JP2010192099A - 書き易さと熱的安定性を高めた磁気記録媒体 - Google Patents

書き易さと熱的安定性を高めた磁気記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】態様は、改良された書き易さを得るための高められた磁気特性を備えた記録媒体に関する。
【解決手段】一様に高い異方性及び狭い反転磁界分布のような、一様な磁気特性を得るように欠陥を減少させて改良された書き易さを可能にする方法、システム及び要素に関する例が示される。一部の例は、媒体の書き易さの改善を最大にするように、硬質層と軟質、半軟質または薄い半硬質の層との間に挿入された交換調整層を持つ記録媒体を有している。交換調整層は粒状であって、磁気記録または記憶装置の硬質層と、軟質、半軟質または半硬質の層との間の垂直結合を減少または最適化することが好ましい。
【選択図】図2

Description

(関連出願)
以下の主題は、米国特許公開公報第20060024530号、第20060269797号、第20070064345号及び第20070287031号及び米国特許第6,777,112号明細書、第7,192,664号明細書、第6,914,749号明細書及び第7,201,977号明細書に関するものであり、この各々は、この明細書に全ての目的で言及によりその全体が組み込まれている。
本発明は、書き易さを改良するために磁気特性を高めた記録媒体に関する。特に、本発明は、一様な高異方性(Hk)及び狭い反転磁界分布(SFD)のような一様な磁気特性を得るように、書き易さの改善及び欠陥の減少を可能にする方法、装置及び要素に関する。
磁気媒体は種々の用途、特に、一般的にはディスク形式でデータ/情報の記憶及び検索応用のコンピュータ産業で広く使用されており、磁気媒体の領域記録密度、すなわちビット密度またはビット/単位領域を増加させる目的で連続的に努力がなされている。微粒の多結晶磁気合金層が活性記録層として働く従来の薄膜型磁気媒体は、磁気材料の粒の磁区の配向性に依って「長手方向」または「垂直方向」のものとして一般的に分類されている。
一般的には、記録媒体は多結晶CoCrまたはCoPt酸化物含有膜で構成されている。この多結晶膜のCoが多い領域は強磁性であり、この膜のCrまたは酸化物が多い領域は非磁性体である。隣接する強磁性磁区間の磁気相互作用は、これら両者間の非磁性領域により減衰される。
コンピュータ関連分野で一般に使用されている従来の長手方向記録ハード・ディスク型磁気記録媒体は、一般的には、アルミニウム(Al)またはアルミニウム−マグネシウム(Al−Mg)合金のようなアルミニウムベース合金の十分に硬質な非磁気基板、その表面上に順次堆積された、または別な方法で形成されたアモルファス・ニッケル−リン(Ni−P)のようなメッキ層、アモルファスまたは微粒の材料、例えばニッケル−アルミニウム(Ni−Al)またはクロム−チタン(Cr−Ti)合金の種層と一般的にはCrまたはCrベース合金からなる多結晶の下地層とからなる2重層、例えば、プラチナ(Pt)、Cr、ホウ素(B)等の1つ以上を含むコバルト(Co)ベース合金からなる磁気記録層、一般的には炭素(C)、例えばダイヤモンド状の炭素(DCL)を含む保護外被層、及び、例えばパーフルオロポリエーテルよりなる潤滑外被層を有する。この基板、メッキ層、種層、中間層、磁気層または外被層の各々は、スパッタリングのような適当な物理的蒸着(PVD)技術により堆積してもよい。潤滑外被層は、一般的にはディッピングまたはスプレイにより堆積される。炭素外被層は、一般的には窒素、水素またはエチレンを含んだアルゴン中で堆積される。保護外被層は磁気記録層が腐食するのを防止し、ディスクと読み取り/書き込みヘッドとの間の摩擦力を減少する。保護外被の摩擦及び磨耗を減少させることによりヘッド−ディスク界面の摩擦学的性能を高めるために、薄い潤滑層を炭素外被の表面に与えてもよい。
長手方向媒体の動作では、磁気層はデータ/情報をその内部に記録し、それにより記憶するために、書き込みトランスジューサ、すなわち書き込み「ヘッド」により局部的に磁化されるのが好ましい。書き込みトランスジューサまたはヘッドは、主(書き込み)極及び補助極を有することができ、そして、記憶すべき情報のビットに基づいて媒体磁化方向を交互に反転する高集中磁界を発生する。書き込みトランスジューサにより発生された局部磁界が、記録媒体層の材料の保磁力より大きい時、その場所における多結晶材料の粒子が磁化される。これらの粒子は、書き込みトランスジューサによりそれに加えられた磁界が除かれた後にその磁化状態を保持する。この磁化の方向は、印加された磁界の方向に一致する。記録媒体層の磁化は、読み取りトランスジューサ、すなわち読み取り「ヘッド」における電気的応答をその後発生させ、記憶された情報を読み取ることができる。
記録領域密度及びこの磁気媒体の信号対媒体雑音比(SMNR)を増加させるために連続的に努力がなされている。これについては、いわゆる垂直記録媒体(磁気層内に垂直異方性を有した記録媒体で、磁気層の表面に垂直な方向に磁化が形成される)は、より従来型の長手方向媒体に関連した熱的安定性の限界を経験せずに非常に高いビット密度を達成する点において、より従来型の長手方向媒体よりも優れているということが知られている。垂直磁気記録媒体では、残留磁化は、一般的には適当な基板上の磁気材料層である磁気媒体の表面に垂直な方向(容易軸)に形成される。
非常に高い線形記録密度は、垂直磁気媒体を備えた「単極」磁気トランスジューサまたは「ヘッド」を利用することにより得ることができる。一般的な垂直記録システムは、(磁気記録層と比較して)比較的厚い「軟質」磁気下地層(SUL)、比較的薄い「硬質」垂直磁気記録層及び単極ヘッドを備えた磁気媒体を利用する。磁気的に「軟質」とは、NiFe合金(パーマロイ)または容易に磁化及び非磁化される材料のような約150エルステット(Oe)より下の、または好ましくは約10Oeより下の比較的低い保磁力を有する磁気材料をいう。磁気的に「硬質」の記録層は数kOe、一般的には約2〜10kOe、または好ましくは約3〜8kOeの比較的高い保磁力を有し、例えば、垂直異方性を備えたコバルトベース合金(例えば、CoCrPtBのようなCo−Cr合金、または容易には磁化も非磁化もしない他の材料)を含んでいる。磁気軟質の下地層は、硬質の垂直磁気記録層を介してヘッドから発生する磁束を導く役割をはたす。更に本システムは、非磁気基板、少なくとも1つの非磁性中間層、及びオプションで接着層を有することが好ましい。1つ以上の非磁気材料層からなる比較的薄い中間層は、少なくとも1つの磁気硬質の記録層の下に配置することが好ましく、軟質の下地層と磁気硬質の記録層との磁気相互作用を防止し、硬質の記録層の所望のマイクロ構造磁気特性を促進するように作用する。米国公開公報第20070287031号、米国特許第6914749号明細書、及び同第7201977号明細書参照。中間層は、中間層積層体を形成する複数の層を有してもよく、これらの層の少なくとも1つは、磁気硬質の垂直記録層に隣接したhcp(hexagonally close packed:六方最密充填)材料を有することが好ましい。
磁気トランスジューサ・ヘッドの主書き込み極から生じる磁束ψは、主極の下の領域にある少なくとも1つの垂直配向の磁気硬質の記録層に入り、かつこれを通過し、SULに入り、ある距離にわたりSUL内を移動し、そしてそこから出て、トランスジューサ・ヘッドの補助極の下の領域内の少なくとも1つの垂直で硬質の磁気記録層を通過する。
従来の垂直媒体に比較して、粒状の垂直磁気記録媒体は、記憶されるデータの面積密度が更に拡大している容量が開発されつつあるが、それは、磁気粒子間における強力な横方向交換結合の存在により制限される。粒状の(これは、面内粒子が本質的に不連続であるということを意味する)垂直記録媒体は、ボイド、酸化物、窒化物、非磁性材料またはこれらの組み合わせからなる粒界により分離されている磁気柱状粒子を備えた「硬質」の粒状垂直磁気層を含んでいる。約2〜約20オングストロームの厚さを有したこの粒界は、磁気粒子間の磁気相互作用をかなり減少させる。垂直磁気層がアルゴン(Ar)のような不活性ガスの存在下で低圧力及び高温で一般的にスパッタリングされる従来の垂直媒体とは対照的に、粒状の垂直磁気層の堆積は比較的高圧力及び低温で行われるが、酸素(O)及び/または窒素(N)を含む分子が、例えば、ArとO、ArとN、またはArとOとN、及びHOの混合ガス内に導入される反応スパッタリング技術を利用してもよい。あるいはまた、酸化物及び/または窒化物は、酸化物及び/または窒化物から成るスパッタリング・ターゲットを利用することにより導入されてもよく、不活性ガス(例えばAr)の存在下でスパッタリングされ、またはオプションとして、不活性ガスの存在下でまたは不活性ガスなしでO及び/またはNを含むスパッタリング・ガスの存在下でスパッタリングされてもよい。導入された酸化物及び/または窒化物は、粒界に移動して粒子間の横方向交換結合が減少された粒状垂直構造を提供することができる。米国公開公報第20060269797号参照。この粒界の導入により記録/記憶媒体の面積密度を増大することができる。
本明細書に記載された媒体内の種々の層は、積層構造を形成する。この記録媒体層の積層構造の多結晶層は粒界を含んでいる。磁気的に硬質な主記録層及び中間層は一般的には多結晶材料から成っており、硬質な磁気層は中間層上に一貫して成長されることが好ましいので、各多結晶層の粒子は(水平方向に測定した場合)ほぼ同一幅のものであり、そして垂直方向に登録されている(すなわち、垂直方向に「相関しており」または揃っている)。硬質の磁気層の上に形成されたダイアモンド状の炭素(DLC)のような保護外被層と、この保護外被層の上に形成されたパーフルオロポリエーテル材料のような潤滑外被層とにより積層体は完成される。垂直の記録媒体はまた、長手方向の記録媒体構造で記載されたように、メッキ層及び/または種層も含んでもよい。種層は磁気的に軟質な下地層(SUL)に隣接するのが好ましく、アモルファス材料と面心立方格子構造(fcc)材料の少なくとも1つを含むことが好ましい。「アモルファス」という用語は、このような材料がシータ−2シータX線回折パターンにおいて、背景雑音と比較して鋭いピークを示さないということを意味する。アモルファス層は、アモルファス状態のナノ結晶、または、X線回折パターンにおいて背景雑音と比較してピークを示さない限り任意の形態の他の材料を含んでもよい。種層は、下地層の特定の結晶質構造の核生成の種となる。従来、種層は非磁気基板上における最初の堆積層である。この堆積層の役割は、続くCr含有の下地層の結晶配向を構造化、または整列させることである。種層、下地層及び磁気層は、従来、アルゴン雰囲気のような不活性ガスの雰囲気内において基板上に順次スパッタリングにより堆積される。
非常に微粒の磁気記録媒体は熱的不安定性を有する可能性がある。1つの解決方法は、強磁性の記録媒体を他の強磁性層または反強磁性層に結合することにより安定性を提供することである。これは、反強磁性結合(AFC)した少なくとも1対の強磁性層からなる安定化された磁気記録媒体を提供することにより達成することができる。米国特許第6777112号は、AFC磁気層の間に非磁性スペーサ層を挿入することに関するものであるが、記録媒体層の粒子間の面内交換結合は、従来の構造によっては最適化制御はされず、磁気クラスタの大きさが記録媒体の熱的安定性の犠牲なしに減少されることはかった。
AFC結合記録層を含む記録媒体の1つの構成では、「硬質」の粒状磁気記録層上に連続磁気記録層が垂直に重ねられている。この連続磁気記録層の磁気粒子は、横方向により強く交換結合されているのに対し、この硬質の粒状磁気記録層の磁気粒子は、横方向に対しては弱く交換結合されているだけである。(比較的低い保磁力を有する材料、または更に容易に磁化及び非磁化される材料をしばしば含む)連続層は、ある記録媒体の構成において(比較的高保磁力を備えた材料、または容易には磁化も非磁化もしない材料を含む)硬質の粒状層に強磁性結合されている。この媒体では、連続磁気層全体は、(垂直交換結合合成物−「ECC」を形成する)粒状硬質磁気層の下にある各粒子と結合してもよい。米国特許第7201977号参照。
基板は、一般的にはディスク形状をしていて、ガラス、セラミック、ガラス−セラミック、NiP/アルミニウム、金属合金、プラスチック/ポリマ材料、セラミック、ガラス−ポリマ、合成材料、非磁性材料、またはこれらの組み合わせ、またはこれらの積層体を含んでいてもよい。米国特許第7060376号参照。磁気記録硬質ディスクの製造の場合に従来使用された基板材料は、アルミニウム−マグネシウム(Al−Mg)合金を含んでいる。このAl−Mg合金は、基板の高度を増し、それによって、研磨に適当な面を提供して必要な表面の粗さまたは組成を与えるために、一般的には約15ミクロンの厚さのNiP層により無電解でメッキされる。オプションである接着層は、基板表面に存在する場合は、約200オングストローム(Å)より薄い、Ti、Tiベース合金、Ta、Taベース合金、Cr、またはCrベース合金のような金属または金属合金材料の層を一般的には含んでいる。
比較的厚いSULは一般的には、Ni、Co、Fe、NiFe(パーマロイ)、FeN、FeSiAl、FeSiAlNのようなFe含有合金、CoZr、CoZrCr、CoZrNbのようなCo含有合金、またはCoFeZrNb、CoFe、FeCoB、及びFeCoCのようなCo−Fe含有合金のような軟質の磁気材料の約30〜約300nm厚の層から成る。比較的薄い中間層の積層体は、一般的には非磁気材料の約50〜約300Åの厚さの単数または複数の層を有している。中間層の積層体は、磁気的に硬質な垂直記録層に隣接した、Ru、TiCr、Ru/CoCr37Pt、RuCr/CoCrPtなどのようなhcp材料の少なくとも1つを有している。SULに隣接した種層は、存在する場合、Cu、Ag、PtまたはAuの合金のようなfcc材料またはTa、TaW、CrTa、Ti、TiN、TiWまたはTiCrのようなアモルファスまたは微粒子材料の約100Åの厚さより薄い層を一般的には含んでいてもよい。少なくとも1つの磁気的に硬質な垂直記録層は、Cr、Fe、Ta、Ni、Mo、Pt、W、Cr、Ru、Ti、Si、O、V、Nb、Ge、B及びPdからなる群から選択された1つ以上の元素を含む約10〜約25nm厚さの層(単数または複数)から一般的には成っている。
上記のタイプの従来の媒体の種類の内で、長手方向媒体は垂直方向媒体よりも多く開発されており、コンピュータ産業で数十年の間利用されている。この期間に、トランスジューサ・ヘッド、チャネル、媒体のような要素及びサブシステムは、コンピュータ環境内で効率的に動作するように繰り返し最適化されてきた。しかし長手方向の記録は、領域記録密度の更なる増大を効率的に防止する物理的限界のために、コンピュータ応用における産業標準としてはその寿命の終わりに達しつつある、というのが現在の共通認識である。
一方垂直媒体は、多くのコンピュータ関連記録応用においては長手媒体と置き換わり、長手媒体の能力を更に超えて常に増加する面積記録密度に向けて動き続けている。しかし垂直媒体及び記録技術は、長手方向媒体及び記録技術の全ての面において開発が遅れている。特に、トランスジューサ・ヘッド、媒体、記録チャネルを含む垂直磁気記録技術の各個々の要素は、長手方向記録技術の対応要素よりも開発及び最適化の面で完全ではない。結果として、従来技術、すなわち長手方向媒体及びシステムと比較して、垂直方向媒体及びシステムで見られる利点は評価するのが困難である。
高密度垂直記録媒体は、熱的安定性と高勾配ヘッドとの両立性を与える充分高い異方性、ヘッドによる書き易さを与える充分低い反転磁界、磁気粒子間またはクラスタ間の小さな相関関係を維持するための充分低い、かつ狭い反転磁界分布(SFD)を維持するための充分高い横方向交換結合、及び熱的安定性を維持しSFDを最小とするのに充分な、磁気特性の粒子対粒子の一様性、を含む数個の磁気特性の注意深い制御及びバランスを必要とする。
記録密度が増加し続けるに従って、ビット内の磁気粒子の数を同様な値に維持するためには更に小さい粒子構造を作製することが必要である。小さな粒子構造ほど、粒子内の異方性のばらつきのような不均一性に対する感度が増大し、熱的安定性を維持するためにより高い異方性も必要とするので、従って書き易さに悪影響を与える。それ故、書き易さが改良され、よりSFDを狭くするための欠陥の減少、そして特性の一様性が改良された媒体が当業界で必要とされている。
現在のある垂直記録媒体は、磁気パラメータを最適化するために3つ以上のCo合金磁気層を備えた記録層を使用している。例えば、米国特許第7、192、664号は、低Hexに対しかなり高い酸化物体積比率と、高異方性に対してかなり高いPt濃度を有しているCoCr4〜20Pt12〜25(TiO4〜12のような組成を持つ第1または底部磁気層を記載している。他の層(例えば上方磁気層)はより低い酸化物とPtの濃度を有してもよく、交換結合を調整し、SFDを減少し、そして書き易さを改良するように他の元素、例えばBを含んでもよい。米国公開公報第20070060345号参照。しかしPtとBのような元素は、異方性のような特性の一様性を劣化させ、SFDの減少、磁気変移の狭小化及び媒体の信号対雑音比(SNR)の改良を制限し得る積層欠陥のような欠陥を導入し得る。米国公開公報第20060024530号参照。
米国特許公開公報第20060024530号 米国特許公開公報第20060269797号 米国特許公開公報第20070064345号 米国特許公開公報第20070287031号 米国特許第6、777、112号明細書 米国特許第7、192、664号明細書 米国特許第6、914、749号明細書 米国特許第7、201、977号明細書 米国特許第7、060,376号明細書
上記に鑑みて、従来の記録媒体及びシステムに比較してある範囲の恩恵及び性能向上を機能的に提供するように設計された改良された記録媒体、特に垂直記録媒体及びシステム技術の必要性が明確に存在する。
ここに開示した態様によれば、一様に高い異方性(F)及び狭い反転磁界分布(SFD)のような更に一様な磁気特性を得るように欠点を減少させ、書き易さを改善するために、現存の磁気記録層構造に関連した若干の問題及び欠点を克服することができる。本発明の実施例は、垂直記録媒体、長手記録媒体、離散的トラック記録媒体、ビット・パターン媒体、フィルタ媒体、または熱支援磁気記録(HAMR)媒体を含み得る磁気記録媒体に関するものである。
1つの実施例は、1つ以上の粒状磁気層を備えた第1の磁気記録層と、1つ以上の連続的な磁気層を備えた第2の磁気記録層と、前記第1と第2の磁気記録層との間の垂直交換結合(または交換破壊)「交換調整層」とを有し、前記第1の磁気記録層は、約10kOe以上の異方性磁界を有し(この第1の磁気記録層は、この明細書にわたり「硬質」及び/または「粒状」及び/または「底部」の磁気記録層とも呼ばれる)、前記第2の磁気記録層は、前記第1の磁気記録層の異方性よりも低い異方性磁界を有する(この第2の磁気記録層は、この明細書にわたり「軟質」、「半軟質」、「半硬質」、「第2」、「連続」または「頂部」磁気記録層とも呼ばれる)。交換調整層は、少なくとも1つの粒状層を有することが好ましく、そしてこの交換調整層は、1つ以上の磁気層を有することが好ましい。磁気記録媒体全体は約3〜7kOeの保磁力を示すことが好ましい。1つの実施例では、第2の(軟質/半軟質/半硬質)磁気記録層は、下方のより高い異方性層に近接した粒状層と、この粒状層の上の連続層とを有している。第2の(軟質/半軟質/半硬質)磁気記録層は、第1の(硬質)磁気記録層よりも低い濃度のプラチナ(Pt)を含むことが好ましい。第2の磁気記録層は約6〜12kOeの異方性磁界を有することが好ましい。
交換調整層は、コバルト、コバルト合金、プラチナ、ホウ素、ルテニウム、クロム、タンタル、六方最密充填(hcp)材料、酸化物、非磁気Co−酸化物−Ru、Ru−酸化物粒状材料、CoCr0〜20Ru2〜25(TiO4〜12、CoCr0〜20Ru2〜40(SiO2〜8、またはこれらの組み合わせを有することが好ましい。交換調整層は、磁性体であってもよく、または、低磁気を有し、または非磁性であってもよい。交換調整層は、粒状材料、または少なくとも1つの粒状層を有し、そして約0.1〜100オングストローム、約0.1〜50オングストローム、約0.1〜40オングストローム、約10〜80オングストローム、約10〜25オングストローム、または約15オングストロームの厚さを有し、そして約0〜100のemu/cc、約100〜300のemu/cc、または約0〜300のemu/ccの好ましい飽和磁化(M)を有することが好ましい。交換調整層は、磁気性が弱いことが好ましく、また約200memu/cc以下の磁気モーメントを有することが好ましい。
他の実施例は、前記第1と第2の磁気記録層の間の垂直結合を減少する交換調整層、または、この垂直結合を減少する方法に関する。本発明の実施例による記録媒体は、交換調整層のない媒体に比較してより小さな反転磁界分布(SFD)を有している。1つの実施例は、交換調整層を導入することにより記録媒体のSFDを減少する方法に関するものである。本発明の実施例による記録媒体は、交換調整層のない媒体より大きな約0.3ディケードと1ディケードの間または約0.3ディケードと0.5ディケードの間のビット誤り率(BER)利得を有することが好ましい。
この発明の実施例による記録媒体は、約1〜7000Oe、約1〜5000Oe、約1〜1000Oe、約3000〜5000Oe、約3000〜7000Oe、約4000〜5000Oe、または約4000〜45000Oeの残留保磁力を有することが好ましい。
他の実施例は磁気記録媒体を製造する方法に関し、この方法は、基板上に軟質磁気下地層(SUL)を堆積し、1つ以上の粒状磁気層を含む約10kOe以上の異方性磁界を備えた第1の磁気記録層を前記SUL上に堆積し、約0〜100オングストロームの厚さを有していて、少なくとも1つの粒状磁気層を含む交換調整層を前記第1の磁気層上に堆積し、そして、前記第1の磁気記録層の異方性磁界より小さい異方性磁界を有し、1つ以上の連続磁気層を含む第2の磁気記録層を、前記交換調整層上に堆積することを含む。第2の磁気記録層は、約15kOe以下または約12kOe以下の異方性磁界を有することが好ましい。
他の実施例は、交換調整層の厚さを増大することにより、前記交換調整層の飽和磁化(M)を増大する方法に関する。
他の実施例は、本発明の実施例による方法により製造された磁気記録媒体に関する。
本発明の他の実施例及び利点は以下に述べる記載中において1部述べられ、そして、また一部はこの記載から明らかとなり、または本発明の実施により理解されるであろう。
軟質層の厚さ、反転異方性値、及び磁気記録媒体の硬質層と軟質層との間の垂直結合間の相互作用を示す。 BまたはPtを含む頂部磁気記録層の下及び硬質の磁気記録層の上のCoCrRuTiO又はCoCrRuSiOを含む交換調整層を備えた積層の磁気記録媒体の1実施例を示す。この硬質の磁気記録層は、中間層、SUL及び基板上に位置することが好ましい。炭素外被は、ある実施例では記録媒体硬質層上に配置されてもよい。潤滑外被層はパーフルオロポリエーテルを含むことが好ましいが、更に炭素外被上に堆積されることが好ましい。 1つの実施例による、前記硬質磁気記録層と軟質/半軟質/半硬質磁気記録層との間の15オングストローム(Å)の交換調整層のある場合とない場合を対比させた媒体のX線回折スペクトルの結果を示す。 本発明の1つの実施例による前記硬質磁気記録層と軟質/半軟質/半硬質磁気記録層との間に15Åの厚さの交換調整層のある場合とない場合の媒体のKerrループを示す。 CoCrRuTiOを含む交換調整層の関数としてのHCR、HNR及びMRT応答を示す。 CoCrRuTiOを含む交換調整層の関数としての規格化されたBER応答を示す。 本記載による記録媒体を使用できるディスク・ドライブを示す。 本記載による記録媒体を形成する例示的な方法のステップを示す。
交換結合合成(ECC)マイクロ構造体は、高異方性磁気層の書き易さを改善することができる。ECCマイクロ構造体は、少なくとも1つの比較的高異方性層と少なくとも1つの低異方性層を有しており、これらの異方性層は、これらの層の間の界面を介して垂直交換結合となっている。高エネルギー生成物磁気材料のようなモデル化及び他の用途からは、低異方性「軟質」層に強く交換結合した非常に高異方性の「硬質」層は、高い熱的安定性を維持しながら硬質層を反転または「書き込み」するのに必要となる磁界をかなり減らすことができる。しかし、硬質層で一般的に使用される大部分のCo合金は、30kOe(キロエルステット)の下に層の異方性を制限し、そして、一般的に採用されている多くのCo合金においては約20KOeより下に制限する。更に、記録ヘッドと両立でき、かつ熱的安定性を維持するように、全ての層の平均異方性は比較的高いことが望ましい。従って、このAFC磁気記録層において従来技術で使用されている軟質層は、比較的高異方性を有する比較的薄い層に制限されていた(換言すれば、本質においては、この「軟質」層は、その比較的高異方性のために、一般的な「軟質」層と比較すれば、「半軟質」または「半硬質」である)。従って、これらの結合層の平均異方性は充分高く維持することができる。
しかし、この構成−「軟質」層の異方性が増大され、その厚さが減少された(これは薄い半硬質層となる)、強力に垂直結合された硬質及び軟質の層からなる−では、書き易さが減少されることになる。図1は、(1nmと5nmとの間の)5つの異なる厚さの「軟質」層の間の相互作用と、異方性磁界(H)に対する反転異方性(Hswitch)とを示す。飽和磁化(M)は、この実験では「軟質」層の各々に対して700emu/ccに維持される。
徐々に薄くなる軟質層がそれぞれ増加した反転異方性を有し、従って、記録システムの書き易さを減少するものとして示してある。同時に、薄い半硬質層に結合された硬質層の書き易さは、これら層間の垂直結合の減少により改善される。図1に示したように、書き易さを最大に高めるための垂直結合強度は、軟質/半軟質/半硬質層の異方性及び厚さ(ナノメータで測定したtsoft)と共に変化し、これらの値のいずれかが増加すると減少する。
垂直結合への保磁力の依存性は、軟質/硬質層の界面における磁区壁のピニング解除により生じる複雑な現象である。図1の線は、垂直(または中間層交換)結合への残留保磁力(または反転磁界)の依存性を描いている(図の凡例で表示されている1nmから5nmの太さの線)。低い保磁力は、一般的には最適な磁気記録性能を得るために望ましい。図1の種々の線は、「軟質」(頂部)磁気記録層の種々の厚さに対応する(図の凡例参照)。図1からは、最小の保磁力が、軟質磁気記録層の異なる厚さに対しては中間層結合の異なる値で達成されるということがわかる。この例では、軟質層が5nmの厚さのとき、特定の中間層交換値における「最小」の保磁力値は存在せず、むしろ保磁力は、大きな中間層交換値(結合)において低い値に安定に維持される。従って、中間層は図1に示した例の5nm厚の層のような厚い軟質磁気層には必要ではない。一方、薄い軟質層(例えば図1の2nm厚の層)の場合、保磁力は垂直結合の低い値(この場合は2erg/cm)で最小となる。
磁気記録媒体の硬質磁気記録層とより低い異方性磁気記録層との間の中間層を処理することにより、垂直結合は最適な保磁力を達成するように調整することができることが、驚くべきことに見出された。
本発明の1つの実施例は、記録及び/または記憶媒体の書き易さを改善または増加させるために前記の少なくとも1つの硬質層と前記の少なくとも1つの軟質、半軟質または半硬質層との間に挿入される垂直交換結合調整層(「交換調整層」)を有している。この交換調整層は、1つ以上の粒状磁気層を有することが好ましい。この交換調整層は、磁気粒子の各々の有効体積を増加しながら磁気記録層積層全体にわたりその比較的小さな実際の物理的磁気クラスタ・サイズを維持する。従って交換調整層は、強磁性層対の間の結合強度を最適化することにより磁気記録層積層体の熱的安定性を増加する。交換調整層の好ましくは粒状の性質により、少なくとも1つの粒状磁気層を有することが好ましい硬質の磁気記録層上にこの交換調整層を成長させることもできる。
本発明の実施例による交換調整層は、この交換調整層の厚さの関数として、AFC硬質磁気記録層と軟質/半軟質/半硬質磁気記録層との間の結合を最適化する。理論により拘束されることを望まなければ、書き易さは飽和磁化(M)界の関数として表現することができる。すなわち、硬質の磁気記録層と軟質/半軟質/半硬質磁気記録層との間に交換調整層が存在しない場合、飽和磁界は、媒体を書き込みできない程高くすることができる。本発明の実施例による交換調整層が導入されると、飽和磁界は減少し始め、書き易さをかなり改良するのに最適な点に達する。しかし、1つの磁気記録層を離隔する点まで交換調整層の厚さを増加させないよう注意すべきである。磁気記録層間のこの離隔により磁気記録装置の磁気構造が損なわれ、磁気書き込みヘッドから出た磁界が軟質/半軟質/半硬質層を通過して硬質層に達し、(前記2つの磁気記録層と交換調整層からなる)磁気層の積層体に記録することができなくなる。
硬質磁気記録層は、基板に対して近接または離れて堆積してもよく、軟質/半軟質/半硬質の磁気記録層は、基板に対し近接または離れて堆積してもよい。記録媒体の積層磁気記録層の配置を記載するために本明細書で使用された「底部」と「頂部」は、それぞれ基板に対し「近接」対「離れた」ものを云う。硬質層は、媒体構成における底部または(底部近接の)磁気層であることが好ましく、一方、硬質層よりも比較的低い異方性を持つ軟質/半軟質/半硬質層は、基板に対し離れて堆積することが好ましい。軟質/半軟質/半硬質層は交換調整層上に配置することが好ましい。
硬質の磁気記録層は、横方向交換結合を減少するための酸化物を有するCo合金を有していて、少なくとも1つの粒状磁気層を有することが好ましい。交換結合は、磁気粒子間の境界に非強磁性材料を形成することにより制御することが好ましい。非強磁性材料は、粒界に対するCrとBの優先的な表面拡散により、CoPtCrB含有合金の高温度基板へのスパッタリング堆積中に一般には形成される。Co濃度は、磁性組織から非磁性組織への転移が存在するように粒子中心と粒界との間で変化する。この媒体における交換結合は、CrとBの濃度及び基板温度のようなパラメータを変化することにより制御される。非強磁性材料は、スパッタの対象に対し金属酸化物を加えるか、または、酸素含有スパッタ・ガス中においてターゲットを反応的にスパッタリングすることにより、CoPt含有合金の低温基板へのスパッタリング堆積中に磁気粒界に形成することもできる。これらの媒体における交換結合は、スパッタ・ガスの圧力、スパッタ・ガス中の酸素濃度及びスパッタリングのターゲットにおける酸化物濃度のようなパラメータを変化させることにより制御される。本発明の1つの実施例によれば、磁気合金層内に存在するTiO量全体の約50%から約100%までが粒界において分離され、あるいは存在するTiOのほぼ全てが粒界に分離される。
Co合金の硬質層により、約12〜24kOeの範囲内の異方性が有効となる。この硬質層は、Co合金とPt合金またはPd合金の交互の(好ましくは薄い)層のような多層構造を有することが好ましく、また少なくとも約20kOe以上の異方性を与えることが好ましい。横方向交換分離したマイクロ構造体は異方性を40kOe以下に制限する。本発明の実施例による交換調整層と結合された多層構造体では、異方性の最適化を与えることが好ましい。1つの実施例では、使用された高保磁力(硬質)磁気材料は、CoCr、CoCrPt、CoCrTa、CoCrTaPt、CoPt、CoNiCr、CoCrPtB、FePt合金またはこれらの組み合わせも含むことができる。他の実施例では、硬質磁気記録層は約2Tesla(T)以上のMを有している。
1つの実施例では、少なくとも1つの硬質磁気記録層は、Cr、Fe、Ta、Ni、Mo、Pt、V、W、Nb、Ge、B、とPdからなる群から選ばれた1つ以上の元素を含むCoベース合金、窒化鉄または酸化鉄の約50から約250Å厚の層を含んでいる。他の実施例では、硬質磁気記録層は(CoX/PdまたはPt)多層磁気超格子構造を含み、ここでnは約10から約25までのうちの整数であり、この超格子構造のCoベース磁気合金の交互の薄層の各々は、約2から約3.5Åの厚さであり、XはCr、Ta、B、Mo、Pt、W、Feからなる群から選ばれた元素であり、PdまたはPtの交互の薄い非磁気層の各々は約10Åの厚さまでのものである。本発明の実施例は、10から30原子%、例えば、15から25原子%及び3から8原子%のTiOのPt含有量を有する磁気合金を含む磁気記録媒体を備えている。
硬質粒状層の異方性より低い異方性を備えた実用的な磁気記録層は、約15nmの厚さを有している。結合層の高平均異方性を維持するために、この磁気層の異方性は約6〜12kOeのように(一般的な磁気「軟質」層に比較すると)かなり高く維持され、従って半軟質または半硬質と称せられる。このような半軟質または半硬質の磁気記録層が約1nmと約2nmとの間のように薄いと、垂直異方性(H)の低いまたは更に負の値は機能的になる。約−6000〜+12,000Oeの範囲の垂直異方性と、約1〜15nmの厚さと、書き易さの最適化のための広範囲の垂直結合値を含む、軟質/半軟質/半硬質磁気記録層の特性の種々の組み合わせ範囲が存在する。1つの実施例では、この軟質、半軟質または半硬質磁気記録層に使用される磁気材料は、NiFe合金を含む。他の実施例では、この層は、約2Tより少なく、約1.5Tより少なく、約1Tより少なく、または約0.5Tより少ない飽和磁化(M)を有している。
交換調整層は、配向、側方交換結合、一様性及び所望の異方性値のような所望の頂部(硬質)層の特性を維持しながら広範囲の結合強度を提供することが好ましい。媒体における六方最密充填(hcp)構造は安定化され、結晶成長方向及び膜形態は維持され、そして主垂直結合制御は本発明の実施例による媒体構造により提供されることが好ましい。
1つの実施例では、交換調整層は、約0〜4nmの厚さを有しており、約0〜100emu/ccの低飽和磁化(M)を備えたCo合金を含んでいる。交換調整層は、残留保磁力(HCR)、垂直交換結合、閉路磁界、及び書き易さの最適化を可能にすることが好ましい。他の実施例では、交換調整層は、同様な結合範囲を得るために、約100〜300emu/ccと、(約1〜8nmの)より大きな厚さのMを備えた合金を有する。交換調整層は、hcp構造の安定化とMの減少のためにRuの添加を更に含むことが好ましい。更に、交換調整層は、調整層及び/または続いて堆積された層の低横方向交換結合の維持を可能にするための酸化物を含むことが好ましい。他の実施例では、交換調整層は、hcp構造の安定化とMの減少のためRuと供にPtまたはBを添加したCo合金を含んでいる。他の実施例では、交換調整層は非磁気層を含んでおり、またCoを含まないhcp材料を含んでいてもよい。
媒体は、更に基板上に形成された軟質磁気下地層を含むことが好ましく、複数の層を含んでいてもよい。軟質磁気下地層は、Ni、Fe、Fe合金、CrドープFe合金を含有する合金、CoFeZr、CoFeTa、FCoZrB、NiFe(パーマロイ)、Co、CoZr、CoZrCr、CoZrNb、CoFeZrNb、CoF、Fe、FeN、FeSiAl、FeSiAlN、FeCoB、FeCoC、またはこれらの組み合わせを含むことが好ましい。SULは500Åから4000Åの厚さで形成されるのが好ましい。中間層は、軟質磁気下地層上に配置されるのが好ましい。硬質磁気記録層はこの中間層上に配置されるのが好ましい。硬質磁気記録層は、磁気材料の複数の粒子と、この磁気材料の粒子を分離する酸化物、窒化物、または他の非磁性材料のような非磁性材料の複数の境界を含むことが好ましい。それらの粒子は3〜10nmの範囲の大きさを有することができ、また酸化物含有磁気層は3〜20nmの範囲の厚さを有することができる。
この構造体の層は種々の材料から成ることができる。基板材料は、一般的には、NiPメッキのAl合金、ガラス、ガラス−セラミック、セラミックまたは他の非磁気材料を含んでいる。基板は、従来のNiPメッキされた組織化したアルミニウム基板または組織化したガラス−セラミック基板のような組織化基板であってもよい。接着促進層材料は、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、チタン−クロム(TiCr)、クロニウム(Cr)及び他の金属を含んでいる。
少なくとも1つの硬質磁気記録層は、12kOeより大きく、15kOeより大きく、または好ましくは15〜40kOeの異方性を有することが好ましく、Co、Ti、Pd、Cu、Cr、Fe、Ta、Ni、Mo、Pt、V、W、Nb、Ge、B、合金、またはそれらの組み合わせを含むことが好ましい。硬質磁気記録層は、酸化物及び窒化物を含むCoベース合金、例えば、コバルト‐プラチナ酸化物(CoPtO)、コバルト‐クロム‐プラチナ酸化物(CoCrPtO)、コバルト‐クロム‐プラチナ‐タンタル酸化物(CoCrPtTaO)、コバルト‐プラチナ‐チタン酸化物(CoPtTiO)、コバルト‐クロム‐プラチナ‐チタン酸化物(CoCrPtTiO)、コバルト‐クロム‐プラチナ‐アルミニウム酸化物(CoCrPtAlO)、コバルト‐プラチナ‐シリコン酸化物(CoPtSiO)、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ジルコニウム酸化物(CoCrPtZrO)、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ハフニウム酸化物(CoCrPtHfO)、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ニオブ酸化物(CoCrPtNbO)、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ホウ素酸化物(CoCrPtBO)、コバルト‐クロム‐プラチナ‐シリコン酸化物(CoCrPtSiO)、コバルト‐プラチナ‐シリコン窒化物(CoPtSiN)、コバルト‐プラチナ‐タングステン窒化物(CoPtWN)、コバルト‐クロム‐プラチナ‐タンタル窒化物(CoCrPtTaN)、コバルト‐プラチナ‐タンタル窒化物(CoPtTaN)、コバルト‐クロム‐プラチナ‐シリコン窒化物(CoCrPtSiN)を含み、硬質磁気記録層は約3原子%〜約40原子%の濃度、好ましくは約5原子%から約25原子%の範囲の濃度の酸素及び/または窒素を含むことが好ましい。
軟質、半軟質または半硬質の磁気記録層は、硬質磁気記録層の異方性よりも低い異方性を有することが好ましく、すなわち、好ましくは約6〜12kOeの異方性と約1〜15nmの厚さとを有することが好ましく、また、磁気軟質材料を含むことが好ましく、そして、鉄合金、コバルト合金、鉄とニッケルの合金、鉄と窒素の合金、タンタルと炭素の合金、Fe、Co、Ni、N、Ta、C、B、Si、Al、Zr、Nb、FeNi、FeN、FeTaC、FeTaN、FeCo、FeCoB、FeSiAl、CoZrNb、CoZrTa、酸化物、窒化物、コバルト‐クロム‐プラチナ酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐タンタル酸化物、コバルト‐プラチナ‐チタン酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐チタン酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐アルミニウム酸化物、コバルト‐プラチナ‐シリコン酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ジルコニウム酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ハフニウム酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ニオブ酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ホウ素酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐シリコン酸化物、コバルト‐プラチナ‐シリコン窒化物、コバルト‐プラチナ‐タングステン窒化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐タンタル窒化物、コバルト‐プラチナ‐タンタル窒化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐シリコン窒化物、または、これらの組み合わせを含んでいてもよい。
適切な種層材料は、タンタル(Ta)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)及びプラチナ(Pt)を有している。中間層は、ルテニウム(Ru)、RuCr、RuCoCrのようなRu合金、及びPt、モリブデン(Mo)、Ta、ニオブ(Nb)、ホウ素(B)、炭素(C)及びRuからなる群から選ばれた第3の元素をオプションとして含む非磁性コバルト−クロム(CoCr)を含んでいてもよい。中間層は続いて堆積される磁気層に結晶種層を提供する。保護外被は、炭素含有保護外被のような連続磁気層の上に形成することができ、潤滑層はその上に形成してもよい。ダイアモンド炭素外被と潤滑層は、頂部磁気記録層の表面に堆積されることが好ましい。
以下は、一部の例と更に特定した構成を、本明細書における記載がどのように請求項に適用されるかについて制限しないで示し、記載するものである。
図2は1つの例による磁気記録媒体の膜構造の例を示す。基板(1)は、磁気記録媒体に適した任意の基板とすることができ、好ましくはニッケル−リン・メッキのアルミニウムまたはアルミニウム合金またはガラス、セラミック、またはガラス−セラミック材料を含むことが好ましい。1つの実施例では、軟質の磁気下地層(SUL)(2)は基板にスパッタリングされる。磁気下地層はクロムまたはクロム合金を含むことが好ましい。1つの実施例の中間層(IL)(単数または複数)(3)は、続いて堆積される磁気記録層において、磁気容易軸を膜平面に垂直にして、(例えば、{0002}成長方向を持つ格子構造を備えた)hcpの成長を誘導するために結晶方向のベースを確立する。IL(3)も分離用のテンプレートを確立し、続いて堆積される磁気層での粒子分離を誘導するために、表面の荒さは大きいことが好ましい。記録性能を最適化するために、磁気記録層は、(粒子4aと境界4bを含む)底部硬質磁気層(4)、(好ましくは粒状の)交換調整層(7)及び(底部硬質磁気層の異方性よりも低い異方性を持つ)頂部磁気層記録層(5)を含む3層以上の層を有することが好ましい。外被(6)は頂部磁気層(5)上に堆積され、炭素を有すことが好ましい。
交換調整層(7)の好適な組成は、Co−酸化物−Ru層、または、CoCr0〜20Ru2〜25(TiO4〜12又はCoCr0〜20Ru2〜40(SiO2〜8を有している。ある実施例では、交換調整層(7)は低磁化を有しており、または組成に依っては非磁性である。この交換調整層は、約200memu/cc以下の磁気モーメントを有することが好ましい。交換調整層(7)の酸化物含有量は、好ましくは粒状構造を提供し、これは連続構造体と比較してより小さな平面交換結合を有する。この粒状交換調整層(7)は、好ましくは粒状底部磁気層上で良好なエピタキシャル成長をなし、底部(4)及び頂部(5)の磁気層の磁気特性間において制御層として作用する。CoCr酸化物合金へのRuの添加によりこの合金の結晶構造が変化し、原子間隙の理想の軸比(c/a)を減少し、それにより積層欠陥エネルギーを増加させ、fcc a相に比較してhcp e相を安定化させる。図2に、交換調整層(7)は硬質層の磁気柱状粒子(4a)を覆うように構成されたものとして示してあり、好ましくは、ボイド、酸化物、窒化物、非磁気材料、またはこれらの組み合わせを含む粒界(4b)の上の交換調整層に間隙を含む。他の実施例では、交換調整層(7)は、硬質層(4)の両柱状粒子(4a)及び粒界(4b)を完全に覆ってもよい。
図3は、15Åの交換調整層のある場合と無い場合のシータ−2シータX線回折(XRD)スペクトルを示す。15Åの交換調整層をもつ媒体からの約43.3°あたりのCoピークはより高い強度を有し、底部磁気層、交換調整層及び頂部磁気記録層の中でのより好ましいエピタキシャル成長を示している。
図4は、15Åの交換調整層のある場合とない場合の媒体の測定されたKerrループを示す。磁気−光Kerr効果(MOKE)の磁気測定により媒体のヒステリシス・ループが測定される。磁気材料の保磁力は、この場合には、ヒステリシス・ループまたは磁化曲線の測定により決定される。ヒステリシス測定用のデータを獲得するために使用される装置は、一般的には振動サンプル式または交番勾配型磁気計である。(磁化曲線と呼ばれる)データがゼロと交差するときの印加磁界が保磁力である。サンプル中に反強磁性固体が存在する場合、増減磁界で測定される保磁力は、交換バイアス効果の結果等しくない可能性がある。
15Åの交換調整層を備えた媒体のKerrループのより低いH及び大きな傾斜は、(硬質で好ましくは1つ以上の粒状層からなる)底部磁気層と、(軟質、半軟質または半硬質で好ましくは1つ以上の連続層からなる)磁気層との間の垂直交換結合と、エピタキシャル成長の改善と、積層欠陥の減少とに関連している。15Åの交換調整層を持つ媒体は、交換調整層のない媒体と比較して小さなSFDを有する。
図5は、交換調整層の厚さの関数としてのHCR、残留核生成磁界(Hnr)と残留磁気−厚さの積(Mrt)(tを乗じたMr)の応答を示す。
約0から約4nmまで交換調整層の厚さを変えることによって、垂直結合は、HCRの減少と書き易さの最適値の上方からHCRの減少と書き易さの最適値の下方まで減少される。
図5に示した例では、非常に強い結合値からより最適な結合値の方への、硬質層と低い異方性層との間の垂直結合の減少のために、HCRは、交換調整層(制御層)が0から約15Åまで増大するに従って(約5700〜5900Oeから約4000〜4700Oeまで)かなり減少される。残留核生成磁界もまた、交換調整層が約15Åの最適な厚さまで増加するに従って(約3100〜3500Oeから約1000Oe以下に)減少する。この最適な垂直交換結合は、閉路磁界においてかなりの減少となり、従って媒体の書き易さが改善される。この硬質層とより低い異方性層の組み合わせの場合、(この例では約15Åより大きい)交換調整層(制御層)の厚さが最適値を超えて増加するに従って、垂直交換は余りにも弱くなり、そしてHCRと閉路磁界は再び増大する。書き易さは、厚さが最適値を超えて増加するに従って対応的に劣化する。
図6は、交換調整層の厚さの関数として規格化されたビット誤り率(BER)応答を示す。交換調整層なしの媒体と比較して、12〜15Åの厚さの交換調整層を持つ媒体はほぼ1ディケードのBER利得を示す。連続交換調整層に比較して、この例の交換調整層は粒状であって、約0.3〜0.5ディケードのBER利得を有している。このBER利得は、よりよいエピタキシャル成長とより少ない積層欠陥によるSFDの減少と、平面内交換結合の増大なしの書き易さの改善とから生じる。
図7は、上記の説明による記録媒体を採用することができるディスク・ドライブ700を示す。ディスク・ドライブ700は、ハウジング・ベース712と頂部カバー・プレート714を有している。ハウジング・ベース712は、密封環境を形成してその内部要素を密封環境の外の要素による汚染から保護するためにカバー・プレート714と組み合わされている。図7に示したハウジング・ベースと頂部カバー・プレートの構成は当産業界では公知である。しかしながらハウジング要素の他の構成はしばしば使用され、そして本発明の態様はディスク・ドライブ・ハウジングの特定の構成により制限されるものではない。ディスク・ドライブ700は、ディスク・クランプ718によりスピンドル・モータ(図示せず)上で回転するようにハブに取り付けられたディスク・パック716を更に有している。ディスク・パック716は、中心軸の周りに共に回転するように取り付けられた1つ以上の個々のディスクを含んでいる。各ディスク表面は、このディスク表面とやり取りするためにディスク・ドライブ700に取り付けられた関連の読み取り/書き込みヘッド720を有している。図7に示した例では、読み取り/書き込みヘッド720は、アクチエータ726のヘッド取り付けアーム724に取り付けた湾曲部722により支持されている。図7に示したアクチエータは、回転移動コイル・アクチエータとして知られた種類のものであって、728で全体を示した音声コイル・モータを有している。音声コイル・モータ728は、経路732に沿って所望のデータ・トラック上に読み取り/書き込みヘッド720を配置するために、回転軸730の周りに、その取り付けた読み取り/書き込みヘッド720を持つアクチエータ726を回転する。
図8は、上記の態様による記録媒体を形成することができる例示的な方法800のステップを示す。方法800は、基板上にSULを堆積し(810)、SULに中間層を堆積し(815)、この中間層に第1の磁気記録層を堆積し(820)、この第1の磁気記録層に交換調整層を堆積し(825)、そして、この交換調整層に第2の磁気記録層を堆積する(830)ことを含む。
本発明の他の実施例及び使用は、ここに開示した本発明の明細書及び実施を考慮すれば当業者に明らかとなろう。特定の例及び他の詳細は、図示及び説明のために提供したものであり、添付の請求項の範囲に対する限定の目的で提供したものではない。本願全体にわたり使用された用語「含んでいる」は、更に限定的な用語及び句「ほぼ成る」と「から成る」を含む。上に示した例の特定態様が別の例の特定態様と矛盾しない限り、これらの要素は、上の記述による他の実施例においても共に有用であろう。
700 ディスク・ドライヴ
712 ハウジング・ベース
714 トップ・カバー・プレート
716 ディスク・パック
718 ディスク・クランプ
720 読取/書き込みヘッド
722 湾曲部
724 ヘッド取り付けアーム
726 アクチュエータ
728 音声コイル・モータ
730 回転軸
732 経路

Claims (20)

  1. 約10kOe以上の異方性磁界を有する第1の磁気記録層と、この第1の磁気記録層の異方性磁界より小さい異方性磁界を有する第2の磁気記録層と、この第1と第2の磁気記録層との間の交換調整層とを有し、この交換調整層は粒状層から成る、磁気記録媒体。
  2. 請求項1に記載の磁気記録媒体であって、前記交換調整層は、コバルト、コバルト合金、プラチナ、ホウ素、ルテニウム、クロム、タンタル、CoCr0〜20Ru2〜25(TiO4〜12、CoCr0〜20Ru2〜40(SiO2〜8、六方最密充填(hcp)材料、酸化物、またはこれらの組み合わせを含み、前記交換調整層は、約0.1〜100オングストローム、約1〜50オングストローム、約1〜40オングストローム、約10〜80オングストローム、約10〜25オングストローム、または約15オングストロームの厚さを有する、磁気記録媒体。
  3. 前記交換調整層は、約0〜100emu/cc、約200emu/cc以下、約100〜300emu/cc、または約0〜300emu/ccの飽和磁化(Ms)を有する、請求項1に記載の磁気記録媒体。
  4. 前記交換調整層は、前記第1と第2の磁気記録層間の垂直結合を減少する、請求項1に記載の磁気記録媒体。
  5. 前記交換調整層は、前記第2の磁気記録層の六方最密充填構造を安定化する、請求項1に記載の磁気記録媒体。
  6. 請求項1に記載の磁気記録媒体であって、前記磁気記録媒体は、交換調整層のない媒体に比較してより小さな反転磁界分布(SFD)を有し、かつ前記磁気記録媒体は、約1〜500Oe、約1〜1000Oe、約3000〜5000Oe、約4000〜5000Oe、約4000〜45000Oeの残留保磁力を示す磁気記録媒体。
  7. 請求項1に記載の磁気記録媒体であって、前記第1の磁気記録層は、Co、Ti、Pd、Cu、Cr、Fe、Ta、Ni、Mo、Pt、V、W、Nb、Ge、その合金、またはその組み合わせを含み、又は前記第1の磁気記録層は、Co合金、Pt合金、Pd合金、酸化物、またはそれらの組み合わせを含む交互の層を含む、磁気記録媒体。
  8. 請求項1に記載の磁気記録媒体であって、前記第2の磁気記録層は、Fe、Co、Ni、N、Ta、C、B、Si、Al、Zr、Nb、FeNi、FeN、FeTaC、FeTaN、FeCo、FeCoB、FeSiAl、CoZrNb、CoZrTa、酸素、窒素、コバルト‐プラチナ酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐タンタル酸化物、コバルト‐プラチナ‐チタン酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐チタン酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐アルミニウム酸化物、コバルト‐プラチナ‐シリコン酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ジルコニウム酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ハフニウム酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ニオブ酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐ホウ素酸化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐シリコン酸化物、コバルト‐プラチナ‐シリコン窒化物、コバルト‐プラチナ‐タングステン窒化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐タンタル窒化物、コバルト‐プラチナ‐タンタル窒化物、コバルト‐クロム‐プラチナ‐シリコン窒化物、またはこれらの組み合わせを含む、磁気記録媒体。
  9. 前記第2の磁気記録層は、前記第1の磁気記録層よりも低いプラチナ濃度を含む、請求項1に記載の磁気記録媒体。
  10. 炭素を含む保護外被層または前記第2の磁気記録層上に堆積されたパーフルオロポリエーテルを含む潤滑外被層を更に含む、請求項1に記載の磁気記録媒体。
  11. 15kOeより大きな異方性を有する第1の磁気記録層と、約6〜12kOeの異方性を有する第2の磁気記録層と、
    前記第1の磁気記録層と前記第2の磁気記録層との間に堆積された交換調整層とを含み、この交換調整層は、非磁気コバルト−酸化物−ルテニウム合金、ルテニウム−酸化物粒状材料、またはそれらの組み合わせを含む、磁気記録媒体。
  12. 約3000Oeと約7000Oeとの間の残留保磁力と、約1000Oeの残留核生成磁界とを示す、請求項11に記載の磁気記録媒体。
  13. 連続磁気記録層は、約1〜2nmまたは約1〜15nmの厚さと、約200memu/cc以下の磁気モーメントを有する、請求項11に記載の磁気記録媒体。
  14. 基板上に軟質の磁気下地層(SUL)を堆積し、
    該SULに中間層を堆積し、
    該中間層上に約10kOe以上の異方性磁界を有する第1の磁気記録層を堆積し、該第1の磁気記録層は少なくとも1つの粒状磁気層を含み、
    前記第1の磁気記録層上に交換調整層を堆積し、該交換調整層は約0〜100オングストロームの厚さを有し、かつ少なくとも1つの粒状磁気層を含み、
    前記交換調整層上に第2の磁気記録層を堆積し、該第2の磁気記録層は前記第1の磁気記録層の異方性よりも小さい異方性磁界を有し、前記第2の磁気記録層は少なくとも1つの連続磁気層を含む、磁気記録媒体の製造方法。
  15. 前記交換調整層の厚さを増加させると前記交換調整層の飽和磁化(M)が増大する、請求項14に記載の方法。
  16. 前記交換調整層は、約1〜40オングストローム、または約10〜80オングストロームの厚さと、約0〜100emu/cc,約200emu/cc以下,約0〜300emu/cc,又は、約100〜300emu/ccの飽和磁化(Ms)を有する、請求項14に記載の方法。
  17. 前記交換調整層は、前記第1と第2の磁気記録層の間の垂直結合を減少する、請求項14に記載の方法。
  18. 前記交換調整層は、交換調整層のない媒体に比較して前記磁気記録媒体の反転磁場分布(SFD)を減少する、請求項14に記載の方法。
  19. 前記磁気記録媒体は、約1−7000Oe、約1−1000Oe、約3000−5000Oe、約4000−5000Oe、又は約4000−45000Oeの残留保磁力を示す、請求項14に記載の方法。
  20. 請求項14の方法により製造された磁気記録媒体。
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