JP2010195386A - 車両制御装置 - Google Patents

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【課題】車両の旋回性を高くすることができるようにする。
【解決手段】ボディ11と、ボディ11に対して回転自在に配設された車輪WLF、WRF、WLB、WRBと、所定の車輪WLB、WRBとボディ11との間に配設され、所定の車輪WLB、WRBにキャンバ角を付与するための車輪駆動部31、32と、車両の操舵を表す操舵指標を検出する操舵指標検出部と、操舵指標に基づいて車両が旋回しているかどうかを判断する旋回判断処理手段と、車両が旋回しているときに、所定の車輪にキャンバ角を付与するキャンバ角付与処理手段とを有する。車両が旋回しているときに、所定の車輪にキャンバ角が付与されるので、横力を発生させ、コーナリングフォースを発生させることができ、旋回性を高くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両制御装置に関するものである。
従来、車両においては、車輪を回転させることによって走行させることができるようになっている。この場合、各車輪のタイヤと路面との間に発生する摩擦力が大きいほど、タイヤの路面を掴(つか)む力、すなわち、グリップ力が大きくなり、車両の加速性及び制動性を高くすることができるが、タイヤが転がる方向を表すタイヤの向きと逆方向に発生する転がり抵抗が大きくなり、燃費が悪くなる。これに対して、前記摩擦力が小さいほど、タイヤによる路面のグリップ力が小さくなり、加速性及び制動性が低くなるが、転がり抵抗が小さくなり、燃費が良くなる。
また、運転者がステアリングホイールを操作してタイヤの向きを変えると、タイヤと路面との摩擦によって、タイヤの向きに対して垂直の方向に横力が発生し、車両を旋回させることができる。したがって、車両の旋回時には、前記転がり抵抗と横力との合力がタイヤ力となってタイヤに加わる。
このとき、前記タイヤ力におけるタイヤの進行方向に対して垂直の方向の成分がコーナリングフォースとなり、該コーナリングフォースは、車両を旋回させる際に遠心力に抗して必要になる求心力として機能する。また、前記タイヤ力におけるタイヤの進行方向の成分がコーナリング抵抗となり、該コーナリング抵抗は、車両の走行抵抗として機能する。
ところで、車両の燃費を良くするために、タイヤに所定のパターンで溝を形成し、タイヤと路面との摩擦係数を小さくした低転がり抵抗タイヤが提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−127615号公報
しかしながら、前記従来の車両においては、タイヤと路面との摩擦係数が小さくされるので、旋回時に発生させることができる横力が小さくなり、旋回性が低くなってしまう。
本発明は、前記従来の車両の問題点を解決して、車両の旋回性を高くすることができる車両制御装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の車両制御装置においては、ボディと、該ボディに対して回転自在に配設された車輪と、所定の車輪とボディとの間に配設され、前記所定の車輪にキャンバ角を付与するための車輪駆動部と、車両の操舵を表す操舵指標を検出する操舵指標検出部と、前記操舵指標に基づいて車両が旋回しているかどうかを判断する旋回判断処理手段と、該旋回判断処理手段によって車両が旋回していると判断された場合に、前記車輪駆動部によって前記所定の車輪にキャンバ角を付与するキャンバ角付与処理手段とを有する。
本発明の他の車両制御装置においては、さらに、車両の旋回に伴って発生する旋回指標を検出する旋回指標検出部を有する。
そして、前記キャンバ角付与処理手段は、前記旋回指標が検出されている間、前記所定の車輪にキャンバ角を付与する。
本発明の更に他の車両制御装置においては、さらに、前記操舵指標が検出されなくなった後、所定の時間が経過したときに前記キャンバ角の付与を解除するキャンバ角解除処理手段を有する。
本発明の更に他の車両制御装置においては、さらに、前記キャンバ角付与処理手段は、後輪にキャンバ角を付与する。
本発明の更に他の車両制御装置においては、さらに、後輪の各タイヤと路面との摩擦係数は、前輪の各タイヤと路面との摩擦係数より小さくされる。
本発明の更に他の車両制御装置においては、さらに、後輪の各タイヤの転がり抵抗は、前輪の各タイヤの転がり抵抗より小さくされる。
本発明によれば、車両制御装置においては、ボディと、該ボディに対して回転自在に配設された車輪と、所定の車輪とボディとの間に配設され、前記所定の車輪にキャンバ角を付与するための車輪駆動部と、車両の操舵を表す操舵指標を検出する操舵指標検出部と、前記操舵指標に基づいて車両が旋回しているかどうかを判断する旋回判断処理手段と、該旋回判断処理手段によって車両が旋回していると判断された場合に、前記車輪駆動部によって前記所定の車輪にキャンバ角を付与するキャンバ角付与処理手段とを有する。
この場合、車両が旋回しているときに、所定の車輪にキャンバ角が付与されるので、横力を発生させ、コーナリングフォースを発生させることができ、旋回性を高くすることができる。
本発明の他の車両制御装置においては、さらに、車両の旋回に伴って発生する旋回指標を検出する旋回指標検出部を有する。
そして、前記キャンバ角付与処理手段は、前記旋回指標が検出されている間、前記所定の車輪にキャンバ角を付与する。
この場合、前記旋回指標が検出されている間、前記所定の車輪にキャンバ角が付与されるので、旋回性を確実に高くすることができる。
本発明の他の車両制御装置においては、さらに、前記操舵指標が検出されなくなった後、所定の時間が経過したときに前記キャンバ角の付与を解除するキャンバ角解除処理手段を有する。
この場合、操舵指標が検出されなくなった後、所定の時間が経過するまで、キャンバ角の付与が解除されないので、車輪の動作を安定させることができる。
本発明の他の車両制御装置においては、さらに、前記キャンバ角付与処理手段は、後輪にキャンバ角を付与する。
この場合、後輪に横力を発生させ、コーナリングフォースを発生させることができるので、旋回性を一層高くすることができる。
本発明の他の車両制御装置においては、さらに、後輪の各タイヤと路面との摩擦係数は、前輪の各タイヤと路面との摩擦係数より小さくされる。
この場合、前記後輪の各タイヤと路面との摩擦係数が、前輪の各タイヤと路面との摩擦係数より小さくされるので、車両の燃費を良くすることができる。また、前輪の各タイヤと路面との摩擦係数が大きくされるので、加速性及び制動性を十分に高くすることができる。
そして、後輪にキャンバ角を付与することによって、横力を発生させ、コーナリングフォースを発生させることができるので、旋回性を一層高くすることができる。
本発明の更に他の車両制御装置においては、さらに、後輪の各タイヤの転がり抵抗は、前輪の各タイヤの転がり抵抗より小さくされる。
この場合、前記後輪の各タイヤの転がり抵抗が前輪の各タイヤの転がり抵抗より小さくされるので、車両の燃費を良くすることができる。また、前輪の各タイヤの転がり抵抗が大きくされるので、加速性及び制動性を十分に高くすることができる。
そして、後輪にキャンバ角を付与することによって、横力を発生させ、コーナリングフォースを発生させることができるので、旋回性を一層高くすることができる。また、走行フィーリングが低くなるのを抑制することができる。
本発明の実施の形態における車両の概念図である。 本発明の実施の形態における車両の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態における摩擦力と燃費及び転がり抵抗との関係図である。 本発明の実施の形態における車両の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるキャンバ角の特性図である。 本発明の実施の形態における車輪駆動部ユニットの平面図である。 本発明の実施の形態におけるアクチュエータの動作を説明する図である。 本発明の実施の形態における車両の制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における車両の動作を示す第1の図である。 本発明の実施の形態における車両の動作を示す第2の図である。 本発明の実施の形態における車速と閾値との関係図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、低燃費車両としての車両について説明する。
図1は本発明の実施の形態における車両の概念図である。
図において、11は車両の本体を表すボディ、12は駆動源としてのエンジン、WLF、WRF、WLB、WRBは、前記ボディ11に対して回転自在に配設された前方左側、前方右側、後方左側及び後方右側の車輪であり、車輪WLF、WRFによって前輪が、車輪WLB、WRBによって後輪が構成される。車輪WLF、WRFは前記エンジン12を駆動することによって、互いに連動させて回転させられて駆動輪として機能し、車輪WLB、WRBは、車両の走行に伴って従動して回転させられる。
また、13は操舵装置としてのステアリングホイール、14は加速操作部材としてのアクセルペダル、15は減速操作部材としてのブレーキペダルであり、操作者としての運転者がステアリングホイール13を操作して回転させると、該ステアリングホイール13の回転に応じて車輪WLF、WRFに舵角が付与され、車両を旋回させることができる。また、運転者がアクセルペダル14を踏み込むと、該アクセルペダル14の踏込量に応じて車両を加速させることができ、運転者がブレーキペダル15を踏み込むと、ブレーキペダル15の踏込量に応じて車両を制動することができる。なお、前記舵角は、ステアリングホイール13の回転に応じて車輪WLF、WRFの向きが変化させられたときに、車両の前後方向と車輪WLF、WRFの向きとが成す角度である。
そして、16は車両の全体の制御を行う制御部、31、32は、所定の車輪、本実施の形態においては、各車輪WLB、WRBとボディ11との間にそれぞれ配設され、各車輪WLB、WRBを独立させて回転させ、かつ、各車輪WLB、WRBにキャンバ角を独立させて付与するための車輪駆動部、38は該車輪駆動部31、32を動作させるための油圧を発生させる油圧制御部である。
なお、前記各車輪WLB、WRB、ステアリングホイール13、制御部16、車輪駆動部31、32等によって旋回制御装置が、各車輪WLB、WRB及び車輪駆動部31、32によって、後方左側及び後方右側の車輪駆動部ユニット41、42が構成される。また、本実施の形態において、前記各車輪駆動部31、32は各車輪WLB、WRBに対応させて配設されるようになっているが、ボディ11における所定の1箇所に配設することもできる。
そして、本実施の形態においては、車輪WLF、WRFを回転させるためにエンジン12が使用されるようになっているが、車輪WLF、WRF内にそれぞれ駆動源としてホイールモータを配設することができる。また、すべての車輪WLF、WRF、WLB、WRBにそれぞれホイールモータを配設することができる。
さらに、本実施の形態においては、各車輪WLB、WRBにキャンバ角を独立させて付与するために油圧が使用されるようになっているが、キャンバ角付与用の駆動部としてモータを使用することもできる。
次に、前記構成の車両の制御装置について説明する。
図2は本発明の実施の形態における車両の制御ブロック図である。
図において、16は制御部、19は車速vを検出する車速検出部としての車速センサ、20は、運転者がステアリングホイール13を操作したときの操舵方向における操作量、すなわち、ステアリング角度εを検出する操舵量検出部としてのステアリングセンサ、s1は、車輪駆動部31の図示されない各シリンダ部に対して油圧の給排を行う制御弁、s2は、車輪駆動部32の図示されない各シリンダ部に対して油圧の給排を行う制御弁、ε1、ε2は各車輪WLB、WRBのキャンバ角を検出するキャンバ角検出部としてのキャンバ角センサ、21は、車両の旋回速度を表す値、すなわち、ヨーレートηを検出する旋回速度検出部としてのヨーレートセンサ、22は車両の横G(横加速度)を検出する横加速度検出部としての横Gセンサである。
なお、前記ステアリング角度εによって車両の操舵を表す操舵指標が、ステアリングセンサ20によって前記操舵指標を検出する操舵指標検出部が構成される。また、ヨーレートη及び横Gによって車両の旋回に伴って発生する旋回指標が、前記ヨーレートセンサ21及び横Gセンサ22によって旋回指標検出部が構成される。本実施の形態においては、前記操舵指標としてステアリング角度を使用しているが、ステアリング角度に代えて舵角を使用することもできる。
前記制御部16は、車両の全体の制御を行う制御装置としての、かつ、演算装置としてのCPU25、該CPU25が各種の演算処理を行うに当たって、データを記録するためのワーキングメモリとして使用されるRAM26、あらかじめ各種のデータ、制御用のプログラム等が記録されたROM27、図示されないフラッシュメモリ等を備える。
本実施の形態においては、前記CPU25及びROM27に各種のデータ、プログラム等が記録されるようになっているが、データ、プログラム等を記録媒体としてのディスク等に記録することもできる。
なお、前記制御部16、油圧制御部38、CPU25等は、単独で、又は組み合わせることによって、各種のデータ、プログラム等に基づいて各種の処理を行うためのコンピュータとして機能する。
次に、前記車輪WLF、WRF、WLB、WRBの特性について説明する。
図3は本発明の実施の形態における摩擦力と燃費及び転がり抵抗との関係図である。なお、図において、横軸に摩擦力を、縦軸に燃費及び転がり抵抗を採ってある。
前記構成の車両においては、エンジン12を駆動することによって発生させられた回転を車輪WLF、WRFに伝達し、車輪WLF、WRFを回転させることによって走行させられるようになっている。なお、車両の走行に伴って、車輪WLB、WRBも回転させらる。
そして、運転者がアルセルペダル14を踏み込むと、エンジン12の回転速度が高くなり、それに伴って、駆動輪として機能する各車輪WLF、WRFの回転速度も高くなり、車両を加速することができる。また、運転者がブレーキペダル15を踏み込むと、各車輪WLF、WRF、WLB、WRBの回転が低くなり、車両を制動させることができる。
そして、運転者がステアリングホイール13を操作して回転させると、各車輪WLF、WRFの向き、及びタイヤが転がる方向を表すタイヤの向きが変わり、車両を旋回させることができる。
ところで、前記各車輪WLF、WRF、WLB、WRBのタイヤと路面との間に発生する摩擦力が大きいと、タイヤによる路面のグリップ力が大きくなり、アルセルペダル14を踏み込んだときの駆動輪として機能する各車輪WLF、WRFによる加速性、及びブレーキペダル15を踏み込んだときの各車輪WLF、WRF、WLB、WRBによる制動性を高くすることができる。ところが、摩擦力が大きいと、タイヤの向きと逆方向に発生する転がり抵抗が大きくなり、燃費が悪くなる。これに対して、前記摩擦力が小さいと、タイヤによる路面のグリップ力が小さくなり、加速性及び制動性が低くなるが、転がり抵抗が小さくなり、燃費が良くなる。
また、車両の旋回時に、各タイヤの向きが変えられると、タイヤと路面との間に発生する摩擦力によって、タイヤの向きに対して垂直の方向に横力が発生し、前記転がり抵抗と横力との合力がタイヤ力となってタイヤに加わる。このとき、前記タイヤ力におけるタイヤの進行方向に対して垂直の方向の成分がコーナリングフォースとなり、該コーナリングフォースは、車両を旋回させる際に遠心力に抗して必要になる求心力として機能する。また、前記タイヤ力におけるタイヤの進行方向の成分がコーナリング抵抗となり、該コーナリング抵抗は、車両の走行抵抗として機能する。
したがって、前記グリップ力が大きいと、操舵性を高くすることができ、グリップ力が小さいと、操舵性が低くなる。
そこで、本実施の形態においては、車輪WLF、WRFを、タイヤと路面との摩擦係数の大きい構造とすることによって、加速性及び制動性を十分に高くし、車輪WLB、WRBを、タイヤと路面との摩擦係数の小さい構造とすることによって、車両の燃費を良くするようにしている。また、本実施の形態においては、車輪WLB、WRBにおいて、タイヤと路面との摩擦係数が小さいことによって操舵性が低くなるのを抑制するために、車輪WLB、WRBに適宜キャンバ角を付与するようにしている。
図4は本発明の実施の形態における車両の動作を説明する図、図5は本発明の実施の形態におけるキャンバ角の特性図である。なお、図5において、横軸にスリップ角を、縦軸に横力を採ってある。
図において、WLF、WRF、WLB、WRBは車輪であり、車輪WLF、WRFの各タイヤtfと路面sfとの摩擦係数をμ1とし、車輪WLB、WRBの各タイヤtbと路面sfとの摩擦係数をμ2としたとき、
μ1>μ2
にされる。
ところで、一般的に、タイヤと路面との摩擦係数を小さくするために、第1の手法として、タイヤの幅を狭くし、第2の手法として、タイヤの素材を摩擦係数の小さいものにし、第3の手法として、トレッドに摩擦係数が小さくなるパターンを形成し、第4の手法として、タイヤの空気圧を高くすることが考えられる。
本実施の形態においては、タイヤtfとして通常のタイヤ、すなわち、ノーマルタイヤが使用され、タイヤtbとして、第1〜第4の手法のうちのいずれか一つ以上の手法によって、タイヤtfより路面sfとの摩擦係数が小さくされた低転がり抵抗のタイヤtbが使用される。
したがって、車輪WLB、WRBにおいてタイヤtbと路面sfとの摩擦係数μ2が小さくされるので、車両の燃費を良くすることができる。
また、駆動輪として機能する車輪WLF、WRFにおいてタイヤtfと路面sfとの摩擦係数μ1が大きくされるので、車輪WLF、WRFによる加速性を十分に高くすることができる。
そして、本実施の形態においては、エンジン12が車両の前方に搭載されているので、車輪WLB、WRBにおいてタイヤtbと路面sfとの摩擦係数μ2が小さくされても、車輪WLF、WRF、WLB、WRBによる制動性を十分に高くすることができる。
すなわち、例えば、車両の荷重Wを
W=14000〔kg重〕
とし、制動時の車輪WLF、WRFと車輪WLB、WRBとの荷重配分を0.75対0.25とすると、車輪WLF、WRFに加わる荷重Wfは、
Wf=10500〔kg重〕
になり、車輪WLB、WRBに加わる荷重Wbは、
Wb=3500〔kg重〕
になる。そして、急制動が行われたときの制動加速度を0.9Gとすると、車両を制動するのに必要な制動力Fは、
F=0.9G×W
=0.9G×14000〔kg重〕
=12600〔N〕
になる。このとき、ノーマルタイヤが使用された車輪WLF、WRFにおいてタイヤtfと路面sfとの摩擦係数μ1を1.1〔N/kg重〕とすると、車輪WLF、WRFで必要になる制動力Ffは、
Ff=1.1〔N/kg重〕×10500〔kg重〕
=11550〔N〕
になる。そして、このとき、車輪WLB、WRBで必要になる制動力Fbは、
Fb=F−Ff
=12600〔N〕−11550〔N〕
=1050〔N〕
になる。このことから、車輪WLB、WRBにおけるタイヤtbと路面sfとの摩擦係数μ2は、
μ2=Fb/W
=1050〔N〕÷14000〔kg重〕
=0.3〔N/kg重〕
になる。
このように、車輪WLF、WRFにおけるタイヤtfと路面sfとの摩擦係数μ1を1.1〔N/kg重〕としたとき、車輪WLB、WRBにおけるタイヤtbと路面sfとの摩擦係数μ2を少なくとも0.3〔N/kg重〕にするだけで、0.9Gの制動加速度で車両を制動することができる。
ところで、車輪WLF、WRFにおいてタイヤtfと路面sfとの摩擦係数μ1が大きくされるので、車両の旋回時に、車輪WLF、WRFによる操舵性が低くなることはない。ところが、車輪WLB、WRBにおいてタイヤtbと路面sfとの摩擦係数μ2が小さくされるので、車輪WLB、WRBに発生する横力がその分小さくなり、コーナリングフォースが小さくなってしまう。そこで、本実施の形態においては、前述されたように、図4に示されるように、車両の旋回時に、車輪WLB、WRBに負の値のキャンバ角(ネガティブキャンバ)を付与するようにしている。
図5において、Ln1はキャンバ角を0〔°〕にしたときの、Ln2はキャンバ角を−5〔°〕にしたときの、Ln3はキャンバ角を−10〔°〕にしたときの、スリップ角と横力との関係を示す線である。なお、この場合、スリップ角は、車両の旋回時に、車両の進行方向と車輪WLB、WRBの向きとが成す角度である。
したがって、車輪WLB、WRBに発生する横力を大きくすることができ、コーナリングフォースを大きくすることができるので、旋回性を一層高くすることができる。
なお、本実施の形態においては、車両の旋回方向に関係なく、車輪WLB、WRBに同じ負の値のキャンバ角を付与するようになっているので、旋回方向と反対側の車輪、すなわち、旋回外輪(車両を左方向に旋回させる場合は車輪WRBであり、車両を右方向に旋回させる場合は車輪WLBである。)に、旋回方向に向けて横力を発生させることができるのに対して、旋回方向と同じ側の車輪、すなわち、旋回内輪(車両を左方向に旋回させる場合は車輪WLBであり、車両を右方向に旋回させる場合は車輪WRBである。)に、旋回方向に向けて横力を発生させることができない。ところが、車両を旋回させる場合、車両に発生する遠心力によって、旋回外輪に加わる荷重が大きくなるので、旋回外輪に十分に大きい横力を発生させることができる。
したがって、車両の旋回方向に関係なく、車輪WLB、WRBに同じ負の値のキャンバ角を付与するだけで、旋回性を高くすることができる。
なお、旋回内輪に正の値のキャンバ角(ポジティブキャンバ)を、旋回外輪に負の値のキャンバ角を付与するようにすると、旋回性を一層高くすることができる。また、旋回内輪に零(0)の値のキャンバ角を、旋回外輪に負の値のキャンバ角を付与することもできる。
次に、前記車輪WLB、WRBにキャンバ角を付与するための車輪駆動部ユニット41、42について説明する。なお、この場合、車輪駆動部ユニット41、42の構造は互いに等しいので、車輪駆動部ユニット41についてだけ説明する。
図6は本発明の実施の形態における車輪駆動部ユニットの平面図、図7は本発明の実施の形態におけるアクチュエータの動作を説明する図である。
図6において、41は車輪駆動部ユニットであり、該車輪駆動部ユニット41は車輪WLB及び車輪駆動部31を備え、前記車輪WLBは、アルミニウム合金等によって形成されたホイール18、及び該ホイール18の外周に嵌(かん)合させて配設されたタイヤtbを備え、前記車輪駆動部31は、円形の形状を有する車輪駆動板としてのキャンバプレート45、該キャンバプレート45に、ホイール18内に向けて突出させて形成された軸部49に配設され、前記ホイール18を回転自在に支持するベアリングbr1、br2、前記キャンバプレート45を揺動させる揺動用の駆動部としてのアクチュエータ47、前記キャンバプレート45とアクチュエータ47とを連結する連結部材としてのジョイント部(ユニバーサルジョイント)51等を備える。
また、前記アクチュエータ47は、第1〜第3の駆動部材としての油圧シリンダ53〜55を備え、該各油圧シリンダ53〜55は、前記ボディ11(図1)に固定されたシリンダ部61〜63、及び該各シリンダ部61〜63に対して進退自在に配設されたロッド部64〜66を備え、該各ロッド部64〜66は、前記ジョイント部51を介してキャンバプレート45と連結される。
ところで、前記キャンバプレート45の中心Oを通り、車両の前後方向(長さ方向)に延びる軸をxa軸とし、車両の左右方向(幅方向)に延びる軸をya軸とし、車両の上下方向(高さ方向)に延びる軸をza軸としたとき、前記油圧シリンダ53〜55を駆動し、各ロッド部64〜66を矢印A、B方向に進退させることによって、キャンバプレート45を、xa軸を中心にして矢印C、D方向に回動させたり、za軸を中心にして矢印E、F方向に回動させたりすることができる。そのために、前記キャンバプレート45におけるza軸上の上端の近傍の所定の位置を第1の位置st1とし、該第1の位置st1より車両の前後方向における後側の所定の位置を第2の位置st2とし、前記第1の位置st1より車両の前後方向における前側の所定の位置を第3の位置st3としたとき、第1〜第3の位置st1〜st3に各ジョイント部51が配設され、該各ジョイント部51を介してキャンバプレート45と各ロッド部64〜66とが全方向に回動自在に連結される。なお、本実施の形態において、前記第1〜第3の位置st1〜st3は、前記キャンバプレート45の円周方向において等ピッチ角で、120〔°〕の間隔を置いて設定される。
そして、前記油圧制御部38によって油圧を発生させ、前記各シリンダ部61〜63に対して選択的に給排することによって、キャンバプレート45を、xa軸を中心にして矢印C、D方向に回動させ、車輪WLBにキャンバ角を付与することができる。すなわち、図6に示されるように、車輪WLBが路面sf(図4)に対して垂直に、かつ、ボディ11に対して平行に置かれる状態を中立状態としたとき、該中立状態において、ロッド部64を所定の量だけ矢印A方向に移動(後退)させ、ロッド部65、66を同じ量だけ矢印B方向に移動(前進)させると、車輪WLBは矢印C方向に回動させられ、車輪WLBに負の値のキャンバ角が付与される。なお、前記中立状態において、ロッド部64を所定の量だけ矢印B方向に移動させ、ロッド部65、66を同じ量だけ矢印A方向に移動させると、車輪WLBは矢印D方向に回動させられ、車輪WLBに正の値のキャンバ角が付与される。
次に、前記構成の車両の制御装置の動作について説明する。
図8は本発明の実施の形態における車両の制御装置の動作を示すフローチャート、図9は本発明の実施の形態における車両の動作を示す第1の図、図10は本発明の実施の形態における車両の動作を示す第2の図、図11は本発明の実施の形態における車速と閾値との関係図である。なお、図11において、横軸に車速vを、縦軸に閾(しきい)値を採ってある。
まず、制御部16において、CPU25の図示されない情報取得処理手段は、情報取得処理を行い、車速v、ステアリング角度ε、横G、ヨーレートη及びキャンバ角θを読み込む。
次に、CPU25の図示されない旋回判断処理手段は、旋回判断処理を行い、ステアリング角度εに基づいて、本実施の形態においては、ステアリング角度εの絶対値|ε|が閾値αより大きいかどうかによって、車両が旋回しているかどうかを判断する。なお、前記閾値αは、運転者が車線を変更するに当たり、ステアリングホイール13をわずかに回転させた場合に、車両の旋回が開始されたと誤って判断されるのを防止することができるだけの値にされる。
そして、ステアリング角度εの絶対値|ε|が閾値αより大きく、車両が旋回している場合、CPU25の図示されないキャンバ角付与処理手段は、キャンバ角付与処理を行い、キャンバ角θが付与されているかどうかを判断し、付与されていない場合、車輪WLB、WRBにキャンバ角θを付与する。なお、本実施の形態において、車輪WLF、WRF、WLB、WRBには、車輪駆動部31、32を作動させない通常の状態である初期状態に置かれた場合に、車両の仕様で規定された所定の正の値のキャンバ角が付与されていて、車輪駆動部31、32を作動させ、負の値のキャンバ角を付与することによって、キャンバ角θが−5〔°〕以上、かつ、+5〔°〕以下の範囲にされる。
ところで、運転者がステアリングホイール13を操作したとき、ステアリング装置、油圧装置等の機械的なガタにより、車両は一定の時間遅れて動作する。すなわち、運転者がステアリングホイール13の回転を開始すると、車両は一定の時間遅れて旋回を開始し、運転者がステアリングホイール13の元の位置(初期位置)に戻すと、車両は一定の時間遅れて旋回を終了する。
例えば、図9に示されるように、運転者がタイミングt1でステアリングホイール13の回転を開始し、ステアリング角度εを徐々に大きくすると、一定の時間τ1が経過したタイミングt2で横G及びヨーレートηが徐々に大きくなる。そして、タイミングt3でステアリング角度εが最大にされると、前記一定の時間τ1が経過したタイミングt4で横G及びヨーレートηが最大になる。続いて、ステアリング角度εが徐々に小さくされると、横G及びヨーレートηも徐々に小さくなり、タイミングt5でステアリング角度εが零になると、前記一定の時間τ1が経過したタイミングt6で横G及びヨーレートηが零になる。
このように、運転者がステアリングホイール13の回転を開始した後、一定の時間τ1が経過すると、横G及びヨーレートηが大きくなり、運転者がステアリングホイール13を元の位置に戻しても、一定の時間τ1が経過するまで横G及びヨーレートηは零にならない。
そこで、タイミングt2で車輪WLB、WRBにキャンバ角θを付与し、ステアリング角度εが零になった後、横G及びヨーレートηが検出されている間、キャンバ角θを付与し続け、タイミングt6で車輪WLB、WRBへのキャンバ角θの付与を解除するのが好ましい。
ところが、例えば、コーナが連続する道路に沿って車両を走行させている場合、運転者は、ステアリングホイール13を元の位置に戻した後、直ちに逆方向に回転させる必要があり、その場合、図10に示されるように、ステアリング角度εは徐々に小さくなり、タイミングt5で零になった後、負の方向に徐々に大きくなる。
このとき、タイミングt6で車輪WLB、WRBへのキャンバ角θの付与が解除された直後に車輪WLB、WRBにキャンバ角θが再び付与されると、車輪WLB、WRBの動作が不安定になってしまう。
そこで、本実施の形態においては、ステアリング角度εの絶対値|ε|が閾値α以下になっても、直ちにキャンバ角θの付与を解除せず、絶対値|ε|が閾値α以下になった後、あらかじめ設定された時間が経過したときに、車輪WLB、WRBへのキャンバ角θの付与を解除するようにしている。
そのために、前記旋回判断処理手段は、ステアリング角度εの絶対値|ε|が閾値α以下になったかどうかによって、車両の旋回が終了したかどうかを判断する。前記絶対値|ε|が閾値α以下になり、車両の旋回が終了すると、CPU25の図示されない計時処理手段は、計時処理を行い、CPU25に内蔵される図示されないタイマによる計時を開始する。
続いて、前記CPU25の図示されないキャンバ角解除条件判断処理手段は、キャンバ角解除条件判断処理を行い、車輪WLB、WRBにキャンバ角θが付与されているかどうかを判断し、キャンバ角θが付与されている場合、横Gの絶対値|横G|が閾値βより小さいかどうか、及びヨーレートηの絶対値|η|が閾値γより小さいかどうかによって第1のキャンバ角解除条件が成立したかどうかを判断する。
なお、前記閾値α、β、γは、図11に示されるように、車速vが高いほど小さく、車速vが低いほど大きくされる。したがって、前記キャンバ角解除条件判断処理手段は、車速vを読み込むとともに、ROM27に配設された図示されない閾値マップを参照し、車速vに対応する閾値α、β、γを読み出し、第1のキャンバ角解除条件が成立したかどうかを判断する。
そして、第1のキャンバ角解除条件が成立した場合、前記キャンバ角解除条件判断処理手段は、タイマによる計時を開始してから所定の時間τ2が経過したかどうかによって、第2のキャンバ角解除条件が成立したかどうかを判断する。
前記所定の時間τ2が経過し、第2のキャンバ角解除条件が成立した場合、CPU25の図示されないキャンバ角解除処理手段は、キャンバ角解除処理を行い、車輪WLB、WRBへのキャンバ角θの付与を解除し、キャンバ角θを零にする。
すなわち、前記キャンバ角付与処理手段は、横G及びヨーレートηが検出されている間、前記キャンバ角θを付与し続け、前記キャンバ角解除処理手段は、ステアリング角度εが検出されなくなった後、すなわち、零になった後、所定の時間τ2が経過したときに前記キャンバ角θの付与を解除する。
このように、本実施の形態においては、車両の旋回時に、車輪WLB、WRBの各タイヤtbと路面sfとの摩擦係数μ2が、車輪WLF、WRFの各タイヤtfと路面sfとの摩擦係数μ1より小さくされるので、車両の燃費を良くすることができる。また、車輪WLF、WRFの各タイヤtfと路面sfとの摩擦係数μ1が大きくされるので、加速性及び制動性を十分に高くすることができる。
そして、車輪WLB、WRBにキャンバ角θを付与することによって、横力を発生させ、コーナリングフォースを発生させることができるので、旋回性を一層高くすることができる。
また、ステアリング角度εの絶対値|ε|が閾値α以下になっても、横G及びヨーレートηが検出されている間は、車輪WLB、WRBにキャンバ角θが付与され続けるので、旋回性を確実に高くすることができる。
さらに、横Gの絶対値|横G|が閾値βより小さくなり、ヨーレートηの絶対値|η|が閾値γより小さくなっても、タイマによる計時が開始されてから所定の時間τ2が経過するまで、車輪WLB、WRBへのキャンバ角θの付与が解除されないので、車輪WLB、WRBの動作を安定させることができる。
また、前記閾値α、β、γは、車速vが高いほど小さくされ、キャンバ角θが付与されやすくなるので、高速走行時に車両を安定させることができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 ステアリング角度εを読み込む。
ステップS2 横Gを読み込む。
ステップS3 ヨーレートηを読み込む。
ステップS4 キャンバ角θを読み込む。
ステップS5 ステアリング角度εの絶対値|ε|が閾値αより大きいかどうかを判断する。ステアリング角度εの絶対値|ε|が閾値αより大きい場合はステップS6に進み、ステアリング角度εの絶対値|ε|が閾値α以下である場合はステップS7に進む。
ステップS6 キャンバ角θが付与されているかどうかを判断する。キャンバ角θが付与されている場合はリターンし、付与されていない場合はステップS13に進む。
ステップS7 タイマによる計時を開始する。
ステップS8 キャンバ角θが付与されているかどうかを判断する。キャンバ角θが付与されている場合はステップS9に進み、付与されていない場合はリターンする。
ステップS9 横Gの絶対値|横G|が閾値βより小さいかどうかを判断する。横Gの絶対値|横G|が閾値βより小さい場合はステップS10に進み、横Gの絶対値|横G|が閾値β以上である場合はリターンする。
ステップS10 ヨーレートηの絶対値|η|が閾値γより小さいかどうかを判断する。ヨーレートηの絶対値|η|が閾値γより小さい場合はステップS11に進み、ヨーレートηの絶対値|η|が閾値γ以上である場合はリターンする。
ステップS11 時間τ2が経過したかどうかを判断する。時間τ2が経過した場合はステップS12に進み、時間τ2が経過していない場合はリターンする。
ステップS12 キャンバ角θの付与を解除し、リターンする。
ステップS13 キャンバ角θを付与し、リターンする。
本実施の形態においては、車輪WLB、WRBとボディ11との間に車輪駆動部31、32が配設されるようになっているが、車輪WLF、WRFとボディ11との間に車輪駆動部31、32を配設することもできる。
また、本実施の形態においては、車輪WLB、WRBの各タイヤtbと路面sfとの摩擦係数μ2が、車輪WLF、WRFの各タイヤtfと路面sfとの摩擦係数μ1より小さくされるようになっているが、各車輪WLF、WRF、WLB、WRBに同じタイヤを使用し、摩擦係数μ1、μ2を等しくすることもできる。
ところで、タイヤの側壁(サイドウォール)を薄く形成し、ゴムの使用量を少なくすると、車両の走行に伴って発生するタイヤの変形によるタイヤの発熱量を減らすことができ、摩擦係数を小さくすることなく、タイヤの転がり抵抗を小さくすることができることが知られている。
また、ゴムの成分であるシリカの含有量を調整し、ゴムの材質を変更することによって、摩擦係数を小さくすることなく、転がり抵抗を小さくしたタイヤが提供されている。
したがって、摩擦係数を小さくすることなく、転がり抵抗を小さくしたタイヤを車輪WLB、WRBに使用することによって、車輪WLB、WRBの各タイヤtbの転がり抵抗を、車輪WLF、WRFの各タイヤtfの転がり抵抗より小さくすることができる。
その場合、前記車輪WLB、WRBの各タイヤtbの転がり抵抗が小さくされるので、車両の燃費を良くすることができる。また、車輪WLF、WRFの各タイヤtfの転がり抵抗が大きくされるので、加速性及び制動性を十分に高くすることができる。
そして、車輪WLB、WRBにキャンバ角θを付与することによって、横力を発生させ、コーナリングフォースを発生させることができるので、旋回性を高くすることもできる。
なお、側壁が薄く形成されたり、ゴムの材質が変更されたりしたタイヤtbを使用した場合、タイヤtbの剛性は低くなるが、本実施の形態においては、車輪WLB、WRBにキャンバ角θが付与されるので、走行フィーリングが低くなるのを抑制することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
11 ボディ
20 ステアリングセンサ
31、32 車輪駆動部
WLF、WRF、WLB、WRB 車輪
θ キャンバ角

Claims (6)

  1. ボディと、該ボディに対して回転自在に配設された車輪と、所定の車輪とボディとの間に配設され、前記所定の車輪にキャンバ角を付与するための車輪駆動部と、車両の操舵を表す操舵指標を検出する操舵指標検出部と、前記操舵指標に基づいて車両が旋回しているかどうかを判断する旋回判断処理手段と、該旋回判断処理手段によって車両が旋回していると判断された場合に、前記車輪駆動部によって前記所定の車輪にキャンバ角を付与するキャンバ角付与処理手段とを有することを特徴とする車両制御装置。
  2. 車両の旋回に伴って発生する旋回指標を検出する旋回指標検出部を有するとともに、前記キャンバ角付与処理手段は、前記旋回指標が検出されている間、前記所定の車輪にキャンバ角を付与する請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記操舵指標が検出されなくなった後、所定の時間が経過したときに前記キャンバ角の付与を解除するキャンバ角解除処理手段を有する請求項1に記載の車両制御装置。
  4. 前記キャンバ角付与処理手段は、後輪にキャンバ角を付与する請求項1に記載の車両制御装置。
  5. 後輪の各タイヤと路面との摩擦係数は、前輪の各タイヤと路面との摩擦係数より小さくされる請求項1に記載の車両制御装置。
  6. 後輪の各タイヤの転がり抵抗は、前輪の各タイヤの転がり抵抗より小さくされる請求項1に記載の車両制御装置。
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