JP2003274842A - 麺線切断装置及びその方法 - Google Patents

麺線切断装置及びその方法

Info

Publication number
JP2003274842A
JP2003274842A JP2002084936A JP2002084936A JP2003274842A JP 2003274842 A JP2003274842 A JP 2003274842A JP 2002084936 A JP2002084936 A JP 2002084936A JP 2002084936 A JP2002084936 A JP 2002084936A JP 2003274842 A JP2003274842 A JP 2003274842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noodle
belt
conveyor
conveyor belt
noodle strings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002084936A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3940307B2 (ja
Inventor
Kenji Okazawa
謙治 岡澤
Koji Sakai
孝司 坂井
Kenkichi Morishita
健吉 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Food Products Co Ltd
Original Assignee
Nissin Food Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Food Products Co Ltd filed Critical Nissin Food Products Co Ltd
Priority to JP2002084936A priority Critical patent/JP3940307B2/ja
Publication of JP2003274842A publication Critical patent/JP2003274842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3940307B2 publication Critical patent/JP3940307B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定量の麺線を確実に切断でき、切断した麺線
群の端面が不揃いにならず、しかも切断の切り口が綺麗
に仕上がる麺線切断装置及びその方法を提供する。 【解決手段】 麺線切断装置1は、麺線2を矢印Xで指
した搬送方向へ搬送するベルトコンベア3と、ベルトコ
ンベア3の搬送方向の下手側の上面に対面する押当手段
4と、押当手段4の内側に配置されたロータリーカッタ
5と、ロータリーカッタ5の真下に対応してベルトコン
ベア3の内側に配置された対向ローラ6と、対向ローラ
6よりも搬送方向の上手側においてベルトコンベア3の
裏面に近接する支持手段7とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、即席ラーメン等の
麺を製造する過程において、前工程から搬送される麺線
を切断する麺線切断装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】切出し麺の製造工程において、概ね小麦
粉と練水を混ねつ及び複合し、これを更に圧延、切出し
及び蒸熱することによって麺線が形成される。例えば、
即席ラーメン等を製造する場合、蒸熱された直後の麺線
を所定の長さに切断した上で、麺線を型詰めし、油熱乾
燥や熱風乾燥させていた。
【0003】上記の切断を行う装置としては、麺線を鉛
直方向に垂下させつつ所定の長さに切断するものが一般
的である。これを水平方向で切断する技術としては、図
5及び図6(実公昭40−22148号公報、特開昭5
2−128277号公報)に各々示した装置等が提案さ
れている。即ち、図5に示した装置は、麺線2を略水平
姿勢のベルトコンベア200によって搬送しつつ、これ
を上下動する刃物202で所望の長さに切断するもので
ある。また、図6に示した装置は、麺線2を略水平姿勢
のベルトコンベア201によって搬送しつつ、これを回
転する刃物203で所望の長さに切断するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、即席ラ
ーメン等の材料となる麺線2は、麺塊の中心部まで乾燥
させる必要が有るために麺線間に空隙を持たせる必要が
有り、また、出汁の絡み付きを良くする等の企図のため
に強いウェーブが付与されている。一方、ウェーブが付
与され蒸熱された直後の麺線2は、蒸熱によってウェー
ブが固定されていて、いわば捻じりの強いバネのような
状態である。このため、上記のように麺線2を垂下させ
て切断する場合、ウェーブが付与されて、麺線2を垂下
すると、波形に形成された麺線2はその自重である程度
真っ直ぐに延びることになるが、個々の麺線2の延びる
量は不揃いであり、切断された麺線2の形状や量がばら
つくという問題が起こる。
【0005】また、図5に示した装置は、2つのベルト
コンベア200を水平姿勢にして互いに隙間204を開
けて突き合わせ、この隙間204に刃物202を配置し
ている。
【0006】同図の装置によれば、麺線2はベルトコン
ベア200によって搬送され続けるのに対して、刃物2
02は殆ど上下にしか動かない。このため、刃物202
が麺線2に切り込む過程で、麺線2は、刃物202にベ
ルトコンベア200によって搬送される方向に僅かに押
し付けられることになる。これにより麺線2の切り口が
傾斜面となる。また、同装置では、切断された個々の麺
線2の形状及び量がばらつくという問題を、完全に解決
することはできない。
【0007】また、図6に示した装置は、ベルトコンベ
ア201の搬送速度に同調して刃物203が回転するの
で、刃物203を麺線2に略直角に切り込ませられる。
しかし、刃物203の刃(エッジ)とベルトコンベア2
01のベルト表面205との間隙を完全に無くすよう
に、刃物203とベルトコンベア201との距離を設定
することは困難である。従って、麺線2が完全に切断さ
れないことも起こり得るのである。これは、麺線2の切
断面が綺麗に仕上がらない原因の一つとなる。
【0008】そこで、本発明の目的は、定量の麺線を確
実に切断でき、切断した麺線群の端面が不揃いになら
ず、しかも切断の切り口が綺麗に仕上がる麺線切断装置
及びその方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る麺線切断装
置は、麺線を上面に乗せて搬送する搬送ベルトに、この
搬送方向に等間隔を開けて複数の開口を形成したベルト
コンベアと、搬送ベルトの上方に配置され、開口上に位
置する麺線を切断するカッタと、搬送ベルトの裏面側に
配置され、カッタに対向する対向手段と、を備えるもの
である。
【0010】更に、本発明に係る麺線切断装置のベルト
コンベアは、複数の開口部のうち、前記対向手段よりも
搬送方向の上手側に位置する開口部を、搬送ベルトの裏
面に沿って走行して塞ぐ支持手段を備えるものである。
【0011】更に、本発明に係る麺線切断装置は、ベル
トコンベアの上方に、麺線を搬送ベルト上に押さえる押
当手段を備えるものである。
【0012】更に、本発明に係る麺線切断装置は、押当
手段が、搬送方向に隔離した駆動輪と従動輪に、搬送方
向に等ピッチで複数の挿通口を形成した無端状の押当ベ
ルトを巻掛けし、この押当ベルトの下弦を、搬送ベルト
の上面に隙間を開けて対面させると共に、ベルトコンベ
アの搬送ベルトに同調させて搬送方向へ走行させること
を特徴とするものである。
【0013】更に、本発明に係る麺線切断装置は、ロー
タリーカッタが、押当手段の駆動輪と従動輪との間に、
押当ベルトに同調して回転する回転ドラムを配置し、こ
の回転ドラムに、搬送方向を横切る姿勢で刃物を取り付
け、回転ドラムの真下を押当手段の挿通口が通過すると
きに、回転ドラムが刃物を下方へ突出する姿勢になると
共に、この刃物が、挿通口を経て麺線に切り込むことを
特徴とするものである。
【0014】本発明に係る麺線切断方法は、麺線を搬送
ベルトの上面に乗せて搬送しつつ、麺線を等間隔に切断
する方法であって、搬送方向に等間隔に開口を形成した
搬送ベルトに麺線を乗せて搬送し、搬送ベルトの上面側
に配置したロータリーカッタの真下を開口が通過すると
きに、開口上に位置する麺線を、ロータリーカッタに対
向して搬送ベルトの裏面側に配置した対向手段により支
持しつつ、この麺線にロータリーカッタを切り込ませる
ことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る麺線切
断装置及びその方法を、図1乃至図3に基づき説明す
る。以下において、自明の機械要素には符号は付さず、
その図示は省略した。
【0016】図1(a)に示すように、本発明の実施の
形態に係る麺線切断装置1は、麺線2を矢印Xで指した
搬送方向へ搬送するベルトコンベア3と、ベルトコンベ
ア3の搬送方向の下手側の上面に対面する押当手段4
と、押当手段4の内側に配置されたロータリーカッタ5
と、ロータリーカッタ5に対向する対向手段でありベル
トコンベア3の内側に配置された対向ローラ6と、対向
ローラ6よりも搬送方向の上手側においてベルトコンベ
ア3の裏面に近接する支持手段7とから構成される。
【0017】ベルトコンベア3は、水平方向に隔離した
駆動輪30と従動輪31に、無端状の搬送ベルト32を
巻掛けしたものである。搬送ベルト32は、前の工程で
蒸された麺線2が不均一に茹で伸びしてしまわないよう
に、メッシュ状又は多数のスリットを形成したものが好
ましい。駆動輪30は、回転機等の原動機に接続されて
いる。駆動輪30を、同図中の矢印aで指した反時計回
りに回転駆動させると、搬送ベルト32の上弦33が搬
送方向へ走行する。この上弦33の走行に伴って、上弦
33の上面に載置された麺線2が搬送される。麺線2
は、その長手方向を搬送方向に一致させた状態で、搬送
ベルト32の上弦33の上面に載置されている。
【0018】押当手段4は、水平方向に隔離した駆動輪
40と従動輪41に、無端状の押当ベルト42を巻掛け
したものであり、その基本的な構造は汎用のベルトコン
ベアと略同じである。駆動輪40を、同図中の矢印bで
指した時計回りに回転駆動させると、押当ベルト42の
下弦43が搬送方向へ走行する。駆動輪40に回転機等
の原動機を接続してもよいが、ベルトコンベア3の駆動
輪30にタイミングベルト等を介して連動するようにし
てもよい。このような構成は、押当手段4の押当ベルト
42とベルトコンベア3の搬送ベルト32とが走行する
速度と位相を一致させるために適用する。
【0019】つまり、上記のようにして、押当ベルト4
2の下弦43の走行をベルトコンベア3の動作に同調さ
せているので、下弦43は、その下面をベルトコンベア
3で搬送される麺線2に相対的に静止して(スリップせ
ずに)接触することになる。押当手段4は、切断された
麺線20(切断前の連続した麺線2と区別するために符
号を20と改める)をベルトコンベア3の端面において
垂下させるためにも設置されるものであるが、このよう
な構造とすることで、麺線2は、押当ベルト42によっ
て搬送ベルト32から浮き上がるのが規制され、ベルト
コンベア3と押当手段4との間に保持されることにな
る。このため、後述のロータリーカッタ5によって切断
される際に、不要に型崩れしたりすることがない。
【0020】ロータリーカッタ5は、上記の駆動輪3
0,40に平行する枢軸周りに回転駆動する回転ドラム
50の周面に、刃物51を取り付けたものである。ここ
で、駆動輪30,40に平行するとは、搬送方向に直交
する水平方向を意味し、この方向を以下に幅方向と表記
する。また、以下において、回転とは、幅方向に沿った
姿勢の枢軸周りに回転することであり、その回転周期
は、駆動輪30,40に同調する。刃物51は、麺線2
を横切る(刃渡りが幅方向に沿っている)姿勢で、その
背を回転ドラム50に固定し、刃(エッジ)を回転ドラ
ム50の径方向へ突出している。
【0021】図1(b)に詳細を示すように、ベルトコ
ンベア3のベルト32には、複数の開口部34が搬送方
向に等ピッチで開口されている。一方、押当手段4のベ
ルト42には、複数の挿通口44が搬送方向に等ピッチ
毎で開口されている。搬送ベルト32の上弦33と押当
ベルト42の下弦43が対面した状態で、開口部34と
挿通口44は互いに合致する。図2は、複数の開口部3
4の形態を表したベルト32の平面図である。開口部3
4と挿通口44は、互いに同形状であるため挿通口44
の図示は省略するが、図2に示す通り、開口部34と挿
通口44は幅方向に細長い形状の開口である。
【0022】図1(b)には、刃物51が、回転ドラム
50の真下にある開口部34を経て麺線2の下方へ僅か
に突出した状態を表している。つまり、この状態は、回
転ドラム50の真下を挿通口44が通過するタイミング
であり、このとき回転ドラム50が刃物51を下方へ突
出する姿勢になると共に、この刃物51が、挿通口44
を経て麺線2に切り込んだところである。
【0023】また、この状態で、刃物51の刃は対向ロ
ーラ6の周面に軽く突き当たる。対向ローラ6は、回転
自在な又は回転ドラム50に同期して回転するドラムで
あり、これに突き当たる刃物51の刃が損傷しないよう
に、刃物51より軟質な木材や合成樹脂、金属等の材料
を主体に構成されている。また、対向ローラ6を弾性的
に上下動できるようにしても良い。
【0024】尚、図1(b)は、混雑な図を避けるた
め、対向ローラ6を麺線2の下方にある程度の隙間を開
けた位置に表しているが、実際には、麺線2に接するよ
うな位置にあることが好ましい。これは、刃物51が時
計回りに回転しつつ麺線2に切り込んでいく過程で、麺
線2が下方へ逃げるのを最小限に抑え、麺線2の切り口
を真っ直ぐに整えられるからである。ロータリーカッタ
5が図1(b)の状態になった時点で麺線2は完全に切
断されている。
【0025】図1(b)の状態にある回転ドラム50
が、更に一周(360°)回転したならば、再び同じ状
態になる。この間に、麺線2は、刃物51の刃の円軌道
の略円周分、即ち、開口部34又は挿通口44の1ピッ
チ分に略相当する距離を搬送されることになる。そし
て、次の箇所が刃物51によって切断される。つまり、
ここで述べた2度の切断によって一片の麺線2が形成さ
れる。この一片の麺線2の長さは開口部34又は挿通口
44の1ピッチ分に略相当することになる。
【0026】図1(a)に示すように、一片の麺線20
は、ベルトコンベア3によって更に搬送方向の下手側
(駆動輪30側)へ搬送され、ベルトコンベア3の終端
部分からベルトコンベア3と押当手段4に挟まれた状態
で垂下し、遂にはベルトコンベア3の終端から下方へ滑
動する。この後、商品形態がカップ入り即席麺等の場合
には、この麺線20をリテーナ等に受け、フライ、熱風
乾燥等で乾燥処理される。一方、商品形態が袋入り麺等
のように二つに折り畳まれた形態の場合には、この直
後、麺線20は、図3に示すように、折曲装置8によっ
て2つ折りにされた上で、搬送シュート9を滑降し、次
工程である計量、包装又は乾燥等の工程に向けて搬出さ
れる。
【0027】折曲装置8を詳しく述べる。折曲装置8
は、麺線切断装置1に付属して設けられたものであり、
上下方向に隔離して配置した一対のローラ80と、これ
ら一対のローラ80の片側に配置されて一対のローラ8
0の間に進退する進退当接具81とを具備する。その動
作は以下の通りである。
【0028】進退当接具81を後退させてこれを一対の
ローラ80から離反させ、この状態で、麺線20は、直
立姿勢で一対のローラ80と進退当接具81との間へ挿
入する。更に、進退当接具81を麺線20に接近する方
向へ前進させ、この先端82で麺線20の中央部を突く
と、図示の通り、麺線20が略く字型に折曲しつつ一対
のローラ80の間の奥方へ押し込まれることになる。こ
のように略く字型になった麺線20は、更に一対のロー
ラ80の矢印c,dで各々指す方向の回転に助成されて
2つ折りになり、遂には一対のローラ80の間から搬送
シュート9上へ押し出されることになる。
【0029】このような過程で2つ折りになった麺線2
0の端面21、即ち麺線2の切り口であった部分が、上
記の麺線切断装置1を用いることで、真っ直ぐ綺麗に仕
上がり見栄えが良くなるので、商品価値が向上すること
になる。これは、以下の3つの作用が相乗的に効果を達
成していることによる。
【0030】つまり、第一に、ベルトコンベア3の搬送
速度に同調して回転する刃物51が、ベルトコンベア3
に搬送される麺線2を円軌道で追従しつつ切断するの
で、ベルトコンベア3の推進力を刃物51が受けること
はなく、刃物51と麺線2に余計な外力が加わらない点
である。第二に、対向ローラ6によって麺線2が下方へ
逃げるのを最小限に抑えられる点である。第三に、麺線
2をベルトコンベア3と押当手段4との間に保持できる
点である。
【0031】これら三つの作用により、麺線2を切断す
る際に、麺線2が不規則に伸縮したり型崩れすることが
なく、麺線2の切り口を真っ直ぐ綺麗に整え、切断した
麺線2の長さと重さを一定に保持できるという、顕著な
効果が得られる。
【0032】更に、支持手段7を備えることにより、以
上に述べた効果を一層顕著に達成できる。即ち、支持手
段7は、図1(a)に示すように、ベルトコンベア3の
内側に配置されている。その構成は、対向ローラ6の搬
送方向の上手側に設けた駆動輪70と、更にこの上手側
に設けた従動輪71とに、無端状の添持ベルト72を巻
掛けしたものであり、その基本的な構造は汎用のベルト
コンベアと略同じである。駆動輪70を回転駆動させる
と、添持ベルト72の上弦73はベルトコンベア3の搬
送ベルト32と同じ速度で搬送方向へ走行する。
【0033】しかも、図2に示すように、添持ベルト7
2の上弦73は、搬送ベルト32の開口部34をで塞ぐ
ことができる。このため、搬送ベルト32の上面に載置
された麺線2は、上弦73によって支持されるので、開
口部34内へ弛んで垂れ下がったり、落ち込むことがな
い。しかも、支持手段7の添持ベルト72は、上記の通
り、ベルトコンベア3の搬送速度と等しい速度で走行す
るので、麺線2とベルト72の上弦73とが接触する部
分が位置ずれすることはない。
【0034】従って、ベルトコンベア3のベルト32に
開口部34を形成していても麺線2を安定に支持できる
ので、搬送過程における麺線2の型崩れや弛みを確実に
防止し、麺線2の切り口を真っ直ぐ綺麗な整え、切断し
た麺線2を一定に保持できる。
【0035】尚、図1(b)には、支持手段7の添持ベ
ルト72に、ベルトコンベア3のベルト32に開口部3
4に挿入する複数の凸部74を等ピッチで設けた形態を
表している。これは、ベルト32の上弦33の上面と凸
部74の上面を面一(同一レベル)にして、この平坦面
に麺線2が支持されることを示唆している。従って、ベ
ルト32として薄手のものを適用するならば、凸部74
は省略してもよい。
【0036】また、図1(a)中の符号10は、前工程
である蒸熱工程に使用されるベルトコンベアを示す。こ
のベルトコンベア10は、麺線2を満遍なく蒸煮するた
めに通常はメッシュ等の機構になっており、駆動輪10
1と図示を省略した従動輪に巻掛けした無端ベルト10
2の上弦103に、麺線2を乗せて搬送するものであ
る。また、符号11は、ベルトコンベア3とベルトコン
ベア10の継ぎ目の谷間を補って、麺線2を支持するガ
イドローラである。
【0037】尚、図1(a)では、麺線2が、ベルトコ
ンベア10、ガイドローラ11、ベルトコンベア3の順
に受け渡されて搬送される方式を採用したが、前工程の
蒸熱工程を含めて、本工程の麺線切断までの工程におけ
る麺線2の搬送手段を、1本のベルトコンベア3とする
こともできる。この場合、ベルトコンベア3だけでは、
蒸煮時に麺線2が開口部34から垂れ下がってしまう恐
れがあるので、支持手段7を必要とし、支持手段7でベ
ルトコンベア3の開口部34を塞ぐようにしながら、搬
送しつつ麺線2を蒸煮処理する。このように蒸熱工程と
切断工程にまたがる麺線2の搬送手段を1本のベルトコ
ンベア3とする場合、蒸煮処理中に麺線2を満遍なく蒸
煮するために、ベルトコンベア3だけでなく支持手段7
もメッシュ等の通気性の構造とするのが良い。
【0038】次に、本発明の他の実施の形態に係る麺線
切断装置を、図4に基づいて説明する。以下において、
上記実施の形態と同様の構成については、同符号を付し
てその詳細な説明を省略する。
【0039】図4(a)に示した他の実施の形態に係る
麺線切断装置10を、上記の実施例(図1)に対比して
述べる。麺線切断装置10は、対向ローラ6と従動輪7
1とに、無端状の添持ベルト72を巻掛けしたものであ
り、上記の実施例で適用した駆動輪70は省略されてい
る。また、押当手段4も省略され、搬送ベルト32の上
方には、切断手段5のみが配置されている。
【0040】対向ローラ6が回転ドラム50に同期して
回転すると、添持ベルト72の上弦73はベルトコンベ
ア3の搬送ベルト32と同じ速度で搬送方向へ走行す
る。この過程で刃物51が真下を向いた状態が図4
(b)に表されている。同図において、刃物51は、回
転ドラム50の真下にある開口部34に挿入した凸部7
4に突き当たっている。この状態は、回転ドラム50の
真下を開口部34が通過するタイミングであり、このと
き、刃物51が、凸部74上に位置する麺線2に切り込
むことになる。
【0041】以上のように構成した麺線切断装置10に
よれば、対向ローラ6で開口部34上の麺線2を直接に
支持する場合に比較して、凸部74の平坦な上面で麺線
2を受け止められるので、刃物51が麺線2に切り込む
際に、対向ローラ6と凸部74とから構成される対向手
段によって麺線2を一層安定に支持できるという利点が
得られる。また、麺線切断装置10は、これを構成する
部品点数が少なくて済み、構造が簡単である。
【0042】以上に例示した本実施の形態に係る麺線切
断装置1,10は、本願発明の技術的思想を実質的に限
定するものと解してはならない。当該麺線切断装置は、
その要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫によ
り、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施されるも
のである。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る麺線切断装置及び方法によ
れば、麺線の切断を略水平状態で行うようにし、その
際、搬送ベルトに設けた開口部を通して、カッターとこ
れに対向する対向手段とが咬み合うようにしたので、一
定量の麺線を確実に切断でき、計量時のばらつきが殆ど
無く、不良品の発生が減少する。
【0044】また、切断した麺線群の端面が不揃いにな
らず、しかも切断の切り口を綺麗に仕上げることができ
る。従って、切り口が真っ直ぐ綺麗に仕上がり、食品と
して重視される見栄えが良くなるので、商品価値も大幅
に向上することになる。
【0045】また、本発明に係る麺線切断装置におい
て、麺線を搬送する搬送ベルトの開口部を塞いで走行す
る支持手段を備えることにより、麺線が搬送ベルトの開
口部で垂れ下がることが防止され、計量時のばらつきを
更に少なくすることができる。
【0046】また、搬送ベルトの上方に麺線の押当手段
を備えることにより、麺線を搬送ベルトと押当手段との
間に保持させ、麺線が浮き上がることを抑制できると共
に、麺線を折り畳む場合には、該搬送ベルトの終端部に
おいて麺線を保持して垂下させることができ、麺線の折
り畳み工程を連続する工程とすることができる。
【0047】更に、麺線を切断するカッターを回転ドラ
ムに取り付けて、搬送ベルト、押当ベルトと同調して回
転するようにすることで、麺線のスムーズな切断がで
き、麺線の切断面も更に真っ直ぐに綺麗にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態に係る麺線切断装
置を側面視した概略図、(b)はその要部の詳細を示す
一部断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係る麺線切断装置に適用
した主コンベアの要部の平面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る麺線切断装置に適用
した二つ折り装置を側面視した概略図。
【図4】(a)は本発明の他の実施の形態に係る麺線切
断装置を側面視した概略図、(b)はその変形例の概略
図。
【図5】一従来例の麺線切断装置の要部の側面図。
【図6】他の従来例の麺線切断装置の要部の側面図。
【符号の説明】
1:麺線切断装置 2:麺線 3:ベルトコンベア 4:押当手段 5:ロータリーカッタ 6:対向ローラ 7:添持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森下 健吉 大阪府大阪市淀川区西中島四丁目1番1号 日清食品株式会社内 Fターム(参考) 4B031 CA05 CH05 CH18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 麺線を上面に乗せて搬送する搬送ベルト
    に、この搬送方向に等間隔を開けて複数の開口を形成し
    たベルトコンベアと、 前記搬送ベルトの上方に配置され、前記開口上に位置す
    る前記麺線を切断するカッタと、 前記搬送ベルトの裏面側に配置され、前記カッタに対向
    する対向手段と、 を備えることを特徴とする麺線切断装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルトコンベアは、前記複数の開口
    部のうち、前記対向手段よりも前記搬送方向の上手側に
    位置する開口部を、前記搬送ベルトの裏面に沿って走行
    して塞ぐ支持手段を備える請求項1に記載の麺線切断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ベルトコンベアの上方に、前記麺線
    を前記搬送ベルト上に押さえる押当手段を備える請求項
    1又は2に記載の麺線切断装置。
  4. 【請求項4】 前記押当手段が、前記搬送方向に隔離し
    た駆動輪と従動輪に、前記搬送方向に等ピッチで複数の
    挿通口を形成した無端状の押当ベルトを巻掛けし、この
    押当ベルトの下弦を、前記搬送ベルトの上面に隙間を開
    けて対面させると共に、前記ベルトコンベアの搬送ベル
    トに同調させて前記搬送方向へ走行させることを特徴と
    する請求項3に記載の麺線切断装置。
  5. 【請求項5】 前記カッタが、前記押当手段の前記駆動
    輪と従動輪との間に、前記押当ベルトに同調して回転す
    る回転ドラムを配置し、この回転ドラムに、前記搬送方
    向を横切る姿勢で刃物を取り付け、 前記回転ドラムの真下を前記押当手段の前記挿通口が通
    過するときに、前記回転ドラムが前記刃物を下方へ突出
    する姿勢になると共に、この刃物が、前記挿通口を経て
    前記麺線に切り込むことを特徴とする請求項4に記載の
    麺線切断装置。
  6. 【請求項6】 麺線を搬送ベルトの上面に乗せて搬送し
    つつ、前記麺線を等間隔に切断する麺線切断方法であっ
    て、 前記搬送方向に等間隔に開口を形成した搬送ベルトに前
    記麺線を乗せて搬送し、前記搬送ベルトの上面側に配置
    したカッタの真下を前記開口が通過するときに、前記開
    口上に位置する前記麺線を、前記カッタに対向して前記
    搬送ベルトの裏面側に配置した対向手段により支持しつ
    つ、この麺線に前記カッタを切り込ませることを特徴と
    する麺線切断方法。
JP2002084936A 2002-03-26 2002-03-26 麺線切断装置及びその方法 Expired - Lifetime JP3940307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002084936A JP3940307B2 (ja) 2002-03-26 2002-03-26 麺線切断装置及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002084936A JP3940307B2 (ja) 2002-03-26 2002-03-26 麺線切断装置及びその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003274842A true JP2003274842A (ja) 2003-09-30
JP3940307B2 JP3940307B2 (ja) 2007-07-04

Family

ID=29207090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002084936A Expired - Lifetime JP3940307B2 (ja) 2002-03-26 2002-03-26 麺線切断装置及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3940307B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108576107A (zh) * 2018-07-12 2018-09-28 龚涛 一种压面装置及其压面系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108576107A (zh) * 2018-07-12 2018-09-28 龚涛 一种压面装置及其压面系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3940307B2 (ja) 2007-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4004035A (en) Method and apparatus for producing lapped shredded food articles
EP0089753B1 (en) Automated food processing equipment
US3901137A (en) Automatic enchilada machine
WO2012104217A2 (en) Apparatus and method for separating food slices
US4842879A (en) Apparatus and process for rolling a sheet of pastry material
JP2003274842A (ja) 麺線切断装置及びその方法
ES542719A0 (es) Un procedimiento con su aparato correspondiente, para la preparacion de un producto de pasteleria enrollado.
EP0530388A1 (en) Rolling machine
JPS58170454A (ja) 納豆を麺生地で包囲した食品の自動製造装置
JPS5835031Y2 (ja) めん類製造機における折畳製玉装置
JP3345358B2 (ja) 切れ目入り練製品の製造装置
JP2871782B2 (ja) 麺線の切断方法
US20230380474A1 (en) Automated Burrito Maker
US20230380473A1 (en) Crumble pieces comprising plant-sourced lipid and inulin
GB2482429A (en) Separating products on a conveyor using brush elements
US2027643A (en) Method of manufacture of cellophane bags
JP3807758B2 (ja) 食肉スライス片の折畳処理方法とその装置
JPS597308B2 (ja) 巻物食品成形機における食品皮巻付け方法およびその装置
JPS5837262Y2 (ja) めん類製造機における折畳製玉装置
JPS6044887B2 (ja) 品物を切断して重合する装置
JPH0975040A (ja) 同心状巻き物食品の製造方法及びその製造装置
JPH0447043Y2 (ja)
US2906843A (en) Automatic thermo perforator
JPH03247248A (ja) 麺帯の結着防止方法及びその装置
KR200320397Y1 (ko) 육포 가공기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070116

R155 Notification before disposition of declining of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3940307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160406

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250