JP2003102581A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2003102581A
JP2003102581A JP2001301670A JP2001301670A JP2003102581A JP 2003102581 A JP2003102581 A JP 2003102581A JP 2001301670 A JP2001301670 A JP 2001301670A JP 2001301670 A JP2001301670 A JP 2001301670A JP 2003102581 A JP2003102581 A JP 2003102581A
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JP
Japan
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foot
seat body
link
base
seat
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Application number
JP2001301670A
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English (en)
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Takamasa Harashima
崇正 原島
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France Bed Co Ltd
Original Assignee
France Bed Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】足腰の筋力が衰えた利用者が着座したり、立ち
上がるのを支援することができる椅子の部品数を減ら
し、製造コスト低減と椅子本体の重量を軽くする。 【解決手段】基体1の幅方向に沿って回動可能に設けら
れ駆動軸44の進退に応じて所定方向に回転駆動される
回転軸41と、この回転軸に一端が連結され他端が座部
体11の下面に当接し回転軸の回転方向に応じて座部体
を上昇する方向に押し上げる座上げアーム46と、回転
軸に一端が連結された第1の足側リンク54と、長手方
向に沿う長孔が形成され足載体の裏側に一端が回動可能
に連結されるとともに、第1の足側リンクの他端が長孔
に沿って移動可能に係合した第2の足側リンク56とを
有し、座部体が倒伏状態から上昇方向へ回動するとき
に、第2の足載せリンクの他端が長孔に沿って移動する
構成とする駆動機構において、駆動機構の足側リンクの
数を第1の足側リンクと第2の足側リンクの2部品に簡
略化した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は足腰の筋力が低下
した人が使用するのに好適する椅子に関する。 【0002】 【従来の技術】足腰の筋力が弱っている利用者が椅子の
座部体に座ったり、立ち上がることは容易ではなく、介
助者の介助が必要なことがある。しかしながら、介助者
が足腰の筋力が弱っている利用者を椅子から立ち上がら
せたり、座らせる場合、介助者に掛かる負担が大きくな
る。そのため、介助者に掛かる負担を軽減することが望
まれている。 【0003】一般に、椅子は利用者が着座するための座
部体を有する。この座部体は通常、脚体にほぼ水平に設
けられている。そのため、上記座部体に着座するとき、
利用者は臀部を座部体の高さ位置まで深く降ろさなけれ
ばならないから、その動作が足腰に大きな負担を掛ける
ことになる。 【0004】また、利用者が立ち上がるときには、座部
体に深く降ろした臀部を上げなければならず、しかも脚
部を曲げた状態から伸ばさなければならないから、座る
とき以上に大きな負担となる。 【0005】そこで、出願人は、さきに特願2001−
175855号で足腰の筋力が衰えた利用者が着座した
り、立ち上がるのを支援することができる椅子を提案し
た。 【0006】この椅子は、基体と、この基体の後端側に
下部を支点として前後方向に回動可能に設けられた背部
体と、この背部体の前方に位置し上記基体に後端側が上
昇する方向に回動可能に設けられた座部体と、駆動軸及
びこの駆動軸を進退駆動する駆動源を有し、この駆動軸
を中立位置から後退方向へ駆動することで上記座部体を
後端側が上昇する方向に押し上げて回動させ、中立位置
から前進方向に駆動することで上記背部体を後方へ倒伏
する方向に駆動する駆動機構と、上記座部体を上記駆動
軸の進退駆動に連動させて回動するとともに、この座部
体が倒伏した状態及び回動上昇した状態において自由に
回動するのを阻止する支軸とを具備したことを特徴とす
る椅子である。 【0007】さらに、上記基体の前端側の上部に一端部
を支点として下方に倒伏した状態から上昇方向へ回動可
能に設けられた足載体と、上記駆動軸及びこの駆動軸を
進退駆動する上記駆動源により、この駆動軸を中立位置
から後退方向へ駆動して上記座部体を後端側が上昇する
方向に回動させたときに、この座部体の上昇角度に対し
て上記足載体が一端部を支点として他端部が後方へ回動
する角度を小さくする駆動機構とを具備したことを特徴
とする。 [発明の詳細な説明] 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
駆動機構を有する椅子は一般の椅子と比較して、その構
成に多くの部品を必要とする。特願2001−1758
55号提案の椅子においても、その座部体の上昇角度に
対して足載体を一端部を支点として他端部が後方へ回動
する角度を小さくする駆動機構が、第1の足側リンク、
第2の足側リンク、第3の足側リンクの3部品から構成
されている。 【0009】そのため、製造コストが高くまた椅子本体
の重量も重くなるという課題がありコスト低減や軽量化
が望まれていた。 【0010】この発明は、座部体を後端側が上昇する方
向に回動させたときに、この座部体の上昇角度に対して
上記足載体が一端部を支点として他端部が後方へ回動す
る角度を小さくする駆動機構において、上記足載体と前
記回転軸とを連動させる足側リンクの部品数を2部品に
減らし簡略化することにより、製造コストの低減と椅子
本体の重量を軽くすことを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
基体の前端側上部にこの基体の幅方向に沿って回動可能
に設けられ上記駆動軸の進退に応じて所定方向に回転駆
動される回転軸と、この回転軸に一端が連結され他端が
上記座部体の下面に当接し上記回転軸の回転方向に応じ
て上記座部体を上昇する方向に押し上げる座上げアーム
と、上記回転軸に一端が連結された第1の足側リンク
と、長手方向に沿う長孔が形成され上記足載体の裏側に
一端が回動可能に連結されるとともに、上記第1の足側
リンクの他端が上記長孔に沿って移動可能に係合した第
2の足側リンクとを有し、上記座部体が倒伏状態から上
昇方向へ回動するときに、上記第2の足側リンクの他端
が上記長孔に沿って移動する構成とする駆動機構の足側
リンクを前記のように2つの部品に簡略化したことを特
徴とする椅子である。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照して説明する。 【0013】図1と図2に示す椅子は基体1を備えてい
る。この基体1は、図2に示すように一対の下部連結部
材2によって所定間隔で平行に連結された一対の脚部材
3を有する。この脚部材3の後端には基体1を移動させ
るためのローラー4が設けられている。各脚部材3上に
は枠状体5が立設され、左右一対の枠状体5の上部の前
端側と後端部とは、それぞれ角筒状の上部連結部材6
a、6bによって連結されている。 【0014】前端側の上部連結部材6aの両端部上面に
は、L字状の一対の座枠取付け片7が固着され、さらに
内側面には上記座部取付け片7とほぼ対応する位置に一
対の支持片9(一方のみ図示)が基体1の後方に向かっ
て固着されている。 【0015】上記一対の座枠取付け片7には座部体11
を構成する座枠12の前端部が回動可能に連結されてい
る。つまり、座枠12の前端には一対の連結片13が設
けられ、これら連結片13が図3に示すように上記座枠
取付け片7にブッシュ14を介してねじ15及びナット
15aによって回転可能に連結されている。 【0016】後端側の上部連結部材6bの上面にはゴム
などの弾性材料で作られた緩衝材16が設けられてい
る。この緩衝材16は座枠12がほぼ水平な状態にある
ときにこの座枠12の後端部の下面に当接するようにな
っている。 【0017】上記座枠12の幅方向両側には肘掛体18
が設けられている。この肘掛体18は、上記座枠12の
幅方向両端部に固着されたU字状の杆材19及びこの杆
材19の上端に上記座枠12の前後方向に沿って固着さ
れた板状の上部材20とからなり、この上部材20は上
方に向かって凸状に湾曲している。 【0018】前端側の上部連結部材6aの両端部には一
対の足載せ枠取付け片21が前方に向かって固着されて
いる。この足載せ枠取付け片21には、脚載体22を構
成する足載せ枠23の一端部に設けられた連結片24が
回動可能に連結されている。つまり、足載せ枠23は基
体1の前後方向に沿って回動可能に取付けられている。
なお、足載せ枠23は、U字状の杆材25及びこの杆材
25及びこの杆材25の両端部に架設された横杆26を
有する。また、図1に示すように、足載体22の足載せ
枠23と座部体11の座枠12とには一体的にクッショ
ン体27が設けられている。 【0019】上記基体1の枠状体5の後端側の上部には
背部体31を構成する背部枠32の下端部が回動可能に
連結されている。すなわち、図4に示すように上記枠状
体5の後端側の上部には短軸33が基体1の幅方向内方
に向かって突設されている。 【0020】上記背部枠32の下端部両側にはそれぞれ
連結片34が突設されている。そして、この連結片34
にはブッシュ35が設けられ、このブッシュ35に挿通
されたねじ36が上記短軸33の他端部に螺合されてい
る。それによって、上記背部枠32が基体1に対して前
後方向に回動可能に連結されている。背部体31は、図
1に示すように背部枠32にクッション体37を設けて
構成されている。 【0021】上記基体1の前端側の上部連結部材6aに
設けられた一対の支持片9には回転軸41の両端部がそ
れぞれ回転可能に支持されている。この回転軸41の中
途部には一対の駆動アーム42の一端が所定の間隔で固
着されている。この駆動アーム42の他端には図1に示
すように駆動源43の駆動軸44の先端部が枢着されて
いる。駆動源43は、駆動機構40を構成する1つの要
素である。 【0022】上記駆動源43は、上記駆動軸44を図7
(b)に示す中立位置から図7(c)に示す前進位置及
び図7(a)に示す後退位置に駆動するようになってい
る。なお、上記駆動源43は、図1に示すように基体1
の後端側の下部連結部材2に設けられた連結片45に枢
着されている。 【0023】図2に示すように、上記回転軸41の両端
部には、それぞれ座上げアーム46の基端部が固着され
ている。図5に示すように、この座上げアーム46の先
端部には支軸47が設けられ、この支軸47にはローラ
ー48が回転可能かつ抜出不能に設けられている。 【0024】上記座枠12の下面の幅方向中途部には、
L字状のガイド部材51の一辺が固着され、回転軸41
が回転することで、上記ローラー48がガイド部材51
の一辺に転接するようになっている。 【0025】上記ガイド部材51の他辺にはL字状のガ
イド孔52が形成され、このガイド孔52には上記支軸
47のブッシュ53が外嵌された端部が移動可能に係合
している。つまり、支軸47の端部はこの支軸47を上
記ガイド孔52に沿ってガイドする係合部材となってい
る。 【0026】上記駆動源43の駆動軸44が図1及び図
7(b)に示す中立位置から図7(a)に示す後退方向
に駆動され、その駆動軸43によって上記回転軸41が
上記駆動アーム42を介して所定方向に回転させられる
と、座上げアーム46が上昇方向(図1に矢印で示す時
計方向)に駆動されるから、上記ローラ48によって座
枠12、つまり座部体11が座部取付け片7との連結部
を支点として図7(b)に示すほぼ水平な状態から図7
(a)に示すように、後端側が上昇する方向に回動させ
られることになる。 【0027】座部体11に設けられたガイド部材51の
ガイド孔52には支軸47の端部が移動可能に係合し、
座部体11が回転すると、上記支軸47がガイド孔51
に沿って移動する。そのため、支軸47はローラ48を
支持するだけでなく、ガイド孔51との係合によって座
部体11が上記背上げアーム46によって駆動されない
ときに、この背上げアーム46に対して自由に回動する
のを阻止する。つまり、ガイド孔52を有するガイド部
材51と、このガイド孔52に移動自在に係合するとと
もに、ローラ48が設けられた係合部材としての支軸4
7とで、上記座部体1が自由に回動するのを阻止する連
動阻止機構を構成している。 【0028】図1と図2に示すように、上記回転軸41
の中途部には第1の足側リンク54の一端が固着されて
いる。この第1の足側リンク54の他端には第2の足側
リンク56の一端が枢着されている。この第2の足側リ
ンク56の他端は上記足載体21の足載せ枠22の横杆
26の下面(背面)中途部に固着された取付け片55に
ブッシュ55aを介して回動可能に枢着されている。 【0029】図6に示すように第2の足載せリンク56
の側面には長手方向に沿う長孔57が形成されていて、
長孔57にはブッシュ58を介して連結軸59が移動可
能に設けられている。そして、この連結軸59に上記第
1の足側リンク54の他端が枢着されている。 【0030】上記足載体22は、駆動源43の駆動軸4
4が図7(b)に示すように中立位置にあるときにはほ
ぼ垂直に垂下している。この状態から駆動軸43が図7
(c)に示すように前進方向に駆動されて回転軸41が
矢印で示す所定方向(反時計方向)に回転すると、足載
体22は、第1の足側リンク54、第2の足側リンク5
6によって基体1足載せ枠取付け片21との連結部を支
点として上昇方向へ回動する。 【0031】図7(b)に示す駆動軸44が中立位置の
状態から図7(a)に示す後退方向へ駆動され、回転軸
41が矢印で示す上記所定方向と逆方向である、時計方
向に回転すると、その回転によって座部体11は上昇方
向に回転する。 【0032】しかしながら、足載体22は、第1の足側
リンク54の他端の連結軸59が第2の足側リンク56
の長孔57の一端から他端まで移動する間は回動するこ
とがない。連結軸59が長孔57の他端まで移動した
後、さらに回転軸41が回転すると、第1の足側リンク
54が第2の足側リンク56を引くから、足載体22は
上端を支点として下端が後方へ回動する。 【0033】すなわち、駆動源43の駆動軸44が中立
状態から後退方向のストロークエンドまで駆動される
際、足載体22は、第1の足側リンク54と第2の足側
リンク56とを連結する連結軸59が座部体11の回動
上昇によって長孔57の一端から他端側へ移動すると、
足載体22はばね61に引張られ、ストッパ62に当た
るまで後方へ回動する。以後、足載体22が上昇方向へ
回動しても、連結軸59は第2の足側リンク56に形成
された長孔57をスライドするから、その間は足載体2
2は後方へ回動することがない。 【0034】そのため、1つの駆動源43によって座部
体11の上昇方向の回動に連動させて足載体22を後方
へ回動させる構成であっても、足載体22の後方へ回動
角度に比べて座部体11の上昇角度を大きくすることが
できる。つまり、足載体22の回動に制限を受けずに座
部体11の上昇角度を大きくすることが可能となる。 【0035】上記足載体22の横杆26と、第1の足側
リンク54との間にはばね61が張設されている。さら
に、基体1の下部連結部材2の前端部には駆動軸44が
後退方向のストロークエンドまで駆動されたときに足載
体22の下端部が当接するストッパ62が設けられてい
る。 【0036】図7(b)に示すように、駆動軸44が中
立位置にあるときには、上記ばね61の付勢力によって
足載体22が前方へ自由に回動するのを阻止し、図7
(a)に示すように駆動軸44が後退方向のストローク
エンドまで駆動されて足載体22の下端部が上記ストッ
パ62に当たった状態ではばね61の付勢力によって足
載体22が前方へ自由に回動するのを阻止するようにな
っている。 【0037】つまり、足載体22は、第1の足側リンク
54と第2の足側リンク56とが連結軸59によって移
動可能に連結されていても、ばね61の付勢力によって
がた付くのが防止されている。 【0038】図2及び図8(a)〜(c)に示すよう
に、上記回転軸41の一端部には背部用アーム65の一
端が固着されている。この背部用アーム65の他端には
連動リンク66の一端が枢着されている。この連動リン
ク66の他端は上記背部枠32の下端部に一端が固着さ
れたL字部材67の他端に枢着されている。このL字状
部材67の他端は基体1の前方に向かって突出してい
る。 【0039】図9(b)に示すように、上記駆動源43
の駆動軸44が中立位置にある場合、背部体31は垂直
よりもわずかに後方へ倒れた角度にあり、図9(a)に
示すように中立位置から後退方向へ駆動して座部体11
を起立方向に回転させるとその回動に連動してほぼ垂直
に起立する。 【0040】上記駆動軸44を図9(b)に示す中立状
態から図9(c)に示す前進方向へ駆動して足載体22
を上昇方向へ回動させると、背部体31は、その回動に
連動して後方へ倒伏する。 【0041】連動リンク66の他端をL字状部材67の
他端に枢着したことで、座部体11を上昇方向へ回動さ
せたときに、背部体31が前方へ回動し過ぎるのが防止
される。 【0042】なお、上記駆動機構40は、上記駆動アー
ム42、駆動源43、座上げアーム46、第1乃至第3
の足側リンク54、56、背部用アーム65、連動リン
ク66などによって構成されている。 【0043】つぎに、上記構成の椅子を利用する場合に
ついて説明する。 【0044】足腰の筋力が弱った利用者Uが着座する場
合には、図9(a)に示すように駆動源43の駆動軸4
4を中立位置から後退方向へ駆動する。それによって、
座部体11は、図9(b)に示すほぼ水平な状態から図
9(a)に示すように後端部が上昇した傾斜状態、つま
り前方へ回動駆動される。したがって、利用者Uは臀部
を深く降ろすことなく座部体11に当てることができ
る。 【0045】臀部を座部体11に当てたならば、駆動軸
44後退位置から図9(b)に示す中立位置へ戻す。そ
れによって、座部体11は駆動軸44の駆動速度に応じ
て傾斜状態から徐々に倒伏方向へ回動するから、利用者
Uは緩やかに脚部を折り曲げながら着座姿勢に移行する
ことができる。つまり、利用者Uは足腰に大きな負担を
掛けることなく、立位姿勢から着座姿勢に移動すること
ができる。 【0046】座部体11を傾斜状態に上昇させると、こ
の座部体11とともに座部体11に一体的に設けられた
肘掛体18も前方に向かって回動する。そのため、利用
者Uは臀部を座部体11に当てる際、上記肘掛け体18
に両手が掛け易くなるから、肘掛体18を両手で保持す
ることで、身体を確実に支えながら臀部を座部体11に
当てたのち、立位姿勢から着座姿勢に移行することがで
きる。 【0047】利用者Uが座部体11に着座した状態で、
駆動源43の駆動軸44を図9(c)に示すように中立
位置から前進方向へ駆動すると、足載体22は回転軸4
1及び第1の足側リンク54、第2の足側リンク56を
介してほぼ垂直に垂下した状態から下端側が上昇する方
向へ回動する。 【0048】足載体21が上昇方向へ回動すると、連動
リンク66によって背部体31の下端が前方へ引かれる
から、この背部体31は上部側が後方へ倒伏する方向へ
回動することになる。 【0049】したがって、座部体11に着座した利用者
Uは足載体22によって脚部を持ち上げた状態で保持さ
れ、上半身を後方へ倒した状態で背部体31に寄り掛か
ることができる。つまり、利用者Uは着座状態において
楽な姿勢をとることができる。 【0050】一方、図9(c)に示す状態で座部体11
に着座した利用者Uが起立する場合には、駆動源43の
駆動軸44を前進位置から図9(b)に示す中立位置を
経て図9(a)に示す後退位置へ駆動する。 【0051】駆動軸44が前進位置から中立位置へ戻る
ことで、足載体21がほぼ垂直に垂下し、背部体31が
垂直状態よりもわずかに後方へ倒れた位置まで前方へ回
動する。この状態で利用者Uは図9(b)に示すように
足を床面につくことが可能となる。 【0052】ついで、駆動源43の駆動軸44を図9
(b)に示すように中立位置から図(a)に示す後退方
向へ駆動する。それによって、座部体11は座上げアー
ム46に設けられたローラ48によって前端側が上昇す
る方向に回動するとともに、足載体22がほぼ垂直な状
態から下端が基体1の後方へ入り込む状態に回動する。 【0053】座部体11が上昇方向に駆動されること
で、この座部体11に着座した利用者Uは臀部が斜め上
方に押し上げられる。座部体11の上昇方向への回動
は、駆動源43の駆動軸44の駆動速度に応じて緩やか
に上昇方向へ回動するから、利用者Uは折り曲げた脚部
を徐々に伸ばしながら着座姿勢から起立姿勢に移行する
ことができる。つまり、利用者Uは緩やかに、しかも臀
部が座部体11に確実に支持された状態で立ち上がるこ
とができるため、足腰に大きな負担を掛けることなく、
安定した状態で立ち上がることができる。 【0054】しかも、座部体11を上昇させて利用者U
が立ち上がる際、足載体22は下端側が基体1の後方へ
入り込む方向へ回動する。そのため、利用者Uが立ち上
がる際、脚部が足載体22が設けられていても、利用者
Uは安定した状態で立ち上がることが可能となる。 【0055】足載体22の後方への回転は、第2の足側
リンク56に長孔57が形成され、この長孔57を介し
て第1の足側リンク54が連結されているから、上述し
たごとく座部体11の回動角度に比べて小さくなる。 【0056】言い換えれば、1つの駆動源43によって
座部体11と足載体22とを連動させる構成であるにも
係わらず、座部体11によって利用者Uの臀部を確実に
押し上げるため、座部体11の回動角度を大きくして
も、足載体22が基体1の後方へ回動する角度を小さく
することができる。 【0057】そのため、基体1に足載体22を後方へ回
動させるためのスペースを確保しなくてすむから、基体
1を必要以上に大型化せずにすむことになる。 【0058】座部体11の下面にはガイド孔52が形成
されたガイド部材51が設けられ、このガイド孔52に
は座上げアーム46に設けられた支軸47が係合してい
る。そのため、座部体11は、下面をローラ48に押圧
されて上昇方向へ回動する構成となっているものの、座
上げアーム46に対して自由に回動することがないか
ら、上昇させた状態や下降させた状態においてがた付く
ようなことがない。 【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、座部体
を駆動機構の駆動源によって駆動するため、座部体を所
定の速度で確実に回動させることができるから、利用者
は安定した状態で着座したり、立ち上がることができ、
しかも背部体を前後方向に駆動することができるから、
着座した利用者は上半身を後方へ倒した楽な姿勢をとる
ことができる。 【0059】また、座部体の上昇方向への回動角度に対
し、足載体が基体の後方へ回動する角度を小さくしたた
め、1つの駆動源によって残部体の回動に足載体を連動
させる構成であっても、座部体の上昇角度を十分に大き
くし、利用者の臀部を確実に押し上げることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施の形態を示す駆動源の駆動軸
が中立位置にある椅子の側面図。 【図2】基体及び座部体の一部省略した斜視図。 【図3】基体と座部体との連結部分の拡大断面図 【図4】基体と背部体との連結部分の拡大断面図。 【図5】座上げアームと座部体に設けられたガイド部材
との連結部分の拡大断面図。 【図6】第1の足側リンクと足載体に設けられた第2の
足側リンクとの連結部分の拡大断面図。 【図7】(a)〜(c)はそれぞれ回転軸に対する座部
体と足載体との連結構造の説明図。 【図8】(a)〜(c)はそれぞれ回転軸に対する座部
体と足載体の連結構造。 【図9】(a)〜(c)はそれぞれ利用者が利用すると
きの説明図。 【符号の説明】 1・・・基体 11・・・座部体 18・・・肘掛体 22・・・足載体 31・・・背部体 40・・・駆動機構 41・・・回転軸 42・・・駆動アーム 43・・・駆動源 44・・・駆動軸 46・・・座上げアーム 54・・・第1の足側リンク 56・・・第2の足側リンク 66・・・連動リンク

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】基体と、この基体の後端側に下部を支点と
    して前後方向に回動可能に設けられた背部体と、この背
    部体の前方に位置し上記基体上に後端側が上昇する方向
    に回動可能に設けられた座部体と、上記基体の前端部の
    上部に一端部を支点として下方に倒伏した状態から上昇
    方向へ回動可能に設けられた足載体と、駆動軸及びこの
    駆動軸を進退駆動する駆動源を有し、この駆動軸を中立
    位置から後退方向へ駆動して上記座部体を後端側が上昇
    する方向に回動させたときに、この座部体の上昇角度に
    対して上記足載体が一端部を支点として他端部が後方へ
    回動する角度を小さくする駆動機構とを具備したここと
    を特徴とする椅子において、上記駆動機構は、上記基体
    の前端側上部にこの基体の幅方向に沿って回動可能に設
    けられ上記駆動軸の進退に応じて所定方向に回転駆動さ
    れる回転軸と、この回転軸に一端が連結され他端が上記
    座部体の下面に当接し上記回転軸の回転方向に応じて上
    記座部体を上昇する方向に押し上げる座上げアームと、
    上記回転軸に一端が連結された第1の足側リンクと、長
    手方向に沿う長孔が形成され上記足載体の裏側に一端が
    回動可能に連結されるとともに、上記第1の足側リンク
    の他端が上記長孔に沿って移動可能に係合した第2の足
    載せリンクとを有し、上記座部体が倒伏状態から上昇方
    向へ回動するときに、上記第2の足載せリンクの他端が
    上記長孔に沿って移動する構成であることを特徴とする
    椅子。
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