JPS597308B2 - 巻物食品成形機における食品皮巻付け方法およびその装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、春巻またはクレープのような野菜、肉類等の
混捏珈）らなる具を食品皮で巻回包装して所謂巻物食品
を製造する成形機の食品皮巻付け方法および装置に関す
る。

この種巻物食品は通常小麦粉等のペースト状物を所望厚
みの皮帯状に成形し、この皮帯上に順次上記具を定量ず
つ所要間隔おきに充填しだのち該皮帯を製品一個あての
食品皮に切断するか、又は皮帯から食品皮を先行切断し
たのち各食品皮上に具を充填し、次に食品皮を具周りに
複数回巻付け且つ焼上げることで製作されるが、この勝
吻食品の上記皮帯製作から焼上げまでの工程な自動化す
る場合、上記巻物食品が食品皮を単に二つ折りして具を
包むのではなく、この具の周りに食品皮を複数回渦巻状
に巻回させる必要があるために従来では該食品皮巻付け
工程に非常に複雑な装置が使用され、そのだめ巻物食品
成形機が高コストで故障を生じやすく、信頼性に欠ける
こととなっていた。

即ちこの種食品皮巻付け方法ないし装置において最も重
要なことば、具の周りに食品皮を巻き付ける際の食品皮
の最初の巻き上げ動作であり、この最初の巻き上げ動作
が円滑に行われないと具を中心に食品皮をロール状に仕
上げることは不可能である。

このだめ従来にあっては食品皮を巻き上げるだめの手段
’Ｍ別に設け、この巻き上げ手段によって食品皮をまず
具の周りに押さえつけ、しかる後巻付け手段によるロー
ル状に仕上げるようにしていた。

このため前述のように装置７５徘常に複雑になり、かつ
複雑な動きが要求されて故障の原因となっていた。

さらにまたこの種方法ないし装置において重要なことは
、含水率の多い非常に軟質の食品皮（含水率が多いほど
舌ざわりが良く美味であるとされる）であっても巻き付
け途上で破れることがないようにすることである。

この点従来にあってはこの配慮が充分になされていない
。

本発明はかかる欠陥を是正した新規な食品皮巻付け方法
および装置を提供するものである。

まず本発明を適用する巻物食品成形機の一構成例を第１
図によって簡単に説明すると、該成形機でーに見られる
如く食品を二方向に水平搬送するだめの食品搬送用無端
ベルトコンベア１が装備され、まずホンパー２内に収納
されている食品皮材料としてのペースト状捏物がホッパ
一下部出口に装備しだローラ対３，３０回転に伴い所望
厚みの皮帯４に成形されつヤ連続的にベルトコンベア１
上に送出され、且つこの皮帯４がベルトコンベア１の移
動につれて右方へ搬送され、ホンパー５内に収納されて
いる具６がギヤポンプ７の働きに伴いその下方を横行す
る皮帯上面に対し一定間隔おきに定量ずつ落下供給され
、次に皮帯４がカンタ一手段８によりそれぞれ具６をの
せた〒枚ずつの食品皮９に切断成形され、ベルトコンベ
ア１の搬送終端におい１核部に装備された無端ベルトコ
ンベアからなる食品皮巻付け装置１０により食品皮９が
具６周りに急速に巻回されたのち製品排出シュート１−
１上に落下される。

この成形機はあくまで一構成例であり、具６の供給前に
皮帯４を食品皮９に切断成形しても良いし、食品皮９を
皮帯４から複雑な形状（例えば三角、丸）に打ち抜く場
合には該食品成形に適した装置を装置すれば良い。

上記食品搬送用無端ベルトコンベア１ぱ具体的に第２図
に示すように両端のプーリー軸１２，１３にそれぞれ同
数ずつ（図面ではヨ固ずつ）のプーリー１４ａ，１４ｂ
，１４ｃを固装し、両プーリー軸１２，１３の対向プー
リー１４ａ，１４ａ，１４ｂ，１４ｂ、および１４ｃ，
１４ｃ間にそれぞれ無端ベルト１５ａ，１５ｂ，１５ｃ
を巻装した複合ベルトコンベアタイプで、搬送終端側プ
ーリー軸１３およびプーリー１４ａ〜１４ｃを図外のモ
ータ等駆動源からチェン１６およびスプロケット１７を
介し入力した回転力で駆動してベル卜１５ａ，１５ｂ，
１５ｃを平行等速移動させ、比等ベルト１５ａ，１５ｂ
，１５ｃに跨がって載置されだ食品皮９を搬送する。

まだ、前記プーリー１４ａ，１４ｂ，１４ｃぱ比等の間
に適当量の空隙１８′，１８が形成されるよう間隔をお
いてプーリ→軸１３に固装される。

これは後記説明から明らかなようにベルトコンベア１上
を送られる食品皮９がこのベルトコンベア終端において
該コンベア１から落下する以前に食品皮巻付け用無端ベ
ルトコンベアのベルト１９ａ，１９ｂに衝当させること
により、ベルトコンベア１上における食品皮巻付け作業
を可能とするためである。

即ち、前記プーリー軸１２．１３を支承しているコンベ
アフレーム２ ０−ｄｌｌ用しコンベア搬送終端側にこ
のフノーム２０外側に支軸２１が突設且つ支持されると
共に、この支軸２１に可動ブラケット２２が遊嵌される
。

この可動プラケント２２ぱその上下端をベルトコンベア
１の上下部に突出されると共に、この上下端に装備した
軸受部材２３．２４を介しプーリー軸２５，２６を平行
状態で片持ち支持して比等プーリー軸２５，２６をベル
トコンベア１の上面および下面を横切って位置させ且つ
比等プーυ−軸２５．２６に固着のプーリー２７．２８
間にわたり平行な一対の食品支巻付け用無端ベルト１９
ａ，１９ｂを巻回させ、それにより食品搬送用無端ベル
トコンベア１の搬送終端に該ベルトコンベア１と略横向
きＴ字形を成するような食品皮巻付け用無端ベルトコン
ベアカ装備されることになる。

上記食品皮巻付け用無端ベル｝１９ａ，１９ｂは上記巻
回姿勢において前記したベルトコンベア１側のプーＩＪ
−１ ４ａ， １ ４ｂ問および１４ｂ，１４ｃ間
の空隙１８．１８内に突入されており、従ってベルトコ
ンベア１内に比等無端ベルＮ９ａ＊１９ｂが一部割りこ
んだ形となっている。

また、無端〜レＮ９ａ，１９ｂを強制駆動するために前
記支軸２１に一体のスプロケット２９，３０を一体結合
した回転体３１が套嵌され、図外のモータ等駆動源から
チェン３２およびスプロケット２９を介し回転力が入力
され、この回転力が更にスプロケット３０．３３および
チェン３４を介し上部プーリー軸２５に入力される。

まだ、後記する食品皮巻付け動作に備えて前記可動ブラ
ケット２２に枢軸３５を介しロンド３６が連結されてい
る。

上述のように構成された食品皮巻付げ装置１０は第３図
ａ−ｄに示す動作によって食品皮巻付け作業を行う。

即ち、食品皮巻付け用無端ベルトコンベアは、待機姿勢
として第３図ａのように前記空隙１８，１８を利用しベ
ルトコンベア１内にベル｝１９ａ，１９ｂが一部割りこ
んだ状態でこのベルトコンベア１と略横向き丁字形を成
し且ウ賂鉛直に直立する姿勢に保たれており、そしてベ
ルトコンベア１に対向するベルト面が上方向に走行する
ように駆動される。

一方食品皮９はその上面に具が載置された状態でベルト
コンベア１の搬送終端側に至るが、上記のように食品皮
巻付け用無端ベルトコンベアが食品搬送用ベルトコンベ
ア１と略Ｔ字状を成して位置すると共にベルトコンベア
１内にそのベルｔｌ９ａ，１９ｂが一部割こんだ状態で
位置するためにベルトコンベア１かラ落下する前の直線
搬送路上において食品皮巻付け用無端ベルｔｌ９ａ，１
９ｂに確実に接当する。

この接当に伴い食品皮先端がベルｌｌ９ａ，１９ｂの走
行力を受けて上方に持ち上げられ始め、これとほぼ同一
タイミングにより連結ロンド３６が下方に引かれ、可動
ブラケット２２が支軸（旋回支点）２１を中心に旋回し
始め、食品皮巻付け用無端ベル｝１９ａ，１９ｂがベル
トコンベア１上に回倒され始める 第３図ｂ）。

従って食品皮先端はこの無端ベル｝ １９ａ，１ ９ｂ
の回倒力とその走行力と双方の力を受けて具６周りに巻
付けられてゆき、更に食品皮巻付け用の無端ベルＮ９ａ
，１９ｂが旋回して第３図Ｃのような水平姿勢に近ずく
に伴い具６および食品皮９はベルトコンベア１と食品皮
巻付け用の無端ベル｝１９ａ，１９ｂト頃に挾圧され、
このベルトコンベア１と食品皮巻付け用の無端ベル｝１
９ａ，１９ｂのベルト走行方向が互いに逆方向であるこ
とから食品皮９は急速に具６に対し複数回巻付けられ巻
物状となる。

次に食品皮巻付け用の無端ベル｝ １９ａ，１９ｂの旋
回が進んで第３図ｄのように下部ブニリー２γ側が上部
フ一リー２７よりも若干持ち上げられると、ベルトコン
ベア１と食品皮巻付け用の無端ベルト１９ａ，１９ｂと
の間隔が大きくなりｆｉ−Ｄｆ記挟圧力を開放されて巻
物食品３７がベルトコンベア１の力によって搬送終端か
ら製品シュート１１上に放出されると共に、この放出後
に食品皮巻付け用の無端ペルト１９ａ，１９ｂが第３図
ａの元位置姿勢に復帰さレル。

故に、ベルトコンベア１によって搬送されてくる食品皮
９０間隔が分かつているから、その搬送タイミングに合
わせて食品皮巻付け用の無端ベルｌｌ９ａ，１９ｂが上
記動作を行うように設定しておけば食品皮９が搬送され
てくるたびに具６に対する食品皮９の自動巻付け動作が
成されて連続的に巻物食品３７が得られることになる。

同、連結ロンド３６はカム又はクランク機構による押し
引き操作され、これによって可動ブラケット体２２およ
び端端ベルト１９ａ，１９ｂの回動を司どる。

以上説明したように本発明によれば、具を供給して食品
搬送用無端ベルトコンベア終端まで搬送されてきた食品
皮の先端を、食品皮巻付け用無端ベルトコンベアの走行
するベルト面に接当させて該食品皮先端をそのベルト走
行力により引き上げ、この食品皮先端の食品皮巻付け用
無端ベルトコンベアベルト面への接当に伴い該巻付け用
無端ベルトコンベアを、旋回支点を中心にＬ記略鉛直姿
勢から食品搬送用無端ベルトコンベアと略平行になる位
置まで旋回させて、双方のベルトコンベアの互いに逆方
向の走行力にて食品皮を具周りに巻回させるようにしだ
ものであるから、双方の無端ベルトコンベアの走行力に
よって急速な巻回を行わせることができて、食品皮巻付
け作業能率を大幅に向トさせることができる。

まだ、巻付け用無端ベルトコンベアを用いこれ自体を食
品皮のベルト面への接当に伴い所謂巻回方向に旋回させ
つつ食品皮を強制的に巻回させるので、どのような食品
皮でも確実に巻回することができ、特に具を供給した食
品皮をその具の周りπ巻回するにあたっては巻付け用ベ
ルトコンベアの旋回により食品皮先端が食品皮中央部に
載置された具を的確に奥み込んで良好な巻付けを行うこ
とができる。

更に搬送用ベルトコンベアの搬送路終端において食品皮
先端を該搬送用ベルトコンベアに対じ略Ｔ字形に配備さ
れた巻付け用ベルトコンベアのベルト面に接当させるよ
うにしていることから、水平に搬送されてくる食品皮の
先端が必ず巻付け用ベルトコンベアに突き当り、これに
案内されて巻きＢザられ、食品皮先端が確実に巻付け用
ベルトコンベアに乗り移ることができ、それによりどの
ように薄い、まだ軟質の食品皮でも具にロール状に巻付
けることができる。

さらにまた本発明にあっては、搬送用ベルトコンベアＱ
搬送路終端位置に対設した巻付け用ベルトコンベアによ
って食品皮の最初の巻Ｌげ作動と、食品皮の具に対する
ロール状の巻付け動作の両動作を行わせるようにしてあ
るため、装置全体を簡素化でき、この種巻物食品成形機
を廉価に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は巻物食
品成形機の一例を示す概略構成図、第２図は食品皮巻付
け装置の一部破断拡犬図、第３図ａ − ｄは食品皮巻
付け動作の説明図である。 １・・・食品搬送用無端ベルトコンベア、６・・・具、
９・・・食品皮、１０・・食品皮巻付げ装置、１９ａ，
１９ｂ・・食品皮巻付け用の無端ベルト、２２・・・可
動ブラケット。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 食品搬送用無端ベルトコンベアによって水平に搬送
   される食品皮上に定量の具を供給したのち、この食品皮
   を上記食品搬送用無端ベルトコンベア上で具周りに渦巻
   状に巻回して巻物食品を成形するにあたり、上記食品搬
   送用無端ベルトコンベア◇搬送終端に該ベルトコンベア
   υ各横向きＴ字形を成すよう略鉛直姿勢で位置し且つ該
   ベルトコンベア側のベルト面が上方向に走行駆動されて
   いる食品皮巻付け用無端ベルトコンベアを装備して、具
   を供給して食品搬送用無端ベルトコンベア終端まで搬送
   されてきた良品皮の先端を、食品皮巻付け用無端ベルト
   コンベアの走行するベルト面に接当させて該食品皮先端
   をそのベルト走行力により引き上げ、この食品皮先端の
   食品皮巻付け用無端ベルトコンベア面へ１当に伴い該巻
   付け用無端ベルトコンベアを、旋回支点を中心に上記略
   鉛直姿勢から食品搬送用無端ベルトコンベアと略平行に
   なる位置まで旋回させて、双方のベルトコンベアの互い
   に逆方向Ｑ走行力にて食品皮を具周りに巻回させること
   を特徴とする巻物食品成形機における食品皮巻付け方去
   。 ２ 食品搬送用無端ベルトコンベアによって水平に搬送
   される食品皮上に定量の具を供給し、この食品皮を上記
   食品搬送用無端ベルトコンベア上で具周りに渦巻状に巻
   回して巻物食品を成形する巻物食品成形機において、上
   記食品搬送用無端ベルトコンベアの搬送終端位置に、略
   鉛直姿勢でこの食品搬送用無端ベルトと略横向きＴ字状
   に対向する食品皮巻付け用無端ベルトコンベアを水平支
   軸に枢支した可動ブラケットに保持させると共に、この
   可動ブラケットを介して食品皮巻付け用無端ベルトコン
   ベアを、上記水平支軸を中心に上記略鉛直姿勢から食品
   搬送用無端ベルトコンベアと略平行となる姿勢にわたっ
   て旋回させるだめの駆動手段を設けたことν待徴とする
   巻物食品成形機における食品巻付け装置。