JP2010168436A - 冷媒圧縮機及びこれを備えた冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】R600a冷媒を使用する冷媒圧縮機において、潤滑性に優れ、摺動部摩耗量を低減し、熱安定性の高い冷凍機油を封入した冷媒圧縮機、およびこれを使用した冷凍サイクルを提供することを課題とする。
【解決手段】冷凍機油を貯溜する密閉容器内に電動機構部と該電動機構部に回転軸を介して連結されて冷媒を圧縮する圧縮機構部とを収納する冷媒圧縮機において、前記冷媒はR600aであり、前記冷凍機油はポリオールエステルを基油として且つグリセリンの一部を脂肪酸と反応させエステル化した化合物を油性剤として含有することを特徴とする冷媒圧縮機。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷媒圧縮機およびこれを備えた冷凍装置に関する。
近年、地球環境保全といった観点から冷凍サイクルの冷媒はHFC(ハイドロフルオロカーボン)から自然系冷媒に移行している。特に炭化水素冷媒については、地球温暖化係数が低いという観点から既に冷蔵庫ではR600a(イソブタン)が用いられている。
一方、冷凍機油は冷媒圧縮機に使用され、その摺動部の潤滑,密封,冷却、及び絶縁等の役割を果たすものである。近年、圧縮機は省エネルギー化,小型化,低騒音化、及び高効率化等が要求され、これに伴って冷凍機油の使用条件が苛酷化している。このため、圧縮機の信頼性確保の面から潤滑性が要求されている。
従来、R600a(イソブタン)用の冷凍機油としては、特許文献1に記載されているように、冷媒との相溶性が良く、安価であることから、ナフテン系鉱油やパラフィン系鉱油が広く使われている。
しかしR600a(イソブタン)は、これら冷凍機油との相溶性が高いことから、冷媒/冷凍機油混合液の粘度低下から発生する圧縮機の潤滑不良が懸念される。また、R600a(イソブタン)は分子中に塩素やフッ素を含まないため、冷媒自体の潤滑性が望めない。
そのため、潤滑性を上げるため、冷凍機油として高潤滑性のポリオールエステル油を用いる方法が特許文献2に示されている。
また、添加剤を添加することで潤滑性を向上させる方法として、リン系の極圧添加剤を添加する方法が特許文献3に示されている。
特開2004−60952号公報 特開2003−041278号公報 特開平10−267437号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成では、鉱油自体の潤滑性が劣るため、添加剤なしでは摺動部の摩耗を起こしやすいという課題がある。
また、特許文献2に記載の構成では、冷凍機油であるポリオールエステル油が水分共存化において加水分解を起こしやすく、冷凍サイクルの閉塞や摺動部における腐食摩耗の原因にもなる。また、低粘度化が進むと油膜形成も難しくなり添加剤が必要となるという課題がある。
また、上記特許文献3はリン系の添加剤が高温・高負荷状態では熱安定性に劣り分解して燐酸を生成して冷凍機油の劣化を促進させるという課題がある。
したがって、自然系冷媒であるイソブタンを使用した冷媒圧縮機においては、従来の冷媒圧縮機と比較して、潤滑性を向上させることができ、冷凍機油の劣化を起こしにくい冷媒圧縮機が望まれている。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて、従来の冷媒圧縮機と比較して、潤滑性に優れ、摩耗量を低減することができ、冷凍機油の劣化を抑制した冷媒圧縮機及びこれを備えた冷凍装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の冷媒圧縮機は、冷凍機油が貯溜された密閉容器内に電動機構部と該電動機構部に回転軸を介して連結されて冷媒を圧縮する圧縮機構部とが収納された冷媒圧縮機において、前記冷媒はR600aであり、前記冷凍機油はポリオールエステルを基油として且つグリセリンの一部を脂肪酸と反応させエステル化した化合物を油性剤として含有することを特徴とする。
また、前記冷凍機油の粘度は40℃の動粘度で5〜15mm2/Sであることを特徴とする。
また、前記ポリオールエステル油は次の一般式(1)乃至(3)で示されるポリオールエステルのいずれかであることを特徴とする。
Figure 2010168436
(式(1)中、R1は、それぞれ独立して水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R2は、それぞれ独立して炭素数5〜12のアルキル基を表す)
Figure 2010168436
(式(2)中、R1およびR2は、前記と同義である)
Figure 2010168436
(式(3)中、R2は、前記と同義である)
また、前記油性剤は一般式(4)のモノエステル又は一般式(5)のジエステルで表されるグリセリンの一部を脂肪酸と反応させてエステル化した化合物からなる構造を有することを特徴とする。
Figure 2010168436
(式(4)中のRは、H又はアルキル基)
Figure 2010168436
(式(5)中のRは、H又はアルキル基)
また、前記油性剤を0.1乃至1.0質量%添加したことを特徴とする。
また、前記グリセリンの一部を脂肪酸と反応させエステル化した化合物の脂肪酸部分がオレイン酸であることを特徴とする。
また、前記冷凍機油中に酸捕捉剤又は酸化防止剤が添加されていることを特徴とする。
また、本発明の冷凍装置は、上記冷媒圧縮機と、凝縮器,膨張機構及び蒸発器が冷媒配管で接続された冷凍サイクルを有することを特徴とする。
本発明によれば、従来の冷媒圧縮機と比較して、潤滑性に優れ、摩耗量を低減することができ、冷凍機油の劣化を抑制した冷媒圧縮機及びこれを備えた冷凍装置を提供することができる。
本発明の実施の形態における密閉型冷媒圧縮機の断面図である。 本発明の実施の形態における冷凍装置の冷凍サイクルの構成を示す図である。 ファレックス試験による耐摩耗性評価結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態における密閉型冷媒圧縮機の断面図である。密閉型冷媒圧縮機には、ロータリ方式,スクロール方式及びレシプロ方式等があるが、本実施の形態においては、レシプロ方式の密閉型冷媒圧縮機の例を用いて説明する。
この冷媒圧縮機は、油溜めを兼ねた密閉ケース内に設けられた軸受部1a及びフレーム1bと一体に成形されたシリンダ1内をピストン4が往復動して圧縮機構要素を構成するレシプロ型の圧縮機である。
フレーム1bの下部には電動機構要素として電動機を構成するステータ5及びロータ6が備えられており、クランクシャフト7の回転中心から偏心した位置に、クランクピン7aが設けられている。
クランクシャフト7はフレームの軸受部1aに貫通してフレーム1bの下部から上部へ延伸しており、クランクピン7aがフレーム1bの上方側に位置するように設けられている。クランクシャフト7の下部はロータ6と直結しており、電動機の動力によってクランクシャフト7は回転する。クランクピン7aとピストン4との間はコンロッド2で連結されており、クランクピン7a及びコンロッド2を介してピストン4が往復動する構成となっている。
即ち、本実施の形態の密閉型冷媒圧縮機は密閉容器内にシリンダ1,ピストン4等の圧縮要素と、電動機等の要素が収納されており、クランクシャフト7によって電動要素からの回転力を伝える構成を前提としている。
密閉容器内には冷凍機油8が溜められており、クランクシャフト7の回転運動によるポンプ作用で引き上げられ、圧縮要素部へと送られる構造となっている。冷凍機油8の中にはグリセリンの一部を脂肪酸と反応させエステル化した化合物9が添加してある。
次に、図2を用いて本実施の形態の冷凍サイクルについて説明する。図2は、本実施の形態の冷凍装置の冷凍サイクルの構成を示す図である。冷媒圧縮機10,凝縮器11,膨張機構12、及び蒸発器13よりなる冷凍装置において、冷媒圧縮機10は、低温低圧の冷媒ガスを圧縮し、高温高圧の冷媒ガスを吐出し凝縮器11に送る。凝縮器11に送られた冷媒ガスは、その熱を空気中に放出しながら高温高圧の冷媒液となり、膨張機構12に送られる。膨張機構12を通過する高温高圧の冷媒液は絞り効果により低温低圧の湿り蒸気となり蒸発器13へ送られる。蒸発器13に入った冷媒は周囲から熱を吸収して蒸発し、蒸発器13をでた低温低圧の冷媒ガスは圧縮機10に吸い込まれ、以下同じサイクルが繰り返される。この冷凍サイクルにおいて、冷凍機等では低温度の蒸発器温度(−40℃以下)を必要としている。ここで冷媒との相溶性が悪い冷凍機油を使用すると熱交換器や膨張機構で冷媒と分離した冷凍機油が蓄積し、圧縮機への油戻り性が落ちる。
本実施の形態の冷媒はR600a(イソブタン)であり、分子中に塩素を含んでいないことから、冷媒自身の潤滑性が期待できず、圧縮機の耐摩耗性を低下させる。前記に記載の冷凍機油を用いることで、冷媒/冷凍機油混合液の潤滑性を確保できる。前記したポリールエステル油としては、多価アルコールと1価の脂肪酸とから合成され、熱安定性に優れるヒンダードタイプが好ましい。例えば、多価アルコールとしては、ペンタエリスリトール,ジペンタエリスリトールがある。1価の脂肪酸としては、ペンタン酸,ヘキサン酸,ヘプタン酸,オクタン酸,2−メチルブタン酸,2−メチルペンタン酸,2−メチルヘキサン酸,2−エチルヘキサン酸,イソオクタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸等があり、単独で又は2種類以上の混合脂肪酸にして用いる。特に冷凍機油に基油としては分子中にエステル結合を少なくとも2個保有する一般式(1),(2)又は(3)で示される脂肪酸のエステル油の郡から選ばれる、少なくとも1種類が好ましい。
Figure 2010168436
(式(1)中、R1は、それぞれ独立して水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R2は、それぞれ独立して炭素数5〜12のアルキル基を表す)
Figure 2010168436
(式(2)中、R1およびR2は、前記と同義である)
Figure 2010168436
(式(3)中、R2は、前記と同義である)
本実施の形態に係る冷媒圧縮機に使用される冷凍機油8(以下、符号を省略して単に「冷凍機油」と記すことがある)は、ポリオールエステル油にグリセリンの一部を脂肪酸と反応させエステル化した化合物を含有せしめて成る冷凍機油である。
冷凍機油の粘度(JIS K2283で測定)に関しては、レシプロ式圧縮機の場合では40℃における粘度が5〜15mm2/sの範囲が好ましい。粘度5mm2/s未満の場合は冷媒が溶解した粘度が低くなってしまい、圧縮機内部での油膜が十分に保持されず潤滑性が保てない。更には圧縮部のシール性も保てない。これに対して粘度15mm2/sを越えると粘性抵抗,摩擦抵抗等の機械損失が増大し、圧縮機効率を低下させる。
表1及び図3に、ファレックス摩耗試験におけるグリセリンの一部を脂肪酸と反応させエステル化した化合物の添加と摩耗量の関係を示す。
本試験では、下記の一般式(6)及び(7)が72:28の比率で混合されているポリオールエステル油を用いた。粘度は40℃で約10.2cm2/sである。
Figure 2010168436
(式中、R2は、炭素数7のアルキル基を表す)
Figure 2010168436
(式中、R2は、炭素数7のアルキル基を表す)
試験条件として、冷凍機油をポリオールエステル油(POE油VG10)、荷重0.45kN、時間3h、回転速度290min-1、温度60℃、慣らし運転0.22kNで5min、雰囲気airでファレックス試験を行った。上記試験条件において、グリセリンの一部をオレイン酸と反応させてエステル化した本発明の添加剤を0.01,0.5,1.0、及び5.0質量%添加した場合のピン+Vブロックの摩耗量を測定した。その結果、0.01質量%添加したものでは摩耗量が65%低減した。また、1.0質量%添加した場合は89%低減した。しかし、添加剤を5.0質量%添加したところ、摩耗量は1.0質量%添加した場合と変わらなかった。従って、油性剤の添加量は0.1〜1.0質量%が望ましい。
Figure 2010168436
次に、表2に添加剤の溶解性を示す。本実施の形態の油性剤を常温で添加した場合、添加剤の添加量が1.0質量%以下であれば冷凍機油に溶解するが、5.0質量%添加した場合は添加剤が完全に溶解しなかった。従って、ポリオールエステル油の場合は添加量1.0質量%以下が望ましい。
Figure 2010168436
表3は、上記添加剤の添加と流動点変化を示す。試験方法はJIS K2269「原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り点試験方法」によるものである。冷凍機油は前記ポリオールエステル油(VG10)を用いた。冷凍機油がサイクル内で流動点以下の温度で冷やされた場合、冷凍機油の凝固が起こり、摺動部に油が供給されなくなり、焼き付きによる損傷が起こる可能性がある。本実施例で用いた添加剤は流動点が20℃であり、冷凍機油に添加することにより冷凍機油の流動点を高める可能性がある。そこで、上記添加剤の添加量をかえて前記ポリオールエステル油に添加し、流動点を測定したところ1質量%添加した場合でも流動点は−40℃以下であり、蒸発器の温度をこえることはないので問題ないことが確認された。
Figure 2010168436
表4は、熱安定性評価として行ったシールドチューブ試験の結果を示す。冷凍機油は前記記載のVG10のポリオールエステル油を用いた。シールドチューブ試験条件としては、内径10φのガラス管に触媒として長さ50mmの鉄,銅,アルミを入れ、冷凍機油としてポリオールエステル油を5g、冷媒としてR600aを0.5g注入後密封し175℃で21日加熱後、油の色,酸価,触媒の外観等を測定した。油中の水分は50ppmとした。添加剤として酸捕捉剤0.5質量%,酸化防止剤0.25質量%,油性剤0.5質量%を添加した。比較用には酸捕捉剤0.5質量%,酸化防止剤0.25質量%のみを添加した。
評価の結果、本発明の油性剤の添加によって冷凍機油の劣化や触媒の変色は起こらないことを確認した。
Figure 2010168436
冷媒はR600a(イソブタン)であり、R600a(イソブタン)は分子中に塩素やフッ素を含んでいないことから、ハイドロフルオロカーボン(HFC)冷媒系と比べて冷媒自身の潤滑性が期待できず、圧縮機の耐摩耗性を低下させる。そこで、上記の実施の形態に記載の冷凍機油を用いることで、冷媒/冷凍機油混合液の潤滑性を確保できる。
本実施の形態の圧縮機又は冷凍装置に用いる冷凍機油の粘度(JIS K 2283で測定)は、圧縮機の種類によって異なるが、レシプロ式圧縮機では40℃における粘度が5〜15mm2/sの範囲が好ましい。粘度5mm2/s未満の場合は、冷媒が溶解した冷凍機油の粘度が低くなってしまい、圧縮機内部での油膜が十分に保持されず潤滑性が保てない。更には、圧縮部のシール性も保てない。これに対して粘度15mm2/sを越えると粘性抵抗,摩擦抵抗等の機械損失が増加し、圧縮機効率を低下させる。
ポリオールエステル油に添加する油性剤の割合は0.1〜1.0質量%好ましい。油性剤の添加比率が0.1質量%未満の場合、十分な油性皮膜の形成は難しく摺動部の耐摩耗性が十分に確保できない。また、1.0質量%を越える量では油/冷媒との相溶性の低下を起こしたり、添加剤が基油事体の潤滑性を阻害する可能性がある。
本実施の形態では、前記した冷凍機油に、酸化防止剤,酸捕捉剤,消泡剤,金属不活性剤等を添加しても問題はない。特にポリオールエステル油は酸化劣化を起こしやすく、吸湿性が高いことから水分持ち込み量が増加してPETフィルム等のモータ絶縁材料の加水分解による劣化が生じる可能性が高く、酸化防止剤,酸捕捉剤の配合は必要である。酸化防止剤としては、フェノール系であるDBPC(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)が好ましい。酸捕捉剤としては、エポキシ系,カルボジイミド系等があるが、脂肪族のエポキシ化合物が一般的に用いられる。
以上のように、本実施の形態では、作動冷媒にR600a(イソブタン)を用いた冷媒圧縮機において、エステル油にグリセリンの一部を脂肪酸と反応させ、エステル化した化合物を添加することにより、摺動部表面に化学吸着膜を形成するため、金属面が直接接触して焼き付きや異常摩耗をおこすことを防ぐことができ、信頼性の高い冷媒圧縮機及びそれを備えた冷凍装置が実現できる。
1 シリンダ
2 コンロッド
4 ピストン
7 クランクシャフト
8 冷凍機油
9 グリセリンの一部を脂肪酸と反応させエステル化した化合物
10 冷媒圧縮機
11 凝縮器
12 膨張機構
13 蒸発器

Claims (8)

  1. 冷凍機油が貯溜された密閉容器内に電動機構部と該電動機構部に回転軸を介して連結されて冷媒を圧縮する圧縮機構部とが収納された冷媒圧縮機において、
    前記冷媒はR600aであり、前記冷凍機油はポリオールエステルを基油として且つグリセリンの一部を脂肪酸と反応させエステル化した化合物を油性剤として含有することを特徴とする冷媒圧縮機。
  2. 請求項1において、前記冷凍機油の粘度は40℃の動粘度で5〜15mm2/Sであることを特徴とする冷媒圧縮機。
  3. 請求項1において、前記ポリオールエステル油は次の一般式(1)乃至(3)で示されるポリオールエステルのいずれかであることを特徴とする冷媒圧縮機。
    Figure 2010168436
    (式(1)中、R1は、それぞれ独立して水素原子または炭素数1〜3のアルキル基を表し、R2は、それぞれ独立して炭素数5〜12のアルキル基を表す)
    Figure 2010168436
    (式(2)中、R1およびR2は、前記と同義である)
    Figure 2010168436
    (式(3)中、R2は、前記と同義である)
  4. 請求項1において、前記油性剤は次の一般式(4)のモノエステル又は一般式(5)のジエステルで表されるグリセリンの一部を脂肪酸と反応させてエステル化した化合物からなる構造を有することを特徴とする冷媒圧縮機。
    Figure 2010168436
    (式(4)中のRは、H又はアルキル基)
    Figure 2010168436
    (式(5)中のRは、H又はアルキル基)
  5. 請求項4において、前記油性剤を0.1乃至1.0質量%添加したことを特徴とする冷媒圧縮機。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記グリセリンの一部を脂肪酸と反応させてエステル化した化合物の脂肪酸部分がオレイン酸であることを特徴とする冷媒圧縮機。
  7. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記冷凍機油中に酸捕捉剤又は酸化防止剤が添加されていることを特徴とする冷媒圧縮機。
  8. 請求項1乃至5のいずれかに記載の冷媒圧縮機と、凝縮器,膨張機構及び蒸発器が冷媒配管で接続された冷凍サイクルを有する冷凍装置。
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