜20cm程度)だけ離間している。この状態での搭乗者Mの搭乗姿勢は、身体胴部の軸線Pがやや後傾している。尚、通常の走行制御は、搭乗者Mがジョイスティック9を操作することで行える。
そして、搭乗者Mを降車させるときには、図1の走行停止状態で、操作部8により作動装置6(モータ62)を前傾側に操作する。すると、モータ62によりスクリュー棒61をスライダー後進側に回転させて、図3に示すように連結杆64を後方下降傾斜させ、それによって一体連結フレーム2を前傾動作させて(足載せ台5が降下する)、足載せ台5を地面Gに着地させる。このとき(足載せ台5を降下させるとき)、搭乗者Mの足Maは足載せ台5上に載せたままでよいので、搭乗者Mに対する処置は必要がない(足の載せ変え等は不要である)。尚、足載せ台5が着地した時点でモータ62の駆動は停止する。
ところで、搭乗者Mが歩行障害者である場合は、介助者が搭乗者Mを抱き抱えて降車させる必要があるが、その場合、着座している搭乗者Mを乗降口側から抱き起こして一旦足載せ台5上に立たせる。その際、一体連結フレーム2が図3に示す前傾姿勢状態では、座席部3が前側下降傾斜し、背凭れ部4が前傾しているので、座席部3に着座している搭乗者Mの身体胴部の軸線Pがやや前傾する。従って、介助者が搭乗者Mを抱き抱えて足載せ台5上に立たせるときに、その作業が容易になり、介助者の負担が軽減できる。そして、搭乗者Mを足載せ台5上に立たせた後、該搭乗者Mを足載せ台5上から地面G上に移す。このとき、足載せ台5が着地しているので安定しており、且つ搭乗者Mの足Maが地面に近いので次の動作(地面への移行)が容易となる。
又、搭乗者Mを車椅子に乗せるときには、作動装置6で足載せ台5を地面Gに接触する位置(着地位置)まで降下させた状態(図3の状態)で、介助者が搭乗者Mを抱き抱えて足載せ台5上に前向き姿勢で立たせ、そのまま座席部3に座らせる。この場合も、足載せ台5を着地させ且つ一体連結フレーム2を前傾させた状態で行うことができるので、搭乗作業が容易となる(介助者の負担が軽減できる)。尚、前傾姿勢の座席部3に搭乗者Mを座らせた後、作動装置6で足載せ台5を図1に示す通常走行姿勢位置の高さまで上昇させれば、搭乗作業は終了する。
又、図3に示すように、足載せ台5を着地させた状態では、アームレスト7が図1の通常走行時の位置より14〜15cm程度前方移動しているので、搭乗者Mを足載せ台5上に立たせて乗降させる際に、該搭乗者Mがアームレスト7(前端寄り位置)を握ることができ、乗降動作が一層し易くなるとともに、乗降時の安全性が向上する。
又、この実施例の車椅子では、図1の通常走行姿勢から、作動装置6により一体連結フレーム2をさらに後傾させると、図4に示すように座席部3及び背凭れ部4をリクライニング状態にすることができ、乗り心地を一層良好にし得る。
尚、この実施例では、電動走行式の車椅子を採用している関係で、作動装置6にモータ62を使用しているが、搭乗者が手動で車輪を回して走行させる形式、あるいは介助者が手押しする形式の車椅子では、作動装置6に手動式(例えばハンドルを手動で回転させるもの)のものを採用することができる。尚、作動装置6は、足載せ台5を昇降させ得るものであれば、適宜の構成を採用できる。
本願実施例の車椅子の側面図である。 図1の車椅子の平面図である。 図1の車椅子の状態変化図である。 図1の車椅子の他の状態変化図である。 公知の車椅子の側面図である。
符号の説明
1は基台、2は一体連結フレーム、3は座席部、4は背凭れ部、5は足載せ台、6は作動装置、7はアームレスト、23は座席フレーム、24は背凭れフレーム、25は足載せ台フレーム、31は軸(枢支部)、62はモータである。

Claims (3)

  1. 座席部(3)の前方下部に足載せ台(5)を設けた車椅子であって、
    前記足載せ台(5)を、地面(G)から所定高さ位置に離間する通常走行姿勢位置と、地面(G)に接触する着地位置との間で昇降可能にしているとともに、
    前記足載せ台(5)を前記通常走行姿勢位置と前記着地位置との間で昇降させる作動装置(6)を備えている、
    ことを特徴とする車椅子。
  2. 請求項1において、
    座席フレーム(23)と足載せ台(5)を取付けている足載せ台フレーム(25)とを一体に連結して一体連結フレーム(2)とし、
    前記座席フレーム(23)部分に枢支部(31)を設けて前記一体連結フレーム(2)が前記枢支部(31)を中心にして上下に傾動し得るようにし、
    作動装置(6)で足載せ台(5)の昇降操作と前記一体連結フレーム(2)の傾動操作を行わせるとともに、足載せ台(5)が着地時に座席フレーム(23)部分が前側に下降傾斜するように連動させている、
    ことを特徴とする車椅子。
  3. 請求項1又は2において、
    座席部(3)の両側部のアームレスト(7,7)を前後に移動させ得るように設け、
    作動装置(6)で足載せ台(5)の昇降操作と各アームレスト(7,7)の前後動操作を行わせるとともに、足載せ台(5)が着地時にアームレスト(7,7)が前方移動するように連動させている、
    ことを特徴とする車椅子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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