JP2008086160A - 電動カート - Google Patents

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Abstract

【課題】電動カート1のコーナリング性能を十分に高めること。
【解決手段】
モータトルク指令値演算部53は、限界タイヤ発生力演算部45によって演算された各後輪5a,5bの限界タイヤ発生力LFxya,LFxybとタイヤ発生力演算部51によって演算された各後輪5a,5bのタイヤ発生力Fxya,Fxybの差が小さくなるように第1電動モータ7の第1モータトルク指令値TP1及び第2電動モータ11の第2モータトルク指令値TP2を演算し、モータ制御部55は、演算された第1モータトルク指令値TP1及び第2モータトルク指令値TP2に基づいて第1電動モータ7及び第2電動モータ11を制御すること。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動モータを用いた電動レーシングカート等の電動カートに関する。
近年、モータスポーツの普及に伴い、レーシングカート等のカートが幅広い年齢層に利用されるようになってきている。また、レーシングカート等のカートは、通常、左右の後輪を駆動輪として回転駆動する形式になっており、左右の後輪は、エンジン又は電動モータによって一体的に回転駆動するものである。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特開2005−231391号公報 特開2004−180800号公報
ところで、コーナリング中において、駆動輪としての各後輪にはタイヤ前後力とタイヤ横力がそれぞれ働き、タイヤの摩擦円の理論によると、タイヤ前後力とタイヤ横力の合力であるタイヤ発生力(タイヤ接地力)が限界タイヤ発生力を超えると、換言すれば、タイヤ発生力がタイヤの摩擦円からはみ出すと、後輪のタイヤはグリップ力を失って、スピンを招くおそれがある。一方、コーナリング中にエンジンのエンジントルク又は電動モータのモータトルクを小さくして、スピンを回避しようとすると、カートの旋回速度を十分に確保することができない。要するに、従来のカートにあっては、コーナリング性能を高めることが極めて困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、電動モータのモータトルクを小さくしなくても、各後輪のタイヤ発生力がタイヤの摩擦円からはみ出すことなく、各後輪のタイヤに十分かつ有効なグリップ力を発揮させることができる、新規な構成の電動カートを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴(請求項1に記載の発明の特徴)は、左右の後輪を駆動輪として電動モータによって回転駆動する電動カートにおいて、検出された操舵角及び検出された車体速に基づいて前記後輪のスリップ角を演算するスリップ角演算手段と、検出された車体速及び検出された各前記後輪の車輪速に基づいて各前記後輪のスリップ率を演算するスリップ率演算手段と、検出された前後加速度及び横加速度に基づいて各前記後輪の車輪荷重を演算する車輪荷重演算手段と、検出された各前記後輪の車輪速、検出された前記電動モータのモータトルク、及び演算されたスリップ率に基づいて路面の摩擦係数を演算する摩擦係数演算手段と、演算された各前記後輪の車輪荷重及び演算された路面の摩擦係数に基づいて各前記後輪の限界タイヤ発生力を演算する限界タイヤ発生力演算手段と、タイヤ横力とスリップ角と車輪荷重の関係を示すタイヤ横力データに、演算された前記後輪のスリップ角及び演算された各前記後輪の車輪荷重を適用して、各前記後輪のタイヤ横力を演算するタイヤ横力演算手段と、タイヤ前後力とスリップ率と車輪荷重の関係を示すタイヤ前後力データに、演算された各前記後輪のスリップ率及び演算された各前記後輪の車輪荷重を適用して、各前記後輪のタイヤ前後力を演算するタイヤ前後力演算手段と、演算された各前記後輪のタイヤ横力及び演算された各前記後輪のタイヤ前後力に基づいて各前記後輪のタイヤ発生力を演算するタイヤ発生力演算手段と、演算された各前記後輪の限界タイヤ発生力と演算された各前記後輪のタイヤ発生力の差が小さくなるように前記電動モータのモータトルク指令値を演算するモータトルク指令値演算手段と、前記モータトルク指令値演算手段によって演算されたモータトルク指令値に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御手段と、を具備したことを要旨とする。
第1の特徴によると、前記モータトルク指令値演算手段は、前記限界タイヤ発生力演算手段によって演算された各前記後輪の限界タイヤ発生力と前記タイヤ発生力演算手段によって演算された各前記後輪のタイヤ発生力の差が小さくなるように前記電動モータのモータトルク指令値を演算し、前記モータ制御手段は、演算されたモータトルク指令値に基づいて前記電動モータを制御するため、前記電動モータのモータトルクを小さくしなくても、各前記後輪のタイヤ発生力がタイヤの摩擦円からはみ出すことなく、各前記後輪のタイヤに十分かつ有効なグリップ力を発揮させることができる。
本発明の第2の特徴(請求項2に記載の発明の特徴)は、第1の特徴に加えて、前記電動モータは、左側の前記後輪を回転駆動する第1電動モータと、右側の前記後輪を回転駆動する第2電動モータとからなっており、前記モータトルク指令値演算手段は、演算された各前記後輪の限界タイヤ発生力と演算された各前記後輪のタイヤ発生力の差が小さくなるように前記第1電動モータの第1モータトルク指令値及び第2電動モータの第2モータトルク指令値を演算するようになっており、前記モータ制御手段は、演算された第1モータトルク指令値及び第2モータトルク指令値に基づいて前記第1電動モータ及び前記第2電動モータを制御するようになっていることを要旨とする。
本発明の第3の特徴(請求項3に記載の発明の特徴)は、第1の特徴又は第2の特徴に加えて、タイヤ横力データは、タイヤ横力とスリップ角と車輪荷重の関係を示すタイヤ横力マップであって、タイヤ前後力データは、タイヤ前後力とスリップ率と車輪荷重の関係を示すタイヤ前後力マップであることを要旨とする。
本発明の第4の特徴(請求項4に記載の発明の特徴)は、第1の特徴又は第2の特徴に加えて、タイヤ横力データは、タイヤ横力とスリップ角と車輪荷重の関係を示すマジックフォーミュラの関係式であって、タイヤ前後力データは、タイヤ前後力とスリップ率と車輪荷重の関係を示すマジックフォーミュラの関係式であることを要旨とする。
請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記電動モータのモータトルクを小さくしなくても、各前記後輪のタイヤ発生力がタイヤの摩擦円からはみ出すことなく、各前記後輪のタイヤに十分かつ有効なグリップ力を発揮させることができるため、前記電動カートの旋回速度を十分に確保しつつ、安定したコーナリングを行うことができ、前記電動カートのコーナリング性能を十分に高めることができる。
本発明の実施形態について図1から図5を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の実施形態に係る電動レーシングカートの制御ブロック図、図2は、本発明の実施形態に係る電動レーシングカートの模式的な平面図、図3は、コントローラにおけるCPUによる一連のモータ制御処理のフローチャート、図4は、各後輪のタイヤ横力・タイヤ前後力・タイヤ発生力・限界タイヤ発生力を説明する図、図5(a)は、タイヤ横力マップを示す図、図(b)は、タイヤ前後力を示す図である。
図2に示すように、本発明の実施形態に係る電動レーシングカート1は、電動カートの1つであって、車体フレーム3をベースとして具備している。また、車体フレーム3の後部には、左右の後輪5a,5bが回転可能に設けられており、車体フレーム3の前部には、左右の前輪5c,5dが回転可能に設けられている。そして、車体フレーム3の左側後部には、第1電動モータ7が設けられており、この第1電動モータ7の出力軸は、左側の後輪5aの回転軸にギア機構9又はチェーン機構(図示省略)を介して連動連結されている。同様に、車体フレーム3の右側後部には、第2電動モータ11が設けられており、この第2電動モータ11の出力軸は、右側の後輪5bの回転軸にギア機構13又はチェーン機構(図示省略)を介して連動連結されている。つまり、電動レーシングカート1は、左右の後輪5a,5bを駆動輪として第1電動モータ7及び第2電動モータ11によって独立して回転駆動するようになっている。
車体フレーム3の前部には、左右の前輪5c,5dを転蛇するステアリングホイール15が設けられている。なお、図示は省略するが、車体フレーム3の中央部には、ドライバーが着座するシートが配設されており、車体フレーム3の前部には、アクセルペダル及びブレーキペダルがそれぞれ設けられている。
ステアリングホイール15のホイール軸の近傍には、操舵角δを検出する操舵角検出センサ17が設けられており、車体フレーム3の適宜位置には、車体速Vを検出する車体速検出センサ19が設けられている。また、各後輪5a,5bの近傍には、車輪速Sa,Sbを検出する車輪速検出センサ21a,21bがそれぞれ設けられている。
車体フレーム3の適宜位置には、横方向(左右方向)の加速度を検出する横加速度検出センサ23、及び前後方向の加速度を検出する前後加速度検出センサ25がそれぞれ設けられている。また、第1電動モータ7の適宜位置には、第1電動モータ7のモータトルクT1を検出する第1モータトルク検出センサ27が設けられており、第2電動モータ11の適宜位置には、第2電動モータ11のモータトルクT2を検出する第2モータトルク検出センサ29が設けられている。
図1及び図2に示すように、車体フレーム3には、第1電動モータ7及び第2電動モータ11の制御等を行うコントローラ31が設けられており、このコントローラ31には、操舵角検出センサ17、車体速検出センサ19、車輪速検出センサ21a,21b、横加速度検出センサ23、前後加速度検出センサ25、第1モータトルク検出センサ27、及び第2モータトルク検出センサ29が電気的に接続されている。また、コントローラ31は、第1電動モータ7及び第2電動モータ11の制御を行うためのモータ制御プログラム等を記憶するROM(図示省略)と、このROMに記憶されたモータ制御プログラム等を解釈して実行するCPU(図示省略)と、このCPUの作業領域を提供するRAM(図示省略)とを備えている。そして、コントローラ31におけるROMは、タイヤ横力データ記憶部33としての機能及びタイヤ前後力データ記憶部35としての機能を有してあって、コントローラ31におけるCPUは、スリップ角演算部37としての機能、スリップ率演算部39としての機能、車輪荷重演算部41としての機能、摩擦係数演算部43としての機能、限界タイヤ発生力演算部45としての機能、タイヤ横力演算部47としての機能、タイヤ前後力演算部49としての機能、タイヤ発生力演算部51としての機能、モータトルク指令値演算部53としての機能、及びモータ制御部55としての機能を有しており、各機能の詳細は、次のようになる。
即ち、タイヤ横力データ記憶部33は、タイヤ横力Fyとスリップ角θと車輪荷重Fzの関係を示すタイヤ横力マップ(図5(a)参照)をタイヤ横力データとして記憶するものである。また、実際のタイヤ横力マップは、車輪荷重Fz毎に多数用意されている。なお、タイヤ横力データ記憶部33は、タイヤ横力マップの代わりに、タイヤ横力Fyとスリップ角θと車輪荷重Fzの関係を示すマジックフォーミュラの関係式をタイヤ横力データとして記憶するようにしても構わない。
タイヤ前後力データ記憶部35は、タイヤ前後力Fxとスリップ率αと車輪荷重Fzの関係を示すタイヤ前後力マップ(図5(b)参照)をタイヤ前後力データとして記憶するものである。また、実際のタイヤ前後力マップは、車輪荷重Fz毎に多数用意されている。なお、タイヤ前後力データ記憶部35は、タイヤ前後力マップの代わりに、タイヤ前後力Fxとスリップ率αと車輪荷重Fzの関係を示すマジックフォーミュラの関係式を記憶するようにしても構わない。
スリップ角演算部37は、車体速検出センサ19によって検出された車体速V及び操舵角検出センサ17によって検出された操舵角δを、
θ=f(δ,V) …式(1)
に適用して、スリップ角θを演算するものである。
スリップ率演算部39は、車体速検出センサ19によって検出された車体速V及び車輪速検出センサ21a,21bによって検出された各後輪5a,5bの車輪速Sa,Sbを、
α=(V−S)/S …式(2)
に適用して、スリップ率αa,αbを演算するものである。
車輪荷重演算部41は、横加速度検出センサ23によって検出された横加速度Gx及び前後加速度検出センサ25によって検出された前後加速度Gyを、
Fz=f(Gy,Gx) …式(3)
に適用して、各後輪5a,5bの車輪荷重Fza,Fzbを演算するものである。
摩擦係数演算部43は、車輪速検出センサ21a,21bによって検出された各後輪5a,5bの車輪速Sa,Sb、第1モータトルク検出センサ27によって検出された第1電動モータ7のモータトルクT1、第2モータトルク検出センサ29によって検出された第2電動モータ11のモータトルクT2、及びスリップ率演算部39によって演算されたスリップ率αを、
μ=f(S,T1,T2,α) …式(4)に
に適用して、路面の摩擦係数μを演算するものである。
限界タイヤ発生力演算部45は、車輪荷重演算部41によって演算された各後輪5a,5bの車輪荷重Fza,Fzb及び摩擦係数演算部43によって演算された路面の摩擦係数μを、
LFxy=μ×Fz …式(5)
に適用して、各後輪5a,5bの限界タイヤ発生力LFxya,LFxyb(図4参照)を演算するものである。
タイヤ横力演算部47は、スリップ角演算部37によって演算された後輪5a,5bのスリップ角θ及び車輪荷重演算部41によって演算された各後輪5a,5bの車輪荷重Fza,Fzbを、タイヤ横力データ記憶部33に記憶されたタイヤ横力マップに適用して、各後輪5a,5bのタイヤ横力Fya,Fyb(図4参照)を演算するものである。
タイヤ前後力演算部49は、スリップ率演算部39によって演算された各後輪5a,5bのスリップ率αa,αb及び車輪荷重演算部41によって演算された各後輪5a,5bの車輪荷重Fza,Fzbを、タイヤ前後力データ記憶部35に記憶されたタイヤ前後力マップに適用して、各後輪5a,5bのタイヤ前後力Fxa,Fxb(図4参照)を演算するものである。
タイヤ発生力演算部51は、タイヤ横力演算部47によって演算された各後輪5a,5bのタイヤ横力Fya,Fyb及びタイヤ前後力演算部49によって演算された各後輪5a,5bのタイヤ前後力Fxa,Fxbを、
Fxy=(Fx2+Fy21/2 …式(6)
に適用して、各後輪5a,5bのタイヤ発生力Fxya,Fxyb(図4参照)を演算するものである。
モータトルク指令値演算部53は、限界タイヤ発生力演算部45によって演算された各後輪5a,5bの限界タイヤ発生力LFxya,LFxybとタイヤ発生力演算部51によって演算された各後輪5a,5bのタイヤ発生力Fxya,Fxybの差が小さくなるように第1電動モータ7の第1モータトルク指令値TP1及び第2電動モータ11の第2モータトルク指令値TP2を演算するものである。なお、本発明の実施形態にあっては、「各後輪5a,5bの限界タイヤ発生力LFxya,LFxybと各後輪5a,5bのタイヤ発生力Fxya,Fxybの差が小さくなる」とは、各後輪5a,5bの限界タイヤ発生力LFxya,LFxybと各後輪5a,5bのタイヤ発生力Fxya,Fxybの差が所定値以下になることをいい、所定値とは、100Nである。
モータ制御部55は、モータトルク指令値演算部53によって演算された第1モータトルク指令値TP1及び第2モータトルク指令値TP2に基づいて第1電動モータ7及び第2電動モータ11を制御するものである。なお、より具体的には、モータ制御部55は、第1電動モータ7に供給される電流値及び第2電動モータ11に供給される電流値を制御するものである。
続いて、コントローラ31におけるCPUによる一連のモータ制御処理について図3を参照して説明する。なお、コントローラ31におけるCPUによる一連のモータ制御処理は、所定の周期(例えば4msec)毎に実行される。
まず、コントローラ31におけるCPUは、各種の検出センサの入力信号検知処理を実行する(ステップ1)。具体的には、コントローラ31におけるCPUは、操舵角検出センサ17、車体速検出センサ19、車輪速検出センサ21a,21b、横加速度検出センサ23、前後加速度検出センサ25、第1モータトルク検出センサ27、及び第2モータトルク検出センサ29からの入力信号を検知する。
ステップ1の終了後に、コントローラ31におけるCPUは、スリップ率・スリップ角・車輪荷重の演算処理を実行する(ステップ2)。具体的には、コントローラ31におけるCPU(スリップ角演算部37)は、検出された操舵角δ及び検出された車体速Vを前記式(1)に適用して、スリップ角θを演算する共に、コントローラ31におけるCPU(スリップ率演算部39)は、検出された車体速V及び検出された各後輪5a,5bの車輪速Sa,Sbを前記式(2)に適用して、スリップ率αa,αbを演算する。また、コントローラ31におけるCPU(車輪荷重演算部41)は、検出された横加速度Gx及び検出された前後加速度Gyを前記式(3)に適用して、各後輪5a,5bの車輪荷重Fza,Fzbを演算する。
ステップ2の終了後に、コントローラ31におけるCPUは、摩擦係数・限界タイヤ発生力の演算処理を実行する(ステップ3)。具体的には、コントローラ31におけるCPU(摩擦係数演算部43)は、摩擦係数演算部43は、検出された各後輪5a,5bの車輪速Sa,Sb、検出された第1電動モータ7のモータトルクT1、検出された第2電動モータ11のモータトルクT2、及び演算されたスリップ率αを前記式(4)に適用して、路面の摩擦係数μを演算する。そして、コントローラ31におけるCPU(限界タイヤ発生力演算部45)は、演算された各後輪5a,5bの車輪荷重Fza,Fzb及び演算された路面の摩擦係数μを前記式(5)に適用して、各後輪5a,5bの限界タイヤ発生力LFxya,LFxybを演算する。
ステップ3の終了後に、コントローラ31におけるCPUは、タイヤ横力・タイヤ前後力・タイヤ発生力の演算処理を実行する(ステップ4)。具体的には、コントローラ31におけるCPU(タイヤ横力演算部47)は、演算された後輪5a,5bのスリップ角θ及び演算された各後輪5a,5bの車輪荷重Fza,Fzbをタイヤ横力マップに適用して、各後輪5a,5bのタイヤ横力Fya,Fybを演算する。また、コントローラ31におけるCPU(タイヤ前後力演算部49)は、演算された各後輪5a,5bのスリップ率αa,αb及び演算された各後輪5a,5bの車輪荷重Fza,Fzbをタイヤ前後力マップに適用して、各後輪5a,5bのタイヤ前後力Fxa,Fxbを演算する。そして、コントローラ31におけるCPU(タイヤ発生力演算部51)は、演算された各後輪5a,5bのタイヤ横力Fya,Fyb及び演算された各後輪5a,5bのタイヤ前後力Fxa,Fxbを前記式(6)に適用して、各後輪5a,5bのタイヤ発生力Fxya,Fxybを演算する。
ステップ4の終了後に、コントローラ31におけるCPUは、モータトルク指令値の演算処理を実行する(ステップ5)。具体的には、コントローラ31におけるCPU(モータトルク指令値演算部53)は、演算された各後輪5a,5bの限界タイヤ発生力LFxya,LFxybと演算された各後輪5a,5bのタイヤ発生力Fxya,Fxybの差が小さくなるように、第1電動モータ7の第1モータトルク指令値TP1及び第2電動モータ11の第2モータトルク指令値TP2を演算する。
ステップ5の終了後に、コントローラ31におけるCPUは、モータトルク制御処理を実行する(ステップ6)。具体的には、コントローラ31におけるCPU(モータ制御部55)は、演算された第1モータトルク指令値TP1及び第2モータトルク指令値TP2に基づいて第1電動モータ7及び第2電動モータ11を制御する。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
モータトルク指令値演算部53は、限界タイヤ発生力演算部45によって演算された各後輪5a,5bの限界タイヤ発生力LFxya,LFxybとタイヤ発生力演算部51によって演算された各後輪5a,5bのタイヤ発生力Fxya,Fxybの差が小さくなるように第1電動モータ7の第1モータトルク指令値TP1及び第2電動モータ11の第2モータトルク指令値TP2を演算し、モータ制御部55は、演算された第1モータトルク指令値TP1及び第2モータトルク指令値TP2に基づいて第1電動モータ7及び第2電動モータ11を制御するため、電動モータ全体のモータトルク(第1電動モータ7のモータトルクと第2電動モータ11のモータトルクの和)を小さくしなくても、各後輪5a,5bのタイヤ発生力Fxya,Fxybがタイヤの摩擦円からはみ出すことなく、各後輪5a,5bのタイヤに十分かつ有効なグリップ力を発揮させることができる。
従って、本発明の実施形態によれば、電動レーシングカート1の旋回速度を十分に確保しつつ、安定したコーナリングを行うことができ、電動レーシングカート1のコーナリング性能を十分に高めることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
本発明の実施形態に係る電動レーシングカートの制御ブロック図である。 本発明の実施形態に係る電動レーシングカートの模式的な平面図である。 コントローラにおけるCPUによる一連のモータ制御処理のフローチャートである。 各後輪のタイヤ横力・タイヤ前後力・タイヤ発生力・限界タイヤ発生力を説明する図である。 図5(a)は、タイヤ横力マップを示す図、図(b)は、タイヤ前後力を示す図である。
符号の説明
1 電動レーシングカート
5a,5b 後輪
5c,5d 前輪
7 第1電動モータ
11 第2電動モータ
17 操舵角検出センサ
19 車体速検出センサ
21a,21b 車輪速検出センサ
23 横加速度検出センサ
25 前後加速度検出センサ
27 第1モータトルク検出センサ
29 第2モータトルク検出センサ
31 コントローラ
33 タイヤ横力データ記憶部
35 タイヤ前後力データ記憶部
37 スリップ角演算部
39 スリップ率演算部
41 車輪荷重演算部
43 摩擦係数演算部
45 限界タイヤ発生力演算部
47 タイヤ横力演算部
49 タイヤ前後力演算部
51 タイヤ発生力演算部
53 モータトルク指令値演算部
55 モータ制御部

Claims (4)

  1. 左右の後輪を駆動輪として電動モータによって回転駆動する電動カートにおいて、
    検出された操舵角及び検出された車体速に基づいて前記後輪のスリップ角を演算するスリップ角演算手段と、
    検出された車体速及び検出された各前記後輪の車輪速に基づいて各前記後輪のスリップ率を演算するスリップ率演算手段と、
    検出された前後加速度及び横加速度に基づいて各前記後輪の車輪荷重を演算する車輪荷重演算手段と、
    検出された各前記後輪の車輪速、検出された前記電動モータのモータトルク、及び演算されたスリップ率に基づいて路面の摩擦係数を演算する摩擦係数演算手段と、
    演算された各前記後輪の車輪荷重及び演算された路面の摩擦係数に基づいて各前記後輪の限界タイヤ発生力を演算する限界タイヤ発生力演算手段と、
    タイヤ横力とスリップ角と車輪荷重の関係を示すタイヤ横力データに、演算された前記後輪のスリップ角及び演算された各前記後輪の車輪荷重を適用して、各前記後輪のタイヤ横力を演算するタイヤ横力演算手段と、
    タイヤ前後力とスリップ率と車輪荷重の関係を示すタイヤ前後力データに、演算された各前記後輪のスリップ率及び演算された各前記後輪の車輪荷重を適用して、各前記後輪のタイヤ前後力を演算するタイヤ前後力演算手段と、
    演算された各前記後輪のタイヤ横力及び演算された各前記後輪のタイヤ前後力に基づいて各前記後輪のタイヤ発生力を演算するタイヤ発生力演算手段と、
    演算された各前記後輪の限界タイヤ発生力と演算された各前記後輪のタイヤ発生力の差が小さくなるように前記電動モータのモータトルク指令値を演算するモータトルク指令値演算手段と、
    前記モータトルク指令値演算手段によって演算されたモータトルク指令値に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御手段と、
    を具備したことを特徴とする電動カート。
  2. 前記電動モータは、左側の前記後輪を回転駆動する第1電動モータと、右側の前記後輪を回転駆動する第2電動モータとからなっており、
    前記モータトルク指令値演算手段は、演算された各前記後輪の限界タイヤ発生力と演算された各前記後輪のタイヤ発生力の差が小さくなるように前記第1電動モータの第1モータトルク指令値及び第2電動モータの第2モータトルク指令値を演算するようになっており、
    前記モータ制御手段は、演算された第1モータトルク指令値及び第2モータトルク指令値に基づいて前記第1電動モータ及び前記第2電動モータを制御するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の電動カート。
  3. タイヤ横力データは、タイヤ横力とスリップ角と車輪荷重の関係を示すタイヤ横力マップであって、タイヤ前後力データは、タイヤ前後力とスリップ率と車輪荷重の関係を示すタイヤ前後力マップであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動カート。
  4. タイヤ横力データは、タイヤ横力とスリップ角と車輪荷重の関係を示すマジックフォーミュラの関係式であって、タイヤ前後力データは、タイヤ前後力とスリップ率と車輪荷重の関係を示すマジックフォーミュラの関係式であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動カート。
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