JP2009171873A - ベリー類の鮮度保持用包装袋及びベリー類の保存方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 高分子フィルムからなるベリー類の鮮度保持用包装袋であって、ベリー類保存時の該鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pが、75〜650cc/100g・day・atmであることを特徴とするベリー類の鮮度保持用包装袋である。
【選択図】なし
Description
保存時の酸素透過量Pを75〜650[cc/(100g・day・atm)]とするベリー類の保存方法である。
P=f×s×(100/w)
となる。なお、該高分子フィルムの有効表面積とは、該高分子フィルムのうち、酸素透過に関与できる部分の表面積を指し、密封のために張り合わせられている部分のような、酸素透過に関与できない部分を除く表面積のことである。例えば、長方形の2枚の高分子フィルムを、4辺をヒートシールして密封して、該ベリー類を包装する場合、密封後の包装袋の内側の表面積が、該高分子フィルムの有効表面積である。
ベリー類保存時の該鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pが、75〜650[cc/(100g・day・atm)]のベリー類の鮮度保持用包装袋である。
厚さ25μmの表1に示す素材の高分子フィルムの3辺をヒートシールして、外寸が縦220mm×横200mmの長方形の包装袋を作製し、表1に示す微孔を開けた。次いで、該包装袋に、ブルーベリー100gを詰め、内寸が縦200mm×横180mmとなるように密封し、ブルーベリーが包装された包装体を得た。このとき、該高分子フィルムの有効表面積Sは、ヒートシール部を除いた該包装体の内側の表面積であり、保存時の酸素透過量Pは、表1に示す値となる。なお、該保存時の酸素透過量Pは、以下の式で求められる。
P=F×S×(100/W)
P:保存時の酸素透過量[(cc/(100g・day・atm)]
F:23℃における高分子フィルムの単位面積当りの酸素透過量[cc/(m2・day
・atm)]
S:高分子フィルムの有効表面積(m2)
W:包装体に詰められているブルーベリーの質量(g)
なお、実施例1〜4及び比較例1〜2では、
S=0.2×0.18×2=0.072m2
W=100g
である。
(1)包装袋の準備
表1に示す開孔面積比率の高分子フィルムで、4辺がヒートシールで密封された長方形の包装袋を作成する。このとき、ヒートシール後の包装袋の内側の表面積が、高分子フィルムの有効表面積S(m2)であり、Sが0.06m2以上となるように包装袋を作成する。なお、以下全ての作業は、大気中で行う。
ヒートシールで包装袋を密封した後、アスピレーターを用いて包装袋を脱気する。脱気は、包装袋の両面が貼りつくまで行う。次に、この包装袋に白硬注射筒を用いて窒素ガス(純窒素ガス)を充填する。窒素ガスの充填量は、袋サイズによるが、包装フィルムにテンションがかからない範囲で極力多く入れ、注射筒の目盛りを用いて、窒素ガスの注入量を測定する。なお、注射針を包装袋に突き刺して、ガスの出し入れを行う。針を刺す際は、高分子フィルムに両面テープを貼り、この上からポリプロピレンフィルム製の粘着テープ(以下「PPテープ」という)を貼り付ける。また、針を抜いた後は、速やかにPPテープで針穴を塞ぐ。包装袋にはるテープは、4.5cm2以下の面積に収まるようにする。また、微孔を開けた高分子フィルムの場合は、微孔を塞がないように注意する。
窒素ガス充填直後に、ガスクロマトグラフィー(TCD)で測定して、包装袋内の酸素量を求め、酸素濃度C0(体積%)を算出した。このとき、C0が0.2体積%超えている場合は、上記(1)及び(2)作業をやり直す。なお、酸素濃度測定用のサンプリングガス量は、10cc以下とする。ガスクロマトグラフィーには、1cc程度を注入する。
初期酸素濃度を測定した包装袋を、23℃のインキュベーター中で保管する。このとき、袋の上に物が載ったり、インキュベーターのファンの風が直撃したりしないように静置する。
少なくとも2点以上経時時間を代えて、包装袋内のガスをサンプリングし、包装袋内の酸素濃度を測定する。このとき、経時時間は、窒素ガス充填直後から3時間以上経過後であり、且つ、包装袋内の酸素濃度が1%以上7%以下の範囲内でなれければならない。そして、経時時間t(時間)と包装袋内の酸素濃度との間に比例関係(相関係数が0.98以上)が成り立つ必要がある。もし、包装袋内の酸素濃度が1%以上7%以下の範囲内からはずれていた場合、あるいは、比例関係が成り立たない場合は再試験を行う。なお、高分子フィルムの酸素透過量が大きすぎて包装袋内の酸素濃度の上昇が速すぎ、この条件をクリアできない場合は、高分子フィルムの一部を酸素透過量が小さい既知である同じ材質のフィルムと張り合わせて袋を作成して同様に行えばよい。この際、袋の表面積は既知である別のフィルムと張り合わせた部分は除く。
F={1.143×(Ct−C0)×V}/(t×S)
F : 23℃における単位面積当りの酸素透過量[(cc/(m2・day・atm)]
Ct : 窒素ガス充填時から経時時間t時間後の包装袋内の酸素濃度(体積%)1)
C0 : 窒素ガス充填直後の包装袋内の酸素濃度(体積%)
V : 充填した窒素ガスの量(cc)
t : 窒素ガス充填直後からの経過時間(時間)1)
S : 包装袋の内側の表面積(高分子フィルムの有効表面積)(m2)
1)Ct及びtとしては、最も長い経時時間の値を用いて計算する。
保存日数7日での甘み、酸味及び肉質の評価を行った。各項目について、官能評価により、4段階(4:良好、3:普通、2:やや劣る、1:劣る)の点数を付けた。
なお、官能試験では、3点以上の点数であれば、鮮度保持効果は良好である。
保存日数7日で、目視にて評価した。評価では、4段階(4:良好(発生無し)、3:1〜3粒に発生、2:4粒から半数に発生、1:半数より多くに発生)の点数を付けた。3点以上の点数であれば、鮮度保持効果は良好である。
<しおれの発生>
保存日数7日で、目視にて評価した。評価では、4段階(4:良好、3:表皮にツヤがない、2:果実に張りがなく柔らかい、1:表皮にシワが発生)の点数を付けた。3点以上の点数であれば、鮮度保持効果は良好である。
<臭気>
保存日数7日で、嗅覚にて評価した。評価では、4段階(4:異臭無し、3:開封直後のみ僅かに異臭を感じる、2:開封して10秒後でも弱い異臭を感じる、1:強い異臭を感じる)の点数を付けた。3点以上の点数であれば、鮮度保持効果は良好である。
実施例1は、カビで評価がやや低いものの3点以上であり、商品性ありと判断した。実施例2は、カビ、腐敗および臭気で評価がやや低いものの3点以上であり、商品性ありと判断した。実施例3と実施例4は、ややしおれが見られたものの3点以上であり、その他項目では4点を維持しており、商品性ありと判断した。比較例1では、甘味と酸味が乏しく、異臭も感じられた。比較例2では、カビと腐敗が多く、食べられるものが少なかったうえ、食べられたものも甘味と酸味が乏しかったため、商品性無しと判断した。
Claims (6)
- 高分子フィルムからなるベリー類の鮮度保持用包装袋であって、
ベリー類保存時の該鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pが、75〜650cc/100g・day・atmであることを特徴とするベリー類の鮮度保持用包装袋。 - 前記鮮度保持用包装袋の酸素透過量Pが、75〜400cc/100g・day・atmであることを特徴とする請求項1記載のベリー類の鮮度保持用包装袋。
- 前記鮮度保持用包装袋が、平均孔径20〜100μmの微孔を有することを特徴とする請求項1〜2いずれかに記載のベリー類の鮮度保持用包装袋。
- 前記鮮度保持用包装袋が、50〜500gのベリー類包装用の包装袋であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のベリー類の鮮度保持用包装袋。
- ベリー類を高分子フィルムで包装して保存するベリー類の保存方法において、保存時の酸素透過量Pを75〜600cc/100g・day・atmとすることを特徴とするベリー類の保存方法。
- 包装体1つ当りの前記ベリー類の質量が、50〜500gであることを特徴とする請求項5記載のベリー類の保存方法。
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JP2008012186A JP2009171873A (ja) | 2008-01-23 | 2008-01-23 | ベリー類の鮮度保持用包装袋及びベリー類の保存方法 |
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JP2005230004A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-09-02 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 青果物の包装体 |
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