JP2010163197A - りんどうの鮮度保持用包装袋及びりんどうの保存方法 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】りんどうを包装して、出荷、運搬及び店頭陳列の際に鮮度が劣化し難く且つ開封後室温で放置しても鮮度の劣化が遅い、優れた鮮度保持効果を有するりんどうの保存方法及びりんどうの鮮度保持用包装袋を提供すること。
【解決手段】高分子フィルムからなるりんどうの鮮度保持用包装袋であって、りんどう保存時の該鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pが、120〜27000cc/100g・day・atmであることを特徴とするりんどうの鮮度保持用包装袋。りんどうを高分子フィルムで包装して保存するりんどうの保存方法において、保存時の酸素透過量Pを120〜27000cc/100g・day・atmとすること、を特徴とするりんどうの保存方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、りんどうを包装して、出荷、運搬、店頭陳列する際のりんどうの保存方法及びりんどうの鮮度保持用包装袋に関する。
りんどうは、鮮度の保持が難しく、10℃以下で保存したとしても、劣化が早く、生産地で収穫後7日ほどで花の商品価値(鑑賞価値)がなくなる。
また、例えば、青果物の場合、消費者が青果物を購入した後は、冷蔵庫で保存するため、出荷から店頭陳列の間、鮮度が保持されればよい。一方、花の場合は、消費者が花を購入した後、室内で鑑賞するため、室温で花を放置しているのと同じである。そのため、出荷から店頭陳列の間だけでなく、その後、室温で放置しても、しばらく鮮度を保っていないと商品価値がない。
そのため、従来は、多くは出荷から直ぐに店頭陳列が可能な近隣に出荷されており、出荷から店頭陳列までに日数のかかる遠隔地への出荷や外国への輸出などでは、花の褐変によるロスを生じていた。
このようなことから、りんどうについては、収穫後、速やかに販売するということが通常となっており、鮮度保持用包装袋に包んで、例えば、7日間というような長期間鮮度保持袋で包装して鮮度を保つという発想ができなかった。そのため、りんどうの鮮度保持については、先行技術がなかった。
従って、本発明の課題は、りんどうを包装して、出荷、運搬及び店頭陳列の際に鮮度が劣化し難く且つ開封後室温で放置しても鮮度の劣化が遅い、優れた鮮度保持効果を有するりんどうの保存方法及びりんどうの鮮度保持用包装袋を提供することにある。
本発明者らは、上記従来技術における課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、りんどう100g当りの酸素透過量を特定の範囲にすることにより、りんどうの鮮度保持効果が高くなることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明(1)は、高分子フィルムからなるりんどうの鮮度保持用包装袋であって、
りんどう保存時の該鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pが、120〜27000cc/100g・day・atmであることを特徴とするりんどうの鮮度保持用包装袋を提供するものである。
また、本発明(2)は、りんどうを高分子フィルムで包装して保存するりんどうの保存方法において、
保存時の酸素透過量Pを120〜27000cc/100g・day・atmとすること、
を特徴とするりんどうの保存方法を提供するものである。
本発明によれば、りんどうを包装して、出荷、運搬及び店頭陳列の際に鮮度が劣化し難く且つ開封後室温で放置しても鮮度の劣化が遅い、優れた鮮度保持効果を有するりんどうの保存方法及びりんどうの鮮度保持用包装袋を提供することができる。
本発明のりんどうの保存方法は、りんどうを高分子フィルムで包装して保存するりんどうの保存方法において、
保存時の酸素透過量Pを120〜27000cc/100g・day・atmとするりんどうの保存方法である。
本発明のりんどうの保存方法は、該りんどうを収穫後、5〜150本程度を高分子フィルムで包装し、出荷、運搬、店頭陳列する際の保存方法である。包装体1つ当りの該りんどうの質量は、120〜9000gであり、好ましくは400〜6000gである。なお、本発明においては、該包装体とは、該高分子フィルムで包装された該りんどうのことを指す。
本発明のりんどうの保存方法に係る該りんどうとは、りんどう属に属する花で、ササ、エゾなどの種が挙げられ、これらを交雑したものとして、ジョバンニ、イーハトヴォ、マシリー、ホモイなどの品種が挙げられるが、特にこれらに限定されない。花色は青、ピンク、白などどのような色でも構わない。
本発明のりんどうの保存方法に係る該高分子フィルムは、特に制限されず、材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート等、あるいは、これらの複合材料が挙げられる。
該高分子フィルムの厚さは、特に制限されないが、通常、15〜60μmであり、取り扱い及びコストの観点から、25〜50μmが好ましい。
本発明のりんどうの保存方法では、該保存時の酸素透過量Pは120〜27000[cc/(100g・day・atm)]である。
保存温度が0℃以上5℃以下の場合、該保存時の酸素透過量Pは120〜27000[cc/(100g・day・atm)]、好ましくは120〜20000[cc/(100g・day・atm)]、特に好ましくは120〜15000[cc/(100g・day・atm)]、更に好ましくは120〜10000[cc/(100g・day・atm)]である。
また、保存温度が5℃より高く15℃以下の場合、該保存時の酸素透過量Pは120〜27000[cc/(100g・day・atm)]、好ましくは300〜20000[cc/(100g・day・atm)]、特に好ましくは900〜7000[cc/(100g・day・atm)]である。
また、保存温度が15℃より高く25℃以下の場合は、該保存時の酸素透過量Pは120〜27000[cc/(100g・day・atm)]、好ましくは400〜20000[cc/(100g・day・atm)]、特に好ましくは400〜17000[cc/(100g・day・atm)]である。
保存温度及び該保存時の酸素透過量Pが上記範囲にあることにより、鮮度保持効果が高くなる。
本発明において、該保存時の酸素透過量P[cc/(100g・day・atm)]とは、23℃における、包装されるりんどう100g当りの、1日当りの、包装体の内と外との酸素圧力差1気圧当りの酸素透過量である。
23℃における単位面積当りの酸素透過量がF[cc/(m・day・atm)]の高分子フィルムを用いて、該りんどうを包装する場合、該保存時の酸素透過量P[cc/(100g・day・atm)]は、23℃における該高分子フィルムの単位面積当りの酸素透過量F[cc/(m・day・atm)]に、該高分子フィルムの有効表面積S(m)を乗じて得た値を、包装されるりんどうの質量W(g)で除し、100を乗じた値である。例えば、23℃における高分子フィルムの単位面積当りの酸素透過量がf[cc/(m・day・atm)]、高分子フィルムの有効表面積がs(m)、包装されたりんどうの質量がw(g)であった場合、保存時の酸素透過量Pは、
P=f×s×(100/w)
となる。なお、該高分子フィルムの有効表面積とは、該高分子フィルムのうち、酸素透過に関与できる部分の表面積を指し、密封のために張り合わせられている部分のような、酸素透過に関与できない部分を除く表面積のことである。
本発明のりんどうの保存方法では、該高分子フィルムの材質自体の酸素透過性が低い場合、該高分子フィルムに平均孔径5〜500μm、好ましくは平均孔径20〜300μm、特に好ましくは平均孔径20〜150μmの微孔を開け、該微孔の大きさ及び数により、該保存時の酸素透過量Pを上記範囲内に調整することができる。また、該高分子フィルムの材質によっては、微孔を開けなくても、材質自体での酸素透過により、該保存時の酸素透過量Pを上記範囲内に調整することができるので、このような場合は、該高分子フィルムの材質を選択することによって、該保存時の酸素透過量Pを調整することができる。また、該高分子フィルムの材質及び微孔の大きさ又は数の選択によって、該保存時の酸素透過量Pを調整することもできる。
該高分子フィルムの袋の形状は、特に制限されない。
本発明のりんどうの保存方法では、該りんどうを、該高分子フィルムに入れ、密封するが、該高分子フィルムを密封する方法としては、ヒートシール、結束帯、輪ゴム、かしめ等、特に制限されない。また、本発明のりんどうの保存方法では、包装形態としては、袋詰めの形態だけではなく、例えば、ダンボール箱と該高分子フィルムとを一体化させた形態であってもよい。
本発明のりんどうの保存方法は、次に述べる本発明のりんどうの鮮度保持用包装袋により、好適に行なわれる。
本発明のりんどうの鮮度保持用包装袋は、高分子フィルムからなるりんどうの鮮度保持用包装袋であって、
りんどうの該鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pが、120〜27000[cc/(100g・day・atm)]のりんどうの鮮度保持用包装袋である。
本発明のりんどうの鮮度保持用包装袋に係る該りんどうは、本発明のりんどうの保存方法に係る該りんどうと同様である。
本発明のりんどうの鮮度保持用包装袋に係る該高分子フィルムの材質は、本発明のりんどうの保存方法に係る該高分子フィルムの材質と同様である。
該高分子フィルムの厚さは、特に制限されないが、通常、15〜60μmであり、取り扱い及びコストの観点から、25〜50μmが好ましい。
該鮮度保持用包装袋は、該りんどう保存時の該鮮度保持用包装袋の酸素透過量P、又は該高分子フィルムの単位面積当りの酸素透過量Fを調節するために、微孔を有してもよく、この場合、該微孔の平均孔径は、5〜500μm、好ましくは平均孔径20〜300μm、特に好ましくは平均孔径20〜150μmであり、該微孔の開孔面積比率は、1.1×10−5〜5.1×10−5%、好ましくは2.1×10−5〜4.8×10−5%である。なお、該微孔の開孔面積比率とは、該高分子フィルムの有効表面積に対する該微孔の総面積の比率(%)である({微孔の総面積/高分子フィルムの有効表面積}×100)。
本発明のりんどうの鮮度保持用包装袋では、23℃における、該りんどう保存時の該鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pは、120〜27000[cc/(100g・day・atm)]であり、好ましくは400〜20000[cc/(100g・day・atm)] 、特に好ましくは400〜15000[cc/(100g・day・atm)]、更に好ましくは400〜10000[cc/(100g・day・atm)]である。該りんどう保存時の該鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pが上記範囲にあることにより、鮮度保持効果が高くなる。
本発明のりんどうの鮮度保持用包装袋が、120〜9000gのりんどう包装用の鮮度保持用包装袋である場合、すなわち、本発明のりんどうの鮮度保持用包装袋が、1袋当りに120〜9000gの該りんどうを詰めて包装する際の包装袋として用いられる場合、23℃における該高分子フィルムの単位面積当りの酸素透過量Fは、1500〜160000[cc/(m・day・atm)]、好ましくは2200〜130000[cc/(m・day・atm)]であり、該高分子フィルムの有効表面積は、0.2〜1.5m、好ましくは0.2〜1.0mである。本発明のりんどうの鮮度保持用包装袋を、120〜9000gのりんどう包装用の鮮度保持用包装袋として用いる場合、該高分子フィルムの単位面積当りの酸素透過量F及び有効表面積を上記範囲内とすることにより、該りんどう保存時の該鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pを上記範囲内にできるので、鮮度保持効果が高くなる。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
(実施例1〜14、比較例1〜3)
厚さ0.03mmの延伸ポリプロピレン製の高分子フィルムの3辺をヒートシールして、長方形の包装袋を作製し、表1に示す微孔を開けた。次いで、該包装袋に、表1〜3に示す品種のりんどうを詰め、表1〜3に示す内寸となるように密封し、りんどうが包装された包装体を得た。なお、各試験毎に2袋の包装体を用意した。このとき、該高分子フィルムの有効表面積Sは、ヒートシール部を除いた該包装体の内側の表面積であり、保存時の酸素透過量Pは、表1〜3に示す値となる。なお、該保存時の酸素透過量Pは、以下の式で求められる。また、イーハトヴォは5本/袋、ジョバンニは10本/袋、日光みやびは15本/袋となるように包装した。
P=F×S×(100/W)
P:保存時の酸素透過量[(cc/(100g・day・atm)]
F:23℃における高分子フィルムの単位面積当りの酸素透過量[cc/(m・day・atm)]
S:高分子フィルムの有効表面積(m
W:包装体に詰められているりんどうの質量(g)
次いで、該包装体を、表1〜3に示す温度で表1〜3に示す日数保存した。所定日数保存後、包装袋を開封し、りんどうの品質を評価した。その結果を表1〜3に示す。
次いで、開封後のりんどうを、25℃で3日間放置し、再び、りんどうの品質を評価した。その結果を表1〜3に示す。
<高分子フィルムの単位面積当りの酸素透過量Fの測定>
(1)包装袋の準備
表1〜3に示す開孔面積比率の高分子フィルムで、4辺がヒートシールで密封された長方形の包装袋を作成する。このとき、ヒートシール後の包装袋の内側の表面積が、高分子フィルムの有効表面積S(m)であり、Sが0.06m以上となるように包装袋を作成する。なお、以下全ての作業は、大気中で行う。
(2)窒素ガスの封入
ヒートシールで包装袋を密封した後、アスピレーターを用いて包装袋を脱気する。脱気は、包装袋の両面が貼りつくまで行う。次に、この包装袋に白硬注射筒を用いて窒素ガス(純窒素ガス)を充填する。窒素ガスの充填量は、袋サイズによるが、包装フィルムにテンションがかからない範囲で極力多く入れ、注射筒の目盛りを用いて、窒素ガスの注入量を測定する。なお、注射針を包装袋に突き刺して、ガスの出し入れを行う。針を刺す際は、高分子フィルムに両面テープを貼り、この上からポリプロピレンフィルム製の粘着テープ(以下「PPテープ」という)を貼り付ける。また、針を抜いた後は、速やかにPPテープで針穴を塞ぐ。包装袋にはるテープは、4.5cm以下の面積に収まるようにする。また、微孔を開けた高分子フィルムの場合は、微孔を塞がないように注意する。
(3)初期酸素濃度の測定
窒素ガス充填直後に、ガスクロマトグラフィー(TCD)で測定して、包装袋内の酸素量を求め、酸素濃度C(体積%)を算出した。このとき、Cが0.2体積%超えている場合は、上記(1)及び(2)作業をやり直す。なお、酸素濃度測定用のサンプリングガス量は、10cc以下とする。ガスクロマトグラフィーには、1cc程度を注入する。
(4)包装袋の保管
初期酸素濃度を測定した包装袋を、23℃のインキュベーター中で保管する。このとき、袋の上に物が載ったり、インキュベーターのファンの風が直撃したりしないように静置する。
(5)保管中の包装袋内の酸素濃度の測定及び酸素透過量の計算
少なくとも2点以上経時時間を代えて、包装袋内のガスをサンプリングし、包装袋内の酸素濃度を測定する。このとき、経時時間は、窒素ガス充填直後から3時間以上経過後であり、且つ、包装袋内の酸素濃度が1%以上7%以下の範囲内でなれければならない。そして、経時時間t(時間)と包装袋内の酸素濃度との間に比例関係(相関係数が0.98以上)が成り立つ必要がある。もし、包装袋内の酸素濃度が1%以上7%以下の範囲内からはずれていた場合、あるいは、比例関係が成り立たない場合は再試験を行う。なお、高分子フィルムの酸素透過量が大きすぎて包装袋内の酸素濃度の上昇が速すぎ、この条件をクリアできない場合は、高分子フィルムの一部を酸素透過量が小さい既知である同じ材質のフィルムと張り合わせて袋を作成して同様に行えばよい。この際、袋の表面積は既知である別のフィルムと張り合わせた部分は除く。
次いで、高分子フィルムの単位面積当りの酸素透過量Fを、下記式により計算する。
F={1.143×(C−C)×V}/(t×S)
F : 23℃における単位面積当りの酸素透過量[(cc/(m・day・atm)]
: 窒素ガス充填時から経時時間t時間後の包装袋内の酸素濃度(体積%)1)
: 窒素ガス充填直後の包装袋内の酸素濃度(体積%)
V : 充填した窒素ガスの量(cc)
t : 窒素ガス充填直後からの経過時間(時間)1)
S : 包装袋の内側の表面積(高分子フィルムの有効表面積)(m
1)C及びtとしては、最も長い経時時間の値を用いて計算する。
なお、高分子フィルムの一部を酸素透過量が小さい既知である同じ材質のフィルムと張り合わせて袋を作成した場合は、上記測定により得られる単位面積当りの酸素透過量から、該既知のフィルムの単位面積当りの酸素透過量を減じた値が、対象となる高分子フィルムの単位面積当りの酸素透過量である。
(比較例4〜7)
表3に示す品種のりんどうを包装せずに、990mm×300mm×180mmのダンボール箱に入れ、試験体を得た。なお、箱に入れる切花の本数は、同じ品種の実施例と同じとし、各試験毎に2箱の試験体を用意した。
次いで、該試験体を、表3に示す温度で表3に示す日数保存した。所定日数保存後、りんどうの品質を評価した。その結果を表3に示す。
次いで、所定日数保存後のりんどうを、25℃で3日間放置し、再び、りんどうの品質を評価した。その結果を表3に示す。
<不良花率>
試験後の花の状態を目視にて確認した(保存日数経過時及び開封後3日)。
不良花率(%)=(1本当たりの商品性のない花の数/1本当たりの花の総数)×100
なお、鮮度保持性の合否の基準であるが、不良花率が25%以下が合格、25%を超えると不合格である。ここで、「商品性がない」とは、花に褐変が生じた場合であり、目視できるものは小さな褐変でも「商品性がない」とする。
<葉の評価>
試験後の葉の状態を目視にて確認した(保存日数経過時及び開封後3日)。評価では、4段階(4:良い、3:ややしおれ気味の葉があるが全体的には目立たない(商品性の限界)、2:明らかにしおれた葉があり目立つ、1:しおれた葉が10枚以上)の点数を付け、2袋(個)の平均値を算出した。
Figure 2010163197
1)1:ジョバンニ、2:イーハトヴォ、3:日光みやび
Figure 2010163197
1)1:ジョバンニ、2:イーハトヴォ、3:日光みやび


Figure 2010163197
1)1:ジョバンニ、2:イーハトヴォ、3:日光みやび
2)包装袋で包装せずに、未包装の状態で保存した。
3)保存試験後開封時の不良花率が100%であったため試験を中止した。

Claims (2)

  1. 高分子フィルムからなるりんどうの鮮度保持用包装袋であって、
    りんどう保存時の該鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pが、120〜27000cc/100g・day・atmであることを特徴とするりんどうの鮮度保持用包装袋。
  2. りんどうを高分子フィルムで包装して保存するりんどうの保存方法において、
    保存時の酸素透過量Pを120〜27000cc/100g・day・atmとすること、
    を特徴とするりんどうの保存方法。
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