JP2010187623A - 製麺用切出装置及び、該装置を用いた麺類の製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】麺線同士の結着を抑制可能な製麺用切出装置、及び該製麺用切出装置を備える麺類製造装置を提供する。
【解決手段】製麺用切出装置200は、第1切刃ロール210aと、噛合位置10で噛み合うように配置された第2切刃ロールと、複数の第1歯先234aそれぞれが第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ5°〜90°の位置に配置される第1カスリ230aと、複数の第2歯先243aそれぞれが第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ120°〜210°の位置に配置される第2カスリ240aと、複数の第3歯先234bそれぞれが第2回転軸C2を中心に噛合位置10から第2回転方向R2へ5°〜90°の位置に配置される第3カスリ230bと、複数の第2歯先243bそれぞれが第2回転軸C2を中心に噛合位置10から第2回転方向R2へ120°〜210°の位置に配置される第4カスリ240bとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、麺類の製造において、切刃ロールによって麺帯を麺線に切り出すための切出装置、及びこれを用いた麺類の製造方法に関するものである。
従来、機械による麺線の切り出し方法は、相対する一対の回転する切刃ロールの間に、麺生地を圧延して薄く帯状にした麺帯を通し、線状に切り出す方法が主流である。この一対の切刃ロールそれぞれは、円周方向に形成される複数の刃と、刃同士の間に形成される複数の溝を有する。切刃ロールには、切り出される麺線形状や、刃先の形状によって角刃タイプ、丸刃タイプや包丁刃タイプ等の複数のタイプが存在する。
例えば、角刃タイプの切刃ロールは、一方の切刃ロールに形成される凸状の押込部(山ともいう)を、他方の切刃ロールの凹状の嵌入部(溝ともいう)に嵌入させることで麺帯を切断する。また、丸歯タイプや包丁刃タイプの切刃ロールは、一方の切刃ロールに形成される押込部(丸歯の場合細溝(浅溝)を有する部分)の先端部と、他方側の切刃ロールに形成される嵌入部(丸歯の場合太溝(深溝)を有する部分)の先端部とを当接させることで麺帯を切断する。そして、いずれの場合でも、切断された麺線は、相対する切刃ロール同士の噛み合わせによってできた複数の空間部、すなわち、押込部と嵌入部の空間の嵌入部側に、押込まれた状態になる。
嵌入部(溝)に押込まれた麺線は、溝の側面に密接しているため、切刃ロールの回転に伴って回転移動する。溝の側面に密接している麺線は、櫛状の歯を有するカスリ(スクレパーと呼ぶ場合もある)により、溝から掻き出される。具体的には、カスリに形成される複数の歯(掻き出し歯)における歯先を溝に挿入配置することで、切刃ロールの回転により回転移動されてくる麺線は、溝から掻き出される。
生麺は、このようにして切り出された麺線を一定長に切断し、麺線同士が結着しないように打粉をすればよいが、大量生産のチルド麺、冷凍麺や即席麺の場合には、このように切り出された麺線をコンベアで搬送して連続的に蒸し又は茹でて、麺線をα化処理する必要がある。
しかし、蒸す又は茹でることによって麺線をα化処理する場合、ある程度の時間を要するため、蒸すための蒸気庫や茹でるための茹で槽を通るコンベアのスピードは、麺線を切り出す時の切り出し速度よりも相当に遅くしなければならない。一方、切り出された麺線において、隣り合った麺線や重なり合った麺線同士は、α化処理時や搬送時に互いに結着する場合がある。特に、蒸すことで麺線をα化させる場合には、顕著に、麺線同士が結着してしまう。
麺線同士が結着すると、調理時や喫食時に麺がほぐれずに団子状になったり、無理にほぐそうとすると麺線が短く切れてしまったりする。また、結着した部分が十分にα化されないという不都合が起こる場合もある。更に、即席麺の場合には、通常切り出された麺を、蒸した後乾燥処理して製造するが、結着した状態のまま油揚げや熱風乾燥等の乾燥処理を行なうと、その部分の乾燥が充分でなく生の状態となり不良品となってしまう。
このような結着を抑制するため、特に蒸し麺においては、相対する一対の切刃ロールによって切り出された麺線を、切り出し後すぐに導管等を通過させることによってウェーブ付け(通常垂直方向に細かく強いウェーブを付ける)して、できるだけ麺線同士が線状又は面状に結着しないように工夫している。つまり、麺線同士の接触面積を少なくし、互いに結着しないようにしている。
しかし、このようにウェーブ付けした麺線を蒸煮した場合、コンベア上でウェーブ付けされた状態のまま麺線がα化されるので、麺線は、強いウェーブ形状を有したまま固定されてしまう。そのため、蒸煮後に麺線を引き伸ばす(引っ張る)工程を加えたとしても、ウェーブ形状の残った縮れた状態の麺になってしまう。ここで、生麺は、特別な場合を除いて、一般に真直ぐである。特に、そば、うどんやスパゲティー等においては、縮れた麺は奇異であり、望ましくない。
ウェーブ付けされていない麺の需要は大きいものの、ウェーブ付けをしない場合には、上述の通り、隣り合った麺線又は重なり合った麺線同士が結着するという問題があった。本発明者らは、導管等によるウェーブ付けをしない麺線において、いかにすれば結着を防止できるか、実際の結着の状態を精査し、その原因を研究した。
その結果、導管等を用いない場合、各切刃ロールからに各カスリによって掻き出された麺線は、下方に配置されたコンベア上に、それぞれ比較的規則的な渦を巻くような状態か、又は水平方向に蛇行した状態で切り出されると共に、概ね二段に積層された状態となって搬送される。この場合、二段に積層された、異なる切刃ロールから切り出された麺線同士の結着よりも、一方の切刃ロールから切り出された麺線同士(隣り同士で切り出されてくる麺線同士)の結着の方が顕著であることを見出した。
すなわち、一方の切刃ロールによって切り出された麺線における隣同士(切刃ロールの幅方向)の麺線の間と、他方の切刃ロールによって切り出された麺線における隣同士(切刃ロールの幅方向)の麺線の間とにおいて、最も結着が起こりやすいことがわかった。
これは、切り出される麺線の動きが同調した状態で、隣り合う麺線同士が倒れて、麺線の側面同士が線状又は面状に接するようになるためであると考えられる。そしてこの時、麺線の側面は、切刃ロールによって押し切るように切断されて平滑ではない状態となっているので、より結着しやすいと考えられる。
そこで、一方の切刃ロールにおいて、麺線を掻き出すカスリの歯先が配置される位置を、隣同士でそれぞれ変えることで麺線が切り出されるタイミングを変えて、結着を抑制することを試みた。しかし、カスリにおける隣同士の歯先の位置を前後にずらした程度では、麺線同士が線状に接する状態を大きく改善することができず充分な効果は得られなかった。
このような、カスリの隣り合う歯先の位置を前後にずらす先行技術としては特許文献1から5に記載の発明がある。これらのうち、特許文献1から4の発明は、1枚のカスリにおける櫛歯(掻き出し歯)の長さを隣同士で違えることで隣り合う櫛歯の歯先位置をずらしており、特許文献5に記載の発明は、1本の切刃ロールに対してカスリを2枚配置し、それぞれのカスリにおける設置位置を前後にずらすことで隣り合う櫛歯の歯先位置をずらしている。
しかし、前述のように、いずれの先行技術に記載の技術も、切り出された隣同士の麺線が線状、面状に接する状態を大きく改善できず、麺線間の結着を充分に改善できるレベルではなかった。
特公昭39−25649号公報 実公昭40−35758号公報 特開昭53−75376号公報 特開平10−210924号公報 実開昭57−203787号公報
本発明は、麺線同士の結着を抑制可能な製麺用切出装置、及び該製麺用切出装置を備える麺類製造装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記製麺用切出装置を用いた麺類製造方法であって、麺線に強いウェーブを付けなくとも、切り出された麺線同士の結着が抑制された麺類製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1回転軸を中心に第1回転方向へ回転可能であって、円周方向に形成された複数の第1押込部と前記複数の第1押込部同士の間にそれぞれ形成された複数の第1嵌入部とを有する第1切刃ロールと、前記第1回転軸に平行な第2回転軸を中心に前記第1回転方向と反対の第2回転方向へ回転可能であって、円周方向に形成された複数の第2押込部と前記複数の第2押込部同士の間にそれぞれ形成された複数の第2嵌入部とを有すると共に、前記第1切刃ロールと噛合位置で噛み合うように配置された第2切刃ロールと、前記第1回転軸方向に1つおきの第1嵌入部に挿入配置される複数の第1掻き出し歯を有すると共に、前記複数の第1掻き出し歯の第1歯先それぞれが前記第1回転軸を中心に前記噛合位置から第1回転方向へ5°〜90°の位置に配置される第1カスリと、前記複数の第1掻き出し歯が挿入配置されない残りの第1嵌入部それぞれに挿入配置される複数の第2掻き出し歯を有すると共に、前記複数の第2掻き出し歯の第2歯先それぞれが前記第1回転軸を中心に前記噛合位置から第1回転方向へ120°〜210°の位置に配置される第2カスリと、前記第2回転軸方向に1つおきの第2嵌入部に挿入配置される複数の第3掻き出し歯を有すると共に、前記複数の第3掻き出し歯の第3歯先それぞれが前記第2回転軸を中心に前記噛合位置から第2回転方向へ5°〜90°の位置に配置される第3カスリと、前記複数の第3掻き出し歯が挿入配置されない残りの第2嵌入部それぞれに挿入配置される複数の第4掻き出し歯を有すると共に、前記複数の第4掻き出し歯の第4歯先それぞれが前記第2回転軸を中心に前記噛合位置から第2回転方向へ120°〜210°の位置に配置される第4カスリと、を備える製麺用切出装置に関する。
また、前記第2カスリは、前記複数の第2歯先それぞれの位置が前記複数の第1歯先それぞれの位置から前記第1回転軸を中心に第1回転方向へ90°以上離れるよう離間して配置され、前記第4カスリは、前記複数の第4歯先それぞれの位置が前記複数の第3歯先それぞれの位置から前記第2回転軸を中心に第2回転方向へ90°以上離れるよう離間して配置されることが好ましい。
また、前記第1カスリは、前記複数の第1歯先それぞれが前記第1回転軸を中心に前記噛合位置から第1回転方向へ60°〜70°の位置に配置され、前記第2カスリは、前記複数の第2歯先それぞれが前記第1回転軸を中心に前記噛合位置から第1回転方向へ150°〜180°の位置に配置され、前記第3カスリは、前記複数の第3歯先それぞれが前記第2回転軸を中心に前記噛合位置から第2回転方向へ60°〜70°の位置に配置され、前記第4カスリは、前記複数の第4歯先それぞれが前記第2回転軸を中心に前記噛合位置から第2回転方向へ150°〜180°の位置に配置されることが好ましい。
また、前記第2カスリにおける前記複数の第2歯先それぞれは、前記複数の第2掻き出し歯により前記複数の第1嵌入部それぞれから掻き出された麺線の軌跡が、前記噛合位置と前記第1回転軸とを含む平面と交差するような位置に配置され、前記第4カスリにおける前記複数の第4歯先それぞれは、前記複数の第4掻き出し歯により前記複数の第2嵌入部それぞれから掻き出された麺線の軌跡が、前記噛合位置と前記第2回転軸とを含む平面と交差するような位置に配置されることが好ましい。
また、第1切刃ロール及び第2切刃ロールにおける一端側に配置され両切刃ロールを軸支する第1矩形フレームと、第1切刃ロール及び第2切刃ロールにおける他端側に配置され両切刃ロールを軸支する第2矩形フレームと、前記第1矩形フレームにおける垂直方向下側の底面と前記第2矩形フレームにおける垂直方向下側の底面とをつなぎ、第1切刃ロールに対向する位置に配置される棒状又は板状の第1横架部材と、第2切刃ロールに対向する位置に配置される棒状又は板状の第3横架部材と、前記第1矩形フレームにおける前記底面に連続して垂直方向に延びるように形成される側面又は前記側面に連続して水平方向に延びるように形成される上面と、前記第2矩形フレームにおける前記底面に連続して垂直方向に延びるように形成される側面又は前記側面に連続して形成され水平方向に延びるように形成される上面とをつなぎ、第1切刃ロールに対向する位置に配置される棒状又は板状の第2横架部材と、第2切刃ロールに対向する位置に配置される棒状又は板状の第4横架部材と、を備え、前記第1カスリは、前記第1横架部材に取り付けられ、前記第2カスリは、前記第2横架部材に取り付けられ、前記第3カスリは、前記第3横架部材に取り付けられ、前記第4カスリは、前記第4横架部材に取り付けられることが好ましい。
また、前記第1横架部材は、前記第1切刃ロールにおける前記第1回転軸を中心に前記噛合位置から第1回転方向へ略90°の位置に対向して配置され、前記第1カスリにより掻き出された麺線は、前記第1横架部材における前記噛合位置側である一方側を通って垂直方向下方へ切り出され、前記第2カスリにより掻き出された麺線は、前記第1横架部材における他方側を通って垂直方向下方へ切り出され、前記第3横架部材は、前記第2切刃ロールにおける前記第2回転軸を中心に前記噛合位置から第2回転方向へ略90°の位置に対向して配置され、前記第3カスリにより掻き出された麺線は、前記第3横架部材における前記噛合位置側である一方側を通って垂直方向下方へ切り出され、前記第4カスリにより掻き出された麺線は、前記第3横架部材における他方側を通って垂直方向下方へ切り出されることが好ましい。
また、前記第1切刃ロール及び第2切刃ロールにおける垂直方向下側に配置されるコンベアと、を備え、前記第1カスリにより掻き出された麺線と、前記第2カスリにより掻き出された麺線と、前記第3カスリにより掻き出された麺線と、前記第4カスリにより掻き出された麺線とは、略等間隔で前記コンベア上に切り出されることが好ましい。
本発明は、上述のいずれかに記載の製麺用切出装置と、前記製麺用切出装置から切り出された麺線を蒸煮してα化させる蒸煮部と、前記蒸煮部により蒸煮されα化された麺線を引き伸ばす引き伸ばし部と、を備える麺類製造装置に関する。
本発明は、上述のいずれかに記載の製麺用切出装置により所定の麺帯から複数の麺線を切り出す切り出し工程と、を含む麺類の製造法に関する。
本発明は、上述のいずれかに記載の製麺用切出装置により所定の麺帯から複数の麺線を切り出す切り出し工程と、前記製麺用切出装置から切り出された麺線を蒸煮してα化させる蒸煮工程と、前記蒸煮工程により蒸煮されα化された麺線を引き伸ばす引き伸ばし工程と、を含む麺類の製造法に関する。
本発明によれば、麺線同士の結着を抑制可能な製麺用切出装置、及び該製麺用切出装置を備える麺類製造装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上記製麺用切出装置を用いた麺類製造方法であって、切り出された麺線同士の結着が抑制された麺類製造方法を提供することができる。更に、本発明によれば、強いウェーブを付けないために、縮れの少ない比較的真直ぐな麺を製造することができる。
麺類製造システムSを説明するフロー図である。 製麺用切出装置200の構造を説明する断面図である。 第1切刃ロール210a及び第2切刃ロール210bを説明する平面図である。 第1切刃ロール210a及び第2切刃ロール210bの部分拡大図である。 第1切刃ロール210aと第2切刃ロール210bとの噛み合い状態を説明する図である。 各カスリの取り付け構造を説明する図である。 第1カスリ230aにおける掻き出し歯232aの配置を説明する図である。 第2カスリ240aにおける掻き出し歯242aの配置を説明する図である。 製麺用切出装置200において複数の生麺線3が切り出される状態を説明する図である。 製麺用切出装置200によりベルト410上に切り出された生麺線3の状態を説明する図である。 従来の製麺用切出装置によりベルト410上に切り出された生麺線3の状態を説明する図である。 角刃の切刃ロールにおける第1カスリ630aにおける掻き出し歯632aの配置を説明する図である。 角刃の切刃ロールにおける第2カスリ640aにおける掻き出し歯642aの配置を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、図1により、本実施形態における麺類製造システム(装置)Sについて説明する。
図1は、麺類製造システムSを説明するフロー図である。
図1に示すように、麺類製造システムSは、麺生地1を圧延して麺帯2を形成する麺帯生成部100と、麺帯2を切り出して生麺線3を形成する製麺用切出装置200と、生麺線3を蒸煮する蒸煮装置300と、蒸煮された蒸し麺線4を冷却するシャワー装置350と、切り出された生麺線3を搬送する搬送コンベア400と、搬送コンベア400と連続して配置され搬送速度が速い引っ張りコンベア500と、を備える。
麺帯生成部100は、不図示のミキサー等により生成された麺生地が不図示の複合機等によって麺帯化されたものを、順次、薄く圧延処理する圧延ロール101、102、103を備える。
麺帯生成部100により生成された薄い麺帯2は、製麺用切出装置200に投入される。
ここで、麺生地1における主原料として、小麦粉、澱粉、そば粉、各種穀粉等を例示できる。また、麺生地1における副原料として、卵白や各種増粘類、グルテン、食塩、かんすい、色素等を例示できる。これら副原料は、主原料と一緒に粉体で添加しても、練り水に溶かすか懸濁させて添加してもよい。
製麺用切出装置200は、第1切刃ロール210aと、第2切刃ロール210bと、第1カスリ230aと、第2カスリ240aと、第3カスリ230bと、第4カスリ240bとを備える。
製麺用切出装置200における構造及び作用の説明は、後に詳述する。
製麺用切出装置200は、麺帯2を切り出して複数の生麺線3を形成する。製麺用切出装置200により形成された複数の生麺線3は、搬送コンベア400における後述するベルト410上に切り出される。本実施形態において、第1カスリ230aと、第2カスリ240aと、第3カスリ230bと、第4カスリ240bとのそれぞれにより掻き出された生麺線3は、掻き出された順番に下側に層をなすようにベルト410上に載置されていき概ね4層に重なった状態で搬送される。ここで、本実施形態における生麺線3は、隣り合う生麺線3同士は同期せず、概ねバラバラな円弧や蛇行を描きながら、麺線同士が線状や面状に重なることが抑制された状態でベルト410上に載置される。
切り出された複数の生麺線3は、ベルト410の移動に伴って蒸煮装置300の内部空間330に搬送される。
蒸煮装置300は、ケース部310と、蒸気導入部320とを備える。
ケース部310には、生麺線3が載置されたベルト410が挿通可能な入口311及び出口312が形成される。また、ケース部310は、蒸気を充満させる内部空間330を形成する。
蒸気導入部320は、一部が内部空間330に配置され、内部空間330に配置された部分に形成される複数の蒸気放出孔321を有する。蒸気導入部320は、不図示の高温蒸気発生部から供給される高温蒸気を内部空間330に導入すると共に、複数の蒸気放出孔321から導入した高温蒸気を放出させる。これにより、内部空間330は、高温蒸気で充満される。
蒸煮装置300における内部空間330に搬送された複数の生麺線3は、内部空間330に充満された高温蒸気によりα化され蒸し麺線4となる。ここで、線状や面状に重なることが抑制された状態の生麺線3が蒸煮装置300により蒸されるので、生状態の部分が生じることや、結着が生じることが抑制される。
蒸煮装置300により蒸された複数の生麺線3(蒸し麺線4)は、ベルト410の移動に伴って外部に搬出される。
シャワー装置350は、導水管351と、放射部352とを備える。
導水管351は、不図示の水温調整部により所定温度に調整された冷却水を放射部352へ導く。
放射部352は、ベルト410側に対向して形成される複数の放射孔を有する。放射部352は、導水管351により導かれた冷却水を複数の放射孔からベルト410に載置される高温の蒸し麺線4に放射(排出)させる。
シャワー装置350は、蒸煮された蒸し麺線4を冷却すると共に、水の勢いである程度のほぐしを行なうことができる。また、シャワー装置350は、冷却水によって、蒸煮された麺線を締めると同時に麺線表面のぬめりを落とす。
搬送コンベア400は、ベルト410と、ベルト410の内側に配置され該ベルト410を回転移動させる回転駆動部420、430とを備える。
搬送コンベア400において、蒸煮時及び水シャワー時に、蒸気通過、水切りができるよう、ベルト410は、ネットベルトで形成された、環状、無端状のベルトである。しかし、切り出される麺線が落下する先のベルトが濡れている状態であるとあまり好ましくないので、搬送コンベア400は、麺線が切り出される位置から蒸煮装置300に入る前までの区間においては、別のベルトコンベアを用るか、又は、傾斜を付けた滑走板とし、以降ベルト410を有する搬送コンベア400に乗り移らせる2段階のコンベアとしてもよい。
ベルト410上(外面)には、製麺用切出装置200により切り出された複数の生麺線3が載置される。また、ベルト410は、該ベルト410の回転移動により載置した複数の生麺線3を搬送する。また、ベルト410は、複数の生麺線3(蒸し麺線4)を蒸煮装置300の内部に搬入させ、蒸煮装置300の外部に搬出させ、シャワー装置350の下方に搬送し、後述する引っ張りコンベア500の端部近傍まで搬送する。
引っ張りコンベア500は、搬送コンベア400における搬出側の端部に隣接して配置される。引っ張りコンベア500は、搬送コンベア400の搬送速度F1よりも速い搬送速度F2で載置された蒸し麺線4を搬送する。
引っ張りコンベア500は、環状のネットベルト510と、ネットベルト510の内側に配置され該ネットベルト510を回転移動させる回転駆動部520とを備える。
引っ張りコンベア500は、搬送速度F2が上述の搬送コンベア400の搬送速度F1よりも速いので、蒸し麺線4を引き伸ばして(引っ張って)ほぐす機能を有する。つまり、引っ張りコンベア500は、重なった状態あるいは接触している状態の麺線を引っ張って、麺線同士の重なりや接点、結着しつつある箇所を引き剥がしてほぐし、麺線の引き伸ばし(引っ張り)部として機能する。
引っ張りコンベア500の作用は、コンベア間における搬送速度の差を利用するものであるが、これに代えて、又はこれに加えて、ほぐし棒やエアーを用いて機械的に麺線をほぐす方法や、麺線を垂下させることで、引き伸ばし部として機能させ、引っ張りコンベア同様の効果を得る方法もある。麺線を垂下させる方法としては、具体的には、搬送コンベア400と次工程のコンベアの間に高低差を付けてやればよく、垂下させた状態で、麺線をカットすれば略一定量の玉取りができる。
本実施形態における重なった状態の蒸し麺線4は、通常の切刃ロールとカスリとを用いて切り出した場合と異なり、麺線同士の間で線状、あるいは面状の接触が少ないので、搬送コンベア400と引っ張りコンベア500との間(引き渡される部分)で麺線が引っ張られる程度で好適にほぐされる。
麺類製造システムSは、更に麺線を所定の長さにカットするカット部や、所定形状の包装袋や容器に収納させる収納部等を備えてもよい。
また、麺類製造システムSは、必要に応じて、カットされた麺を乾燥する乾燥装置を備えてもよい(例えば、フライヤー、熱風乾燥機等)。
次いで、図2から図7Bにより、製麺用切出装置200について説明する。
図2は、製麺用切出装置200の構造を説明する断面図である。図3は、第1切刃ロール210a及び第2切刃ロール210bを説明する平面図である。図4は、第1切刃ロール210a及び第2切刃ロール210bの部分拡大図である。図5は、第1切刃ロール210aと第2切刃ロール210bとの噛み合い状態を説明する図である。図6は、各カスリの取り付け構造を説明する図である。図7Aは、第1カスリ230aにおける掻き出し歯232aの配置を説明する図である。図7Bは、第2カスリ240aにおける掻き出し歯242aの配置を説明する図である。この製麺用切出装置200は、丸刃の切刃ロール(切り出された麺線の断面が略円形になる切刃ロール)を有する丸刃タイプの装置における一例である。
図2から図7Bに示すように、製麺用切出装置200は、第1切刃ロール210aと、第2切刃ロール210bと、第1カスリ230aと、第2カスリ240aと、第3カスリ230bと、第4カスリ240bと、を備える。
また、製麺用切出装置200は、第1矩形フレーム560と、第2矩形フレーム570と、第1横架部材235aと、第2横架部材245aと、第3横架部材235bと、第4横架部材245bと、を備える。
図2から図5に示すように、第1切刃ロール210aは、第1回転軸C1を中心に第1回転方向R1へ回転可能に構成される。第1切刃ロール210aは、円周方向に形成された複数の第1押込部(丸歯の場合には通常細溝(浅溝)を有する箇所)215aと複数の第1押込部215a同士の間にそれぞれ形成された複数の第1嵌入部(丸歯の場合には通常太溝(深溝)を有する箇所)216aとを有する。複数の第1押込部215aと複数の第1嵌入部216aとは、第1回転軸C1方向にそれぞれ交互に並ぶよう形成される。
図3から図5に示すように、第1切刃ロール210aには、円周方向に形成される複数の刃部270aと、所定の刃部270aと一方側において隣り合う刃部270aとの間に形成される複数の太溝281aと、所定の刃部270aと他方側において隣り合う刃部270aとの間に形成される複数の細溝282aとが形成される。
図5に示すように、刃部270aは、先端側に形成される一方側(図5における左側)の傾斜部271aと、他方側(図5における右側)の傾斜部272aとを有する。
また、複数の太溝281a及び複数の細溝282aそれぞれは、第1回転軸C1方向において、交互に並ぶように形成される。
ここで、本実施形態において、第1押込部215aは、細溝282aと、細溝282aにおける先端側に側面と連続して形成される傾斜部271a及び傾斜部272aと、により構成される。
また、本実施形態において、第1嵌入部216aは、太溝281aと、太溝281aにおける先端側に側面と連続して形成される傾斜部272a及び傾斜部271aと、により構成される。
上述の通り、複数の第1押込部215aは、第1回転軸C1方向に所定間隔で形成される。複数の第1押込部215aそれぞれは、複数の第1嵌入部216a同士の間に形成される。要するに、第1押込部215aと第1嵌入部216aは第1回転軸C1方向に連続して交互に形成される。
図2から図5に示すように、第2切刃ロール210bは、第1回転軸C1に平行な第2回転軸C2を中心に第1回転方向R1と反対の第2回転方向R2へ回転可能に構成される。第2切刃ロール210bは、円周方向に形成された複数の第2押込部215bと複数の第2押込部215b同士の間にそれぞれ形成された複数の第2嵌入部216bとを有する。複数の第2押込部215bと複数の第2嵌入部216bとは、第2回転軸C2方向にそれぞれ交互に並ぶよう形成される。
図3から図5に示すように、第2切刃ロール210bには、円周方向に形成される複数の刃部270bと、所定の刃部270bと一方側において隣り合う刃部270bとの間に形成される複数の太溝281bと、所定の刃部270bと他方側において隣り合う刃部270bとの間に形成される複数の細溝282bとが形成される。
図5に示すように、刃部270bは、先端側に形成される一方側(図5における右側)の傾斜部271bと、他方側(図5における左側)の傾斜部272bとを有する。
また、複数の太溝281b及び複数の細溝282bそれぞれは、第2回転軸C2方向において、交互に並ぶように形成される。
ここで、本実施形態において、第2押込部215bは、細溝282bと、細溝282bにおける先端側に側面と連続して形成される傾斜部271b及び傾斜部272bと、により構成される。
また、本実施形態において、第2嵌入部216bは、太溝281bと、太溝281bにおける先端側に側面と連続して形成される傾斜部272b及び傾斜部271bと、により構成される。
上述の通り、複数の第2押込部215bは、第2回転軸C2方向に所定間隔で形成される。複数の第2押込部215bそれぞれは、複数の第2嵌入部216b同士の間に形成される。要するに、第2押込部215bと第2嵌入部216bは第2回転軸C2方向に連続して交互に形成される。
図2に示すように、第2切刃ロール210bは、第1切刃ロール210aと所定の噛合位置10で噛み合うように配置される。本実施形態において、噛合位置10は、第1回転軸C1と第2回転軸C2とを含む平面H上に形成される。
図3及び図5に示すように、噛合位置10において、第1切刃ロール210aにおける複数の第1押込部215aそれぞれと、第2切刃ロール210bにおける複数の第2嵌入部216bそれぞれとが噛み合った状態である。また、噛合位置10において、第2切刃ロール210bにおける複数の第2押込部215bそれぞれと、第1切刃ロール210aにおける複数の第1嵌入部216aそれぞれとが噛み合った状態である。
詳細には、噛合位置10において、第1切刃ロール210aにおける複数の刃部270aそれぞれと、第2切刃ロール210bにおける複数の刃部270bそれとは、互いの傾斜部同士が近接又は当接した状態となる。
更に詳細には、噛合位置10において、第1切刃ロール210aにおける太溝281aを構成する両側の刃部270a、270aの内側の傾斜部に対して、第2切刃ロール210bにおける細溝282bを構成する両側の刃部270b、270bの外側の傾斜部が当接するようにして噛み合っている。
同様に、噛合位置10において、第2切刃ロール210bにおける太溝281bを構成する両側の刃部270b、270bの内側の傾斜部に対して、第1切刃ロール210aにおける細溝282aを構成する両側の刃部270a、270aの外側の傾斜部が当接するようにして噛み合っている。
上述のような噛み合い状態が形成されることで、麺帯2は、複数の生麺線3にせん断される。具体的には、図5に示すように、麺帯2は、せん断されると共に、第1切刃ロール210aにおける第1押込部215aにより第2切刃ロール210bにおける第2嵌入部216bに押し込まれ、第2切刃ロール210bにおける第2押込部215bにより第1切刃ロール210aにおける第1嵌入部216aに押し込まれる。
各嵌入部に押し込まれた生麺線3は、断面が円形又は円形に近い形状に形成される。そして、各嵌入部に押し込まれた生麺線3は、後述する各カスリにより掻き出される。
なお、上述の説明においては、刃部270a、270bにおける先端に形成される一方側の傾斜部271a、271bと、他方側の傾斜部272a、272bが同じ角度として説明したが、これに限定されず、2つの傾斜部における角度が異なるように構成されていてもよい。例えば、押込部215a、215bを構成する傾斜部の角度を大きく(傾斜を緩くする)し、嵌入部216a、216bを形成する傾斜部の角度を小さく(傾斜を急にする)こともできる。この場合、押込部215a、215bを構成する2つの傾斜部の角度が大きくなるので、(麺帯を切断してなる)麺線を嵌入部216b、216aに好適に押し込むことができる。
第1カスリ230aと、第2カスリ240aとは、第1切刃ロール210aに対して取り付けられる。第3カスリ230bと、第4カスリ240bとは、第2切刃ロール210bに取り付けられる。それぞれのカスリは、その歯先が、挿入される切刃ロールに対する接触角として、接線と成す角度が約10°〜60°の範囲となるように取り付けられる。また、この範囲において、麺線を掻き出しやすく、かつ、カスリの歯先ができるだけ磨り減らないような位置を適宜設定することが好ましい。
以下、主に第1切刃ロール210aに取り付けられる第1カスリ230a及び第2カスリ240aにおける配置や形状等について説明するが、第2切刃ロール210bに取り付けられる第3カスリ230b及び第4カスリ240bにおける配置や形状等も同様である。本実施形態において、第3カスリ230bは、第1カスリ230aに対応する。また、第4カスリ240bは、第2カスリ240aに対応する。
図6から図7Bに示すように、第1カスリ230aは、第1回転軸C1方向に1つおきの第1嵌入部216aに挿入配置される複数の第1掻き出し歯232aと、第1押込部215aを構成する細溝282aに挿入される清掃歯233aと、を備える。
また、第2カスリ240aは、複数の第1掻き出し歯232aが挿入配置されていない残りの第1嵌入部216aそれぞれに挿入配置される複数の第2掻き出し歯242aを有する。
ここで、第1カスリ230a及び第2カスリ240aの構造についは、後述する。
図2に示すように、第1カスリ230aは、複数の第1掻き出し歯232aそれぞれにおける歯先である複数の第1歯先234aそれぞれが第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ5°〜90°、好ましくは30°〜90°、更に好ましくは45°〜90°、特に好ましくは60°〜70°の位置(11a)に配置される(α)。
また、第2カスリ240aは、複数の第2掻き出し歯242aそれぞれにおける歯先である複数の第2歯先244aそれぞれが第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ120°〜210°、特に好ましくは150°〜180°の位置(12a)に配置される(β)。
また、第2カスリ240aは、第2歯先244aの位置12aが第1歯先234aの位置11aから第1回転軸C1を中心に第1回転方向R1へ90°以上離れるよう離間して配置されることが好ましい。
ここで、歯先位置は、各嵌入部の底面における歯先が対向した位置である。
第1カスリ230aにおける複数の第1歯先234aの位置11aが第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ5°〜90°にあり、第2カスリ240aにおける複数の第2歯先244aの位置12aが第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ120°〜210°にある場合、複数の生麺線3は、異なる離れた2ヶ所から掻き出されると共に、第2カスリ240aにより掻き出された生麺線3の挙動が第1カスリ230aにより掻き出される生麺線3の挙動と異なるように切り出される(図8参照)。これにより、切り出された生麺線3は、線状又は面状に重なることが抑制される。
また、第2歯先244aの位置12aが第1歯先234aの位置11aから第1回転軸C1を中心に第1回転方向R1へ90°以上離れるよう離間して配置される場合、第1カスリ230aにより掻き出される生麺線3と第2カスリ240aにより掻き出される生麺線3とが所定距離だけ離間する。これにより、切り出された生麺線3は、線状又は面状に重なることが抑制される。
また、第2カスリ240aが上述した位置に配置されることで、生麺線3は、第1切刃ロール210aの回転による慣性力により、掻き出された直後に回転の接線方向に進んだ後に垂直下方に向かう軌跡を描く。特に、第2カスリ240aが第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ150°〜180°の位置にある場合、生麺線3は、第1切刃ロール210aの回転による慣性力により、掻き出された直後に上方向又は斜め上方向に向かう軌跡(いわば噴水のような軌跡)を描く(図8参照)。
特に、第2カスリ240aにより掻き出された複数の生麺線3それぞれの軌跡が、噛合位置10と第1回転軸C1とを含む平面Hと交差するような位置に第2歯先244aが配置される場合が好ましい。この場合、各カスリによって掻き出された生麺線3は、湾曲の向きや度合い、更にはねじれ度合いもそれぞれ異なるので、より線状又は面状に重なることが抑制される。
第1カスリ230aにおける複数の第1歯先234aの位置11aが第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ60°〜70°にあり、第2カスリ240aにおける複数の第2歯先244aの位置12aが第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ150°〜180°にある場合、各カスリにより掻き出された生麺線3は、互いに所定距離だけ離間して切り出されると共に、湾曲の向きや度合い等の違いを含む異なる挙動で切り出される。
ここで、第3カスリ230b及び第4カスリ240bは、第1カスリ230a及び第2カスリ240aと同様の位置関係で第2切刃ロール210bに対して取り付けられる。この場合、回転軸は第2回転軸であり、回転方向は第2回転方向R2である。
各カスリにより掻き出された生麺線3それぞれは、互いに異なる挙動(軌跡)でベルト410上に略等間隔で切り出される。これにより、製麺用切出装置200全体として、切り出された生麺線3は、互いに線状に重なることが抑制される(図8参照)。
また、ここで、第1カスリ230aにおける複数の第1歯先234aの位置11aが第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ30°未満にあり、第3カスリ230bにおける複数の第3歯先234bの位置11bが第2回転軸C2を中心に噛合位置10から第2回転方向R2へ30°未満にある場合、第1カスリ230aにより掻き出された生麺線3と、第3カスリ230bにより掻き出された生麺線3とが近接して切り出され、これらの麺線間で結着する状態が生じやすくなる。しかし、この場合において、第1カスリ230aにより掻き出された生麺線3と、第3カスリ230bにより掻き出された生麺線3との間に三角板290(図2参照)等を配置することで、生麺線3同士の間隔(例えば、ベルト410上に切り出される位置同士の間隔)を調整すれば、この問題を解決することができる。なお、三角板等で第1カスリ230aにより掻き出された麺線と第3カスリ230bにより掻き出された麺線との間を調整する方法を取らない場合は、第1カスリ230aの第1歯先234aの位置は、前記噛合位置から第1回転方向R1へ30°以上、好ましくは45°以上、一方、第3カスリ230bの第3歯先234bの位置は、前記噛合位置から第2回転方向R2へ30°以上、好ましくは45°以上とするのがよい。
図6に示すように、製麺用切出装置200は、第1矩形フレーム560と、第2矩形フレーム570とを備える。
第1矩形フレーム560は、略直方体の金属製部材である。第1矩形フレーム560は、面積が広い内面と、内面に対向する外面と、垂直方向下側の底面と、底面に連続して垂直方向に延びるように形成される第1側面(図6における右側面)及び第2側面(図6における左側面)と、第1側面及び第2側面に連続して水平方向に延びるように形成される上面とを有する。
第1矩形フレーム560には、正面と裏面とを連通させる2つの貫通孔が形成される。第1矩形フレーム560における2つの貫通孔それぞれには、第1切刃ロール210a及び第2切刃ロール210bそれぞれの軸部材が挿通される。第1矩形フレーム560は、第1切刃ロール210a及び第2切刃ロール210bにおける一端側に配置され、第1切刃ロール210a及び第2切刃ロール210bを軸支する。
第2矩形フレーム570は、略直方体の金属製部材である。第2矩形フレーム570は、同様に、面積が広い内面と、内面に対向する外面と、垂直方向下側の底面と、底面に連続して垂直方向に延びるように形成される第1側面(図6における左側面)及び第2側面(図6における右側面)と、第1側面及び第2側面に連続して水平方向に延びるように形成される上面とを有する。
第2矩形フレーム570には、正面と裏面とを連通させる2つの貫通孔が形成される。第2矩形フレーム570における2つの貫通孔それぞれには、第1切刃ロール210a及び第2切刃ロール210bそれぞれの軸部材が挿通される。第2矩形フレーム570は、第1切刃ロール210a及び第2切刃ロール210bにおける他端側に配置され、第1切刃ロール210a及び第2切刃ロール210bを軸支する。
第1横架部材235aは、第1矩形フレーム560における底面と、第2矩形フレーム570における底面とをつなぐように配置(横架)される。本実施形態において、第1横架部材235aは、第1切刃ロール210aにおける第1回転軸C1を中心に噛合位置10から第1回転方向R1へ略90°の位置に対向して配置され、第1横架部材235aには、第1カスリ230aが取り付けられる。なお、第1横架部材235aが、第1回転方向R1へ略90°の位置に第1切刃ロール210aに対向して配置されることで、第2カスリ240aの掻き出し歯242aから掻き出される麺線3が、第1横架部材235aに当たって不具合を起す等の問題が起こりにくい。
第2横架部材245aは、第1矩形フレーム560における第1側面又は上面と、第2矩形フレーム570における第2側面又は上面とをつなぐように配置(横架)される。第2横架部材245aには、第2カスリ240aが取り付けられる。
第2カスリ240aが第1矩形フレーム560における第1側面又は上面と、第2矩形フレーム570における第2側面又は上面とをつなぐように配置(横架)される第2横架部材245aに取り付けられることで、第2カスリ240aにおける複数の第2掻き出し歯242aそれぞれ第2歯先244aは、上述の角度範囲に対応した位置に配置されやすい。
本実施形態において、第1カスリ230aにより掻き出された複数の生麺線3は、第1横架部材235aにおける噛合位置10側である一方側を通って垂直方向下方へ切り出され、第2カスリ240aにより掻き出された生麺線3は、第1横架部材235aにおける他方側を通って垂直方向における下方へ切り出される。これにより、第1カスリ230aにより掻き出された複数の生麺線3と、第2カスリ240aにより掻き出された生麺線3とが垂下した状態で接触することを抑制する。
ここで、第3横架部材235b及び第4横架部材245bは、第1横架部材235a及び第2横架部材245aと同様の位置関係で取り付けられる。また、第3横架部材235bには、第3カスリ230bが取り付けられ、第4横架部材245bには、第4カスリ240bが取り付けられる。
ここで、本実施形態において、各横架部材は、棒状の部材であるが、これに限定されず、例えば、板状の部材であってもよい。特に、第2横架部材245aや第4横架部材245bは、各側面や上面全体同士をつなぐカバー部材(製麺用切出装置200における側面側のみ、上面側のみ、側面と上面側の双方を覆う)であってもよい。
図6から図7Bに示すように、第1カスリ230aは、第1回転軸C1方向に1つおきの第1嵌入部216aに挿入配置される複数の第1掻き出し歯232aと、第1押込部215aを構成する細溝282aに挿入される清掃歯233aと、を備える。具体的には、第1カスリ230aは、第1回転軸C1方向に1つおきの第1嵌入部216aを構成する太溝281a内に挿入配置される複数の第1掻き出し歯232aと、第1押込部215aを構成する細溝282aに挿入される清掃歯233aと、を備える。
ここで、複数の第1掻き出し歯232a及び第2掻き出し歯242aそれぞれは、複数の第1嵌入部216a(太溝281a)それぞれに押込まれ内面に密接している生麺線3を掻き出すための歯である。清掃歯233aは、押込部を構成する細溝に入り込んだ切りカスを取り出すための歯で、麺線を掻き出すための歯ではない。
また、第2カスリ240aは、複数の第1掻き出し歯232aが挿入配置されない残りの第1嵌入部216aそれぞれに挿入配置される複数の第2掻き出し歯242aを有する。具体的には、第2カスリ240aは、複数の第1掻き出し歯232aが挿入配置されない残りの第1嵌入部216a構成する太溝281a内に挿入配置される複数の第2掻き出し歯242aを有する。
ここで、第2カスリ240aは、第1掻き出し歯232aが挿入配置された第1嵌入部216aに挿入配置される掻き出し歯を更に有していてもよい。この場合、第1カスリ230aの第1掻き出し歯232aが挿入配置される第1嵌入部216aは、第1掻き出し歯232aによって既に麺線が掻き出された状態なので、この位置に挿入配置される第2カスリ240aの歯は、麺線を掻き出すためではなく、太溝内に残った切りカスの清掃用として機能する。
なお、前記説明において清掃歯233aは、第1カスリ230a側に形成されているが、第2カスリ240a側に形成されていても、又両方のカスリに形成されていてもよい。
ここで、第3カスリ230b及び第4カスリ240bそれぞれにおける構造や掻き出し歯及び清掃歯の配置は、第1カスリ230a及び第2カスリ240aそれぞれにおける構造や掻き出し歯及び清掃歯の配置と同様である。第3カスリ230bは、第1カスリ230aに対応し、第4カスリ240bは、第2カスリ240aに対応する。
続けて、図8から図10により、製麺用切出装置200の動作及び製麺用切出装置200により切り出された生麺線3の製造工程中における状態について説明する。
図8は、製麺用切出装置200において複数の生麺線3が切り出される状態を説明する図である。図9は、製麺用切出装置200によりベルト410上に切り出された生麺線3の状態を説明する図である。図10は、従来の製麺用切出装置によりベルト410上に切り出された生麺線3の状態を説明する図である。
図8に示すように、製麺用切出装置200における第1切刃ロール210aと第2切刃ロール210bとの噛合位置10に投入された麺帯2は、噛合位置10において、複数の生麺線3にせん断(切断)される。
せん断(切断)されてなる複数の生麺線3は、第1切刃ロール210aにおける複数の第1嵌入部216aと、第2切刃ロール210bにおける複数の第2嵌入部216bとに嵌入される。
複数の生麺線3を第1嵌入部216aに嵌入した第1切刃ロール210aは、第1回転軸C1を中心に第1回転方向R1に回転される。第1切刃ロール210aの回転に伴って回転移動された生麺線3の一部(半分)は、まず、第1カスリ230aにより掻き出される。第1カスリ230aにより掻き出された生麺線3は、ほぼ垂直下方向に第1横架部材235aにおける一方側(噛合位置10側、搬送コンベア400の上流側)を通って垂下する。
そして、第1切刃ロール210aの更なる回転に伴って回転移動された残り(半分)の生麺線3は、第2カスリ240aにより掻き出される。第2カスリ240aにより掻き出された生麺線3は、右斜め上方に所定距離だけ飛び出すように進み、その後落下曲線を描くように右斜め下方に第1横架部材235aにおける他方側(搬送コンベア400の下流側)を通って垂下する。
複数の生麺線3を第2嵌入部216bに嵌入した第2切刃ロール210bは、第2回転軸C2を中心に第2回転方向R2に回転される。第2切刃ロール210bの回転に伴って回転移動された生麺線3の一部(半分)は、まず、第3カスリ230bにより掻き出される。第3カスリ230bにより掻き出された生麺線3は、ほぼ垂直下方向に第3横架部材235bにおける一方側(噛合位置10側、搬送コンベア400の下流側)垂下する。
そして、第2切刃ロール210bの更なる回転に伴って回転移動された残り(半分)の生麺線3は、第4カスリ240bにより掻き出される。第4カスリ240bにより掻き出された生麺線3は、左斜め上方に所定距離だけ飛び出すように進み、その後落下曲線を描くように左斜め下方に第3横架部材235bにおける他方側(搬送コンベア400の上流側)を通って垂下する。
ここで、切り出された生麺線3は、図8における左側(ベルト410の上流側)で切り出された生麺線3から下側に4層に積層される。各層における生麺線3は、それぞれ異なる挙動でベルト410上に切り出されており、かつ、互いに略等間隔で切り出されている。このため、水平方向においては、互いに隣り合う生麺線3と線状に重なることが抑制されており、垂直方向においては、各層を構成する生麺線3が面状に重なることが抑制される。
図9に示すように、本実施形態における製麺用切出装置200から切り出された生麺線3同士は互いに同期せず、概ねバラバラに円弧を描くような状態で、ベルト410上に積層される。これに対し、図10に示すように、従来の製麺用切出装置から切り出された生麺線3同士は互いに同期してベルト410上に積層される。この場合、隣接する生麺線3同士が線状又は面状に重なり(くっつき)、垂直方向における各層も多くが面状に重なっている。
本実施形態における製麺用切出装置200によれば、切り出された生麺線3同士の線状や面状の重なり(くっつき)を抑制できる。そして、線状、面状の重なりが少ないために、結着がより強固になる蒸煮等の処理を行なっても、麺線を引っ張る等によって、容易に結着箇所を剥がすことができる。しかも、導管のような強いウェーブを形成する装置を付けていないので、比較的真直ぐな麺線となる。
本実施形態における製麺用切出装置200から切り出された生麺線3は、ベルト410の回転移動に伴って、蒸煮装置300の内部空間330に搬入される(図1参照)。蒸煮装置300の内部空間330に搬入された生麺線3は、内部空間330内に充満する高温蒸気によりα化される。
ここで、本実施形態の製麺用切出装置200によって、生麺線3は線状、面状に重なることを抑制されているので、蒸煮装置300における蒸煮(α化処理)によっても結着が生じにくい(結着していても点状の状態)。
そして、生麺線3がα化された蒸し麺線4は、シャワー装置350から放射された冷却水により冷却された後、引き伸ばし部としての引っ張りコンベア500により搬送されながら搬送コンベア400の下流部において引き伸ばされる。
上述の通り、本実施形態において、蒸し麺線4における結着が抑制されるので、あるいは、結着しても点状でくっついているだけなので、引き伸ばし工程において、蒸し麺線4は好適にほぐされる。
その後は、所定の長さにカットするカット装置を経ることで、蒸し麺を製造することができる。
また、カット後所定の乾燥装置(例えば、フライヤー、熱風乾燥機等)を経ることで、即席麺を製造することができる。
本実施形態によれば、導管等を用いることなく、麺線同士の結着が抑制されたほぐれのよい麺を得ることができる。
また、本実施形態によれば、麺線が直線状の蒸し麺や即席麺を得ることができる。これにより、調理しやすく、食感やのど越しのよい麺を得ることができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。ただし、本発明は、実施例の開示に基づいて限定的に解釈されるものでない。
前述した実施形態の製麺用切出装置200(丸刃の切刃ロール対と、それぞれについて切刃ロール対それぞれに各2枚のカスリを有する)を用いて、以下に示すように中華生麺を製造し、製麺用切出装置におけるカスリの配置が、切り出される麺線の結着性に及ぼす影響を調べた。
〔製麺用切出装置〕
実施例1から5並びに比較例1及び2においては、それぞれ、下記〔表1〕に示す構成を有する製麺用切出装置を用いた。なお、各装置に共通する仕様は、以下の通りである。
第1切刃ロール及び第2切刃ロール:切刃の直径:37mm、切刃の番手:18(1.7mmピッチ)番丸。
第1カスリ及び第2カスリ:歯先(掻き出し歯)は、切刃ロールにおける複数の嵌入部(太溝)に1個おきに挿入配置される。第1カスリ及び第2カスリは、それぞれ下記〔表1〕に示す配置角度に配置させる。なお、下記〔表1〕における「第1カスリの配置角度(α)」及び「第2カスリの配置角度(β)」は、それぞれ、第1切刃ロールと第2切刃ロールとの噛合位置から第1回転方向への第1カスリ及び第2カスリの配置角度を示す(α、β等図8参照)。
なお、比較例2は、番手18番の丸刃において通常市販されているカスリを用いたものであり、第1カスリ及び第2カスリを備えておらず(本発明の第1カスリに相当するもののみ)、1つの切刃ロールに1個のカスリを備える場合の例である。1個のカスリの歯先は、切刃ロールにおける複数の嵌入部の全てに挿入配置される。
Figure 2010187623
〔評価方法〕
準強力小麦粉1kgを原料粉として、これにアルカリ剤(かんすい)3g、食塩10g、を水370mlに溶解して練り水として加え、ミキサーで15分間よく混練し、麺生地とした。この麺生地を圧延ロールにより順次圧延し、麺厚1.7mm、幅215mmの麺帯とした。この麺帯を、各実施例又は比較例における製麺用切出装置に通し、麺線数126本の麺線を切り出した。切刃ロールの周速度は、50rpmである。
切り出された麺線は、金網状の搬送コンベア上に載置され、そのままの状態で、搬送コンベアが搬送されることにより、搬送速度15mm/secで搬送される。切刃ロールは、互いの回転軸が水平方向に並ぶように(水平に)セットされる。切刃ロールの噛合位置と搬送コンベアのコンベア面との距離は、20cmである。
この状態で切り出された麺線は、各実施例及び比較例ごとに次のような挙動を示した。
1本の切刃ロールに対して2個のカスリを備えた実施例1から4の製麺用切出装置においては、麺線は、計4個のカスリごとに略四段に分かれて、隣り合う麺線同士が特に干渉し合うことなく、バラバラに概ね円弧を描くように、搬送コンベア上に切り出された(図9参照)。
一方、比較例1の製麺用切出装置においては、同一の切刃ロールから切り出される麺線同士で若干同調する挙動が見られ、麺線は、概ね切刃ロールごとに、搬送コンベア上に二段に分かれて切り出された。
また、1本の切刃ロールに対して1個のカスリを備えた比較例2の一般的な製麺用切出装置においては、麺線は、それぞれの切出ロールから二段に分かれて、かつ一本の切り出しロールから切り出された隣り合う麺線同士が同調するように、搬送コンベア上に規則的な円弧を形成して切り出された(図10参照)。
各実施例及び比較例の製麺用切出装置によって切り出され、搬送コンベア上に載置された連続した麺線(連続麺線)を、搬送コンベア上に載置された状態のまま、トンネル状の蒸煮装置を通して5分間蒸し、α化させた。続いて、搬送コンベア上に載置されたまま蒸煮装置から排出される連続麺線に、蒸煮装置の出口の近傍に位置する搬送コンベアの上方に配置したシャワー装置の放射部から冷却水をシャワー状に勢いよく掛けて、麺線を冷却した。蒸煮装置内を搬送した搬送コンベアは、麺線の冷却後すぐに終点となる。この搬送コンベア上の連続麺線を、搬送速度の速いネットコンベア(引っ張りコンベア)に乗り移らせることで、蒸してα化した連続麺線を引き伸ばした。このような搬送速度が異なるコンベア間に連続麺線を乗り移させることによって、麺線同士の位置関係を変え、結着しつつある又は軽く結着した麺線同士を引き剥がした。このとき、麺線間が点状に接触している場合には、引っ張りコンベア及び冷却水のシャワーの作用で、麺線同士は、比較的容易に引き剥がされ、結着状態が解消される。しかし、麺線同士が線状又は面状で接触している場合には、引っ張りコンベア及び水シャワーの作用だけでは、隣り合って接触している麺線同士を引き剥がすことが困難であり、麺は結着したままの状態となりやすい。
上記各実施例及び比較例による麺線について、以下の方法により評価した。
各実施例及び比較例による麺線(製麺用切出装置により切り出され、蒸煮装置により蒸され、引っ張りコンベアにより引っ張られた麺線)を20cmの長さに切断した。切断した麺線を取り上げた。取り上げた麺線について、結着の無い麺線(1本の状態の麺線)及び結着のある麺線(他の麺線が結着している麺線)それぞれを数えると共に、結着のある麺線については、それぞれ結着本数(結着している麺線の本数)を数えた。その結果を下記〔表2〕に示す。
Figure 2010187623
1つの切刃ロールにつき1個のカスリを備えた比較例2(一般的な製麺用切り出し装置)においては、ほとんどの麺線が結着し、しかも結着本数が多く束になって固着した麺線が多く確認された。
一方、実施例1から5においては、1つの切刃ロールにつき2個のカスリを所定の配置角度で配置することにより、麺線の結着を大幅に抑制できることが確認された。
なお、1つの切刃ロールにつき2個のカスリを備えた比較例1においては、2個のカスリを本発明所定の配置角度で配置していないため、同一の切刃ロールから切り出された麺線同士で結着する傾向が見られ、実施例1から5に比して、結着の防止効果が低く、結着していない麺線よりも、2本以上が結着している麺線の方が多かった。
なお、実施例5の場合も、2本以上結着している麺線の方が多く、最良の結果とはいえないものであったが、結着は第1カスリと第3カスリによって掻き出される麺線間において多く見られ、この場合、図2の三角板290のように、第1、第3カスリによって切り出されて来る麺線同士を引き離す工夫をしてやれば、この結着は改善できる。
また、実施例4は、結着のない麺線の方が多く、実用可能と考えられるレベルと思われるが、実施例1,2に比べれば麺線間の結着が多い。これは第1カスリと第2カスリの間隔が他の実施例に比してやや近いこと、及び第2カスリの位置がやや低い位置(β=120°)にあって、第2カスリの掻き出し歯から掻き出される麺線が噴水のような(一旦上昇するような)挙動を示して切り出されないことによると思われた。
以上のように、上述の実施形態においては、製麺用切り出し装置200が麺線の切断面が略円形となる丸刃タイプの場合において説明したが、これに限定されず、例えば、断面が四角になる角刃タイプや包丁刃タイプ、その他のタイプの場合にも適用できる。
以下に、図11A及び図11Bにより、切刃ロールが角刃タイプの場合について簡単に説明する。図11Aは、角刃の切刃ロールにおける第1カスリ630aにおける掻き出し歯632aの配置を説明する図である。図11Bは、角刃の切刃ロールにおける第2カスリ640aにおける掻き出し歯642aの配置を説明する図である。
図11A及び図11Bに示すように、角歯タイプの切刃ロール610aには、断面矩形の凸部(山部)と凹部(溝部)とが不図示の回転軸方向に交互に連続して形成される。角歯タイプの製麺用切出装置において、上述の製麺用切出装置200(丸刃タイプ)の押込部215a(細溝を含む部分)に相当する箇所が凸部615aであり、嵌入部(太溝を含む部分)216aに相当する箇所が凹部616aである。
角刃タイプの場合、押込部は丸刃タイプにおける細溝を有さない。このため、各カスリは、細溝部の清掃用歯を有さず、掻き出し歯632a、642aのみを有する。
また、切刃ロール610aにける回転軸に対して垂直方向の断面は、丸刃タイプの製麺用切出装置200で示した図2とほぼ同じである。
丸刃タイプの場合と同様に、角歯タイプの製麺用切出装置は、第1切刃ロールと第2切刃ロールとが噛合位置で噛み合うと共に、押込部(凸部615a)が相手方ロールの嵌入部(凹部616a)に薄い麺帯を押込んで線状にせん断して麺線を形成する。嵌入部(凹部616a)に押し込まれた麺帯(麺線)は、第1切刃ロール610aに対して配置された第1カスリ630a及び第2カスリ640a、第2切刃ロールに対して配置された第3カスリ及び第4カスリそれぞれの掻き出し歯によって、掻き出されて切り出される。
第1カスリ630aの掻き出し歯632aは、第1切刃ロール610aの嵌入部(凹部616a)に不図示の第1回転軸方向において1つおきに挿入配置され、第2カスリ640aの掻き出し歯642aは、掻き出し歯632aが挿入されていない嵌入部(凹部616a)に挿入配置される。第1カスリ630a及び第2カスリ630bがこのように配置されることで、第1切刃ロール610aの回転に伴って、麺線は、第1カスリ630a、第2カスリ640aの順でそれぞれ掻き出し歯632a、642aによって掻き出され、それぞれ分かれて切り出される。第2切刃ロールにおいても、麺線は、第3カスリ及び第4カスリによって同様に分かれて切り出される。そして、その後については上述の丸刃の場合と同様である。なお、第2カスリ640a(第4カスリ)の掻き出し歯642aについては、丸刃の場合同様に、全ての嵌入部(凹部616a)に挿入配置される構造(図11Bの破線部により表される掻き出し歯を有する構造)とし、既に第1カスリ630aで掻き出した後の嵌入部(凹部616a)を掃除する清掃用の歯を有する構造としてもよい。なお、各カスリの切刃ロールにおける歯先の配置位置(角度等)、横架部材とその取り付け位置、あるいは、各掻き出し歯から切り出される麺線の挙動等については、前述の丸刃の切刃ロールにおける説明と同様である。
また、上述の実施形態では、麺類製造システム(装置)Sは、蒸煮装置300を通過させて生麺線3をα化するようにしたが、蒸煮装置300に代えて、茹で槽を有する茹で装置でα化してもよい。また、麺類製造システム(装置)Sは、製麺用切出装置を有していればよく、これらのα化装置による処理がない生麺や乾麺を製造する場合にも適用できる。
上述の実施形態における製麺用切出装置200は、特に結着が起こりやすく、強固に結着する蒸し麺や、蒸し麺を乾燥させた即席麺に最も有効に使用されるが、それ以外の麺においても好適に使用することができる。例えば、生麺の場合でも充分な打粉をしなければ結着するし、茹で麺の場合でも連続した麺線のまま搬送しつつで茹でるような場合には、隣り合う麺線同士が結着する場合が多く見られるので、このような場合にも本実施形態における製麺用切出装置200は有効である。
また、上述の実施形態においては、麺線を引っ張るのに引っ張りコンベア500を用いたが、これに代えて、ほぐし棒、エアー、勢いの強い水シャワー、搬送コンベア400の端部で麺線を垂下させる方法等で麺線を引っ張ることができる。また、先に例示したものの他、作業員が手で引っ張ってもよい。また、麺類の製造方法(麺類の製造装置)において、必ずしも引っ張る工程を必要とするものではない。
また、上述の実施形態において、第1切刃ロール210aが搬送コンベア400の下流側、第2切刃ロール210bが搬送コンベア400の上流側に配置されているが、これに限定されず、互いに反対側に配置されていてもよい。また、第1切刃ロール210aと第2切刃ロール210bは水平にセットしたが、両ロールの回転軸を結ぶ平面Hが水平方向に対して45°以下程度傾けた状態でセットしてもよい。
また、上述の実施形態において、第1切刃ロール210aと第2切刃ロール210bに対し、それぞれのカスリの位置は、両切刃ロールの回転軸に垂直な平面において左右対称に配置したが、上記説明した範囲内の位置にあれば、必ずしも左右対称に配置しなくともよい。例えば、第1カスリ230aの歯先と第3カスリ230bの歯先における噛合位置10からの角度をそれぞれ異ならせて配置してもよく、また、第2カスリ240aの歯先と第4カスリ240bの歯先における噛合位置10からの角度をそれぞれ異ならせて配置してもよい。
また、上述の実施形態において、第2横架部材245a、第4横架部材245bは、両矩形フレームの上面同士に横架されていてもよい。
更に、上述の実施形態において、第1カスリ230aと第3カスリ230bとが近すぎる場合は、三角板290をその下(噛合位置の垂直方向下側)に配置することで、それぞれのカスリの掻き出し歯から掻き出される麺線を引き離すことで結着を回避する方法を記載したが、これに限定されず、搬送コンベア400を上下二段にして、第1切刃ロール210aから切り出された麺線を上段のコンベアに、第2切刃ロール210bから切り出された麺線を下段のコンベアにそれぞれ載置して搬送させ結着等を回避できる構成にしてもよい。
200 製麺用切出装置
210a 第1切刃ロール
210b 第2切刃ロール
215a 第1押込部
215b 第2押込部
216a 第1嵌入部
216b 第2嵌入部
230a 第1カスリ
240a 第2カスリ
230b 第3カスリ
240b 第4カスリ
232a 第1掻き出し歯
242a 第2掻き出し歯
232b 第3掻き出し歯
242b 第4掻き出し歯
234a 第1歯先
244a 第2歯先
234b 第3歯先
244b 第4歯先
300 蒸煮装置
400 コンベア
410 ベルト
500 引っ張りコンベア
S 麺類製造システム
C1 第1回転軸
C2 第2回転軸
R1 第1回転方向
R2 第2回転方向

Claims (10)

  1. 第1回転軸を中心に第1回転方向へ回転可能であって、円周方向に形成された複数の第1押込部と前記複数の第1押込部同士の間にそれぞれ形成された複数の第1嵌入部とを有する第1切刃ロールと、
    前記第1回転軸に平行な第2回転軸を中心に前記第1回転方向と反対の第2回転方向へ回転可能であって、円周方向に形成された複数の第2押込部と前記複数の第2押込部同士の間にそれぞれ形成された複数の第2嵌入部とを有すると共に、前記第1切刃ロールと噛合位置で噛み合うように配置された第2切刃ロールと、
    前記第1回転軸方向に1つおきの第1嵌入部に挿入配置される複数の第1掻き出し歯を有すると共に、前記複数の第1掻き出し歯の第1歯先それぞれが前記第1回転軸を中心に前記噛合位置から第1回転方向へ5°〜90°の位置に配置される第1カスリと、
    前記複数の第1掻き出し歯が挿入配置されない残りの第1嵌入部それぞれに挿入配置される複数の第2掻き出し歯を有すると共に、前記複数の第2掻き出し歯の第2歯先それぞれが前記第1回転軸を中心に前記噛合位置から第1回転方向へ120°〜210°の位置に配置される第2カスリと、
    前記第2回転軸方向に1つおきの第2嵌入部に挿入配置される複数の第3掻き出し歯を有すると共に、前記複数の第3掻き出し歯の第3歯先それぞれが前記第2回転軸を中心に前記噛合位置から第2回転方向へ5°〜90°の位置に配置される第3カスリと、
    前記複数の第3掻き出し歯が挿入配置されない残りの第2嵌入部それぞれに挿入配置される複数の第4掻き出し歯を有すると共に、前記複数の第4掻き出し歯の第4歯先それぞれが前記第2回転軸を中心に前記噛合位置から第2回転方向へ120°〜210°の位置に配置される第4カスリと、を備える
    製麺用切出装置。
  2. 前記第2カスリは、前記複数の第2歯先それぞれの位置が前記複数の第1歯先それぞれの位置から前記第1回転軸を中心に第1回転方向へ90°以上離れるよう離間して配置され、
    前記第4カスリは、前記複数の第4歯先それぞれの位置が前記複数の第3歯先それぞれの位置から前記第2回転軸を中心に第2回転方向へ90°以上離れるよう離間して配置される
    請求項1に記載の製麺用切出装置。
  3. 前記第1カスリは、前記複数の第1歯先それぞれが前記第1回転軸を中心に前記噛合位置から第1回転方向へ60°〜70°の位置に配置され、
    前記第2カスリは、前記複数の第2歯先それぞれが前記第1回転軸を中心に前記噛合位置から第1回転方向へ150°〜180°の位置に配置され、
    前記第3カスリは、前記複数の第3歯先それぞれが前記第2回転軸を中心に前記噛合位置から第2回転方向へ60°〜70°の位置に配置され、
    前記第4カスリは、前記複数の第4歯先それぞれが前記第2回転軸を中心に前記噛合位置から第2回転方向へ150°〜180°の位置に配置される
    請求項1又は2に記載の製麺用切出装置。
  4. 前記第2カスリにおける前記複数の第2歯先それぞれは、
    前記複数の第2掻き出し歯により前記複数の第1嵌入部それぞれから掻き出された麺線の軌跡が、前記噛合位置と前記第1回転軸とを含む平面と交差するような位置に配置され、
    前記第4カスリにおける前記複数の第4歯先それぞれは、
    前記複数の第4掻き出し歯により前記複数の第2嵌入部それぞれから掻き出された麺線の軌跡が、前記噛合位置と前記第2回転軸とを含む平面と交差するような位置に配置される
    請求項1から3のいずれかに記載の製麺用切出装置。
  5. 第1切刃ロール及び第2切刃ロールにおける一端側に配置され両切刃ロールを軸支する第1矩形フレームと、
    第1切刃ロール及び第2切刃ロールにおける他端側に配置され両切刃ロールを軸支する第2矩形フレームと、
    前記第1矩形フレームにおける垂直方向下側の底面と前記第2矩形フレームにおける垂直方向下側の底面とをつなぎ、第1切刃ロールに対向する位置に配置される棒状又は板状の第1横架部材と、第2切刃ロールに対向する位置に配置される棒状又は板状の第3横架部材と、
    前記第1矩形フレームにおける前記底面に連続して垂直方向に延びるように形成される側面又は前記側面に連続して水平方向に延びるように形成される上面と、前記第2矩形フレームにおける前記底面に連続して垂直方向に延びるように形成される側面又は前記側面に連続して形成され水平方向に延びるように形成される上面とをつなぎ、第1切刃ロールに対向する位置に配置される棒状又は板状の第2横架部材と、第2切刃ロールに対向する位置に配置される棒状又は板状の第4横架部材とを備え、
    前記第1カスリは、前記第1横架部材に取り付けられ、
    前記第2カスリは、前記第2横架部材に取り付けられ、
    前記第3カスリは、前記第3横架部材に取り付けられ、
    前記第4カスリは、前記第4横架部材に取り付けられる、
    請求項1から4のいずれかに記載の製麺用切出装置。
  6. 前記第1横架部材は、前記第1切刃ロールにおける前記第1回転軸を中心に前記噛合位置から第1回転方向へ略90°の位置に対向して配置され、
    前記第1カスリにより掻き出された麺線は、前記第1横架部材における前記噛合位置側である一方側を通って垂直方向下方へ切り出され、
    前記第2カスリにより掻き出された麺線は、前記第1横架部材における他方側を通って垂直方向下方へ切り出され、
    前記第3横架部材は、前記第2切刃ロールにおける前記第2回転軸を中心に前記噛合位置から第2回転方向へ略90°の位置に対向して配置され、
    前記第3カスリにより掻き出された麺線は、前記第3横架部材における前記噛合位置側である一方側を通って垂直方向下方へ切り出され、
    前記第4カスリにより掻き出された麺線は、前記第3横架部材における他方側を通って垂直方向下方へ切り出される
    請求項5に記載の製麺用切出装置。
  7. 前記第1切刃ロール及び第2切刃ロールにおける垂直方向下側に配置されるコンベアと、を備え、
    前記第1カスリにより掻き出された麺線と、前記第2カスリにより掻き出された麺線と、前記第3カスリにより掻き出された麺線と、前記第4カスリにより掻き出された麺線とは、略等間隔で前記コンベア上に切り出される
    請求項1から6のいずれかに記載の製麺用切出装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の製麺用切出装置と、
    前記製麺用切出装置から切り出された麺線を蒸煮してα化させる蒸煮部と、
    前記蒸煮部により蒸煮されα化された麺線を引き伸ばす引き伸ばし部と、を備える
    麺類製造装置。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載の製麺用切出装置により所定の麺帯から複数の麺線を切り出す切り出し工程と、を含む
    麺類の製造法。
  10. 請求項1から7のいずれかに記載の製麺用切出装置により所定の麺帯から複数の麺線を切り出す切り出し工程と、
    前記製麺用切出装置から切り出された麺線を蒸煮してα化させる蒸煮工程と、
    前記蒸煮工程により蒸煮されα化された麺線を引き伸ばす引き伸ばし工程と、を含む
    麺類の製造法。
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