JP3940307B2 - 麺線切断装置及びその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、即席ラーメン等の麺を製造する過程において、前工程から搬送される麺線を切断する麺線切断装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
切出し麺の製造工程において、概ね小麦粉と練水を混ねつ及び複合し、これを更に圧延、切出し及び蒸熱することによって麺線が形成される。例えば、即席ラーメン等を製造する場合、蒸熱された直後の麺線を所定の長さに切断した上で、麺線を型詰めし、油熱乾燥や熱風乾燥させていた。
【0003】
上記の切断を行う装置としては、麺線を鉛直方向に垂下させつつ所定の長さに切断するものが一般的である。これを水平方向で切断する技術としては、図5及び図6(実公昭40−22148号公報、特開昭52−128277号公報)に各々示した装置等が提案されている。即ち、図5に示した装置は、麺線2を略水平姿勢のベルトコンベア200によって搬送しつつ、これを上下動する刃物202で所望の長さに切断するものである。また、図6に示した装置は、麺線2を略水平姿勢のベルトコンベア201によって搬送しつつ、これを回転する刃物203で所望の長さに切断するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、即席ラーメン等の材料となる麺線2は、麺塊の中心部まで乾燥させる必要が有るために麺線間に空隙を持たせる必要が有り、また、出汁の絡み付きを良くする等の企図のために強いウェーブが付与されている。一方、ウェーブが付与され蒸熱された直後の麺線2は、蒸熱によってウェーブが固定されていて、いわば捻じりの強いバネのような状態である。このため、上記のように麺線2を垂下させて切断する場合、ウェーブが付与されて、麺線2を垂下すると、波形に形成された麺線2はその自重である程度真っ直ぐに延びることになるが、個々の麺線2の延びる量は不揃いであり、切断された麺線2の形状や量がばらつくという問題が起こる。
【0005】
また、図5に示した装置は、2つのベルトコンベア200を水平姿勢にして互いに隙間204を開けて突き合わせ、この隙間204に刃物202を配置している。
【0006】
同図の装置によれば、麺線2はベルトコンベア200によって搬送され続けるのに対して、刃物202は殆ど上下にしか動かない。このため、刃物202が麺線2に切り込む過程で、麺線2は、刃物202にベルトコンベア200によって搬送される方向に僅かに押し付けられることになる。これにより麺線2の切り口が傾斜面となる。また、同装置では、切断された個々の麺線2の形状及び量がばらつくという問題を、完全に解決することはできない。
【0007】
また、図6に示した装置は、ベルトコンベア201の搬送速度に同調して刃物203が回転するので、刃物203を麺線2に略直角に切り込ませられる。しかし、刃物203の刃(エッジ)とベルトコンベア201のベルト表面205との間隙を完全に無くすように、刃物203とベルトコンベア201との距離を設定することは困難である。従って、麺線2が完全に切断されないことも起こり得るのである。これは、麺線2の切断面が綺麗に仕上がらない原因の一つとなる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、定量の麺線を確実に切断でき、切断した麺線群の端面が不揃いにならず、しかも切断の切り口が綺麗に仕上がる麺線切断装置及びその方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る麺線切断装置は、麺線を上面に乗せて搬送する搬送ベルトに、この搬送方向に等間隔を開けて複数の開口を形成したベルトコンベアと、搬送ベルトの上方に配置され、開口上に位置する麺線を切断するカッタと、搬送ベルトの裏面側に配置され、カッタに対向する対向手段と、を備えるものである。
【0010】
更に、本発明に係る麺線切断装置のベルトコンベアは、複数の開口部のうち、前記対向手段よりも搬送方向の上手側に位置する開口部を、搬送ベルトの裏面に沿って走行して塞ぐ支持手段を備えるものである。
【0011】
更に、本発明に係る麺線切断装置は、ベルトコンベアの上方に、麺線を搬送ベルト上に押さえる押当手段を備えるものである。
【0012】
更に、本発明に係る麺線切断装置は、押当手段が、搬送方向に隔離した駆動輪と従動輪に、搬送方向に等ピッチで複数の挿通口を形成した無端状の押当ベルトを巻掛けし、この押当ベルトの下弦を、搬送ベルトの上面に隙間を開けて対面させると共に、ベルトコンベアの搬送ベルトに同調させて搬送方向へ走行させることを特徴とするものである。
【0013】
更に、本発明に係る麺線切断装置は、ロータリーカッタが、押当手段の駆動輪と従動輪との間に、押当ベルトに同調して回転する回転ドラムを配置し、この回転ドラムに、搬送方向を横切る姿勢で刃物を取り付け、回転ドラムの真下を押当手段の挿通口が通過するときに、回転ドラムが刃物を下方へ突出する姿勢になると共に、この刃物が、挿通口を経て麺線に切り込むことを特徴とするものである。
【0014】
本発明に係る麺線切断方法は、麺線を搬送ベルトの上面に乗せて搬送しつつ、麺線を等間隔に切断する方法であって、搬送方向に等間隔に開口を形成した搬送ベルトに麺線を乗せて搬送し、搬送ベルトの上面側に配置したロータリーカッタの真下を開口が通過するときに、開口上に位置する麺線を、ロータリーカッタに対向して搬送ベルトの裏面側に配置した対向手段により支持しつつ、この麺線にロータリーカッタを切り込ませることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る麺線切断装置及びその方法を、図1乃至図3に基づき説明する。以下において、自明の機械要素には符号は付さず、その図示は省略した。
【0016】
図1(a)に示すように、本発明の実施の形態に係る麺線切断装置1は、麺線2を矢印Xで指した搬送方向へ搬送するベルトコンベア3と、ベルトコンベア3の搬送方向の下手側の上面に対面する押当手段4と、押当手段4の内側に配置されたロータリーカッタ5と、ロータリーカッタ5に対向する対向手段でありベルトコンベア3の内側に配置された対向ローラ6と、対向ローラ6よりも搬送方向の上手側においてベルトコンベア3の裏面に近接する支持手段7とから構成される。
【0017】
ベルトコンベア3は、水平方向に隔離した駆動輪30と従動輪31に、無端状の搬送ベルト32を巻掛けしたものである。搬送ベルト32は、前の工程で蒸された麺線2が不均一に茹で伸びしてしまわないように、メッシュ状又は多数のスリットを形成したものが好ましい。駆動輪30は、回転機等の原動機に接続されている。駆動輪30を、同図中の矢印aで指した反時計回りに回転駆動させると、搬送ベルト32の上弦33が搬送方向へ走行する。この上弦33の走行に伴って、上弦33の上面に載置された麺線2が搬送される。麺線2は、その長手方向を搬送方向に一致させた状態で、搬送ベルト32の上弦33の上面に載置されている。
【0018】
押当手段4は、水平方向に隔離した駆動輪40と従動輪41に、無端状の押当ベルト42を巻掛けしたものであり、その基本的な構造は汎用のベルトコンベアと略同じである。駆動輪40を、同図中の矢印bで指した時計回りに回転駆動させると、押当ベルト42の下弦43が搬送方向へ走行する。駆動輪40に回転機等の原動機を接続してもよいが、ベルトコンベア3の駆動輪30にタイミングベルト等を介して連動するようにしてもよい。このような構成は、押当手段4の押当ベルト42とベルトコンベア3の搬送ベルト32とが走行する速度と位相を一致させるために適用する。
【0019】
つまり、上記のようにして、押当ベルト42の下弦43の走行をベルトコンベア3の動作に同調させているので、下弦43は、その下面をベルトコンベア3で搬送される麺線2に相対的に静止して(スリップせずに)接触することになる。押当手段4は、切断された麺線20(切断前の連続した麺線2と区別するために符号を20と改める)をベルトコンベア3の端面において垂下させるためにも設置されるものであるが、このような構造とすることで、麺線2は、押当ベルト42によって搬送ベルト32から浮き上がるのが規制され、ベルトコンベア3と押当手段4との間に保持されることになる。このため、後述のロータリーカッタ5によって切断される際に、不要に型崩れしたりすることがない。
【0020】
ロータリーカッタ5は、上記の駆動輪30,40に平行する枢軸周りに回転駆動する回転ドラム50の周面に、刃物51を取り付けたものである。ここで、駆動輪30,40に平行するとは、搬送方向に直交する水平方向を意味し、この方向を以下に幅方向と表記する。また、以下において、回転とは、幅方向に沿った姿勢の枢軸周りに回転することであり、その回転周期は、駆動輪30,40に同調する。刃物51は、麺線2を横切る(刃渡りが幅方向に沿っている)姿勢で、その背を回転ドラム50に固定し、刃(エッジ)を回転ドラム50の径方向へ突出している。
【0021】
図1(b)に詳細を示すように、ベルトコンベア3のベルト32には、複数の開口部34が搬送方向に等ピッチで開口されている。一方、押当手段4のベルト42には、複数の挿通口44が搬送方向に等ピッチ毎で開口されている。搬送ベルト32の上弦33と押当ベルト42の下弦43が対面した状態で、開口部34と挿通口44は互いに合致する。図2は、複数の開口部34の形態を表したベルト32の平面図である。開口部34と挿通口44は、互いに同形状であるため挿通口44の図示は省略するが、図2に示す通り、開口部34と挿通口44は幅方向に細長い形状の開口である。
【0022】
図1(b)には、刃物51が、回転ドラム50の真下にある開口部34を経て麺線2の下方へ僅かに突出した状態を表している。つまり、この状態は、回転ドラム50の真下を挿通口44が通過するタイミングであり、このとき回転ドラム50が刃物51を下方へ突出する姿勢になると共に、この刃物51が、挿通口44を経て麺線2に切り込んだところである。
【0023】
また、この状態で、刃物51の刃は対向ローラ6の周面に軽く突き当たる。対向ローラ6は、回転自在な又は回転ドラム50に同期して回転するドラムであり、これに突き当たる刃物51の刃が損傷しないように、刃物51より軟質な木材や合成樹脂、金属等の材料を主体に構成されている。また、対向ローラ6を弾性的に上下動できるようにしても良い。
【0024】
尚、図1(b)は、混雑な図を避けるため、対向ローラ6を麺線2の下方にある程度の隙間を開けた位置に表しているが、実際には、麺線2に接するような位置にあることが好ましい。これは、刃物51が時計回りに回転しつつ麺線2に切り込んでいく過程で、麺線2が下方へ逃げるのを最小限に抑え、麺線2の切り口を真っ直ぐに整えられるからである。ロータリーカッタ5が図1(b)の状態になった時点で麺線2は完全に切断されている。
【0025】
図1(b)の状態にある回転ドラム50が、更に一周(360°)回転したならば、再び同じ状態になる。この間に、麺線2は、刃物51の刃の円軌道の略円周分、即ち、開口部34又は挿通口44の1ピッチ分に略相当する距離を搬送されることになる。そして、次の箇所が刃物51によって切断される。つまり、ここで述べた2度の切断によって一片の麺線2が形成される。この一片の麺線2の長さは開口部34又は挿通口44の1ピッチ分に略相当することになる。
【0026】
図1(a)に示すように、一片の麺線20は、ベルトコンベア3によって更に搬送方向の下手側(駆動輪30側)へ搬送され、ベルトコンベア3の終端部分からベルトコンベア3と押当手段4に挟まれた状態で垂下し、遂にはベルトコンベア3の終端から下方へ滑動する。この後、商品形態がカップ入り即席麺等の場合には、この麺線20をリテーナ等に受け、フライ、熱風乾燥等で乾燥処理される。一方、商品形態が袋入り麺等のように二つに折り畳まれた形態の場合には、この直後、麺線20は、図3に示すように、折曲装置8によって2つ折りにされた上で、搬送シュート9を滑降し、次工程である計量、包装又は乾燥等の工程に向けて搬出される。
【0027】
折曲装置8を詳しく述べる。折曲装置8は、麺線切断装置1に付属して設けられたものであり、上下方向に隔離して配置した一対のローラ80と、これら一対のローラ80の片側に配置されて一対のローラ80の間に進退する進退当接具81とを具備する。その動作は以下の通りである。
【0028】
進退当接具81を後退させてこれを一対のローラ80から離反させ、この状態で、麺線20は、直立姿勢で一対のローラ80と進退当接具81との間へ挿入する。更に、進退当接具81を麺線20に接近する方向へ前進させ、この先端82で麺線20の中央部を突くと、図示の通り、麺線20が略く字型に折曲しつつ一対のローラ80の間の奥方へ押し込まれることになる。このように略く字型になった麺線20は、更に一対のローラ80の矢印c,dで各々指す方向の回転に助成されて2つ折りになり、遂には一対のローラ80の間から搬送シュート9上へ押し出されることになる。
【0029】
このような過程で2つ折りになった麺線20の端面21、即ち麺線2の切り口であった部分が、上記の麺線切断装置1を用いることで、真っ直ぐ綺麗に仕上がり見栄えが良くなるので、商品価値が向上することになる。これは、以下の3つの作用が相乗的に効果を達成していることによる。
【0030】
つまり、第一に、ベルトコンベア3の搬送速度に同調して回転する刃物51が、ベルトコンベア3に搬送される麺線2を円軌道で追従しつつ切断するので、ベルトコンベア3の推進力を刃物51が受けることはなく、刃物51と麺線2に余計な外力が加わらない点である。第二に、対向ローラ6によって麺線2が下方へ逃げるのを最小限に抑えられる点である。第三に、麺線2をベルトコンベア3と押当手段4との間に保持できる点である。
【0031】
これら三つの作用により、麺線2を切断する際に、麺線2が不規則に伸縮したり型崩れすることがなく、麺線2の切り口を真っ直ぐ綺麗に整え、切断した麺線2の長さと重さを一定に保持できるという、顕著な効果が得られる。
【0032】
更に、支持手段7を備えることにより、以上に述べた効果を一層顕著に達成できる。即ち、支持手段7は、図1(a)に示すように、ベルトコンベア3の内側に配置されている。その構成は、対向ローラ6の搬送方向の上手側に設けた駆動輪70と、更にこの上手側に設けた従動輪71とに、無端状の添持ベルト72を巻掛けしたものであり、その基本的な構造は汎用のベルトコンベアと略同じである。駆動輪70を回転駆動させると、添持ベルト72の上弦73はベルトコンベア3の搬送ベルト32と同じ速度で搬送方向へ走行する。
【0033】
しかも、図2に示すように、添持ベルト72の上弦73は、搬送ベルト32の開口部34をで塞ぐことができる。このため、搬送ベルト32の上面に載置された麺線2は、上弦73によって支持されるので、開口部34内へ弛んで垂れ下がったり、落ち込むことがない。しかも、支持手段7の添持ベルト72は、上記の通り、ベルトコンベア3の搬送速度と等しい速度で走行するので、麺線2とベルト72の上弦73とが接触する部分が位置ずれすることはない。
【0034】
従って、ベルトコンベア3のベルト32に開口部34を形成していても麺線2を安定に支持できるので、搬送過程における麺線2の型崩れや弛みを確実に防止し、麺線2の切り口を真っ直ぐ綺麗な整え、切断した麺線2を一定に保持できる。
【0035】
尚、図1(b)には、支持手段7の添持ベルト72に、ベルトコンベア3のベルト32に開口部34に挿入する複数の凸部74を等ピッチで設けた形態を表している。これは、ベルト32の上弦33の上面と凸部74の上面を面一(同一レベル)にして、この平坦面に麺線2が支持されることを示唆している。従って、ベルト32として薄手のものを適用するならば、凸部74は省略してもよい。
【0036】
また、図1(a)中の符号10は、前工程である蒸熱工程に使用されるベルトコンベアを示す。このベルトコンベア10は、麺線2を満遍なく蒸煮するために通常はメッシュ等の機構になっており、駆動輪101と図示を省略した従動輪に巻掛けした無端ベルト102の上弦103に、麺線2を乗せて搬送するものである。また、符号11は、ベルトコンベア3とベルトコンベア10の継ぎ目の谷間を補って、麺線2を支持するガイドローラである。
【0037】
尚、図1(a)では、麺線2が、ベルトコンベア10、ガイドローラ11、ベルトコンベア3の順に受け渡されて搬送される方式を採用したが、前工程の蒸熱工程を含めて、本工程の麺線切断までの工程における麺線2の搬送手段を、1本のベルトコンベア3とすることもできる。この場合、ベルトコンベア3だけでは、蒸煮時に麺線2が開口部34から垂れ下がってしまう恐れがあるので、支持手段7を必要とし、支持手段7でベルトコンベア3の開口部34を塞ぐようにしながら、搬送しつつ麺線2を蒸煮処理する。このように蒸熱工程と切断工程にまたがる麺線2の搬送手段を1本のベルトコンベア3とする場合、蒸煮処理中に麺線2を満遍なく蒸煮するために、ベルトコンベア3だけでなく支持手段7もメッシュ等の通気性の構造とするのが良い。
【0038】
次に、本発明の他の実施の形態に係る麺線切断装置を、図4に基づいて説明する。以下において、上記実施の形態と同様の構成については、同符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0039】
図4(a)に示した他の実施の形態に係る麺線切断装置10を、上記の実施例(図1)に対比して述べる。麺線切断装置10は、対向ローラ6と従動輪71とに、無端状の添持ベルト72を巻掛けしたものであり、上記の実施例で適用した駆動輪70は省略されている。また、押当手段4も省略され、搬送ベルト32の上方には、切断手段5のみが配置されている。
【0040】
対向ローラ6が回転ドラム50に同期して回転すると、添持ベルト72の上弦73はベルトコンベア3の搬送ベルト32と同じ速度で搬送方向へ走行する。この過程で刃物51が真下を向いた状態が図4(b)に表されている。同図において、刃物51は、回転ドラム50の真下にある開口部34に挿入した凸部74に突き当たっている。この状態は、回転ドラム50の真下を開口部34が通過するタイミングであり、このとき、刃物51が、凸部74上に位置する麺線2に切り込むことになる。
【0041】
以上のように構成した麺線切断装置10によれば、対向ローラ6で開口部34上の麺線2を直接に支持する場合に比較して、凸部74の平坦な上面で麺線2を受け止められるので、刃物51が麺線2に切り込む際に、対向ローラ6と凸部74とから構成される対向手段によって麺線2を一層安定に支持できるという利点が得られる。また、麺線切断装置10は、これを構成する部品点数が少なくて済み、構造が簡単である。
【0042】
以上に例示した本実施の形態に係る麺線切断装置1,10は、本願発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。当該麺線切断装置は、その要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施されるものである。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係る麺線切断装置及び方法によれば、麺線の切断を略水平状態で行うようにし、その際、搬送ベルトに設けた開口部を通して、カッターとこれに対向する対向手段とが咬み合うようにしたので、一定量の麺線を確実に切断でき、計量時のばらつきが殆ど無く、不良品の発生が減少する。
【0044】
また、切断した麺線群の端面が不揃いにならず、しかも切断の切り口を綺麗に仕上げることができる。従って、切り口が真っ直ぐ綺麗に仕上がり、食品として重視される見栄えが良くなるので、商品価値も大幅に向上することになる。
【0045】
また、本発明に係る麺線切断装置において、麺線を搬送する搬送ベルトの開口部を塞いで走行する支持手段を備えることにより、麺線が搬送ベルトの開口部で垂れ下がることが防止され、計量時のばらつきを更に少なくすることができる。
【0046】
また、搬送ベルトの上方に麺線の押当手段を備えることにより、麺線を搬送ベルトと押当手段との間に保持させ、麺線が浮き上がることを抑制できると共に、麺線を折り畳む場合には、該搬送ベルトの終端部において麺線を保持して垂下させることができ、麺線の折り畳み工程を連続する工程とすることができる。
【0047】
更に、麺線を切断するカッターを回転ドラムに取り付けて、搬送ベルト、押当ベルトと同調して回転するようにすることで、麺線のスムーズな切断ができ、麺線の切断面も更に真っ直ぐに綺麗にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態に係る麺線切断装置を側面視した概略図、(b)はその要部の詳細を示す一部断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係る麺線切断装置に適用した主コンベアの要部の平面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る麺線切断装置に適用した二つ折り装置を側面視した概略図。
【図4】(a)は本発明の他の実施の形態に係る麺線切断装置を側面視した概略図、(b)はその変形例の概略図。
【図5】一従来例の麺線切断装置の要部の側面図。
【図6】他の従来例の麺線切断装置の要部の側面図。
【符号の説明】
1:麺線切断装置
2:麺線
3:ベルトコンベア
4:押当手段
5:ロータリーカッタ
6:対向ローラ
7:添持手段

Claims (6)

  1. 麺線を上面に乗せて搬送する搬送ベルトに、この搬送方向に等間隔を開けて複数の開口を形成したベルトコンベアと、
    前記搬送ベルトの上方に配置され、前記開口上に位置する前記麺線を切断するカッタと、
    前記搬送ベルトの裏面側に配置され、前記カッタに対向する対向手段と、
    を備えることを特徴とする麺線切断装置。
  2. 前記ベルトコンベアは、前記複数の開口部のうち、前記対向手段よりも前記搬送方向の上手側に位置する開口部を、前記搬送ベルトの裏面に沿って走行して塞ぐ支持手段を備える請求項1に記載の麺線切断装置。
  3. 前記ベルトコンベアの上方に、前記麺線を前記搬送ベルト上に押さえる押当手段を備える請求項1又は2に記載の麺線切断装置。
  4. 前記押当手段が、前記搬送方向に隔離した駆動輪と従動輪に、前記搬送方向に等ピッチで複数の挿通口を形成した無端状の押当ベルトを巻掛けし、この押当ベルトの下弦を、前記搬送ベルトの上面に隙間を開けて対面させると共に、前記ベルトコンベアの搬送ベルトに同調させて前記搬送方向へ走行させることを特徴とする請求項3に記載の麺線切断装置。
  5. 前記カッタが、前記押当手段の前記駆動輪と従動輪との間に、前記押当ベルトに同調して回転する回転ドラムを配置し、この回転ドラムに、前記搬送方向を横切る姿勢で刃物を取り付け、
    前記回転ドラムの真下を前記押当手段の前記挿通口が通過するときに、前記回転ドラムが前記刃物を下方へ突出する姿勢になると共に、この刃物が、前記挿通口を経て前記麺線に切り込むことを特徴とする請求項4に記載の麺線切断装置。
  6. 麺線を搬送ベルトの上面に乗せて搬送しつつ、前記麺線を等間隔に切断する麺線切断方法であって、
    前記搬送方向に等間隔に開口を形成した搬送ベルトに前記麺線を乗せて搬送し、前記搬送ベルトの上面側に配置したカッタの真下を前記開口が通過するときに、前記開口上に位置する前記麺線を、前記カッタに対向して前記搬送ベルトの裏面側に配置した対向手段により支持しつつ、この麺線に前記カッタを切り込ませることを特徴とする麺線切断方法。
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